JPH06255145A

JPH06255145A - サーマルプリンタ

Info

Publication number: JPH06255145A
Application number: JP6484693A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Yasugata; 一宏安形
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1993-03-02
Filing date: 1993-03-02
Publication date: 1994-09-13

Abstract

(57)【要約】【構成】装着されたインクリボン１０の種類を判別す
る判別手段１２と、装着された記録用紙１１の種類を判
別する判別手段１３と、インクリボン１０の判別結果
と、記録用紙１１の判別結果、及びそれらの判別結果に
よるインクリボン１０と記録用紙１１の種類の適合性を
表示する表示手段１９で構成する。【効果】装着されているインクリボン及び記録用紙の
種類を一目で容易に確認できるとともに、インクリボン
と記録用紙の種類の適合性についても容易に確認でき、
インクリボンと記録用紙の種類の不適合によるプリント
ミスを簡易かつ有効に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、発熱させたサーマルヘ
ッドによってインクを記録用紙に熱転写記録するサーマ
ルプリンタに関し、特に、溶融性又は昇華性インクのい
ずれをも使用でき、かつインクリボンと用紙の適合性を
自動チェックできるようにしたサーマルプリンタに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ビデオ画像やコンピュータグラフィック
ス等のカラー画像をプリント出力するカラープリンタ
は、イエロー（Ｙｅ），マゼンタ（Ｍｇ），シアン（Ｃ
ｙ）等のインクを塗布したインクリボンを用い、サーマ
ルヘッドを発熱させることにより、記録用紙に熱転写を
行なっていた。このような熱転写記録に使用されるイン
クリボンの代表的なものとして、溶融性インクが塗布さ
れた溶融性インクリボンと、昇華性インクが塗布された
昇華性インクリボンがある。このうち、溶融性インクリ
ボンは普通紙に記録でき、ランニングコストも安い反
面、階調記録には適しておらず、一方昇華性インクリボ
ンは、階調記録には適しているが、高価で特殊な専用の
記録用紙が必要となり、ランニングコストも高いという
ようにそれぞれ特徴を有している。したがって、それぞ
れの特徴を活用するには、インクリボンと記録用紙の適
合性を確保しなければならない。一方、これら溶融性イ
ンクリボンあるいは昇華性インクリボンによる熱転写記
録は、ほぼ同一構成のサーマルプリンタで行なうことが
できる。そこで、同じプリンタを使用して溶融性及び昇
華性のインクリボンによる記録を行なう場合は、使用し
たいインクリボンをプリンタに装着し、さらにそのイン
クリボンに適合する記録用紙を装着することにより行な
われていた。

【０００３】しかし、この方法によると、インクリボン
と記録用紙の不適合によるプリントミスが発生し易くな
り、これを防止するためには、プリンタに、いずれの種
類のインクリボンが装着され、いずれの種類の記録用紙
が装着されているかを確認し、その装着されているイン
クリボンと記録用紙が適合しているか否かの判断も必要
となる。このため、現実の使用にあっては、特にインク
リボンの変更使用が多い場合には、これらの確認と判断
作業が使用者にとって煩雑になるという問題があった。

【０００４】このような問題を解決するために、特開平
２−２６７７４号公報では、装着されているインクシー
ト（インクリボン）が昇華性インクシート（インクリボ
ン）か溶融性インクシート（インクリボン）かを判別す
る判別手段と、該判別手段による判別結果を表示する表
示手段とを備えるサーマル記録装置が提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
２−２６７７４号で提案されているサーマル記録装置
は、単にプリンタに装着されているインクシート（イン
クリボン）の種類のみを判別，表示するに過ぎず、記録
用紙についての判別，表示や、インクリボンと記録用紙
との適合性の表示に関する技術については何ら開示され
ていない。したがって、特開平２−２６７７４号で提案
されているサーマル記録装置では、従来技術の有する、
インクリボンの変更使用時におけるインクリボンと記録
用紙の不適合によるプリントミスや、それを防止するに
あたっての使用者における煩雑さの解消等の課題は解決
することができない。

【０００６】本発明は、このような従来の技術が有する
課題を解決するために提案されたものであり、装着され
ているインクリボン及び記録用紙の種類を容易に確認す
るとともに、インクリボンと記録用紙の種類の適合性を
も容易に確認することにより、インクリボンと記録用紙
の種類の不適合によるプリントミスを簡易かつ有効に防
止するサーマルプリンタの提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、複数の種類のインクリボンと記録用紙を選
択的に装着して使用するサーマルプリンタにおいて、装
着されたインクリボンの種類を判別する判別手段と、装
着された記録用紙の種類を判別する判別手段と、インク
リボンの種類の判別結果、記録用紙の種類の判別結果、
及び、それらの判別結果によるインクリボンと記録用紙
の種類の適合性を表示する表示手段を備える構成とし、
好ましくは上記インクリボンと記録用紙の種類の適合性
を表示する表示手段として、光及び音声による表示手段
を用いた構成としてある。

【０００８】

【作用】上述した構成によれば、装着されたインクリボ
ン及び記録用紙の種類がそれぞれ判別手段により判別さ
れ、その判別結果及び判別結果によるインクリボンと記
録用紙の種類の適合性がそれぞれ表示手段により表示さ
れる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明によるサーマルプリンタの実施
例を図面にもとづいて詳細に説明する。図１は、本発明
の一実施例のサーマルプリンタを、ビデオ機器の出力装
置として用いた場合の回路構成を示すブロック図であ
る。同図において、サーマルプリンタに装着されたイン
クリボン１０は、インクリボン判別手段１２によりその
種類が判別され、同じくサーマルプリンタに装着された
記録用紙１１は、記録用紙判別手段１３によりその種類
が判別され、それぞれの判別結果が表示制御手段１５に
出力される。表示制御手段１５は、判別結果をＣＰＵ１
６に出力し、ＣＰＵ１６はその判別結果にもとづきイン
クリボン１０と記録用紙１１の種類が適合しているか否
かの判断を行ない、その結果を表示制御手段１５に戻
す。表示制御手段１５は、判別結果及びＣＰＵ１６の指
示を表示部１９に出力し、現在サーマルプリンタに装着
されているインクリボン１０と記録用紙１１の種類、及
び、これらが適合性を有するものであるか否かの表示を
行なう。

【００１０】ＣＰＵ１６は、表示制御手段１５からの判
別結果に応じた動作開始信号を、画像処理手段１４から
送られてきたプリント画像データとともにサーマルヘッ
ド駆動手段１７に転送する。サーマルヘッド駆動手段１
７は、入力した動作開始信号とプリンタ画像データにも
とづいて、プリンタに装着されているインクリボン１０
のインクの種類に適合した駆動条件によりサーマルヘッ
ド２０を発熱させる。ここで、インクの種類に適合した
駆動条件としては、例えば、溶融性インクの場合、記録
周期５msec／ライン，通電時間３msecとすることが好ま
しく、昇華性インクの場合、記録周期２０msec／ライ
ン，通電時間１５msecとすることが好ましく、それぞれ
記録周期から通電時間を減じたものをそのインクに適合
したサーマルヘッドの冷却時間とする。

【００１１】また、ＣＰＵ１６は、サーマルヘッド駆動
手段１７にサーマルヘッド２０を発熱させる信号を出力
するとと同時に、記録用紙の搬送駆動手段１８にも動作
開始信号を出力して制御を行なわせ、サーマルプリンタ
の搬送部２１を駆動して記録用紙を搬送させ、プリント
動作を行なわせる。なお、ＣＰＵ１６がインクリボン１
０と記録用紙１１の種類の不適合を検出した場合には、
動作開始信号がＣＰＵ１６からサーマルヘッド駆動手段
１７及び搬送駆動手段１８に出力されなくなる。したが
って、ＣＰＵ１６からの動作開始信号を入力したときに
作動するサーマルヘッド駆動手段１７と搬送駆動手段１
８は、インクリボン１０と記録用紙１１の種類が不適合
の場合には作動しない。

【００１２】次に、インクリボン判別手段１２及び記録
用紙判別手段１３について、図２を参照して説明する。
図２は、本発明の一実施例のサーマルプリンタにおける
インクリボンカセット及び記録用紙カセットの装着前の
状態を示す斜視図である。同図において、１０ａはイン
クリボン１０を収納するインクリボンカセットであり、
側部にインクリボン判別マーク１２ａが設けられてい
る。このインクリボンカセット１０ａはインクリボンの
挿入口２３よりサーマルプリンタ２２に装着される。挿
入口２３の蓋部２４には、インクリボン判別センサ１２
ｂがインクリボン判別マーク１２ａと対応する位置に設
けられており、インクリボンカセット１０ａを装着した
後蓋部２４を閉めると、インクリボン判別センサ１２ｂ
がインクリボン判別マーク１２ａを読み取って、インク
リボンカセット１２ａに収納されているインクリボン１
０が、溶融性インクリボンかあるいは昇華性インクリボ
ンかを判別する。

【００１３】１１ａは記録用紙１１を収納する記録用紙
カセットであり、上部に記録用紙判別マーク１３ａが設
けられている。この記録用紙カセット１１ａは記録用紙
の挿入口２５よりサーマルプリンタ２２に装着される。
挿入口２３の内側上部には、記録用紙判別センサ１３ｂ
が記録用紙判別マーク１３ａと対応する位置に設けられ
ており、記録用紙カセット１１ａを装着すると、記録用
紙判別センサ１３ｂが記録用紙判別マーク１３ａを読み
取って記録用紙カセット１１ａに収納されている記録用
紙１１が溶融性インクリボンか昇華性インクリボンかを
判別する。１９は表示部であり、サーマルプリンタ２２
側部の挿入口２５上方に設けられている。

【００１４】図３は本発明の一実施例のサーマルプリン
タの表示部の正面図である。同図において、まず上記イ
ンクリボン判別手段１２により判別されたインクリボン
１０の種類がインクリボンの表示部（ＬＥＤ）３１ａ又
は３１ｂに表示される。同様に上記記録用紙判別手段１
３により判別された記録用紙１１の種類が記録用紙の表
示部（ＬＥＤ）３２ａ又は３２ｂに表示される。さら
に、上記ＣＰＵ１６によりインクリボン１０と記録用紙
１１の種類が不適合であると判断された場合には、不適
合性の表示部（ＬＥＤ）３３により表示される。なお、
表示部３３が表示を９行なうのは、インクリボン１０と
記録用紙１１の種類が不適合の場合であり、プリントミ
スの未然防止という観点からすると、表示部３３により
視覚的な表示と併せて、ブザー等の音声により聴覚的な
表示を行ない、インクリボン１０と記録用紙１１の不適
合情報を使用者に知らせることが、より好ましい。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装着されているインクリボン及び記録用紙の種類を一目
で容易に確認できるとともに、インクリボンと記録用紙
の種類の適合性についても容易に確認できる。これによ
り、インクリボンと記録用紙の種類の不適合によるプリ
ントミスを簡易かつ有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明サーマルプリンタにおける一実施例の回
路構成のブロック図を示す。

【図２】本発明の一実施例のサーマルプリンタにおける
インクリボンカセット及び記録用紙カセットの装着前の
状態を示す斜視図である。

【図３】本発明の一実施例のサーマルプリンタの表示部
の正面図である。

【符号の説明】

１０…インクリボン１０ａ…インクリボンカセット１１…記録用紙１１ａ…記録用紙カセット１２…インクリボン判別手段１２ａ…インクリボン判別マーク１２ｂ…インクリボン判別センサ１３…記録用紙判別手段１３ａ…記録用紙判別マーク１３ｂ…記録用紙判別センサ１４…画像処理手段１５…表示制御手段１６…ＣＰＵ１７…サーマルヘッド駆動手段１８…搬送駆動手段１９…表示部２０…サーマルヘッド２１…搬送部２２…サーマルプリンタ２３…挿入口２４…蓋部２５…挿入口３１ａ，３１ｂ，３２ａ，３２ｂ，３３…表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ４１Ｊ 32/00 Ｚ 9012−2Ｃ 35/16 Ｂ 9012−2Ｃ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の種類のインクリボンと記録用紙を
選択的に装着して使用するサーマルプリンタにおいて、装着されたインクリボンの種類を判別する判別手段と、装着された記録用紙の種類を判別する判別手段と、インクリボンの種類の判別結果、記録用紙の種類の判別
結果、及び、それら判別結果によるインクリボンと記録
用紙の種類の適合性を表示する表示手段を備えたことを
特徴とするサーマルプリンタ。
【請求項２】上記インクリボンと記録用紙の種類の適
合性を表示する表示手段が、光及び音声による表示手段
である請求項１記載のサーマルプリンタ。