JPH1110509A - ワイヤソーの張力付与機構 - Google Patents

ワイヤソーの張力付与機構

Info

Publication number
JPH1110509A
JPH1110509A JP9167308A JP16730897A JPH1110509A JP H1110509 A JPH1110509 A JP H1110509A JP 9167308 A JP9167308 A JP 9167308A JP 16730897 A JP16730897 A JP 16730897A JP H1110509 A JPH1110509 A JP H1110509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
dancer
rollers
tension
wire saw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9167308A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Kanemichi
幸宏 金道
Etsuo Kiuchi
悦男 木内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIMASU HANDOTAI KOGYO KK
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
MIMASU HANDOTAI KOGYO KK
Nippei Toyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIMASU HANDOTAI KOGYO KK, Nippei Toyama Corp filed Critical MIMASU HANDOTAI KOGYO KK
Priority to JP9167308A priority Critical patent/JPH1110509A/ja
Priority to TW087110151A priority patent/TW368444B/zh
Priority to US09/103,538 priority patent/US6095129A/en
Priority to KR1019980023798A priority patent/KR19990007260A/ko
Priority to EP98111617A priority patent/EP0887137A3/en
Publication of JPH1110509A publication Critical patent/JPH1110509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0069Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of devices for tensioning saw wires

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤの加速または減速に伴って、そのワイ
ヤが緊張または弛緩された場合でも、ダンサアームが大
きく回動されることがなく、ガイドローラ等の周辺のロ
ーラが早期に摩耗するおそれを防止することができる張
力付与機構を提供する。 【解決手段】 回動可能なダンサアーム37の先端に、
複数のダンサローラ40を回転可能に支持する。それら
のダンサローラ40に対向して複数のガイドローラ41
を配設し、これらのガイドローラ41を介してダンサロ
ーラ40上に1本のワイヤ18を順に案内する。付勢部
材36によりダンサアーム37を一方向に回動付勢し
て、ワイヤ18に所定の張力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばワイヤソ
ー装置に使用されるワイヤに、所定の張力を付与する張
力付与機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体材料、磁性材料、セラミック等の
硬脆材料よりなるワークに対して、切削加工を施す場合
には、ワイヤソーが使用されている。このワイヤソーで
は、複数の加工用ローラが所定間隔おきに配設され、そ
れらのローラの外周には複数の環状溝が所定ピッチで形
成されている。また、各加工用ローラ間において、環状
溝には1本のワイヤが順に巻回され、そのワイヤに対し
て張力付与機構により所定の張力が付与されている。そ
して、ワイヤが走行されながら、そのワイヤ上に遊離砥
粒を含むスラリが供給され、この状態でワイヤに対しワ
ークが押し付け接触されて、ワークに切削加工が施され
るようになっている。
【0003】従来のこの種のワイヤソーにおける張力付
与機構では、図11に示すように、ウエイトWを調整可
能に取り付けた回動可能なダンサアーム51の先端に
は、1つのダンサローラ52が回転可能に支持され、ダ
ンサローラ52に直接ウエイトWを設けて、ワイヤ54
に張力を付与している。そのダンサローラ52と対向す
るように2つのガイドローラ53が配設され、これらの
ガイドローラ53を介してダンサローラ52上に1本の
ワイヤ54が掛装されている。ダンサアーム51の先端
にはウエイトWが取り付けられ、このウエイトWにより
ダンサローラ52がガイドローラ53から離間する方向
に回動付勢されて、ワイヤ54に所定の張力が付与され
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の張力
付与機構においては、一個のダンサローラ52上にガイ
ドローラ53を介してワイヤ54が案内されるようにな
っている。このため、ワイヤ54の急激な加速または減
速に伴って、そのワイヤ54が緊張または弛緩されたと
き、ダンサローラ52がワイヤ54の緊張量または弛緩
量の半分に相当する大きな振幅で上下に振動(ハンチン
グ)される。そして、この大きな振動がワイヤ54を介
してガイドローラ53や加工用ローラ(図示しない)に
伝達されて、それらのローラを早期に摩耗させたり、ダ
ンサアーム51の振動により、加工用ローラに振動が伝
わり、加工精度が低下したりするという問題があった。
さらに、振動が急激な場合にはワイヤ54が切断される
こともあった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ワイヤの加速または減速に伴って、その
ワイヤが緊張または弛緩された場合でも、ガイドローラ
等の周辺のローラが早期に摩耗したり、加工精度が低下
したりするおそれを防止することができるワイヤソーの
張力付与機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の張力付与機構の発明では、走行
するワイヤによりワークに対して切削加工を施すように
したワイヤソーにおいて、ダンサローラと、このダンサ
ローラ上に1本のワイヤを順に案内するように、ダンサ
ローラに対向して配設された複数のガイドローラと、ダ
ンサローラを一方向に付勢してワイヤに張力を付与する
付勢手段とを備えたものである。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の張力付与機構において、前記ダンサローラは複数設
けられ、各ダンサローラは回動可能なダンサアームに支
持され、このダンサアームの先端に、同ダンサアームの
回動軸線と平行な軸線の周りで回転可能に支持されてい
るものである。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の張力付与機構において、前記ダンサアームの先端に
第1回動支持部材を回動自在に支持し、その第1回動支
持部材に複数のダンサローラが同ダンサアームの回動軸
線と平行な軸線の周りで回転可能に支持されているもの
である。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載のワイヤソーの張力付与機構において、前記第1回動
支持部材はV形状に形成されているものである。請求項
5に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれ
かに記載のワイヤソーの張力付与機構において、前記各
ガイドローラは第2回動支持部材に支持され、同第2回
動支持部材はV形状に形成されているものである。
【0010】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し請求項5のいずれかに記載の張力付与機構において、
前記付勢手段はモータからなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、この発明を具体化した第1の
実施形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0012】まず、ワイヤソーの構成について述べる
と、図1及び図2に示すように、装置基台11上にはコ
ラム12が立設されている。コラム12には切削機構1
3がブラケット14を介して装設されている。この切削
機構13は所定間隔をおいて平行に延びる複数の加工用
ローラ15,16,17を備え、それらの外周には環状
溝15a,16a,17aが所定ピッチで形成されてい
る。なお、図面においては理解を容易にするために、環
状溝15a,16a,17aの数を実際よりも少なく描
いてある。
【0013】前記加工用ローラ15,16,17の各環
状溝15a,16a,17aには、1本のワイヤ18が
連続的に巻回されている。ブラケット14にはワイヤ走
行用モータ19が配設され、このモータ19により図示
しない伝達機構を介して加工用ローラ15,16,17
が回転される。そして、これらの加工用ローラ15,1
6,17の回転によって、ワイヤ18が所定の走行速度
で走行される。このワイヤ18の走行は、一定量前進
(例えば10m)及び一定量後退(例えば9m)を繰り
返し、全体として歩進的に前進するように行われる。
【0014】前記切削機構13の上方に位置するよう
に、ブラケット14上にはスラリ供給機構20が配設さ
れ、このスラリ供給機構20から加工用ローラ15,1
6,17間のワイヤ18上に、遊離砥粒を含む水性また
は油性のスラリが供給される。スラリ供給機構20の上
方において、コラム12にはワーク支持機構21が上下
動可能に支持され、その下部には硬脆材料よりなるワー
ク22が着脱自在にセットされる。コラム12上にはワ
ーク昇降用モータ23が配設され、このモータ23によ
り図示しないボールスクリュー等を介してワーク支持機
構21が上下動される。
【0015】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ18が切削機構13の加工用ローラ15,16,1
7間で走行されながら、ワーク支持機構21が切削機構
13に向かって下降される。このとき、スラリ供給機構
20からワイヤ18上へ遊離砥粒を含むスラリが供給さ
れるとともに、そのワイヤ18に対しワーク22が押し
付け接触され、ラッピング作用によってワーク22がウ
ェハ状に切削加工される。
【0016】前記装置基台11上にはリール機構24が
装設され、ワイヤ18を繰り出すための繰出しリール2
5と、ワイヤ18を巻き取るための巻取りリール26と
を備えている。装置基台11には回転方向及び回転速度
を変更可能なサーボモータよりなる一対のリール回転用
モータ27,28が配設され、それらのモータ軸には図
示しない伝達機構を介して両リール25,26が連結さ
れている。
【0017】前記装置基台11上にはリール機構24に
隣接して一対のトラバース機構29が装設され、繰出し
リール25からのワイヤ18の繰出し及び巻取りリール
26へのワイヤ18の巻取りを、上下にトラバースしな
がら案内する。そして、前記リール機構24の両リール
25,26の回転により、繰出しリール25から切削機
構13へワイヤ18が繰り出されるとともに、加工後の
ワイヤ18が巻取りリール26に巻き取られる。
【0018】前記リール機構24と切削機構13との間
には、各一対の張力付与機構30及びガイド機構31が
配設されている。そして、切削機構13の加工用ローラ
15,16,17間に巻回されたワイヤ18の両端が、
ガイド機構31の各ガイドローラ32を介して張力付与
機構30に掛装されている。この状態で、張力付与機構
30により、加工用ローラ15,16,17間のワイヤ
18に所定の張力が付与されるようになっている。
【0019】次に、前記張力付与機構30の構成を、さ
らに詳細に説明する。図1〜図4に示すように、前記装
置基台11上には支持フレーム35が配設され、その外
側部にはワイヤ18に張力を付与する付勢手段としての
付勢部材を構成するトルクモータ36が装着されてい
る。トルクモータ36のモータ軸36aにはダンサアー
ム37がその基端にて取り付けられ、そのモータ軸36
aとともに、基端の回動軸線Pを中心に回動されるよう
になっている。
【0020】前記ダンサアーム37の先端には取付ブロ
ック38が固定され、その外面には支持板39が取り付
けられている。支持板39の外面には一対のダンサロー
ラ40が、ダンサアーム37の回動軸線Pと平行な軸線
の周りでそれぞれ回転可能に支持され、それらの外周面
にはワイヤ18を掛装するための一対の環状溝40aが
形成されている。
【0021】前記ダンサローラ40の上方に所定間隔を
おいて対向するように、支持フレーム35には3つのガ
イドローラ41が、ダンサローラ40の回動軸線と平行
な軸線の周りで回転可能に支持され、それらの外周には
ワイヤ18を掛装するための一対の環状溝41aが形成
されている。そして、これらのガイドローラ41とダン
サローラ40との間にワイヤ18が交互に掛装されて、
ダンサローラ40上へワイヤ18が順に案内されるよう
になっている。
【0022】なお、前記のようにダンサローラ40及び
ガイドローラ41はそれぞれ一対の環状溝40a,41
aを有しているが、ワイヤ18は環状溝40a,41a
の一方に掛装される。他方の環状溝40a或いは環状溝
41aは予備である。
【0023】前記トルクモータ36の後部にはエンコー
ダ42が装着され、その検出軸42aがカップリング4
3を介してモータ軸36aに連結されている。そして、
トルクモータ36によりダンサアーム37が図3の時計
方向に回動付勢されて、ワイヤ18に所定の張力が付与
されるとともに、そのトルクモータ36の回動位置がエ
ンコーダ42により検出されるようになっている。
【0024】次に、前記のように構成されたワイヤソー
について動作を説明する。さて、このワイヤソーにおい
ては、ワイヤ18がリール機構24の繰出しリール25
から繰り出され、切削機構13の加工用ローラ15,1
6,17間において歩進的に往復走行された後、最終的
に巻取りリール26に巻き取られる。そして、スラリ供
給機構20により、加工用ローラ15,16,17間の
ワイヤ18上に遊離砥粒を含むスラリが供給されなが
ら、ワーク支持機構21の下降により、ワイヤ18に対
してワーク22が押し付け接触される。これにより、ワ
ーク22が所定の厚さに切削加工される。
【0025】このワーク22の切削加工時には、張力付
与機構30において、トルクモータ36によりダンサア
ーム37が図3の時計方向に回動付勢されて、ワイヤ1
8に所定の張力が付与される。そして、ワイヤ18の走
行速度が急激に加速または減速された場合において、そ
のワイヤ18に緊張または弛緩が生じると、図3に鎖線
で示すように、ダンサアーム37がダンサアーム37の
回動軸線Pを中心に上下に回動される。これにより、ワ
イヤ18の緊張または弛緩に伴う張力変動が吸収され
る。
【0026】このとき、ダンサアーム37の先端には2
つのダンサローラ40が支持されて、それらのダンサロ
ーラ40上に3つのガイドローラ41を介して、ワイヤ
18が順に案内されるようになっている。このため、こ
の例ではダンサアーム37及びダンサローラ40は、ワ
イヤ18の緊張量または弛緩量の1/4に相当する小さ
な振幅で回動されることになる。よって、ダンサローラ
40一個の場合に比較して、ダンサアーム37の振動が
小さくなり、ワイヤ18を介して張力付与機構30のガ
イドローラ41、ガイド機構31のガイドローラ32、
及び切削機構13の加工用ローラ15,16,17に大
きな振動が伝達されることはない。
【0027】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態の張力付与機構においては、回動可能
なダンサアーム37の先端に、複数のダンサローラ40
が回転可能に支持されている。また、それらのダンサロ
ーラ40に対向して複数のガイドローラ41が配設さ
れ、これらのガイドローラ41を介してダンサローラ4
0上に、1本のワイヤ18が順に案内されるようになっ
ている。さらに、付勢手段としてのトルクモータ36に
よりダンサアーム37が一方向に回動付勢されて、ワイ
ヤ18に所定の張力が付与されるようになっている。
【0028】このため、ワイヤ18の加速または減速に
伴って、そのワイヤ18が緊張または弛緩された場合で
も、ダンサアーム37が大きく回動されることがなく、
ガイドローラ41等の周辺のローラが早期に摩耗した
り、加工精度が低下したりするおそれを防止することが
できる。
【0029】・ この実施形態の張力付与機構において
は、複数のダンサローラ40がダンサアーム37の先端
に、その回動軸線Pと平行な軸線の周りで回転可能に支
持されている。このため、各ガイドローラ41とダンサ
ローラ40との間で、1本のワイヤ18が各ローラ4
0,41の回転軸線方向へ偏倚することなく、ワイヤ1
8を案内することができる。従って、それらのローラ4
0,41に偏摩耗が生じるのを防止することができる。
【0030】・ この実施形態の張力付与機構において
は、ダンサアーム37を回動付勢するための付勢手段
が、トルクモータ36から構成されている。このため、
ワーク22の材質や大きさが変更された場合等におい
て、ワイヤ18に付与する張力を容易に設定変更するこ
とができるとともに、ワイヤ18の脱着交換時等におい
て、そのワイヤ18に対する張力の付与を解放すること
もできる。
【0031】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0032】さて、この第2の実施形態においては、図
5及び図6に示すように、ダンサアーム37の先端の取
付ブロック38に、第1回動支持部材としての回動支持
板47が回動軸48及び一対のベアリング49を介して
回動可能に支持されている。また、この回動支持板47
の外面には、一対のダンサローラ40が回動軸48と平
行な軸線の周りで回転可能に支持されている。
【0033】そして、これらのダンサローラ40とガイ
ドローラ41との間にワイヤ18が掛装された状態で、
そのワイヤ18に張力変動が生じた場合には、まず回動
支持板47が回動軸48とともに回動され、一対のダン
サローラ40が傾斜されて、ワイヤ18の張力変動が素
早く吸収されるようになっている。
【0034】従って、この第2の実施形態においても、
前述した第1の実施形態とほぼ同様の効果を発揮させる
ことができる。また、この第2の実施形態では、ダンサ
アーム37の先端に回動支持板47が回動自在に支持さ
れ、その回動支持板47上に複数のダンサローラ40が
回動軸48と平行な軸線の周りで回転可能に支持されて
いる。このため、ワイヤ18に張力変動が生じた場合、
そのワイヤ18の張力変動を回動支持板47の回動によ
りまず吸収することができ、ダンサアーム37は水平に
保たれる。そして、ダンサアーム37の急激な振動を防
止できるとともに、ワイヤ18に対し常に所定の張力を
付与することができる。
【0035】(第3の実施形態)次に、この発明の第3
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0036】さて、この第3の実施形態においては、図
7に示すように、ダンサアーム37の先端に取付ブロッ
ク38を介して支持板39が取り付けられている。ま
た、この支持板39の外面には一対のダンサローラ40
が、同一軸線上でそれぞれ回転可能に支持されている。
そして、これらのダンサローラ40上に、ガイドローラ
41を介してワイヤ18が順に案内されるようになって
いる。
【0037】従って、この第3の実施形態においても、
前述した第1の実施形態とほぼ同様の効果を発揮させる
ことができる。なお、この発明は、次のように変更して
具体化することも可能である。
【0038】・ ダンサローラ40の個数を、1個又は
3個以上の複数個に変更すること。 ・ ダンサアーム37を回動付勢するための付勢手段と
して、前記実施形態のトルクモータ36に代えて、ダン
サアーム37の先端に所定重量のウエイトを取り付ける
こと。
【0039】・ ダンサアーム37をワイヤ18の繰り
出し側及び巻き取り側においてそれぞれ一対設け、各ダ
ンサアーム37に一つのダンサローラ40をそれぞれ設
けること。
【0040】・ 図8(a)に示すように、前記第2実
施形態で説明した回動支持板47の形状を逆V字状に形
成すること。この構成にすれば、ワイヤ18の張力変動
による回動支持板47の振動の吸収安定性を高めること
ができる。
【0041】・ 図8(b)に示すように、図8(a)
に示す回動支持板47の形状をV字状に変更すること。 ・ 前記第2実施形態では各ガイドローラ41をそれぞ
れ支持フレーム35に回転可能にもうけたが、図9
(a)に示すように、支持フレーム35にV字状をなす
第2回動支持部材としての回動支持板50を回動可能に
支持する。そして、この回動支持板50に各ガイドロー
ラ41を回転可能に支持し、回動支持板50の回動軸線
と、中央に位置するガイドローラ40の回転軸線とを一
致させる。この構成によれば、ワイヤ18の張力変動に
よる回動支持板50の振動の吸収安定性を高めることが
できる。
【0042】・ 図9(b)に示すように、図9(a)
に示す回動支持板50の形状を逆V字状に変更するこ
と。 ・ 図10に示すように、各ダンサローラ40をV字状
をなす回動支持板47に回転可能に支持するとともに、
各ガイドローラ41を逆V字状をなす回動支持板50に
回転可能に支持すること。この構成にすれば、ワイヤ1
8の張力変動による回動支持板47,50の振動の吸収
性をより一層高めることができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、ワイヤの加速または減速に伴って、そのワ
イヤが緊張または弛緩された場合でも、ガイドローラ等
の周辺のローラが早期に摩耗したり、加工精度が低下し
たりするおそれを防止することができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、各ガイド
ローラとダンサローラとの間で、1本のワイヤが各ロー
ラの軸線方向へ偏倚することなく順に案内することがで
きて、それらのローラに偏摩耗が生じるのを防止するこ
とができる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、ワイヤに
張力変動が生じた場合、そのワイヤの張力変動を第1回
動支持部材の回動により吸収することができて、ワイヤ
に対し常に所定の張力を付与することができる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、ワイヤの
張力変動による第1回動支持部材の振動の吸収安定性を
高めることができる。請求項5に記載の発明によれば、
ワイヤの張力変動による第2回動支持部材の振動の吸収
安定性を高めることができる。
【0047】請求項6に記載の発明によれば、必要に応
じてワイヤに付与する張力を設定変更することができる
とともに、その張力の付与を解放することもでき、ワイ
ヤの張力を適正に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態を示すワイヤソー
の正面図。
【図2】 そのワイヤソーの平面図。
【図3】 張力付与機構を拡大して示す要部正面図。
【図4】 同じく張力付与機構の要部平面図。
【図5】 張力付与機構の第2の実施形態を示す要部断
面図。
【図6】 その張力付与機構の要部正面図。
【図7】 張力付与機構の第3の実施形態を示す要部平
面図。
【図8】 (a),(b)はダンサローラを支持する回
動支持板の形状を変更した別の実施形態を示す概略図。
【図9】 (a),(b)はガイドローラを支持する回
動支持板の形状を変更した別の実施形態を示す概略図。
【図10】 ダンサローラとガイドローラを支持する回
動支持板の形状を変更した別の実施形態を示す概略図。
【図11】 従来の技術を示す張力付与機構の説明図。
【符号の説明】
13…切削機構、15,16,17…加工用ローラ、1
8…ワイヤ、30…張力付与機構、36…付勢手段とし
ての付勢部材を構成するモータ、37…ダンサアーム、
40…ダンサローラ、41…ガイドローラ、47…回動
支持板(第1回動支持部材)、50…回動支持板(第2
回動支持部材)、P…ダンサアームの回動軸線。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するワイヤによりワークに対して切
    削加工を施すようにしたワイヤソーにおいて、 ダンサローラと、このダンサローラ上に1本のワイヤを
    順に案内するように、ダンサローラに対向して配設され
    た複数のガイドローラと、ダンサローラを一方向に付勢
    してワイヤに張力を付与する付勢手段とを備えたワイヤ
    ソーの張力付与機構。
  2. 【請求項2】 前記ダンサローラは複数設けられ、各ダ
    ンサローラは回動可能なダンサアームに支持され、この
    ダンサアームの先端に、同ダンサアームの回動軸線と平
    行な軸線の周りで回転可能に支持されている請求項1に
    記載のワイヤソーの張力付与機構。
  3. 【請求項3】 前記ダンサアームの先端に第1回動支持
    部材を回動自在に支持し、その第1回動支持部材に複数
    のダンサローラが同ダンサアームの回動軸線と平行な軸
    線の周りで回転可能に支持されている請求項1に記載の
    ワイヤソーの張力付与機構。
  4. 【請求項4】 前記第1回動支持部材はV形状に形成さ
    れている請求項3に記載のワイヤソーの張力付与機構。
  5. 【請求項5】 前記各ガイドローラは第2回動支持部材
    に支持され、同第2回動支持部材はV形状に形成されて
    いる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のワイヤ
    ソーの張力付与機構。
  6. 【請求項6】 前記付勢手段はモータからなる請求項1
    ないし請求項5のいずれかに記載のワイヤソーの張力付
    与機構。
JP9167308A 1997-06-24 1997-06-24 ワイヤソーの張力付与機構 Pending JPH1110509A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9167308A JPH1110509A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 ワイヤソーの張力付与機構
TW087110151A TW368444B (en) 1997-06-24 1998-06-24 Tension adjusting mechanism for wire saw
US09/103,538 US6095129A (en) 1997-06-24 1998-06-24 Tension adjusting mechanism for wire saw
KR1019980023798A KR19990007260A (ko) 1997-06-24 1998-06-24 와이어 소에 사용되는 장력조절기구
EP98111617A EP0887137A3 (en) 1997-06-24 1998-06-24 Tension adjusting mechanism for wire saw

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9167308A JPH1110509A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 ワイヤソーの張力付与機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1110509A true JPH1110509A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15847348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9167308A Pending JPH1110509A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 ワイヤソーの張力付与機構

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6095129A (ja)
EP (1) EP0887137A3 (ja)
JP (1) JPH1110509A (ja)
KR (1) KR19990007260A (ja)
TW (1) TW368444B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220490A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Komatsu Ntc Ltd ワイヤソー

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6279564B1 (en) * 1997-07-07 2001-08-28 John B. Hodsden Rocking apparatus and method for slicing a workpiece utilizing a diamond impregnated wire
DE19822098A1 (de) 1998-05-16 1999-11-18 Ernst Behm Türfeststeller
IT1303163B1 (it) * 1998-07-21 2000-10-30 Micheletti Macchine Srl Macchina per il taglio di lastre da un blocco di materiale lapideo.
WO2005095076A1 (en) * 2004-03-30 2005-10-13 Solaicx, Inc. Method and apparatus for cutting ultra thin silicon wafers
US7052381B1 (en) * 2005-03-15 2006-05-30 Mao Shan Machinery Industrial Co., Ltd. Belt sander having tension adjustment mechanism
JP4803717B2 (ja) * 2005-12-13 2011-10-26 株式会社タカトリ ワイヤソー
US20100126488A1 (en) * 2008-11-25 2010-05-27 Abhaya Kumar Bakshi Method and apparatus for cutting wafers by wire sawing
US8490658B2 (en) * 2009-02-26 2013-07-23 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Automatic winding of wire field in wire slicing machine
CN101607421B (zh) * 2009-06-23 2015-03-25 洛阳中冶重工机械有限公司 一种全自动砖石材击打塑形工艺及其装置
JP5675462B2 (ja) * 2011-03-30 2015-02-25 コマツNtc株式会社 ワイヤソー及びワイヤソーにおけるローラ位置合わせ方法
US10882126B2 (en) * 2017-01-13 2021-01-05 ESCO Group, Inc. Take-up and payoff system for vertical profiling cutting saw (VPX)
TWI713832B (zh) * 2017-04-28 2020-12-21 友達晶材股份有限公司 晶圓切片機及其收放線裝置與晶圓切片的方法
CN107415067B (zh) * 2017-07-24 2019-03-22 卡姆丹克太阳能(江苏)有限公司 一种利用金刚线对单晶硅圆棒切割开方的方法
CN107283658B (zh) * 2017-08-09 2023-05-02 福州天瑞线锯科技有限公司 金刚石环形多线锯一体式张紧机构

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3824982A (en) * 1971-12-20 1974-07-23 Motorola Inc Machine for cutting brittle materials
US4016856A (en) * 1975-10-01 1977-04-12 Laser Technology, Inc. Wire cutting machine
IT1147889B (it) * 1982-05-13 1986-11-26 Gino Cervoni Macchina tagliatrice e perforatrice automatica per marmo,travertino e simili
DE3532717A1 (de) * 1985-09-13 1987-03-26 Heckler & Koch Gmbh Drahtsaege mit spannvorrichtung
US4903682A (en) * 1987-04-30 1990-02-27 Technoslice Ltd. Wire saw
US5099615A (en) * 1989-09-22 1992-03-31 Exclusive Design Company, Inc. Automated rigid-disk finishing system providing in-line process control
JP2755909B2 (ja) * 1994-07-29 1998-05-25 信越半導体株式会社 ワイヤソー
JP3427956B2 (ja) * 1995-04-14 2003-07-22 信越半導体株式会社 ワイヤーソー装置
US5896851A (en) * 1995-04-21 1999-04-27 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Wire saw
JPH0985736A (ja) * 1995-09-22 1997-03-31 Toray Eng Co Ltd ワイヤ式切断装置
JP3105431B2 (ja) * 1995-10-02 2000-10-30 トーヨーエイテック株式会社 ワイヤソーにおけるワイヤ張力制御装置
CH691292A5 (fr) * 1995-10-03 2001-06-29 Hct Shaping Systems Sa Dispositif de sciage par fil équipé d'un système de gestion de fil permettant l'utilisation de bobines de fil de très grande longueur.
JP3106294B2 (ja) * 1996-07-23 2000-11-06 株式会社東京精密 ワイヤソーのワイヤ断線検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220490A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Komatsu Ntc Ltd ワイヤソー

Also Published As

Publication number Publication date
KR19990007260A (ko) 1999-01-25
EP0887137A3 (en) 2001-04-18
EP0887137A2 (en) 1998-12-30
TW368444B (en) 1999-09-01
US6095129A (en) 2000-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1110509A (ja) ワイヤソーの張力付与機構
JP2011527644A5 (ja)
JPH09109013A (ja) 鋸挽き装置
JP2980225B2 (ja) ワイヤーソー
JP3074007B2 (ja) ワイヤーソー装置におけるリール駆動装置
JPH1177663A (ja) ワークの結晶方位調整方法
JPH11188602A (ja) 固定砥粒付エンドレスワイヤソー
JP3242050B2 (ja) ワークの結晶方位調整方法
JP3210528B2 (ja) ワイヤソー装置
JPH0429512B2 (ja)
JPH11198021A (ja) ワイヤソーにおけるリールの装着装置
JPH0818243B2 (ja) ワイヤ張設機構に対するワイヤ巻付装置
JP3660124B2 (ja) ワイヤソーによるインゴットの加工方法及びワイヤソー
JPH11147218A (ja) ワイヤソー
JPH1058439A (ja) ワイヤソー
JP3256155B2 (ja) ワイヤソー
JP6562216B2 (ja) ワイヤソー装置
JPH044095B2 (ja)
JP2000061805A (ja) ワイヤ式切断加工装置
JP2000005999A (ja) ワイヤソーのグルーブローラ
JP3071099B2 (ja) ワイヤソーにおけるワイヤガイド装置
JPH10225857A (ja) ワイヤソー装置
JP2650393B2 (ja) ワイヤ式切断機の溝ローラ群へのワイヤ巻付回数調整方法及びその装置
JPH10166353A (ja) ワイヤソーにおける張力低減装置及び張力低減方法
JPH1142547A (ja) 固定砥粒ワイヤソー及びその被加工物切断方法