JP2000179809A - 濃淡燃焼装置 - Google Patents
濃淡燃焼装置Info
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- JP2000179809A JP2000179809A JP10355802A JP35580298A JP2000179809A JP 2000179809 A JP2000179809 A JP 2000179809A JP 10355802 A JP10355802 A JP 10355802A JP 35580298 A JP35580298 A JP 35580298A JP 2000179809 A JP2000179809 A JP 2000179809A
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Abstract
空気の混合を良好にし、NOxの発生を抑制しながら、
安定した燃焼を可能にする濃淡燃焼装置の提供。 【解決手段】一端側に濃混合気用炎口が形成された偏平
な濃混合部3と淡混合気用炎口10が形成された偏平な
淡混合部4とが、幅方向を並び方向として交互に並設さ
れ、淡混合部4が、濃混合部3と淡混合部4との並び方
向視にて、横一側部に開口した導入口12から横他側部
に向けて伸びて反転状態に屈曲して淡混合気用炎口10
に連なる屈曲状の淡混合気流路11を備え、導入口12
を通して、燃料ガスが噴出供給され、燃焼用空気が送風
圧により押し込み供給され、淡混合気流路11の屈曲部
11aから淡混合気用炎口10に至る流路部分に、淡混
合気用炎口10に向けて流れる淡混合気量を淡混合気用
炎口10の全体に亘り均一化する規制体13Aが設けら
れている濃淡燃焼装置。
Description
用炎口が形成された偏平な濃混合部と、一端側に淡混合
気用炎口が形成された偏平な淡混合部とが、その幅方向
を並び方向として交互に並設された濃淡燃焼装置に関す
る。
炎口から吐出される淡混合気を濃混合気用炎口に生成さ
れる濃火炎により保炎しながら燃焼させ、全体として大
きな空気混合率で燃料ガスを燃焼させて、窒素酸化物で
あるNOxの発生を抑えながら、安定した燃焼が行える
ように構成したものである。
に濃混合気用炎口が形成された偏平な濃混合部としての
濃用バーナを、箱状の枠体内に所定の間隔を置いて複数
個並設し、濃用バーナ間に形成される偏平な空間を淡混
合部の淡混合気流路とし、濃バーナと一体的に形成した
噴出管を淡混合気流路の下方に位置させ、その噴出管の
導入口にガスノズルを臨ませて、ガスノズルからの燃料
ガスの噴出に伴って燃焼用空気の一部を吸引し、燃料ガ
スと燃焼用空気との混合気を前記噴出管から淡混合気流
路内に噴出させ、さらに、その混合気に対して、その下
方から送風手段による燃焼用空気を供給して混合し、濃
混合気用炎口の間に形成の淡混合気用炎口から吐出させ
て燃焼させるように構成したものが知られている(例え
ば、特開平8−200628号公報参照)。
置では、淡混合気流路が、間隔を置いて並設された偏平
な濃用バーナ間に形成の空間で構成されているので、淡
混合気流路がほぼストレートな流路となり、そのため
に、淡混合気用流路の長さをある程度長くしないと、燃
料ガスと燃焼用空気との混合が十分に行われず、また、
混合を十分に行おうとすると、装置全体が大型化すると
いう問題があった。さらに、NOxの発生をより一層抑
えるために、例えば、燃料ガス全体としての空気混合率
を大きくしながら、濃混合気に対する淡混合気の比率を
大きくしようとすると、淡混合気の流速が速くなって燃
料ガスと燃焼用空気との混合が一層悪くなるという問題
もあった。
解消するもので、その目的は、装置を大型化することな
く、燃料ガスと燃焼用空気との混合を良好にして、NO
xの発生をより一層抑制することを可能にしながら、安
定した燃焼を可能にする濃淡燃焼装置の提供にある。
め、請求項1に記載の発明によれば、一端側に淡混合気
用炎口が形成された偏平な淡混合部が、濃混合部と淡混
合部との並び方向視にて、その横一側部に開口した導入
口から横他側部に向けて伸び、その横他側部において反
転状態に屈曲して前記淡混合気用炎口に連なる屈曲状の
淡混合気流路を備えているので、淡混合部を殊更大きく
することなく、淡混合気流路の長さを長くすることがで
き、燃料ガスと燃焼用空気との混合を良好に行うことが
できる。そして、その淡混合気流路に対し、導入口を通
して、燃料ガスがガスノズルより噴出供給され、かつ、
送風手段にて送風された燃焼用空気が送風圧により押し
込み供給されるので、燃料ガスの噴出に伴って燃焼用空
気を吸引するものと比較して、燃料ガスに対する燃焼用
空気の量を増加させることができて、NOxの発生をよ
り一層抑制することができる。
ために燃焼用空気の量を増加させても、上述した屈曲状
の淡混合気流路によって、燃料ガスと燃焼用空気との混
合は良好に維持されるのである。しかし、その反面、屈
曲状の淡混合気流路によって淡混合気の流れ方向が変更
されるので、淡混合気用炎口に向けて流れる淡混合気の
量が淡混合用炎口に対して不均一となり、淡混合気の流
速が部分的に速くなる箇所が発生して、淡火炎のリフト
現象が生じて安定した燃焼が阻害される虞がある。しか
しながら、前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡
混合気用炎口に至る流路部分に、淡混合気用炎口に向け
て流れる淡混合気量を淡混合気用炎口の全体に亘り均一
化すべく、淡混合気の流れを規制する規制体が設けられ
ているので、この規制体によって淡混合気の量が淡混合
気用炎口全体に亘って均一化されて、淡混合気の流速が
部分的に速くなる箇所もなく、淡火炎のリフト現象も確
実に防止されて安定した燃焼が可能となる。
体が、淡混合気の流れを規制して通流させ且つ通流する
淡混合気を整流する長さを有する通流孔を備えた通流孔
形成部材にて構成されているので、前記規制体によっ
て、淡混合気の量を淡混合気用炎口全体に亘って均一化
すると同時に、淡混合気を整流することができる。した
がって、前記規制体により、淡混合気量の均一化と淡混
合気の整流化との2つの作用を期待することができ、し
かも、淡混合気の整流化による安定した淡火炎の生成に
よって、装置全体として一層安定した燃焼が可能とな
る。
孔形成部材の通流孔が、淡混合部の横一側から横他側に
亘る横方向に沿って連続して開口するものであるから、
例えば、互いに独立して開口する孔を多数設けるものに
比べて、塵埃などの詰まりが少なく、長時間に亘って所
望通りの作用が期待でき、かつ、濃混合部と淡混合部と
の並び方向での開口幅を前記横方向において変化させる
ことにより混合気の流れを規制するように構成されてい
るので、比較的簡単な構成でありながら、淡混合気の量
を淡混合気用炎口全体に亘って確実に均一化することが
できる。
合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る
流路部分が、濃混合部と淡混合部との並び方向視にて、
導入口から離れる側の流路形成用壁部分を前記導入口側
に突出する凸部状とする状態で形成されているので、前
記屈曲部からの淡混合気は、その凸部状の流路形成用壁
部分によって導入口側へ偏向案内され、さらに、前記規
制体が、前記屈曲部側ほど淡混合気用炎口に近接して位
置する傾斜姿勢で設けられているので、導入口側へ偏向
案内された淡混合気は、規制体の傾斜によって導入口か
ら離れる側へと案内されて、淡混合気の量が淡混合気用
炎口全体に亘ってより確実に均一化される。
合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎口に至る
流路部分が、濃混合部と淡混合部との並び方向視にて、
導入口から離れる側の流路形成用壁部分を直線状とする
状態で形成されているので、前記屈曲部からの淡混合気
は、その直線状の流路形成用壁部分によって導入口から
離れる側へ案内され、さらに、前記規制体が、前記屈曲
部側ほど淡混合気用炎口から離れて位置する傾斜姿勢で
設けられているので、導入口から離れる側へ案内された
淡混合気は、規制体の傾斜によって導入口側へと案内さ
れて、淡混合気の量が淡混合気用炎口全体に亘ってより
確実に均一化される。
合気流路における前記導入口から前記屈曲部に至る流路
部分に、濃混合部と淡混合部との並び方向視にて、その
並び方向に軸心を向けた3本のピン状体が設けられてい
るので、その3本のピン状体による攪拌作用で、燃料ガ
スと燃焼用空気との混合が促進される。しかも、その3
本のピン状体のひとつを他の2つよりも淡混合気の流れ
方向上手側に位置させ、かつ、上手側のひとつを流路幅
方向の中央部に位置させ、残る2つを流路幅方向に振り
分け位置させた状態で設けられているので、3本のピン
状体による攪拌作用は、淡混合気流路の幅方向に均平化
され、燃料ガスと燃焼用空気とは、3本のピン状体によ
り効率良く、淡混合気流路全体に亘って良好に混合され
る。
の形態を図面に基づいて説明する。この濃淡燃焼装置
は、図1〜図4に示すように、バ−ナケ−ス1やバ−ナ
ケ−ス1内に内装の角筒状の箱状枠体2などを備え、複
数の偏平な板金製の濃混合部としての濃用バ−ナ3と、
複数の偏平な板金製の淡混合部としての淡用バーナ4と
が、その幅方向を並び方向として交互に、かつ、その並
び方向の両端部に濃用バーナ3が位置するように並設さ
れて箱状枠体2内に収納保持されている。前記バ−ナケ
−ス1の下方には、燃焼用空気を送風する送風手段とし
てのファン5が設けられ、そのファン5の吐出口が、バ
−ナケ−ス1の底部と箱状枠体2の底部との間に形成さ
れた空気室6に連通されている。
濃混合気を吐出して燃焼させるもので、図6に示すよう
に、一連の板材を折り曲げて形成され、その上面側に
は、複数のスリット状の炎孔7aからなる濃混合気用炎
口7が形成され、この濃混合気用炎口7に連通する濃混
合気流路8が、濃用バーナ3の幅方向の両側に膨出する
状態で設けられ、濃混合気用炎口7と反対側の端部の横
一側部には、燃料ガスと燃焼用空気とを導入する濃用導
入口9が設けられている。前記濃混合気流路8は、横側
方視において、つまり、濃用バーナ3と淡用バーナ4と
の並び方向視において、横一側部に開口した濃用導入口
9から横他側部に向けて伸び、その横他側部において反
転状態に屈曲して濃混合気用炎口7に連なる屈曲状の流
路に構成されている。
淡混合気を吐出して燃焼させるもので、図7に示すよう
に、一連の板材を折り曲げて形成され、その上面側に
は、細長い矩形の開口からなる淡混合気用炎口10が形
成され、この淡混合気用炎口10に連通する淡混合気流
路11が、淡用バーナ4の幅方向の両側に膨出する状態
で設けられ、淡混合気用炎口10とは反対側の端部の横
一側部には、燃料ガスと燃焼用空気とを導入する淡用導
入口12が設けられている。この淡混合気流路11も、
横側方視において、つまり、濃用バーナ3と淡用バーナ
4との並び方向視において、横一側部に開口した淡用導
入口12から横他側部に向けて伸び、その横他側部にお
いて反転状態に屈曲して淡混合気用炎口10に連なる屈
曲状の流路に構成されている。
ーナ3と淡用バーナ4との並び方向視において、淡用導
入口12の反対側である横他側部において反転状態で屈
曲する屈曲部としての屈曲流路11aを備え、かつ、そ
の横他側部において淡混合気流路11を形成する流路形
成用壁部分としての淡用バーナ4の板材部分4aが、淡
用導入口12側に突出する凸部状に構成され、屈曲流路
11aからの淡混合気の一部が、その凸部状の板材部分
4aによって淡用導入口12側に偏向案内されて淡混合
気用炎口10から吐出されるように構成されている。そ
して、前記淡混合気流路11のうち、屈曲流路11aか
ら淡混合気用炎口10に至る流路部分には、凸部状の板
材部分4aにより偏向案内された淡混合気に作用する状
態で、淡混合気の流れを規制して淡混合気用炎口10に
向けて流れる淡混合気の量を淡混合気用炎口10の全体
に亘って均一化する規制体としての通流孔形成部材13
Aが設けられている。
ように、ある程度の厚みLを備えた金属製のブロックで
形成され、かつ、淡混合気の流れを規制して通流させる
とともに、厚み分の長さLによって淡混合気を整流する
ための通流孔13aを備えていて、その通流孔形成部材
13Aの幅Dが、淡混合気流路11の幅とほぼ同一に構
成されている。通流孔形成部材13Aの通流孔13a
は、その長手方向一側方の端部の開口幅D1が、通流孔
形成部材13Aの幅Dの1/3程度に、他側方の端部の
開口幅D2が、通流孔形成部材13Aの幅Dの1/2程
度に形成され、かつ、その一側方端部から他側方端部に
向けて連続して開口し、徐々に幅広になるようにテーパ
状の孔に形成されている。そして、このような構成の通
流孔形成部材13Aが、濃用バーナ3と淡用バーナ4と
の並び方向視において、開口幅の狭いD1側を淡用導入
口12側に、開口幅の広いD2側を凸部状の板材部分4
a側に位置した状態で、かつ、開口幅の広いD2側を淡
混合気用炎口10に近接させるように、所定の傾斜角α
を有する傾斜姿勢で淡用バーナ4に取付けられている。
12から屈曲流路11aに至る流路部分は、淡混合気の
流れ方向視において、断面形状がほぼ長方形に形成さ
れ、その長方形の流路を淡用バーナ4の横幅方向に横断
する状態で、断面形状円形の合計3本のピン状体14
a,14bが配設されている。この3本のピン状体14
a,14bのうち、ひとつのピン状体14aは、他の2
つのピン状体14bよりも淡用導入口12に近い側、つ
まり、淡混合気の流れ方向上手側に位置し、かつ、断面
形状ほぼ長方形の淡混合気流路11において、その上下
方向幅の中央位置で横幅方向へ横断する状態に配設さ
れ、他の2つのピン状体14bは、その上下方向幅の中
央に位置するピン状体14aを挟んで上下に振り分け配
置されて横幅方向へ横断する状態に配設されている。
は、整流板として作用する複数枚の波板15aと平板1
5bとが、細長い淡混合気用炎口10の長手方向に沿う
姿勢で、かつ、細長い淡混合気用炎口10の長手方向の
ほぼ全域にわたって交互に配設され、各波板15aと平
板15bとの上端が、淡混合気用炎口10とほぼ面一に
なるように配設され、さらに、その淡混合気用炎口10
には、淡混合気の流動により淡混合気用炎口10に渦流
を発生させるための第一渦流形成部材16と第二渦流形
成部材17も設けられている。第一渦流形成部材16
は、細長い淡混合気用炎口10の長手方向に沿って、淡
混合気用炎口10の両端部と中間部とに配設され、第二
渦流形成部材17は、淡混合気用炎口10の長手方向に
直交し、かつ、淡混合気用炎口10の中央部側ほど幅狭
の三角形に構成されて、淡混合気用炎口10の長手方向
に沿って等間隔に配設されている。
ーナ4の淡用導入口12とは、全て同一方向に向けて並
設され、その並設状態において、濃用導入口9が上方
に、淡用導入口12が下方に位置するように構成され、
両導入口9,12の前面には、濃用の燃料ガスと淡用の
燃料ガスとを分配供給するガスヘッダ18が設けられて
いる。このガスヘッダ18には、濃用ガスノズル19と
淡用ガスノズル20とが設けられ、各濃用ガスノズル1
9が濃用導入口9に、各淡用ガスノズル20が淡用導入
口12に対応して臨むように配置されている。
さく、主として各濃用ガスノズル19からの燃料ガスの
吹き込みによるエゼクタ作用で、空気室6からガスヘッ
ダ18側へ流通する燃焼用空気の一部を所定の割合で吸
引して、各濃用導入口9に導入するように構成されてい
る。このようにして、各濃用導入口9から導入された燃
料ガスと燃焼用空気とは、屈曲した濃混合気流路8内を
通流する間に互いに十分に混合され、混合後の濃混合気
が濃混合気用炎口7から吐出されて燃焼される。
も開口面積が大きく、上述のエゼクタ作用による吸引よ
りも、むしろ空気室6からガスヘッダ18側へ通流する
燃焼用空気の一部を、主としてファン5の送風圧によっ
て所定の割合で押し込み供給して、各淡用導入口12に
導入するように構成されている。つまり、図2に示すよ
うに、バーナケース1の内周と箱状枠体2の外周との間
には、箱状枠体2やバーナケース1を冷却するために、
空気室6からの空気の一部が通流する隙間が設けられて
いるが、その隙間の断面積は小さいので、空気室6やバ
ーナケース1内の空気圧が高くなって、空気室6内の空
気の大部分が淡用導入口12に導入されるように構成さ
れている。
燃料ガスと燃焼用空気とは、淡用導入口12に近い側に
位置するひとつのピン状体14aによって上下に分流さ
れ、その上下に分流された流れが、それぞれ他のピン状
体14bによってさらに上下に分流され、それによって
燃料ガスと燃焼用空気との混合が促進されるとともに、
屈曲流路11aを通流する間にさらに混合が促進され
る。このようにして、十分に混合された後の淡混合気
は、屈曲流路11aによる屈曲作用と、凸部状の板材部
分4aによる偏向案内作用により、その大半が淡用導入
口12から遠ざかる側に通流される。淡用導入口12側
に通流された淡混合気は、傾斜する通流孔形成部材13
Aに沿って淡用導入口12から遠ざかる側に案内されな
がら通流孔13a内を通流して淡混合気用炎口10に至
るのであるが、その通流孔13aの開口幅が、淡用導入
口12側ほど狭く、淡用導入口12から遠ざかるほど広
くなるので、この通流孔形成部材13Aの通流孔13a
内を通流することにより、淡混合気用炎口10に向けて
流れる淡混合気は、その量が淡混合気用炎口10の全体
に亘って均一化される。
ら吐出されて燃焼されるが、第一渦流形成部材16と第
二渦流形成部材17の作用によって淡混合気の吐出しな
い箇所が生成されて渦流が発生し、その渦流の吸引力で
淡火炎のリフト現象が抑えられる。このようにして、淡
混合気用炎口10から吐出されて燃焼される淡混合気
は、通流孔形成部材13Aによって、その量が淡混合気
用炎口10の全体に亘って均一化されるので、NOxの
発生をより一層抑えるために、燃料ガス全体としての空
気混合率を大きくしながら、濃混合気に対する淡混合気
の比率を大きくしても、淡混合気用炎口10から吐出さ
れる淡混合気の流速が局部的に速くなることが防止さ
れ、かつ、第一と第二渦流形成部材16,17による渦
流の発生もあって、淡火炎のリフト現象が確実に防止さ
れる。
部分4aを凸部状に構成した例を示したが、必ずしも凸
部状に構成する必要はない。その一例を示したのが図8
の実施形態であり、先の実施形態と同様に、淡混合気流
路11が、濃用バーナ3と淡用バーナ4との並び方向視
において、横一側部に開口した淡用導入口12から横他
側部に向けて伸び、その横他側部の屈曲流路11aを介
して淡混合気用炎口10に至るように構成されているの
であるが、横他側部において淡混合気流路11を形成す
る流路形成用壁部分としての淡用バーナ4の板材部分4
bが、凸部状ではなくて、直線状の板材部分4bに構成
されている。
口10に至る流路部分に規制体としての通流孔形成部材
13Bが設けられ、かつ、この通流孔形成部材13Bに
も、先の実施形態と同様に、長手方向一側方の端部の開
口幅D1が、通流孔形成部材13Bの幅Dの1/3程度
に、他側方の端部の開口幅D2が、通流孔形成部材13
Bの幅Dの1/2程度に形成され、かつ、その一側方端
部から他側方端部に向けて連続して開口し、徐々に幅広
になるようにテーパ状の通流孔13bが形成されてい
る。しかし、この通流孔形成部材13Bは、先の実施形
態とは逆に、濃用バーナ3と淡用バーナ4との並び方向
視において、開口幅の狭いD1側を直線状の板材部分4
b側に、開口幅の広いD2側を淡用導入口12側に位置
した状態で、かつ、開口幅の狭いD1側を淡混合気用炎
口10から離れるように、所定の傾斜角βを有する傾斜
姿勢で淡用バーナ4に取付けられ、淡用導入口12から
屈曲流路11aに至る流路部分には、先の実施形態と同
様に、3本のピン状体14a,14bが配設されてい
る。
状体14a,14bによって混合が促進された後の淡混
合気は、直線状の板材部分4bによる案内作用で、その
大半が通流孔形成部材13Bの淡用導入口12から遠ざ
かる側に通流され、その一部が屈曲流路11aによる屈
曲作用によって淡用導入口12側に通流される。淡用導
入口12から遠ざかる側に通流された淡混合気は、傾斜
する通流孔形成部材13Bに沿って淡用導入口12側に
案内されながら通流孔13b内を通流して淡混合気用炎
口10に至るのであるが、その通流孔13bの開口幅
が、淡用導入口12から遠ざかる側ほど狭く、淡用導入
口12側ほど広くなるので、この通流孔形成部材13B
の通流孔13b内を通流することにより、淡混合気用炎
口10に向けて流れる淡混合気は、その量が淡混合気用
炎口10の全体に亘って均一化される。
成部材13A,13Bの厚みLを利用して淡混合気を整
流する構成のものを示したが、通流孔形成部材13A,
13Bとしては、整流作用を期待し得ない程度の薄い部
材を用いて実施することもでき、また、その通流孔形成
部材に設ける通流孔にしても、これまでのように連続し
て開口する通流孔13a,13bではなく、互いに独立
した多数の孔を設けて実施することができる。このよう
に、通流孔形成部材に設ける通流孔の大きさや形状など
は、適宜変更が可能であり、その通流孔の構成などによ
っては、通流孔形成部材を傾斜姿勢ではなく、淡混合気
用炎口10と平行する状態で取付けることもできる。
口12から屈曲流路11aに至る流路部分に3本のピン
状体14a,14bを設けた構成を示したが、このピン
状体14a,14bは必ずしも必要なものではなく、ピ
ン状体14a,14bを廃して実施することもでき、ま
た、ピン状体を設ける場合には、淡混合気流路11の形
状や構成などに応じて、その本数や配置関係などを適宜
変更して実施することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 一端側に濃混合気用炎口が形成された偏
平な濃混合部と、一端側に淡混合気用炎口が形成された
偏平な淡混合部とが、その幅方向を並び方向として交互
に並設された濃淡燃焼装置であって、 前記淡混合部が、前記濃混合部と前記淡混合部との並び
方向視にて、その横一側部に開口した導入口から横他側
部に向けて伸び、その横他側部において反転状態に屈曲
して前記淡混合気用炎口に連なる屈曲状の淡混合気流路
を備えて、前記導入口を通して、燃料ガスがガスノズル
より噴出供給され、かつ、送風手段にて送風された燃焼
用空気が送風圧により押し込み供給されるように構成さ
れ、 前記淡混合気流路における屈曲部から前記淡混合気用炎
口に至る流路部分に、前記淡混合気用炎口に向けて流れ
る淡混合気量を淡混合気用炎口の全体に亘り均一化すべ
く、淡混合気の流れを規制する規制体が設けられている
濃淡燃焼装置。 - 【請求項2】 前記規制体が、淡混合気の流れを規制し
て通流させ且つ通流する淡混合気を整流する長さを有す
る通流孔を備えた通流孔形成部材にて構成されている請
求項1に記載の濃淡燃焼装置。 - 【請求項3】 前記通流孔が、淡混合部の横一側から横
他側に亘る横方向に沿って連続して開口し、かつ、前記
濃混合部と前記淡混合部との並び方向での開口幅を前記
横方向において変化させることにより混合気の流れを規
制するように構成されている請求項2に記載の濃淡燃焼
装置。 - 【請求項4】 前記淡混合気流路における屈曲部から前
記淡混合気用炎口に至る流路部分が、前記濃混合部と前
記淡混合部との並び方向視にて、前記導入口から離れる
側の流路形成用壁部分を前記導入口側に突出する凸部状
とする状態で形成され、 前記規制体が、前記凸部状の流路形成用壁部分にて前記
導入口側に偏向案内された淡混合気に作用する位置に、
前記濃混合部と前記淡混合部との並び方向視にて、前記
屈曲部側ほど前記淡混合気用炎口に近接して位置する傾
斜姿勢で設けられている請求項1〜3のいずれか1項に
記載の濃淡燃焼装置。 - 【請求項5】 前記淡混合気流路における屈曲部から前
記淡混合気用炎口に至る流路部分が、前記濃混合部と前
記淡混合部との並び方向視にて、前記導入口から離れる
側の流路形成用壁部分を直線状とする状態で形成され、 前記規制体が、前記濃混合部と前記淡混合部との並び方
向視にて、前記屈曲部側ほど前記淡混合気用炎口から離
れて位置する傾斜姿勢で設けられている請求項1〜3の
いずれか1項に記載の濃淡燃焼装置。 - 【請求項6】 前記淡混合気流路における前記導入口か
ら前記屈曲部に至る流路部分に、前記濃混合部と前記淡
混合部との並び方向視にて、その並び方向に軸心を向け
た3本のピン状体が、ひとつを他の2つよりも淡混合気
の流れ方向上手側に位置させ、かつ、上手側のひとつを
流路幅方向の中央部に位置させ、残る2つを流路幅方向
に振り分け位置させた状態で設けられている請求項1〜
5のいずれか1項に記載の濃淡燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35580298A JP3851734B2 (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | 濃淡燃焼装置 |
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-
1998
- 1998-12-15 JP JP35580298A patent/JP3851734B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3851734B2 (ja) | 2006-11-29 |
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