JP3177220B2 - 回転印刷装置および方法 - Google Patents

回転印刷装置および方法

Info

Publication number
JP3177220B2
JP3177220B2 JP30747598A JP30747598A JP3177220B2 JP 3177220 B2 JP3177220 B2 JP 3177220B2 JP 30747598 A JP30747598 A JP 30747598A JP 30747598 A JP30747598 A JP 30747598A JP 3177220 B2 JP3177220 B2 JP 3177220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print medium
disk
printing
medium
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30747598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000127516A (ja
Inventor
則弘 澤本
健一 永井
保徳 佃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
Priority to JP30747598A priority Critical patent/JP3177220B2/ja
Priority to EP99940459A priority patent/EP1110740A4/en
Priority to PCT/JP1999/004567 priority patent/WO2000013908A1/ja
Priority to KR1020017002180A priority patent/KR20010072812A/ko
Priority to CN99810069A priority patent/CN1314847A/zh
Publication of JP2000127516A publication Critical patent/JP2000127516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3177220B2 publication Critical patent/JP3177220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4071Printing on disk-shaped media, e.g. CDs

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−R(Compac
t Disk-Recordable)などの円盤印刷媒体に印刷する回
転印刷装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−R(Compact Disk-Recordable)
は、読取り専用のCDおよびCD−ROM(Read Only
Memory)などとは異なり、データを1度だけ記録できる
追記型の光ディスクである。データを記録したCD−R
は、CDおよびCD−ROMと全く同様に、その再生装
置によって再生可能である。安価であることや取扱いの
容易性、記録容量が大きいなどの理由から100枚程度
の小規模なソフトウエアの出版などに利用されることが
多い。
【0003】CDおよびCD−ROMの片面は、データ
の記録や読出しを行う記録面として使用され、もう一方
の面は、一般に、タイトルなどを印刷する印刷面として
使用される。CDおよびCD−ROMの場合は一般的に
同一デザインのものを大量出版するため大型の印刷装置
によって印刷を行うが、CD−Rの場合は少量出版やパ
ーソナルユースに使用されるため、少数毎又は1枚毎に
印刷内容を容易に作成、変更できる小型で安価なプリン
タが望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなプリンタに
は特開平5−238005および特開平6−31906
に記載されるものがある。これら情報記録装置は、ピッ
クアップから光ディスクの記録面に情報を記録し、印刷
面に対してインクジェット方式の印刷を行う。光ディス
クへの印刷は、光ディスクの半径方向にインクジェット
ノズルを移動させ、光ディスクを回転させながら行われ
る。
【0005】このような情報記録装置は、インクジェッ
ト方式の印刷のため、インクカートリッジ、およびイン
クジェットヘッドにインクを導く機構を備え、さらに情
報記録用のピックアップを備えており、装置が大型で複
雑である。また、インクジェットヘッドとピックアップ
とが同一装置内に設けられるので、インクジェットヘッ
ドから飛散したインクが、ピックアップに付着するなど
して、情報の記録を妨げることがある。さらに、インク
カートリッジの交換、およびインクジェットヘッド周辺
の清掃など、メンテナンス作業に手間がかかってしま
う。
【0006】また、光ディスクの周速度は内周から外周
に行くにつれて増加するため、外周側ほど周方向の印字
ドットピッチが粗くなり、内周側の印刷濃度が高く外周
側の印刷濃度は低下したように見え、画質を大きく損ね
る結果となる。
【0007】本発明の目的は、円盤印刷媒体の内外周速
度差に起因する濃度むらを補正して、高品質の画像を実
現できる回転印刷装置および方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、円盤印刷媒体
の半径方向に沿った主走査方向に印刷するための印刷ヘ
ッドと、円盤印刷媒体の円周方向に沿った副走査方向に
該円盤印刷媒体を回転するための媒体回転手段とを備
え、外部ホスト装置から供給される画像データに基づい
て、円盤印刷媒体の半径方向および円周方向に配列する
複数の画素で構成される画像を形成する回転印刷装置で
あって、印刷ヘッドの1画素当りの通電時間を、内周側
の画素より外周側の画素の方が長くなるように制御する
ための通電時間制御手段を備えることを特徴とする回転
印刷装置である。
【0009】本発明に従えば、1画素当りの通電時間を
内周側の画素より外周側の画素の方が長くなるように制
御することによって、円盤印刷媒体の周方向の単位長さ
当りの通電エネルギーが内外周で一致するようになるた
め、円盤印刷媒体の印刷濃度も内外周で一致するように
なる。その結果、内外周速度差に起因する濃度むらを解
消でき、高品質の画像が得られる。
【0010】また本発明は、1画素当りの通電時間を、
所定デューティ比を持つパルス信号の繰返し回数の増減
によって制御することを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、1画素当りの通電時間T
pはTp=デューティ比D×繰返し回数Nという関係式
で表され、パルス信号の繰返し回数はカウンタ等を用い
て正確に計数できるため、繰返し回数Nを管理すること
によって通電時間Tpを精度良く制御することができ
る。
【0012】また本発明は、1画素当りの通電時間は、
媒体中心から画素までの半径にほぼ比例することを特徴
とする。
【0013】本発明に従えば、円盤印刷媒体の周速度V
θはVθ=媒体中心からの半径R×回転角速度ωという
関係式で表され、周速度Vθは半径Rに比例することか
ら、通電時間Tpも半径Rに比例するように制御するこ
とによって、半径Rに起因する変動要因を相殺できる。
その結果、内外周速度差に起因する濃度むらを正確に補
正できる。
【0014】また本発明は、円盤印刷媒体の円周方向に
沿った副走査方向に該円盤印刷媒体を回転しながら、外
部ホスト装置から供給される画像データに基づいて、円
盤印刷媒体の半径方向に沿った主走査方向に印刷するこ
とによって、円盤印刷媒体の半径方向および円周方向に
配列する複数の画素で構成される画像を形成する回転印
刷方法であって、印刷ヘッドの1画素当りの通電時間
を、内周側の画素より外周側の画素の方が長くなるよう
に制御することを特徴とする回転印刷方法である。
【0015】本発明に従えば、1画素当りの通電時間を
内周側の画素より外周側の画素の方が長くなるように制
御することによって、円盤印刷媒体の周方向の単位長さ
当りの通電エネルギーが内外周で一致するようになるた
め、円盤印刷媒体の印刷濃度も内外周で一致するように
なる。その結果、内外周速度差に起因する濃度むらを解
消でき、高品質の画像が得られる。
【0016】また本発明は、円盤印刷媒体の円周方向に
沿った副走査方向に該円盤印刷媒体を回転しながら、外
部ホスト装置から供給される画像データに基づいて、円
盤印刷媒体の半径方向に沿った主走査方向に印刷するこ
とによって、円盤印刷媒体の半径方向および円周方向に
配列する複数の画素で構成される画像を形成する回転印
刷方法であって、印刷ヘッドの駆動電圧を、内周側の画
素より外周側の画素の方が高くなるように制御すること
を特徴とする回転印刷方法である。
【0017】本発明に従えば、印刷ヘッドの駆動電圧を
内周側の画素より外周側の画素の方が高くなるように制
御することによって、上述の通電時間制御と同様に、円
盤印刷媒体の周方向の単位長さ当りの通電エネルギーが
内外周で一致するようになるため、円盤印刷媒体の印刷
濃度も内外周で一致するようになる。その結果、内外周
速度差に起因する濃度むらを解消でき、高品質の画像が
得られる。
【0018】また、通電時間制御および駆動電圧制御を
併用することによって、多様な濃度補正を実施できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る感熱記録方
式を説明する斜視図である。回転印刷装置10は、サー
マルヘッド11、バックアップローラ12および陰極管
13,14を備え、円盤印刷媒体Mに対して印刷を行
う。円盤印刷媒体Mは、熱が印加されて発色する感熱発
色層を有する円盤状の印刷媒体である。サーマルヘッド
11は、円盤印刷媒体Mの半径方向に延びるライン式の
サーマルヘッドである。ステッピングモータ15は、円
盤印刷媒体Mをその軸回りに回転駆動する。バックアッ
プローラ12は、その表面がゴムで覆われ、サーマルヘ
ッド11による表面からの押圧に対し円盤印刷媒体Mを
裏面から支持するローラであり、円盤印刷媒体Mの回転
に伴って回転する。陰極管13,14は、円盤印刷媒体
Mの発色層を定着させる波長の紫外線を発する。
【0020】このような回転印刷装置10は、円盤印刷
媒体Mの半径方向を主走査方向とし、円盤印刷媒体Mの
円周方向を副走査方向として、円盤印刷媒体Mの半径方
向および円周方向に配列する画素領域に対して、選択的
に熱を供給して発色させて印刷を行う。
【0021】なお、図1のサーマルヘッド11を、円盤
印刷媒体Mの半径方向に沿って走査可能なシリアルヘッ
ドで構成してもよい。また、図1のバックアップローラ
12の代わりにターンテーブルも使用可能である。
【0022】図2(a)は、図1の円盤印刷媒体Mとし
て使用される感熱印刷シート21の構造を示す断面図で
あり、図2(b)は、感熱印刷シート21を光ディスク
20に貼付けた媒体19の構造を示す断面図である。
【0023】図2(a)の感熱印刷シート21は、特開
平3−43293および特開平5−69566に記載さ
れる多色感熱記録シートと同様の断面構造を有する。多
色感熱記録シートに熱を印加して、発色させ印刷する印
刷方式は、TA(Thermo-Auto Chrome)方式と呼ばれ
る。本実施形態の回転印刷装置10も、TA方式の印刷
装置である。
【0024】感熱印刷シート21は、紙などの基材22
の表面に感熱発色層23を形成したものであり、その平
面形状は円盤状である。感熱発色層23は、イエロー発
色層23a、マゼンタ発色層23bおよびシアン発色層
23cから構成される。
【0025】イエロー発色層23aは、マイクロカプセ
ルに封入されたイエロー色素材料とカプラーとを含み、
20mJ/mm2 以上の熱エネルギーが印加されること
によって、マイクロカプセルを透過して両者が反応して
発色する。また、イエロー発色層23aは、波長420
nmの紫外線が照射されることによって、未反応のイエ
ロー色素材料が分解されて、それ以上発色しなくなる。
【0026】マゼンタ発色層23bは、マイクロカプセ
ルに封入されたマゼンタ色素材料とカプラーとを含み、
40mJ/mm2 以上の熱エネルギーが印加されること
によって、マイクロカプセルを透過して両者が反応して
発色する。また、マゼンタ発色層23bは、波長365
nmの紫外線が照射されることによって、未反応のマゼ
ンタ色素材料が分解されて、それ以上発色しなくなる。
【0027】シアン発色層23cは、マイクロカプセル
に封入された染料を含み、80mJ/mm2 程度以上の
熱エネルギーが印加されることによって発色する。
【0028】なお、図1のサーマルヘッド11は、20
mJ/mm2 〜40mJ/mm2 の熱エネルギー、40
mJ/mm2 〜80mJ/mm2 の熱エネルギーおよび
80mJ/mm2 〜120mJ/mm2 の熱エネルギー
のいずれかの熱エネルギーを供給可能である。陰極管1
3は、イエロー発色層23aを定着するために、波長4
20nmの紫外線を発する。陰極管14は、マゼンタ発
色層23bを定着するために、波長365nmの紫外線
を発する。
【0029】図2(b)の媒体19は、CD−Rなどの
光ディスク20の印刷面20aに、接着層24を介して
感熱印刷シート21を貼付けたものである。
【0030】光ディスク20は、ポリカーボネイト基板
30の上に有機色素層25と金属から成る反射層26と
保護層27とをこの順に積層して構成される。光ディス
ク20では、記録面20bからレーザ光を照射すること
で、有機色素層25を相変化させて、データの記録を行
う。回転印刷装置10で使用可能な光ディスク20は、
このような構成のものに限らず、たとえば、CD、CD
−ROM、CD−RW(ReWritable)などでもよい。ま
たDVD(Digital Video Disk)−ROM、DVD−R
AM(Random Access Memory)、DVD−R、DVD−
RWなどでもよい。
【0031】円盤印刷媒体Mとしては、図2(a)の感
熱印刷シート21をそのまま使用してもよいし、図2
(b)の媒体19を使用してもよい。感熱印刷シート2
1をそのまま使用した場合、印刷後に、感熱印刷シート
21を光ディスク20に貼付けることができる。また、
感熱発色層23は、光ディスク20上に蒸着等により直
接形成してもよい。
【0032】図3は、回転印刷装置10の電気的な構成
を示すブロック図である。インタフェイス(I/F)6
4は、パラレル通信やシリアル通信等によってパーソナ
ルコンピュータなどの外部ホストとの間でデータ伝送を
行ない、たとえば外部ホストから印画すべき画像データ
を受信したり、装置10の動作状況を示すステータスデ
ータを送信する。CPU(中央処理装置)61は、RO
M(リードオンリメモリ)62等に格納された所定のプ
ログラムに従って動作し、サーマルヘッド11用の信号
処理やステッピングモータ15や陰極管13、14の動
作等の全体動作を制御する。ROM62は、CPU61
のプログラムや各種データを記憶する不揮発性メモリで
ある。
【0033】RAM63は、印画データや各種データを
記憶する揮発性メモリであり、画像データを連続的に展
開するためのバッファメモリとしても機能する。また、
こうしたデータ展開用のバッファメモリの機能を外部ホ
スト側のメモリが担当して、装置10側のメモリ容量を
節減するように構成してもよい。
【0034】図4は、回転印刷装置10の動作を示すタ
イミングチャートであり、図5(a)〜図5(f)は円
盤印刷媒体Mの印刷状態を段階的に示す図である。印刷
が開始されると、外部ホストで作成された印刷画像デー
タがI/F64およびCPU61などを介して、サーマ
ルヘッド11に伝送される。これとともに、ステッピン
グモータ15に通電が開始され、ステッピングモータ1
5は一定の回転数で円盤印刷媒体Mを回転させる。
【0035】まず図5(a)において、サーマルヘッド
11への通電を開始し、最小の感熱発色レベルの熱エネ
ルギーを円盤印刷媒体Mに印加する。これによって、イ
エロー発色層23aが発色する。次に図5(b)に示す
ように、イエロー発色層23aの発色済み領域75の先
頭ライン73が、光照射領域71の最後部71bに到達
したときに、陰極管13への通電を開始する。これによ
って、陰極管13からの光が、円盤印刷媒体Mに照射さ
れる。光照射領域71は、陰極管13からの光が照射さ
れる領域である。次に、先頭ライン73が再びサーマル
ヘッド11に到達したときに、サーマルヘッド11の通
電を終了し、イエロー発色層23aの発色を終了する。
【0036】次に図5(c)に示すように、イエロー発
色層23aの定着が完了した定着済み領域77の先頭ラ
イン74がサーマルヘッド11に到達したときに、サー
マルヘッド11への通電を開始し、2番目に小さい感熱
発色レベルの熱エネルギーを円盤印刷媒体Mに印加す
る。これによって、先頭ライン74からマゼンタ発色層
23bの発色が開始される。次に、イエロー発色層の定
着済み領域の先頭ライン74が再び光照射領域71の最
後部71bに到達したときに、陰極管13への通電を終
了して、イエロー発色層23aの定着を終了する。
【0037】次に図5(d)に示すように、マゼンタ発
色層23bが発色した発色済み領域79の先頭ライン7
4が、光照射領域72の最後部72bに到達したとき
に、陰極管14への通電を開始する。これによって、陰
極管14からの光が、円盤印刷媒体Mに照射され、マゼ
ンタ発色層23bが定着する。光照射領域72は、陰極
管14からの光が照射される領域である。次に、マゼン
タ発色層の発色済み領域の先頭ライン74がサーマルヘ
ッド11に到達したときに、サーマルヘッド11への通
電を終了し、マゼンタ発色層23bの発色を終了する。
【0038】次に図5(e)に示すように、マゼンタ発
色層23bの定着が完了した定着済み領域81の先頭ラ
イン78が、サーマルヘッド11に到達したときに、サ
ーマルヘッド11への通電を開始し、最大の感熱発色レ
ベルの熱エネルギーを円盤印刷媒体Mに印加する。これ
によって、先頭ライン78からシアン発色層23cの発
色が開始される。次に、マゼンタ発色層の定着済み領域
の先頭ライン78が再び光照射領域72の最後部72b
に到達したときに、陰極管14への通電を終了し、マゼ
ンタ発色層23bの定着を終了する。
【0039】次に図5(f)に示すように、シアン発色
層の発色済み領域の先頭ライン78が再びサーマルヘッ
ド11に到達したときに、サーマルヘッド11への通電
を終了し、シアン発色層23cの発色を終了する。この
とき、円盤印刷媒体Mは、すべてシアン発色層23cが
発色した発色済み領域82によって覆われ、印刷は完了
する。
【0040】このように、イエロー発色層23aの発色
および定着、マゼンタ発色層23bの発色および定着、
ならびにシアン発色層23cの発色を順次行うことで、
フルカラー印刷を行うことができる。
【0041】図6は、本発明に係る回転印刷動作を示す
説明図である。サーマルヘッド11は、円盤印刷媒体M
の半径方向に沿って配置され、円盤印刷媒体Mが反時計
方向に回転しながら印刷動作を行なう。このとき印刷領
域の最内周半径aにおける内周線速度Vaと印刷領域の
最外周半径bにおける外周線速度Vbとは、Vb/Va
=b/aという関係が成立する。
【0042】こうした内外周速度差がある場合に、サー
マルヘッド11が内外周の区別なく半径方向に沿って均
等に印字エネルギーを発生すると、内周側ほど単位面積
当りの印字エネルギーが大きくなるため、印刷濃度が内
周側ほど高く外周側ほど低くなる濃度むらが生ずる。
【0043】そこで、サーマルヘッド11が発生する印
字エネルギーを内周側ほど少なくし、外周側ほど多くす
ることによって半径方向の濃度むらを補正できる。
【0044】図7は、サーマルヘッド11の通電波形を
示すタイミングチャートである。感熱記録方式において
階調印刷を行なう場合、1画素当りの印字エネルギーを
変化させることによって印刷濃度を変化させる手法が考
えられ、ここでは1画素当りの通電時間を変化させる例
を示す。
【0045】1画素を印刷する際、図7に示すように、
先頭にパルス幅T1のバイアス通電を行なった後、一定
のデューティ比(=T3/(T2+T3))を持つパル
ス列の繰返し回数dを制御することによって、1画素当
りの通電時間を制御できる。たとえば、パルス幅T1=
1130.5μs、T2=16μs、T3=36μs、
ヘッド印加電圧は16Vである。なお、バイアス通電
は、印刷動作開始以前の熱履歴を補償するために印加さ
れ、パルス幅T1はヘッド温度などに応じて変化させて
も構わない。また、バイアス通電後のパルス列の繰返し
回数dは、たとえば0から255までの範囲で制御可能
であり、d=0で最低濃度、d=255で最高濃度とな
り、階調レベル数は256となる。
【0046】図8は、濃度むらの補正方法を説明するグ
ラフである。縦軸は通電パルスの繰返し回数dを示し、
横軸は各色の階調レベルを示す。最も下に位置するグラ
フは、印刷領域の最内周(半径a)を印刷する場合の階
調特性を示し、階調レベルが0のとき繰返し回数dをd
min-inに設定し、階調レベルが255のとき繰返し回数
dをdmax-inに設定し、中間の階調レベルVnでは両者
の比例配分となる。同様に、最も上に位置するグラフ
は、印刷領域の最外周(半径b)を印刷する場合の階調
特性を示し、階調レベルが0のとき繰返し回数dをdmi
n-outに設定し、階調レベルが255のとき繰返し回数
dをdmax-outに設定し、中間の階調レベルVnでは両
者の比例配分となる。
【0047】ここで、円盤印刷媒体Mの印刷領域の最内
周半径a=45.5mm、最外周半径b=116.5m
m、解像度を200dpi、印刷トラック数を320周
に設定し、最内周トラックを第1周目、最外周トラック
を第320周目とした場合、第n周目の階調特性は、図
8の中間に位置するグラフに相当する。具体的には、第
n周目における各色の階調レベルVnに対応する通電パ
ルス繰返し回数d(n,Vn)は、次式で表される。
【0048】d(n,Vn) = Vn×(dmax(n)−dmin
(n))/255+dmin(n) dmax(n) =(n−1)×(dmax-out−dmax-in)/3
19+dmax-in dmin(n) =(n−1)×(dmin-out−dmin-in)/3
19+dmin-in ここで、dmax-outは各色の最高濃度時の最外周での通
電回数、dmin-outは各色の最低濃度時の最外周での通
電回数、dmax-inは各色の最高濃度時の最内周での通電
回数、dmin-inは各色の最低濃度時の最内周での通電回
数、dmax(n)は各色の最高濃度時の第n周目での通電回
数、dmin(n)は各色の最低濃度時の第n周目での通電回
数、をそれぞれ意味する。こうした濃度補正計算は、図
3のCPU61によって容易に計算できる。また、外部
ホストが計算に必要なデータを受信してから画像データ
に濃度補正計算を施すことも可能である。
【0049】上述のTA方式では、イエロー、マゼン
タ、シアンの感熱発色レベルが区分されているため、各
定数dmax-out、dmin-out、dmax-in、dmin-inはたと
えば次のような数値に設定される。
【0050】
【表1】
【0051】ここで、dmax-in、dmin-inの括弧内数値
は、最外周部に対する最内周部のヘッド通電エネルギー
量の割合を百分率で示したものである。
【0052】このようにサーマルヘッド11の1画素当
りの通電時間を、内周側の画素より外周側の画素の方が
長くなるように制御することによって、円盤印刷媒体M
の内外周速度差に起因する濃度むらを解消できる。
【0053】以上の説明では、感熱記録に好適なサーマ
ルヘッドを用いた例を示したが、階調記録が可能な印刷
ヘッド、たとえばインクジェットヘッド、レーザプリン
トヘッド、ワイヤドットヘッド等にも同様に適用でき
る。
【0054】また以上の説明では、1画素当りの通電時
間を制御する手法を示したが、印刷ヘッドの駆動電圧を
内周側の画素より外周側の画素の方が高くなるように制
御することによっても同様な濃度むら補正を実現でき
る。
【0055】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、印
刷ヘッドの1画素当りの通電時間を内周側の画素より外
周側の画素の方が長くなるように制御することによっ
て、円盤印刷媒体の周方向の単位長さ当りの通電エネル
ギーが内外周で一致するようになるため、内外周速度差
に起因する濃度むらを解消でき、高品質の画像が得られ
る。
【0056】また、印刷ヘッドの駆動電圧を内周側の画
素より外周側の画素の方が高くなるように制御すること
によって、円盤印刷媒体の周方向の単位長さ当りの通電
エネルギーが内外周で一致するようになるため、内外周
速度差に起因する濃度むらを解消でき、高品質の画像が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感熱記録方式を説明する斜視図で
ある。
【図2】図2(a)は、図1の円盤印刷媒体Mとして使
用される感熱印刷シート21の構造を示す断面図であ
り、図2(b)は、感熱印刷シート21を光ディスク2
0に貼付けた媒体19の構造を示す断面図である。
【図3】回転印刷装置10の電気的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】回転印刷装置10の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】円盤印刷媒体Mの印刷状態を段階的に示す図で
ある。
【図6】本発明に係る回転印刷動作を示す説明図であ
る。
【図7】サーマルヘッド11の通電波形を示すタイミン
グチャートである。
【図8】濃度むらの補正方法を説明するグラフである。
【符号の説明】
10 回転印刷装置 11 サーマルヘッド 12 バックアップローラ 13,14 陰極管 15 ステッピングモータ 20 光ディスク 21 感熱印刷シート M 円盤印刷媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−220281(JP,A) 特開 平6−338079(JP,A) 特開 平11−86505(JP,A) 特開 平11−34305(JP,A) 特開 平5−318715(JP,A) 特開 平5−238005(JP,A) 特開 平10−172264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 3/407 B41J 2/32 - 2/325 B41J 2/36 B41J 2/01 B41M 5/26 G11B 7/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤印刷媒体の半径方向に沿った主走査
    方向に印刷するための印刷ヘッドと、 円盤印刷媒体の円周方向に沿った副走査方向に該円盤印
    刷媒体を回転するための媒体回転手段とを備え、 外部ホスト装置から供給される画像データに基づいて、
    円盤印刷媒体の半径方向および円周方向に配列する複数
    の画素で構成される画像を形成する回転印刷装置であっ
    て、 印刷ヘッドの1画素当りの通電時間を、内周側の画素よ
    り外周側の画素の方が長くなるように制御するための通
    電時間制御手段を備えることを特徴とする回転印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 1画素当りの通電時間を、所定デューテ
    ィ比を持つパルス信号の繰返し回数の増減によって制御
    することを特徴とする請求項1記載の回転印刷装置。
  3. 【請求項3】 1画素当りの通電時間は、媒体中心から
    画素までの半径にほぼ比例することを特徴とする請求項
    1記載の回転印刷装置。
  4. 【請求項4】 円盤印刷媒体の円周方向に沿った副走査
    方向に該円盤印刷媒体を回転しながら、外部ホスト装置
    から供給される画像データに基づいて、円盤印刷媒体の
    半径方向に沿った主走査方向に印刷することによって、
    円盤印刷媒体の半径方向および円周方向に配列する複数
    の画素で構成される画像を形成する回転印刷方法であっ
    て、 印刷ヘッドの1画素当りの通電時間を、内周側の画素よ
    り外周側の画素の方が長くなるように制御することを特
    徴とする回転印刷方法。
  5. 【請求項5】 円盤印刷媒体の円周方向に沿った副走査
    方向に該円盤印刷媒体を回転しながら、外部ホスト装置
    から供給される画像データに基づいて、円盤印刷媒体の
    半径方向に沿った主走査方向に印刷することによって、
    円盤印刷媒体の半径方向および円周方向に配列する複数
    の画素で構成される画像を形成する回転印刷方法であっ
    て、 印刷ヘッドの駆動電圧を、内周側の画素より外周側の画
    素の方が高くなるように制御することを特徴とする回転
    印刷方法。
JP30747598A 1998-09-02 1998-10-28 回転印刷装置および方法 Expired - Fee Related JP3177220B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30747598A JP3177220B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 回転印刷装置および方法
EP99940459A EP1110740A4 (en) 1998-09-02 1999-08-25 METHOD AND DEVICE FOR PRINTING ON ENDLESS MATERIAL, METHOD AND DEVICE FOR ROTATING PRINTING AND ROTATING PRINT HEAD
PCT/JP1999/004567 WO2000013908A1 (fr) 1998-09-02 1999-08-25 Procede et appareil pour imprimer sur un support sans fin, procede et appareil d'impression rotative, et tete d'impression rotative
KR1020017002180A KR20010072812A (ko) 1998-09-02 1999-08-25 무단형상매체 인화장치 및 방법, 회전인쇄장치 및 방법,및 회전인쇄용 서멀헤드
CN99810069A CN1314847A (zh) 1998-09-02 1999-08-25 环形媒体印相装置及方法、旋转印刷装置及方法、旋转印刷用热敏头

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30747598A JP3177220B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 回転印刷装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000127516A JP2000127516A (ja) 2000-05-09
JP3177220B2 true JP3177220B2 (ja) 2001-06-18

Family

ID=17969536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30747598A Expired - Fee Related JP3177220B2 (ja) 1998-09-02 1998-10-28 回転印刷装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3177220B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4259812B2 (ja) * 2002-05-13 2009-04-30 富士フイルム株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000127516A (ja) 2000-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7336293B2 (en) Scanning optical media during label printing
JPH0813546B2 (ja) カラー感熱記録方法
EP1110740A1 (en) Method and apparatus for printing on endless medium, method and apparatus for rotary printing, and rotary printing head
JP4082298B2 (ja) 光ディスク装置
JP3177220B2 (ja) 回転印刷装置および方法
EP1108550A1 (en) Method and apparatus for thermal printing
JP2000127473A (ja) 回転印刷用サーマルヘッドおよび回転印刷装置
JP2000071527A (ja) 無端状媒体印画装置および方法
JP3266867B2 (ja) 印刷装置
JP2000071525A (ja) 回転印刷装置
JP2000135853A (ja) 回転印刷装置および方法ならびに画像変換方法
JP2004063030A (ja) コード化方法、光ディスクおよび光ディスク装置
JP2942679B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP4688168B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP3251989B2 (ja) カラー感熱プリンタ
JP2000108388A (ja) 回転印刷装置
JP4644643B2 (ja) 光記録媒体に対する印刷方法及び印刷装置並びに光記録媒体
JP2000118016A (ja) 回転印刷装置
JP2000071493A (ja) 回転印刷装置および回転印刷方法
JP3310786B2 (ja) カラー感熱記録紙の包装体及びカラーサーマルプリンタ
JP2000118015A (ja) 回転印刷装置
JP2862219B2 (ja) カラー感熱記録方法
JP3310789B2 (ja) カラー感熱プリント方法
JP2000103099A (ja) 回転印刷装置および回転印刷方法
EP1120262A1 (en) Rotary printer

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010327

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees