JPH07293836A - 窒素酸化物低発生バーナ装置 - Google Patents
窒素酸化物低発生バーナ装置Info
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- JPH07293836A JPH07293836A JP8950094A JP8950094A JPH07293836A JP H07293836 A JPH07293836 A JP H07293836A JP 8950094 A JP8950094 A JP 8950094A JP 8950094 A JP8950094 A JP 8950094A JP H07293836 A JPH07293836 A JP H07293836A
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- air
- burner
- flame
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 バーナ装置に安定して燃料希薄燃焼を行わせ
ることで、NOX 発生を抑制する。 【構成】 第1、第2炎口13,15 を、混合気の流入口た
る上下混合気導入口に、第1、第2混合気流路11,12 を
介し連通連結することにより、第1、第2炎口部14,16
に相違する空燃比の混合気を送給できるようにして、燃
料濃厚燃焼部Rと燃料希薄燃焼部Lとを形成可能にす
る。また、第1炎口部14を燃料希薄燃焼部L、第2炎口
部16を燃料濃厚燃焼部Rとしたバーナユニット7を、間
隔を設けて列設し、上記間隔を2次空気通路とする。ま
た、ガスマニホールド9の内部を隔壁9aにより上下ガス
マニホールドに区画し、各ガスマニホールド9b,9c にそ
れぞれ連通した上下燃料ノズルを、前記上下混合気導入
口にそれぞれ臨ませる。
ることで、NOX 発生を抑制する。 【構成】 第1、第2炎口13,15 を、混合気の流入口た
る上下混合気導入口に、第1、第2混合気流路11,12 を
介し連通連結することにより、第1、第2炎口部14,16
に相違する空燃比の混合気を送給できるようにして、燃
料濃厚燃焼部Rと燃料希薄燃焼部Lとを形成可能にす
る。また、第1炎口部14を燃料希薄燃焼部L、第2炎口
部16を燃料濃厚燃焼部Rとしたバーナユニット7を、間
隔を設けて列設し、上記間隔を2次空気通路とする。ま
た、ガスマニホールド9の内部を隔壁9aにより上下ガス
マニホールドに区画し、各ガスマニホールド9b,9c にそ
れぞれ連通した上下燃料ノズルを、前記上下混合気導入
口にそれぞれ臨ませる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はNOX の発生を効果的に
抑制できる窒素酸化物低発生バーナ装置に関する。
抑制できる窒素酸化物低発生バーナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窒素酸化物低発生バーナ装置で
は、特開平64-151408 号公報に見られるように、フレー
ムリテンション型の予混合バーナと炎孔板多数を有する
バーナとを併設し、予混合バーナまたは炎孔板のいずれ
か一方側に燃料濃厚な混合気を供給すると共に、他方側
に燃料希薄な混合気を供給して濃淡燃焼を行わせるよう
に構成されている。
は、特開平64-151408 号公報に見られるように、フレー
ムリテンション型の予混合バーナと炎孔板多数を有する
バーナとを併設し、予混合バーナまたは炎孔板のいずれ
か一方側に燃料濃厚な混合気を供給すると共に、他方側
に燃料希薄な混合気を供給して濃淡燃焼を行わせるよう
に構成されている。
【0003】また、実開昭64-8024 、特開平4-151411、
特開平4-186003、特開平4-222308、特開平5-118516の各
号公報にも上記と略同様の構成が記載されている。
特開平4-186003、特開平4-222308、特開平5-118516の各
号公報にも上記と略同様の構成が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
64-151408 号公報には、燃焼部の構成については記載さ
れているが、濃淡2種類の混合気を発生させる具体的な
構成が記載されていない。
64-151408 号公報には、燃焼部の構成については記載さ
れているが、濃淡2種類の混合気を発生させる具体的な
構成が記載されていない。
【0005】実開昭64-8024 、特開平4-151411、特開平
4-186003、特開平4-222308の各号公報では、2次空気の
流動を利用して燃料希薄な混合気を発生させるように構
成されているため、燃料希薄燃焼のためのガスと空気と
の混合が不十分であり、バーナの長手方向に空燃比の偏
りが生じ、安定燃焼範囲を狭くする結果となったり、燃
料希薄燃焼のための空気を充分整流しなければならない
ので、圧損が増加し空気供給ファン回転数の増加を要し
て騒音が大きくなる等の不具合がある。また、空気と燃
料との混合比が固定的であり、その為、ガスの種類や使
用状況等に合わせて上記空燃比を調整するには、バーナ
部分を分解しなければならないとという問題がある。
4-186003、特開平4-222308の各号公報では、2次空気の
流動を利用して燃料希薄な混合気を発生させるように構
成されているため、燃料希薄燃焼のためのガスと空気と
の混合が不十分であり、バーナの長手方向に空燃比の偏
りが生じ、安定燃焼範囲を狭くする結果となったり、燃
料希薄燃焼のための空気を充分整流しなければならない
ので、圧損が増加し空気供給ファン回転数の増加を要し
て騒音が大きくなる等の不具合がある。また、空気と燃
料との混合比が固定的であり、その為、ガスの種類や使
用状況等に合わせて上記空燃比を調整するには、バーナ
部分を分解しなければならないとという問題がある。
【0006】特開平5-118516の号公報では、燃料ガス供
給部と混合部とが多数隣接しており、濃淡燃焼の各燃焼
部にはそれぞれ燃料ノズル及び混合管等が必要であるた
め装置が複雑かつ大型になり、燃料ガス供給部の燃料ノ
ズルピッチ規制によってバーナ幅(炎口面幅)に制限が
ある等の問題がある。
給部と混合部とが多数隣接しており、濃淡燃焼の各燃焼
部にはそれぞれ燃料ノズル及び混合管等が必要であるた
め装置が複雑かつ大型になり、燃料ガス供給部の燃料ノ
ズルピッチ規制によってバーナ幅(炎口面幅)に制限が
ある等の問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、長手方向に
多数の第1炎口を有する第1炎口部と、第1炎口部の両
側部に設けた多数の第2炎口を有する第2炎口部とで構
成したバーナユニットを具備した窒素酸化物低発生バー
ナ装置において、上記第1、第2炎口を、混合気の流入
口たる上下混合気導入口に、それぞれ独立して設けた第
1、第2混合気流路を介し連通連結することにより、第
1、第2炎口部に相違する空燃比の混合気を送給できる
ようにして、燃料濃厚燃焼部と燃料希薄燃焼部とを形成
可能にしたことを特徴とする窒素酸化物低発生バーナ装
置を提供せんとするものである。
多数の第1炎口を有する第1炎口部と、第1炎口部の両
側部に設けた多数の第2炎口を有する第2炎口部とで構
成したバーナユニットを具備した窒素酸化物低発生バー
ナ装置において、上記第1、第2炎口を、混合気の流入
口たる上下混合気導入口に、それぞれ独立して設けた第
1、第2混合気流路を介し連通連結することにより、第
1、第2炎口部に相違する空燃比の混合気を送給できる
ようにして、燃料濃厚燃焼部と燃料希薄燃焼部とを形成
可能にしたことを特徴とする窒素酸化物低発生バーナ装
置を提供せんとするものである。
【0008】また、本発明は、次のような特徴を併せ有
するものである。
するものである。
【0009】上下混合気導入口は、上下に互いに独立し
て配置されると共に、第2炎口部への第2混合気流路
は、同第2混合気流路の中途部に設けた多数の分岐口に
より側部へ分岐されること。
て配置されると共に、第2炎口部への第2混合気流路
は、同第2混合気流路の中途部に設けた多数の分岐口に
より側部へ分岐されること。
【0010】上混合気導入口は第2炎口部に連通連結
し、下導入孔は第1炎口部に連通連結していること。
し、下導入孔は第1炎口部に連通連結していること。
【0011】上混合気導入口は第1炎口部に連通連結
し、下混合気導入口は第2炎口部に連通連結しているこ
と。
し、下混合気導入口は第2炎口部に連通連結しているこ
と。
【0012】燃料濃厚燃焼部には燃料希薄燃焼部よりも
少い混合気を送給することにより、燃料濃厚燃焼部に送
給される混合気に含まれる燃料を、燃料希薄燃焼部に送
給される燃料よりも少くすること。
少い混合気を送給することにより、燃料濃厚燃焼部に送
給される混合気に含まれる燃料を、燃料希薄燃焼部に送
給される燃料よりも少くすること。
【0013】燃料希薄燃焼部と燃料濃厚燃焼部とを交互
に或いはこれに準じて配列構成した燃焼部において、燃
料の略半分以上を燃料希薄燃焼部に供給すること。
に或いはこれに準じて配列構成した燃焼部において、燃
料の略半分以上を燃料希薄燃焼部に供給すること。
【0014】上記上下混合気導入口にそれぞれ燃料を供
給する上下燃料ノズルの一方が供給燃料全体の20〜40%
を噴出し、他方が供給燃料全体の80〜60%を噴出するよ
うに上下燃料ノズルの孔径が設定されていること。
給する上下燃料ノズルの一方が供給燃料全体の20〜40%
を噴出し、他方が供給燃料全体の80〜60%を噴出するよ
うに上下燃料ノズルの孔径が設定されていること。
【0015】燃料濃厚燃焼部が燃料全体の20〜40%を燃
焼し、燃料希薄燃焼部が燃料全体の80〜60%を燃焼する
こと。
焼し、燃料希薄燃焼部が燃料全体の80〜60%を燃焼する
こと。
【0016】上下混合気導入口の開口面積をそれぞれ別
個に独立して増減可能に構成したこと。
個に独立して増減可能に構成したこと。
【0017】上記バーナユニットのいずれかを複数個列
設構成したことを特徴とする窒素酸化物低発生バーナ装
置。
設構成したことを特徴とする窒素酸化物低発生バーナ装
置。
【0018】第1炎口部を燃料希薄燃焼部、第2炎口部
を燃料濃厚燃焼部としたバーナユニットを、各バーナユ
ニット間に間隔を設けて列設し、上記間隔を2次空気通
路としたこと。
を燃料濃厚燃焼部としたバーナユニットを、各バーナユ
ニット間に間隔を設けて列設し、上記間隔を2次空気通
路としたこと。
【0019】第1炎口部を燃料濃厚燃焼部、第2炎口部
を燃料希薄燃焼部とし、各バーナユニットを密接させた
こと。
を燃料希薄燃焼部とし、各バーナユニットを密接させた
こと。
【0020】前記各上混合気導入口の開口面積を一体的
に増減可能に構成すると共に、上記とは別個に下混合気
導入口の開口面積を一体的に増減可能に構成したこと。
に増減可能に構成すると共に、上記とは別個に下混合気
導入口の開口面積を一体的に増減可能に構成したこと。
【0021】バーナユニットに燃料ガスを供給するガス
マニホールドの内部を隔壁により上下ガスマニホールド
に区画し、各ガスマニホールドにそれぞれ連通した上下
燃料ノズルを、前記上下混合気導入口にそれぞれ臨ませ
ると共に、上記隔壁に絞り部を形成して、同絞り部によ
り上下ガスマニホールドへの燃料ガスの分配を調節可能
にしたこと。
マニホールドの内部を隔壁により上下ガスマニホールド
に区画し、各ガスマニホールドにそれぞれ連通した上下
燃料ノズルを、前記上下混合気導入口にそれぞれ臨ませ
ると共に、上記隔壁に絞り部を形成して、同絞り部によ
り上下ガスマニホールドへの燃料ガスの分配を調節可能
にしたこと。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0023】図1は本発明に係る窒素酸化物低発生バー
ナ装置Aを具備した給湯機Bを示しており、同給湯機B
は、外部ケーシング1の内部下方に本発明に係る窒素酸
化物低発生バーナ装置Aを装備し燃料のガスを燃焼させ
て、バーナ装置Aの上方に配設した熱交換部により、熱
交換部2に供給された水を加熱するようにしている。
ナ装置Aを具備した給湯機Bを示しており、同給湯機B
は、外部ケーシング1の内部下方に本発明に係る窒素酸
化物低発生バーナ装置Aを装備し燃料のガスを燃焼させ
て、バーナ装置Aの上方に配設した熱交換部により、熱
交換部2に供給された水を加熱するようにしている。
【0024】図中、3はファン、4はガス供給管、5は
水道等と熱交換部2とを接続する水流入管、6は熱交換
部2と湯使用設備とを接続する湯流出管である。
水道等と熱交換部2とを接続する水流入管、6は熱交換
部2と湯使用設備とを接続する湯流出管である。
【0025】窒素酸化物低発生バーナ装置Aは、図2〜
図6で示すように、主として、バーナユニット7を複数
個列設して構成した燃焼部8と、同燃焼部8に接続した
ガスマニホールド9と、燃焼部8とガスマニホールド9
との間に介設した空気調節部10とで構成されている。
図6で示すように、主として、バーナユニット7を複数
個列設して構成した燃焼部8と、同燃焼部8に接続した
ガスマニホールド9と、燃焼部8とガスマニホールド9
との間に介設した空気調節部10とで構成されている。
【0026】バーナユニット7は、図2〜図4で示すよ
うに、外形が略矩形板状に形成され、内部に略U字形状
の第1混合気流路11を形成し、第1混合気流路11の略U
字形状開口部内に第2混合気流路12を形成し、上面に第
1混合気流路11と連通した第1炎口13を多数形成した第
1炎口部14と、上記第1炎口部14の両側面に所定を間隔
を設けて取付けられ、上面に第2炎口15を多数形成した
第2炎口部16とで構成されており、第2混合気流路12の
側壁上部に所定数の分岐口17を穿設し、第1、第2炎口
部14,16 の周囲を密着させて、第1混合気流路11とは独
立した第2混合気流路を形成している。したがって、上
混合気導入口21から流入した混合気は上記分岐口17で分
岐して、多数の第2炎口15に各部均一に分配されること
になる。
うに、外形が略矩形板状に形成され、内部に略U字形状
の第1混合気流路11を形成し、第1混合気流路11の略U
字形状開口部内に第2混合気流路12を形成し、上面に第
1混合気流路11と連通した第1炎口13を多数形成した第
1炎口部14と、上記第1炎口部14の両側面に所定を間隔
を設けて取付けられ、上面に第2炎口15を多数形成した
第2炎口部16とで構成されており、第2混合気流路12の
側壁上部に所定数の分岐口17を穿設し、第1、第2炎口
部14,16 の周囲を密着させて、第1混合気流路11とは独
立した第2混合気流路を形成している。したがって、上
混合気導入口21から流入した混合気は上記分岐口17で分
岐して、多数の第2炎口15に各部均一に分配されること
になる。
【0027】そして、上記第1、第2混合気流路11,12
は、それぞれガスマニホールド9方向に開口しており、
各開口端には空気調節部10の構成部材である固定調節板
20で閉塞されている。
は、それぞれガスマニホールド9方向に開口しており、
各開口端には空気調節部10の構成部材である固定調節板
20で閉塞されている。
【0028】なお、第1混合気流路11の上部を終端に向
かって次第に断面面積が減少する略テーパー状に形成
し、第2混合気流路12の中途部に断面面積を減少させた
縮径部18を形成して、多数の第1、第2炎口13,15 に供
給される混合気の空燃比がそれぞれ各部均一になるよう
にしており、上記第1、第2炎口部14,16 の上部の一端
部をガスマニホールド9方向に延出させ、同延出部19の
下方にガスマニホールド9を収容することで、装置の小
形化をはかっている。
かって次第に断面面積が減少する略テーパー状に形成
し、第2混合気流路12の中途部に断面面積を減少させた
縮径部18を形成して、多数の第1、第2炎口13,15 に供
給される混合気の空燃比がそれぞれ各部均一になるよう
にしており、上記第1、第2炎口部14,16 の上部の一端
部をガスマニホールド9方向に延出させ、同延出部19の
下方にガスマニホールド9を収容することで、装置の小
形化をはかっている。
【0029】空気調節部10は、図2、図6及び図7で示
すように、第1、第2混合気流路11,12 の各開口端を閉
塞した固定調節板20に所定口径の上下混合気導入口21,2
2 をバーナユニット7と同数形成して、各バーナユニッ
ト7の上混合気導入口21を第2混合気流路12に、下混合
気導入口22を第1混合気流路11にそれぞれ連通させさせ
ており、固定調節板20の外側上部に上混合気導入口21に
符合可能の位置に上調節孔23を形成した上移動調節板24
を横方向摺動自在に重畳し、固定調節板20の外側下部に
下混合気導入口22に符合可能の位置に下調節孔25を形成
した下移動調節板26を横方向摺動自在に重畳して、上下
移動調節板24,26 の摺動により、上下混合気導入口21,2
2 の実質的な開口面積を調節できるようにしている。
すように、第1、第2混合気流路11,12 の各開口端を閉
塞した固定調節板20に所定口径の上下混合気導入口21,2
2 をバーナユニット7と同数形成して、各バーナユニッ
ト7の上混合気導入口21を第2混合気流路12に、下混合
気導入口22を第1混合気流路11にそれぞれ連通させさせ
ており、固定調節板20の外側上部に上混合気導入口21に
符合可能の位置に上調節孔23を形成した上移動調節板24
を横方向摺動自在に重畳し、固定調節板20の外側下部に
下混合気導入口22に符合可能の位置に下調節孔25を形成
した下移動調節板26を横方向摺動自在に重畳して、上下
移動調節板24,26 の摺動により、上下混合気導入口21,2
2 の実質的な開口面積を調節できるようにしている。
【0030】また、図8及び図9で示すように、1枚の
ダンパーdに上調節孔23と下調節孔25とを形成して、上
下混合気導入口21,22 に取付けるようにし、しかも、上
記ダンパーdの上下調節孔23,25 の孔径を異ならせて組
合わせたものを各種用意しておき、これらの交換によっ
て上下混合気導入口21,22 の開口面積を調節したり、又
は、ダンパーを上調節孔23を形成した上ダンパーと、下
調節孔25を形成した下ダンパーとで構成し、しかも、上
記上下調節孔23,25 の孔径を異ならせたものを各種用意
しておき、これらの交換によって上記開口面積を調節す
るようにしてもよい。
ダンパーdに上調節孔23と下調節孔25とを形成して、上
下混合気導入口21,22 に取付けるようにし、しかも、上
記ダンパーdの上下調節孔23,25 の孔径を異ならせて組
合わせたものを各種用意しておき、これらの交換によっ
て上下混合気導入口21,22 の開口面積を調節したり、又
は、ダンパーを上調節孔23を形成した上ダンパーと、下
調節孔25を形成した下ダンパーとで構成し、しかも、上
記上下調節孔23,25 の孔径を異ならせたものを各種用意
しておき、これらの交換によって上記開口面積を調節す
るようにしてもよい。
【0031】ガスマニホールド9は、図2、図6及び図
10で示すように、薄型の略箱形状に形成されており、
前記ガス供給管4に連通し、前記上下混合気導入口21,2
2 に臨む位置にそれぞれ所定孔径の上下燃料ノズル27,2
8 を設けて、上下燃料ノズル27,28 から噴出したガスを
上下混合気導入口21,22 を介し第2、第1混合気流路1
2,11 に吹込むようにしている。
10で示すように、薄型の略箱形状に形成されており、
前記ガス供給管4に連通し、前記上下混合気導入口21,2
2 に臨む位置にそれぞれ所定孔径の上下燃料ノズル27,2
8 を設けて、上下燃料ノズル27,28 から噴出したガスを
上下混合気導入口21,22 を介し第2、第1混合気流路1
2,11 に吹込むようにしている。
【0032】また、上記燃焼部8とガスマニホールド9
と空気調節部10との外周は、燃焼空気を供給するファン
3に連通した燃焼部ケーシング29で被包されており、前
記上下混合気導入口21,22 には上下燃料ノズル27,28 か
らのガスと共にファン3からの1次空気が吹込まれ、第
1、第2混合気流路11,12 内でこれらが混合して第1、
第2炎口13,15 から上方向に噴出して燃焼することにな
る。
と空気調節部10との外周は、燃焼空気を供給するファン
3に連通した燃焼部ケーシング29で被包されており、前
記上下混合気導入口21,22 には上下燃料ノズル27,28 か
らのガスと共にファン3からの1次空気が吹込まれ、第
1、第2混合気流路11,12 内でこれらが混合して第1、
第2炎口13,15 から上方向に噴出して燃焼することにな
る。
【0033】そして、前記上下混合気導入口21,22 の各
口径及び上下燃料ノズル27,28 の孔径を任意に設定でき
ることから、第1、第2炎口13,15 にそれぞれ送給する
混合気の空燃比及び量を、ガスの燃焼可能範囲内で任意
に設定することができことになる。
口径及び上下燃料ノズル27,28 の孔径を任意に設定でき
ることから、第1、第2炎口13,15 にそれぞれ送給する
混合気の空燃比及び量を、ガスの燃焼可能範囲内で任意
に設定することができことになる。
【0034】したがって、第1炎口部14に第2炎口部16
よりもガスが濃厚な混合気を送給して、第1炎口部14を
燃料濃厚燃焼部、第2炎口部16を燃料希薄燃焼部として
設定したり、または、この反対の設定をすることができ
る。
よりもガスが濃厚な混合気を送給して、第1炎口部14を
燃料濃厚燃焼部、第2炎口部16を燃料希薄燃焼部として
設定したり、または、この反対の設定をすることができ
る。
【0035】また、燃料濃厚燃焼部Rへの混合気供給量
を燃料希薄燃焼部Lよりも少なく設定したり、或いは、
この反対の設定をすることができ、更に、図11で示す
ように、燃料濃厚燃焼部Rの両側に燃料希薄燃焼部Lを
配置したり、或いは、図12で示すように、その反対に
配置したりすることができる。
を燃料希薄燃焼部Lよりも少なく設定したり、或いは、
この反対の設定をすることができ、更に、図11で示す
ように、燃料濃厚燃焼部Rの両側に燃料希薄燃焼部Lを
配置したり、或いは、図12で示すように、その反対に
配置したりすることができる。
【0036】このように燃料濃厚燃焼部と燃料希薄燃焼
部への混合気供給量を、それぞれ上記範囲内で自在に設
定できるのであるが、燃焼の効率及びNOX 抑制の見地
から、燃料濃厚燃焼部への混合気供給量が全体供給量の
20〜40%、燃料希薄燃焼部への混合気供給量が全体供給
量の80〜60%になるように設定するのが望ましい。
部への混合気供給量を、それぞれ上記範囲内で自在に設
定できるのであるが、燃焼の効率及びNOX 抑制の見地
から、燃料濃厚燃焼部への混合気供給量が全体供給量の
20〜40%、燃料希薄燃焼部への混合気供給量が全体供給
量の80〜60%になるように設定するのが望ましい。
【0037】本発明の実施例は上記のように構成されて
おり、燃料ガスの燃焼に際し、燃料希薄燃焼部Lの希薄
混合気の燃焼は単独では火炎の安定性が悪いのである
が、図11及び図12で示すように、この不安定な火炎
Uに隣接して燃料濃厚燃焼部Rの濃厚混合気による安定
した火炎Sが存在するため、この安定した火炎Sからの
伝熱及び輻射によって、燃料希薄燃焼部Lの希薄混合気
の燃焼が安定しリフトや振動燃焼が防止される。
おり、燃料ガスの燃焼に際し、燃料希薄燃焼部Lの希薄
混合気の燃焼は単独では火炎の安定性が悪いのである
が、図11及び図12で示すように、この不安定な火炎
Uに隣接して燃料濃厚燃焼部Rの濃厚混合気による安定
した火炎Sが存在するため、この安定した火炎Sからの
伝熱及び輻射によって、燃料希薄燃焼部Lの希薄混合気
の燃焼が安定しリフトや振動燃焼が防止される。
【0038】このように、燃料希薄な混合気が大部分を
占める燃焼を行わせることができるようになることか
ら、NOX の発生を効果的に抑制することができる。
占める燃焼を行わせることができるようになることか
ら、NOX の発生を効果的に抑制することができる。
【0039】また、上下移動調節板24,26 を適宜摺動さ
せることで、上下混合気導入口21,22 の実質的な開口面
積を調節して、第1、第2混合気流路11,12 に流入する
1次空気の量を調節することにより、燃焼部8を分解し
たりすることなく多様な種類のガスや使用状況に容易に
に対応することができる。
せることで、上下混合気導入口21,22 の実質的な開口面
積を調節して、第1、第2混合気流路11,12 に流入する
1次空気の量を調節することにより、燃焼部8を分解し
たりすることなく多様な種類のガスや使用状況に容易に
に対応することができる。
【0040】特に、図11及び図12で示すように、列
設した各バーナユニット7との間に間隔を設けて、同間
隔を2次空気通路30とし、第1炎口部14を燃料希薄燃焼
部L、第2炎孔部16を燃料濃厚燃焼部Rとすることによ
って、燃料濃厚燃焼部Rを燃料希薄燃焼部Lと2次空気
とで挟み込む形になり、燃料希薄燃焼部Lの火炎の安定
と全体としての燃料希薄燃焼によるNOX 発生の抑制と
を両立させることができる。
設した各バーナユニット7との間に間隔を設けて、同間
隔を2次空気通路30とし、第1炎口部14を燃料希薄燃焼
部L、第2炎孔部16を燃料濃厚燃焼部Rとすることによ
って、燃料濃厚燃焼部Rを燃料希薄燃焼部Lと2次空気
とで挟み込む形になり、燃料希薄燃焼部Lの火炎の安定
と全体としての燃料希薄燃焼によるNOX 発生の抑制と
を両立させることができる。
【0041】図13及び図14は、第2混合気流路12'
の多数の分岐口17' からの混合気の空燃比を各部均一す
るために、第1混合気流路11' の開口内部において、第
2混合気流路12' を略U字形状に屈折させた他の実施例
を示している。
の多数の分岐口17' からの混合気の空燃比を各部均一す
るために、第1混合気流路11' の開口内部において、第
2混合気流路12' を略U字形状に屈折させた他の実施例
を示している。
【0042】図15及び図16は、上方に第1混合気流
路11" の混合気流入端41を設け、下方に略U字形状に屈
曲した第2混合気流路12" の混合気流入端42を設けて、
多数の分岐口17" を第2炎口部16" の幅一杯に分布させ
ることにより、各第2炎口15" からの混合気の空燃比を
各部均一化をはかった他の実施例を示している。
路11" の混合気流入端41を設け、下方に略U字形状に屈
曲した第2混合気流路12" の混合気流入端42を設けて、
多数の分岐口17" を第2炎口部16" の幅一杯に分布させ
ることにより、各第2炎口15" からの混合気の空燃比を
各部均一化をはかった他の実施例を示している。
【0043】図17及び図18は、ガスマニホールド9
の内部を隔壁9aにより上下ガスマニホールド9b,9c に区
画し、各ガスマニホールド9b,9c にそれぞれ連通した上
下燃料ノズル27,28 を、前記上下混合気導入口,21,22に
それぞれ臨ませると共に、上記隔壁9aに絞り部9dを形成
したものを示している。
の内部を隔壁9aにより上下ガスマニホールド9b,9c に区
画し、各ガスマニホールド9b,9c にそれぞれ連通した上
下燃料ノズル27,28 を、前記上下混合気導入口,21,22に
それぞれ臨ませると共に、上記隔壁9aに絞り部9dを形成
したものを示している。
【0044】かかる構成によって、上記絞り部9dの孔径
を変更することにより、上下ガスマニホールド9b,9c へ
の燃料ガスの分配比を調節することができるようにな
り、主炎側と補助炎側へのガス量をそれぞれ調節可能に
することができる。
を変更することにより、上下ガスマニホールド9b,9c へ
の燃料ガスの分配比を調節することができるようにな
り、主炎側と補助炎側へのガス量をそれぞれ調節可能に
することができる。
【0045】図19は、本実施例における燃焼の安定と
燃焼音のレベルを示しており、燃焼部8に供給する燃料
ガス全量のうち、燃料希薄燃焼部Lに30%〜80%、した
がって燃料濃厚燃焼部Rに70%〜20%とした範囲内で、
燃焼が安定し、燃焼音レベルが低いことがわかる。
燃焼音のレベルを示しており、燃焼部8に供給する燃料
ガス全量のうち、燃料希薄燃焼部Lに30%〜80%、した
がって燃料濃厚燃焼部Rに70%〜20%とした範囲内で、
燃焼が安定し、燃焼音レベルが低いことがわかる。
【0046】図20は、本実施例における排気ガス中の
COとNOX の濃度を示しており、上記範囲内において
COとNOX の濃度の低下が認められ、特に、燃料希薄
燃焼部Lに60%〜80%、したがって燃料濃厚燃焼部Rに
40%〜20%とした範囲内で上記の濃度の低下が著しい。
COとNOX の濃度を示しており、上記範囲内において
COとNOX の濃度の低下が認められ、特に、燃料希薄
燃焼部Lに60%〜80%、したがって燃料濃厚燃焼部Rに
40%〜20%とした範囲内で上記の濃度の低下が著しい。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、長手方向に多数の第1
炎口を有する第1炎口部と、第1炎口部の両側部に設け
た多数の第2炎口を有する第2炎口部とで構成したバー
ナユニットを具備した窒素酸化物低発生バーナ装置にお
いて、上記第1、第2炎口を、混合気の流入口たる上下
混合気導入口に、それぞれ独立して設けた第1、第2混
合気流路を介し連通連結することにより、第1、第2炎
口部に相違する空燃比の混合気を送給できるようにし
て、燃料濃厚燃焼部と燃料希薄燃焼部とを形成可能にし
たことによって、燃料ガスの燃焼に際し、燃料希薄燃焼
部の希薄混合気の燃焼は単独では火炎の安定性が悪いの
であるが、この不安定な火炎に隣接して燃料濃厚燃焼部
の濃厚混合気による安定した火炎が存在するため、この
安定した火炎からの伝熱及び輻射によって、燃料希薄燃
焼部の希薄混合気の燃焼が安定しリフトや振動燃焼が防
止される。
炎口を有する第1炎口部と、第1炎口部の両側部に設け
た多数の第2炎口を有する第2炎口部とで構成したバー
ナユニットを具備した窒素酸化物低発生バーナ装置にお
いて、上記第1、第2炎口を、混合気の流入口たる上下
混合気導入口に、それぞれ独立して設けた第1、第2混
合気流路を介し連通連結することにより、第1、第2炎
口部に相違する空燃比の混合気を送給できるようにし
て、燃料濃厚燃焼部と燃料希薄燃焼部とを形成可能にし
たことによって、燃料ガスの燃焼に際し、燃料希薄燃焼
部の希薄混合気の燃焼は単独では火炎の安定性が悪いの
であるが、この不安定な火炎に隣接して燃料濃厚燃焼部
の濃厚混合気による安定した火炎が存在するため、この
安定した火炎からの伝熱及び輻射によって、燃料希薄燃
焼部の希薄混合気の燃焼が安定しリフトや振動燃焼が防
止される。
【0048】a このように、燃料希薄な混合気を安定
して燃焼させることができるので、バーナ装置全体の空
燃比の平均を下げることができ、NOX の発生を効果的
に抑制することができる。
して燃焼させることができるので、バーナ装置全体の空
燃比の平均を下げることができ、NOX の発生を効果的
に抑制することができる。
【0049】b 上下混合気導入口を上下に互いに独立
して配置したことで、上記第1、第2混合気流路をコン
パクトに構成することができる。
して配置したことで、上記第1、第2混合気流路をコン
パクトに構成することができる。
【0050】c 第2炎口部への第2混合気流路は、同
第2混合気流路の中途部に設けた多数の分岐口により側
部へ分岐しているので、分岐口よりも上流側の第2混合
気流路の内部空間がヘッダーとして作用して、各分岐口
から第2炎口部へ流出する混合気を均等にし、結果とし
て多数の第2炎孔から噴出する混合気の量を均等にする
効果がある。
第2混合気流路の中途部に設けた多数の分岐口により側
部へ分岐しているので、分岐口よりも上流側の第2混合
気流路の内部空間がヘッダーとして作用して、各分岐口
から第2炎口部へ流出する混合気を均等にし、結果とし
て多数の第2炎孔から噴出する混合気の量を均等にする
効果がある。
【0051】d 上混合気導入口は第2炎口部に連通連
結し、下導入孔は第1炎口部に連通連結したり、或いは
これとは逆に、上混合気導入口は第1炎口部に連通連結
し、下混合気導入口は第2炎口部に連通連結することが
できるので、多様な形式の第1、第2混合気流路に適合
させることができ、この場合も上記第1、第2混合気流
路をコンパクトに構成することができる。
結し、下導入孔は第1炎口部に連通連結したり、或いは
これとは逆に、上混合気導入口は第1炎口部に連通連結
し、下混合気導入口は第2炎口部に連通連結することが
できるので、多様な形式の第1、第2混合気流路に適合
させることができ、この場合も上記第1、第2混合気流
路をコンパクトに構成することができる。
【0052】e 燃料濃厚燃焼部には燃料希薄燃焼部よ
りも少い混合気を送給することにより、燃料濃厚燃焼部
に送給される混合気に含まれる燃料を、燃料希薄燃焼部
に送給される燃料よりも少くすること、または、燃料希
薄燃焼部と燃料濃厚燃焼部とを交互に或いはこれに準じ
て配列構成した燃焼部において、燃料の略半分以上を燃
料希薄燃焼部に供給することをこと、または、燃料濃厚
燃焼部で燃料全体の20〜40%を燃焼させ、燃料希薄燃焼
部が燃料全体の80〜60%を燃焼させることによって、前
記aよりも更に全体的な平均空燃比を下げることができ
るので、NOX 抑制の効果を高めることができる。
りも少い混合気を送給することにより、燃料濃厚燃焼部
に送給される混合気に含まれる燃料を、燃料希薄燃焼部
に送給される燃料よりも少くすること、または、燃料希
薄燃焼部と燃料濃厚燃焼部とを交互に或いはこれに準じ
て配列構成した燃焼部において、燃料の略半分以上を燃
料希薄燃焼部に供給することをこと、または、燃料濃厚
燃焼部で燃料全体の20〜40%を燃焼させ、燃料希薄燃焼
部が燃料全体の80〜60%を燃焼させることによって、前
記aよりも更に全体的な平均空燃比を下げることができ
るので、NOX 抑制の効果を高めることができる。
【0053】f 上記上下混合気導入口にそれぞれ燃料
を供給する上下燃料ノズルの一方が供給燃料全体の20〜
40%を噴出し、他方が供給燃料全体の80〜60%を噴出す
るように上下燃料ノズルの孔径を設定することで、簡単
な構造で上記の燃料の分配を行うことができる。
を供給する上下燃料ノズルの一方が供給燃料全体の20〜
40%を噴出し、他方が供給燃料全体の80〜60%を噴出す
るように上下燃料ノズルの孔径を設定することで、簡単
な構造で上記の燃料の分配を行うことができる。
【0054】g 上下混合気導入口の開口面積をそれぞ
れ別個に独立して増減可能に構成したことで、第1、第
2混合気流路に流入する1次空気の量を調節することが
でき、燃料ノズル孔径の設定と相俟って、第1、第2混
合気流路に供給される混合気の量及び空燃比を調節し
て、最適の空燃比と量とで混合気を燃焼させることがで
きる。
れ別個に独立して増減可能に構成したことで、第1、第
2混合気流路に流入する1次空気の量を調節することが
でき、燃料ノズル孔径の設定と相俟って、第1、第2混
合気流路に供給される混合気の量及び空燃比を調節し
て、最適の空燃比と量とで混合気を燃焼させることがで
きる。
【0055】h 上記記載のバーナユニットのいずれか
を複数個列設構成したことによって、大容量の窒素酸化
物低発生バーナ装置を構成することができる。
を複数個列設構成したことによって、大容量の窒素酸化
物低発生バーナ装置を構成することができる。
【0056】i 第1炎口部を燃料希薄燃焼部、第2炎
口部を燃料濃厚燃焼部とした複数個のバーナユニット
を、各バーナユニット間に間隔を設けて列設し、上記間
隔を2次空気通路としたこと、または、第1炎口部を燃
料濃厚燃焼部、第2炎口部を燃料希薄燃焼部とし、各バ
ーナユニットを密接させたことによって、燃料濃厚燃焼
部と燃料希薄燃焼部とが交互に配置されることになり、
によって、燃料濃厚燃焼部の火炎に隣接して2次空気が
流れることになり、燃料濃厚燃焼部の火炎で燃料希薄燃
焼部の火炎の安定をはかりながら、全体的空燃比を低下
させて、窒素酸化物低発生化をはかることができる。
口部を燃料濃厚燃焼部とした複数個のバーナユニット
を、各バーナユニット間に間隔を設けて列設し、上記間
隔を2次空気通路としたこと、または、第1炎口部を燃
料濃厚燃焼部、第2炎口部を燃料希薄燃焼部とし、各バ
ーナユニットを密接させたことによって、燃料濃厚燃焼
部と燃料希薄燃焼部とが交互に配置されることになり、
によって、燃料濃厚燃焼部の火炎に隣接して2次空気が
流れることになり、燃料濃厚燃焼部の火炎で燃料希薄燃
焼部の火炎の安定をはかりながら、全体的空燃比を低下
させて、窒素酸化物低発生化をはかることができる。
【0057】j 前記各上混合気導入口の開口面積を一
体的に増減可能に構成すると共に、上記とは別個に下混
合気導入口の開口面積を一体的に増減可能に構成したこ
とによって、1回の調整作業で、多数のバーナユニット
の燃料濃厚燃焼部と燃料希薄燃焼部への混合気の分配量
を同時に調節することができ、空燃比及び混合気の分配
比率の調整作業を容易かつ迅速に行うことができる。
体的に増減可能に構成すると共に、上記とは別個に下混
合気導入口の開口面積を一体的に増減可能に構成したこ
とによって、1回の調整作業で、多数のバーナユニット
の燃料濃厚燃焼部と燃料希薄燃焼部への混合気の分配量
を同時に調節することができ、空燃比及び混合気の分配
比率の調整作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0058】k ガスマニホールドの内部を隔壁により
上下ガスマニホールドに区画し、各ガスマニホールドに
それぞれ連通した上下燃料ノズルを、前記上下混合気導
入口にそれぞれ臨ませると共に、上記隔壁に絞り部を形
成して、同絞り部により上下ガスマニホールドへの燃料
ガスの分配を調節可能にしたことによって、主炎側と補
助炎側へのガス量をそれぞれ調節可能にすることができ
る。
上下ガスマニホールドに区画し、各ガスマニホールドに
それぞれ連通した上下燃料ノズルを、前記上下混合気導
入口にそれぞれ臨ませると共に、上記隔壁に絞り部を形
成して、同絞り部により上下ガスマニホールドへの燃料
ガスの分配を調節可能にしたことによって、主炎側と補
助炎側へのガス量をそれぞれ調節可能にすることができ
る。
【図1】本発明に係る窒素酸化物低発生バーナ装置を具
備する給湯機の断面正面説明図。
備する給湯機の断面正面説明図。
【図2】燃焼部の展開斜視図。
【図3】バーナユニットの側面図。
【図4】図3のI−I線による断面図。
【図5】バーナユニットの平面図。
【図6】空気調節部の平面図。
【図7】空気調節部の正面図。
【図8】ダンパーの正面図。
【図9】空気調節部の側面図。
【図10】ガスマニホールドの斜視図。
【図11】バーナユニットの配置を示す断面図。
【図12】バーナユニットの配置を示す断面図。
【図13】他実施例バーナユニットの側面図。
【図14】図13のII−II線による断面図。
【図15】他実施例バーナユニットの側面図。
【図16】図15の III−III 線による断面図。
【図17】他実施例バーナユニットの側面図。
【図18】図17のIV−IV線による断面図
【図19】本発明バーナ装置の安定燃焼範囲及び燃焼音
のレベルを示すグラフ。
のレベルを示すグラフ。
【図20】本発明バーナ装置の排気ガス中のCO及びN
Ox の濃度を示すグラフ。
Ox の濃度を示すグラフ。
A 窒素酸化物低発生バーナ装置 L 燃料希薄燃焼部 R 燃料濃厚燃焼部 7 バーナユニット 8 燃焼部 9 ガスマニホールド 9a 隔壁 9b 上ガスマニホールド 9c 上下ガスマニホールド 9d 絞り部 11 第1混合気流路 12 第2混合気流路 13 第1炎口 14 第1炎口部 15 第2炎口 16 第2炎口部 17 分岐口 21 上混合気導入口 22 下混合気導入口 27 上燃料ノズル 28 下燃料ノズル 30 2次空気通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重住 司 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内
Claims (14)
- 【請求項1】 長手方向に多数の第1炎口(13)を有する
第1炎口部(14)と、第1炎口部(14)の両側部に設けた多
数の第2炎口(15)を有する第2炎口部(16)とで構成した
バーナユニット(7) を具備した窒素酸化物低発生バーナ
装置(A) において、 上記第1、第2炎口(13)(15)を、混合気の流入口たる上
下混合気導入口(21)(22)に、それぞれ独立して設けた第
1、第2混合気流路(11)(12)を介し連通連結することに
より、第1、第2炎口部(14)(16)に相違する空燃比の混
合気を送給できるようにして、燃料濃厚燃焼部(R) と燃
料希薄燃焼部(L) とを形成可能にしたことを特徴とする
窒素酸化物低発生バーナ装置。 - 【請求項2】 上下混合気導入口(21)(22)は、上下に互
いに独立して配置されると共に、第2炎口部(16)への第
2混合気流路(12)は、同第2混合気流路(12)の中途部に
設けた多数の分岐口(17)により側部へ分岐されることを
特徴とする請求項1記載の窒素酸化物低発生バーナ装
置。 - 【請求項3】 上混合気導入口(21)は第2炎口部(16)に
連通連結し、下混合気導入口(22)は第1炎口部に連通連
結していることを特徴とする請求項1記載の窒素酸化物
低発生バーナ装置。 - 【請求項4】 上混合気導入口(21)は第1炎口部(14)に
連通連結し、下混合気導入口(22)は第2炎口部(16)に連
通連結していることを特徴とする請求項1記載の窒素酸
化物低発生バーナ装置。 - 【請求項5】 燃料濃厚燃焼部(R) には燃料希薄燃焼部
(L) よりも少い混合気を送給することにより、燃料濃厚
燃焼部(R) に送給される混合気に含まれる燃料を、燃料
希薄燃焼部(L) に送給される燃料よりも少くすることを
特徴とする請求項1記載の窒素酸化物低発生バーナ装
置。 - 【請求項6】 燃料希薄燃焼部(L) と燃料濃厚燃焼部
(R) とを交互に或いはこれに準じて配列構成した燃焼部
(8) において、燃料の略半分以上を燃料希薄燃焼部(L)
に供給することを特徴とする請求項1記載の窒素酸化物
低発生バーナ装置。 - 【請求項7】 上記上下混合気導入口(21)(22)にそれぞ
れ燃料を供給する上下燃料ノズル(27)(28)の一方が供給
燃料全体の20〜40%を噴出し、他方が供給燃料全体の80
〜60%を噴出するように上下燃料ノズル(27)(28)の孔径
が設定されていることを特徴とする請求項1記載の窒素
酸化物低発生バーナ装置。 - 【請求項8】 燃料濃厚燃焼部(R) が燃料全体の20〜40
%を燃焼し、燃料希薄燃焼部(L) が燃料全体の80〜60%
を燃焼することを特徴とする請求項1記載の窒素酸化物
低発生バーナ装置。 - 【請求項9】 上下混合気導入口(21)(22)に連通する上
下調節孔(23)(25)の開口面積をそれぞれ別個に独立して
増減可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の窒
素酸化物低発生バーナ装置。 - 【請求項10】 上記請求項1〜請求項8記載のバーナ
ユニット(7) のいずれかを複数個列設構成したことを特
徴とする窒素酸化物低発生バーナ装置。 - 【請求項11】 第1炎口部(14)を燃料希薄燃焼部(L)
、第2炎口部(16)を燃料濃厚燃焼部(R) としたバーナ
ユニット(7) を、各バーナユニット(7) 間に間隔を設け
て列設し、上記間隔を2次空気通路(30)としたことを特
徴とする請求項10記載の窒素酸化物低発生バーナ装
置。 - 【請求項12】 第1炎口部(14)を燃料濃厚燃焼部(R)
、第2炎口部(16)を燃料希薄燃焼部(L) とし、各バー
ナユニット(7) を密接させたことを特徴とする請求項1
0記載の窒素酸化物低発生バーナ装置。 - 【請求項13】 前記各上混合気導入口(21)に連通する
上調節孔(23)の開口面積を一体的に増減可能に構成する
と共に、上記とは別個に下混合気導入口(22)に連通する
下調節孔(25)の開口面積を一体的に増減可能に構成した
ことを特徴とする請求項10記載の窒素酸化物低発生バ
ーナ装置。 - 【請求項14】 バーナユニット(7) に燃料ガスを供給
するガスマニホールド(9) の内部を隔壁(9a)により上下
ガスマニホールド(9b)(9c)に区画し、各ガスマニホール
ド(9b)(9c)にそれぞれ連通した上下燃料ノズル(27)(28)
を、前記上下混合気導入口(21)(22)にそれぞれ臨ませる
と共に、上記隔壁(9a)に絞り部(9d)を形成して、同絞り
部(9d)により上下ガスマニホールド(9b)(9c)への燃料ガ
スの分配を調節可能にしたことを特徴とする請求項1〜
13記載の窒素酸化物低発生バーナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8950094A JPH07293836A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 窒素酸化物低発生バーナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8950094A JPH07293836A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 窒素酸化物低発生バーナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07293836A true JPH07293836A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13972491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8950094A Pending JPH07293836A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 窒素酸化物低発生バーナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07293836A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014185816A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Rinnai Corp | 熱源機 |
JP2016090071A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | リンナイ株式会社 | 燃焼装置 |
CN110513685A (zh) * | 2018-05-21 | 2019-11-29 | 安德森热能科技(苏州)有限责任公司 | 一种高速火焰燃气燃烧器 |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP8950094A patent/JPH07293836A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014185816A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Rinnai Corp | 熱源機 |
JP2016090071A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | リンナイ株式会社 | 燃焼装置 |
CN110513685A (zh) * | 2018-05-21 | 2019-11-29 | 安德森热能科技(苏州)有限责任公司 | 一种高速火焰燃气燃烧器 |
CN110513685B (zh) * | 2018-05-21 | 2024-03-15 | 安德森热能科技(苏州)有限责任公司 | 一种高速火焰燃气燃烧器 |
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