JP2001063194A - プリンター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 種々の種類のインクリボンを使用することが
できるプリンターにおいて印刷手順及び／又は印刷条件
の設定を容易にし且つ操作ミスを防止する。 【解決手段】 インクリボン又はインクリボンカートリ
ッジ５に付された種類識別マーク６ａ、６ｂを検出する
検出手段７ａ、７ｂと、それぞれの種類のインクリボン
に応じた適切な印刷手順及び／又は印刷条件を記憶して
いる記憶手段１６と、検出手段７ａ，７ｂによって検出
されたインクリボンの種類に関する情報によって記憶手
段に記憶されている適切な印刷手順及び／又は印刷条件
を選択し、印刷手順及び／又は印刷条件に従って印刷を
行う制御手段１２と、印刷内容を表示する表示手段３及
び／又は４とを有し、検出手段によりカラー印刷用のイ
ンクリボンを検出したときはそのままの色で、白黒、セ
ピア等もとの色とは異なる色で印刷するインクリボンを
検出したときは印刷結果に近い色で印刷内容を表示手段
に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は新規なプリンターに
関する。詳しくは、印刷目的に応じて異なる種類のイン
クリボンを使用することができるプリンターにおいて、
印刷手順や印刷条件の設定を容易にし且つ印刷内容を表
示すると共に印刷ミスを防止する技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】熱転写型プリンターのようにインクリボ
ンを使用するプリンターは、インクリボンを交換するこ
とでいろいろな種類の印刷を行うことができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いろい
ろな種類の印刷を行うことができるということが、プリ
ンターの操作を煩雑にし、また、操作間違いを引き起こ
す可能性を増やしている。

【０００４】そこで、本発明は、種々の種類のインクリ
ボンを使用することができるプリンターにおいて印刷手
順及び／又は印刷条件の設定を容易にし且つ印刷内容を
表示すると共に操作ミスを防止することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明プリンターは、上
記した課題を解決するために、インクリボン又はインク
リボンカートリッジに付された種類識別マークを検出す
る検出手段と、それぞれの種類のインクリボンに応じた
適切な印刷手順及び／又は印刷条件を記憶している記憶
手段と、上記検出手段によって検出されたインクリボン
の種類に関する情報によって上記記憶手段に記憶されて
いる適切な印刷手順及び／又は印刷条件を選択し、該印
刷手順及び／又は印刷条件に従って印刷を行う制御手段
と、印刷内容を表示する表示手段とを有し、上記検出手
段によりカラー印刷用のインクリボンを検出したときは
そのままの色で印刷内容を表示手段に表示し、上記検出
手段により白黒、セピア等もとの色とは異なる色で印刷
するインクリボンを検出したときは印刷結果に近い色で
印刷内容を表示手段に表示するようにしたものである。

【０００６】従って、本発明プリンターにあっては、イ
ンクリボンをセットするだけで当該インクリボンに適合
した印刷手順及び／又は印刷条件が自動的に設定される
ので、操作が容易になり且つ印刷内容が表示手段に表示
されると共に操作ミスもなくなる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に、本発明プリンターの実施
の形態について添付図面を参照して説明する。図示した
実施の形態はカメラ一体型ＶＴＲ（ビデオテープレコー
ダ）に本発明に係るプリンターを組み込んだものであ
る。

【０００８】図１及び図２にプリンターを組み込んだカ
メラ一体型ＶＴＲ１の外観を示す。

【０００９】カメラ一体型ＶＴＲ１の後部にプリンター
ユニット２が内蔵されている。また、側面には液晶表示
パネル３が、上部にはビューファインダー４が、それぞ
れ取り付けられている。液晶パネル３は使用時には図２
に示すように開き、使用しないときには図１に示すよう
に閉じた状態とする。

【００１０】上記した液晶パネル３やビューファインダ
ー４は、撮影時の構図決定や、撮影された画像の確認に
用いられる他、印刷すべき画像の選択や確認にも用いら
れる。

【００１１】図３はカメラ一体型ＶＴＲ１に内蔵されて
いるプリンターユニット２とインクリボンカートリッジ
５を示す斜視図であり、図４はプリンターユニット２の
内部構造を示す概略図である。

【００１２】インクリボンカートリッジ５には収納され
ているインクリボンの種類を示す反射ラベル６ａ、６ｂ
が貼付されている。なお、反射ラベルはインクリボンに
設けても良い。

【００１３】プリンターユニット２内には上記反射ラベ
ル６ａ、６ｂを検出する反射型フォトセンサー７ａ、７
ｂを備えている。その他、プリンターユニット２には、
印字ヘッド８、印字ヘッド８に対置されたプラテン９、
印刷用紙１０を送る送りローラ１１、１１等が備えられ
ている。

【００１４】図５はプリンターユニット２の制御部のブ
ロックダイヤグラムである。

【００１５】マイコン等からなる制御装置１２はモータ
ドライバー１３を制御してステッピングモータ１４を駆
動し、該ステッピングモータ１４によって上記送りロー
ラ１１、１１が回転される。また、ヘッドドライバー１
５を制御して上記印字ヘッド８を駆動する。さらに、２
つのセンサ７ａ、７ｂの検出結果に基づいて上記モータ
ドライバー１３、ヘッドドライバー１５等を制御する。
記憶装置１６にはこのプリンターユニット２で使用する
ことができるインクリボン毎の印刷手順情報及び印刷条
件情報が記憶されており、制御装置１２はセンサー７
ａ、７ｂによって検出されたインクリボン情報に応じて
記憶装置１６に記憶された印刷手順情報及び印刷条件情
報を参照して各種印刷制御を行う。さらに、制御装置１
２は表示ドライバー１７を制御して液晶表示パネル３及
び／又はビューファインダー４に印刷に関して必要な情
報（画像情報も含む）を表示する。

【００１６】上記プリンターユニット２において、上記
センサー７ａ、７ｂによってインクリボンの種類が検出
される。この実施例においては、反射ラベルがインクリ
ボンカートリッジ５に２個６ａ、６ｂ貼付されているの
で、反射ラベル６ａをセンサー７ａで得検出し、また、
反射ラベル６ｂをセンサー７ｂで検出してその検出結果
の組合せによって、仮に、次のように規定しているもの
とする。

【００１７】 センサ７ａ センサ７ｂ インクリボンの種類 反射なし 反射なし （カセット無し） 反射あり 反射なし カラー印刷用 反射なし 反射あり 白黒印刷用 反射あり 反射あり その他のインクリボン

【００１８】図６に示すようにカラー印刷用のインクリ
ボン１８には、シアン１８ａ、マゼンタ１８ｂ、イエロ
ー１８ｃの３色と印刷面保護用オーバーコート１８ｄの
部分が順番に並んでおり、これらを順番に４回重ねて印
刷することによって１画面の印刷が完了する。一方、白
黒印刷用のインクリボン１９は、図７に示すように、黒
１９ａとオーバーコート１９ｂの部分とから成り、これ
らを順番に２回重ねて印刷することによって印刷が完了
する。

【００１９】このように、カラー印刷と白黒印刷とでは
印刷の手順や条件が大きく異なるが、前述のように、イ
ンクリボンの種類を予め検出しているので、制御装置１
２は、装着されたインクリボンカートリッジ５に収納さ
れているインクリボンの種類に応じた印刷手順及び印刷
条件を記憶装置１６の記憶情報から自動的に選んで印刷
を行わせることができる。

【００２０】また、印刷すべき画像の選択や確認をする
際、カラー印刷用のインクリボンカートリッジ５が装着
されていることを検出していれば、液晶表示パネル３や
ビューファインダー４は通常のカラー画像を表示する
が、白黒印刷用のインクリボンカートリッジ５が装着さ
れていることを検出していると、液晶表示パネル３やビ
ューファインダー４には通常のカラー画像ではなく、印
刷結果に近い白黒画像を表示する。

【００２１】このようにすることによって、印刷の仕上
がり状態を事前に確認することができると共に、現在ど
ちらのインクリボンカートリッジが装着されているかが
明確になるので、間違ったインクリボンカートリッジを
装着したまま印刷してしまうような印刷ミスを回避する
ことができる。

【００２２】なお、上記した実施の形態においては、プ
リンターがカメラ一体型ＶＴＲに内蔵されたものを示し
たが、プリンター単体のものであっても良いことは勿論
である。

【００２３】また、種類識別マークとして反射ラベルを
示したが、種類識別マークは反射ラベル以外のものであ
っても良いことは勿論である。そして、種類識別マーク
の形態に応じて適切なセンサーが検出手段として使用さ
れればよい。

【００２４】さらに、上記した実施の形態において示し
た各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際
して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ことがあってはならないものである。

【００２５】

【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明プリンターは、印刷の目的に応じて異なる種
類のインクリボンを使用することができるプリンターで
あって、インクリボン又はインクリボンカートリッジに
付された種類識別マークを検出する検出手段と、それぞ
れの種類のインクリボンに応じた適切な印刷手順及び／
又は印刷条件を記憶している記憶手段と、上記検出手段
によって検出されたインクリボンの種類に関する情報に
よって上記記憶手段に記憶されている適切な印刷手順及
び／又は印刷条件を選択し、該印刷手順及び／又は印刷
条件に従って印刷を行う制御手段と、印刷内容を表示す
る表示手段とを有し、上記検出手段によりカラー印刷用
のインクリボンを検出したときはそのままの色で印刷内
容を表示手段に表示し、上記検出手段により白黒、セピ
ア等もとの色とは異なる色で印刷するインクリボンを検
出したときは印刷結果に近い色で印刷内容を表示手段に
表示することを特徴とする。

【００２６】従って、本発明プリンターにあっては、イ
ンクリボンをセットするだけで当該インクリボンに適合
した印刷手順及び／又は印刷条件が自動的に設定される
ので、操作が容易になり且つ操作ミスもなくなる。ま
た、印刷の仕上がり状態を事前に確認することができる
と共に、現在どちらのインクリボンカートリッジが装着
されているかが明確になるので、間違ったインクリボン
カートリッジを装着したまま印刷してしまうような印刷
ミスを回避することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図面は本発明プリンターの実施の形態を示すも
のであり、本図はプリンターを内蔵したビデオ一体型Ｖ
ＴＲを示す概略斜視図である。

【図２】図１のビデオ一体型ＶＴＲにおいて液晶パネル
を開いた状態を示す概略斜視図である。

【図３】プリンターとインクリボンカートリッジの外観
を示す概略斜視図である。

【図４】プリンターの内部構造を示す概略断面図であ
る。

【図５】制御部のブロックダイヤグラムである。

【図６】カラー印刷用インクリボンの一部を示す平面図
である。

【図７】白黒印刷用インクリボンの一部を示す平面図で
ある。

【符号の説明】

２…プリンターユニット（プリンター）、３…液晶表示
パネル（表示手段）、４…ビューファインダー（表示手
段）、５…インクリボンカートリッジ、６ａ…反射ラベ
ル（種類識別マーク）、６ｂ…反射ラベル（種類識別マ
ーク）、７ａ…フォトセンサー（検出手段）、７ｂ…フ
ォトセンサー（検出手段）、１２…制御装置（制御手
段）、１６…記憶装置（記憶手段）、１８…カラー印刷
用インクリボン（インクリボン）、１９…白黒印刷用イ
ンクリボン（インクリボン）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C065 AA01 AB03 AC01 AD07 DC06 DC07 DC13 DC18 2C068 AA02 AA06 AA15 AA22 KK16 KK24 KK25 KK36 LL17 MM15 NN17 NN28

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷の目的に応じて異なる種類のインク
   リボンを使用することができるプリンターであって、 インクリボン又はインクリボンカートリッジに付された
   種類識別マークを検出する検出手段と、 それぞれの種類のインクリボンに応じた適切な印刷手順
   及び／又は印刷条件を記憶している記憶手段と、 上記検出手段によって検出されたインクリボンの種類に
   関する情報によって上記記憶手段に記憶されている適切
   な印刷手順及び／又は印刷条件を選択し、該印刷手順及
   び／又は印刷条件に従って印刷を行う制御手段と、 印刷内容を表示する表示手段とを有し、 上記検出手段によりカラー印刷用のインクリボンを検出
   したときはそのままの色で印刷内容を表示手段に表示
   し、上記検出手段により白黒、セピア等もとの色とは異
   なる色で印刷するインクリボンを検出したときは印刷結
   果に近い色で印刷内容を表示手段に表示することを特徴
   とするプリンター。