JPH08226617A - 濃淡燃焼装置 - Google Patents

濃淡燃焼装置

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Publication number
JPH08226617A
JPH08226617A JP7034797A JP3479795A JPH08226617A JP H08226617 A JPH08226617 A JP H08226617A JP 7034797 A JP7034797 A JP 7034797A JP 3479795 A JP3479795 A JP 3479795A JP H08226617 A JPH08226617 A JP H08226617A
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JP
Japan
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rich
combustion
secondary air
light
air
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JP7034797A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Tanimura
愛隆 谷村
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Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08226617A publication Critical patent/JPH08226617A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低インプット燃焼時においても高い空気比で
の燃焼を可能にして結露の発生を極力防止し、耐風性能
も向上させながら、しかも、良好な濃淡燃焼を可能して
NOxの発生を極力抑えることのできる濃淡燃焼装置の
提供。 【構成】 濃混合気を燃焼する濃用炎口7や濃用炎口7
に連通する濃用混合室などからなる偏平な濃燃焼部3
が、複数個間隔を隔てて並設され、淡混合気を燃焼すべ
く隣接する濃用炎口7間に形成され淡用炎口15や淡用
炎口15に連通する淡用混合室16などからなる偏平な
淡燃焼部が、濃燃焼部3を構成部材として、隣合う濃燃
焼部3同士の間に形成され、隣接する濃用炎口7間のう
ち、いくつかの濃用炎口7間に淡用炎口15を形成し、
残りの濃用炎口7間に燃焼用の二次空気を供給する二次
空気供給口13を形成するとともに、二次空気供給口1
3に二次空気整流用の二次空気整流板20を配設してあ
る濃淡燃焼装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濃混合気を燃焼する複
数の偏平な濃用炎口が一端面に形成され、この濃用炎口
に連通する濃用混合室と、この濃用混合室に燃料ガスお
よび燃焼用空気を導入する濃用導入口とが形成された偏
平な濃燃焼部が、複数個間隔を隔てて並設され、淡混合
気を燃焼する複数の偏平な淡用炎口が前記濃用炎口と同
一側の端面で、かつ、隣接する濃用炎口間に形成され、
この淡用炎口に連通する淡用混合室と、この淡用混合室
に燃焼用空気を導入する淡用空気導入口とが形成された
偏平な淡燃焼部が、前記濃燃焼部を構成部材として、隣
合う濃燃焼部同士の間に形成され、前記淡用混合室に燃
料ガスまたは混合気を導入する淡用導入口を有する淡用
ガス導通路が設けられて、この淡用ガス導通路に形成の
噴出口から燃料ガスまたは混合気を前記淡用混合室に噴
出するように構成され、前記濃用導入口および前記淡用
空気導入口に燃焼用空気を供給する空気供給手段が設け
られた濃淡燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような構造の濃淡燃焼装置はすでに
知られているが、従来のものは、隣接する濃用炎口間の
全てが淡用炎口に形成され、これら淡用炎口から吐出す
る一次空気混合率の大きい淡混合気を燃焼させるととも
に、淡用炎口に隣接する両側の濃用炎口から吐出する一
次空気混合率の小さい濃混合気を燃焼させ、この安定し
た燃焼の可能な濃用炎口の燃焼炎による保炎作用で淡混
合気をも安定良く燃焼させて、装置全体として排ガス中
のNOxの発生を極力抑えるように構成されていた。と
ころが、この種の濃淡燃焼装置では空気比を高く設定す
ることがむずかしいため、特に低インプット燃焼時にお
いては、高い空気比での燃焼ができず、熱交換器などに
結露が生じ易くなるという欠点や、外部からの風に対す
る耐風性能も低下するという欠点があった。
【0003】この低インプット燃焼時における結露の発
生を防止するため、例えば特開平6−159628号公
報に開示のように、淡燃焼部の両側に濃燃焼部を配置し
て、これをひとつのユニットとして構成し、各ユニット
間から二次空気を吐出したり、低インプット燃焼時に、
淡用炎口からの淡混合気の吐出を停止して空気のみを吐
出し、濃用炎口からの濃混合気のみを燃焼させて、淡用
炎口から吐出の空気を濃混合気燃焼のための二次空気と
して利用するように構成したものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示のものでは、淡燃焼部とその両側の濃燃焼部と
からなるユニットとユニットとの間に特別な配慮がなさ
れていなかったので、各ユニットとユニットとの間から
吐出する二次空気の風速などが一定せず、局部的に風速
が速くなって、隣接する濃用炎口の燃焼炎をリフトして
しまう虞れがあった。このように濃用炎口の燃焼炎がリ
フトすると、淡用炎口からの淡混合気に対する保炎作用
が阻害され、濃淡燃焼装置本来の良好な濃淡燃焼ができ
なくなる虞れがあった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、低インプット燃焼時において
も高い空気比での燃焼を可能にし、それによって結露の
発生を極力防止し、かつ、耐風性能も向上させながら、
しかも、良好な濃淡燃焼を可能してNOxの発生を極力
抑えることのできる濃淡燃焼装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による濃淡燃焼装置の第1の特徴構成は、濃
混合気を燃焼する複数の偏平な濃用炎口が一端面に形成
され、この濃用炎口に連通する濃用混合室と、この濃用
混合室に燃料ガスおよび燃焼用空気を導入する濃用導入
口とが形成された偏平な濃燃焼部が、複数個間隔を隔て
て並設され、淡混合気を燃焼する複数の偏平な淡用炎口
が前記濃用炎口と同一側の端面で、かつ、隣接する濃用
炎口間に形成され、この淡用炎口に連通する淡用混合室
と、この淡用混合室に燃焼用空気を導入する淡用空気導
入口とが形成された偏平な淡燃焼部が、前記濃燃焼部を
構成部材として、隣合う濃燃焼部同士の間に形成され、
前記淡用混合室に燃料ガスまたは混合気を導入する淡用
導入口を有する淡用ガス導通路が設けられて、この淡用
ガス導通路に形成の噴出口から燃料ガスまたは混合気を
前記淡用混合室に噴出するように構成され、前記濃用導
入口および前記淡用空気導入口に燃焼用空気を供給する
空気供給手段が設けられた濃淡燃焼装置であって、前記
隣接する濃用炎口間のうち、いくつかの濃用炎口間に前
記淡用炎口を形成し、残りの濃用炎口間に燃焼用の二次
空気を供給する二次空気供給口を形成するとともに、そ
の二次空気供給口に二次空気整流用の二次空気整流板を
配設してある点にある。
【0007】第2の特徴構成は、前記二次空気供給口に
配設の二次空気整流板が複数枚の整流板からなる点にあ
る。
【0008】第3の特徴構成は、前記各濃燃焼部にそれ
ぞれ濃用導入口を形成し、各濃用導入口にそれぞれ濃用
ガスノズルを臨ませるとともに、前記各淡燃焼部にもそ
れぞれ淡用導入口を形成し、各淡用導入口にそれぞれ淡
用ガスノズルを臨ませてある点にある。
【0009】第4の特徴構成は、前記淡用炎口の数より
も前記二次空気供給口の数を少なくしてある点にある。
【0010】第5の特徴構成は、前記淡用炎口の幅より
も前記二次空気供給口の幅を狭くしてある点にある。
【0011】第6の特徴構成は、前記二次空気供給口に
連通する二次空気供給室と、この二次空気供給室に燃焼
用の二次空気を導入する二次空気導入口とが、前記濃燃
焼部を構成部材として、隣合う濃燃焼部同士の間に形成
され、この二次空気導入口と前記淡用空気導入口とを空
気室を介して前記空気供給手段に連通してある点にあ
る。
【0012】
【作用】本発明の第1の特徴構成によれば、隣接する濃
用炎口間の全てを淡用炎口に形成するのではなく、濃用
炎口間のいくつかに淡用炎口を形成し、残りの濃用炎口
間に燃焼用の二次空気を供給する二次空気供給口を形成
するものであるから、低インプット燃焼時においても、
二次空気供給口からの二次空気の供給により高い空気比
での燃焼が可能になり、排ガス中のNOxの量を抑えな
がら、結露の発生を極力防止することができ、かつ、耐
風性能も向上させることができる。そして、特に前記二
次空気供給口に二次空気整流用の二次空気整流板を配設
するものであるから、この二次空気整流板の形状や枚数
などを考慮することで、この二次空気整流板によって二
次空気を整流し、隣接する濃用炎口の燃焼炎に対して二
次空気の風速などを一定化して安定させることができ
る。したがって、この二次空気供給口に隣接する濃用炎
口の燃焼炎をリフトしてしまうようなことがなく、濃用
炎口からの濃混合気を安定良く燃焼させ、その保炎作用
によって淡用炎口からの淡混合気をも良好に燃焼させる
ことができる。
【0013】第2の特徴構成によれば、前記二次空気供
給口に配設の二次空気整流板を複数枚の整流板から構成
することにより、二次空気供給口から吐出の二次空気を
より一層所望通りに整流することができ、濃用炎口から
の濃混合気の良好な燃焼による保炎作用で、淡混合気を
もより一層良好に燃焼させることができ、濃淡燃焼によ
るNOxの抑制が可能となる。
【0014】第3の特徴構成によれば、前記各濃燃焼部
にそれぞれ濃用導入口を形成し、各濃用導入口にそれぞ
れ濃用ガスノズルを臨ませるとともに、前記各淡燃焼部
にもそれぞれ淡用導入口を形成し、各淡用導入口にそれ
ぞれ淡用ガスノズルを臨ませるものであるから、例えば
2つの濃燃焼部に対してひとつの濃用導入口を共用させ
たり、2つの淡燃焼部に対してひとつの淡用導入口を共
用させたりするものに比して、各濃燃焼部や淡燃焼部に
対する燃料ガス供給量のバランスを取り易く、その結果
として、良好な濃淡燃焼によるNOxの抑制が可能とな
る。
【0015】第4の特徴構成によれば、前記淡用炎口の
数よりも前記二次空気供給口の数を少なくするものであ
るから、二次空気供給口からの二次空気の供給により低
インプット燃焼時においても高い空気比での燃焼を可能
にしながら、装置本来の濃淡燃焼を損なうことがない。
【0016】第5の特徴構成によれば、前記淡用炎口の
幅よりも前記二次空気供給口の幅を狭くするものである
から、低インプット燃焼時における高空気比での燃焼を
可能にしながら、着火時における火移りを確実、迅速に
行うことができる。
【0017】第6の特徴構成によれば、前記二次空気供
給口に連通する二次空気供給室と、この二次空気供給室
に燃焼用の二次空気を導入する二次空気導入口とが、前
記濃燃焼部を構成部材として、隣合う濃燃焼部同士の間
に形成され、この二次空気導入口と前記淡用空気導入口
とを空気室を介して前記空気供給手段に連通するもので
あるから、濃燃焼部を並設するだけで、淡燃焼部は勿論
のこと、二次空気供給口や二次空気供給室までも、この
濃燃焼部を構成部材として形成することができ、製造や
組み立て時の手間の簡素化によるコストダウンを図るこ
とができるとともに、ひとつの空気供給手段によって淡
混合気形成のための燃焼用空気の供給と二次空気の供給
とを行うことができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の特徴構成
によれば、低インプット燃焼時においても高い空気比で
の燃焼が可能になり、結露の発生を極力防止しながら、
耐風性能を向上させることができ、しかも、二次空気供
給口からの二次空気を整流して、風速などを安定させる
ことができるので、濃用炎口からの濃混合気を安定良く
燃焼させ、その保炎作用によって淡混合気をも良好に燃
焼させることができ、装置本来の濃淡燃焼を良好に行う
ことができる。
【0019】第2の特徴構成によれば、二次空気供給口
に配設する二次空気整流板の枚数を複数にすることで、
二次空気供給口からの二次空気をより一層所望通りに整
流することができ、濃混合気の良好な燃焼とその保炎作
用による淡混合気の良好な燃焼により、NOxの抑制が
さらに一層確実となる。
【0020】第3の特徴構成によれば、各濃燃焼部の濃
用導入口に濃用ガスノズルを、また、各淡燃焼部の淡用
導入口にも淡用ガスノズルを臨ませることにより、各濃
燃焼部や各淡燃焼部に対する燃料ガス供給量をバランス
良く維持することが可能で、その結果、良好な濃淡燃焼
によるNOxの抑制が可能となる。
【0021】第4の特徴構成によれば、淡用炎口の数よ
りも二次空気供給口の数を少なくすることで、二次空気
の供給による高い空気比での燃焼を可能にしながら、濃
淡燃焼による効果を損なうことがない。
【0022】第5の特徴構成によれば、淡用炎口の幅よ
りも二次空気供給口の幅を狭くすることで、高空気比で
の燃焼を可能にしながら、着火時における火移りを確
実、迅速に行うことができる。
【0023】第6の特徴構成によれば、濃燃焼部を並設
するだけで、この濃燃焼部を構成部材として、淡燃焼部
は勿論のこと、二次空気供給口や二次空気供給室までも
形成することができ、製造や組み立ての簡素化によるコ
ストダウンを図ることができ、かつ、ひとつの空気供給
手段によって淡混合気形成のための燃焼用空気の供給と
二次空気の供給とを行うことができる。
【0024】
【実施例】本発明による濃淡燃焼装置は、例えば給湯装
置のバーナユニットなどに使用するもので、その実施例
を図面に基づいて説明する。図1から図3に示すよう
に、長方形のバーナケース1の内側に同じく長方形の燃
焼室ケース2が内装され、この燃焼室ケース2の内部に
偏平状の濃燃焼部としての濃燃焼用バーナ3が所定間隔
を置いて多数並設されて収納されている。このバーナケ
ース1の下方には、燃焼用空気と冷却用空気とを供給す
るための空気供給手段としてのファン4が位置され、こ
のファン4の吐出口4aがバーナケース1の底部に開口
されて、このバーナケース1の底部と燃焼室ケース2の
底部を形成する多孔板からなる整風板5との間に空気室
6が形成されている。
【0025】前記濃燃焼用バーナ3は、一次空気混合率
の小さい濃混合気を上方に吐出させる偏平な濃用炎口7
と、この濃用炎口7に連通する濃用混合室8と、この濃
用混合室8に濃混合気生成用の燃料ガスと燃焼用空気と
を導入する断面形状楕円形の濃用導入口9などから構成
されている。この濃燃焼用バーナ3は、1枚の金属製の
板状体から形成され、板状体が濃用炎口7の部分で折曲
されて張り合わされ、前記濃用混合室8や濃用導入口9
を形成するとともに、濃用混合室8の下方には、後述す
る淡燃焼用バーナ10の淡用ガス導通路11と、この淡
用ガス導通路11に燃料ガスと燃焼用空気とを導入する
断面形状楕円形の淡用導入口12が、同じ板状体で一体
的に形成されて周囲がスポット溶接で接合されている。
【0026】このようにして形成した偏平な濃燃焼用バ
ーナ3を所定間隔を置いて燃焼室ケース2内に並設収納
することで、隣合う濃燃焼用バーナ3同士の間には偏平
な間隔空間ができ、この間隔空間が淡燃焼部としての淡
燃焼用バーナ10の形成と、二次空気供給口13や二次
空気供給室14の形成に利用されている。すなわち、隣
接する濃燃焼用バーナ3の濃用炎口7同士の間は、一次
空気混合率の大きい淡混合気を上方に吐出させる偏平な
淡用炎口15と燃焼用の二次空気を供給する偏平な二次
空気供給口13とに構成され、図6に示すように、二次
空気供給口13が、淡用炎口15に対して2つ置きに配
設されている。
【0027】そして、淡用炎口15に連通する下方の間
隔空間が淡用混合室16に構成され、この淡用混合室1
6内に前記淡用ガス導通路11に形成の複数個の噴出口
11aから混合気を噴出するように構成されるととも
に、この淡用混合室16の下方に形成の淡用空気導入口
17が空気室6を介してファン4に連通されている。ま
た、二次空気供給口13に連通する下方の間隔空間は前
記二次空気供給室14に構成され、この二次空気供給室
14の下方に形成の二次空気導入口18も空気室6を介
してファン4に連通され、濃燃焼用バーナ3に固着の複
数枚の整流板のうち、淡混合気整流用の淡混合気用整流
板19が各淡用炎口15に、二次空気整流用の二次空気
整流板20が各二次空気供給口13に位置するように配
設されている。なお、この二次空気供給室14には、混
合気を噴出する必要がないため、二次空気供給室14に
対応する淡用ガス導通路11については、噴出口11a
が穿設されていない。
【0028】前記燃焼室ケース2は、図4に示すよう
に、上方から見てコの字型のケース本体2aと、このケ
ース本体2aに対して図外のボルトにて固着可能な前板
2bとからなり、これらケース本体2aと前板2bとの
下方に上述の整風板5が固着されている。ケース本体2
aのうち、前板2bと対向する後板の上端と前板2bの
上端には、濃燃焼用バーナ3を保持するための多数の突
起21aが一体的に形成され、さらに、後板の中間部に
も上下2段にわたって同様な突起21bが一体的に形成
されていて、これら上下2段の突起21bを形成するこ
とにより開口した開口部は、別の封鎖部材22で閉じら
れている。したがって、各突起21a,21b間に各濃
燃焼用バーナ3を差し込み、その下端部を整風板5上面
に載置することにより、上述したように燃焼室ケース2
の内部に多数の濃燃焼用バーナ3が所定間隔を置いて並
設収納されるのであり、この収納状態において、前記濃
用導入口9と淡用導入口12とが、前板2bに開口の濃
用開口部23と淡用開口部24とにそれぞれ対応して位
置するように構成されている。
【0029】前記バーナケース1の方は、同じく上方か
ら見てコの字型のケース本体1aを有し、このケース本
体1aには、前板1bが固着されてケース本体1aの上
方前面を閉鎖し、さらに、ケース本体1aと前板1bと
には、濃用燃料ガスを分配供給する濃用ガスヘッダ25
aと淡用燃料ガスを分配供給する淡用ガスヘッダ25b
とを有するヘッダケース25が固着されてケース本体1
aの前面を閉鎖している。つまり、バーナケース1は、
ケース本体1aと前板1b、ならびに、ヘッダケース2
5、さらには、底板1cとから構成され、この底板1c
にファン4の吐出口4aが開口されている。
【0030】そして、このバーナケース1内に燃焼室ケ
ース2を位置させて固着することにより、バーナケース
1の底板1cと燃焼室ケース2の底部を形成する整風板
5との間に前述の空気室6が形成されるのであり、さら
に、濃用炎口7側から見て共に長方形のバーナケース1
と燃焼室ケース2との4辺の壁部が、相対向するもの同
士の間に一定の間隔を保持しながらほぼ平行に位置する
ことになり、両ケース1,2の間に冷却用空気流通のた
めの空気流通路26が形成される。そして、この空気流
通路26は、燃焼室ケース2のケース本体2aや前板2
bの下端部に穿設の多数の貫通孔27を介して空気室6
に連通されている。
【0031】前記ヘッダケース25の濃用ガスヘッダ2
5aには濃燃焼用バーナ3と同数の濃用ガスノズル28
が、また、淡用ガスヘッダ25bには淡燃焼用バーナ1
0と同数の淡用ガスノズル29がそれぞれ取り付けられ
ていて、各濃用ガスノズル28は各濃用導入口9に、ま
た、各淡用ガスノズル29は各淡用導入口12にそれぞ
れ臨んでいる。これら濃用ガスノズル28と淡用ガスノ
ズル29との取り付け部分の詳細を示したのが図5で、
この図から明らかなように、図4に示した燃焼室ケース
2の前板2bの前面のうち、濃用開口部23に対応する
箇所には板状のバーナダンパ30が固着されている。
【0032】このバーナダンパ30には、図4にも示す
ように、濃用ガスノズル28と同数の円形の開口30a
が穿設されて、各開口30aが各濃用開口部23に対応
するように構成されているのであるが、各開口30aと
各濃用開口部23との位置が上下に若干ずらされてい
る。つまり、各濃用ガスノズル28は、その中心線L1
が断面形状楕円形の濃用開口部23や濃用導入口9の中
心線と一致する状態で、また、各淡用ガスノズル29
は、その中心線L2が同じく断面形状楕円形の淡用開口
部24や淡用導入口12の中心線と一致する状態で、そ
れぞれ配設されているのであるが、前記バーナダンパ3
0に関しては、各開口30aの中心線L3が濃用ガスノ
ズル28や濃用導入口9の中心線L1よりも上方に位置
する状態で燃焼室ケース2の前板2bに固着されてい
る。そして、さらに各濃用ガスノズル28の先端部は、
各濃用開口部23の内側に入り込む状態で、また、各淡
用ガスノズル29の先端部は、各淡用開口部24の内側
に入り込む状態で、それぞれ配設されている。
【0033】したがって、各濃用導入口9内に各濃用ガ
スノズル28から燃料ガスを吹き込むと、空気流通路2
6内を流通する冷却用空気の一部がエゼクタ作用により
所定の割合で濃用導入口9内に吸引され、濃用混合室8
の通過過程で混合されて濃混合気が生成され、この濃混
合気が濃用炎口7から吐出されるのであり、同様に、各
淡用導入口12内に各淡用ガスノズル29から燃料ガス
を吹き込むと、空気流通路26内の冷却用空気の一部が
エゼクタ作用により所定の割合で淡用導入口12に吸引
され、淡用ガス導通路11の通過過程で予め混合され、
その混合気が淡用ガス導通路11の噴出口11aから淡
用混合室16に噴出される。そして、この淡用混合室1
6において、噴出口11aからの混合気と整風板5を介
して空気室6から供給される燃焼用空気とが混合されて
淡混合気となり、淡用炎口15から吐出されるのであ
る。
【0034】この場合、各濃用ガスノズル28の先端部
は各濃用開口部23の内側に、各淡用ガスノズル29の
先端部は各淡用開口部24の内側に、それぞれ所定の長
さだけ、具体的には1ないし2ミリメートル程度、入り
込んでいるので、濃用ガスノズル28や淡用ガスノズル
29から吹き込まれた燃料ガスの一部が、濃用導入口9
や淡用導入口12から漏れて冷却用空気によって装置外
へ流出されるようなことが防止される。さらに、濃用ガ
スノズル28と淡用ガスノズル29とは、比較的近接し
て配設されているため、上述のバーナダンパ30をなく
して、濃用ガスノズル28の中心線L1を濃用開口部2
3と濃用導入口9との中心線に一致させ、かつ、淡用ガ
スノズル29の中心線L2を淡用開口部24と淡用導入
口12との中心線と一致させて配設すると、濃用ガスノ
ズル28から燃料ガスを吹き込んで冷却用空気の一部を
濃用導入口9内に吸引する際、濃用開口部23の全周か
らほぼ均一に吸引することになり、淡用ガスノズル29
から吹き込んだ燃料ガスの一部が吸い出されて流出する
虞れがある。
【0035】つまり、冷却用空気は淡用ガスノズル29
側から濃用ガスノズル28側へと流動しており、それに
加えて、濃用ガスノズル28からの燃料ガスの吹き込み
で、淡用ガスノズル29近くの冷却用空気が濃用導入口
9内へ吸引されようとするため、淡用ガスノズル29か
らの燃料ガスの一部が淡用導入口12内に吹き込まれる
ことなく吸い出され、そのまま、冷却用空気によって装
置外へ流出されてしまう虞れがある。その点、本実施例
においては、バーナダンパ30が設けられ、かつ、この
バーナダンパ30の各開口30aの中心線L3が濃用ガ
スノズル28や濃用導入口9の中心線L1よりも所定の
長さ、具体的には1ミリメートル程度、上方に位置する
ようにずらして固着されているので、濃用ガスノズル2
8と開口30aとの間にできる隙間は、淡用ガスノズル
29側程小さく、反対側の淡用ガスノズル29から遠ざ
かる側程大きくなる。そのため、濃用ガスノズル28か
らの燃料ガス吹き込みで冷却用空気を吸引する際、大部
分は淡用ガスノズル29から遠ざかる側から吸引し、淡
用ガスノズル29側からはあまり吸引しないことにな
る。したがって、淡用ガスノズル29からの燃料ガスを
吸い出す虞れもなく、淡用ガスノズル29からの燃料ガ
スの装置外への流出が防止される。
【0036】そして、前記濃用ガスヘッダ25aには濃
用ガス供給路31が、淡用ガスヘッダ25bには淡用ガ
ス供給路32が、それぞれ連通接続されていて、これら
両供給路31,32の分岐箇所より上流側のメインガス
供給路33には、供給する燃料ガスの総量を調整するメ
インガス量調整弁Vが介装されている。このメインガス
量調整弁Vは、燃焼装置への燃料ガスの供給量を変えて
火力を調整するためのもので、このメインガス量調整弁
Vでも調整できないような弱い火力を必要とする際に
は、複数個ある濃燃焼用バーナ3と淡燃焼用バーナ10
のうち、一部の淡燃焼用バーナ10とその両側に位置す
る一部の濃燃焼用バーナ3のみを燃焼させるのである。
【0037】〔別実施例〕上述の実施例においては、二
次空気供給口13と二次空気供給室14とを、淡燃焼用
バーナ10に対して、2つ置きに配設したものを示した
が、図7に示すように、1つ置きに配設して実施するこ
ともできる。また、これまでの実施例においては、淡用
炎口15の幅と二次空気供給口13との幅を同じ幅にし
たものを示したが、図8に示すように、淡用炎口15の
幅よりも二次空気供給口13の幅の方を狭くし、バーナ
への着火時における火移りを良好にして実施してもよ
い。この場合、二次空気供給口13に配設する二次空気
整流板20の枚数は、これまでの実施例よりも少ない枚
数となる。要するに、淡燃焼用バーナ10に対する二次
空気供給口13の数や配置、ならびに、その幅などにつ
いては、現実に実施するバーナの能力などに応じて種々
変更することが可能であり、また、二次空気整流板20
の枚数にしても、種々変更することができる。
【0038】さらに、これまでの実施例においては、二
次空気供給室14に対応する淡用ガス導通路11に噴出
口11aを穿設しないものを示したが、本来、この淡用
ガス導通路11そのものが不要であるから、二次空気供
給室14に対応する濃燃焼用バーナ3側に淡用ガス導通
路11を設けずに実施することもできる。仮に、淡用ガ
ス導通路11を設けるとしても、この淡用ガス導通路1
1に連通の淡用導入口12には、もともと淡用ガスノズ
ル29を臨ませていないので、噴出口11aを穿設した
ままで実施することも可能である。このように、二次空
気供給室14に対応する淡用ガス導通路11にも噴出口
11aを穿設したままにすれば、濃燃焼用バーナ3の全
てを同じ構造にすることができ、製造や組み立て時の手
間の簡素化によるコストダウンを図ることができ、ま
た、二次空気供給室14に対応する淡用ガス導通路11
に噴出口11aを穿設しない場合においても、濃燃焼用
バーナ3をほとんど同じ構造にすることができるので、
この場合にもコストダウンは可能である。
【0039】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼装置の右側面視断面図
【図2】燃焼装置の一部切り欠き斜視図
【図3】燃焼装置の正面視拡大断面図
【図4】燃焼室ケースの分解斜視図
【図5】ガスノズル部分の拡大断面図
【図6】燃焼装置の正面視における概略図
【図7】別の実施例を示す正面視概略図
【図8】別の実施例を示す正面視概略図
【符号の説明】
1 バーナケース 2 燃焼室ケース 3 濃燃焼部 4 空気供給手段 6 空気室 7 濃用炎口 8 濃用混合室 9 濃用導入口 10 淡燃焼部 11 淡用ガス導通路 11a 噴出口 12 淡用導入口 13 二次空気供給口 14 二次空気供給室 15 淡用炎口 16 淡用混合室 17 淡用空気導入口 18 二次空気導入口 20 二次空気整流板 26 空気流通路 28 濃用ガスノズル 29 淡用ガスノズル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃混合気を燃焼する複数の偏平な濃用炎
    口(7)が一端面に形成され、この濃用炎口(7)に連
    通する濃用混合室(8)と、この濃用混合室(8)に燃
    料ガスおよび燃焼用空気を導入する濃用導入口(9)と
    が形成された偏平な濃燃焼部(3)が、複数個間隔を隔
    てて並設され、 淡混合気を燃焼する複数の偏平な淡用炎口(15)が前
    記濃用炎口(7)と同一側の端面で、かつ、隣接する濃
    用炎口(7)間に形成され、この淡用炎口(15)に連
    通する淡用混合室(16)と、この淡用混合室(16)
    に燃焼用空気を導入する淡用空気導入口(17)とが形
    成された偏平な淡燃焼部(10)が、前記濃燃焼部
    (3)を構成部材として、隣合う濃燃焼部(3)同士の
    間に形成され、 前記淡用混合室(16)に燃料ガスまたは混合気を導入
    する淡用導入口(12)を有する淡用ガス導通路(1
    1)が設けられて、この淡用ガス導通路(11)に形成
    の噴出口(11a)から燃料ガスまたは混合気を前記淡
    用混合室(16)に噴出するように構成され、 前記濃用導入口(9)および前記淡用空気導入口(1
    7)に燃焼用空気を供給する空気供給手段(4)が設け
    られた濃淡燃焼装置であって、 前記隣接する濃用炎口(7)間のうち、いくつかの濃用
    炎口(7)間に前記淡用炎口(15)を形成し、残りの
    濃用炎口(7)間に燃焼用の二次空気を供給する二次空
    気供給口(13)を形成するとともに、その二次空気供
    給口(13)に二次空気整流用の二次空気整流板(2
    0)を配設してある濃淡燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記二次空気供給口(13)に配設の二
    次空気整流板(20)が複数枚の整流板からなる請求項
    1記載の濃淡燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記各濃燃焼部(3)にそれぞれ濃用導
    入口(9)を形成し、各濃用導入口(9)にそれぞれ濃
    用ガスノズル(28)を臨ませるとともに、前記各淡燃
    焼部(10)にもそれぞれ淡用導入口(12)を形成
    し、各淡用導入口(12)にそれぞれ淡用ガスノズル
    (29)を臨ませてある請求項1または2記載の濃淡燃
    焼装置。
  4. 【請求項4】 前記淡用炎口(15)の数よりも前記二
    次空気供給口(13)の数を少なくしてある請求項3記
    載の濃淡燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記淡用炎口(15)の幅よりも前記二
    次空気供給口(13)の幅を狭くしてある請求項3また
    は4記載の濃淡燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記二次空気供給口(13)に連通する
    二次空気供給室(14)と、この二次空気供給室(1
    4)に燃焼用の二次空気を導入する二次空気導入口(1
    8)とが、前記濃燃焼部(3)を構成部材として、隣合
    う濃燃焼部(3)同士の間に形成され、この二次空気導
    入口(18)と前記淡用空気導入口(17)とを空気室
    (6)を介して前記空気供給手段(4)に連通してある
    請求項5記載の濃淡燃焼装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101025655B1 (ko) * 2009-07-22 2011-03-30 주식회사 경동나비엔 린-리치 버너
JP2011080613A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Paloma Co Ltd 燃焼装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101025655B1 (ko) * 2009-07-22 2011-03-30 주식회사 경동나비엔 린-리치 버너
WO2011010867A3 (ko) * 2009-07-22 2011-04-21 주식회사 경동나비엔 린-리치 버너
JP2011080613A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Paloma Co Ltd 燃焼装置

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