JP3144269B2 - 単結晶材料の切断方法 - Google Patents

単結晶材料の切断方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単結晶材料の切断方
法に係り、特に円柱状に形成された半導体インゴットを
ワイヤソーで多数の薄板状のウェーハに切断する際の単
結晶材料の切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体インゴット等の単結晶材料をワイ
ヤソーで切断する場合、その単結晶材料は、切断面が所
定の結晶方位になるように、結晶方位合わせを行なって
から切断する必要がある。ワイヤソーにおける単結晶材
料の結晶方位合わせは、単結晶材料の水平、垂直基準を
ワイヤ列の水平、垂直基準に合わせてワーク固定部に取
り付けたのち、ワイヤソーのワーク固定部に設けられた
チルチング機構により、前記単結晶材料を水平方位及び
垂直方位に所定角度傾斜させて結晶方位合わせを行なっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ごとく単結晶材料をワイヤ列に対して垂直、水平方位に
傾斜させて切断をおこなうと、前記単結晶材料は、図7
に示すように、いずれか一方端から先に切り込まれるこ
とになり、ワイヤ列を構成する溝付ローラに片寄った熱
分布を生じさせ、切断精度を低下させるという欠点があ
る。
【0004】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、溝付ローラに片寄った熱分布を生じさせるこ
となく単結晶材料を切断することができる単結晶材料の
切断方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
る為に、円柱状に形成された単結晶材料を固定部に固定
して走行するワイヤ列に押し付けることにより、多数の
ウェーハに切断する単結晶材料の切断方法において、前
記単結晶材料を前記ワイヤ列に対して平行な状態で前記
単結晶材料を軸芯を中心に円周方向に所定角度回転させ
るとともに、前記単結晶材料の軸芯と直交する軸線を中
心に所定角度回転させて前記単結晶材料の結晶方位を出
し、前記固定部に結晶方位を出した前記単結晶材料を位
置決め固定し、前記単結晶材料を切断することを特徴と
する。
【0006】また、前記目的を達成するために、円柱状
に形成された単結晶材料を固定部に固定して走行するワ
イヤ列に押し付けることにより、多数のウェーハに切断
する単結晶材料の切断方法において、前記単結晶材料を
軸芯を中心に円周方向に所定角度回転させるとともに、
前記ワイヤ列に対して平行な状態で前記固定部に固定
し、前記単結晶材料の軸芯と直交する軸線を中心に前記
固定部を所定角度回転させて前記単結晶材料の結晶方位
を出した後、前記単結晶材料を切断することを特徴とす
る。
【0007】請求項1記載の発明によれば、単結晶材料
をワイヤ列に対して平行な状態で軸芯を中心に円周方向
に所定角度回転させるとともに、その軸芯と直交する軸
線を中心に所定角度回転させることにより結晶方位を出
し、その後固定部に位置決め固定してワイヤ列で切断す
る。これにより、単結晶材料はワイヤ列に対して平行な
状態で切断される。したがって、単結晶材料をワイヤ列
に対して傾斜させて切断する方法に比べ、ワイヤ列を形
成する溝付ローラに片寄った熱分布を生じさせることが
ないので、精度の高い切断を行なうことができる。
【0008】請求項2記載の発明によれば、単結晶材料
を軸芯を中心に円周方向に所定角度回転させるととも
に、ワイヤ列に対して平行な状態で固定部に固定し、そ
の固定部を単結晶材料の軸芯と直交する軸線を中心に所
定角度回転させることにより結晶方位を出し、その後ワ
イヤ列で切断する。これにより、単結晶材料は、ワイヤ
列に対して平行な状態で切断される。したがって、単結
晶材料をワイヤ列に対して傾斜させて切断する方法に比
べ、ワイヤ列を形成する溝付ローラに片寄った熱分布を
生じさせることがないので、精度の高い切断を行なうこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る単結晶材料の切断方法の好ましい実施の形態について
詳説する。図1は、単結晶材料を切断するワイヤソー1
0の全体構成図である。一方のワイヤリール12に巻回
されたワイヤ14は、ワイヤ案内装置16、複数の固定
ガイドローラ18、18、ダンサローラ20を経由して
3本の溝付きローラ22、22、22に順次巻き掛けら
れてワイヤ列24を形成した後、複数の固定ガイドロー
ラ18、18、ダンサローラ20、ワイヤ案内装置16
を経て他方のワイヤリール26に巻き取られる。
【0010】前記ダンサローラ20には所定重量の錘4
4が吊設され、走行するワイヤ14に常に所要の張力が
付与される。前記ワイヤ走行路の途中にはワイヤ洗浄装
置46が設けられ、このワイヤ洗浄装置46によってワ
イヤ14に付着した加工液40が除去される。前記ワイ
ヤリール12、26及び3本のうちの1本の溝付きロー
ラ22には、それぞれ正逆回転可能な駆動モータ28、
30、32が連結され、この駆動モータ28、30、3
2に駆動されて、ワイヤ14は一対のワイヤリール1
2、26間を往復走行する。
【0011】前記ワイヤ列24には、砥液貯留タンク3
8に貯留された砥粒(通常、GC♯600〜♯1000
程度のものが使用される)を含む加工液40が砥液供給
ノズル42から供給される。前記ワイヤ列24の下方に
は、単結晶材料の被加工物である半導体インゴット54
がワークブロック56とスライスベース58を介してワ
ーク送りテーブル48に支持される。ワーク送りテーブ
ル48はモータ50で回動するボールネジ52により上
下方位に移動自在に設けられ、前記半導体インゴット5
4は、このワーク送りテーブル48を上方に移動させる
ことにより高速走行するワイヤ列24に押し当てられ、
多数の薄板状のウェーハに切断される。
【0012】ところで、単結晶材料である半導体インゴ
ット54は、その切断されたウェーハの切断面が所定の
結晶面を有するように、ワイヤ列24に対して垂直、水
平方位に所定角度傾斜させて切断を行なう必要がある。
従来、この半導体インゴット54のワイヤ列24に対す
る結晶方位合わせは、まず、半導体インゴット54の垂
直、水平基準をワイヤ列24の垂直、水平基準に合わせ
てワーク送りテーブル48に位置決め固定し、その後、
ワーク送りテーブル48に備えつけられたチルチング機
構により、半導体インゴット54を垂直、水平方向に所
定角度傾斜させて結晶方位合わせを行なっている。この
場合、図2に示すように、半導体インゴット54のX軸
又はY軸とワイヤ列24A又はワイヤ列24Bが直行す
る。
【0013】一方、本発明に係る単結晶材料の切断方法
では、半導体インゴット54のXY軸がワイヤ列24C
に対して平行な状態で切断されるとともに、その切断さ
れたウェーハの切断面が所定の結晶面を有するように半
導体インゴット54をスライスベース58及びワークブ
ロック56に予め位置決め固定したのち、そのワークブ
ロック56をワーク送りテーブル48に固定する。ここ
で、前記半導体インゴット54のスライスベース58及
びワークブロック56への位置決め固定は、次のように
して行なう。
【0014】半導体インゴット54がワイヤ列24に対
して平行な状態で切断されるためには、半導体インゴッ
ト54がワイヤ列24に対して平行な状態を維持してい
なければならない。この状態で、且つ切断されたウェー
ハの切断面が所定の結晶面を有するようにするために
は、半導体インゴット54を軸芯aを中心として円周方
向に所定角度回転させること、及び半導体インゴット5
4をワイヤ列24に対して平行に半導体インゴット54
の軸芯と直交する軸線を中心として所定角度回転させる
ことにより結晶方位合わせを行なえばよい。
【0015】ここで、半導体インゴット54の垂直、水
平基準がワイヤ列24の垂直、水平基準と平行状態にあ
ると仮定して、半導体インゴット54がワイヤ列24に
対して平行な状態で切断されるように、且つその切断さ
れたウェーハの切断面が所定の結晶面を有するように半
導体インゴット54を軸芯を中心として円周方向に回転
させる角度をθ、半導体インゴット54を半導体インゴ
ット54の軸芯と直交する軸線を中心として回転させる
角度をλとする。一方、前記従来の結晶方位合わせ方法
において、半導体インゴット54の垂直、水平方位に対
する垂直方位及び水平方位の傾斜角度をそれぞれα、β
とすると、θとα、βとの間には、次式の関係が成り立
ち、 θ=tan-1(tanβ/tanα) 更に、λとα、θとの間には、次式の関係が成り立つ。
【0016】λ=tan-1(tanα/cosθ) したがって、半導体インゴット54がワイヤ列24に対
して平行な状態で切断され、且つその切断されたウェー
ハの切断面が所定の結晶面を有するようにするために
は、半導体インゴット54の垂直、水平基準がワイヤ列
24の垂直、水平基準と平行状態にあると仮定した状態
で、予め半導体インゴット54を軸芯を中心に円周方向
にθ回転させるとともに、半導体インゴット54の軸芯
と直交し、ワイヤ列24により形成される平面に直行す
る軸線を中心としてワイヤ列24と平行にλ回転させて
スライスベース58及びワークブロック56に位置決め
固定し、その位置決め固定した半導体インゴット54を
ワーク送りテーブル48に固定すればよい。
【0017】図3(a)及び(b)には、前記のように
して求めたθ、λから、半導体インゴット54の垂直、
水平基準がワイヤ列24の垂直、水平基準と平行状態に
あると仮定した状態から、軸芯を中心にθ回転させると
ともに、ワイヤ列24に対して平行にλ回転させた半導
体インゴット54をスライスベース58及びワークブロ
ック56に固定し、更にワーク送りテーブル(図示せ
ず)に固定した状態が示されている。
【0018】この状態で半導体インゴット54の切断を
行なうことにより、半導体インゴット54は、ワイヤ列
24に対して平行な状態で切断され、且つ切断されたウ
ェーハの切断面が所定の結晶面となる。したがって、半
導体インゴット54をワイヤ列24に対して垂直方位に
も傾斜させて切断する従来の方法に比べ、ワイヤ列24
を形成する溝付ローラ22、22、22に片寄った熱分
布を生じさせることがないので、精度の高い切断を行な
うことができる。また、予め位置決め固定したのち、ワ
ーク送りテーブル48に半導体インゴット54を固定す
るため、従来のように、ワーク送りテーブル48にチル
チング機構を設ける必要がないので、ワイヤソー本体1
0を簡素化することが出来る。
【0019】図4(a)及び(b)には、算出したθ、
λから、軸芯を中心にθ回転させたのみの半導体インゴ
ット54をスライスベース58及びワークブロック56
に固定してワーク送りテーブル(図示せず)に固定し、
ワイヤ列24に対して平行な方位の回転λは、ワーク送
りテーブルに備えた水平方位に揺動するチルチング機構
により回転させた状態が示されている。
【0020】この状態で半導体インゴット54の切断を
行なうことにより、前記同様半導体インゴット54は、
ワイヤ列24に対して平行な状態で切断され、且つその
切断されたウェーハの切断面が所定の結晶面となる。図
5には、半導体インゴット54をスライスベース58及
びワークブロック56に取り付けるための接着治具の側
面図が示され、図6は、その正面図が示されている。図
5及び図6に示すように、前記接着治具60は、主とし
てワーク受け部62、ガイド部64、昇降部66及び位
置決め部68とから構成される。
【0021】前記ワーク受け部62は、ベースプレート
70上に設けられた回転盤71と、その回転盤71上に
ブラケット72、72、…を介して円弧状に配設された
ワーク受けローラ74、74、…とから構成される。前
記ベースプレート70は矩形状に形成され、水平基準と
垂直基準とを有している。前記回転盤71は、前記ベー
スプレート70上を回動し、ワーク受けローラ74、7
4、…で支持した半導体インゴット54をベースプレー
ト70に介して平行に回動させる。また、その時の回転
角度は、回転盤71に設けられた針73でベースプレー
ト70上に形成された回転目盛(図示せず)を読み取る
ことにより設定する。前記ワーク受けローラ74、7
4、…は、ベースプレート68に沿って配設されてお
り、半導体インゴット54は、このワーク受けローラ7
4、74、…上に載置される。また、このワーク受けロ
ーラ74、74、…に載置された半導体インゴット54
は、ベースプレート70に対して平行に載置される。
【0022】前記ガイド部64は、前記ベースプレート
70に垂直に設けられた支持プレート76と、その支持
プレート76の両側部に形成されたガイドレール78、
78とから構成される。前記昇降部66は、前記支持プ
レート76に形成されたガイドレール78、78上をス
ライド移動する昇降ブロック80と、前記支持プレート
76に設けられ、昇降ブロック80を昇降移動させる昇
降機構84とから構成される。前記昇降ブロック80は
水平部80Aと垂直部80Bを有する断面L字状に形成
され、両側部にワークブロック56を支持する支持アー
ム82、82が設けられている。また、この昇降ブロッ
ク80には水平方向基準、支持アーム82には垂直基準
がそれぞれ設けられており、支持したワークブロック5
6の側面を基準駒86、86に、また、下面を支持アー
ム82の基準に当接させることにより、位置決めされて
支持される。また、前記昇降ブロック80の背面部に
は、ナット部88が形成されており、該ナット部88
は、前記支持プレート76に沿って設置されたボールネ
ジ90に螺合されている。このボールネジ90は、上端
部に連結された昇降ハンドル92を回動させるとこによ
り回動し、その回動分だけ昇降ブロック80をガイドレ
ール78、78に沿って昇降移動させる。
【0023】前記位置決め部68は、支持台94に基準
盤96が固定されるとともに、その基準盤96と同軸上
に回転目盛盤98が回動自在に支持されて構成される。
前記支持台94は、前記ワーク受けローラ74、74上
に載置され、前記基準盤96と半導体インゴット54が
同軸上に位置するように設置される。前記基準盤96
は、円盤状に形成され、その周縁部に後述する回転目盛
盤98に形成された回転目盛102を読み取るための基
準目盛104が形成されている。前記回転目盛盤98
は、円盤状に形成され、その周縁部の4箇所に後述する
半導体インゴット54の端面に引いたケガキ線(半導体
インゴット54の結晶方位合わせ基準を示す)を合わせ
るためのケガキ合わせ目盛100V、100Hが所定の
間隔で形成されている。また、回転目盛盤98には、半
導体インゴット54の回転角度を設定するための回転目
盛102が形成されている。この回転目盛102は、中
央位置を基準点としてその両側に角度が目盛られてお
り、回転目盛盤98は、前記基準目盛104でこの回転
目盛102を読み取りながら回転させることで、回転角
度の設定を行なう。また、前記ケガキ合わせ目盛100
V、100Hは、前記回転目盛102の基準点の延長線
上に垂直基準となるケガキ合わせ目盛100Vが形成さ
れ、この垂直基準となるケガキ合わせ目盛100Vと直
交するように水平基準となるケガキ合わせ目盛100H
が形成される。すなわち、基準盤96の基準目盛104
が回転目盛102の基準点を指している場合は、垂直基
準となるケガキ合わせ目盛100Vは、前記ベースプレ
ート70に対して垂直状態となり、水平基準となるケガ
キ合わせ目盛100Hは、ベースプレートに対して平行
となっている。したがって、この状態で、半導体インゴ
ット54の端面に引いた水平ケガキ線104H及び垂直
ケガキ線104Vをそれぞれケガキ合わせ目盛の水平基
準100H及び垂直基準100Vに合わせることによ
り、半導体インゴット54は、その垂直、水平基準がベ
ースプレート70の垂直、水平と一致する。
【0024】前記のごとく構成される接着治具60を用
いた、半導体インゴット54のスライスベース58及び
ワークブロック56への接着は次のようにして行なう。
まず、半導体インゴット54の一方側の端面に半導体イ
ンゴット54の水平、垂直基準となるケガキ線104
H、104Vを予め引く。この際、ケガキ線104V
は、半導体インゴット54に形成されたオリフラ面の中
心と半導体インゴット54の軸芯を通る直線を引き、ま
た、ケガキ線104Hは、前記ケガキ線104Vと直交
し、かつ半導体インゴット54の軸芯を通る直線を引
く。
【0025】次に、ワークブロック56を昇降ブロック
80の支持アーム82、82に支持させる。一方、半導
体インゴット54をワーク受けローラ74、74、…上
に載置するとともに、基準目盛104を基準位置にセッ
トする。そして、半導体インゴット54を円周方向に回
転させて、その端面に引いたケガキ線104H、104
Vをケガキ合わせ目盛100H、100Vに一致するよ
うに合わせる。この状態で、半導体インゴット54は、
その垂直、水平基準がベースプレート70の垂直、水平
基準に一致する。このことは、半導体インゴット54の
水平、垂直基準がワイヤ列24の水平、垂直基準と一致
しているとみなすことができる。
【0026】次に、計算により求めた半導体インゴット
54の軸芯を中心とした回転角度θ分だけ、回転目盛盤
98を回転させる。そして、その回転により変更したケ
ガキ合わせ目盛100H、100Vの位置にケガキ線1
04H、104Vが一致するように半導体インゴット5
4を円周方向に回転させる。これにより、半導体インゴ
ット54は、垂直基準が一致した状態からθ分だけ円周
方向に回転したことになる。
【0027】次に、計算により求めた半導体インゴット
54のワイヤ列24と平行な方位の回転角度λ分だけ、
回転盤71を回転させる。これにより、半導体インゴッ
ト54は、水平基準が一致した状態からλ分だけ回転し
たことになり、ワイヤ列24に対して平行にλ傾いたこ
とになる。前記操作により、半導体インゴット54は、
走行するワイヤ列24に対して平行な状態で切断され、
且つその切断されたウェーハの切断面が所定の結晶面を
有するように位置決めされるので、ワークブロック56
を降ろし、スライスベース58を挟んで接着することに
より、半導体インゴット54のスライスベース58及び
ワークブロック56への取付けは終了する。
【0028】このように、前記接着治具60を使用する
ことにより、簡便に半導体インゴット54のスライスベ
ース58及びワークブロック58への取付けを行なうこ
とができる。なお、前記接着治具60は、半導体インゴ
ット54を軸芯を中心にθ円周方向に回転させてスライ
スベース58及びワークブロック56に固定する場合に
も適用できる。この場合、水平方位の回転は不要である
ので、接着治具60は回転盤71を省いてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単結晶材料はワイヤ列に対して平行な状態でワイヤ列に
切断される。これにより、単結晶材料をワイヤ列に対し
て傾斜させて切断する方法に比べ、ワイヤ列を形成する
溝付ローラに片寄った熱分布を生じさせることがないの
で、精度の高い切断を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤソーの全体構成図
【図2】半導体インゴットのワイヤ列に対する傾斜状態
の説明図
【図3】本発明に係る単結晶材料の切断方法の実施例の
説明図
【図4】本発明に係る単結晶材料の切断方法の実施例の
説明図
【図5】接着治具の側面図
【図6】接着治具の正面図
【図7】従来の単結晶材料の切断方法の実施例の説明図
【符号の説明】
10…ワイヤソー 12、26…ワイヤリール 14…ワイヤ 22…溝付ローラ 24…ワイヤ列 48…ワーク送りテーブル 54…半導体インゴット 56…ワークブロック 58…スライスベース

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状に形成された単結晶材料を固定部
    に固定して走行するワイヤ列に押し付けることにより、
    多数のウェーハに切断する単結晶材料の切断方法におい
    て、 前記単結晶材料を前記ワイヤ列に対して平行な状態で前
    記単結晶材料を軸芯を中心に円周方向に所定角度回転さ
    せるとともに、前記単結晶材料の軸芯と直交する軸線を
    中心に所定角度回転させて前記単結晶材料の結晶方位を
    出し、前記固定部に結晶方位を出した前記単結晶材料を
    位置決め固定し、前記単結晶材料を切断することを特徴
    とする単結晶材料の切断方法。
  2. 【請求項2】 円柱状に形成された単結晶材料を固定部
    に固定して走行するワイヤ列に押し付けることにより、
    多数のウェーハに切断する単結晶材料の切断方法におい
    て、 前記単結晶材料を軸芯を中心に円周方向に所定角度回転
    させるとともに、前記ワイヤ列に対して平行な状態で前
    記固定部に固定し、前記単結晶材料の軸芯と直交する軸
    線を中心に前記固定部を所定角度回転させて前記単結晶
    材料の結晶方位を出した後、前記単結晶材料を切断する
    ことを特徴とする単結晶材料の切断方法。
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