JP2000071525A - 回転印刷装置 - Google Patents

回転印刷装置

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JP2000071525A
JP2000071525A JP10243764A JP24376498A JP2000071525A JP 2000071525 A JP2000071525 A JP 2000071525A JP 10243764 A JP10243764 A JP 10243764A JP 24376498 A JP24376498 A JP 24376498A JP 2000071525 A JP2000071525 A JP 2000071525A
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JP10243764A
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Yasunori Tsukuda
保徳 佃
Kenichi Nagai
健一 永井
Norihiro Sawamoto
則弘 澤本
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Star Micronics Co Ltd
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Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円盤印刷媒体に対して高画質の画像印刷が可
能である小型の回転印刷装置を提供する。 【解決手段】 ステッピングモータ15は、熱エネルギ
ーが印加されて発色する感熱発色層を有する円盤印刷媒
体Mをその軸回りに回転させ、サーマルヘッド11は、
円盤印刷媒体Mに対向してその半径方向に沿って延び
る。回転印刷装置10は、円盤印刷媒体Mの表面の円周
方向および半径方向に配列する複数の画素領域に対し
て、選択的に熱を供給して発色させることで、感熱記録
媒体Mに印刷する。これによって、円盤印刷媒体に対し
て高画質の画像印刷が可能である小型の回転印刷装置を
実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−R(Compac
t Disk-Recordable)などの円盤印刷媒体に印刷する回
転印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−Rは、読取り専用のCDおよびC
D−ROM(Read Only Memory)などとは異なり、デー
タを1度だけ記録できる追記型の光ディスクである。デ
ータを記録したCD−Rは、CDおよびCD−ROMと
全く同様に、その再生装置によって再生可能である。安
価であることや取扱いの容易性、記録容量が大きいなど
の理由から100枚程度の小規模なソフトウエアの出版
などに利用されることが多い。
【0003】CDおよびCD−ROMの片面は、データ
の記録や読出しを行う記録面として使用され、もう一方
の面は、一般に、タイトルなどを印刷する印刷面として
使用される。CDおよびCD−ROMの場合は一般的に
同一デザインのものを大量出版するため大型の印刷装置
によって印刷を行うが、CD−Rの場合は少量出版やパ
ーソナルユースに使用されるため、少数毎又は1枚毎に
印刷内容を容易に作成、変更できる小型で安価なプリン
タが望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなプリンタに
は特開平5−238005および特開平6−31906
に記載されるものがある。これら情報記録装置は、ピッ
クアップから光ディスクの記録面に情報を記録し、印刷
面に対してインクジェット方式の印刷を行う。光ディス
クへの印刷は、光ディスクの半径方向にインクジェット
ノズルを移動させ、光ディスクを回転させながら行われ
る。
【0005】このような情報記録装置は、インクジェッ
ト方式の印刷のため、インクカートリッジ、およびイン
クジェットヘッドにインクを導く機構を備え、さらに情
報記録用のピックアップを備えており、装置が大型で複
雑である。また、インクジェットヘッドとピックアップ
とが同一装置内に設けられるので、インクジェットヘッ
ドから飛散したインクが、ピックアップに付着するなど
して、情報の記録を妨げることがある。さらに、インク
カートリッジの交換、およびインクジェットヘッド周辺
の清掃など、メンテナンス作業に手間がかかってしま
う。
【0006】本発明の目的は、上記の印刷方式とは別の
方式によって、円盤印刷媒体に対して高画質の画像印刷
を可能とする回転印刷装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、感熱発色層を
有する円盤印刷媒体の半径方向に沿った主走査方向に感
熱印刷するためのサーマルヘッドと、円盤印刷媒体の円
周方向に沿った副走査方向に該円盤印刷媒体を回転させ
るための回転駆動手段とを備え、外部ホスト装置から供
給される画像データに基づいて、半径方向および円周方
向に配列する複数の画素領域に選択的に熱を供給するこ
とによって、円盤印刷媒体に感熱印刷することを特徴と
する回転印刷装置である。
【0008】本発明に従えば、感熱印刷を行うので、に
じみの無い高画質の画像印刷を実現できる。円盤印刷媒
体の半径方向および円周方向に沿って走査を行うので、
走査方式が円盤印刷媒体の形状に適しており、さらに高
画質の印刷を実現できる。
【0009】また、予め感熱発色層を有する円盤印刷媒
体に対して感熱印刷するので、回転印刷装置にはインク
に関連する設備が全く不要であり、小型でメンテナンス
作業が簡単な回転印刷装置を実現できる。さらに、回転
駆動手段が円盤印刷媒体をその場で回転させるだけで円
周方向の副走査を行うことができるので、円盤印刷媒体
を平行移動させる必要がなく、そのためのスペースも不
要であり、さらに小型の回転印刷装置を実現できる。
【0010】なお、所定の発色波長を有する単一の発色
層だけで、円盤印刷媒体の感熱発色層を構成することに
よって、モノクロ印刷が可能である。また、発色波長が
異なる複数の発色層で円盤印刷媒体の感熱発色層を構成
することによって、カラー印刷が可能である。
【0011】また本発明は、感熱発色レベルおよび発色
波長が異なる3つの発色層から成る感熱発色層を有する
円盤印刷媒体の半径方向に沿った主走査方向に感熱印刷
するためのサーマルヘッドと、円盤印刷媒体の円周方向
に沿った副走査方向に該円盤印刷媒体を回転させるため
の回転駆動手段と、感熱発色レベルが最も小さい発色
層、および感熱発色レベルが2番目に小さい発色層をそ
れぞれ定着するための2つの定着光源とを備え、前記各
定着光源は、直線状の陰極管であり、円盤印刷媒体の印
刷面に対向し、サーマルヘッドの主走査ラインを挟んで
配置され、外部ホスト装置から供給される画像データに
基づいて、半径方向および円周方向に配列する複数の画
素領域に選択的に熱を供給することによって、円盤印刷
媒体に感熱印刷することを特徴とする回転印刷装置であ
る。
【0012】本発明に従えば、直線状の陰極管をサーマ
ルヘッドの主走査ラインを挟んで配置するので、サーマ
ルヘッドによる感熱印刷を妨げることなく、かつコンパ
クトな配置が実現され、小型で安価な回転印刷装置を実
現できる。
【0013】特に、第1の発色層の発色および定着、第
2の発色層の発色および定着、ならびに第3の発色層の
発色を順次行うことによって、フルカラー印刷を行うこ
とを考えた場合には有効である。
【0014】また、定着光源として、安価な直線状の陰
極管を使用するので、安価な回転印刷装置を提供するこ
とができる。
【0015】また本発明は、前記感熱発色層は、イエロ
ー発色層、マゼンタ発色層およびシアン発色層から成る
ことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、円盤印刷媒体がサーマル
ヘッドからの熱供給によって、イエロー、マゼンタおよ
びシアンを発色可能であるので、確実にフルカラー印刷
を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
る回転印刷装置10を概略的に示す斜視図である。回転
印刷装置10は、サーマルヘッド11、バックアップロ
ーラ12および陰極管13,14を備え、円盤印刷媒体
Mに対して印刷を行う。円盤印刷媒体Mは、熱が印加さ
れて発色する感熱発色層を有する円盤状の印刷媒体であ
る。サーマルヘッド11は、円盤印刷媒体Mの半径方向
に延びるライン式のサーマルヘッドである。ステッピン
グモータ15は、円盤印刷媒体Mをその軸回りに回転駆
動する。バックアップローラ12は、その表面がゴムで
覆われ、サーマルヘッド11による表面からの押圧に対
し円盤印刷媒体Mを裏面から支持するローラであり、円
盤印刷媒体Mの回転に伴って回転する。陰極管13,1
4は、円盤印刷媒体Mの発色層を定着させる波長の紫外
線を発する。
【0018】このような回転印刷装置10は、円盤印刷
媒体Mの半径方向を主走査方向とし、円盤印刷媒体Mの
円周方向を副走査方向として、円盤印刷媒体Mの半径方
向および円周方向に配列する画素領域に対して、選択的
に熱を供給して発色させて印刷を行う。
【0019】なお、図1のサーマルヘッド11を、円盤
印刷媒体Mの半径方向に沿って走査可能なシリアルヘッ
ドで構成してもよい。また、図1のバックアップローラ
12は、後述する図3のターンテーブル31で代用可能
である。以下、ターンテーブル31を使用するものとし
て説明を続ける。
【0020】図2(a)は、図1の円盤印刷媒体Mとし
て使用される感熱印刷シート21の構造を示す断面図で
あり、図2(b)は、感熱印刷シート21を光ディスク
20に貼付けた媒体19の構造を示す断面図である。
【0021】図2(a)の感熱印刷シート21は、特開
平3−43293および特開平5−69566に記載さ
れる多色感熱記録シートと同様の断面構造を有する。多
色感熱記録シートに熱を印加して、発色させ印刷する印
刷方式は、TA(Thermo-Auto Chrome)方式と呼ばれ
る。本実施形態の回転印刷装置10も、TA方式の印刷
装置である。
【0022】感熱印刷シート21は、紙などの基材22
の表面に感熱発色層23を形成したものであり、その平
面形状は円盤状である。感熱発色層23は、イエロー発
色層23a、マゼンタ発色層23bおよびシアン発色層
23cから構成される。
【0023】イエロー発色層23aは、マイクロカプセ
ルに封入されたイエロー色素材料とカプラーとを含み、
20mJ/mm2以上の熱エネルギーが印加されること
によって、マイクロカプセルを透過して両者が反応して
発色する。また、イエロー発色層23aは、波長420
nmの紫外線が照射されることによって、未反応のイエ
ロー色素材料が分解されて、それ以上発色しなくなる。
【0024】マゼンタ発色層23bは、マイクロカプセ
ルに封入されたマゼンタ色素材料とカプラーとを含み、
40mJ/mm2以上の熱エネルギーが印加されること
によって、マイクロカプセルを透過して両者が反応して
発色する。また、マゼンタ発色層23bは、波長365
nmの紫外線が照射されることによって、未反応のマゼ
ンタ色素材料が分解されて、それ以上発色しなくなる。
【0025】シアン発色層23cは、マイクロカプセル
に封入された染料を含み、80mJ/mm2程度以上の
熱エネルギーが印加されることによって発色する。
【0026】なお、図1のサーマルヘッド11は、20
mJ/mm2〜40mJ/mm2の熱エネルギー、40m
J/mm2〜80mJ/mm2の熱エネルギーおよび80
mJ/mm2〜120mJ/mm2の熱エネルギーのいず
れかの熱エネルギーを供給可能である。陰極管13は、
イエロー発色層23aを定着するために、波長420n
mの紫外線を発する。陰極管14は、マゼンタ発色層2
3bを定着するために、波長365nmの紫外線を発す
る。
【0027】図2(b)の媒体19は、CD−Rなどの
光ディスク20の印刷面20aに、接着層24を介して
感熱印刷シート21を貼付けたものである。
【0028】光ディスク20は、ポリカーボネイト基板
30の上に有機色素層25と金属から成る反射層26と
保護層27とをこの順に積層して構成される。光ディス
ク20では、記録面20bからレーザ光を照射すること
で、有機色素層25を相変化させて、データの記録を行
う。回転印刷装置10で使用可能な光ディスク20は、
このような構成のものに限らず、たとえば、CD、CD
−ROM、CD−RW(ReWritable)などでもよい。ま
たDVD(Digital Video Disk)−ROM、DVD−R
AM(Random Access Memory)、DVD−R、DVD−
RWなどでもよい。
【0029】円盤印刷媒体Mとしては、図2(a)の感
熱印刷シート21をそのまま使用してもよいし、図2
(b)の媒体19を使用してもよい。感熱印刷シート2
1を使用した場合、印刷後に、感熱印刷シート21を光
ディスク20に貼付けることができる。また、感熱発色
層23は、光ディスク20上に蒸着等により直接形成し
てもよい。
【0030】図3は、図1の回転印刷装置10の機械的
な構成を詳しく示す側面図である。図1と同一部分は同
一符号をもって示す。図3における回転印刷装置10は
いわゆるクラムシェル構造となっている。回転印刷装置
10は、ターンテーブル31などを格納するハウジング
32とサーマルヘッド11、陰極管13,14などを格
納するハウジング33とよりなり、図3に示すようにハ
ウジング32とハウジング33を開いた状態でサーマル
ヘッド11とターンテーブル31とが大きく離間するた
め、円盤印刷媒体Mを乗載しやすい構造となっている。
ハウジング33の端部は、ハウジング32の端部に軸支
されており、ハウジング32に対して開閉自在である。
ハウジング32の端部およびハウジング33の端部の両
方に当接するように、捩りコイルばね40が設けられて
おり、ハウジング33は、ハウジング32に対して開く
方向に付勢されている。
【0031】ハウジング33の軸支された端部と反対側
の端部には、レバー37が設けられており、ハウジング
32の軸支された端部と反対側の端部には、ストッパ3
8が設けらている。レバー37は、その先端部が爪状を
成し、ハウジング33を閉じる方向に倒すと、レバー3
7の先端部がストッパ38に当接する。さらにハウジン
グ33を倒し込むと、レバー37はストッパ38によっ
て押し上げられて、レバー37の先端部がストッパ38
に設けられた貫通孔に嵌合する。これによって、ハウジ
ング33がハウジング32に係止される。またレバー3
7には、これに連動する把持部39が設けられており、
把持部39を上方に引上げることで、レバー37の先端
部をストッパ38の貫通孔から引抜き、再びハウジング
33を開くことができる。
【0032】ハウジング32の底部には、凸状の補助部
材34がねじによって固定されている。ハウジング32
の底部と、補助部材34の凸部とは、互いに所定距離だ
け離れており、軸部材35を回転自在に軸支している。
軸部材35は、ステッピングモータ15によって回転駆
動される。ターンテーブル31は、軸部材35に固定さ
れて軸部材35とともに回転し、印刷のために円盤印刷
媒体Mを乗載する。ターンテーブル31の中央部には、
上方に突出する円形の突出部36が形成されている。突
出部36は、光ディスク30の中心に設けられた貫通孔
に嵌合して、光ディスク30のセンター合わせを実現す
る。
【0033】図4は、図3のハウジング33を閉じた状
態の回転印刷装置10の平面図であり、図5はその側面
図である。ハウジング33には、サーマルヘッド11お
よび陰極管13,14などが格納され、ハウジング33
を閉じたときに、これらがターンテーブル31上の円盤
印刷媒体Mに対向するように配置される。サーマルヘッ
ド11および陰極管13,14は、直線状に延びる形状
を成す。また、ハウジング32,33は共に矩形の平面
形状を成し、ハウジング33の長辺に平行にサーマルヘ
ッド11および陰極管13,14が配置される。さら
に、陰極管13,14は、サーマルヘッド11を挟んで
配置される。
【0034】一般に陰極管の端部は、中央部に比べて光
量が低下する。光量の低下が見られる端部は、両端から
約5cmの部分である。このため、円盤印刷媒体Mの半
径または直径に比べて充分長い陰極管13,14を使用
し、かつ陰極管13,14の中央部を円盤印刷媒体Mに
対向させて配置することが望ましい。これによって、陰
極管13,14からの光を効率よく円盤印刷媒体Mに照
射することができ、効率よく感熱発色層23を定着させ
ることができる。
【0035】また、陰極管13,14は、理想的には円
盤印刷媒体Mの半径方向に沿って配置することが望まし
いが、陰極管13,14の形状、端部の光量低下および
サーマルヘッド11の配置などによって、そのように配
置することはできない。そこで上記のように、陰極管1
3,14がサーマルヘッド11を挟んで配置されること
によって、陰極管13,14がサーマルヘッド11の感
熱印刷を妨げることがない。さらに、陰極管13,14
を可能な限りサーマルヘッド11に近寄せることで、陰
極管13、14からの光を効率よく円盤印刷媒体Mに照
射することができる。
【0036】陰極管13と陰極管14との間には、遮光
板41aが設けられる。サーマルヘッド11および陰極
管13の間には、遮光板41bが設けられ、サーマルヘ
ッド11によって発色すべき画素領域が、陰極管13に
よって定着してしまうことを防止している。また、サー
マルヘッド11および陰極管14の間には、遮光板41
cが設けられ、サーマルヘッド11によって発色すべき
画素領域が、陰極管14によって定着してしまうことを
防止している。
【0037】陰極管13と円盤印刷媒体Mとの間には、
開口部42を有する遮光板43が設けられ、陰極管14
と円盤印刷媒体Mとの間には、開口部44を有する遮光
板45が設けられる。円盤印刷媒体Mには、開口部42
を通過した陰極管13からの光が照射され、開口部44
を通過した陰極管14からの光が照射される。
【0038】遮光板43,45は、ハウジング33を閉
じたときにも、円盤印刷媒体Mから僅かに離れるので、
開口部42,44からの光は、開口面積よりも僅かに広
がって円盤印刷媒体Mに照射される。よって、開口部4
2,44の形状および配置は、定着に必要とされる光量
だけでなく、そこからの光がサーマルヘッド11の印刷
領域に照射されないように選ばれなければならない。
【0039】図6は、図1の回転印刷装置10の電気的
な構成を示すブロック図である。スイッチパネル51
は、I/F64の接続を切換えるスイッチ、および接続
状態を表示するパネルである。ディップスイッチ52
は、セントロコネクタ65の転送速度、およびサーマル
ヘッド11による印刷濃度などの初期設定を切換える。
ファンモータ54は、ハウジング32またはハウジング
33に設けられ、内外を換気するファンを駆動する。
【0040】紫外線センサ55は、陰極管13,14か
らの紫外線を検出するフォトダイオードである。HPセ
ンサ56は、ターンテーブル15のホームポジションを
検出する。媒体センサ57は、ターンテーブル15上に
乗載される円盤印刷媒体Mをを検出する。カバーセンサ
58は、ハウジング33に対して閉じられたハウジング
32を検出する。温度センサ59は、サーマルヘッド1
1の温度を検出する。I/O(Input/Output)回路60
は、CPU61へのスイッチおよびセンサ類からの入力
と、CPU61からのスイッチおよびモータ類への出力
とを行う。
【0041】CPU(Central Processing Unit)61
は、I/O回路60、サーマルヘッド11、I/F64
およびインバータ66を制御する。メモリ62は、CP
U61の計算またはデータ伝送のために一時的にデータ
を格納する。I/F64は、セントロコネクタ65と外
部のパーソナルコンピュータなどとの間で双方向にデー
タを伝送する。インバータ66は、陰極管13,14へ
電力を供給し、その電力を調整する。
【0042】図7は、回転印刷装置10の動作を示すタ
イミングチャートであり、図8(a)〜図8(f)は円
盤印刷媒体Mの印刷状態を段階的に示す図である。印刷
が開始されると、予めパーソナルコンピュータで作成さ
れた印刷画像のデータがI/F64およびCPU61な
どを介して、サーマルヘッド11に伝送される。これと
ともに、ステッピングモータ15に通電が開始され、ス
テッピングモータ15は、一定の回転数でターンテーブ
ル31を回転させる。
【0043】ステッピングモータ15の回転開始に続い
て、図8(a)において、サーマルヘッド11への通電
を開始し、最小の感熱発色レベルの熱エネルギーを円盤
印刷媒体Mに印加する。これによって、イエロー発色層
23aが発色する。
【0044】次に図8(b)に示すように、イエロー発
色層23aが発色した発色済み領域75の先頭ライン7
3が、光照射領域71の最後部71bに到達したとき
に、陰極管13への通電を開始する。これによって、陰
極管13からの光が、円盤印刷媒体Mに照射される。光
照射領域71は、陰極管13からの光が照射される領域
である。次に、先頭ライン73が1回転して再びサーマ
ルヘッド11に到達したときに、サーマルヘッド11の
通電を終了し、イエロー発色層23aの発色を終了す
る。
【0045】次に図8(c)に示すように、イエロー発
色層23aの定着が完了した定着済み領域77の先頭ラ
イン74がサーマルヘッド11に到達したときに、サー
マルヘッド11への通電を開始し、2番目に小さい感熱
発色レベルの熱エネルギーを円盤印刷媒体Mに印加す
る。これによって、先頭ライン74からマゼンタ発色層
23bの発色が開始される。次に、先頭ライン73が再
び最後部71bに到達したときに、陰極管13への通電
を終了して、イエロー発色層23aの定着を終了する。
【0046】次に図8(d)に示すように、マゼンタ発
色層23bが発色した発色済み領域79の先頭ライン7
4が、光照射領域72の最後部72bに到達したとき
に、陰極管14への通電を開始する。これによって、陰
極管14からの光が、円盤印刷媒体Mに照射され、マゼ
ンタ発色層23bが定着する。光照射領域72は、陰極
管14からの光が照射される領域である。次に、先頭ラ
イン74がサーマルヘッド11に到達したときに、サー
マルヘッド11への通電を終了し、マゼンタ発色層23
bの発色を終了する。
【0047】次に図8(e)に示すように、マゼンタ発
色層23bの定着が完了した定着済み領域81の先頭ラ
イン78が、サーマルヘッド11に到達したときに、サ
ーマルヘッド11への通電を開始し、最大の感熱発色レ
ベルの熱エネルギーを円盤印刷媒体Mに印加する。これ
によって、先頭ライン78からシアン発色層23cの発
色が開始される。次に、先頭ライン78が再び光照射領
域72の最後部72bに到達したときに、陰極管14へ
の通電を終了し、マゼンタ発色層23bの定着を終了す
る。
【0048】次に図8(f)に示すように、先頭ライン
78がサーマルヘッド11に到達したときに、サーマル
ヘッド11への通電を終了し、シアン発色層23cの発
色を終了する。このとき、円盤印刷媒体Mは、すべてシ
アン発色層23cが発色した発色済み領域82によって
覆われ、印刷は完了する。
【0049】このように、イエロー発色層23aの発色
および定着、マゼンタ発色層23bの発色および定着、
ならびにシアン発色層23cの発色を順次行うことで、
フルカラー印刷を行うことができる。
【0050】また図8(a)に示したように、サーマル
ヘッド11に対向する円盤印刷媒体Mの熱印加領域は、
陰極管13に対向する円盤印刷媒体Mの光照射領域71
に含まれることなく、離れて配置される。離れて配置さ
れることによって、発色済み領域75が1回転して再び
サーマルヘッド11に到達する前であっても、発色済み
領域75が光照射領域71に到達すれば、イエロー定着
工程を開始することができる。よって図7に示したよう
に、イエロー発色工程の途中にイエロー定着工程を開始
することができ、イエロー定着工程の途中にマゼンタ発
色工程を開始することができる。
【0051】同様に、サーマルヘッド11による熱印加
領域が、陰極管14による光照射領域72に含まれるこ
となく、離れて配置されることによって、マゼンタ発色
工程の途中にマゼンタ定着工程を開始でき、マゼンタ定
着工程の途中にシアン発色工程を開始できる。このよう
に、発色工程と定着工程とを同時進行させることができ
るので、印刷時間を大幅に短縮することができる。
【0052】なお、シアン発色工程の後に、別の色の発
色工程は行われず、シアン発色層23cの定着は不要で
ある。このため、図2で説明したように、シアン発色層
23cをマイクロカプセルに封入された染料で構成し、
光による定着が不要な構成とすることができる。さら
に、図1などに示したように、回転印刷装置10には、
イエロー発色層23aを定着するための陰極管13、お
よびマゼンタ発色層23bを定着するための陰極管14
だけが必要である。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転駆動
手段によって円盤印刷媒体を回転させて、サーマルヘッ
ドによって感熱印刷を行うことで、高画質の画像印刷が
可能な小型の回転印刷装置を実現できる。
【0054】また本発明によれば、直線状の陰極管であ
る2つの定着光源を、サーマルヘッドを挟んで配置する
ことで、これらをコンパクトに配置して、小型で安価な
回転印刷装置を実現できる。
【0055】また本発明によれば、感熱発色層をイエロ
ー発色層、マゼンタ発色層およびシアン発色層によって
構成することで、確実にフルカラー印刷を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である回転印刷装置10を
概略的に示す斜視図である。
【図2】図2(a)は、図1の円盤印刷媒体Mとして使
用される感熱印刷シート21の構造を示す断面図であ
り、図2(b)は、感熱印刷シート21を光ディスク2
0に貼付けた媒体19の構造を示す断面図である。
【図3】図1の回転印刷装置10の機械的な構成を詳し
く示す側面図であり、ハウジング33が開いた状態を示
す。
【図4】図3のハウジング33を閉じた状態の回転印刷
装置10の平面図である。
【図5】図3のハウジング33を閉じた状態の回転印刷
装置10の側面図である。
【図6】図1の回転印刷装置10の電気的な構成を示す
ブロック図である。
【図7】回転印刷装置10の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図8】円盤印刷媒体Mの印刷状態を段階的に示す図で
ある。
【符号の説明】
10 回転印刷装置 11 サーマルヘッド 12 バックアップローラ 13,14 陰極管 15 ステッピングモータ 20 光ディスク 21 感熱印刷シート 31 ターンテーブル M 円盤印刷媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤本 則弘 静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密 株式会社内 Fターム(参考) 2C062 RA01 2C065 AA01 AA02 AB01 AF01 CJ02 CJ05 DC24 DC29 2H026 AA07 BB41 5D121 AA01 EE28 EE29 FF01 GG28 GG30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱発色層を有する円盤印刷媒体の半径
    方向に沿った主走査方向に感熱印刷するためのサーマル
    ヘッドと、 円盤印刷媒体の円周方向に沿った副走査方向に該円盤印
    刷媒体を回転させるための回転駆動手段とを備え、 外部ホスト装置から供給される画像データに基づいて、
    半径方向および円周方向に配列する複数の画素領域に選
    択的に熱を供給することによって、円盤印刷媒体に感熱
    印刷することを特徴とする回転印刷装置。
  2. 【請求項2】 感熱発色レベルおよび発色波長が異なる
    3つの発色層から成る感熱発色層を有する円盤印刷媒体
    の半径方向に沿った主走査方向に感熱印刷するためのサ
    ーマルヘッドと、 円盤印刷媒体の円周方向に沿った副走査方向に該円盤印
    刷媒体を回転させるための回転駆動手段と、 感熱発色レベルが最も小さい発色層、および感熱発色レ
    ベルが2番目に小さい発色層をそれぞれ定着するための
    2つの定着光源とを備え、 前記各定着光源は、直線状の陰極管であり、円盤印刷媒
    体の印刷面に対向し、サーマルヘッドの主走査ラインを
    挟んで配置され、 外部ホスト装置から供給される画像データに基づいて、
    半径方向および円周方向に配列する複数の画素領域に選
    択的に熱を供給することによって、円盤印刷媒体に感熱
    印刷することを特徴とする回転印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記感熱発色層は、イエロー発色層、マ
    ゼンタ発色層およびシアン発色層から成ることを特徴と
    する請求項2記載の回転印刷装置。
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