JP2998291B2 - 燃焼装置 - Google Patents
燃焼装置Info
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- JP2998291B2 JP2998291B2 JP14848591A JP14848591A JP2998291B2 JP 2998291 B2 JP2998291 B2 JP 2998291B2 JP 14848591 A JP14848591 A JP 14848591A JP 14848591 A JP14848591 A JP 14848591A JP 2998291 B2 JP2998291 B2 JP 2998291B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主としてバーナの低NO
x化と低騒音化を図った燃焼装置に関するものである。
x化と低騒音化を図った燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の家庭用バーナは、図3,図
4に示すような構造にしている。すなわち、第一の炎口
部1を有するバーナ本体2に設けた第一の混合気室3
と、第一の混合気室3の両側に構成された第二の炎口部
4を有する第二の混合気室5と、第一の混合気室3と第
二の混合気室5とを連通するバーナ本体2に設けた混合
気通路6と、第一の炎口部1と第二の炎口部4の間に形
成し、火炎基部を安定化させる保炎板7と、バーナ本体
2間の下部に設け、第二の混合気室5の一次空気比を設
定する空気取入れ部8と、第一の混合気室3の内部には
バーナ本体2の長手方向の混合気分布を均一化するため
の均圧板9を備えている。この様な構成を有するバーナ
本体2が多数本、バーナケース10の内部に収められて
いた。
4に示すような構造にしている。すなわち、第一の炎口
部1を有するバーナ本体2に設けた第一の混合気室3
と、第一の混合気室3の両側に構成された第二の炎口部
4を有する第二の混合気室5と、第一の混合気室3と第
二の混合気室5とを連通するバーナ本体2に設けた混合
気通路6と、第一の炎口部1と第二の炎口部4の間に形
成し、火炎基部を安定化させる保炎板7と、バーナ本体
2間の下部に設け、第二の混合気室5の一次空気比を設
定する空気取入れ部8と、第一の混合気室3の内部には
バーナ本体2の長手方向の混合気分布を均一化するため
の均圧板9を備えている。この様な構成を有するバーナ
本体2が多数本、バーナケース10の内部に収められて
いた。
【0003】そして上記構成の燃焼装置では、第一の炎
口部1の上には酸素濃度の低い安定した濃火炎が形成さ
れる。また空気取入れ口8から大量の空気と、混合気通
路6から供給された混合気が第二の混合気室5内部で可
燃限界外の希薄混合気となり、第二の炎口部4より流出
して第一の炎口部1の濃火炎の熱的影響を受けることに
よって燃焼し、酸素濃度の高い希薄火炎を形成してい
た。そして、NOx濃度が低く不安定な特性の希薄火炎
を濃火炎で安定化させ、全体として濃淡燃焼を実現して
NOxの発生を低減させようとしていた。
口部1の上には酸素濃度の低い安定した濃火炎が形成さ
れる。また空気取入れ口8から大量の空気と、混合気通
路6から供給された混合気が第二の混合気室5内部で可
燃限界外の希薄混合気となり、第二の炎口部4より流出
して第一の炎口部1の濃火炎の熱的影響を受けることに
よって燃焼し、酸素濃度の高い希薄火炎を形成してい
た。そして、NOx濃度が低く不安定な特性の希薄火炎
を濃火炎で安定化させ、全体として濃淡燃焼を実現して
NOxの発生を低減させようとしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、混合気通路6よりの混合気が空気取入れ部
8からの空気と十分に混合せずに濃混合気として第二の
炎口部4から噴出し第二の炎口部4上に希薄火炎を形成
できないとともに、第一の混合気室3の混合気が均圧板
9によりバーナ本体2の長手方向に均一化されることに
よって均圧板9を通過した混合気が垂直方向に流れのベ
クトルを持ち混合気通路6から第二の混合気室5への混
合気が放出されにくくなり、その結果第二の炎口部4の
上で燃焼する希薄火炎の全燃焼量に対する比率が少なく
なり第一の炎口部1の上に形成される濃火炎の比率が高
くなるためNOxの大幅な低減が難しいという課題があ
った。
の構成では、混合気通路6よりの混合気が空気取入れ部
8からの空気と十分に混合せずに濃混合気として第二の
炎口部4から噴出し第二の炎口部4上に希薄火炎を形成
できないとともに、第一の混合気室3の混合気が均圧板
9によりバーナ本体2の長手方向に均一化されることに
よって均圧板9を通過した混合気が垂直方向に流れのベ
クトルを持ち混合気通路6から第二の混合気室5への混
合気が放出されにくくなり、その結果第二の炎口部4の
上で燃焼する希薄火炎の全燃焼量に対する比率が少なく
なり第一の炎口部1の上に形成される濃火炎の比率が高
くなるためNOxの大幅な低減が難しいという課題があ
った。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、低N
Ox化を図ることを目的としたものである。
Ox化を図ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、第一の炎口部とこれに連通した第一の混合気
室を有するバーナ本体と、このバーナ本体の第一の混合
気室の側方に設け、かつ第二の炎口部を有する第二の混
合気室と、第二の混合気室に設けた空気取入れ部と、第
一の混合気室内に突出部を有し第一の炎口部へ混合気を
供給する第一の通路と、第一の混合気室内の混合気の流
れに平行な第一の通路の平行部の面に設けられた混合気
の導入口と、第一の混合気室と第二の混合気室とを連通
するように前記バーナ本体に設けた第二の通路と空気取
入れ部からの空気を第二の通路出口へと導く方向変更部
とからなり、導入口を第二の通路より上流側に設けた構
成を備えたものである。
するため、第一の炎口部とこれに連通した第一の混合気
室を有するバーナ本体と、このバーナ本体の第一の混合
気室の側方に設け、かつ第二の炎口部を有する第二の混
合気室と、第二の混合気室に設けた空気取入れ部と、第
一の混合気室内に突出部を有し第一の炎口部へ混合気を
供給する第一の通路と、第一の混合気室内の混合気の流
れに平行な第一の通路の平行部の面に設けられた混合気
の導入口と、第一の混合気室と第二の混合気室とを連通
するように前記バーナ本体に設けた第二の通路と空気取
入れ部からの空気を第二の通路出口へと導く方向変更部
とからなり、導入口を第二の通路より上流側に設けた構
成を備えたものである。
【0007】
【作用】本発明は上記構成によって、空気取入れ部から
の空気を方向変更部によって第二の通路出口へと導くこ
とで第二の通路より噴出した混合気は前記空気と強制的
混合するので十分に混合した希薄混合気となり第二の炎
口部より噴出する。また、第一の混合気室を流れる混合
気はまず突出部と第一の混合気室の間を通って第二の通
路へと流れ空気取入れ部よりの空気と拡散し第二の炎口
部より放出され、残りは流れの方向と平行に設けられた
第一の炎口部へ混合気を供給する導入口に導入され第一
の炎口部より放出される。よって大部分の混合気は第二
の通路に流れ、一部の混合気が第一の通路へと流れる。
つまり、十分混合した希薄混合気を供給でき、かつ濃火
炎の燃焼量に比べ希薄火炎の燃焼量を容易に大きく設定
できる。
の空気を方向変更部によって第二の通路出口へと導くこ
とで第二の通路より噴出した混合気は前記空気と強制的
混合するので十分に混合した希薄混合気となり第二の炎
口部より噴出する。また、第一の混合気室を流れる混合
気はまず突出部と第一の混合気室の間を通って第二の通
路へと流れ空気取入れ部よりの空気と拡散し第二の炎口
部より放出され、残りは流れの方向と平行に設けられた
第一の炎口部へ混合気を供給する導入口に導入され第一
の炎口部より放出される。よって大部分の混合気は第二
の通路に流れ、一部の混合気が第一の通路へと流れる。
つまり、十分混合した希薄混合気を供給でき、かつ濃火
炎の燃焼量に比べ希薄火炎の燃焼量を容易に大きく設定
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。なお、図3,図4と同一構成要素には同
一符号を付す。図1〜図2において、バーナ本体2の上
面には多数のスリットを開口した第一の炎口部1が設け
てある。バーナ本体2の第一の混合気室3内には混合気
の流れ方向と平行に突出部11を形成し、かつ突出部1
1内に第一の通路12が設けられている。突出部11は
先端部13と混合気の流れ方向と平行な平行部14とか
らなり、先端部13を鋭角な形状とし、かつ平行部14
には導入口15がバーナ本体2の長手方向に沿い最適な
間隔で設けられ、第一の炎口部1への混合気量を規制し
ている。バーナ本体2の両側面には第二の通路16がバ
ーナ本体2の長手方向に最適な間隔で設けられている。
第二の通路16はバーナ本体2の両側面が途中から拡開
して形成された水平部に設けられている。支持具17と
バーナ本体2とで形成する溝に噴射板18の端部が挿入
され隣合ったバーナ本体2の間を結合し一体化してい
る。噴射板18は平板を折り曲げて山形状に成形されて
おり、傾斜部19には多数の小口からなる第二の炎口部
4を形成し、そして両端部に水平部20を設けることに
よってバーナ本体2の上部両側に保炎部を形成してい
る。各バーナ本体2の間と噴射板18で囲まれ、第二の
通路16より下流側の空間は第二の混合気室5となる。
8は第二の混合気室5の空気取入部で空気取入れ部8の
下流にはV字形の方向変更部21が各バーナ本体2の間
に設けられる。バーナ本体2の上流側にはスロート部2
2が形成されており、この様なバーナ本体が複数本併設
されバーナブロックを構成し、バーナケース10の内部
に収納されている。各スロート部22に対向して燃料を
噴射するノズル23が設けられた燃料管24と、ファン
25がバーナケース10に設けられている。
いて説明する。なお、図3,図4と同一構成要素には同
一符号を付す。図1〜図2において、バーナ本体2の上
面には多数のスリットを開口した第一の炎口部1が設け
てある。バーナ本体2の第一の混合気室3内には混合気
の流れ方向と平行に突出部11を形成し、かつ突出部1
1内に第一の通路12が設けられている。突出部11は
先端部13と混合気の流れ方向と平行な平行部14とか
らなり、先端部13を鋭角な形状とし、かつ平行部14
には導入口15がバーナ本体2の長手方向に沿い最適な
間隔で設けられ、第一の炎口部1への混合気量を規制し
ている。バーナ本体2の両側面には第二の通路16がバ
ーナ本体2の長手方向に最適な間隔で設けられている。
第二の通路16はバーナ本体2の両側面が途中から拡開
して形成された水平部に設けられている。支持具17と
バーナ本体2とで形成する溝に噴射板18の端部が挿入
され隣合ったバーナ本体2の間を結合し一体化してい
る。噴射板18は平板を折り曲げて山形状に成形されて
おり、傾斜部19には多数の小口からなる第二の炎口部
4を形成し、そして両端部に水平部20を設けることに
よってバーナ本体2の上部両側に保炎部を形成してい
る。各バーナ本体2の間と噴射板18で囲まれ、第二の
通路16より下流側の空間は第二の混合気室5となる。
8は第二の混合気室5の空気取入部で空気取入れ部8の
下流にはV字形の方向変更部21が各バーナ本体2の間
に設けられる。バーナ本体2の上流側にはスロート部2
2が形成されており、この様なバーナ本体が複数本併設
されバーナブロックを構成し、バーナケース10の内部
に収納されている。各スロート部22に対向して燃料を
噴射するノズル23が設けられた燃料管24と、ファン
25がバーナケース10に設けられている。
【0009】上記構成において、ファン25から供給さ
れる燃焼用空気は、一部がスロート部22からバーナ本
体2の内部に流入し、残りの大部分の空気はバーナ本体
2の間、つまり空気取入部8を流れ、方向変更部21に
よって第二の混合気通路16出口の上方に進入方向を変
化させられた後、それぞれの第二の混合気室5に供給さ
れる。一方燃料管24から供給される燃料は、各ノズル
23から各スロート部22に向かって噴出され、バーナ
本体2の内部に流入して空気と混合し、第一の混合気室
3に供給される。ここで、第一の混合気室3内の混合気
は上方向の流れになっており大部分はバーナ本体2と突
出部11の間の空間を上昇し第二の通路16より第二の
混合気室5に放出され、残りは上方向の流れに垂直な導
入口15を経由して第一の通路12を通って第一の炎口
部1より放出される。よって、第二の混合気通路16よ
り噴出した混合気は方向変更部21によって第二の混合
気通路16出口の上方に進入方向を変化させられた空気
と垂直方向に交差し激しくぶつかり合うことによって混
合を促進され、均一な希薄混合気となり第二の混合気室
5に供給される。また、導入口15を流れの方向に平行
に且つ第二の通路16より上流に、そして、第二の通路
16を流れの方向に垂直に設けることによって、混合気
の上向きの流れの方向性を利用し、第二の通路16より
多くの混合気を放出することが可能となる。
れる燃焼用空気は、一部がスロート部22からバーナ本
体2の内部に流入し、残りの大部分の空気はバーナ本体
2の間、つまり空気取入部8を流れ、方向変更部21に
よって第二の混合気通路16出口の上方に進入方向を変
化させられた後、それぞれの第二の混合気室5に供給さ
れる。一方燃料管24から供給される燃料は、各ノズル
23から各スロート部22に向かって噴出され、バーナ
本体2の内部に流入して空気と混合し、第一の混合気室
3に供給される。ここで、第一の混合気室3内の混合気
は上方向の流れになっており大部分はバーナ本体2と突
出部11の間の空間を上昇し第二の通路16より第二の
混合気室5に放出され、残りは上方向の流れに垂直な導
入口15を経由して第一の通路12を通って第一の炎口
部1より放出される。よって、第二の混合気通路16よ
り噴出した混合気は方向変更部21によって第二の混合
気通路16出口の上方に進入方向を変化させられた空気
と垂直方向に交差し激しくぶつかり合うことによって混
合を促進され、均一な希薄混合気となり第二の混合気室
5に供給される。また、導入口15を流れの方向に平行
に且つ第二の通路16より上流に、そして、第二の通路
16を流れの方向に垂直に設けることによって、混合気
の上向きの流れの方向性を利用し、第二の通路16より
多くの混合気を放出することが可能となる。
【0010】次にこのバーナの本来の燃焼原理について
説明する。第一の混合気室3の内部の混合気は1次空気
比を30から60%に設定している。この混合気の一部
分は第一の炎口部1より噴出し濃火炎を形成し、残りの
大部分の混合気は第二の通路16より第二の混合気室5
の内部に導かれ、バーナ本体2の間より入ってくる多量
の空気と混合する。この時一次空気比を170から25
0%程度で、且つ可燃範囲外の希薄な混合気になるとと
もに均一化された後、傾斜部19に設けられた第二の炎
口部4から傾斜して噴出される。希薄混合気は第一の炎
口部1の上に形成される濃火炎の熱的な影響を受けるこ
とによって着火し、希薄燃焼を行なう。サーマルNOx
は燃焼反応帯の温度が低温であるほど発生量は減少する
ので空気を多量に含む希薄な混合気ほど熱容量が増加し
て火炎温度が低下し、低NOx化が図れる。よって濃火
炎の燃焼量を少なくし希薄火炎の燃焼量を多くすること
によりこのバーナのNOx発生量は少なくできるのであ
る。我々の設定では全燃焼量に占める均一な希薄火炎の
燃焼量の比は0.8から0.7でNOx値を40ppm
程度にできる。しかしながら従来のバーナ構成ではその
比を0.6程度までしか増加することができなく、また
希薄混合気も不完全な混合状態にしか混合できていなか
ったのに比較して本発明のバーナでは上記構成によりそ
の比を0.8程度まで増加するとともに均一な希薄混合
気を供給できたのである。その結果NOx発生量を大幅
に削減できたのである。
説明する。第一の混合気室3の内部の混合気は1次空気
比を30から60%に設定している。この混合気の一部
分は第一の炎口部1より噴出し濃火炎を形成し、残りの
大部分の混合気は第二の通路16より第二の混合気室5
の内部に導かれ、バーナ本体2の間より入ってくる多量
の空気と混合する。この時一次空気比を170から25
0%程度で、且つ可燃範囲外の希薄な混合気になるとと
もに均一化された後、傾斜部19に設けられた第二の炎
口部4から傾斜して噴出される。希薄混合気は第一の炎
口部1の上に形成される濃火炎の熱的な影響を受けるこ
とによって着火し、希薄燃焼を行なう。サーマルNOx
は燃焼反応帯の温度が低温であるほど発生量は減少する
ので空気を多量に含む希薄な混合気ほど熱容量が増加し
て火炎温度が低下し、低NOx化が図れる。よって濃火
炎の燃焼量を少なくし希薄火炎の燃焼量を多くすること
によりこのバーナのNOx発生量は少なくできるのであ
る。我々の設定では全燃焼量に占める均一な希薄火炎の
燃焼量の比は0.8から0.7でNOx値を40ppm
程度にできる。しかしながら従来のバーナ構成ではその
比を0.6程度までしか増加することができなく、また
希薄混合気も不完全な混合状態にしか混合できていなか
ったのに比較して本発明のバーナでは上記構成によりそ
の比を0.8程度まで増加するとともに均一な希薄混合
気を供給できたのである。その結果NOx発生量を大幅
に削減できたのである。
【0011】ここで希薄混合気が十分に混合されていな
い場合について説明しておくと、第二の通路16より放
出した混合気はバーナ本体2間を流れてきた空気と混合
せずに層流状に第二の炎口4より燃焼室に放出されるの
で濃い混合気を放出している第二の炎口4には濃火炎が
形成され薄い混合気あるいは空気を放出している第二の
炎口4には希薄化が不充分な希薄火炎・空気層が形成さ
れ周囲の濃火炎の二次空気として利用される。よって、
本来の希薄火炎が減少し、濃火炎が増加するのでNOx
発生量を削減できない。
い場合について説明しておくと、第二の通路16より放
出した混合気はバーナ本体2間を流れてきた空気と混合
せずに層流状に第二の炎口4より燃焼室に放出されるの
で濃い混合気を放出している第二の炎口4には濃火炎が
形成され薄い混合気あるいは空気を放出している第二の
炎口4には希薄化が不充分な希薄火炎・空気層が形成さ
れ周囲の濃火炎の二次空気として利用される。よって、
本来の希薄火炎が減少し、濃火炎が増加するのでNOx
発生量を削減できない。
【0012】また、導入口15の通過面積を変更するだ
けで濃火炎の燃焼量と希薄火炎の燃焼量の比を変更する
ことができる。よって様々なガス種に最適な濃火炎の燃
焼量と希薄火炎の燃焼量の比を設定できるのである。
けで濃火炎の燃焼量と希薄火炎の燃焼量の比を変更する
ことができる。よって様々なガス種に最適な濃火炎の燃
焼量と希薄火炎の燃焼量の比を設定できるのである。
【0013】また燃焼量が小さくなった場合には、第一
の炎口部1および第二の炎口部4の混合気の噴出流速が
小さくなり火炎がそれぞれの炎口部に近づいてくる。さ
らに供給空気量が変動すると燃焼量が小さいため、第二
の混合気室5の内部の混合気は可燃範囲に入る場合があ
る。この時希薄火炎は第二の混合気室5の内部に進行し
ようとするが、第二の炎口部4は消炎直径より小さい穴
径に設定されているため第二の混合気室5の内部に火炎
が逆火することを防止する。従って燃焼量を絞っても安
定した燃焼を得ることが出来るのである。
の炎口部1および第二の炎口部4の混合気の噴出流速が
小さくなり火炎がそれぞれの炎口部に近づいてくる。さ
らに供給空気量が変動すると燃焼量が小さいため、第二
の混合気室5の内部の混合気は可燃範囲に入る場合があ
る。この時希薄火炎は第二の混合気室5の内部に進行し
ようとするが、第二の炎口部4は消炎直径より小さい穴
径に設定されているため第二の混合気室5の内部に火炎
が逆火することを防止する。従って燃焼量を絞っても安
定した燃焼を得ることが出来るのである。
【0014】さらに噴射板18は一体成形で折り曲げら
れた板材であり、支持具17とバーナ本体2とで形成さ
れる隙間に挿入され、噴射板18の垂直壁とバーナ本体
2の壁部が互いに密着して接合されているため、バーナ
ブロック全体としての剛性が増し変形が発生することが
ない。従って設計上管理できない隙間が発生することに
よる第二の混合気室5の混合比のバラツキを小さくでき
性能の安定化を図ることが出来る。
れた板材であり、支持具17とバーナ本体2とで形成さ
れる隙間に挿入され、噴射板18の垂直壁とバーナ本体
2の壁部が互いに密着して接合されているため、バーナ
ブロック全体としての剛性が増し変形が発生することが
ない。従って設計上管理できない隙間が発生することに
よる第二の混合気室5の混合比のバラツキを小さくでき
性能の安定化を図ることが出来る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃焼装置に
よれば次の効果が得られる。 1)従来に比べ混合気と空気の混合を促進できたので希
薄混合気を均一化でき、第二の炎口上で均一化した希薄
火炎を形成することが出来、低NOx化を実現できる。 2)従来に比べ希薄火炎の燃焼量を濃火炎の燃焼量より
大きくとることができるので、大部分の燃料を第二の炎
口部上に形成される火炎温度の低い希薄火炎で燃焼させ
ることができて、低NOx化を実現できる。 3)第一の炎口部への混合気を供給する導入口の面積を
容易に変更できるので、様々なガス種に最適な希薄火炎
の燃焼量と濃火炎の燃焼量の比を設定できる。
よれば次の効果が得られる。 1)従来に比べ混合気と空気の混合を促進できたので希
薄混合気を均一化でき、第二の炎口上で均一化した希薄
火炎を形成することが出来、低NOx化を実現できる。 2)従来に比べ希薄火炎の燃焼量を濃火炎の燃焼量より
大きくとることができるので、大部分の燃料を第二の炎
口部上に形成される火炎温度の低い希薄火炎で燃焼させ
ることができて、低NOx化を実現できる。 3)第一の炎口部への混合気を供給する導入口の面積を
容易に変更できるので、様々なガス種に最適な希薄火炎
の燃焼量と濃火炎の燃焼量の比を設定できる。
【図1】本発明の一実施例における燃焼装置の一部断面
図
図
【図2】同装置の要部斜視図
【図3】従来の燃焼装置の一部断面図
【図4】従来の同装置の側面図
1 第一の炎口部 2 バーナ本体 3 第一の混合気室 4 第二の炎口部 5 第二の混合気室 8 空気取入部 11 突出部 12 第一の通路 15 導入口 16 第二の通路 21 方向変更部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−309706(JP,A) 特開 平4−273907(JP,A) 特開 平4−283307(JP,A) 実開 昭57−160532(JP,U) 実開 平1−178417(JP,U) 実公 昭46−11632(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 14/08 F23C 11/00 329 - 330 F23D 14/02
Claims (1)
- 【請求項1】 第一の炎口部とこれに連通した第一の混
合気室を有するバーナ本体と、このバーナ本体の第一の
混合気室の側方に設け、かつ第二の炎口部を有する第二
の混合気室と、前記第二の混合気室に設けた空気取入れ
部と、前記第一の混合気室内に突出部を有し、かつ前記
第一の炎口部へ混合気を供給する第一の通路と、前記第
一の混合気室内の混合気の流れに平行な第一の通路の平
行部の面に設けられた混合気の導入口と、前記第一の混
合気室と前記第二の混合気室とを連通するように前記バ
ーナ本体に設けた第二の通路と、前記空気取入れ部から
の空気を前記第二の通路出口へと導く方向変更部とから
なり、前記導入口を前記第二の通路より上流側に設けた
燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14848591A JP2998291B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14848591A JP2998291B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04371709A JPH04371709A (ja) | 1992-12-24 |
JP2998291B2 true JP2998291B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15453814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14848591A Expired - Fee Related JP2998291B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 燃焼装置 |
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