JPH11106A - 製茶方法および製茶装置 - Google Patents
製茶方法および製茶装置Info
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- JPH11106A JPH11106A JP15709297A JP15709297A JPH11106A JP H11106 A JPH11106 A JP H11106A JP 15709297 A JP15709297 A JP 15709297A JP 15709297 A JP15709297 A JP 15709297A JP H11106 A JPH11106 A JP H11106A
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Abstract
する味わい深い茶を効率的に製造することのできる製茶
方法および製茶装置を提供する。 【解決手段】 茶木から摘み取った茶葉を葉打ち処理、
揉み処理、乾燥処理を順に施して茶を製造するに際し、
例えば茶葉の蒸し処理に先立って生茶葉に紫外線を照射
して該生茶葉を萎凋させる萎凋工程を備える。特に生茶
葉の搬送路に沿って紫外線照射装置を設け、該搬送路上
の生茶葉に近紫外線から中紫外線の波長域の光(紫外
線)を照射して該生茶葉を萎凋させた後、蒸し処理工程
やその後の工程に供給することを特徴とする。
Description
茶を製造するに好適な製茶方法および製茶装置に関す
る。
取った生茶葉を蒸し処理した後、葉打ち処理し、更に揉
み処理(粗揉,揉捻,中揉,精揉)を施した後、乾燥処
理して製造される。また緑茶の仕上げとして、火入れ加
工と称される加熱(炒り)処理を施す場合もある。特に
茶葉を良く蒸し、更に良く揉むことでコクと甘みのある
味わい深い茶(緑茶)を製造することができる。
た後、これを乾燥することで製造される。また烏竜茶の
場合には、茶葉を天日に晒して半発酵(萎凋)させた
後、炒り加工、次いで揉み加工を施し、これを乾燥する
ことで製造される。このような製造手法の異なりによっ
て、同じ茶葉であると雖も緑茶,紅茶,烏竜茶と言う全
く異質の茶が製造される。
甘みのある味わいと芳醇な香りを増す上で、茶葉の蒸し
処理は重要な役割を果たす。特に茶葉の芯まで蒸気を十
分に通すことで、その効果が顕著に生じる。しかしなが
ら蒸気を用いて茶葉を蒸し、これによって茶葉の香りを
増大させると雖も自ずと限度があり、度を過ぎると逆に
香りが損なわれる虞がある。
たもので、その目的は、茶葉が持つ香りを効果的に増大
させることで、芳醇な香りを有し、しかもコクと甘みの
ある味わい深い茶を効率的に製造することのできる製茶
方法および製茶装置を提供することにある。特に本発明
は、茶葉の蒸し処理に先立って生茶葉に紫外線を照射す
ることで該生茶葉を萎凋させ、これによって芳醇な香り
付けを施した後に、緑茶を製造する製茶方法を提供する
ことを目的とする。更には緑茶のみならず、烏竜茶の製
造に際しても、茶葉を効率的に香り付けすることのでき
る製茶装置を提供することを目的とする。
べく本発明に係る製茶方法は、茶木から摘み取った茶葉
を蒸し処理した後、葉打ち処理、揉み処理、乾燥処理を
順に施して茶を製造するに際し、蒸し処理工程に先立っ
て生茶葉に紫外線を照射して該生茶葉を萎凋させる萎凋
工程を含むことをを特徴としている。つまり紫外線の照
射により生茶葉を萎凋させ、これによって茶葉が持つ香
りを十分に引き出した後、これを蒸し処理工程に導くこ
とで、芳醇な香りを有し、しかもコクと甘みのある味わ
い深い茶を製造することを特徴としている。
る製茶装置は、生茶葉に紫外線を照射して該生茶葉を萎
凋させる紫外線源を備えたことを特徴としている。特に
請求項3に記載するように本発明に係る製茶装置は、生
茶葉の搬送路に沿って設けられた複数の紫外線源を備
え、該搬送路上の生茶葉に紫外線を照射して該生茶葉を
萎凋させながら、蒸し処理や葉打ち処理等の次工程に供
給するようにしたことを特徴としている。
して、近紫外線域から中紫外線域の光線を発する紫外線
ランプを用い、これによって生茶葉を効率的に萎凋させ
て該茶葉が持つ香りを十分に引き出し、芳醇な香り付け
を行うようにしたことを特徴としている。
実施形態に係る製茶方法および製茶装置について説明す
る。図1は本発明に係る製茶方法の処理手順を示してい
る。この製茶方法が特徴とするところは、茶木から摘み
取られた生茶葉を蒸し機(図示せず)に供給して蒸し処
理を施すに先立ち、生茶葉に紫外線を照射し、これによ
って茶葉を萎凋する点にある。即ち、緑茶の製造は、概
略的には蒸し工程1,葉打ち工程2,粗揉工程3,揉捻
工程4,中揉工程5,精揉工程6を順に経た後、乾燥工
程7を経ることによって達成される。本発明に係る製造
方法は、このような製造過程、特に蒸し工程1の処理に
先立って生茶葉に紫外線を照射し、これによって生茶葉
を萎凋させた後(萎凋工程8)、この萎凋によりその香
りを十分に引き出した茶葉を蒸し機に供給して、その後
の製造工程を実行することによって実現される。
置、即ち、本発明に係る製茶装置における蒸し機への茶
葉の搬送装置10は、例えば図2に示すように多段の搬
送路を形成したコンベア機構11を備え、コンベア機構
11がなす搬送路に沿って紫外線源である紫外線ランプ
12を複数本設けた構造を有する。そして搬送装置10
の上流側においてホッパ13を介して供給され、コンベ
ア機構11によってその搬送路上を移送される茶葉に対
して紫外線ランプ12から紫外線を照射し、これによっ
て茶葉を萎凋させるものとなっている。
すように、その前縁両端部を連結アーム14を介して順
に連結されて無端状に配列された複数の板体15を備え
ている。これらの連結アーム14は複数のローラ16間
に順に張架されており、該ローラ16の回転に伴って巡
回的に移動する。この連結アーム16の移動に伴って前
記板体15がローラ16間に形成される搬送路を順次折
り返しながら多段に亘って巡回的に移動駆動される。
ーラ16の下方位置から下流側のローラ16の直前に掛
けて各板体15の後縁両端部を案内するガイドレール1
7が設けられている。このガイドレール17によって各
板体15の姿勢が水平に規制され、一連の繋がりを持つ
搬送路を形成してローラ16間を移動する。そして各板
体15は、下流側のローラ16の直前においてガイドレ
ール17による支えを失い、その後縁部を落下させるこ
とで搬送路を解放する。そしてその上面に載置している
茶葉を下方の、例えば次段の搬送路(板体15)上に落
下させるものとなっている。
幅2mの板体15を連ねて構成される長さ6mの搬送路
を上下10段に亘って折り返し形成して実現される。そ
してこれらの搬送路を順に介して移送された茶葉を、最
下段の搬送路出口部より排出シュート18上に落とし込
み、この排出シュート18を介して茶葉を蒸し機に供給
するものとなっている。
搬送装置10に組み込まれる紫外線ランプ12は、板体
15の連なりによって構成される各段の搬送路に沿っ
て、例えば各段の搬送路の上方、約3〜5cmの高さ位
置にそれぞれ設けられる。これらの紫外線ランプ12
は、例えば近紫外線から中紫外線の波長域の光(紫外
線)を発する40W直管型のものからなる。このような
紫外線ランプ12による生茶葉への紫外線照射は、コン
ベア機構11の搬送路長や、その搬送速度によっても異
なるが、例えば40分程度に亘って行われる。このよう
な紫外線の照射による生茶葉の萎凋処理により、その香
り付け(茶葉が持つ香りの増大化)が実行される。
生茶葉の萎凋処理に適さないことが実験的に確認され
た。即ち、この実施形態に係る製茶装置においては、生
茶葉の萎凋処理用として中心波長350nm程度の捕虫
器用紫外線ランプを用いた。しかし主として可視光を発
する一般的な蛍光ランプや、遠紫外線を発する殺菌用紫
外線ランプを用いても、さほど大きな萎凋作用が期待で
きず、萎凋に伴う茶葉の香りの高まりも殆ど確認できな
かった。また蒸し処理を施した茶葉に紫外線を照射して
も、香りの引き出し効果を殆ど期待することができなか
った。
に先立って、生茶葉に紫外線を照射して生茶葉を萎凋さ
せ、これによって茶葉が持つ芳醇な香りを効果的に引き
出すようにしている。この紫外線照射による茶葉の萎凋
に伴う芳醇な香りの高まり作用については明らかではな
いが、蒸し処理後の茶葉に紫外線を照射してもその効果
が得られないことを鑑みれば、茶葉の植物的な光反応作
用により、その萎凋過程において酸化酵素が活性化して
香り成分が増大するものと考えられる。また茶葉に可視
光や遠紫外線を照射しても、その香りが殆ど増すことが
ないことを考慮すれば、茶葉の芳醇な香りの高まりは、
特に近紫外線から中紫外線の波長域の光照射による萎凋
作用によるものと言える。
線照射によって生茶葉を萎凋させてその香りを高めた上
で、これを蒸し処理し、更に葉打ちした後、揉み処理を
加えるので、その後の十分な蒸しと十分な揉みとが相俟
ってコクのある芳醇な香りを有する茶を効果的に製造す
ることが可能となる。即ち、茶葉そのものが持つ香りを
高めた上で、これを十分に蒸し、更に十分に揉むこと
で、深い味わいと芳醇な香りを有し、コクと甘みのある
茶を製造することが可能となる。特に茶葉自体が持つ芳
醇な香りを十分に引き出すことが可能となる。
に際し、同時にその茶葉に対して空気(温風または冷
風)を吹き付けるようにすれば、その萎凋作用が促進さ
れて、より一層の香り付け効果が期待できる。即ち、紫
外線の照射による茶葉の萎凋作用と、風による茶葉の萎
凋作用とが相俟って茶葉の酸化酵素の活性化が効果的に
進み、茶葉が持つ味と香りが増大し、芳醇な香りを引き
出すことが可能となる。
間は、蒸し機に対する茶葉の供給速度(搬送装置10に
おける茶葉の搬送速度)や紫外線ランプ12による紫外
線照射強度に応じて定めれば良いものである。また生茶
葉に紫外線を照射する上での搬送路をベルトコンベアや
振動コンベア、ネットコンベア,回転ドラム等によって
実現することも可能である。更には搬送路を持たない製
茶装置、所謂回分式の製茶装置にも適用可能である。
が、紫外線照射による生茶葉の萎凋装置自体は、例えば
烏竜茶を製造するに際してに同様に用いることができ
る。この場合には、生茶葉を天日に晒した後、陰干し処
理を施して半発酵させると言う製造工程上の煩わしさを
軽減して、茶の香りを損なうことなしに茶葉を萎凋させ
て烏竜茶を効率的に製造することが可能となる。その
他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。
葉の揉み処理に先立って、特に緑茶の場合にはその蒸し
処理に先立って、生茶葉に紫外線を照射し、これによっ
て茶葉を萎凋させてその香り成分を高めるので、茶葉が
持つ芳醇な香りを十分に引き出して効果的な香り付けを
施すことができる。この結果、コクと甘みのある芳醇な
香りを有する、味わい深い茶を効果的に製造することが
可能となる。特に十分な蒸しと、十分な揉みを施す前
に、茶葉自体の香りを十分に高め得るので、所謂コクと
甘みとが調和した香りの高い茶を得ることが可能とな
る。
手順を示す図。
れる萎凋工程用搬送装置の概略構成図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 茶葉を蒸し処理した後、葉打ち処理、揉
み処理、更に乾燥処理を順に施して茶を製造するに際
し、 茶葉の蒸し処理に先立って生茶葉に紫外線を照射して該
生茶葉を萎凋させる萎凋工程を含むことを特徴とする製
茶方法。 - 【請求項2】 生茶葉が供給される前処理装置と、この
前処理装置に組み込まれて該前処理装置に供給された生
茶葉に紫外線を照射して該生茶葉を萎凋させる紫外線源
とを具備したことを特徴とする製茶装置。 - 【請求項3】 前処理装置は、生茶葉を次工程に搬送す
る搬送機構を備え、生茶葉の搬送路に沿って複数の紫外
線源を設けたことを特徴とする請求項2に記載の製茶装
置。 - 【請求項4】 紫外線源は、近紫外線域から中紫外線域
の光を発する紫外線ランプからなることを特徴とする請
求項2に記載の製茶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15709297A JPH11106A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 製茶方法および製茶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15709297A JPH11106A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 製茶方法および製茶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11106A true JPH11106A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15642081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15709297A Pending JPH11106A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 製茶方法および製茶装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11106A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010081912A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Kawasaki Kiko Co Ltd | 生葉の自動萎凋システム |
CN101953406A (zh) * | 2010-09-29 | 2011-01-26 | 深圳市深宝华城科技有限公司 | 一种高香茶叶的生产方法 |
WO2011049131A1 (ja) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | 学校法人光産業創成大学院大学 | 茶の風味改良方法 |
JP2011217697A (ja) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Kawasaki Kiko Co Ltd | 生葉管理装置 |
CN103444915A (zh) * | 2013-08-09 | 2013-12-18 | 福安市科茗农业发展有限公司 | 一种奶香型绿茶的制作方法 |
CN106135500A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-11-23 | 广东省农业科学院茶叶研究所 | 白茶及其快速陈化方法 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP15709297A patent/JPH11106A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040608 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050318 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050323 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20050520 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050622 |