JPH11147218A - ワイヤソー - Google Patents

ワイヤソー

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JPH11147218A
JPH11147218A JP31519897A JP31519897A JPH11147218A JP H11147218 A JPH11147218 A JP H11147218A JP 31519897 A JP31519897 A JP 31519897A JP 31519897 A JP31519897 A JP 31519897A JP H11147218 A JPH11147218 A JP H11147218A
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work
wire
crystal orientation
mounting plate
workpiece
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JP31519897A
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嘉明 ▼ばん▲沢
Yoshiaki Banzawa
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Nippei Toyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークをワイヤソーに装着する前の準備作業
に要する時間を短縮することができるワイヤソーを提供
する。 【解決手段】 ワーク支持機構21にワーク取付板35
を介してワーク22を支持する。ワーク取付板35上に
は、ワーク22を変移させて、ワーク22の結晶方位を
ワイヤ18の走行方向に対して位置決め調整するための
第1結晶方位調整機構36を設ける。ワーク支持機構2
1には、ワーク22を水平方向に変移させて、ワーク2
2の結晶方位を調整するための第2結晶方位調整機構3
7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤを用い
て、半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よ
りなるワークに対し、切断等の加工を施すようにしたワ
イヤソーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤソーにおいては、複数の
加工用ローラが所定間隔おきに配設され、それらのロー
ラの外周には複数の環状溝が所定ピッチで形成されてい
る。また、各加工用ローラ間において、環状溝には1本
のワイヤが順に巻回されている。さらに、加工用ローラ
間のワイヤに対応してワーク支持機構が配設され、この
ワーク支持機構の下部にはワークがワーク取付板に接着
固定した状態で着脱可能に取り付けられている。そし
て、ワイヤが走行されながら、そのワイヤ上に遊離砥粒
を含むスラリが供給され、この状態でワーク支持機構に
より、ワイヤに対しワークが押し付け接触されて、ワー
クに切断等の加工が施されるようになっている。
【0003】この種のワイヤソーにおいては、ワークの
結晶方位を予め測定し、その測定結果に応じて、結晶方
位がワイヤの走行方向と所定の位置関係を有するよう
に、ワークを位置決め調整する必要があった。このよう
な要望に対処するために、例えば特開平9−29734
号公報に示すような構成が、従来から提案されている。
【0004】この従来構成においては、ワークを水平方
向及び垂直方向に変移させるための結晶方位調整機構
が、ワーク取付板に装備されている。そして、ワイヤソ
ーのワーク支持機構にワークを装着するのに先立って、
ワークにワーク取付板を接着固定した状態で、結晶方位
調整機構により、ワークの軸線を水平面内及び垂直面内
で変移させて、ワークの結晶方位をワイヤの走行方向と
一致するように調整していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ワイヤソーにおいては、ワークを水平方向及び垂直方向
の2方向に変移させるための結晶方位調整機構が、ワー
ク取付板上に装備され、ワークをワイヤソーのワーク支
持機構に装着するのに先立って、ワークの結晶方位を調
整するようになっている。このため、ワークをワイヤソ
ーに装着する前の準備作業が面倒で時間がかかるととも
に、ワーク取付板構造が複雑になり、大型化するという
問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ワークをワイヤソーに装着する前の準備
作業に要する時間を短縮することができるとともに、ワ
ーク取付板の構造をコンパクトにできるワイヤソーを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、ワーク支持機構にワー
ク取付板を介してワークを支持し、複数の加工用ローラ
間に所定ピッチで巻回したワイヤを走行させながら、ワ
ークをワイヤに接触させて、加工を施すようにしたワイ
ヤソーにおいて、前記ワーク取付板上には、ワークを回
転方向に変移させて、ワークの結晶方位をワイヤの走行
方向に対して回転方向の位置決め調整するための第1結
晶方位調整機構を設け、ワーク支持機構には、ワークを
水平方向に変移させて、ワークの結晶方位をワイヤの走
行方向に対して水平方向に位置決め調整するための第2
結晶方位調整機構を設けたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、ワーク支持機構
にワーク取付板を介してワークを支持し、複数の加工用
ローラ間に所定ピッチで巻回したワイヤを走行させなが
ら、ワークをワイヤに接触させて、加工を施すようにし
たワイヤソーにおいて、前記ワーク取付板上には、ワー
クを垂直方向に変移させて、ワークの結晶方位をワイヤ
の走行方向に対して垂直方向の位置決め調整するための
第1結晶方位調整機構を設け、ワーク支持機構には、ワ
ークを水平方向に変移させて、ワークの結晶方位をワイ
ヤの走行方向に対して水平方向に位置決め調整するため
の第2結晶方位調整機構を設けたことを要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、この
発明の第1の実施形態を、図1〜図5に基づいて説明す
る。
【0010】図1及び図2に示すように、装置基台11
上にはコラム12が立設されている。コラム12の一側
には切断機構13がブラケット14を介して装設されて
いる。この切断機構13は所定間隔をおいて平行に延び
る複数の加工用ローラ15,16,17を備え、それら
の外周には環状溝15a,16a,17aが所定ピッチ
で形成されている。なお、図面においては理解を容易に
するために、環状溝15a,16a,17aの数を実際
よりも少なく描いてある。
【0011】前記加工用ローラ15,16,17の各環
状溝15a,16a,17aには、1本の線材よりなる
ワイヤ18が連続的に巻回されている。ブラケット14
にはワイヤ走行用モータ19が配設され、このモータ1
9により図示しない伝達機構を介して加工用ローラ1
5,16,17が回転される。そして、これらの加工用
ローラ15,16,17の回転によって、ワイヤ18が
所定の走行速度で走行される。このワイヤ18の走行
は、一定量前進(例えば10m)及び一定量後退(例え
ば9m)を繰り返し、全体として歩進的に前進するよう
に行われる。
【0012】前記切断機構13の上方に位置するよう
に、ブラケット14上にはスラリ供給機構20が配設さ
れ、このスラリ供給機構20から加工用ローラ15,1
6,17間のワイヤ18上に、遊離砥粒を含む水性また
は油性のスラリが供給される。スラリ供給機構20の上
方において、コラム12にはワーク支持機構21が上下
動可能に支持され、その下部にはワーク22が装着され
ている。すなわち、ワーク22の外周面には、予め中間
板としての例えばカーボン板33及びガラス板34を介
してワーク取付板35が接着固定され、そのワーク取付
板35を介してワーク22がワーク支持機構21の下部
に装着されている。
【0013】前記ワーク取付板35には、第1結晶方位
調整機構36が設けられている。そして、この調整機構
36により、ワーク支持機構21に対するワーク22の
装着に先立って、ワーク22がに変移されて、ワーク2
2の結晶方位が回転方向において位置決め調整される。
【0014】また、前記ワーク支持機構21には、第2
結晶方位調整機構37が設けられている。そして、この
調整機構37により、ワーク支持機構21に対するワー
ク22の装着後に、ワーク22が変移されて、ワーク2
2の結晶方位が水平方向に位置決め調整されてワイヤ1
8の走行方向と所定の位置関係を有するように調整され
る。
【0015】前記コラム12上にはワーク昇降用モータ
23が配設され、このモータ23により図示しないボー
ルスクリュー等を介してワーク支持機構21が上下動さ
れる。そして、ワイヤソーの運転時には、ワイヤ18が
切断機構13の加工用ローラ15,16,17間で走行
されながら、ワーク支持機構21が切断機構13に向か
って下降される。このとき、スラリ供給機構20からワ
イヤ18上へ遊離砥粒を含むスラリが供給されるととも
に、そのワイヤ18に対し各ワーク22が押し付け接触
され、ラッピング作用によって各ワーク22がスライス
状に切断加工される。
【0016】前記装置基台11上にはリール機構24が
装設され、ワイヤ18を繰り出すための繰出しリール2
5と、ワイヤ18を巻き取るための巻取りリール26と
を備えている。装置基台11には回転方向及び回転速度
を変更可能なサーボモータよりなる一対のリール回転用
モータ27,28が配設され、それらのモータ軸にはリ
ール25,26が連結されている。
【0017】前記装置基台11上にはリール機構24に
隣接してトラバース機構29が装設され、繰出しリール
25からのワイヤ18の繰出し及び巻取りリール26へ
のワイヤ18の巻取りを、上下にトラバースしながら案
内する。そして、前記リール機構24の両リール25,
26の回転により、繰出しリール25から切断機構13
へワイヤ18が繰り出されるとともに、加工後のワイヤ
18が巻取りリール26に巻き取られる。
【0018】前記リール機構24と切断機構13との間
には、張力保持機構30及びガイド機構31が配設され
ている。そして、切断機構13の加工用ローラ15,1
6,17間に巻回されたワイヤ18の両端が、ガイド機
構31の各ガイドローラ32を介して張力保持機構30
に掛装されている。この状態で、張力保持機構30によ
り、加工用ローラ15,16,17間のワイヤ18に所
定の張力が付与されるようになっている。
【0019】次に、前記第1結晶方位調整機構36及び
第2結晶方位調整機構37の構成について詳細に説明す
る。図3〜図5に示すように、前記ワーク支持機構21
内には支持板40が配設されている。支持板40の下面
には第2結晶方位調整機構37を構成する第2調整ブロ
ック41が上端中央に突設した支軸42を介して、一対
のベアリング43により回転可能に支持されている。第
2調整ブロック41の下部にはクランプ部材44が固設
され、その両側にはアリ溝44aが形成されている。ク
ランプ部材44の下部には第1結晶方位調整機構36を
構成する第1調整ブロック45が、その両側に突設した
アリ部45aをクランプ部材44のアリ溝44aに係合
させることによって位置決め支持される。
【0020】前記第1調整ブロック45の両側下面には
円弧凹状のガイド面45bが、ワーク22の軸線L1を
中心とした同一円周上で、その軸線L1と直交する方向
へ延びるように形成されている。そして、この第1調節
ブロック45の下部には、ワーク22上に接着固定した
ワーク取付板35が、その両側の円弧状突片35aをガ
イド面45bに接触させた状態で、一対の保持板46に
より摺接回動可能に保持されている。
【0021】前記クランプ部材44に支持された第1調
整ブロック45のアリ部45aと対応するように、第2
調整ブロック41の側部には一対のクランプ用シリンダ
47が傾斜状態で配設されている。そして、これらのシ
リンダ47が突出動作されたとき、ピストンロッド47
aの先端が第1調整ブロック45のアリ部45aに圧接
されて、第1調整ブロック45がクランプ部材44に対
してクランプされる。
【0022】図3及び図4に示すように、前記第1調整
ブロック45の中央には第1調整用モータ48がブラケ
ット49を介して回動可能に支持され、そのモータ軸に
はボールスクリュー50が連結されている。ワーク取付
板35上にはナット51が支持アーム52を介して回動
可能に支持され、このナット51にはボールスクリュー
50が螺合されている。
【0023】そして、クランプ部材44にワーク22を
装着するのに先立って、この第1調整用モータ48が回
転されたとき、ボールスクリュー50及びナット51を
介してワーク取付板35に回動力が付与され、そのワー
ク取付板35が第1調整ブロック45のガイド面45b
に沿って回動される。これにより、ワーク22が軸線L
1の周りで回転変移されて、ワーク22の結晶方位がワ
イヤ18の走行方向に合わせて回転方向に調整される。
【0024】前記ワーク取付板35の各円弧状突片35
aには複数の長溝53が形成され、第1調整ブロック4
5からこれらの長溝53を介して各保持板46に筒状ナ
ット54が挿通されている。各筒状ナット54には、保
持板46の下面から一対の座金55及び圧縮バネ56を
介してボルト57が螺合されている。そして、これらの
ボルト57を締め付けることにより、ワーク取付板35
が第1調整ブロック45と保持板46との間に挟着固定
されて、ワーク22の結晶方位が前述した回転方向の調
整状態に保持される。
【0025】図5に示すように、前記支持板40の側部
には第2調整用モータ58がブラケット59を介して回
動可能に支持され、そのモータ軸にはボールスクリュー
60が連結されている。第2調整ブロック41の側部に
はナット61が支持アーム62を介して回動可能に支持
され、このナット61にはボールスクリュー60が螺合
されている。
【0026】そして、クランプ部材44にワーク22が
装着された状態で、この第2調整用モータ58が回転さ
れたとき、ボールスクリュー60及びナット61を介し
て第2調整ブロック41が支軸42を中心に回転され
る。これにより、ワーク22の軸線L1が水平面内で回
転変移されて、ワーク22の結晶方位がワイヤ18の走
行方向に合わせて水平方向に調整される。
【0027】図4及び図5に示すように、前記支持板4
0には複数の円弧状の長孔63が形成され、第2調整ブ
ロック41からこれらの長孔63に筒状ナット64が挿
通されている。支持板40上には円環状の締付板65が
配設され、この締付板65上から一対の座金66及び圧
縮バネ67を介して、各筒状ナット64にボルト68が
螺合されている。そして、これらのボルト68を締め付
けることにより、第2調整ブロック41が支持板40に
固定されて、ワーク22の結晶方位が前述した水平方向
の調整状態に保持される。
【0028】次に、前記のように構成されたワイヤソー
の動作を説明する。さて、このワイヤソーにおいては、
予めワーク22の外周面にカーボン板33及びガラス板
34を介してワーク取付板35が接着固定される。な
お、このワーク取付板35には第1調整ブロック45を
含む第1結晶方位調整機構36が装備されている。ま
た、このようにワーク22の外周面にワーク取付板35
が接着固定された状態で、図示しないX線方位測定装置
等を使用して、ワーク22の結晶方位が測定される。そ
して、この結晶方位の測定結果に応じて、第1結晶方位
調整機構36により、ワーク22の結晶方位が回転方向
に調整される。
【0029】すなわち、第1調整用モータ48の回転に
より、ボールスクリュー50及びナット51を介してワ
ーク取付板35に回動力が付与され、そのワーク取付板
35が第1調整ブロック45のガイド面45bに沿って
回動される。これにより、ワーク22が軸線L1の周り
で回転変移されて、ワーク22の結晶方位が回転方向に
調整される。この状態で、ボルト57の締め付けによ
り、ワーク取付板35が第1調整ブロック45と保持板
46との間に挟着固定されて、ワーク22の結晶方位が
回転方向の調整状態に保持される。
【0030】その後、図3及び図4に示すように、第1
調整ブロック45の両端アリ部45aがクランプ部材4
4のアリ溝44aに係合されて、ワーク22がクランプ
部材44の下部に位置決め支持される。この状態で、両
シリンダ47が突出動作され、ピストンロッド47aの
先端が第1調整ブロック45のアリ部45aに圧接され
て、第1調整ブロック45がクランプ部材44にクラン
プされる。
【0031】このように、ワーク22が装着された後、
図5に示すように、第2調整用モータ58の回転によ
り、ボールスクリュー60及びナット61を介して第2
調整ブロック41が支軸42を中心に回転される。これ
により、ワーク22の軸線L1が水平面内で回転変移さ
れて、ワーク22の結晶方位がワイヤ18の走行方向に
合わせて水平方向に調整される。この状態で、ボルト6
8の締め付けにより、第2調整ブロック41が支持板4
0に固定されて、ワーク22の結晶方位が水平方向の調
整状態に保持される。
【0032】その後、ワイヤソーの運転が開始される
と、ワイヤ18がリール機構24の繰出しリール25か
ら繰り出され、切断機構13の加工用ローラ15,1
6,17間において歩進的に走行された後、巻取りリー
ル26に巻き取られる。そして、スラリ供給機構20に
より、加工用ローラ15,16,17間のワイヤ18上
に遊離砥粒を含むスラリが供給されながら、ワーク支持
機構21の下降により、ワイヤ18に対してワーク22
が押し付け接触される。これにより、ワーク22が所定
の厚さに切断加工される。
【0033】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。・ この実施形態において
は、ワーク取付板35上に第1結晶方位調整機構36が
設けられ、この調整機構36により、ワーク支持機構2
1に対するワーク21の装着前に、ワーク22が回転方
向に変移されて、ワーク22の結晶方位が回転方向に位
置決め調整されるようになっている。また、ワーク支持
機構21には第2結晶方位調整機構37が設けられ、こ
の調整機構37により、ワーク支持機構21に対するワ
ーク22の装着後に、ワーク22が水平方向に変移され
て、ワーク22の結晶方位が調整されるようになってい
る。このため、ワーク22をワーク支持機構21に装着
する前に、ワーク22の結晶方位を2方向に調整するこ
となく1方向のみに調整すればよく、ワーク22の装着
前の準備作業に要する時間を短縮することができるとと
もに、ワーク取付板35の構造をコンパクトにできる。
【0034】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0035】さて、この第2の実施形態においては、図
6に示すように、ワーク22の外周面にワーク取付板3
5を接着固定した状態で、ワーク取付板35上に配設さ
れた第1調整ブロック45の円弧状ガイド面45bが、
ワーク22の軸線L1と同一方向へ延長配置されるよう
に構成されている。
【0036】このため、ワーク支持機構21に対するワ
ーク22の装着に先立って、第1調整用モータ48の回
転により、ワーク支持板35が第1調整ブロック45の
ガイド面45bに沿って回動されたときには、ワーク2
2の軸線L1が垂直面内で傾斜変移されて、ワーク22
の結晶方位が垂直方向に調整される。
【0037】また、ワーク支持機構21に対するワーク
22の装着後に、第2調整用モータ58の回転により、
第2調整ブロック41が支軸42を中心に回転されたと
きには、前記第1の実施形態と同様に、ワーク22の軸
線L1が水平面内で回転変移されて、ワーク22の結晶
方位がワイヤ18の走行方向に合わせて水平方向に調整
される。
【0038】従って、この第2の実施形態においても、
前述した第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮さ
せることができる。なお、この実施形態は、次のように
変更して具体化することも可能である。
【0039】・ 前記実施形態の動作においては、ワイ
ヤ18の走行方向と、ワーク22の結晶方位とが一致す
るように調整したが、ワイヤ18の走行方向と、ワーク
22の結晶方位とが所定の角度関係(例えば3度)をな
すように調整すること。
【0040】前述した実施の形態から把握される技術的
思想は以下の通りである。 (1)第1結晶方位調整機構は、ワークをその軸線が上
下方向に傾斜する方向において垂直方向に変位させると
ともに、第2結晶方位調整機構はワークを水平面内にお
いて変位させるように構成されている請求項1に記載の
ワイヤソー。
【0041】このように構成すれば、ワークの結晶方位
をワイヤの走行方向に正確に一致させることができる。 (2)第1の結晶方位調整機構は、ワークをその軸線を
中心に回転変位させるとともに、第2結晶方位調整機構
はワークを水平面内において変位させるように構成され
ている請求項1に記載のワイヤソー。
【0042】このように構成しても、ワークの結晶方位
をワイヤの走行方向に正確に一致させることができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1または請求
項2に記載の発明によれば、ワークをワイヤソーに装着
する前に、ワークの結晶方位を1方向のみに調整すれば
よく、ワークの装着前の準備作業に要する時間を短縮す
ることができるとともに、ワーク取付板の構造をコンパ
クトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワイヤソーの第1の実施形態を正面図。
【図2】 同じくワイヤソーの平面図。
【図3】 ワイヤソーにおける結晶方位調整機構を示す
要部破断正面図。
【図4】 同じく結晶方位調整機構の要部破断側面図。
【図5】 同じく結晶方位調整機構の要部平面図。
【図6】 第2の実施形態の結晶方位調整機構を示す要
部破断正面図。
【符号の説明】
13…切断機構、15,16,17…加工用ローラ、1
8…ワイヤ、21…ワーク支持機構、22…ワーク、3
5…ワーク取付板、36…第1結晶方位調整機構、37
…第2結晶方位調整機構、41…第2調整ブロック、4
4…クランプ部材、45…第1調整ブロック、47…ク
ランプ用シリンダ、48…第1調整用モータ、58…第
2調整用モータ、L1…軸線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク支持機構にワーク取付板を介して
    ワークを支持し、複数の加工用ローラ間に所定ピッチで
    巻回したワイヤを走行させながら、ワークをワイヤに接
    触させて、加工を施すようにしたワイヤソーにおいて、 前記ワーク取付板上には、ワークを回転方向に変移させ
    て、ワークの結晶方位をワイヤの走行方向に対して回転
    方向の位置決め調整するための第1結晶方位調整機構を
    設け、ワーク支持機構には、ワークを水平方向に変移さ
    せて、ワークの結晶方位をワイヤの走行方向に対して水
    平方向に位置決め調整するための第2結晶方位調整機構
    を設けたワイヤソー。
  2. 【請求項2】 ワーク支持機構にワーク取付板を介して
    ワークを支持し、複数の加工用ローラ間に所定ピッチで
    巻回したワイヤを走行させながら、ワークをワイヤに接
    触させて、加工を施すようにしたワイヤソーにおいて、 前記ワーク取付板上には、ワークを垂直方向に変移させ
    て、ワークの結晶方位をワイヤの走行方向に対して垂直
    方向の位置決め調整するための第1結晶方位調整機構を
    設け、ワーク支持機構には、ワークを水平方向に変移さ
    せて、ワークの結晶方位をワイヤの走行方向に対して水
    平方向に位置決め調整するための第2結晶方位調整機構
    を設けたワイヤソー。
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KR101049371B1 (ko) 2011-02-11 2011-07-14 오성엘에스티(주) 와이어쏘 장치의 워크플레이트 이송유닛
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JP2019106518A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 エスケイ・シルトロン・カンパニー・リミテッド インゴットクランプ及びそれを備えたインゴット切断用ワイヤソーイング装置

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