JP3128346U - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業用メモリ(RAM)の容量を上回るデータサイズの色変換テーブルを使用する色変換処理に対応することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この昇華型プリンタ10(画像形成装置)は、RGB形式とCMY形式とを対応付けた色変換テーブルと、RGB形式の入力画像データ80からCMY形式の出力画像データ81を作成する際の色変換処理に使用される主作業用メモリ31iおよび補助作業用メモリ31jと、データサイズが主作業用メモリ31iより小さい色変換テーブル90については色変換テーブル90の全てを主作業用メモリ31iに読み込んだ上で、主作業用メモリ31iを使用して色変換処理を行い、データサイズが主作業用メモリ31iより大きい色変換テーブル91については主作業用メモリ31iと補助作業用メモリ31jとを使用して色変換処理を行うように制御する制御部31aとを備える。
【選択図】図3

Description

この考案は、画像形成装置に関し、特に、光の3原色に対応する第1の各色階調値の組合せと、印刷用の第2の各色階調値の組合せとを対応付けた色変換テーブルと、色変換テーブルを記憶するテーブル記憶部とを備えた画像形成装置に関する。
従来、光の3原色に対応する第1の各色階調値の組合せと、印刷用の第2の各色階調値の組合せとを対応付けた色変換テーブルと、色変換テーブルを記憶するテーブル記憶部とを備えた画像形成装置が知られている(たとえば、特許文献1〜4参照)。
上記特許文献1には、予め作成されるとともに所定の記憶場所(記憶部)に保存された色変換ルックアップテーブル(色変換テーブル)と、RAM(ランダムアクセスメモリ)とを備えた画像処理装置が開示されている。この特許文献1に記載の画像処理装置では、印刷時に、スキャナ部によって取得されたRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)形式の画像データから、印刷用のCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)形式の画像データへ色変換処理を行う際、色変換ルックアップテーブルを記憶部からすべてRAMに読み込んだ上で、このRAMを作業用領域として使用する画像処理方法(データ処理方法)が適用されるように構成されている。
また、上記特許文献2には、2種類の印刷品質として設定された印刷モードに対応した2種類の色変換ルックアップテーブル(色変換テーブル)と、RAMとを備えた印刷制御装置が開示されている。この特許文献2に記載の印刷制御装置では、印刷速度優先の印刷モードと、印刷品質優先の印刷モードとによって、使用する色変換ルックアップテーブルを使い分ける色変換処理を行う印刷制御方法(データ処理方法)が適用されるように構成されている。
また、上記特許文献3には、複数の色変換ルックアップテーブル(色変換テーブル)を有するカラー画像処理装置を備えたデジタルカラー複写機(画像形成装置)が開示されている。この特許文献3に記載のデジタルカラー複写機(画像形成装置)では、スキャナ部によって取得されたRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)形式の画像データから、複写時用のCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)形式の画像データへ色変換処理を行う際、処理に適用する補間演算法(色変換処理時の計算過程の一部)に応じた色変換ルックアップテーブルを選択して使用するように構成されている。
また、上記特許文献4には、印刷品質(ドットの目立ちやすさに関する粒状性許容度)に応じて予め作成された複数の色変換ルックアップテーブル(色変換テーブル)と、RAM(読取り書込み記憶装置)とを備えた画像データ変換装置およびこの画像データ変換装置を適用した印刷システムが開示されている。この特許文献4に記載の画像データ変換装置およびこの画像データ変換装置を適用した印刷システムでは、ユーザが設定した印刷品質(ドットの粒状性許容度)に応じて使用する色変換ルックアップテーブルを使い分ける色変換処理を行う印刷制御方法(画像データ変換方法)が適用されるように構成されている。
特開2006−19827号公報 特開2003−320654号公報 特開2001−352456号公報 特開2002−27269号公報
しかしながら、上記特許文献1よる画像処理装置では、色変換ルックアップテーブルを記憶部からすべてRAMに読み込むために、RAMの容量を超えないデータサイズの色変換ルックアップテーブルしか使用できないと考えられる。したがって、RAMの容量を上回るデータサイズの色変換ルックアップテーブルを使用する色変換処理については対応できないという問題点があると考えられる。
また、上記特許文献2による印刷制御装置では、色変換ルックアップテーブルを使用して色変換処理を行う際のRAMの使用方法については開示も示唆もされていないので、印刷制御装置が保有する2種類の色変換ルックアップテーブルのいずれもRAMの容量を超えないデータサイズとしてしか使用できないと考えられる。したがって、RAMの容量を上回るデータサイズの色変換ルックアップテーブルを使用する色変換処理については対応できない場合が生じるという問題点がある。
また、上記特許文献3によるデジタルカラー複写機では、色変換ルックアップテーブルを使用して色変換処理を行う際のRAMなどによる計算データの管理方法については開示も示唆もされていないので、デジタルカラー複写機が保有する複数の色変換ルックアップテーブルのいずれもデータサイズに何らかの制限があると考えられる。したがって、RAMなどの記憶部(メモリ)の容量を上回るデータサイズの色変換ルックアップテーブルを使用する色変換処理については対応できない場合があるという問題点がある。
また、上記特許文献4による画像データ変換装置および印刷システムでは、色変換ルックアップテーブルを使用して色変換処理を行う際のRAMの使用方法については開示も示唆もされていないので、画像データ変換装置が保有する複数の色変換ルックアップテーブルのいずれもRAMの容量を超えないデータサイズとしてしか使用できないと考えられる。したがって、RAMの容量を上回るデータサイズの色変換ルックアップテーブルを使用する色変換処理については対応できない場合があるという問題点がある。
この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この考案の1つの目的は、作業用メモリ(RAM)の容量を上回るデータサイズの色変換テーブルを使用する色変換処理に対応することが可能な画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段および考案の効果
この考案の第1の局面における画像形成装置は、光の3原色に対応する第1の各色階調値の組合せと、印刷用の第2の各色階調値の組合せとを対応付けた色変換テーブルと、色変換テーブルを記憶するテーブル記憶部とを備えた画像形成装置において、第1の各色階調値の組合せに基づく入力画像データから第2の各色階調値の組合せに基づく出力画像データを作成するための色変換処理に使用される主作業用メモリおよび補助作業用メモリと、色変換テーブルのデータサイズが主作業用メモリの容量より小さい第1のデータサイズである第1色変換テーブルの場合は、第1色変換テーブルの全てを主作業用メモリに読み込んだ上で、主作業用メモリと1つの処理動作とによって入力画像データの色変換処理を行うとともに、色変換テーブルのデータサイズが主作業用メモリの容量より大きく、かつ、第1のデータサイズより大きな第2のデータサイズである第2色変換テーブルの場合は、主作業用メモリを使用して色変換テーブルのデータを部分的に主作業用メモリに記憶させるとともに、補助作業用メモリを使用して補助作業用メモリに計算過程の途中で生成される計算結果を記憶させることにより、主作業用メモリおよび補助作業用メモリと異なる2つの処理動作とによって入力画像データの色変換処理を行うように制御する制御部とをさらに備え、制御部は、印刷速度優先の印刷モードの場合には、主作業用メモリの容量より小さい第1のデータサイズの第1色変換テーブルを適用して入力画像データの色変換処理を行うとともに、印刷品質優先の印刷モードの場合には、主作業用メモリの容量より大きい第2のデータサイズの第2色変換テーブルを適用して入力画像データの色変換処理を行うように構成され、制御部は、入力画像データの画素数、入力画像データの彩度およびコントラストの少なくとも1つに基づいて、印刷速度優先の印刷モードおよび印刷品質優先の印刷モードのいずれか一方の印刷モードを選択するように設定可能であるように構成されている。
この考案の第1の局面による画像形成装置では、上記のように、色変換テーブルのデータサイズが主作業用メモリの容量より小さい場合は、色変換テーブルの全てを主作業用メモリに読み込んだ上で、主作業用メモリを使用して入力画像データの色変換処理を行うとともに、色変換テーブルのデータサイズが主作業用メモリの容量より大きい場合は、主作業用メモリと補助作業用メモリとを使用して入力画像データの色変換処理を行うように制御する制御部を備えるように構成することによって、入力画像データの色変換処理の際に、主作業用メモリの容量より大きなデータサイズの色変換テーブルを使用する必要がある場合も、制御部は、主作業用メモリに加えて補助作業用メモリを使用するような制御を行うことにより色変換処理を行うことが可能となるので、主作業用メモリの容量を上回るデータサイズの色変換テーブルを使用する場合の色変換処理に対応することができる。また、色変換テーブルを、主作業用メモリの容量より小さな第1のデータサイズの第1色変換テーブルと、主作業用メモリの容量より大きく、かつ、第1のデータサイズより大きな第2のデータサイズの第2色変換テーブルとを含み、制御部を、第2色変換テーブルを使用して入力画像データの色変換処理を行う場合には、第2色変換テーブルのデータを部分的に主作業用メモリに記憶させるとともに、補助作業用メモリに計算過程の途中で生成される計算結果を記憶させて色変換処理を行うように構成することによって、主作業用メモリの容量より大きな第2のデータサイズの第2色変換テーブルを使用する場合でも、色変換処理に伴う計算過程のデータ処理を容易に行うことができる。
また、第1の局面による画像形成装置では、制御部を、第1色変換テーブルを適用して色変換処理を行う場合には、主作業用メモリと1つの処理動作(タスク)とによって入力画像データの色変換処理を行うとともに、第2色変換テーブルを適用して色変換処理を行う場合には、主作業用メモリおよび補助作業用メモリと、異なる2つの処理動作(タスク)とによって入力画像データの色変換処理を行うように構成することによって、制御部は、第1色変換テーブルを使用する際は、主作業用メモリに一時記憶された第1色変換テーブルに対して1つの処理動作(タスク)で色変換処理に関わるデータ処理を行うために、データ処理に要する時間を短くすることができる。また、制御部は、第2色変換テーブルを使用する際は、第2色変換テーブルが記憶されているテーブル記憶部にアクセスしてテーブル内部を参照した上で、1画素の色変換処理に必要となるテーブルデータの抽出場所(アドレス)を記憶することや、その後の計算過程で生成された計算データを一時的に保管する複数のデータ処理を行うために、主作業用メモリおよび補助作業用メモリのそれぞれの使用目的に応じた処理動作(タスク)に分割して処理を実行することができるので、第2色変換テーブルについても、色変換処理に伴うデータ処理を効率よく行うことができる。また、制御部を、印刷速度優先の印刷モードの場合には、主作業用メモリの容量より小さい第1のデータサイズの第1色変換テーブルを適用して入力画像データの色変換処理を行い、印刷品質優先の印刷モードの場合には、主作業用メモリの容量より大きい第2のデータサイズの第2色変換テーブルを適用して入力画像データの色変換処理を行うように構成することによって、ユーザが印刷速度優先の印刷モードを選択した場合は、データサイズの小さい第1のデータサイズの第1色変換テーブルによる色変換処理が行われるために、用紙への印刷開始から終了までに要する印刷時間を短くすることが可能である。また、ユーザが印刷品質優先の印刷モードを選択した場合は、第2のデータサイズの第2色変換テーブルによる色変換処理が行われるために、第1のデータサイズの第1色変換テーブルによる色変換処理と異なり、入力画像データに対する印刷時の再現性が向上された出力画像データを得ることが可能である。したがって、印刷モードに応じた色変換処理を容易に実行することができる。また、制御部を、入力画像データの画素数、入力画像データの彩度およびコントラストの少なくとも1つに基づいて、印刷速度優先の印刷モードおよび印刷品質優先の印刷モードのいずれか一方の印刷モードを選択するように設定可能であるように構成することによって、制御部は、入力画像データの大きさ(画素数)、彩度およびコントラストの少なくとも1つの特徴に基づいて、色変換処理に使用する色変換テーブルのサイズを複数用意された中から1つを選択することができるので、入力画像データの特徴に応じた印刷品質が実現可能な出力画像データを容易に作成することができる。
この考案の第2の局面による画像形成装置は、光の3原色に対応する第1の各色階調値の組合せと、印刷用の第2の各色階調値の組合せとを対応付けた色変換テーブルと、第1の各色階調値の組合せに基づく入力画像データから第2の各色階調値の組合せに基づく出力画像データを作成するための色変換処理に使用される主作業用メモリおよび補助作業用メモリと、色変換テーブルのデータサイズが主作業用メモリの容量より小さい場合は、色変換テーブルの全てを主作業用メモリに読み込んだ上で、主作業用メモリを使用して入力画像データの色変換処理を行うとともに、色変換テーブルのデータサイズが主作業用メモリの容量より大きい場合は、主作業用メモリと補助作業用メモリとを使用して入力画像データの色変換処理を行うように制御する制御部とを備える。
この考案の第2の局面による画像形成装置では、上記のように、色変換テーブルのデータサイズが主作業用メモリの容量より小さい場合は、色変換テーブルの全てを主作業用メモリに読み込んだ上で、主作業用メモリを使用して入力画像データの色変換処理を行うとともに、色変換テーブルのデータサイズが主作業用メモリの容量より大きい場合は、主作業用メモリと補助作業用メモリとを使用して入力画像データの色変換処理を行うように制御する制御部を備えるように構成することによって、入力画像データの色変換処理の際に、主作業用メモリの容量より大きなデータサイズの色変換テーブルを使用する必要がある場合も、制御部は、主作業用メモリに加えて補助作業用メモリを使用するような制御を行うことにより色変換処理を行うことが可能となるので、主作業用メモリの容量を上回るデータサイズの色変換テーブルを使用する場合の色変換処理に対応することができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、色変換テーブルを記憶するテーブル記憶部をさらに備え、色変換テーブルは、主作業用メモリの容量より小さな第1のデータサイズの第1色変換テーブルと、主作業用メモリの容量より大きく、かつ、第1のデータサイズより大きな第2のデータサイズの第2色変換テーブルとを含み、制御部は、第2色変換テーブルを使用して入力画像データの色変換処理を行う場合には、第2色変換テーブルのデータを部分的に主作業用メモリに記憶させるとともに、補助作業用メモリに計算過程の途中で生成される計算結果を記憶させて色変換処理を行うように構成されている。このように構成すれば、主作業用メモリの容量より大きな第2のデータサイズの第2色変換テーブルを使用する場合でも、色変換処理に伴う計算過程のデータ処理を容易に行うことができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、色変換テーブルは、主作業用メモリの容量より小さな第1のデータサイズの第1色変換テーブルと、主作業用メモリの容量より大きく、かつ、第1のデータサイズより大きな第2のデータサイズの第2色変換テーブルとを含み、制御部は、第1色変換テーブルを適用して色変換処理を行う場合には、主作業用メモリと1つの処理動作とによって入力画像データの色変換処理を行うとともに、第2色変換テーブルを適用して色変換処理を行う場合には、主作業用メモリおよび補助作業用メモリを使用するとともに、異なる2つの処理動作によって入力画像データの色変換処理を行うように構成されている。このように構成すれば、制御部は、第1色変換テーブルを使用する際は、主作業用メモリに一時記憶された第1色変換テーブルに対して1つの処理動作(タスク)で色変換処理に関わるデータ処理を行うために、データ処理に要する時間を短くすることができる。また、制御部は、第2色変換テーブルを使用する際は、第2色変換テーブルが記憶されているテーブル記憶部にアクセスしてテーブル内部を参照した上で、1画素の色変換処理に必要となるテーブルデータの抽出場所(アドレス)を記憶することや、その後の計算過程で生成された計算データを一時的に保管する複数のデータ処理を行うために、主作業用メモリおよび補助作業用メモリのそれぞれの使用目的に応じた処理動作(タスク)に分割して処理を実行することができるので、第2色変換テーブルについても、色変換処理に伴うデータ処理を効率よく行うことができる。
上記した色変換テーブルが、第1のデータサイズの第1色変換テーブルと、第2のデータサイズの第2色変換テーブルとを含む構成において、好ましくは、制御部は、印刷速度優先の印刷モードの場合には、主作業用メモリの容量より小さい第1のデータサイズの第1色変換テーブルを適用して入力画像データの色変換処理を行い、印刷品質優先の印刷モードの場合には、主作業用メモリの容量より大きい第2のデータサイズの第2色変換テーブルを適用して入力画像データの色変換処理を行うように構成されている。このように構成すれば、ユーザが印刷速度優先の印刷モードを選択した場合は、データサイズの小さい第1のデータサイズの第1色変換テーブルによる色変換処理が行われるために、用紙への印刷開始から終了までに要する印刷時間を短くすることが可能である。また、ユーザが印刷品質優先の印刷モードを選択した場合は、第2のデータサイズの第2色変換テーブルによる色変換処理が行われるために、第1のデータサイズの第1色変換テーブルによる色変換処理と異なり、入力画像データに対する印刷時の再現性が向上された出力画像データを得ることが可能である。したがって、印刷モードに応じた色変換処理を容易に実行することができる。
上記した印刷速度優先の印刷モードおよび印刷品質優先の印刷モードを有する構成において、好ましくは、制御部は、入力画像データの画素数、入力画像データの彩度およびコントラストの少なくとも1つに基づいて、印刷速度優先の印刷モードおよび印刷品質優先の印刷モードのいずれか一方の印刷モードを選択するように設定可能であるように構成されている。このように構成すれば、制御部は、入力画像データの大きさ(画素数)、彩度およびコントラストの少なくとも1つの特徴に基づいて、色変換処理に使用する色変換テーブルのサイズを複数用意された中から1つを選択することができるので、入力画像データの特徴に応じた印刷品質が実現可能な出力画像データを容易に作成することができる。
以下、本考案を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した斜視図である。図2は、図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタからインクシートカートリッジおよび給紙カセットを省略した状態を示した斜視図である。図3は、図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの回路構成を示すブロック図である。図4〜図12は、図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの詳細構成を示した図である。まず、図1〜図12を参照して、本考案の一実施形態による昇華型プリンタの構成について説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置の一例である昇華型プリンタに本考案を適用した場合について説明する。
本考案の一実施形態による昇華型プリンタ10は、図1および図2に示すように、金属製のシャーシ11と、印字を行うための印字ヘッド12と、印字ヘッド12に対向するように配置されたプラテンローラ13(図5参照)と、金属製の送りローラ14(図5参照)と、送りローラギア15と、送りローラ14(図5参照)に所定の押圧力で接触する金属製の押さえローラ16(図5参照)と、樹脂製の下部用紙ガイド17aと、樹脂製の上部用紙ガイド17bと、ゴム製の給紙ローラ18と、給紙ローラギア19と、ゴム製の排紙ローラ20と、排紙ローラギア21と、インクシート巻取リール22と、板金製のモータブラケット23と、用紙50(図1参照)を搬送するためのステッピングモータ24と、印字ヘッド12を回動させるための駆動源となるステッピングモータ25と、揺動可能な揺動ギア26と、複数の中間ギア27〜30(図6参照)と、昇華型プリンタ10の印刷動作を制御する制御回路部31(図3参照)と、シャーシ11を内部に収納する筐体32(図4参照)とを備えている。また、本実施形態による昇華型プリンタ10には、20枚の用紙50を印刷することが可能なインクシート71(図9参照)が収納されたインクシートカートリッジ70(図1参照)と、昇華型プリンタ10に供給する用紙50(図1参照)を収納するための給紙カセット60(図1参照)とが着脱可能に装着されている。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、昇華型プリンタ10の制御回路部31は、印刷動作を制御するために複数のCPUを含む制御部31aと、画像データ用メモリ31b(RAM:読取り書込み可能記憶装置)と、ROM31c(読取り専用記憶装置)とから構成されている。なお、ROM31cは、本考案の「テーブル記憶部」の一例である。また、図3に示すように、画像データ用メモリ31bは、印刷の際に昇華型プリンタ10が接続された外部機器(たとえばPCなど)から読み込まれた入力画像データ80や、後述する画像処理部31fによって昇華型プリンタ10が印刷可能なデータ形式へ変換された出力画像データ81を一時的に記憶することが可能なように構成されている。また、図3に示すように、ROM31cには、画像処理部31fによる画像処理の際に、JPEG形式などの入力画像データ80からデータ形式を変換されたRGB形式の画像データを、印刷用のCMY形式の画像データである出力画像データ81へ色変換処理を行う過程で使用される色変換テーブル90および91が予め格納されている。なお、RGB形式の画像データおよび印刷用のCMY形式の画像データは、それぞれ、本考案の「光の3原色に対応する第1の各色階調値の組合せ」および「印刷用の第2の各色階調値の組合せ」の一例である。また、色変換テーブル90および91は、それぞれ、本考案の「第1色変換テーブル」および「第2色変換テーブル」の一例である。
ここで、色変換処理および色変換テーブルについて説明する。色変換処理とは、光の3原色を規定するR色(レッド)、G色(グリーン)およびB色(ブルー)の階調値の組合せによって表現されるカラー画像データ(本実施形態では入力画像データ80)を、印刷用の3原色であるC色(シアン)、M色(マゼンタ)およびY色(イエロー)などの階調値の組合せによって表現された画像データ(本実施形態では出力画像データ81)に変換する処理のことを示す。色変換処理の際、色変換テーブル(CLUT:Color Look Up Tableとも称する)と呼ばれる3次元の数表を参照することで、処理を迅速に行うことが可能である。
この色変換テーブルは、図11に示すようなR色(レッド)軸、G色(グリーン)軸およびB色(ブルー)軸の各軸の階調値(0階調〜255階調の256階調)の組合せで示される色空間100を所定の分割数で分割された各格子点(図11では、RGB各色の256階調を9分割して、9x9x9=729個の格子点数として示す)に対応する、C色(シアン)、M色(マゼンタ)およびY色(イエロー)の各色階調値の組合せを記憶した3次元の数表として定義されている。また、色変換テーブルのある1つのRGBの階調値の組合せに基づいて、このRGBの階調値の組合せに対応するC色(シアン)階調値、M色(マゼンタ)階調値およびY色(イエロー)階調値がそれぞれ定められている。なお、色変換テーブルは、色空間100(図11参照)の分割数(図11の格子点の総数)に応じて大小様々なデータサイズに作成されている。なお、色変換処理の際に、0階調〜255階調の256階調すべての組合せ(256=1677万色通り)に対応した色変換テーブルを使用すれば、RGB形式である入力画像データ80から最も色再現の精度が高いCMY形式の出力画像データ81を得ることが可能である。しかしこの場合には、色変換テーブルのデータサイズが非常に大きくなるため、通常は、RGB各色の256階調を所定の数で等分割した階調値での組合せによる色変換テーブルを使用する。
ここで、本実施形態では、色変換テーブルは、図9に示すような、色空間100(図11参照)を9x9x9の格子点数に分割して作成された色変換テーブル90や、図10に示すような、色空間100(図11参照)を33x33x33の格子点数に分割して作成された色変換テーブル91のような形態の数表として構成されている。また、色変換テーブル90は、9=729通りのRGBの階調値の組合せに対応するCMYの階調値の組合せが記憶されるように構成されているのに対し、色変換テーブル91は、33=35937通りのRGBの階調値の組合せに対応するCMYの階調値の組合せが記憶されるように構成されているので、色変換テーブル90のデータサイズは、色変換テーブル91のデータサイズより小さい。
また、入力画像データ80の色変換処理を行う際に、色変換テーブル90(図9参照)および91(図10参照)を適用した場合には、入力画像データ80の任意の1画素のRGBの階調値の組合せが、色変換テーブル90(図9参照)および91(図10参照)などに記憶されているRGBの階調値の組合せと一致しない場合がある。この場合、色変換処理の対象となる任意の1画素のRGBの階調値の組合せに近接する色変換テーブル内のRGBの階調値の組合せを基準にして、色変換処理の対象となる1画素のCMYの階調値の組合せを推算する計算手法が用いられる。
ここで、本実施形態では、制御部31a(図3参照)は、3次元線形補間法を適用して、色変換テーブル90(図9参照)および91(図10参照)に規定されていない任意のRGBの階調値の組合せに対する色変換処理を行うように構成されている。具体的には、図11に示すような色空間100において、任意の1画素のRGBの階調値の組合せが与えられた場合を例に考える。これは、図12に示すように、この任意の1画素のRGBの階調値の組合せ(図中の点P)は、近接する8点のRGBの階調値の組合せ(図中の点P0〜点P7の8つの点)によって周囲を取り囲まれている。したがって、この任意の1画素のRGBの階調値の組合せ(図中の点P)と、この1画素のRGBの階調値の組合せ(図中の点P)を取り囲む近接8点のRGB値の組合せ(図中の点P0〜点P7の8つの点)との3次元的な位置関係(相対的なずれ)とを把握することによって、色変換テーブル90(図9参照)に記憶されている点P0〜点P7(図12参照)が、C(シアン)色、M(マゼンタ)色およびY(イエロー)色のそれぞれに対応したCMYのそれぞれの階調値から、点P(図12参照)のC色、M色およびY色の階調値がそれぞれ算出されるような仕組みとなっている。なお、計算過程では、上述の点Pと点P0〜P7との3次元的な位置関係(相対的なずれ)に関する係数値ΔP(合計24個)のほかに、色変換テーブル内の点P0〜点P7に相当するRGB値からC色値、M色値およびY色値にそれぞれ変換される際の数値上の変換率Cf(合計3個)を計算する必要があり、この係数値ΔPと変換率Cfとを使用して3次元線形補間の演算が行われるように構成されている。この結果、上述の3次元線形補間法を適用することによって、色変換テーブル90(図9参照)や色変換テーブル91(図10参照)に規定されていない任意の1画素のC色階調値、M色階調値およびY色階調値がそれぞれ算出されることが可能なように構成されている。
なお、色変換テーブルを使用した上述の色変換処理は、入力画像データ80の第1番目の画素から順に、入力画像データ80のすべての画素について順次行われることによって、CMY形式のデータ形式に変換された出力画像データ81が作成されるように構成されている。
また、図3に示すように、制御部31aは、印刷動作の全体を統括する制御統括部31dと、画像データ用メモリ31bや画像処理部31f間の画像データの転送を制御するメモリコントローラ31eと、画像処理を専門的に行う画像処理部31fと、ROMI/F 部31gとから構成されている。また、制御統括部31d、メモリコントローラ31e、画像処理部31fおよびROMI/F 部31gは、内部伝送路31hによって互いに接続されている。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、画像処理部31fは、画像処理を行う際に使用される主作業用メモリ31iおよび補助作業用メモリ31jを含んでいる。この主作業用メモリ31iおよび補助作業用メモリ31jは、ともに、入力画像データ80を出力画像データ81に変換する色変換処理の際に、制御部31aによって処理の過程で生じる計算データを一時的に記憶することが可能なように構成されている。また、図3に示すように、制御部31aは、色変換処理で使用される色変換テーブルが、主作業用メモリ31iの容量より小さい色変換テーブル90である場合には、色変換テーブル90の全てを主作業用メモリ31iに読み込んだ上で、主作業用メモリ31iを使用して入力画像データ80の色変換処理を行うように構成されている。また、制御部31aは、色変換処理で使用される色変換テーブルが、主作業用メモリ31iの容量より大きい色変換テーブル91である場合には、ROM31cに記憶された色変換テーブル91に、内部伝送路31hを介してアクセスするとともに、色変換テーブル91を参照して計算された計算データの一部分(色変換テーブル91内の格子点番号や3次元線形補間に使用するための3個の変換率Cf)を主作業用メモリ31iに一時的に記憶させるとともに、色変換テーブル91を参照して計算された計算データの他の部分(3次元線形補間に使用するための24個の係数値ΔPなど)を補助作業用メモリ31jに一時的に記憶させるデータ処理方法によって、入力画像データ80の色変換処理を行うように構成されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、色変換処理で使用される色変換テーブルが、主作業用メモリ31iの容量より小さい色変換テーブル90である場合には、主作業用メモリ31iに一時記憶された色変換テーブル90に対して、1つの処理動作(タスク:計算処理)によって入力画像データ80の色変換処理を行うとともに、色変換処理で使用される色変換テーブルが、主作業用メモリ31iの容量より大きい色変換テーブル91である場合には、ROM31cの色変換テーブルに対して、2つの処理動作(タスク:計算処理)によって入力画像データ80の色変換処理を行うように構成されている。
また、本実施形態では、制御部31aは、主作業用メモリ31iの容量より小さいデータサイズの色変換テーブル90による色変換処理を、印刷速度優先の印刷モードと認識するとともに、主作業用メモリ31iの容量より大きいデータサイズの色変換テーブル91による色変換処理を、印刷品質優先の印刷モードと認識するように構成されている。
また、本実施形態では、制御部31aは、符号化されたJPEG形式などの入力画像データ80を復号化して、RGB形式の画像データに展開する際に、画像データの画素数に基づいて、CMY形式への色変換処理に使用する色変換テーブルの種類(色変換テーブル90または色変換テーブル91)を決定するとともに、決定された色変換テーブルに対応した色変換処理の印刷モードを実行することが可能なように構成されている。
また、制御回路部31は、図3に示すように、制御部31aの制御動作に基づいて、印字ヘッド12の発熱体12eの温度を制御するヘッドコントローラ31kと、電流を供給することによってステッピングモータ24および25を駆動するモータドライバ31lとを含んでいる。また、ヘッドコントローラ31kは、印字ヘッド12の発熱体12eに電圧パルスを印加することによって、発熱体12eの温度を制御する機能を有している。また、制御部31aは、モータドライバ31lを介してステッピングモータ24およびステッピングモータ25を回転制御する機能を有している。
また、図1および図2に示すように、金属製のシャーシ11は、一方側面11aと、他方側面11bと、一方側面11aと他方側面11bとを連結する底面11cとを有している。また、シャーシ11の一方側面11aには、上記した板金製のモータブラケット23が取り付けられている。また、シャーシ11の他方側面11bには、図1および図2に示すように、インクシートカートリッジ70を挿入するための挿入孔11dが設けられている。また、シャーシ11の底面11cには、用紙50の前端部50a(図5参照)および後端部50b(図5参照)を検出するための用紙センサ33aおよび33b(図5参照)が設けられている。
また、印字ヘッド12は、図2および図5に示すように、一対の支持軸12aと、一対のアーム部12bと、ヘッド部12cと、ヘッド部12cに取り付けられる樹脂製のヘッドカバー12dとを含む。また、印字ヘッド12は、図2に示すように、シャーシ11の両側面の内側に、支持軸12aを中心として回動可能に取り付けられている。また、印字ヘッド12のヘッド部12cには、図8に示すように、電圧パルスが印加されて発熱する複数の発熱体12eが、ヘッド部12cの用紙50の幅方向(X方向)に沿って所定の間隔を隔てて一列に設けられている。また、発熱体12eは、印刷時に、1つの発熱体12eが1つのドットを形成するように構成されている。
また、プラテンローラ13は、図7に示すように、シャーシ11の両側面の内側に回転可能に配置されている。また、送りローラ14は、図6に示すように、送りローラギア15に挿入される送りローラギア挿入部14aを有する。また、送りローラ14は、シャーシ11に取り付けられた送りローラ軸受(図示せず)に回転可能に支持されている。また、図2および図7に示すように、押さえローラ16は、押さえローラ16の両端部が樹脂製の一対の押さえローラ軸受34により回転可能に支持されている。この押さえローラ軸受34は、金属製の軸受支持板35に取り付けられている。また、軸受支持板35は、シャーシ11の両側面の内側に、図示しないバネによる付勢力により押さえローラ16を送りローラ14(図5参照)に対して押圧するように配置されている。
また、給紙ローラ18は、図2に示すように、ステッピングモータ24によって回転されることにより、昇華型プリンタ10に装着された給紙カセット60に収納された用紙50を1枚ずつ昇華型プリンタ10の内部に供給する機能を有している。また、排紙ローラ20は、ステッピングモータ24によって回転されることにより、昇華型プリンタ10の内部で印刷が行われた印刷済みの用紙50を昇華型プリンタ10の外部へ排出する機能を有している。
また、図7に示すように、モータブラケット23に取り付けられたステッピングモータ24の軸部には、モータギア36が取り付けられている。また、ステッピングモータ24は、インクシート巻取リール22のギア部22aと、給紙ローラギア19と、排紙ローラギア21と、送りローラギア15とを駆動させるための駆動源としての機能を有する。また、ステッピングモータ25は、印字ヘッド12(図5参照)をプラテンローラ13(図5参照)に対して押圧するように、印字ヘッド12の上面を押圧する図示しない押圧部材などの駆動源としての機能を有する。
また、インクシート巻取リール22(図6参照)は、図5に示すように、インクシートカートリッジ70の巻取部70aの内部に回転可能に配置された巻取ボビン70bに係合することによって、インクシート71を巻取ボビン70bに巻き取るように構成されている。また、インクシート巻取リール22のギア部22aは、図6に示すように、揺動ギア26が揺動することによって揺動ギア26と係合するように配置されている。
また、図2および図5に示すように、下部用紙ガイド17aは、送りローラ14(図5参照)および押さえローラ16の近傍に設置されている。また、上部用紙ガイド17bは、図5に示すように、下部用紙ガイド17aの上部に取り付けられている。この上部用紙ガイド17bは、給紙時には、用紙50が下面側を通過するようにして印刷部(印字ヘッド12のヘッド部12cとプラテンローラ13とが対向する位置)への給紙経路に案内するとともに、排紙時には、用紙50が上面側を通過するようにして排紙経路に案内する機能を有する。
また、筐体32は、図4に示すように、蓋部材32aおよび32bと、印刷ボタン32cと、印刷モード設定ボタン32dと、液晶表示部32eとを含んでいる。
ここで、本実施形態では、制御部31a(図3参照)は、印刷開始時にユーザが印刷ボタン32c(図4参照)を操作するのに先立って、印刷モード設定ボタン32d(図4参照)を操作することによって、印刷速度優先の印刷モード、印刷品質優先の印刷モード、および印刷モード自動選択モードとが予め選択されるようにように構成されている。また、印刷モード自動決定モードに設定された場合は、制御部31a(図3参照)は、入力画像データ80(図3参照)の画素数に応じて、印刷速度優先の印刷モードおよび印刷品質優先の印刷モードのいずれかの印刷モードに自動的に設定されるように構成されている。
また、蓋部材32aおよび32bは、図4に示すように、下端部を中心として熱転写プリンタ20の外部側に回動可能に設けられている。また、筐体32の蓋部材32aは、図4に示すように、給紙カセット60を昇華型プリンタ10に装着するために開閉可能に設けられている。なお、給紙カセット60が取り外された状態においては、蓋部材32aを閉じることにより、昇華型プリンタ10の内部に埃などが侵入するのが抑制されるように構成されている。また、筐体32の蓋部材32bは、図4に示すように、インクシートカートリッジ70を昇華型プリンタ10に装着するために開閉可能に設けられている。なお、インクシートカートリッジ70の着脱時以外は、蓋部材32bを閉じることにより、昇華型プリンタ10の内部に埃などが侵入するのが抑制されるように構成されている。また、図4に示すように、筐体32の液晶表示部32eは、現在設定されている印刷モードが印刷速度優先の印刷モード、印刷品質優先の印刷モードおよび印刷モード自動決定モードのいずれであるかをユーザに知らせるために設けられている。
また、インクシートカートリッジ70には、図5に示すように、インクシート71が巻き付けられた供給ボビン70cが回転可能に内部に配置された供給部70dが設けられている。また、インクシート71は、Y色(イエロー)印字シート、M色(マゼンダ)印字シートおよびC色(シアン)印字シートの3色のインクシートと、印刷された用紙50の印刷面を保護するための透明のOP(オーバコート)シートとが順に繋げられて構成されている。また、各色印字シート間、および、C色(シアン)印字シートとOP(オーバコート)シートとの接続部分には、それぞれ、印刷開始時にシャーシ11(図1参照)の内部に設けられたシート頭出しセンサ(図示せず)によって認識される印字シート頭出し識別部(図示せず)が設けられている。
図13および図14は、図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。図15および図16は、図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの印刷時における制御動作を説明するためのフローチャートである。次に、図1、図3〜図6、図8〜図10および図12〜図16を参照して、本実施形態による昇華型プリンタの印刷動作について説明する。
まず、図15に示すように、ステップS1では、印刷ボタン32c(図4参照)がユーザによって押されたか否かが判断され、印刷ボタン32c(図4参照)が押されていない場合は、印刷ボタン32c(図4参照)が押されるまでこの判断が繰り返される。ステップS1において、印刷ボタン32c(図4参照)が押されたと判断された場合には、ステップS2において、ユーザが選択している印刷モードが認識される。
ここで、本実施形態では、制御部31a(図3参照)は、印刷速度優先の印刷モードが選択されていると認識した場合は、後述するステップS5での色変換処理に使用する色変換テーブルを9x9x9の格子点数に分割して作成された色変換テーブル90(図9参照)に設定することを決定する一方、印刷品質優先の印刷モードが選択されていると認識した場合は、ステップS5での色変換処理に使用する色変換テーブルを33x33x33の格子点数に分割して作成された色変換テーブル91(図10参照)に設定することを決定する。また、印刷モード自動決定モードが選択されていると認識した場合は、使用する色変換テーブルの設定を保留するとともに、次のステップS3に移行する。
そして、ステップS3において、制御部31a(図3参照)により、昇華型プリンタ10が接続された外部機器(たとえばPCなど)から画像データ用メモリ31bに入力画像データ80の読み込みが行われる。
ここで、本実施形態では、印刷モード自動決定モードの状態である場合は、制御部31a(図3参照)は、入力画像データ80のデータサイズ・作成日時などが記憶されたヘッダ部分を参照することによって、入力画像データ80の画素数が所定の画素数より小さい場合は、印刷速度優先の印刷モードによって印刷処理を行うことを決定するとともに、後述するステップS5での色変換処理に使用する色変換テーブルを、9x9x9の格子点数に分割して作成された色変換テーブル90(図9参照)に設定する。また、制御部31a(図3参照)は、入力画像データ80の画素数が所定の画素数を超える場合は、印刷品質優先の印刷モードによって印刷処理を行うことを決定するとともに、色変換処理に使用する色変換テーブルを、33x33x33の格子点数に分割して作成された色変換テーブル91(図10参照)に設定する。なお、ステップS2ですでに印刷モードが決定されている場合は、上述の印刷モード決定に関する判断は行われない。
そして、ステップS4では、制御部31a(図3参照)は、画像データ用メモリ31bに記憶された入力画像データ80に対して、符号化されたJPEG形式から輝度信号のYCrCb(Y:輝度成分、Cr・Cb:色差成分)形式への復号化を行うとともに、さらに、YCrCb(Y:輝度成分、Cr・Cb:色差成分)形式から、同じ輝度信号のRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)形式へデータ形式を変換する処理を行う。
そして、ステップS5において、制御部31a(図3参照)により、入力画像データ80が、RGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)形式からCMY(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)形式への色変換処理が行われる。以下、ステップS5の色変換処理の詳細について図16を参照して説明する。
まず、図16に示すように、ステップS5aでは、制御部31aは、先のステップS4で確定された色変換テーブルのサイズを認識する。
ここで、本実施形態では、ステップS5aにおいて、印刷速度優先の印刷モードの場合に、色変換処理に使用する色変換テーブルが9x9x9の格子点数に分割して作成された色変換テーブル90(図9参照)として確定されていることを認識した場合には、ステップS51a〜ステップS51eを適用して色変換処理を行う。まず、ステップS51aでは、制御部31a(図3参照)は、ROM31c(図3参照)の色変換テーブル90(図3参照)を内部伝送路31hを介して、全て画像処理部31f(図3参照)の主作業用メモリ31i(図3参照)に読み込むとともに主作業用メモリ31i(図3参照)に一時的に記憶する。そして、ステップS51bでは、制御部31a(図3参照)は、画像データ用メモリ31b(図3参照)に記憶された入力画像データ80(図3参照)の1番目の画素の持つRGB形式の階調値を取得する。そして、ステップS51cにおいて、主作業用メモリ31i(図3参照)を使用して、1番目の画素の持つRGB形式の階調値からCMY形式の階調値に変換する色変換処理を行う。その際、前述した3重線形補間による計算方法を適用してCMY形式の階調値を算出する。
また、本実施形態では、ステップS51cを実行する際、制御部31a(図3参照)は、主作業用メモリ31i(図3参照)に読み込んだ色変換テーブル90(図9参照)において、1番目の画素の持つRGB形式の階調値の組合せ(図12の点Pに相当)を取り囲む近接8点(図12の点P0〜点P7に相当)を抽出するとともに、点P(図12参照)と点P0〜P7(図12参照)との3次元的な位置関係(相対的なずれ)に関する24個の係数値ΔPを算出する処理と、色変換テーブル90内のRGB階調値からC色階調値、M色階調値およびY色階調値にそれぞれ置き換えられる際の数値上の3個の変換率Cfを算出する処理と、この24個の係数値ΔPと3個の変換率Cfとを使用して3次元線形補間の演算を行う処理とを1つの処理動作(タスク)として実行する。すなわち、本実施形態では、印刷速度優先の印刷モードで、9x9x9の格子点数に分割して作成された色変換テーブル90(図9参照)を使用する場合には、1つのメモリ(主作業用メモリ31i)を用いて1つのタスク(処理動作)により色変換処理が行われる。
そして、ステップS51dでは、CMY形式に変換された1番目の画素データを、内部伝送路31h(図3参照)を介して、画像データ用メモリ31b(図3参照)の所定の領域に書き込む。そして、ステップS51eでは、上述のステップS51a〜ステップS51dの一連のデータ処理を、入力画像データ80(図3参照)の全ての画素に対して行ったか否かが判断され、上述のステップS51a〜ステップS51dの一連のデータ処理を入力画像データ80(図3参照)の全ての画素に対して完了していない場合は、ステップS51a〜ステップS51dの一連のデータ処理を入力画像データ80(図3参照)の全ての画素に対して行うことを繰り返す。ステップS51eで、色変換処理が入力画像データ80(図3参照)の全ての画素に対して行われるとともに、画像データ用メモリ31b(図3参照)に色変換処理後の出力画像データ81(図3参照)が記憶されたと判断された場合は、色変換処理を終了する。
また、本実施形態では、図16に示すように、ステップS5aにおいて、印刷品質優先の印刷モードの場合に、使用する色変換テーブルが33x33x33の格子点数に分割して作成された色変換テーブル91(図10参照)として確定されていることを認識した場合には、ステップS52a〜ステップS52eを適用して色変換処理を行う。
まず、図16に示すように、ステップS52aでは、制御部31a(図3参照)は、内部伝送路31h(図3参照)を介して画像データ用メモリ31b(図3参照)に記憶された入力画像データ80(図3参照)の1番目の画素の持つRGB形式の階調値を取得する。そして、ステップS52bでは、内部伝送路31h(図3参照)を介してROM31c(図3参照)に記憶された色変換テーブル91(図3参照)にアクセスするとともに、色変換処理を開始する。この際、ステップS52cでは、参照する色変換テーブル91(図10参照)内のアドレス情報や、3重線形補間の計算に伴う3個の変換率Cfを主作業用メモリ31i(図3参照)に記憶させるとともに、3重線形補間の計算に伴う24個の係数値ΔPを補助作業用メモリ31j(図3参照)に記憶させる。すなわち、本実施形態では、印刷品質優先の印刷モードで、33x33x33の格子点数に分割して作成された色変換テーブル91(図10参照)を使用する場合には、色変換テーブル91をすべて主作業用メモリ31iに読み込まずに、参照する色変換テーブル91内のアドレス情報や、3重線形補間の計算に伴う3個の変換率Cfのみを主作業用メモリ31iに読み込むとともに、補助作業用メモリ31jには、3重線形補間の途中の計算結果である24個の係数値ΔPを記憶させる。
そして、ステップS52dでは、CMY形式に変換された1番目の画素データを、内部伝送路31h(図3参照)を介して、画像データ用メモリ31b(図3参照)の所定の領域に書き込む。そして、ステップS52eでは、上述のステップS52a〜ステップS52dの一連のデータ処理を、入力画像データ80(図3参照)の全ての画素に対して行ったか否かが判断され、上述のステップS52a〜ステップS52dの一連のデータ処理を入力画像データ80の全ての画素に対して完了していない場合は、ステップS52a〜ステップS52dの一連のデータ処理を入力画像データ80(図3参照)の全ての画素に対して行うことを繰り返す。ステップS52eで、色変換処理が入力画像データ80(図3参照)の全ての画素に対して行われるとともに、画像データ用メモリ31b(図3参照)に色変換処理後の出力画像データ81(図3参照)が記憶されたと判断された場合は、色変換処理を終了する。
また、本実施形態では、ステップS52b〜ステップS52cを実行する際、ROM31c(図3参照)の色変換テーブル91(図10参照)において、1番目の画素の持つRGB形式の階調値の組合せ(図12の点Pに相当)を取り囲む近接8点(図12の点P0〜点P7に相当)を抽出するとともに、点P(図12参照)と点P0〜P7(図12参照)との3次元的な位置関係(相対的なずれ)に関する24個の係数値ΔPを算出する処理動作(タスク)と、色変換テーブル91(図10参照)内のRGB階調値からC色階調値、M色階調値およびY色階調値にそれぞれ置き換えられる際の数値上の3個の変換率Cfを算出する処理およびこの係数値ΔPと変換率Cfとを使用して3次元線形補間の演算を行う処理動作(タスク)とを、それぞれ別々の処理動作として実行する。すなわち、本実施形態では、印刷品質優先の印刷モードで、33x33x33の格子点数に分割して作成された色変換テーブル91(図10参照)を使用する場合には、2つのメモリ(主作業用メモリ31iおよび補助作業用メモリ31j)を用いて2つのタスク(処理動作)により色変換処理が行われる。
そして、図15および図16に示したステップS5の終了によって、印刷用の出力画像データ81(図3参照)が画像データ用メモリ31b(図3参照)に準備された状態となる。
次に、ステップS6では、図5に示すように、給紙カセット60(図1参照)内の用紙50が、ステッピングモータ24に(図1参照)より印刷開始位置に向かって搬送(給紙)される。具体的には、図6に示すように、ステッピングモータ24が駆動するのに伴って、ステッピングモータ24に取り付けられたモータギア36が矢印C3方向に回転するとともに、中間ギア27および28を介して、送りローラギア15が矢印C1方向に回転する。そして、送りローラギア15が矢印C1方向に回転するのに伴って、中間ギア29および30を介して、給紙ローラギア19が矢印C4方向に回転する。これにより、図5に示すように、給紙ローラギア19の回転に伴って給紙ローラ18が矢印C4方向に回転するので、給紙ローラ18の下面側に接触する用紙50は給紙方向(矢印T1方向)に搬送される。このとき、用紙センサ33aにより用紙50の給紙方向の前端部50aが検出されることにより、用紙50の正常な給紙動作が認識される。また、用紙50の給紙方向(矢印T1方向)への搬送に伴い、用紙センサ33bによって用紙50の前端部50aが検知される。その後、用紙センサ33bの上を通過しながら、さらに給紙ローラ18によって搬送される用紙50は、給紙方向(矢印T1方向)に沿って進行するように下部用紙ガイド17aに案内されて、送りローラ14および押さえローラ16により、図13に示したような印刷開始位置まで搬送される。そして、用紙50が印刷開始位置まで搬送されることにより、用紙センサ33aにより用紙50の給紙方向の後端部50bが検出される。この時、揺動可能な揺動ギア26(図6参照)は、巻取リール22(図6参照)のギア22a(図6参照)に噛合しておらず、巻取リール22(図6参照)のギア22a(図6参照)は回転しない。これにより、給紙時には、巻取ボビン70b(図5参照)および供給ボビン70c(図5参照)に巻き付けられたインクシート71(図5参照)は巻き取られない。
そして、ステップS7では、制御部31aにより、モータドライバ31c(図3参照)を介して、ステッピングモータ25(図6参照)が駆動される。そして、ステッピングモータ25(図6参照)により図示しない押圧部材が回動されることによって、図5の状態から図13に示すように、印字ヘッド12のヘッド部12cがプラテンローラ13を押圧する方向に回動される。これにより、印字ヘッド12の発熱体12e(図8参照)が、インクシート71および用紙50を介して、プラテンローラ13を押圧する。
そして、ステップS8において、CMYデータ形式に変換された画像の印刷動作が、Y色(イエロー)、M色(マゼンタ)、C色(シアン)の各色毎にこの順番で行われる。以下、ステップS8の印刷処理動作の詳細について説明する。
まず、図6に示すように、ステッピングモータ24が駆動するのに伴って、ステッピングモータ24に取り付けられたモータギア36が矢印D3方向に回転するとともに、中間ギア27および28を介して、送りローラギア15が矢印D1方向に回転する。これにより、送りローラ14は、矢印D1方向に回転する送りローラギア15の回転に伴って、図13の矢印D1方向に回転するので、用紙50は排紙方向(矢印U1方向)に搬送される。
この際、用紙50を排紙方向(図13の矢印U1方向)に搬送するとともにインクシート71を巻き取りながら、印字ヘッド12の発熱体12eにより、Y色(イエロー)印字シート(図示せず)のインクが、RAM31gに保存されている画像データのY色(イエロー)に関する濃度信号に対応して、用紙50に印刷(熱転写)が行われる。そして、Y色(イエロー)印字シートの印刷が終了すると、図14に示すように、用紙50は、上部用紙ガイド17bに案内されながら、排紙ローラ20により搬送可能な位置まで搬送された状態となっている。
また、揺動可能な揺動ギア26(図6参照)は、インクシート巻取リール22のギア部22aに係合する方向(矢印D2方向)に揺動されて、インクシート巻取リール22のギア部22aと係合する。これにより、図13に示すように、インクシート巻取リール22(図6参照)のギア部22aが矢印D4方向に回転するので、用紙50の搬送動作とともに、供給ボビン70cに巻き付けられたインクシート71が巻取ボビン70bに巻き取られる。
また、上述したステップS8のY色(イエロー)に関する印刷に継続される印刷動作(印刷処理)として、ステッピングモータ25(図6参照)により図示しない押圧部材が上方向に回動されると、印字ヘッド12(図5参照)のヘッド部12cがプラテンローラ13(図5参照)から離間する方向に回動される。また、シート頭出しセンサ(図示せず)によってM色(マゼンダ)印字シート(図示せず)の先頭部分にある印字シート頭出し識別部(図示せず)が認識される。これにより、M色(マゼンダ)印字シートの頭出しが行われる。そして、図6に示すように、ステッピングモータ24が駆動するのに伴って、ステッピングモータ24に取り付けられたモータギア36が矢印C3方向に回転するとともに、中間ギア27および28を介して、送りローラギア15が矢印C1方向に回転する。これにより、図14に示すように、送りローラ14が矢印C1方向に回転するのに伴って、用紙50は、送りローラ14および押さえローラ16により印刷開始位置まで再び搬送される。
そして、上記Y色(イエロー)印刷時の動作と同様の動作が行われることによって、M色(マゼンダ)印字シート(図示せず)のインクが、画像データのM色(マゼンタ)に関する濃度信号に対応して、用紙50に印刷(熱転写)が行われる。
その後、上記Y色(イエロー)およびM色(マゼンタ)の印刷時と同様の動作によって、C色(シアン)印字シート(図示せず)のインクが、画像データのC色(シアン)に関する濃度信号に対応して、用紙50に印刷(熱転写)される。
そして、ステップS9において、印刷された用紙50の表面を保護する目的で、透明のOP(オーバコート)シート(図示せず)のインクが用紙50に印刷(熱転写)される。
そして、上記各色の印刷時の動作と同様の動作が行われることによって、OP(オーバコート)シート(図示せず)のインクが印刷されるとともに、ステップS8およびステップS9に示した用紙50への印刷処理が終了する。
そして、ステップS10では、ステッピングモータ25の駆動により図示しない押圧手段を用いて、印字ヘッド12を印刷待機位置まで上昇させる。
さらに、図15のステップS11において、印刷が終了した用紙50は、図14に示すように、上部用紙ガイド17bに案内されながら、排紙ローラ20により排紙される。この際、ステッピングモータ24(図6参照)および各種ギアは、印刷時に用紙50を排紙方向(図13の矢印U1方向)に搬送する場合と同様の動作が行われる。
次に、次回の印刷の準備として、図15のステップS12において、Y色(イエロー)のインクシート71(図5参照)の頭出しが行われる。すなわち、シート頭出しセンサ(図示せず)によって印字シート頭出し識別部(図示せず)が認識されるまでインクシート71(図5参照)が巻き取られる。なお、インクシート71(図5参照)の巻き取り動作は、上記した用紙50の印刷時と同様の動作によって行われる。そして、Y色(イエロー)のインクシート71(図5参照)の頭出しが完了した段階で、印刷動作を終了するとともに、制御部31a(図3参照)は、ユーザによって印刷ボタン32c(図4参照)が再び押されるまで印刷動作を停止して、印刷待機状態となる。
本実施形態では、上記のように、色変換テーブルが主作業用メモリ31iの容量より小さい色変換テーブル90を使用する場合は、主作業用メモリ31iに色変換テーブル90の全てを読み込んだ上で、主作業用メモリ31iを使用して入力画像データ80の色変換処理を行うとともに、色変換テーブルが主作業用メモリ31iの容量より大きい色変換テーブル91を使用する場合は、主作業用メモリ31iと補助作業用メモリ31jとを使用して入力画像データ80の色変換処理を行うように制御する制御部31aを備えるように構成することによって、RGB形式からCMY形式へ入力画像データ80の色変換処理を行う際に、主作業用メモリ31iの容量より大きなデータサイズの色変換テーブル91を使用する必要がある場合においても、制御部31aは、主作業用メモリ31iに加えて補助作業用メモリ31jを使用するような制御を行うことにより色変換処理を行うことが可能となるので、主作業用メモリ31iの容量を上回るデータサイズの色変換テーブル91を使用する場合の色変換処理に対応することができる。
また、本実施形態では、色変換テーブルを、主作業用メモリ31iの容量より小さな色変換テーブル90と、主作業用メモリ31iの容量より大きく、かつ、色変換テーブル90よりデータサイズが大きな色変換テーブル91とを含むように構成するとともに、制御部31aを、色変換テーブル91を使用して入力画像データ80の色変換処理を行う場合には、色変換テーブル91にアクセスして色変換テーブル91内を参照する際の色変換テーブル91内部のアドレス情報や、3重線形補間の計算に伴う計算結果(3個の変換率Cf)を主作業用メモリ31iに記憶させるとともに、補助作業用メモリ31jに3重線形補間の計算に伴う計算結果(24個の係数値ΔP)を記憶させて色変換処理を行うように構成することによって、制御部31aは、色変換処理の際の計算過程で発生する計算データの一時保管先を、参照する色変換テーブル91内部のアドレス情報や、計算過程で生成される変換率Cfや係数値ΔPなどの計算データの取り扱い方(処理方法)に応じて主作業用メモリ31iおよび補助作業用メモリ31jにそれぞれ分担させて記憶させることができるので、主作業用メモリ31iの容量より大きなデータサイズの色変換テーブル91を使用する場合でも、色変換処理に伴う計算過程のデータ処理を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、制御部31aを、色変換テーブル90を適用して色変換処理を行う場合には、色変換テーブル90が読み込まれた主作業用メモリ31iを使用して、色変換の対象となる画素のRGB各色階調値の組合せ(図12の点Pに相当)に対する近接8点(図12の点P0〜点P7に相当)のテーブルデータを参照するとともに、点P(図12参照)と点P0〜P7(図12参照)との3次元的な位置関係(相対的なずれ)に関する24個の係数値ΔPを算出する処理と、色変換テーブル90内のRGB値からC色階調値、M色階調値およびY色階調値にそれぞれ置き換えられる際の数値上の3個の変換率Cfを算出する処理と、この24個の係数値ΔPと3個の変換率Cfとを使用して3次元線形補間の演算を行う処理とを1つの処理動作(タスク)として実行することを入力画像データ80の画素数分繰り返すことによって入力画像データ80の色変換処理を行うように構成することによって、色変換テーブル90を使用する際は、主作業用メモリ31iに一時記憶された色変換テーブル90に対して1つの処理動作(タスク)で色変換処理に関わるデータ処理を行うために、データ処理に要する時間を短くすることができる。
また、本実施形態では、制御部31aを、色変換テーブル91を適用して色変換処理を行う場合には、主作業用メモリ31iおよび補助作業用メモリ31jを使用するとともに、色変換の対象となる画素のRGB形式の階調値の組合せ(図12の点Pに相当)に対する近接8点(図12の点P0〜点P7に相当)のテーブルデータを参照するとともに、点P(図12参照)と点P0〜P7(図12参照)との3次元的な位置関係(相対的なずれ)に関する24個の係数値ΔPを算出する処理動作(タスク)と、色変換テーブル91内のRGB値からC色階調値、M色階調値およびY色階調値にそれぞれ置き換えられる際の数値上の24個の変換率Cfを算出する処理およびこの係数値ΔPと変換率Cfとを使用して3次元線形補間の演算を行う処理動作(タスク)とを、それぞれ別々の処理動作として分割して実行することを入力画像データ80の画素数分繰り返すことによって入力画像データ80の色変換処理を行うように構成することによって、色変換テーブル91を使用する際は、色変換テーブル91が記憶されているROM31cにアクセスして色変換テーブル91の内部を参照した上で、1画素の色変換処理に必要となる近接8点(図12の点P0〜点P7に相当)を抽出する際の抽出場所(アドレス情報)を記憶することや、その後の計算過程で生成された計算データ(3個の変換率Cfおよび24個の係数値ΔP)を一時的に保管する複数のデータ処理を行うために、主作業用メモリ31iおよび補助作業用メモリ31jのそれぞれの使用目的に応じた処理動作(タスク)に分割して処理を実行することができるので、色変換テーブル91についても、色変換処理に伴う計算データ(1画素の色変換処理に伴う色変換テーブル91のアドレス情報、3個の変換率Cfおよび24個の係数値ΔP)の処理を効率よく行うことができる。
また、本実施形態では、制御部31aを、印刷速度優先の印刷モードの場合には、主作業用メモリ31iの容量より小さいデータサイズの色変換テーブル90を適用して入力画像データ80の色変換処理を行い、印刷品質優先の印刷モードの場合には、主作業用メモリ31iの容量より大きいデータサイズの色変換テーブル91を適用して入力画像データ80の色変換処理を行うように構成することによって、ユーザが印刷速度優先の印刷モードを選択した場合は、データサイズの小さい色変換テーブル90による色変換処理が行われるために、用紙50への印刷開始から終了までに要する印刷時間を短くすることが可能である。また、ユーザが印刷品質優先の印刷モードを選択した場合は、色変換テーブル91による色変換処理が行われるために、色変換テーブル90による色変換処理と異なり、入力画像データ80に対する印刷時の再現性が向上された出力画像データ81を得ることが可能である。したがって、印刷モードに応じた色変換処理を容易に実行することができる。
また、本実施形態では、制御部31aを、入力画像データ80の画素数に基づいて、印刷速度優先の印刷モードおよび印刷品質優先の印刷モードのいずれか一方の印刷モードを選択するように設定可能であるように構成することによって、制御部31aは、入力画像データ80の大きさ(画素数)に基づいて、色変換処理に使用する色変換テーブルのサイズを色変換テーブル90または色変換テーブル91のいずれか一方に選択することができるので、入力画像データ80の大きさ(画素数)に応じた印刷品質が実現可能な出力画像データ81を容易に作成することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく実用新案登録請求の範囲によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、RGB形式の画像データと、印刷用のCMY形式の画像データとを対応付けた色変換テーブル90および91と、色変換テーブル90および91を記憶するROM31cとを備えた画像形成装置の一例として昇華型プリンタ10を示したが、本考案はこれに限らず、RGB形式の画像データと、印刷用のCMY形式の画像データとを対応付けた色変換テーブルと、色変換テーブルを記憶するテーブル記憶部とを備えた画像形成装置であれば、昇華型プリンタ以外の他の画像形成装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、昇華型プリンタ10の制御回路部31に色変換テーブル90および91を記憶させたROM31cを備える例を示したが、本考案はこれに限らず、色変換テーブルを、昇華型プリンタ以外の昇華型プリンタに接続される外部機器(たとえばPCなど)のテーブル記憶部に記憶させるとともに、昇華型プリンタの制御部が色変換処理を行う際に、外部機器(たとえばPCなど)から色変換テーブルを読み込んだ上で使用するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、印刷モード自動決定モードに設定された状態で、画像データを読み込んだ際に、入力画像データ80の画素数に基づいて、印刷速度優先の印刷モードおよび印刷品質優先の印刷モードのいずれか一方の印刷モードが自動的に選択されるように構成した例を示したが、本考案はこれに限らず、入力画像データの彩度やコントラストのような画素数以外の特性に基づいて印刷速度優先の印刷モードおよび印刷品質優先の印刷モードのいずれか一方の印刷モードが選択されるように構成してもよいし、画素数、彩度およびコントラストの少なくとも2つの組合せに基づいて印刷モードが選択されるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、印刷開始前に、印刷速度優先の印刷モード、印刷品質優先の印刷モードおよび印刷モード自動選択モードのいずれか一方の印刷モードが選択できるような印刷モード設定ボタン32dおよび液晶表示部32eを昇華型プリンタ10に設ける例を示したが、本考案はこれに限らず、印刷速度優先の印刷モード、印刷品質優先の印刷モードおよび印刷モード自動選択モードのいずれか一方の印刷モードが選択できるような印刷モード設定手段を、昇華型プリンタに接続される外部機器(たとえばPCなど)に設けるとともに、印刷する入力画像データの転送時に外部機器側から印刷モードの設定を行うようにしてもよい。
本考案の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した斜視図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタからインクシートカートリッジおよび給紙カセットを省略した状態を示した斜視図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの回路構成を示すブロック図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの斜視図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの内部構造を説明するための断面図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタのステッピングモータおよび各種ギアの配置構成を示した側面図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの平面図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの印字ヘッドの詳細図である。 図1に示した本実施形態による昇華型プリンタの色変換テーブルを示した図である。 図1に示した本実施形態による昇華型プリンタの色変換テーブルを示した図である。 図1に示した本実施形態による昇華型プリンタの色変換テーブルを構成する色空間を示した図である。 図1に示した本実施形態による昇華型プリンタの色変換テーブルを使用して3次元線形補間を行う際の計算方法を説明するための図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの印刷時における制御動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した本考案の一実施形態による昇華型プリンタの色変換処理の制御動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
31a 制御部
31c ROM(テーブル記憶部)
31i 主作業用メモリ
31j 補助作業用メモリ
80 入力画像データ
81 出力画像データ
90、91 色変換テーブル

Claims (6)

  1. 光の3原色に対応する第1の各色階調値の組合せと、印刷用の第2の各色階調値の組合せとを対応付けた色変換テーブルと、前記色変換テーブルを記憶するテーブル記憶部とを備えた画像形成装置において、
    前記第1の各色階調値の組合せに基づく入力画像データから前記第2の各色階調値の組合せに基づく出力画像データを作成するための色変換処理に使用される主作業用メモリおよび補助作業用メモリと、
    前記色変換テーブルのデータサイズが前記主作業用メモリの容量より小さい第1のデータサイズである第1色変換テーブルの場合は、前記第1色変換テーブルの全てを前記主作業用メモリに読み込んだ上で、前記主作業用メモリと1つの処理動作とによって前記入力画像データの色変換処理を行うとともに、前記色変換テーブルの前記データサイズが前記主作業用メモリの容量より大きく、かつ、前記第1のデータサイズより大きな第2のデータサイズである第2色変換テーブルの場合は、前記主作業用メモリを使用して前記色変換テーブルのデータを部分的に前記主作業用メモリに記憶させるとともに、前記補助作業用メモリを使用して前記補助作業用メモリに計算過程の途中で生成される計算結果を記憶させることにより、前記主作業用メモリおよび前記補助作業用メモリと異なる2つの処理動作とによって前記入力画像データの色変換処理を行うように制御する制御部とをさらに備え、
    前記制御部は、印刷速度優先の印刷モードの場合には、前記主作業用メモリの容量より小さい前記第1のデータサイズの前記第1色変換テーブルを適用して前記入力画像データの前記色変換処理を行うとともに、印刷品質優先の印刷モードの場合には、前記主作業用メモリの容量より大きい前記第2のデータサイズの前記第2色変換テーブルを適用して前記入力画像データの前記色変換処理を行うように構成され、
    前記制御部は、前記入力画像データの画素数、前記入力画像データの彩度およびコントラストの少なくとも1つに基づいて、前記印刷速度優先の印刷モードおよび前記印刷品質優先の印刷モードのいずれか一方の前記印刷モードを選択するように設定可能であるように構成されている、画像形成装置。
  2. 光の3原色に対応する第1の各色階調値の組合せと、印刷用の第2の各色階調値の組合せとを対応付けた色変換テーブルと、
    前記第1の各色階調値の組合せに基づく入力画像データから前記第2の各色階調値の組合せに基づく出力画像データを作成するための色変換処理に使用される主作業用メモリおよび補助作業用メモリと、
    前記色変換テーブルのデータサイズが前記主作業用メモリの容量より小さい場合は、前記色変換テーブルの全てを前記主作業用メモリに読み込んだ上で、前記主作業用メモリを使用して前記入力画像データの色変換処理を行うとともに、前記色変換テーブルの前記データサイズが前記主作業用メモリの容量より大きい場合は、前記主作業用メモリと前記補助作業用メモリとを使用して前記入力画像データの色変換処理を行うように制御する制御部とを備えた、画像形成装置。
  3. 前記色変換テーブルを記憶するテーブル記憶部をさらに備え、
    前記色変換テーブルは、前記主作業用メモリの前記容量より小さな第1のデータサイズの第1色変換テーブルと、前記主作業用メモリの前記容量より大きく、かつ、前記第1のデータサイズより大きな第2のデータサイズの第2色変換テーブルとを含み、
    前記制御部は、前記第2色変換テーブルを使用して前記入力画像データの前記色変換処理を行う場合には、前記第2色変換テーブルのデータを部分的に前記主作業用メモリに記憶させるとともに、前記補助作業用メモリに計算過程の途中で生成される計算結果を記憶させて前記色変換処理を行うように構成されている、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記色変換テーブルは、前記主作業用メモリの前記容量より小さな第1のデータサイズの第1色変換テーブルと、前記主作業用メモリの前記容量より大きく、かつ、前記第1のデータサイズより大きな第2のデータサイズの第2色変換テーブルとを含み、
    前記制御部は、前記第1色変換テーブルを適用して前記色変換処理を行う場合には、前記主作業用メモリと1つの処理動作とによって前記入力画像データの色変換処理を行うとともに、前記第2色変換テーブルを適用して前記色変換処理を行う場合には、前記主作業用メモリおよび前記補助作業用メモリを使用するとともに、異なる2つの処理動作によって前記入力画像データの色変換処理を行うように構成されている、請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、印刷速度優先の印刷モードの場合には、前記主作業用メモリの容量より小さい前記第1のデータサイズの前記第1色変換テーブルを適用して前記入力画像データの前記色変換処理を行い、印刷品質優先の印刷モードの場合には、前記主作業用メモリの容量より大きい前記第2のデータサイズの前記第2色変換テーブルを適用して前記入力画像データの前記色変換処理を行うように構成されている、請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記入力画像データの画素数、前記入力画像データの彩度およびコントラストの少なくとも1つに基づいて、前記印刷速度優先の印刷モードおよび前記印刷品質優先の印刷モードのいずれか一方の前記印刷モードを選択するように設定可能であるように構成されている、請求項5に記載の画像形成装置。
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