JP3851734B2 - 濃淡燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一端側に濃混合気用炎口が形成された偏平な濃混合部と、一端側に淡混合気用炎口が形成された偏平な淡混合部とが、その幅方向を並び方向として交互に並設された濃淡燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような濃淡燃焼装置は、淡混合気用炎口から吐出される淡混合気を濃混合気用炎口に生成される濃火炎により保炎しながら燃焼させ、全体として大きな空気混合率で燃料ガスを燃焼させて、窒素酸化物であるNOxの発生を抑えながら、安定した燃焼が行えるように構成したものである。
【0003】
従来、この種の濃淡燃焼装置では、一端側に濃混合気用炎口が形成された偏平な濃混合部としての濃用バーナを、箱状の枠体内に所定の間隔を置いて複数個並設し、濃用バーナ間に形成される偏平な空間を淡混合部の淡混合気流路とし、濃バーナと一体的に形成した噴出管を淡混合気流路の下方に位置させ、その噴出管の導入口にガスノズルを臨ませて、ガスノズルからの燃料ガスの噴出に伴って燃焼用空気の一部を吸引し、燃料ガスと燃焼用空気との混合気を前記噴出管から淡混合気流路内に噴出させ、さらに、その混合気に対して、その下方から送風手段による燃焼用空気を供給して混合し、濃混合気用炎口の間に形成の淡混合気用炎口から吐出させて燃焼させるように構成したものが知られている(例えば、特開平8−200628号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来装置では、淡混合気流路が、間隔を置いて並設された偏平な濃用バーナ間に形成の空間で構成されているので、淡混合気流路がほぼストレートな流路となり、そのために、淡混合気用流路の長さをある程度長くしないと、燃料ガスと燃焼用空気との混合が十分に行われず、また、混合を十分に行おうとすると、装置全体が大型化するという問題があった。
さらに、NOxの発生をより一層抑えるために、例えば、燃料ガス全体としての空気混合率を大きくしながら、濃混合気に対する淡混合気の比率を大きくしようとすると、淡混合気の流速が速くなって燃料ガスと燃焼用空気との混合が一層悪くなるという問題もあった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するもので、その目的は、装置を大型化することなく、燃料ガスと燃焼用空気との混合を良好にして、NOxの発生をより一層抑制することを可能にしながら、安定した燃焼を可能にする濃淡燃焼装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、一端側に淡混合気用炎口が形成された偏平な淡混合部が、濃混合部と淡混合部との並び方向視にて、その横一側部に開口した導入口から横他側部に向けて伸び、その横他側部において反転状態に屈曲して前記淡混合気用炎口に連なる屈曲状の淡混合気流路を備えているので、淡混合部を殊更大きくすることなく、淡混合気流路の長さを長くすることができ、燃料ガスと燃焼用空気との混合を良好に行うことができる。
そして、その淡混合気流路に対し、導入口を通して、燃料ガスがガスノズルより噴出供給され、かつ、送風手段にて送風された燃焼用空気が送風圧により押し込み供給されるので、燃料ガスの噴出に伴って燃焼用空気を吸引するものと比較して、燃料ガスに対する燃焼用空気の量を増加させることができて、NOxの発生をより一層抑制することができる。
このようにして、NOxの発生を抑制するために燃焼用空気の量を増加させても、上述した屈曲状の淡混合気流路によって、燃料ガスと燃焼用空気との混合は良好に維持されるのである。しかし、その反面、屈曲状の淡混合気流路によって淡混合気の流れ方向が変更されるので、淡混合気用炎口に向けて流れる淡混合気の量が淡混合用炎口に対して不均一となり、淡混合気の流速が部分的に速くなる箇所が発生して、淡火炎のリフト現象が生じて安定した燃焼が阻害される虞がある。
しかしながら、前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る流路部分に、淡混合気用炎口に向けて流れる淡混合気量を淡混合気用炎口の全体に亘り均一化すべく、淡混合気の流れを規制する規制体が設けられているので、この規制体によって淡混合気の量が淡混合気用炎口全体に亘って均一化されて、淡混合気の流速が部分的に速くなる箇所もなく、淡火炎のリフト現象も確実に防止されて安定した燃焼が可能となる。
又、請求項1に記載の発明によれば、前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る流路部分が、濃混合部と淡混合部との並び方向視にて、導入口から離れる側の流路形成用壁部分を前記導入口側に突出する凸部状とする状態で形成されているので、前記屈曲部からの淡混合気は、その凸部状の流路形成用壁部分によって導入口側へ偏向案内され、さらに、前記規制体が、前記屈曲部側ほど淡混合気用炎口に近接して位置する傾斜姿勢で設けられているので、導入口側へ偏向案内された淡混合気は、規制体の傾斜によって導入口から離れる側へと案内されて、淡混合気の量が淡混合気用炎口全体に亘ってより確実に均一化される。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、一端側に淡混合気用炎口が形成された偏平な淡混合部が、濃混合部と淡混合部との並び方向視にて、その横一側部に開口した導入口から横他側部に向けて伸び、その横他側部において反転状態に屈曲して前記淡混合気用炎口に連なる屈曲状の淡混合気流路を備えているので、淡混合部を殊更大きくすることなく、淡混合気流路の長さを長くすることができ、燃料ガスと燃焼用空気との混合を良好に行うことができる。
そして、その淡混合気流路に対し、導入口を通して、燃料ガスがガスノズルより噴出供給され、かつ、送風手段にて送風された燃焼用空気が送風圧により押し込み供給されるので、燃料ガスの噴出に伴って燃焼用空気を吸引するものと比較して、燃料ガスに対する燃焼用空気の量を増加させることができて、NOxの発生をより一層抑制することができる。
このようにして、NOxの発生を抑制するために燃焼用空気の量を増加させても、上述した屈曲状の淡混合気流路によって、燃料ガスと燃焼用空気との混合は良好に維持されるのである。しかし、その反面、屈曲状の淡混合気流路によって淡混合気の流れ方向が変更されるので、淡混合気用炎口に向けて流れる淡混合気の量が淡混合用炎口に対して不均一となり、淡混合気の流速が部分的に速くなる箇所が発生して、淡火炎のリフト現象が生じて安定した燃焼が阻害される虞がある。
しかしながら、前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る流路部分に、淡混合気用炎口に向けて流れる淡混合気量を淡混合気用炎口の全体に亘り均一化すべく、淡混合気の流れを規制する規制体が設けられているので、この規制体によって淡混合気の量が淡混合気用炎口全体に亘って均一化されて、淡混合気の流速が部分的に速くなる箇所もなく、淡火炎のリフト現象も確実に防止されて安定した燃焼が可能となる。
又、請求項2に記載の発明によれば、前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る流路部分が、濃混合部と淡混合部との並び方向視にて、導入口から離れる側の流路形成用壁部分を直線状とする状態で形成されているので、前記屈曲部からの淡混合気は、その直線状の流路形成用壁部分によって導入口から離れる側へ案内され、さらに、前記規制体が、前記屈曲部側ほど淡混合気用炎口から離れて位置する傾斜姿勢で設けられているので、導入口から離れる側へ案内された淡混合気は、規制体の傾斜によって導入口側へと案内されて、淡混合気の量が淡混合気用炎口全体に亘ってより確実に均一化される。
【0008】
請求項に記載の発明によれば、前記規制体が、淡混合気の流れを規制して通流させ且つ通流する淡混合気を整流する長さを有する通流孔を備えた通流孔形成部材にて構成されているので、前記規制体によって、淡混合気の量を淡混合気用炎口全体に亘って均一化すると同時に、淡混合気を整流することができる。
したがって、前記規制体により、淡混合気量の均一化と淡混合気の整流化との2つの作用を期待することができ、しかも、淡混合気の整流化による安定した淡火炎の生成によって、装置全体として一層安定した燃焼が可能となる。
【0009】
請求項に記載の発明によれば、前記通流孔形成部材の通流孔が、淡混合部の横一側から横他側に亘る横方向に沿って連続して開口するものであるから、例えば、互いに独立して開口する孔を多数設けるものに比べて、塵埃などの詰まりが少なく、長時間に亘って所望通りの作用が期待でき、かつ、濃混合部と淡混合部との並び方向での開口幅を前記横方向において変化させることにより混合気の流れを規制するように構成されているので、比較的簡単な構成でありながら、淡混合気の量を淡混合気用炎口全体に亘って確実に均一化することができる。
【0012】
請求項に記載の発明によれば、前記淡混合気流路における前記導入口から前記屈曲部に至る流路部分に、濃混合部と淡混合部との並び方向視にて、その並び方向に軸心を向けた3本のピン状体が設けられているので、その3本のピン状体による攪拌作用で、燃料ガスと燃焼用空気との混合が促進される。
しかも、その3本のピン状体のひとつを他の2つよりも淡混合気の流れ方向上手側に位置させ、かつ、上手側のひとつを流路幅方向の中央部に位置させ、残る2つを流路幅方向に振り分け位置させた状態で設けられているので、3本のピン状体による攪拌作用は、淡混合気流路の幅方向に均平化され、燃料ガスと燃焼用空気とは、3本のピン状体により効率良く、淡混合気流路全体に亘って良好に混合される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明による濃淡燃焼装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この濃淡燃焼装置は、図1〜図4に示すように、バ−ナケ−ス1やバ−ナケ−ス1内に内装の角筒状の箱状枠体2などを備え、複数の偏平な板金製の濃混合部としての濃用バ−ナ3と、複数の偏平な板金製の淡混合部としての淡用バーナ4とが、その幅方向を並び方向として交互に、かつ、その並び方向の両端部に濃用バーナ3が位置するように並設されて箱状枠体2内に収納保持されている。
前記バ−ナケ−ス1の下方には、燃焼用空気を送風する送風手段としてのファン5が設けられ、そのファン5の吐出口が、バ−ナケ−ス1の底部と箱状枠体2の底部との間に形成された空気室6に連通されている。
【0014】
前記濃用バ−ナ3は、空気混合率の小さい濃混合気を吐出して燃焼させるもので、図6に示すように、一連の板材を折り曲げて形成され、その上面側には、複数のスリット状の炎孔7aからなる濃混合気用炎口7が形成され、この濃混合気用炎口7に連通する濃混合気流路8が、濃用バーナ3の幅方向の両側に膨出する状態で設けられ、濃混合気用炎口7と反対側の端部の横一側部には、燃料ガスと燃焼用空気とを導入する濃用導入口9が設けられている。
前記濃混合気流路8は、横側方視において、つまり、濃用バーナ3と淡用バーナ4との並び方向視において、横一側部に開口した濃用導入口9から横他側部に向けて伸び、その横他側部において反転状態に屈曲して濃混合気用炎口7に連なる屈曲状の流路に構成されている。
【0015】
前記淡用バーナ4は、空気混合率の大きい淡混合気を吐出して燃焼させるもので、図7に示すように、一連の板材を折り曲げて形成され、その上面側には、細長い矩形の開口からなる淡混合気用炎口10が形成され、この淡混合気用炎口10に連通する淡混合気流路11が、淡用バーナ4の幅方向の両側に膨出する状態で設けられ、淡混合気用炎口10とは反対側の端部の横一側部には、燃料ガスと燃焼用空気とを導入する淡用導入口12が設けられている。
この淡混合気流路11も、横側方視において、つまり、濃用バーナ3と淡用バーナ4との並び方向視において、横一側部に開口した淡用導入口12から横他側部に向けて伸び、その横他側部において反転状態に屈曲して淡混合気用炎口10に連なる屈曲状の流路に構成されている。
【0016】
つまり、この淡混合気流路11は、濃用バーナ3と淡用バーナ4との並び方向視において、淡用導入口12の反対側である横他側部において反転状態で屈曲する屈曲部としての屈曲流路11aを備え、かつ、その横他側部において淡混合気流路11を形成する流路形成用壁部分としての淡用バーナ4の板材部分4aが、淡用導入口12側に突出する凸部状に構成され、屈曲流路11aからの淡混合気の一部が、その凸部状の板材部分4aによって淡用導入口12側に偏向案内されて淡混合気用炎口10から吐出されるように構成されている。
そして、前記淡混合気流路11のうち、屈曲流路11aから淡混合気用炎口10に至る流路部分には、凸部状の板材部分4aにより偏向案内された淡混合気に作用する状態で、淡混合気の流れを規制して淡混合気用炎口10に向けて流れる淡混合気の量を淡混合気用炎口10の全体に亘って均一化する規制体としての通流孔形成部材13Aが設けられている。
【0017】
この通流孔形成部材13Aは、図5に示すように、ある程度の厚みLを備えた金属製のブロックで形成され、かつ、淡混合気の流れを規制して通流させるとともに、厚み分の長さLによって淡混合気を整流するための通流孔13aを備えていて、その通流孔形成部材13Aの幅Dが、淡混合気流路11の幅とほぼ同一に構成されている。
通流孔形成部材13Aの通流孔13aは、その長手方向一側方の端部の開口幅D1が、通流孔形成部材13Aの幅Dの1/3程度に、他側方の端部の開口幅D2が、通流孔形成部材13Aの幅Dの1/2程度に形成され、かつ、その一側方端部から他側方端部に向けて連続して開口し、徐々に幅広になるようにテーパ状の孔に形成されている。
そして、このような構成の通流孔形成部材13Aが、濃用バーナ3と淡用バーナ4との並び方向視において、開口幅の狭いD1側を淡用導入口12側に、開口幅の広いD2側を凸部状の板材部分4a側に位置した状態で、かつ、開口幅の広いD2側を淡混合気用炎口10に近接させるように、所定の傾斜角αを有する傾斜姿勢で淡用バーナ4に取付けられている。
【0018】
前記淡混合気流路11のうち、淡用導入口12から屈曲流路11aに至る流路部分は、淡混合気の流れ方向視において、断面形状がほぼ長方形に形成され、その長方形の流路を淡用バーナ4の横幅方向に横断する状態で、断面形状円形の合計3本のピン状体14a,14bが配設されている。
この3本のピン状体14a,14bのうち、ひとつのピン状体14aは、他の2つのピン状体14bよりも淡用導入口12に近い側、つまり、淡混合気の流れ方向上手側に位置し、かつ、断面形状ほぼ長方形の淡混合気流路11において、その上下方向幅の中央位置で横幅方向へ横断する状態に配設され、他の2つのピン状体14bは、その上下方向幅の中央に位置するピン状体14aを挟んで上下に振り分け配置されて横幅方向へ横断する状態に配設されている。
【0019】
前記淡用バーナ4の淡混合気用炎口10には、整流板として作用する複数枚の波板15aと平板15bとが、細長い淡混合気用炎口10の長手方向に沿う姿勢で、かつ、細長い淡混合気用炎口10の長手方向のほぼ全域にわたって交互に配設され、各波板15aと平板15bとの上端が、淡混合気用炎口10とほぼ面一になるように配設され、さらに、その淡混合気用炎口10には、淡混合気の流動により淡混合気用炎口10に渦流を発生させるための第一渦流形成部材16と第二渦流形成部材17も設けられている。
第一渦流形成部材16は、細長い淡混合気用炎口10の長手方向に沿って、淡混合気用炎口10の両端部と中間部とに配設され、第二渦流形成部材17は、淡混合気用炎口10の長手方向に直交し、かつ、淡混合気用炎口10の中央部側ほど幅狭の三角形に構成されて、淡混合気用炎口10の長手方向に沿って等間隔に配設されている。
【0020】
前記濃用バ−ナ3の濃用導入口9と淡用バーナ4の淡用導入口12とは、全て同一方向に向けて並設され、その並設状態において、濃用導入口9が上方に、淡用導入口12が下方に位置するように構成され、両導入口9,12の前面には、濃用の燃料ガスと淡用の燃料ガスとを分配供給するガスヘッダ18が設けられている。
このガスヘッダ18には、濃用ガスノズル19と淡用ガスノズル20とが設けられ、各濃用ガスノズル19が濃用導入口9に、各淡用ガスノズル20が淡用導入口12に対応して臨むように配置されている。
【0021】
前記濃用導入口9は、開口面積が比較的小さく、主として各濃用ガスノズル19からの燃料ガスの吹き込みによるエゼクタ作用で、空気室6からガスヘッダ18側へ流通する燃焼用空気の一部を所定の割合で吸引して、各濃用導入口9に導入するように構成されている。
このようにして、各濃用導入口9から導入された燃料ガスと燃焼用空気とは、屈曲した濃混合気流路8内を通流する間に互いに十分に混合され、混合後の濃混合気が濃混合気用炎口7から吐出されて燃焼される。
【0022】
前記淡用導入口12は、濃用導入口9よりも開口面積が大きく、上述のエゼクタ作用による吸引よりも、むしろ空気室6からガスヘッダ18側へ通流する燃焼用空気の一部を、主としてファン5の送風圧によって所定の割合で押し込み供給して、各淡用導入口12に導入するように構成されている。
つまり、図2に示すように、バーナケース1の内周と箱状枠体2の外周との間には、箱状枠体2やバーナケース1を冷却するために、空気室6からの空気の一部が通流する隙間が設けられているが、その隙間の断面積は小さいので、空気室6やバーナケース1内の空気圧が高くなって、空気室6内の空気の大部分が淡用導入口12に導入されるように構成されている。
【0023】
そして、各淡用導入口12から導入された燃料ガスと燃焼用空気とは、淡用導入口12に近い側に位置するひとつのピン状体14aによって上下に分流され、その上下に分流された流れが、それぞれ他のピン状体14bによってさらに上下に分流され、それによって燃料ガスと燃焼用空気との混合が促進されるとともに、屈曲流路11aを通流する間にさらに混合が促進される。
このようにして、十分に混合された後の淡混合気は、屈曲流路11aによる屈曲作用と、凸部状の板材部分4aによる偏向案内作用により、その大半が淡用導入口12から遠ざかる側に通流される。
淡用導入口12側に通流された淡混合気は、傾斜する通流孔形成部材13Aに沿って淡用導入口12から遠ざかる側に案内されながら通流孔13a内を通流して淡混合気用炎口10に至るのであるが、その通流孔13aの開口幅が、淡用導入口12側ほど狭く、淡用導入口12から遠ざかるほど広くなるので、この通流孔形成部材13Aの通流孔13a内を通流することにより、淡混合気用炎口10に向けて流れる淡混合気は、その量が淡混合気用炎口10の全体に亘って均一化される。
【0024】
その後、淡混合気は淡混合気用炎口10から吐出されて燃焼されるが、第一渦流形成部材16と第二渦流形成部材17の作用によって淡混合気の吐出しない箇所が生成されて渦流が発生し、その渦流の吸引力で淡火炎のリフト現象が抑えられる。
このようにして、淡混合気用炎口10から吐出されて燃焼される淡混合気は、通流孔形成部材13Aによって、その量が淡混合気用炎口10の全体に亘って均一化されるので、NOxの発生をより一層抑えるために、燃料ガス全体としての空気混合率を大きくしながら、濃混合気に対する淡混合気の比率を大きくしても、淡混合気用炎口10から吐出される淡混合気の流速が局部的に速くなることが防止され、かつ、第一と第二渦流形成部材16,17による渦流の発生もあって、淡火炎のリフト現象が確実に防止される。
【0025】
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、流路形成用部材としての板材部分4aを凸部状に構成した例を示したが、必ずしも凸部状に構成する必要はない。
その一例を示したのが図8の実施形態であり、先の実施形態と同様に、淡混合気流路11が、濃用バーナ3と淡用バーナ4との並び方向視において、横一側部に開口した淡用導入口12から横他側部に向けて伸び、その横他側部の屈曲流路11aを介して淡混合気用炎口10に至るように構成されているのであるが、横他側部において淡混合気流路11を形成する流路形成用壁部分としての淡用バーナ4の板材部分4bが、凸部状ではなくて、直線状の板材部分4bに構成されている。
【0026】
そして、屈曲流路11aから淡混合気用炎口10に至る流路部分に規制体としての通流孔形成部材13Bが設けられ、かつ、この通流孔形成部材13Bにも、先の実施形態と同様に、長手方向一側方の端部の開口幅D1が、通流孔形成部材13Bの幅Dの1/3程度に、他側方の端部の開口幅D2が、通流孔形成部材13Bの幅Dの1/2程度に形成され、かつ、その一側方端部から他側方端部に向けて連続して開口し、徐々に幅広になるようにテーパ状の通流孔13bが形成されている。
しかし、この通流孔形成部材13Bは、先の実施形態とは逆に、濃用バーナ3と淡用バーナ4との並び方向視において、開口幅の狭いD1側を直線状の板材部分4b側に、開口幅の広いD2側を淡用導入口12側に位置した状態で、かつ、開口幅の狭いD1側を淡混合気用炎口10から離れるように、所定の傾斜角βを有する傾斜姿勢で淡用バーナ4に取付けられ、淡用導入口12から屈曲流路11aに至る流路部分には、先の実施形態と同様に、3本のピン状体14a,14bが配設されている。
【0027】
この別の実施形態においては、3本のピン状体14a,14bによって混合が促進された後の淡混合気は、直線状の板材部分4bによる案内作用で、その大半が通流孔形成部材13Bの淡用導入口12から遠ざかる側に通流され、その一部が屈曲流路11aによる屈曲作用によって淡用導入口12側に通流される。
淡用導入口12から遠ざかる側に通流された淡混合気は、傾斜する通流孔形成部材13Bに沿って淡用導入口12側に案内されながら通流孔13b内を通流して淡混合気用炎口10に至るのであるが、その通流孔13bの開口幅が、淡用導入口12から遠ざかる側ほど狭く、淡用導入口12側ほど広くなるので、この通流孔形成部材13Bの通流孔13b内を通流することにより、淡混合気用炎口10に向けて流れる淡混合気は、その量が淡混合気用炎口10の全体に亘って均一化される。
【0028】
(2)これまでの実施形態では、通流孔形成部材13A,13Bの厚みLを利用して淡混合気を整流する構成のものを示したが、通流孔形成部材13A,13Bとしては、整流作用を期待し得ない程度の薄い部材を用いて実施することもでき、また、その通流孔形成部材に設ける通流孔にしても、これまでのように連続して開口する通流孔13a,13bではなく、互いに独立した多数の孔を設けて実施することができる。
このように、通流孔形成部材に設ける通流孔の大きさや形状などは、適宜変更が可能であり、その通流孔の構成などによっては、通流孔形成部材を傾斜姿勢ではなく、淡混合気用炎口10と平行する状態で取付けることもできる。
【0029】
(3)これまでの実施形態では、淡用導入口12から屈曲流路11aに至る流路部分に3本のピン状体14a,14bを設けた構成を示したが、このピン状体14a,14bは必ずしも必要なものではなく、ピン状体14a,14bを廃して実施することもでき、また、ピン状体を設ける場合には、淡混合気流路11の形状や構成などに応じて、その本数や配置関係などを適宜変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】濃淡燃焼装置の一部切欠き斜視図
【図2】濃淡燃焼装置の縦断側面図
【図3】濃淡燃焼装置の縦断背面図
【図4】濃淡燃焼装置の一部上面図
【図5】通流孔形成部材の斜視図と平面図
【図6】濃用バーナの斜視図
【図7】淡用バーナの一部切欠き斜視図
【図8】別の実施形態を示す濃淡燃焼装置の縦断側面図
【符号の説明】
3 濃混合部
4 淡混合部
4a 凸部状の流路形成用壁部分
4b 直線状の流路形成用壁部分
5 通風手段
7 濃混合気用炎口
10 淡混合気用炎口
11 淡混合気流路
11a 淡混合気流路の屈曲部
13A,13B 規制体としての通流孔形成部材
13a,13b 通流孔
14a,14b ピン状体
20 ガスノズル

Claims (5)

  1. 一端側に濃混合気用炎口が形成された偏平な濃混合部と、一端側に淡混合気用炎口が形成された偏平な淡混合部とが、その幅方向を並び方向として交互に並設された濃淡燃焼装置であって、
    前記淡混合部が、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向視にて、その横一側部に開口した導入口から横他側部に向けて伸び、その横他側部において反転状態に屈曲して前記淡混合気用炎口に連なる屈曲状の淡混合気流路を備えて、前記導入口を通して、燃料ガスがガスノズルより噴出供給され、かつ、送風手段にて送風された燃焼用空気が送風圧により押し込み供給されるように構成され、
    前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る流路部分に、前記淡混合気用炎口に向けて流れる淡混合気量を淡混合気用炎口の全体に亘り均一化すべく、淡混合気の流れを規制する規制体が設けられ
    前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る流路部分が、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向視にて、前記導入口から離れる側の流路形成用壁部分を前記導入口側に突出する凸部状とする状態で形成され、
    前記規制体が、前記凸部状の流路形成用壁部分にて前記導入口側に偏向案内された淡混合気に作用する位置に、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向視にて、前記屈曲部側ほど前記淡混合気用炎口に近接して位置する傾斜姿勢で設けられている濃淡燃焼装置。
  2. 一端側に濃混合気用炎口が形成された偏平な濃混合部と、一端側に淡混合気用炎口が形成された偏平な淡混合部とが、その幅方向を並び方向として交互に並設された濃淡燃焼装置であって、
    前記淡混合部が、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向視にて、その横一側部に開口した導入口から横他側部に向けて伸び、その横他側部において反転状態に屈曲して前記淡混合気用炎口に連なる屈曲状の淡混合気流路を備えて、前記導入口を通して、燃料ガスがガスノズルより噴出供給され、かつ、送風手段にて送風された燃焼用空気が送風圧により押し込み供給されるように構成され、
    前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る流路部分に、前記淡混合気用炎口に向けて流れる淡混合気量を淡混合気用炎口の全体に亘り均一化すべく、淡混合気の流れを規制する規制体が設けられ、
    前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る流路部分が、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向視にて、前記導入口から離れる側の流路形成用壁部分を直線状とする状態で形成され、
    前記規制体が、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向視にて、前記屈曲部側ほど前記淡混合気用炎口から離れて位置する傾斜姿勢で設けられている濃淡燃焼装置。
  3. 前記規制体が、淡混合気の流れを規制して通流させ且つ通流する淡混合気を整流する長さを有する通流孔を備えた通流孔形成部材にて構成されている請求項1又は2に記載の濃淡燃焼装置。
  4. 前記通流孔が、淡混合部の横一側から横他側に亘る横方向に沿って連続して開口し、かつ、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向での開口幅を前記横方向において変化させることにより混合気の流れを規制するように構成されている請求項3に記載の濃淡燃焼装置。
  5. 前記淡混合気流路における前記導入口から前記屈曲部に至る流路部分に、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向視にて、その並び方向に軸心を向けた3本のピン状体が、ひとつを他の2つよりも淡混合気の流れ方向上手側に位置させ、かつ、上手側のひとつを流路幅方向の中央部に位置させ、残る2つを流路幅方向に振り分け位置させた状態で設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の濃淡燃焼装置。
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