JPH109523A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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Publication number
JPH109523A
JPH109523A JP16405596A JP16405596A JPH109523A JP H109523 A JPH109523 A JP H109523A JP 16405596 A JP16405596 A JP 16405596A JP 16405596 A JP16405596 A JP 16405596A JP H109523 A JPH109523 A JP H109523A
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JP
Japan
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flame
premixed
combustion
downstream
mixed gas
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Application number
JP16405596A
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English (en)
Inventor
Hideo Tomita
英夫 富田
Junichi Ueda
順一 植田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH109523A publication Critical patent/JPH109523A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は燃焼面を構成する炎口体を有する燃
焼装置に関するものであり、燃焼性が悪化しやすく、ま
た、振動燃焼が発生する。 【解決手段】 燃焼装置は、炎口体の周縁付近に開口し
た長穴炎口と、この長穴炎口の下流側の短辺の一部分を
閉塞する下流閉塞部とを備え、予混合火炎の歩炎力が強
化され、振動燃焼が抑制できる。さらに、何らかの原因
で予混合ガスの濃度が空気過剰になった場合でも、予混
合火炎のリフトが抑制されるので、燃焼性が維持でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼面を構成する
多口の炎口体を有する燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃焼装置は特公平5−3
2645号公報に記載されているようなものが一般的で
あった。この装置は図8に示されているように四角平板
形状の耐熱性繊維の炎口体1に多数の長穴炎口2を開口
し、炎口体1の裏側にはケーシング3を設けて混合ガス
室4を形成している。混合ガス室4には、多口の均一板
5が内蔵されていた。ケーシング3の底面に開口した開
口部6には、燃料を供給するノズル7を臨ませ、燃焼用
空気を送るファン8が連通されていた。また、炎口体1
の表面側には燃焼壁9を設けて燃焼室10を形成してい
る。セラミックスの保炎壁11は炎口体1の周縁付近
で、かつ、燃焼壁9に隣接して設けられている。
【0003】次に、燃焼動作を説明する。ノズル7から
噴出した燃料とファン8から吐出した空気とは、開口部
6から混合ガス室4へ流入し、混合して予混合ガスを形
成する。この予混合ガスは均一板5の均一化により炎口
体1にほぼ均一に流入し、その後、予混合ガスは長穴炎
口2から噴出し、点火して予混合火炎を形成する。そし
て、保炎壁11は炎口体1の周縁付近の長穴炎口2Aに
形成された予混合火炎により直接加熱され、高温にな
る。続いて、保炎壁11の下部は逆に長穴炎口2Aに形
成された予混合火炎の基部を輻射と対流とにより加熱す
るので、この予混合火炎の保炎力が向上し、予混合火炎
は安定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃焼装置では、保炎壁11が受熱した熱は輻射や熱伝導
により炎口体1や燃焼壁9および排気ガスに放熱するの
で、保炎壁11の表面は赤熱する程度には高温にならな
い。言い換えると、保炎壁11の加熱作用は弱く、ま
た、炎口体1の周縁付近の雰囲気温度は炎口体1の中央
部よりも低い。特に、炎口体1の角(二面の保炎壁11
に囲まれている)に位置する長穴炎口2は最も条件が厳
しい。したがって、炎口体1の周縁の長穴炎口2Aに形
成された予混合火炎は保炎壁11の加熱作用で保炎力を
向上させてはいるが、周囲を予混合火炎で囲まれている
の長穴炎口2に形成された予混合火炎に比べて保炎力が
非常に弱い。そして、さらに燃焼量を増加した場合、長
穴炎口2に形成された予混合火炎は予混合ガスの乱れや
濃度の変動に起因する発熱変動が当然大きくなり、特に
長穴炎口2Aに形成された予混合火炎は保炎力が非常に
弱いので、予混合ガスの乱れや濃度の変動に起因する発
熱変動が非常に大きくなる。この非常に大きな発熱変動
により誘発された圧力変動が散逸することなく上流側に
フィードバックされて、かつ、この圧力変動と予混合ガ
スの乱れや濃度の変動が同調すると、振動燃焼が発生す
るという課題を有していた。
【0005】また、何らかの原因で予混合気の濃度が空
気過剰になった場合、炎口2Aに形成された混合火炎が
リフトしてCOを発生し、燃焼性が悪化するという課題
を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために空気と燃料を混合し、混合ガスを形成する混
合ガス室と、混合ガス室を包囲するケーシングと、混合
ガス室の下流側に設置し、燃焼面を構成する炎口体と、
炎口体の周縁付近に設けられた長穴炎口と、長穴炎口の
下流側の一部を閉塞する下流閉塞部とを備えたものであ
る。
【0007】上記発明によれば、長穴炎口に流入した予
混合ガスは下流閉塞部により絞られ、その分、高速で斜
め方向に噴出して長穴炎口の下流側周辺に逆流域を形成
する。そして、この負圧である逆流域が長穴炎口に形成
する予混合火炎の保炎力を強化する。この結果、さらに
燃焼量を増加させた場合でも、保炎力を強化した分、予
混合ガスの乱れや濃度の変動などに起因する予混合火炎
の発熱変動が抑制されるので、振動燃焼の抑制が図られ
る。
【0008】さらに、何らかの原因で予混合ガスの濃度
が空気過剰になった場合でも、同様に予混合火炎のリフ
トが抑制されるので、燃焼性が維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は燃焼面を構成する空気と
燃料を混合し、混合ガスを形成する混合ガス室と、混合
ガス室を包囲するケーシングと、混合ガス室の下流側に
設置し、燃焼面を構成する炎口体と、炎口体の周縁付近
に設けられた長穴炎口と、長穴炎口の下流側の一部を閉
塞する下流閉塞部とを有するものである。
【0010】そして、長穴炎口に流入した予混合ガスは
下流閉塞部により絞られ、その分、高速で斜め方向に噴
出して長穴炎口の下流側周辺に逆流域を形成する。そし
て、この負圧である逆流域が長穴炎口に形成する予混合
火炎の保炎力を強化する。この結果、さらに燃焼量を増
加させた場合でも、保炎力を強化した分、予混合ガスの
乱れや濃度の変動などに起因する予混合火炎の発熱変動
が抑制されるので、振動燃焼の抑制が図られる。
【0011】さらに、何らかの原因で予混合ガスの濃度
が空気過剰になった場合でも、同様に予混合火炎のリフ
トが抑制されるので、燃焼性が維持できる。
【0012】また、長穴炎口の上流側の一部を閉塞する
上流閉塞部を有するものである。そして、上流閉塞部に
より絞られ長穴炎口に流入した予混合ガスは上流閉塞部
と下流閉塞部とに挟まれ急拡大した空間に強制的に逆流
域を形成する。この逆流域が、予混合火炎の発熱変動を
起因する予混合ガスの乱れや濃度の変動を緩和、抑制す
るので、さらに燃焼量を増加させた場合でも、振動燃焼
の抑制が図られる。
【0013】また、長穴炎口の上流側の上流閉塞部を下
流閉塞部の閉塞面積より少なく閉塞するように設けたも
のである。
【0014】そして、上流閉塞部により絞られ長穴炎口
に流入した予混合ガスは上流閉塞部と下流閉塞部とに挟
まれ急拡大した空間に強制的に逆流域を形成する。そし
て、この逆流域が予混合火炎の発熱変動を起因する予混
合ガスの乱れや濃度の変動を緩和、抑制する。その後、
予混合ガスは下流閉塞部により絞られ、その分、高速で
斜め方向に噴出して長穴炎口の下流側周辺に逆流域を形
成する。そして、この逆流域が長穴炎口に形成する予混
合火炎の保炎力を強化する。これら結果、さらに燃焼量
を増加させた場合でも、振動燃焼の防止が図られる。
【0015】また、何らかの原因で予混合気の濃度が空
気過剰になった場合でも、同様に予混合火炎のリフトが
抑制されるので、燃焼性が維持できる。
【0016】また、炎口体の周縁に対して傾斜させた長
穴炎口を有するものである。そして、長穴炎口は下流閉
塞部により必ず一部分が閉塞されているので、長穴炎口
に形成した全ての予混合火炎の保炎力が強化でき、また
は、混合火炎の発熱変動を起因する予混合ガスの乱れや
濃度の変動が緩和、抑制できる。この結果、さらに燃焼
量を増加させた場合でも、振動燃焼の防止が確実に図ら
れる。
【0017】また、下流閉塞部は耐熱性繊維からなるも
のである。そして、耐熱性繊維の表面は長穴炎口に形成
された予混合火炎により直接加熱されて赤熱するので、
耐熱性繊維の加熱作用が強く、長穴炎口に形成した予混
合火炎の熱的な保炎力が強化される。この結果、さらに
燃焼量を増加させた場合でも、振動燃焼の抑制が図られ
る。
【0018】さらに、何らかの原因で予混合ガスの濃度
が空気過剰になった場合でも、同様に予混合火炎のリフ
トが抑制されるので、燃焼性が維持できる。
【0019】また、空気と燃料を混合し、混合ガスを形
成する混合ガス室と、混合ガス室を包囲するケーシング
と、混合ガス室の下流側に設置し、燃焼面を構成する炎
口体と、炎口体の周縁付近以外の上流側に通路抵抗部と
を有するものである。
【0020】そして、予混合ガスは通路抵抗部の配分作
用により炎口体の中央側に比べて周縁側に常に多く供給
されるので、その分、長穴炎口自身の燃焼量が多くな
る。したがって、炎口本体の周縁付近の雰囲気温度が高
くなり、長穴炎口に形成された予混合火炎は熱的な保炎
力が強化される。この結果、さらに燃焼量を増加させた
場合でも、振動燃焼の抑制が図られる。
【0021】または、炎口体の周縁付近に設けられた長
穴炎口に流入した予混合ガスは長穴炎口の下流側の一部
を閉塞する下流閉塞部により絞られ、予混合ガスが高速
で斜め方向に噴出して長穴炎口の下流側周辺に逆流域を
形成し、この逆流域が長穴炎口に形成する予混合火炎の
保炎力を強化して、振動燃焼を抑制するができるもので
ある。
【0022】以下、本発明の実施例について図面を用い
て説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の燃焼装置の要部
拡大断面斜視図である。また、図2は燃焼装置の断面図
である。
【0023】図において、12は燃焼面を構成する耐熱
性繊維の炎口体であり、この炎口体12には多数の長穴
炎口13が開口している。特に、炎口体12の周縁に開
口した長穴炎口13Aには、炎口体12の周縁から中央
側に向かって下流閉塞部14を兼ねた保炎壁15により
短辺の一部分が閉塞されている。16は炎口体12の裏
側に設けたケーシングであり、混合ガス室17を形成し
ている。18は多数の連通口19を開口した均一板であ
り、混合ガス室17に内蔵されている。20はケーシン
グ16の底面に開口した開口部であり、開口部20には
燃料を供給するノズル21を臨ませ、燃焼用空気を送る
ファン22が連通されていた。23は炎口体12の表面
側に設けた燃焼壁であり、燃焼室24を形成している。
なお、耐熱性繊維は多孔質セラミックスあるいは鉄、ク
ロム、珪素、アルミニウム、イットリウム等の合金から
なる長繊維の焼結体であって1200℃以上の耐熱性を
もついわゆる金属繊維マットが用いられている。この金
属繊維マットの長繊維が厚さ方向に積み重ねられている
ので、繊維方向の熱伝導は非常に良いが、厚さ方向の熱
伝導は非常に悪い。
【0024】次に、燃焼動作について説明する。まず、
最初にファン22が燃焼用空気を開口部20から混合ガ
ス室17に送り、次にノズル21が燃料をファン22の
吐出側に噴出し、開口部20から混合ガス室17に供給
する。燃焼空気と燃料は混合ガス室17で十分に混合し
て予混合ガスを形成する。そして、この予混合ガスは長
穴炎口13から噴出し、点火して予混合火炎を形成す
る。
【0025】さらに、予混合火炎について詳しく説明す
る。均一板18に衝突し、連通口19を通過する際に均
一化された予混合ガスは長穴炎口13にぼぼ均一に流入
する。特に、長穴炎口13Aに流入した予混合ガスは下
流閉塞部14により絞られ、その分、高速で斜め方向に
噴出して長穴炎口13Aの下流側で、かつ、保炎壁15
の表面近傍に逆流域25を形成する。そして、この逆流
域25が長穴炎口13Aに形成する予混合火炎の保炎力
を強化する。この結果、さらに燃焼量を増加させた場合
でも、保炎力を強化した分、予混合ガスの乱れや濃度の
変動などに起因する予混合火炎の発熱変動が抑制される
ので、振動燃焼の抑制が図られる。
【0026】さらに、何らかの原因で予混合ガスの濃度
が空気過剰になった場合でも、保炎力を強化した分、予
混合火炎のリフトが抑制されるので、燃焼性が維持でき
る。
【0027】ただし、炎口体12の周縁付近に開口され
た長穴炎口13Bは下流閉塞部14に閉塞されていない
ので、長穴炎口13Bに形成された予混合火炎の保炎力
強化の効果はない。しかし、長穴炎口13Bの長辺を正
確に下流閉塞部14で閉塞できるなら同様の効果がえら
れるが、寸法管理が難しい。
【0028】なお、長穴炎口13は丸穴や他の形状でも
効果は変わらない。 (実施例2)図3は本発明の実施例2の燃焼装置の要部
拡大断面図である。実施例1と異なる点は下流側閉塞部
26に対向するように長穴炎口27Aの上流側を部分的
に閉塞するように上流閉塞部28を兼ねたケーシグ29
を設けたところである。なお、長穴炎口27Aは上流側
開口面積が他の長穴炎口27と同じになるように長く形
成している。
【0029】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に、予混合火炎について説
明する。均一板18により均一化された予混合ガスは長
穴炎口27にぼぼ均一に流入する。特に、長穴炎口27
Aに流入した予混合ガスは上流閉塞部15と下流閉塞部
28とに挟まれ急拡大した空間に強制的に逆流域30を
形成する。この逆流域30が、混合火炎の発熱変動を起
因する予混合ガスの乱れや濃度の変動を緩和、抑制する
ので、さらに燃焼量を増加させた場合でも、振動燃焼の
抑制が図れる。
【0030】なお、予混合火炎の発熱変動自身を抑制す
る実施例1とは異なり、実施例2は予混合ガスの乱れや
濃度の変動自身を緩和、抑制するのである。したがっ
て、何らかの原因で予混合ガスの濃度が空気過剰になっ
た場合、予混合火炎のリフトの抑制力が小さいので、燃
焼性の維持がさほど向上できない。
【0031】(実施例3)図4は本発明の実施例3の燃
焼装置の要部拡大断面図である。実施例1と異なる点は
下流閉塞部31により閉塞された閉塞面積より長穴炎口
32Aの上流側を少なく閉塞するように設けた上流閉塞
部33を兼ねたケーシグ34を設けたところである。な
お、長穴炎口32Aは上流側開口面積が他の長穴炎口3
2と同じになるように長く形成している。
【0032】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に、予混合火炎について説
明する。均一板18により均一化された予混合ガスは長
穴炎口32にぼぼ均一に流入する。特に、実施例2と同
様に長穴炎口2Aに流入した予混合ガスは上流閉塞部3
3と下流閉塞部31とに挟まれ急拡大した空間に強制的
に逆流域35を形成する。
【0033】続いて、実施例1と同様に予混合ガスは下
流閉塞部31により絞られ、その分、高速で斜め方向に
噴出して長穴炎口32Aの下流側で、かつ、保炎壁15
の表面近傍に逆流域36を形成する。
【0034】したがって、逆流域35が予混合ガスの乱
れや濃度の変動を緩和、抑制し、一方、逆流域36が長
穴炎口32Aに形成する予混合火炎の保炎力を強化する
ので、燃焼量を増加させた場合でも、振動燃焼の防止が
図れる。さらに、何らかの原因で予混合ガスの濃度が空
気過剰になった場合でも、予混合火炎のリフトが抑制さ
れる。
【0035】(実施例4)図5は本発明の実施例4の燃
焼装置の要部拡大断面斜視図である。実施例1と異なる
点は炎口体37の周縁に対して傾斜させ長穴炎口38A
を開口したところである。
【0036】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に、予混合火炎について説
明する。実施例1とは異なり長穴炎口38Aは下流閉塞
部15により必ず一部分が閉塞されているので、長穴炎
口38Aに形成する全ての予混合火炎の保炎力を強化す
る。特に、炎口体37の角側に位置する長穴炎口38B
は二カ所閉塞されているので、長穴炎口38Bに形成す
る予混合火炎の保炎力は非常に強い。これらの結果、実
施例1に比べて、さらに燃焼量を増加させた場合でも、
保炎力をさらに強化した分、予混合ガスの乱れや濃度の
変動などに起因する予混合火炎の発熱変動が抑制される
ので、振動燃焼の防止が確実に図られる。
【0037】さらに、何らかの原因で予混合ガスの濃度
が空気過剰になった場合でも、同様に予混合火炎のリフ
トが抑制されるので、燃焼性が維持できる。
【0038】(実施例5)図6は本発明の実施例5の燃
焼装置の要部拡大断面図である。実施例1と異なる点は
下流側閉塞部39を耐熱性繊維40で構成したところで
ある。この耐熱性繊維40は燃焼壁41にスポット溶接
で内貼りされている。
【0039】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に、予混合火炎について説
明する。耐熱性繊維40の表面は長穴炎口13Aに形成
された予混合火炎により直接加熱され、耐熱性繊維40
の熱容量が小さく、かつ、厚さ方向の熱伝導率が悪い
分、赤熱するので、この高温の耐熱性繊維の加熱作用が
強く、長穴炎口13Aに形成する予混合火炎の保炎力を
強化する。この結果、さらに燃焼量を増加させた場合で
も、保炎力を強化した分、予混合ガスの乱れや濃度の変
動などに起因する予混合火炎の発熱変動が抑制されるの
で、振動燃焼の抑制が図られる。
【0040】さらに、何らかの原因で予混合ガスの濃度
が空気過剰になった場合でも、同様に予混合火炎のリフ
トが抑制されるので、燃焼性が維持できる。
【0041】(実施例6)図7は本発明の実施例6の燃
焼装置の要部拡大断面図である。実施例1と異なる点は
炎口体42の周縁付近を除き、かつ、上流側に第二連通
口43を開口した通路抵抗部44を設けたところであ
る。なお、通路抵抗部44には通路抵抗部44の周縁端
から炎口体42に向かって案内隔壁45を形成してい
る。
【0042】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に、予混合火炎について説
明する。通路抵抗部44の配分作用により均一板18に
より均一化された予混合ガスは第二連通口43を介して
炎口体42の中央への予混合ガスの供給量よりも炎口体
42の周縁部への混合ガスの供給量が多くなる。すなわ
ち、長穴炎口13Aの燃焼量が長穴炎口13よりも多く
なる。また、案内隔壁45により予混合ガスが整流され
る。したがって、予混合火炎の発熱変動自身を抑制する
実施例1とは異なり、炎口体42の周縁付近の雰囲気温
度が高くなり、長穴炎口13Aに形成する予混合火炎の
保炎力を強化する。この結果、さらに燃焼量を増加させ
た場合でも、保炎力を強化した分、予混合ガスの乱れや
濃度の変動などに起因する予混合火炎の発熱変動が抑制
されるので、振動燃焼の抑制が図られる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な有利な効果を有する。
【0044】(1)炎口体の周縁付近に開口した長穴炎
口を下流閉塞部で部分的に閉塞したので、予混合火炎の
保炎力が強化され、振動燃焼が抑制できる。さらに、何
らかの原因で予混合ガスの濃度が空気過剰になった場合
でも、予混合火炎のリフトが抑制されるので、燃焼性が
維持できる。
【0045】(2)炎口体の周縁付近に開口した長穴炎
口を下流閉塞部と上部閉塞部とで部分的に閉塞したの
で、予混合ガスの乱れや濃度の変動が緩和、抑制され、
振動燃焼が抑制できる。
【0046】(3)長穴炎口を炎口体の周縁に対して傾
斜させ開口したので、長穴炎口に形成された全ての予混
合火炎の保炎力が強化され、振動燃焼が防止できる。
【0047】(4)通路抵抗部を炎口体の周縁付近を除
き、かつ、上流側に設けたので、炎口体の周縁の雰囲気
温度が高くなり、振動燃焼が抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の燃焼装置の要部拡大断面斜
視図
【図2】本発明の実施例1の燃焼装置の断面図
【図3】本発明の実施例2の燃焼装置の要部拡大断面図
【図4】本発明の実施例3の燃焼装置の要部拡大断面図
【図5】本発明の実施例4の燃焼装置の要部拡大断面斜
視図
【図6】本発明の実施例5の燃焼装置の要部拡大断面図
【図7】本発明の実施例6の燃焼装置の要部拡大断面図
【図8】従来の燃焼装置の断面図
【符号の説明】
12、37、42 炎口体 13A、27A、38A 長穴炎口 14、26、39 下流閉塞部 16、29 ケーシング 17 混合ガス室 28 上流閉塞部 40 耐熱性繊維 44 通路抵抗部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気と燃料を混合し、混合ガスを形成する
    混合ガス室と、前記混合ガス室を包囲するケーシング
    と、前記混合ガス室の下流側に設置し、燃焼面を構成す
    る炎口体と、前記炎口体の周縁付近に設けられた長穴炎
    口と、前記長穴炎口の下流側の一部を閉塞する下流閉塞
    部とを有する燃焼装置。
  2. 【請求項2】長穴炎口の上流側の一部を閉塞する上流閉
    塞部とを有する請求項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】長穴炎口の上流側の上流閉塞部を下流閉塞
    部の閉塞面積より少なく閉塞するように設けた請求項2
    記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】炎口体の周縁に対して傾斜させた長穴炎口
    を有する請求項1または2記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】下流閉塞部は耐熱性繊維からなる請求項1
    または2記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】空気と燃料を混合し、混合ガスを形成する
    混合ガス室と、前記混合ガス室を包囲するケーシング
    と、前記混合ガス室の下流側に設置し、燃焼面を構成す
    る炎口体と、前記炎口体の周縁付近以外の上流側に通路
    抵抗部とを設けた燃焼装置。
  7. 【請求項7】炎口体の周縁付近に設けられた長穴炎口に
    流入した予混合ガスは長穴炎口の下流側の一部を閉塞す
    る下流閉塞部により絞られ、予混合ガスが高速で斜め方
    向に噴出して長穴炎口の下流側周辺に逆流域を形成し、
    この逆流域が長穴炎口に形成する予混合火炎の保炎力を
    強化して、振動燃焼を抑制することができる燃焼装置。
JP16405596A 1996-06-25 1996-06-25 燃焼装置 Pending JPH109523A (ja)

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JP16405596A Pending JPH109523A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 燃焼装置

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JP (1) JPH109523A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210193A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Rinnai Corp 燃焼装置
WO2013178465A3 (de) * 2012-06-01 2014-03-13 Ulrich Dreizler Verfahren zur vollständigen und geräuschreduzierten verbrennung eines brennstoff-luft-gemisches sowie brenner hierzu

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JP2009210193A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Rinnai Corp 燃焼装置
WO2013178465A3 (de) * 2012-06-01 2014-03-13 Ulrich Dreizler Verfahren zur vollständigen und geräuschreduzierten verbrennung eines brennstoff-luft-gemisches sowie brenner hierzu

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