JPH0523161A - 醸造用アルフアー化米製造方法 - Google Patents
醸造用アルフアー化米製造方法Info
- Publication number
- JPH0523161A JPH0523161A JP18239891A JP18239891A JPH0523161A JP H0523161 A JPH0523161 A JP H0523161A JP 18239891 A JP18239891 A JP 18239891A JP 18239891 A JP18239891 A JP 18239891A JP H0523161 A JPH0523161 A JP H0523161A
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- Japan
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- rice
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- Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 着色が少なく、醸造用として不適当な粗脂肪
が少なく、溶解性がよく、連続運転により大量生産に適
する醸造用アルファー化米を製造することを目的とす
る。 【構成】 醸造用白米を一定の水分を保持させた浸漬米
として高周波処理をしながら、連続的に蒸煮しアルファ
ー化した蒸米を大量の低温除湿空気により急速乾燥させ
る低温除湿乾燥装置を構成する。
が少なく、溶解性がよく、連続運転により大量生産に適
する醸造用アルファー化米を製造することを目的とす
る。 【構成】 醸造用白米を一定の水分を保持させた浸漬米
として高周波処理をしながら、連続的に蒸煮しアルファ
ー化した蒸米を大量の低温除湿空気により急速乾燥させ
る低温除湿乾燥装置を構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、品質の良好な醸造用ア
ルファー化米を連続的に製造する醸造用アルファー化米
製造方法に関する。
ルファー化米を連続的に製造する醸造用アルファー化米
製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、醸造用アルファー化米製造方法に
関しては、浸漬米を蒸米機により蒸米にし、さらにこの
蒸米を乾燥させることにより、アルファー化米が製造さ
れている。
関しては、浸漬米を蒸米機により蒸米にし、さらにこの
蒸米を乾燥させることにより、アルファー化米が製造さ
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
の醸造用アルファー化米製造方法では、蒸米を乾燥させ
るために、熱風または温風による通気乾燥が行われてい
た。この際、蒸米の高温度による熱変成および熱風によ
る蒸米の酸化が発生し、醸造時の蒸米の溶解性および香
りの劣化が生じるという問題があった。また、凍結乾燥
ではランニングコストが高くなり、醸造用原料として利
用できなかった。
の醸造用アルファー化米製造方法では、蒸米を乾燥させ
るために、熱風または温風による通気乾燥が行われてい
た。この際、蒸米の高温度による熱変成および熱風によ
る蒸米の酸化が発生し、醸造時の蒸米の溶解性および香
りの劣化が生じるという問題があった。また、凍結乾燥
ではランニングコストが高くなり、醸造用原料として利
用できなかった。
【０００４】なお、通常の真空乾燥では加温システムの
関係上、真空度を非常に高くする必要がある。このため
に、連続運転が困難で、バッチ運転となるから、その運
転に手数を要し、醸造用アルファー化米の大量生産には
適しないという問題もあった。
関係上、真空度を非常に高くする必要がある。このため
に、連続運転が困難で、バッチ運転となるから、その運
転に手数を要し、醸造用アルファー化米の大量生産には
適しないという問題もあった。
【０００５】さらに、このような従来のアルファー化米
製造方法により得られたアルファー化米は、乾燥臭があ
ると共に、色が黄味がかかっており、アルファー化米に
含有されている粗脂肪が、例えば３０分蒸しの場合０．
０５％で、これ以上に減少させることが困難であった。
同時に、蒸米中のアルファー化度が８０％程度を限度と
し、これ以上の向上を期待することが困難であった。
製造方法により得られたアルファー化米は、乾燥臭があ
ると共に、色が黄味がかかっており、アルファー化米に
含有されている粗脂肪が、例えば３０分蒸しの場合０．
０５％で、これ以上に減少させることが困難であった。
同時に、蒸米中のアルファー化度が８０％程度を限度と
し、これ以上の向上を期待することが困難であった。
【０００６】そこで、同一発明者により出願された特願
平１−２６２１７２号には、マイクロ波オーブンで加熱
処理した後、蒸米処理し乾燥処理を施す技術が開示され
ているが、その特徴とするところは従来の蒸米より水分
含有量が少ない蒸米が得られ、これを乾燥することによ
り従来より良好なアルファー化米が得られることであ
る。しかし、さらに良質なアルファー化米の実現が待望
されていた。
平１−２６２１７２号には、マイクロ波オーブンで加熱
処理した後、蒸米処理し乾燥処理を施す技術が開示され
ているが、その特徴とするところは従来の蒸米より水分
含有量が少ない蒸米が得られ、これを乾燥することによ
り従来より良好なアルファー化米が得られることであ
る。しかし、さらに良質なアルファー化米の実現が待望
されていた。
【０００７】本発明の目的は、上記問題点を改善するた
めに、着色が少なく、醸造用として不適当な粗脂肪が減
少すると共に、溶解性がよく、連続運転による大量生産
に適する醸造用アルファー化米製造方法を提供すること
にある。
めに、着色が少なく、醸造用として不適当な粗脂肪が減
少すると共に、溶解性がよく、連続運転による大量生産
に適する醸造用アルファー化米製造方法を提供すること
にある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、醸造用白米を洗米し浸漬して一定水分を
保持させて浸漬米とし、この浸漬米を高周波処理をしな
がら、連続的に蒸煮した蒸米を大量の低温除湿空気によ
り急速に乾燥させてアルファー化米を製造することを特
徴とする醸造用アルファー化米製造方法である。
に、本発明は、醸造用白米を洗米し浸漬して一定水分を
保持させて浸漬米とし、この浸漬米を高周波処理をしな
がら、連続的に蒸煮した蒸米を大量の低温除湿空気によ
り急速に乾燥させてアルファー化米を製造することを特
徴とする醸造用アルファー化米製造方法である。
【０００９】
【作用】本発明の醸造用アルファー化米製造方法を採用
することにより、醸造用白米を洗米、浸漬し一定水分を
保持させて浸漬米とし、この浸漬米を高周波処理しなが
ら連続的に蒸煮した蒸米を低温除湿空気により急速に乾
燥させてアルファー化米を製造することによって、着色
が少なく、醸造用として不適当な粗脂肪が減少すると共
に、溶解性がよく、連続運転による大量生産に適する。
することにより、醸造用白米を洗米、浸漬し一定水分を
保持させて浸漬米とし、この浸漬米を高周波処理しなが
ら連続的に蒸煮した蒸米を低温除湿空気により急速に乾
燥させてアルファー化米を製造することによって、着色
が少なく、醸造用として不適当な粗脂肪が減少すると共
に、溶解性がよく、連続運転による大量生産に適する。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて、詳
細に説明する。
細に説明する。
【００１１】図１は本発明における醸造用アルファー化
米製造装置の一実施例の概略構成図、図２は図１の平面
図を示す。図１および図２において、醸造用アルファー
化米製造装置１は、浸漬米からアルファー化米を製造す
る装置で、浸漬米を一時的に貯蔵しておく浸漬米タンク
３と、この浸漬米タンク３から浸漬米を浸漬米輸送コン
ベア５およびホッパ７を経て投入される高周波照射装置
９と、連続蒸米機１１と、低温除湿乾燥装置１３および
取出コンベア１５とから構成されている。
米製造装置の一実施例の概略構成図、図２は図１の平面
図を示す。図１および図２において、醸造用アルファー
化米製造装置１は、浸漬米からアルファー化米を製造す
る装置で、浸漬米を一時的に貯蔵しておく浸漬米タンク
３と、この浸漬米タンク３から浸漬米を浸漬米輸送コン
ベア５およびホッパ７を経て投入される高周波照射装置
９と、連続蒸米機１１と、低温除湿乾燥装置１３および
取出コンベア１５とから構成されている。
【００１２】浸漬米タンク３から浸漬米が浸漬米輸送コ
ンベア５およびホッパ７を経て、高周波照射装置９に投
入される。浸漬米は、この高周波照射装置９内を通過中
に高周波発振器１７および導波管１９を経て供給される
高周波により、高周波加熱処理され昇温すると共に水分
が蒸発する。
ンベア５およびホッパ７を経て、高周波照射装置９に投
入される。浸漬米は、この高周波照射装置９内を通過中
に高周波発振器１７および導波管１９を経て供給される
高周波により、高周波加熱処理され昇温すると共に水分
が蒸発する。
【００１３】この結果、この浸漬米の水分率が投入時よ
りも減少し、この減少した浸漬米を、供給口２１より連
続蒸米機１１に供給し、この連続蒸米機１１において温
度１００度Ｃ以上の温度で蒸米処理することによって水
分含有量が少ない蒸米が得られつつ、低温除湿乾燥装置
１３へと移送される。
りも減少し、この減少した浸漬米を、供給口２１より連
続蒸米機１１に供給し、この連続蒸米機１１において温
度１００度Ｃ以上の温度で蒸米処理することによって水
分含有量が少ない蒸米が得られつつ、低温除湿乾燥装置
１３へと移送される。
【００１４】本発明の低温除湿乾燥装置１３は、ネット
状ベルト２５、このネット状ベルト２５を駆動する駆動
ローラ２７、バックローラ２９およびテンションローラ
３１，３３からなるネット駆動装置３５と、ネット状ベ
ルト２５の上方に設けられ駆動モータ３７により回転駆
動される本実施例では２本の破砕棒３９と、入口側の吸
気室５１に設けられた吸引ファン４１と、吸気室５１の
後方の２個の乾燥室５３，５３に設けられ除湿機４３、
ヒータ４５、送風機４７からなる本実施例では２台の乾
燥機４９とから構成されている。
状ベルト２５、このネット状ベルト２５を駆動する駆動
ローラ２７、バックローラ２９およびテンションローラ
３１，３３からなるネット駆動装置３５と、ネット状ベ
ルト２５の上方に設けられ駆動モータ３７により回転駆
動される本実施例では２本の破砕棒３９と、入口側の吸
気室５１に設けられた吸引ファン４１と、吸気室５１の
後方の２個の乾燥室５３，５３に設けられ除湿機４３、
ヒータ４５、送風機４７からなる本実施例では２台の乾
燥機４９とから構成されている。
【００１５】連続蒸米機１１により蒸煮された蒸米は、
ホッパ２３より低温除湿乾燥装置１３内のネット状ベル
ト２５上に、連続的に均一な厚さで拡げられ、この時通
気性のよいネット状ベルト２５を介して、吸気室５１内
の吸引ファン４１により急速に冷却され固形化するが、
駆動モータ３７にて回転駆動される破砕棒３９によりば
らばらに破砕される。
ホッパ２３より低温除湿乾燥装置１３内のネット状ベル
ト２５上に、連続的に均一な厚さで拡げられ、この時通
気性のよいネット状ベルト２５を介して、吸気室５１内
の吸引ファン４１により急速に冷却され固形化するが、
駆動モータ３７にて回転駆動される破砕棒３９によりば
らばらに破砕される。
【００１６】急速に冷却破砕された蒸米は、乾燥機４９
の除湿機４３にて除湿された空気がヒータ４５により、
例えば約４０度Ｃに加温され、送風機４７により乾燥室
５３，５３内に噴出せしめるという低温除湿空気の大量
使用によって、再び固形化することなく低温除湿乾燥さ
れアルファー化される。でき上ったアルファー化米は、
取出コンベア１５により連続的に搬出されるものとす
る。
の除湿機４３にて除湿された空気がヒータ４５により、
例えば約４０度Ｃに加温され、送風機４７により乾燥室
５３，５３内に噴出せしめるという低温除湿空気の大量
使用によって、再び固形化することなく低温除湿乾燥さ
れアルファー化される。でき上ったアルファー化米は、
取出コンベア１５により連続的に搬出されるものとす
る。
【００１７】以上のように、高周波照射後蒸煮された蒸
米に、低温除湿空気を大量に噴射して急速に乾燥させた
アルファー化米は、従来技術よりさらに短時間で急速に
乾燥されて、着色が少なく、乾燥臭が無く、粗脂肪が減
少し醸造に最適なアルファー化米である。
米に、低温除湿空気を大量に噴射して急速に乾燥させた
アルファー化米は、従来技術よりさらに短時間で急速に
乾燥されて、着色が少なく、乾燥臭が無く、粗脂肪が減
少し醸造に最適なアルファー化米である。
【００１８】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他
の態様においても実施し得るものであって、例えば破砕
棒３９、吸引ファン４１および乾燥機４９の数量等は適
宜選定し得るものとする。
ものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他
の態様においても実施し得るものであって、例えば破砕
棒３９、吸引ファン４１および乾燥機４９の数量等は適
宜選定し得るものとする。
【００１９】
【発明の効果】上記の説明ですでに明らかなように、本
発明の醸造用アルファー化米製造方法は、醸造用白米を
洗米し浸漬して一定水分を保持させて浸漬米とし、この
浸漬米を高周波処理しつつ連続的に蒸煮した蒸米を、大
量の低温除湿空気により急速に冷却乾燥させてアルファ
ー化米を製造することによって、従来技術の問題点が有
効に解決され、従来のアルファー化米よりさらに着色が
少なく、醸造用として不適当な粗脂肪が減少すると共
に、溶解性がよく、しかも連続運転による大量生産に適
する等の効果を奏する。
発明の醸造用アルファー化米製造方法は、醸造用白米を
洗米し浸漬して一定水分を保持させて浸漬米とし、この
浸漬米を高周波処理しつつ連続的に蒸煮した蒸米を、大
量の低温除湿空気により急速に冷却乾燥させてアルファ
ー化米を製造することによって、従来技術の問題点が有
効に解決され、従来のアルファー化米よりさらに着色が
少なく、醸造用として不適当な粗脂肪が減少すると共
に、溶解性がよく、しかも連続運転による大量生産に適
する等の効果を奏する。
【図１】本発明における醸造用アルファー化米製造装置
の一実施例の概略構成図である。
の一実施例の概略構成図である。
【図２】図１の平面図である。
１ 醸造用アルファー化米製造装置 ９ 高周波照射装置 １１ 連続蒸米機 １３ 低温除湿乾燥装置 １７ 高周波発振機 ２５ ネット状ベルト ３９ 破砕棒 ４９ 乾燥機
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】醸造用白米を洗米し浸漬して一定水分を保
持させて浸漬米とし、この浸漬米を高周波処理をしなが
ら、連続的に蒸煮しアルファー化した蒸米を大量の低温
除湿空気により急速に乾燥させてアルファー化米を製造
することを特徴とする醸造用アルファー化米製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18239891A JPH0773490B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 醸造用アルファー化米製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18239891A JPH0773490B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 醸造用アルファー化米製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0523161A true JPH0523161A (ja) | 1993-02-02 |
| JPH0773490B2 JPH0773490B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=16117616
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18239891A Expired - Lifetime JPH0773490B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 醸造用アルファー化米製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0773490B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013051889A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Satake Corp | インスタントライス及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP18239891A patent/JPH0773490B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013051889A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Satake Corp | インスタントライス及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0773490B2 (ja) | 1995-08-09 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
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