JPH11100431A - 変性エポキシ樹脂 - Google Patents

変性エポキシ樹脂

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JPH11100431A
JPH11100431A JP26247997A JP26247997A JPH11100431A JP H11100431 A JPH11100431 A JP H11100431A JP 26247997 A JP26247997 A JP 26247997A JP 26247997 A JP26247997 A JP 26247997A JP H11100431 A JPH11100431 A JP H11100431A
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epoxy resin
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aliphatic
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JP26247997A
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Kazushi Miyamoto
和士 宮本
Yasushi Kojima
靖 小島
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤に対する溶解性に優れ、乾燥性、耐食
性、耐水性にも優れた塗料に好適な変性エポキシ樹脂を
提供する。 【解決手段】 (Α)ビスフェノール型エポキシ樹脂1
00重量部に対し、(B)炭素数が8〜36の脂肪族炭
化水素基を有する脂肪族アミン類1〜400重量部及び
(C)(B)成分の脂肪族アミン類以外のアミン類0〜
50重量部を反応させて得られる変性エポキシ樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変性エポキシ樹脂
及びこれを用いた塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスフェノール型エポキシ樹脂は、優れ
た耐薬品性、付着性、防錆性を有し塗料用樹脂として広
く利用されている。塗料用エポキシ樹脂は、硬化剤を用
いて硬化させる二液型エポキシ樹脂と、硬化剤を使用し
ない一液型エポキシ樹脂とがある。二液型エポキシ樹脂
は優れた塗膜性能を有するが硬化剤としてポリアミン、
イソシアネート等を使用した場合、ポットライフ(可使
時間)が短いため塗装作業前に硬化剤を配合しなければ
ならず取り扱いが不便である。また、硬化剤としてアミ
ノ樹脂やフェノール樹脂等を使用した場合、ポットライ
フの問題はないが高温下でないと反応しないため加熱設
備等が必要になる。
【0003】一方、一液型エポキシ樹脂は、硬化剤など
の配合が不要なため取り扱いが容易であるが、優れた塗
膜性能を得るためには各種材料による変性や高分子量化
が必要である。これらの一液型エポキシ樹脂は、各種材
料による変性、高分子量化等により希釈シンナーに対す
る溶解性が低下し、ある一定の組成に組み合わされた特
別なシンナーでなければ溶解せず作業性等に問題があっ
た。
【0004】また、一液型エポキシ樹脂の中で、エポキ
シ樹脂のエポキシ基に不飽和結合を有する脂肪酸を付加
反応させた脂肪酸変性エポキシ樹脂が上市されている。
これらの脂肪酸変性エポキシ樹脂の変性に用いられる脂
肪酸は、大豆油やアマニ油等の乾性油から誘導されうる
脂肪酸であり、脂肪酸が長鎖のアルキル鎖のため変性さ
れた脂肪酸変性エポキシ樹脂は希釈シンナーに対する溶
解性が良い。しかし、これらの脂肪酸変性エポキシ樹脂
は、脂肪酸を付加反応によりエポキシ基に導入するため
シンナー溶解性を得るためある程度以上の脂肪酸量に変
性しようとするとエポキシ樹脂の分子量が制限される。
分子量の調整のため、イソシアネート類により高分子量
化されるが、これらの樹脂は、耐食性、耐水性が劣る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶剤
に対する溶解性に優れ塗料に好適な変性エポキシ樹脂を
提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、溶剤に対する溶解性
に優れ、乾燥性、耐食性、耐水性にも優れた塗料に好適
な変性エポキシ樹脂を提供することにある。
【0007】本発明他の目的は、溶剤溶解性、乾燥性、
耐食性及び耐水性等の塗膜特性に優れた塗料を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は
(Α)ビスフェノール型エポキシ樹脂100重量部に対
し、(B)炭素数が8〜36の脂肪族炭化水素基を有す
る脂肪族アミン類1〜400重量部及び(C)(B)成
分の脂肪族アミン類以外のアミン類0〜50重量部を反
応させて得られる変性エポキシ樹脂を提供するものであ
る。
【0009】本発明は、また(Α)ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂100重量部に対し、(B)炭素数が8〜3
6の脂肪族炭化水素基を有する脂肪族アミン類1〜40
0重量部、(C)(B)成分の脂肪族アミン類以外のア
ミン類0〜50重量部並びに(D)脂肪酸1〜400重
量部及び/又は(E)イソシアネート類0.1〜50重
量部を反応させて得られる変性エポキシ樹脂を提供する
ものである。
【0010】本発明はまた、前記変性エポキシ樹脂を含
有してなる塗料を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)ビスフ
ェノール型エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノー
ルとエピクロルヒドリンを混合し触媒の存在下で加熱し
これにより付加反応させて得られたものが用いられる。
【0012】ビスフェノールとしては、例えば2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
ールΑ)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ビ
スフェノールF)等が挙げられる。また触媒としては、
例えば水酸化アルカリ等が挙げられ、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等が挙げられる。
【0013】(A)ビスフェノール型エポキシ樹脂とし
ては市販品を利用することができ、その具体例として
は、エピコート828、エピコート1001、エピコー
ト1004、エピコート1007、エピコート1009
(いずれもビスフェノールΑ使用、シェルケミカル社商
品名)等が挙げられる。前記(A)成分は、単独で又は
2種類以上を組み合わせて使用される。
【0014】(A)成分のエポキシ当量は、100〜3
0,000であることが好ましく、300〜20,00
0であることがより好ましく、400〜10,000で
あることが更に好ましい。このエポキシ当量が100未
満であると変性後の樹脂分子量が低くなり得られる塗膜
の乾燥性や耐食性が劣る傾向にあり30,000を超え
ると溶剤溶解性や付着性が劣る傾向にある。
【0015】(B)炭素数が8〜36の脂肪族炭化水素
基を有する脂肪族アミン類としては、例えば下記一般式
(I)で示される脂肪族アミン類が好ましいものとして
挙げられる。
【0016】R1−NH−R2 (I) (式中、R1は、水素原子又は炭素数8〜36の脂肪族
炭化水素基、R2は、炭素数8〜36の脂肪族炭化水素
基である。) 炭素数8〜36の脂肪族炭化水素基としては、アルキル
基、不飽和二重結合を1〜10含むアルケニル基が挙げ
られ、炭素数8〜18のアルキル基及び/又は前記アル
ケニル基が好ましい。(B)成分である脂肪族アミン類
の具体例としては、オクチルアミン、ドデシルアミン、
テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシ
ルアミン等のアルキルアミン、ヤシ油脂肪酸、大豆油脂
肪酸等の天然油脂から誘導される脂肪酸を用いて得られ
るもので、前記脂肪酸中の炭化水素基を有する第一級脂
肪族アミン又は第2級脂肪族アミンなどが挙げられる。
【0017】前記(B)成分としては市販品を利用する
ことができ、その具体例としては、アーミンOD、アー
ミンCD、アーミン2C(いずれも、ライオンアクゾ株
式会社、商品名、いずれも一般式(I)で示される脂肪
族アミン類の混合物)等が挙げられる。前記(B)成分
は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
【0018】(B)成分の配合量は、(A)成分100
重量部に対して1〜400重量部であり、5〜100重
量部であることが好ましく、10〜50重量部であるこ
とがより好ましい。この(B)成分の配合量が1重量部
未満であると樹脂を溶解するシンナーが制限され、40
0重量部を超えると樹脂が軟質になり塗膜特性が劣る。
【0019】本発明に用いられる(C)(B)成分のア
ルキルアミン類以外のアミン類としては、アルカノール
アミン類、芳香族アミン類、芳香核置換脂肪族アミン
類、脂環族アミン類、短鎖の脂肪族アミン類等が挙げら
れ、例えばアルカノールアミン類としては、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノイソプロパノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミン、ジ−2−ヒドロ
キシブチルアミン、N−メチルエタノールアミン、N−
エチルエタノールアミン、N−ベンジルエタノールアミ
ン等が挙げられる。芳香族アミン類としては、トルイジ
ン類、キシリジン類、クミジン類、ヘキシルアニリン
類、ノニルアニリン類、ドデシルアニリン類等が挙げら
れ、芳香核置換脂肪族アミン類としては、ベンジルアミ
ン、フェネチルアミン等が挙げられ、脂環族アミン類と
しては、シクロペンチルアミン類、シクロヘキシルアミ
ン類、ノルボルニルアミン類が挙げられ、短鎖(C7
下の脂肪族炭化水素基を有するもの)の脂肪族アミン類
としては、n−ブチルアミン、t−ブチルアミン、ヘキ
シルアミン、ヘプチルアミン等が挙げられ、(B)成分
は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。こ
れらの中ではアルカノールアミン類がその水酸基の影響
で付着性が向上するので好ましい。
【0020】(C)成分の配合量は、(A)成分100
重量部に対して0〜50重量部であり、0〜30重量部
であることが好ましく、1〜15重量部であることがよ
り好ましい。
【0021】本発明に用いられる(D)成分の脂肪酸と
しては炭素数が8〜22の脂肪酸が好ましく、具体的に
は乾性油又は半乾性油から誘導される脂肪酸及び合成脂
肪酸があり、例えば桐油、大豆油、アマニ油、ヒマシ
油、脱水ヒマシ油、サフラワー油、綿実油等から得られ
る脂肪酸、合成により得られるバーサチック酸(シェル
ケミカル社製、商品名)等が挙げられる。(D)成分と
しては、乾性油又は半乾性油から誘導される脂肪酸を使
用するのが常温硬化性を付与できるもので好ましいが、
不乾性油から誘導されうる脂肪酸を使用しても良い。
(D)成分は一種又は二種以上使用される。(D)成分
を使用する場合、その好ましい配合量は、(A)成分1
00重量部に対して1〜400重量部であり、1〜20
0重量部であることがより好ましく、1〜50重量部で
あることがさらに好ましい。
【0022】本発明に用いられる(E)イソシアネート
類としては、芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネ
ート又は脂環族イソシアネート等が挙げられ、例えば、
トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、メ
タキシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、リジンジイソシアネート、4,4′−メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシ
クロヘキサン2,4−ジイソシアネート、メチルシクロ
ヘキサン2,6−ジイソシアネート、1,3−(イソシ
アナトメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシア
ネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等
が挙げられる。(E)成分は一種又は二種以上使用され
る。(E)成分を使用する場合、その好ましい配合量
は、(A)成分100重量部に対して0.1〜50重量
部であり、0.1〜25重量部であることがより好まし
く、0.2〜10重量部であることがさらに好ましい。
【0023】本発明の変性エポキシ樹脂は、前記(A)
成分及び(B)成分を含む配合物を反応させてなるもの
である。前記配合物は、得られる変性エポキシ樹脂の耐
食性、付着性が向上する点から、前記(A)成分及び
(B)成分の他に(C)成分を含むものが好ましい。
【0024】また、前記配合物は、溶剤溶解性が向上す
る点から、前記(A)成分及び(B)成分の他に(D)
成分を含むものが好ましい。
【0025】また、前記配合物は、乾燥性、塗膜特性が
向上する点から、前記(A)成分及び(B)成分の他に
(E)成分を含むものが好ましい。
【0026】(A)成分、(B)成分、(C)成分、
(D)成分及び(E)成分は、公知の方法により、付
加、縮合反応させられる。例えば、(A)成分、(B)
成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を50〜
250℃、1〜24時間加熱することにより前記付加、
縮合反応を行えばよい。この反応は(A)成分、(B)
成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分と反応し
ない有機溶剤中で行ってもよい。これらの有機溶剤は単
独又は2種類以上を組み合わせて使用される。また、反
応は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成
分及び(E)成分を同時に混合して反応させてもよく、
(A)成分と(B)成分及び(C)成分を反応させたの
ち、(D)成分又は(E)成分を添加し反応させてもよ
い。
【0027】得られる樹脂の好ましい数平均分子量は
5,000〜30,000であり、より好ましくは6,
000〜20,000、更に好ましくは8,000〜1
5,000である。数平均分子量はゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー法により測定し、標準ポリスチレ
ン換算で求めることができる。
【0028】なお、A)成分、(B)成分、(C)成
分、(D)成分及び(E)成分と反応しない有機溶媒と
してトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
プロピレングリコールアセテート等が挙げられる。これ
らの有機溶媒は、一種又は二種以上組み合わせて使用さ
れる。また、前記有機溶媒の使用量は特に制限されるも
のではないが、樹脂固形分100重量部に対して50〜
300重量部であることが好ましい。
【0029】以上、説明した本発明の変性エポキシ樹脂
は、必要に応じて着色顔料、防錆顔料、体質顔料、各種
添加剤等を分散・混合し、必要に応じ、有機溶媒等に分
散・溶解させ、塗料に利用できる。有機溶媒は、その他
の成分(固形分)100重量部に対して10〜500重
量部用いることが好ましい。
【0030】着色顔料としては、カーボンブラック、酸
化鉄、酸化チタン等が挙げられ、防錆顔料としては、酸
化亜鉛、リン酸アルミニウム等が挙げられ、体質顔料と
しては、炭酸カルシウム、タルク、沈降性硫酸バリウム
等が挙げられる。添加剤としては、ナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸ジルコニウム等の金属石鹸や、顔料分散
剤、塗膜表面調整剤等が挙げられる。これらの添加剤の
量は特に制限されないが、通常、固形分中0.1〜90
重量%用いられる。
【0031】塗料として例えば酸化架橋による常温乾燥
型塗料や、ラッカー塗料等が挙げられる。用途として
は、自動車部品等の防錆塗料として最適である。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0033】実施例1 不活性ガス導入管を付けた2リットルのガラス製フラス
コ中に、エピコート1001(ビスフェノールΑ型エポ
キシ樹脂、シェルケミカル社製、エポキシ当量約47
5)680g、アーミンOD(C14〜C18の脂肪族炭化
水素基を1つ有する1級のモノアミン混合物、ライオン
アクゾ社製)300g、アーミン2C(C 8〜C18の脂
肪族炭化水素基を2つ有する2級のモノアミン混合物、
ヤシ油誘導体)20g、キシレン400gに混合し13
0℃で粘度が飽和するまで付加反応を進め、トルエン6
00gで希釈し、加熱残分50重量%、数平均分子量1
0,000の変性高分子エポキシ樹脂を得た。
【0034】なお、分子量はゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー法により測定した(カラム:ゲルパック
GLR440、R450、R400M(日立化成工業
(株)製)を直列に接続。溶媒:テトラヒドロフラ
ン)。
【0035】実施例2 不活性ガス導入管を付けた2リットルのガラス製フラス
コ中で、エピコート1001 710g、アーミンOD
275g、モノエタノールアミン(三井東圧社製)15
gを、トルエン600gに混合し115℃で粘度が飽和
するまで付加反応を進め、メチルエチルケトン400g
で希釈し、加熱残分50重量%、数平均分子量9,50
0の変性高分子エポキシ樹脂を得た。
【0036】実施例3 不活性ガス導入管を付けた2リットルのガラス製フラス
コ中で、エピコート1001 700g、アーミンOD
200g、大豆油脂肪酸100gを混合し200℃で粘
度が飽和するまで付加反応を進め、キシレン500g、
トルエン510gで希釈した。その後に、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート10gを加え100℃に昇温し粘度
が飽和するまで鎖伸長反応を進め加熱残分50重量%、
数平均分子量12,000の変性高分子エポキシ樹脂を
得た。
【0037】比較例1 不活性ガス導入管を付けた2リットルのガラス製フラス
コ中で、エピコート1001 951.0.9g、モノ
エタノールアミン29.0g、ジエタノールアミン(三
井東圧(株)製)20.0gを、キシレン400gに混
合し130℃で粘度が飽和するまで付加反応を進め、メ
チルエチルケトン400g、n−プロピルセロソルブ2
00gで希釈し、加熱残分50重量%、数平均分子量
8,000の変性高分子エポキシ樹脂を得た。
【0038】比較例2 不活性ガス導入管を付けた2リットルのガラス製フラス
コ中で、エピコート1001(ビスフェノールΑ型エポ
キシ樹脂、シェルケミカル社製) 812.9g、ヘキ
シルアミン(三菱化学(株)製)72.1gを、キシレ
ン400gに混合し130℃で粘度が飽和するまで付加
反応を進め、メチルエチルケトン400g、n−プロピ
ルセロソルブ200gで希釈し、加熱残分50重量%、
数平均分子量8,000の変性高分子エポキシ樹脂を得
た。
【0039】比較例3 不活性ガス導入管を付けた2リットルのガラス製フラス
コ中で、エピコート1001 750g、大豆油脂肪酸
250gを混合し200℃で粘度が飽和するまで付加反
応を進め、キシレン1,000gで希釈した。その後、
ヘキサメチレンジイソシアネート20gを入れ100℃
で粘度が飽和するまで鎖伸長反応を進め、加熱残分50
重量%、数平均分子量6,000の変性高分子エポキシ
樹脂を得た。
【0040】評価方法 (1)溶剤溶解性(トレランス)試験;樹脂10g入れ
た透明な三角フラスコに、供試溶剤を入れながら内部の
樹脂を溶解していく。三角フラスコ内の希釈溶液が白濁
した点を終点とする。トレランス値=供試溶剤量(c
c)/樹脂(g)として求めた。結果を表3に示す。
【0041】(2)塗膜特性試験;各実施例、比較例に
よって得られた変性エポキシ樹脂を、表1及び表2に示
す配合で塗料化し各種試験を行った。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】 ペイントシェーカーにより分散したシンナーでイワタカ
ップ16秒に粘度調整し未処理鋼板にエアスプレーによ
り乾燥膜厚30μmになるように塗装し、20℃で5日
乾燥後に塗膜の評価試験(JIS K 5400に準
拠)を行った。結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物を用いた塗
料は、溶剤溶解性に優れ、かつ塗膜硬度、耐水性、耐食
性等の塗膜特性が良好である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (Α)ビスフェノール型エポキシ樹脂1
    00重量部に対し、(B)炭素数が8〜36の脂肪族炭
    化水素基を有する脂肪族アミン類1〜400重量部及び
    (C)(B)成分の脂肪族アミン類以外のアミン類0〜
    50重量部を反応させて得られる変性エポキシ樹脂。
  2. 【請求項2】 (Α)ビスフェノール型エポキシ樹脂1
    00重量部に対し、(B)炭素数が8〜36の脂肪族炭
    化水素基を有する脂肪族アミン類1〜400重量部、
    (C)(B)成分の脂肪族アミン類以外のアミン類0〜
    50重量部及び(D)脂肪酸1〜400重量部を反応さ
    せて得られる変性エポキシ樹脂。
  3. 【請求項3】 (Α)ビスフェノール型エポキシ樹脂1
    00重量部に対し、(B)炭素数が8〜36の脂肪族炭
    化水素基を有する脂肪族アミン類1〜400重量部、
    (C)(B)成分の脂肪族アミン類以外のアミン類0〜
    50重量部及び(E)イソシアネート類0.1〜50重
    量部を反応させて得られる変性エポキシ樹脂。
  4. 【請求項4】 (B)脂肪族アミン類が、一般式(I)
    に示されるアミン類である請求項1、2又は3記載の変
    性エポキシ樹脂。 R1−NH−R2 (I) (式中、R1は、水素原子又は炭素数が8〜36の脂肪
    族炭化水素基、R2は、炭素数が8〜36の脂肪族炭化
    水素基である。)
  5. 【請求項5】 (C)(B)成分の脂肪族アミン類以外
    のアミン類がアルカノールアミン類である請求項1、
    2、3又は4記載の変性エポキシ樹脂。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5何れか記載の変性エポ
    キシ樹脂を含有してなる塗料。
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