JPH1110729A - インフレーションフィルムの製造方法および成形体 - Google Patents

インフレーションフィルムの製造方法および成形体

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JPH1110729A
JPH1110729A JP10110420A JP11042098A JPH1110729A JP H1110729 A JPH1110729 A JP H1110729A JP 10110420 A JP10110420 A JP 10110420A JP 11042098 A JP11042098 A JP 11042098A JP H1110729 A JPH1110729 A JP H1110729A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張強度等の力学的性質や、膜厚等を幅広い
範囲にわたって調整できるインフレーションフィルムの
製造方法およびそれを用いて得られる優れた強度物性の
インフレーションフィルムを提供する。 【解決手段】 極限粘度[η]が4ないし10dl/g
の高分子量ポリオレフィンを、成形温度が、該高分子量
ポリオレフィンの融点Tm(℃)に対して、 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+65 によって計算される温度(℃)を上回らないように、押
出機で溶融し、次いでマンドレルが押出機の第1スクリ
ューと独立して回転する少なくともL/Dが5以上の第
2スクリューをもつスクリューダイから前記溶融状態の
高分子量ポリオレフィンを押し出した後、この押し出し
により形成された溶融状態のチューブ状フィルムの内部
に気体を吹き込むことを特徴とするインフレーションフ
ィルムの製造方法。この方法で製造されたフィルムは、
縦方向(MD)および横方向(TD)の引張強度が75
0kg/cm2 を越え、厚みが10ないし1000μ
m、極限粘度[η]が4以上であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インフレーション
フィルムの製造方法およびそれを用いて得られるインフ
レーションフィルムに関するものであり、より詳しく
は、引張強度等の力学的性質や、膜厚等を幅広い範囲に
わたって調整できるインフレーションフィルムの製造方
法およびそれを用いて得られる優れた強度物性のインフ
レーションフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】高分子量ポリオレフィンは、汎用のポリ
オレフィンに比べ、耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性、引
張強度等に優れており、エンジニアリング樹脂としてそ
の用途が拡がりつつある。しかしながら、汎用のポリオ
レフィンに比較して溶融粘度が極めて高く、流動性が悪
いため、高分子量ポリオレフィン単体では、汎用ポリオ
レフィン用の成形機での成形加工が困難である。
【0003】このため、本出願人は、本発明に先立っ
て、高分子量ポリオレフィンに多量の可塑剤を混合して
押出成形し二軸延伸フィルムを製造する方法(特公平4
−16330号公報)を提案した。しかしながら、この
方法では用途によっては、得られたポリオレフィンフィ
ルムから可塑剤を抽出する必要がある。
【0004】さらに本出願人は、可塑剤を必ずしも用い
る必要がない方法として、マンドルが押出機のスクリュ
ーの回転に伴って回転するチューブダイを用いてインフ
レーションフィルムを製造する方法(特公平6−554
33号公報)を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法で
は、押し出されるチューブ状のフィルムが横向きになる
ために、上部が薄く、下部が厚くなり易く、上部と下部
とで偏肉を生じ易いという問題がある。また、生産速度
を上げるためには、スクリューの回転に応じてマンドレ
ルの回転数を上げざるを得ず、その結果、摩擦により樹
脂が劣化するという問題も派生する。さらに、樹脂のフ
ライトマークを消すためにマンドレルを長くせざるを得
なくなるという問題もある。しかも、種々の用途に応じ
て最適なインフレーションフィルムを提供できるように
するためには、得られるインフレーションフィルムの引
張強度、衝撃強度等の力学的性質や、膜厚等を幅広い範
囲にわったって調整できるようにすることが要請され
る。
【0006】かかる技術的課題を踏まえて、その解決を
図るべく研究を重ねた結果、熱可塑性樹脂を、特定の温
度条件下で押出機で溶融し、次いでマンドレルが押出機
のスクリューと独立して回転する少なくともL/Dが5
のスクリューダイを用い、マンドレルの回転数を可及的
に低速にすることで、引張強度や衝撃強度等の力学的性
質、及び縦延伸倍率や膜厚等を広い範囲にわたって調整
し得ること、ならびに、従来のフィルム製造方法に比べ
て分子量の低下の少ないインフレーションフィルムを成
形し得ることを知見し、そのことに起因して高分子量ポ
リオレフィンの優れた物性を保持し得る事実を確認し、
本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、インフレーシ
ョンフィルムの引張強度、衝撃強度等の力学的性質、及
び縦延伸倍率や膜厚等を幅広い範囲にわたって調整でき
るインフレーションフィルムの製造方法及び成形時に分
子量の低下を抑え高分子量ポリオレフィンの物性を保持
した厚みむらのないインフレーションフィルムを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであって、マンドレルが押
出機のスクリューと独立して回転する少なくともL/D
が5のスクリューダイを用い、マンドレルの回転数を可
及的に低速にすることを可能にした装置を用いて特定の
温度条件のもとにインフレーションフィルムを成形する
ことに重要な特徴があり、これによって得られたインフ
レーションフィルムは、成形時に分子量の低下が抑制さ
れるために、引張強度等に優れると共に、実質的に厚み
むらのない優れた特性を有するものである。
【0009】すなわち、本発明によれば、極限粘度
[η]が4ないし10dl/gの高分子量ポリエチレン
を、成形温度が、該高分子量ポリオレフィンの融点Tm
(℃)に対して、 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+65 によって計算される温度(℃)を上回らないように、押
出機で溶融し、次いでマンドレルが押出機の第1スクリ
ューと独立して回転する少なくともL/Dが5以上の第
2スクリューをもつスクリューダイから前記溶融状態の
高分子量ポリオレフィンを押し出した後、この押し出し
により形成された溶融状態のチューブ状フィルムの内部
に気体を吹き込むことを特徴とするインフレーションフ
ィルムの製造方法が提供される。
【0010】また、本発明によれば、前記第1スクリュ
ーと第2スクリューの回転数がそれぞれ可変自在であっ
て、かつ、第2スクリューの回転数を第1スクリューの
回転数よりも低く設定した上記インフレーションフィル
ムの製造方法が提供される。
【0011】また、本発明によれば、前記高分子量ポリ
オレフィンが、高分子量ポリエチレンであるインフレー
ションフィルムの製造方法が提供される。
【0012】また、本発明によれば、前記インフレーシ
ョンフィルムの厚さが10ないし1000μmであるイ
ンフレーションフィルムの製造方法が提供される。
【0013】また、本発明によれば、極限粘度[η]が
4ないし10dl/gの高分子量ポリオレフィンを、成
形温度が、該高分子量ポリオレフィンの融点Tm(℃)
に対して、 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+65 によって計算される温度(℃)を上回らないように、押
出機で溶融し、次いでマンドレルが押出機の第1スクリ
ューと独立して回転する少なくともL/Dが5以上の第
2スクリューをもつスクリューダイから前記溶融状態の
高分子量ポリオレフィンを押し出した後、この押し出し
により形成された溶融状態のチューブ状フィルムの内部
に気体を吹き込むことによって得られた、縦方向(M
D)および横方向(TD)の引張強度が750kg/c
2 を越え、厚みが10ないし1000μm、極限粘度
[η]が4以上であることを特徴とするインフレーショ
ンフィルムが提供される。
【0014】また、本発明によれば、前記高分子量ポリ
オレフィンが高分子量ポリエチレンであるインフレーシ
ョンフィルムが提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】本願第1番目の発明(請求項1な
いし4)は、特定の温度条件下で溶融された高分子量ポ
リオレフィンを押し出す、少なくともL/Dが5のスク
リューダイが、押出機のスクリューと独立して回転する
ことを重要な特徴とするインフレーションフィルムの製
造方法を提供するものである。
【0016】すなわち、このインフレーションフィルム
の製造方法は、第2スクリューを持つスクリューダイの
マンドレルが、押出機の第1スクリューと独立して回転
するので、第2スクリューダイの口径を大きくして第2
スクリューの回転数を第1スクリューの回転数よりも低
速化することが可能であり、マンドレルと樹脂の摩擦熱
による樹脂の熱劣化を防止できる。その結果、インフレ
ーションフィルムの引張強度(縦方向、横方向とも)、
衝撃強度等の力学的性質や、縦延伸倍率、膜厚等を幅広
く調整できるインフレーションフィルムを製造できるよ
うになる。なお、スクリューダイから押出されたチュー
ブ状のフィルム内部には、気体が吹き込まれ、チューブ
状のフィルムが膨張し、同時に延伸・冷却されて完成品
としてのフィルムとなる。
【0017】本発明においては、アウターダイ入口部2
0Aからスクリューダイ出口20Cまでの長さと、スク
リューダイ出口20Cにおけるアウターダイ22の内径
との比、つまり、スクリュダーイのL/Dが5以上、好
ましくは5ないし70、より好ましくは10ないし30
であることが重要である。L/Dが5未満のスクリュー
ダイでは、ダイより押出される前に熱可塑性樹脂が完全
に均一融合された溶融物とならないため、ダイから押出
されたチューブ状フィルムの内部に空気を吹き込んだ際
にチューブが均一に膨らまなかったり、破れたりして良
好なフィルムが得られないことがある。一方、L/Dの
上限は、特に限定されないが、実用上70以下が好まし
い。L/Dが30以下のスクリューダイを用いた場合
は、ダイ内の溶融樹脂に歪みが残留することによりチュ
ーブが破れたりすることが少なく、良好なフィルムを安
定的に得られるために、より好ましい。なお、スクリュ
ーダイのL/Dは生産性と相関関係があり、L/Dが大
きい方が成形速度を上げることができる。
【0018】また、本発明において、高分子量ポリオレ
フィンの成形温度は、原料として用いる高分子量ポリオ
レフィンの極限粘度[η]に応じて次式 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+65 で計算される温度を上回らないこと、より好ましくは、 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+60 で計算される温度を上回らないことが望ましい。すなわ
ち、上式は、高強度の高分子量ポリエチレンインフレー
ションフィルムを成形するための上限となる成形温度
を、高分子量ポリエチレンの融点Tmと極限粘度[η]
に関する式で表すもので、実験的に求められたものであ
る。したがって、これを越える温度で押出成形すると、
樹脂の劣化が激しくなり、極限粘度[η]が大きく低下
し、得られるフィルムの機械的物性が悪化する。さら
に、押出成形温度よりもかなり低温のスクリューダイ出
口温度は、フィルムの成膜性から決まるものであるか
ら、押出成形温度が高いとダイ出口までの間に長い冷却
ゾーンが必要となり、成形速度が上げられなかったり、
より大型の装置が必要となったりする。
【0019】一方、成形温度の下限としては、その高分
子量ポリオレフィンの融点Tm(℃)、好ましくはTm
+20℃、さらに好ましくは次式 Tm+0.67[η]2 −2.6[η]+20 で計算される温度(℃)である。押出成形温度が融点よ
りも低い場合、ダイ内での樹脂の閉塞現象が生じ易くな
り、装置破損の原因となる。また、押出成形温度が融点
以上であっても、上式で計算される温度よりも低くなり
過ぎると、スクリューのフライトマークが消えにくくな
り、成形性が悪化する傾向が見られる。
【0020】チューブ状フィルムの内部に吹き込む上記
の気体は通常空気であるが、窒素等を用いてもよい。ま
た、溶融状態のチューブ状フィルムの内部に気体を吹き
込む場合には、膨比は6以上、好ましくは7ないし20
倍、特に、7ないし12倍とするのが好ましい。
【0021】膨比が6未満では、横方向(TD)の厚み
が不均一になる傾向があるばかりでなく、横方向の配向
結晶が小さいために、引張強度、衝撃強度等の機械的物
性を向上させることが困難となる場合があり、一方、膨
比が20倍を越えると、フィルムが白濁したり、破裂現
象を生じる傾向にある。
【0022】本発明においては、縦延伸倍率を7以上、
好ましくは7ないし50倍、特に8ないし40倍とする
ことが好ましい。縦延伸倍率が7倍未満では、バルーン
(膨張チューブ)が揺れる傾向があり、結果的に縦方向
(MD)、横方向(TD)の厚みが不均一になるばかり
でなく、機械的特性のバラツキが大きくなることがあ
る。一方、縦延伸倍率が40倍を越えると、フィルムが
破裂現象を生じる傾向がある。
【0023】本発明において、膨比とは、スクリューダ
イ出口における膨張前のチューブの円周長さと、膨張後
のチューブの円周長さとの比をいい、縦延伸倍率とは、
ダイからの樹脂の流出速度(線速度)に対するピンチロ
ールの引き取り速度の比をいう。
【0024】膨張させたフィルムの冷却は、フィルムの
外部をブロアー(送風機)を具備したエアーリングから
均一に吹き出されるエアーによって行うか、又はフィル
ムに密着する水冷あるいは空冷式の冷却リングによって
行うこともできる。冷却後のフィルムは常法、すなわ
ち、安定板で次第に折りたたまれ、次にピンチロールで
2枚合わせのフラットなフィルムになり、製品巻取機に
巻き取られる。なお、本発明によって得られたフィルム
は、予めヒートセットしておくことにより熱収縮率を1
0%未満程度に下げることができる。
【0025】前記超高分子量ポリオレフィンとしては、
デカリン溶媒中135℃で測定した極限粘度[η]が4
ないし12dl/g、好ましくは4ないし9dl/g、
さらに好ましくは5ないし9dl/gである高分子量ポ
リオレフィンが用いられる。
【0026】極限粘度が4dl/g未満のものは、引張
強度、衝撃強度等の機械的強度が充分でない。また、溶
融粘度が低いため、スクリューダイ中で超高分子量ポリ
オレフィンの溶融物とマンドレルの共廻りによるねじれ
や、マンドレルの撓みによる偏肉が生じ易く均一なフィ
ルムが得られ難く成形性が劣る。極限粘度[η]の上限
は、10dl/g、好ましくは9dl/gである。極限
粘度が10dl/gを越えるものは、溶融粘度が高いた
め、押出成形温度を上げざるをえず、その結果、前記し
たように、樹脂の劣化が激しくなり、極限粘度[η]が
大きく低下し、得られるフィルムの機械的物性が悪化す
る。さらに、ダイ出口までの間に長い冷却ゾーンが必要
となり、成形速度が上げられなくなり、より大型の装置
が必要となる。
【0027】本発明で用いられる高分子量ポリオレフィ
ンとは、エチレン、プロピレンおよび炭素数4ないし8
のα−オレフィンを、例えばチーグラー系触媒を用いた
スラリー重合により、単独もしくは二つ以上の組み合わ
せで重合して得られる。好ましい共重合体はエチレンと
少量のプロピレンもしくは炭素数4ないし8のα−オレ
フィンの単独ないし二つ以上の組み合わせによる共重合
体である。エチレン共重合体の場合、共単量体の量は5
モル%以下が好ましい。これらの中で特に好ましいのは
エチレンの単独重合体である。高分子量ポリエチレン
は、直鎖状の分子構造を有しているので、成形されたイ
ンフレーションフィルムを延伸加工することにより、さ
らに高強度、高弾性の繊維とすることが可能である。本
発明によって製造される超分子量ポリエチレンのインフ
レーションフィルムの好ましい極限粘度[η]は4dl
/g以上である。
【0028】本発明にもちいられるインフレーションフ
ィルムの製造装置は、押出機に連結されるスクリューダ
イに特徴を有するものである。すなわち、本発明のスク
リューダイは、第1スクリューとは別個に第2スクリュ
ーを備えており、この第2スクリュー先端に連結された
マンドレルが第2スクリューの回転と共に回転するよう
に構成されており、しかも、押出機の第1スクリューと
第2スクリューとが任意の回転数で独立して回転し、第
2のスクリューの回転数を第1スクリューの回転数より
も低く設定できるようになっている。この構成を有する
ことによって、前述した請求項1と同様の作用により、
インフレーションフィルムの引張強度、衝撃強度等の力
学的性質や、縦延伸倍率、膜厚等を幅広い範囲にわたっ
て調整できるようになる。
【0029】また、このインフレーションフィルムの製
造装置には、マンドレルの先端に安定棒を設けることに
より、パイプ状に押出された溶融状態の高分子量ポリオ
レフィンの、エアーリングから吹き出されるエアーの圧
力による横揺れが防げるので、膨張したフィルムの膜厚
精度が一層向上する。本発明の装置を用いて製造された
インフレーションフィルムの円周方向の膜圧の最大値と
最小値の差は、10μm以下である。
【0030】本発明に係るインフレーションフィルムの
製造装置を図面に基づいて説明する。図1に示す如く、
溝付シリンダー2と、圧縮比が1ないし2.5、好まし
くは、1.3ないし1.8の範囲の第1スクリュー3と
を有する押出機1を備えており、この第1スクリュー3
の先端部には、トーピド10がネジによって連結されて
いる。このトーピド10は、第1スクリュー3の先端部
で樹脂が滞留するのを防ぐため、円錐状に形成すること
が好ましい。
【0031】また、トーピド10の先端、すなわち、溶
融樹脂の流れ方向下流側には、スクリューダイ20が、
その軸線をトーピド10の軸線方向と直交する方向へ向
けた状態で設けられている。このスクリューダイ20
は、トーピド10と対向する位置に第2スクリュー21
を備えており、この第2スクリュー21は、駆動手(図
示せず)によって、第1スクリュー3とは、独立に回転
されるようになっている。
【0032】また、第2スクリュー21は、略円柱状の
スペースが形成された中空状のアウターダイ22を備え
ており、このアウターダイ22のスペースにマンドレル
23が挿通されている。上記中空状のアウターダイ22
は、図1の上方へいくに従って、次第に縮径していても
よいし、縮径していなくてもよい。このマンドレル23
は第2スクリュー21の先端部(上端部)に固着されて
おり、第2スクリュー21と共に回転されるようになっ
ている。
【0033】また、第2スクリュー21の内部及びマン
ドレル23の内部には気体流路24が形成されている。
この気体流路24は、第2スクリュー21の下端から金
属シャフトを通って安定棒26の先端まで形成されてい
る。
【0034】なお、上記インフレーションフィルムの製
造装置では、溝付きシリンダー2の溝部2Aにより、超
高分子量ポリオフィン粉末が押出機前方へ安定して供給
されるようになっている。上記のスクリューダイ20
は、L/Dが5以上、好ましくは5ないし70、より好
ましくは10ないし30であり、第2スクリュー先端部
20Aの樹脂流路の断面積S1 とスクリューダイ中間部
20Bの樹脂流路の断面積S2 との比(S1/S2 )が
0.5ないし2.0、好ましくは0.8ないし1.5と
される。また、前記S2 とスクリューダイ出口20Cの
樹脂流路の断面積S3 との比(S2 /S3 )が1.5な
いし10.0、好ましくは1.5ないし6.0、さらに
好ましくは1.5ないし3.0の範囲にある。
【0035】また、S1 /S2 は、0.5ないし2.0
の範囲であれば特に問題はないが、S2 /S3 の比が
1.5未満では、溶融樹脂が完全に均一状態にされず、
一方、10を越えると、樹脂圧が過大となり、チューブ
状フィルムの押出成形が困難となる。
【0036】スクリューダイ20の流路は前述の如く、
基本的には、スクリューダイ出口20Cに向かって流路
面積が狭くなる。すなわち、テーパダイであるが、スク
リューダイ上端部(20Cより上部)は、流路面積が変
化しない、いわゆるストレートであることが成形品の寸
法精度および寸法安定性を高度に保持することができる
ので好ましい。なお、ストレート部は、L/Dが0.1
ないし5.0、好ましくは0.5ないし3.0である。
【0037】本発明に用いられるインフレーションフィ
ルムの製造装置は、前記構成を備えていることが重要な
特徴であり、スクリューダイ20の下流側には、スクリ
ューダイ20から押し出されたパイプ状のパリソン30
をエアリング25で冷却した後、気体流路24を通し
て、空気等の気体により膨比7倍以上に膨張させ、厚さ
10ないし1000μm、好ましくは10ないし100
μmのインフレーションフィルム31とし、それを折り
畳んだ後引取る安定板、ピンチロール、引取機(いすれ
も図示せず)等、公知のインフレーションフィルム成形
機が具備する装置を備えている。
【0038】また、必要に応じて、アウターダイ22の
上端部内方へ安定棒26が、エアーリング25、さらに
は、防風筒27を挿通した状態に設けられており、安定
棒26は、金属シャフトとシャフトに遊嵌されたパイプ
形状物から構成され、金属シャフトは、マンドレルの先
端とネジにより連結されている。金属シャフトは第2ス
クリュー21の回転に同調して回転するが、パイプ形状
物はシャフトに遊嵌されているので、パイプ形状物の外
表面に接触しながら直線的に押出されるパリソン30を
ねじることはない。
【0039】上記インフレーションフィルムの製造装置
の押出機1から押出された溶融樹脂は、スクリューダイ
20の第2スクリュー21に受け止められる。また、上
記第2スクリュー21の回転数は押出機1の図1に示す
圧力計11で示される圧力の値が一定範囲となるように
設定されている。スクリューダイ20から押出された溶
融状態のパリソン30は、押出し速度よりも速い速度で
引き取られる。次いで、気体流路を経て安定棒の先端か
ら放出される気体により所定の膨比に膨張されてインフ
レーションフィルムが得られる。
【0040】本願第2番目の発明(請求項5および6)
は、前述した装置を用い、極限粘度[η]が4ないし1
0dl/gの高分子量ポリオレフィンを、成形温度が、
その高分子量ポリオレフィンの融点Tm(℃)に対し
て、 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+65 によって計算される温度(℃)を上回らないように、押
出機で溶融し、次いでマンドレルが押出機の第1スクリ
ューと独立して回転する少なくともL/Dが5の第2の
スクリュー ーをもつスクリューダイから前記溶融状態の
高分子量ポリオレフィンを押し出した後、この押し出し
により形成された溶融状態のチューブ状フィルムの内部
に気体を吹き込むことによって得られた、縦方向(M
D)および横方向(TD)の引張強度が750kg/c
2 を越え、好ましくは1000kg/cm2 以上、さ
らに好ましくは1050kg/cm2 を越え、厚みが1
0ないし1000μm、好ましくは10ないし100μ
mで、R値が10μm以下、およびフィルムの極限粘度
[η]が4dl/g以上であるインフレーションフィル
ムを特徴とするものである。
【0041】ここで、縦方向(MD)とはフィルムの引
き取り方向を言い、横方向(TD)とはそれに直交する
方向である。また、R値とは、フィルムの厚みのバラツ
キを示す指標であって、インフレーションフィルムの厚
みを横方向で等間隔に32点で測定した時の最大値と最
小値の差を示すものである。
【0042】このフィルムは、成形時に分子量の低下を
低く抑えるために、超高分子量ポリオレフィンの高強度
物性を発現することができるものであり、かつ、成形物
であるインフレーションフィルムの膜厚の最大値と最小
値の差が10μm以下という、実質的に厚みむらのない
インフレーションフィルムが提供されるものであり、こ
の点で、従来の高分子量ポリオレフィンのフィルム成形
法に比べて顕著性がある。
【0043】本発明によって得られる超高分子量ポリオ
レフィンインフレーションフィルムの用途としては、サ
イロ、ホッパー、シュート等のライニング材、アルカリ
電池、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケル水素電
池、ニッケルカドミウム電池等の非水電解質電池および
電解質電池用セパレータ、ロール、パイプ、鋼管等の被
覆用収縮フィルム、食品包装用等の包装フィルム、包装
用バック、包装用容器、ヘルメット、セイルボード、ス
キー滑走面等のスポーツ用品などが例示され、その他、
具体的には、スライディングテープ、スラストワッシャ
ー、すべりシート、ガイド、ドクターナイフ、カセット
テープライナー、カセットテープ用スリットシート、耐
極低温性袋、熱収縮性フィルム、低温保存用バック、包
装用テープ、高強度延伸糸用原糸、コンデンサーフィル
ム、絶縁フィルム、回路基板用フィルム、ポリオレフィ
ン被覆ゴムロール、食品充充填パック、血液パック、ス
プリットヤーン、登山用ロープ、織布、延伸テープ、血
小板凍結防止用フィルター、帆布、防爆シート、切傷防
止用保護衣、安全手袋、重布、電気ケーブル、テンショ
ンメンバー、スピーカー振動板、装甲板、レーダードー
ム、不織布、、合成紙、屋外展示物用印刷紙、航空便用
封筒、水分吸収剤、酸素吸収剤等の包装材料、通気性包
装体、滅菌・殺菌包装材料、医療用基布、医療用器具の
包装材料、水分調節物品のシール・包装、分離膜、各種
フィルター等のろ過材、フィルターの担持体、農業用ハ
ウス、マルチフィルム等の農業用フィルム、グリーンフ
ィルム、エレクトレットフィルム、ハウスラップ等の建
築用資材等を例示することができる。
【0044】
【実施例】以下に実施例によって本発明を説明する。こ
の実施例は、本発明の好適な態様を説明するためのもの
であり、本発明がこれに限定されるものではない。
【0045】<実施例1>図1に示すインフレーション
フィルムの製造装置において、以下の仕様による装置を
用いて高分子量ポリエチレン製インフレーションフィル
ムを製造した。装置の仕様 押出機の第1スクリュー外径50mmφ、スクリュー有
効長さ1100mm、フライトピッチ30mm一定、ス
クリュー圧縮比1.8、押出機に対して立設してなるス
クリューダイ有効長さ1490mm(L/D=28)、
ダイ出口アウターダイ内径53mmφ、ダイ出口マンド
レル外径45mmφ、 S1 /S2 =1.17、 S2 /S3 =3.14、 スクリューダイの第2スクリュー外径70mmφ、第2
スクリュー有効長さ238mm、フライトピッチ25m
m一定、第2スクリュー圧縮比1.0、安定棒の外径3
9mmφ、安定棒長さ600mm、第2スクリュー内
部、マンドレル内部及び安定棒シャフト内部に延在して
なる8mmφの気体流路、安定板、ピンチロール及び製
品巻取機を具備している。
【0046】<インフレーションフィルムの製造>高分
子量ポリエチレン[η]:8.2dl/g、融点:13
6℃、嵩密度:0.45g/cm3 の粉末樹脂を用い、
押出機、図1に示すジョイント部(J)、ダイ基部(D
1)及びダイ先端部(D2)の設定温度を各々200
℃、180℃、160℃、160℃にし、第1スクリュ
ー回転数を21rpm、第2スクリュー回転数を4.5
rpmに設定し、ピンチロールで6.5m/mimの速
度で引取りながら、第2スクリュー内部、マンドレル及
び安定棒シャフトの内部に延在してなる8mmφの気体
流路から圧搾空気を吹込んで、パリソンをアウターダイ
内径53mmφの8.5倍に膨らませて、折り幅710
mm、厚み17μmからなる高分子量ポリエチレン製イ
ンフレーションフィルムを安定して製造した。
【0047】<実施例2>引取速度を4.6m/mi
n、厚み25μmにした以外は実施例1の条件で高分子
量ポリエチレン製インフレーションフィルムを成形し
た。
【0048】<実施例3>引取速度7.7m/min、
厚み15μmにした以外は実施例1の条件で高分子量ポ
リエチレン製インフレーションフィルムを成形した。
【0049】<実施例4>高分子量ポリエチレンを
[η]:5.1dl/g、融点:136℃、嵩密度:
0.48g/cm3 の粉末樹脂、押出機設定温度180
℃、引取速度7.7m/min、厚み14μmとした以
外は実施例1の条件で高分子量ポリエチレン製インフレ
ーションフィルムを成形した。
【0050】<実施例5>実施例1において用いたイン
フレーションフィルムの製造装置において、押出機に対
して立設してなるスクリューダイ有効長さ940mm
(L/D=14)、ダイ出口アウターダイ内径66mm
φ、ダイ出口マンドレル外径58mmφ、 S1 /S2 =1.55、 S2 /S3 =1.87、 に変更し、さらに製造方法において、第2スクリュー回
転数を2.2rpm、ピンチロールの速度を7.4m/
mim、アウターダイ内径66mmφの7.5倍に膨ら
ませて、折り幅780mm、厚み13μmに変更したほ
かは、実施例1と同等にして高分子量ポリエチレン製イ
ンフレーションフィルムを3000m連続して製造した
が、破膜などのトラブルは起こらなかった。
【0051】<比較例1>高分子量ポリエチレンを
[η]:14.1dl/g、融点:136℃、嵩密度:
0.46g/cm3 の粉末樹脂、設定温度が押出機/ジ
ョイント部/ダイ基部/ダイ先端部について360℃/
250℃/200℃/170℃、第1スクリュー回転数
10.5rpm、第2スクリュー回転数2.25rp
m、引取速度3.8m/min、厚み14μmとした以
外は実施例1の条件で高分子量ポリエチレン製インフレ
ーションフィルムを成形した。なお、この方法におい
て、吐出量を4.5よりも上げようとすると、第2スク
リューのフライトマークが消えないため、パリソンの伸
びが少なく、フィルムにならなかった。
【0052】<比較例2>押出機設定温度を230℃に
した以外は比較例1と同様の条件で14μmのフィルム
の成形を試みたが、第2スクリューのフライトマークが
消えないため、パリソンの伸びが悪くフィルムにならな
かった。
【0053】<比較例3>設定温度が押出機/ジョイン
ト部/ダイ基部/ダイ先端部について320℃/250
℃/200℃/160℃、第1スクリュー回転数10.
5rpm、第2スクリュー回転数2.25rpm、引取
速度3.3m/minとした以外は実施例1の条件で高
分子量ポリエチレン製インフレーションフィルムを成形
した。次いで、これらの該フィルムの物性を以下の方法
で評価した。
【0054】実施例1ないし5、比較例1ないし3で得
られた結果を表1に示す。なお、実施例1ないし4で得
られたインフレーションフィルムのR値の測定値は、す
べて10μm以下であった。
【0055】(1) 引張強度(MD:機械方向)、引張強
度(TD:機械交差方向)の各値は、以下の条件下で得
られた引張強度(TS:kg/cm2 )の値である。 引張試験:試験片形状 JIS K6781 チャック間:86mm 引張速度:200mm/min 温 度:23℃ (2) フィルムの厚みは、以下の条件で測定された値(μ
m)である。 測定装置:東洋精機製測厚器 デジシックネステスター 検出能力1μm(検出精度2μm) 測定方法:フィルム円周方向(TD)を等間隔に32点
測定し、その平均値を厚みとし、最大値と最小値の差を
R値とした。 規 格:JIS Z1702 圧 子:5mmφ 荷 重:125g 測定圧:0.637kg/cm2 温 度:23℃ (3) 成形上限温度は、ポリエチレンの極限粘度[η]と
Tmより、下記計算式により求め、この値を押出機設定
温度と比較する。 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+65 (4) 本願明細書中における極限粘度[η]は、デカリン
溶媒にて135℃で測定した値である。測定法はAST
M D4020に基づいて行う。 (5) 高分子量ポリオレフィンの融点は、示差走査熱量測
定計(DSC)により、10℃/minで測定した東罐
容器のサーモグラフの吸熱ピークのピークトップを測定
したものである。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、インフレーションフィ
ルムの引張強度等の力学的性質、及び縦延伸倍率や膜厚
等を幅広い範囲にわたって調整でき、成形速度の上昇あ
るいは装置の小型化が可能なインフレーションフィルム
の製造方法が提供される。また、これを用いて製造され
たインフレーションフィルムは、成形時に分子量の低下
を抑えることができ、高分子量ポリオレフィンの物性を
保持し、かつ、実質的に厚みむらのないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインフレーションフィルム製造装
置の断面図である。
【符号の説明】
1 押出機 3 第1スクリュー 20 スクリューダイ 21 第2スクリュー 22 アウターダイ 23 マンドレル 24 気体流路 26 安定棒 27 防風筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 英司 山口県玖珂郡和木町和木6丁目1番2号 三井化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極限粘度[η]が4ないし10dl/g
    の高分子量ポリオレフィンを、成形温度が、該高分子量
    ポリオレフィンの融点Tm(℃)に対して、 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+65 によって計算される温度(℃)を上回らないように、押
    出機で溶融し、次いでマンドレルが押出機の第1スクリ
    ューと独立して回転する少なくともL/Dが5以上の第
    2スクリューをもつスクリューダイから前記溶融状態の
    高分子量ポリオレフィンを押し出した後、この押し出し
    により形成された溶融状態のチューブ状フィルムの内部
    に気体を吹き込むことを特徴とするインフレーションフ
    ィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1スクリューと第2スクリューの
    回転数がそれぞれ可変自在であって、かつ、第2スクリ
    ューの回転数を第1スクリューの回転数よりも低く設定
    した請求項1記載のインフレーションフィルムの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記高分子量ポリオレフィンが、高分子
    量ポリエチレンである請求項1または2記載のインフレ
    ーションフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記インフレーションフィルムの厚さが
    10ないし1000μmである請求項1ないし3のいず
    れか1記載のインフレーションフィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 極限粘度[η]が4ないし10dl/g
    の高分子量ポリオレフィンを、成形温度が、該高分子量
    ポリオレフィンの融点Tm(℃)に対して、 Tm+1.5[η]2 −7.4[η]+65 によって計算される温度(℃)を上回らないように、押
    出機で溶融し、次いでマンドレルが押出機の第1スクリ
    ューと独立して回転する少なくともL/Dが5以上の第
    2スクリューをもつスクリューダイから前記溶融状態の
    高分子量ポリオレフィンを押し出した後、この押し出し
    により形成された溶融状態のチューブ状フィルムの内部
    に気体を吹き込むことによって得られた、縦方向(M
    D)および横方向(TD)の引張強度が750kg/c
    2 を越え、厚みが10ないし1000μm、極限粘度
    [η]が4以上であることを特徴とするインフレーショ
    ンフィルム。
  6. 【請求項6】 前記高分子量ポリオレフィンが高分子量
    ポリエチレンである請求項5記載のインフレーションフ
    ィルム。
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