JP2001099409A - 濃淡燃焼装置 - Google Patents

濃淡燃焼装置

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JP2001099409A
JP2001099409A JP30489099A JP30489099A JP2001099409A JP 2001099409 A JP2001099409 A JP 2001099409A JP 30489099 A JP30489099 A JP 30489099A JP 30489099 A JP30489099 A JP 30489099A JP 2001099409 A JP2001099409 A JP 2001099409A
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JP
Japan
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mixture
light
air
lean
combustion
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JP30489099A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Otsuka
哲二 大塚
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置を大型化することなく、燃料ガスと燃焼用
空気との混合を良好にして、NOxの発生をより一層抑
制することを可能にしながら、安定した燃焼を可能にし
て、燃焼騒音を低下させることのできる濃淡燃焼装置の
提供。 【解決手段】偏平な淡燃焼部4には、横一側部にて流れ
方向が反転する屈曲状の流路として形成された淡混合気
流路9が設けられ、流れ方向反転部から淡用炎口8に至
る淡炎口側流路部分9aが、淡用炎口8の全長にわたる
幅まで漸次流路幅を増加させるように形成されて、淡用
炎口8の手前側箇所には、流路幅方向の全体にわたる絞
り部13が設けられ、反転部から絞り部13に至る流路
部分には、横一側側部分と横他側側部分とに淡混合気を
分配流動させる仕切り部14が設けられ、淡用導入口1
0を通して燃焼用空気を押し込み供給する状態で燃焼用
空気と燃料ガスとを供給する混合気供給手段25が設け
られている濃淡燃焼装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状の濃混合気
用炎口が形成された偏平な濃燃焼部と、長尺状の淡混合
気用炎口が形成された偏平な淡燃焼部とが、その幅方向
を並び方向として交互に並設されている濃淡燃焼装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】このような濃淡燃焼装置は、淡混合気用
炎口から吐出される淡混合気を濃混合気用炎口に生成さ
れる濃火炎により保炎しながら燃焼させ、全体として大
きな空気混合率で燃料ガスを燃焼させて、窒素酸化物で
あるNOxの発生を抑えながら、安定した燃焼が行える
ように構成したものである。
【0003】従来、この種の濃淡燃焼装置では、長尺状
の濃混合気用炎口が形成された偏平な濃燃焼部としての
濃用バーナを、箱状の枠体内に所定の間隔を置いて複数
個並設し、濃用バーナ間に形成される偏平な空間を淡燃
焼部の淡混合気流路とし、かつ、長尺状の濃混合気用炎
口間に形成される長尺状の開口を淡混合気用炎口とし
て、濃用バーナと一体的に形成した噴出管を淡混合気流
路の下方に位置させ、その噴出管の導入口にガスノズル
を臨ませて、ガスノズルからの燃料ガスの噴出に伴って
燃焼用空気の一部を吸引し、燃料ガスと燃焼用空気との
混合気を前記噴出管から淡混合気流路内に噴出させ、更
に、その混合気に対して、その下方から送風手段による
燃焼用空気を供給して混合し、淡混合気用炎口から吐出
させて燃焼させるように構成したものが知られている
(例えば、特開平8−200628号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来装
置では、淡混合気流路が、間隔を置いて並設された偏平
な濃用バーナ間に形成される空間で構成されているの
で、淡混合気流路がほぼストレートな流路となり、その
ために、淡混合気用流路の長さをある程度長くしない
と、燃料ガスと燃焼用空気との混合が十分に行われず、
また、混合を十分に行おうとすると、装置全体が大型化
するという問題があった。さらに、NOxの発生をより
一層抑えるために、例えば、燃料ガス全体としての空気
混合率を大きくしながら、濃混合気に対する淡混合気の
比率を大きくしようとすると、淡混合気の流速が速くな
って燃料ガスと燃焼用空気との混合が一層悪くなり、場
合によっては、大きな燃焼騒音を発生するという問題も
あった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するもので、その目的は、装置を大型化することな
く、燃料ガスと燃焼用空気との混合を良好にして、NO
xの発生をより一層抑制することを可能にしながら、安
定した燃焼を可能にして、燃焼騒音を低下させることの
できる濃淡燃焼装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、長尺状の濃混合気
用炎口が形成された偏平な濃燃焼部と、長尺状の淡混合
気用炎口が形成された偏平な淡燃焼部とが、その幅方向
を並び方向として交互に並設されている濃淡燃焼装置で
あって、前記淡燃焼部には、前記濃燃焼部と前記淡燃焼
部とが並ぶ燃焼部並び方向視において、その淡燃焼部に
おける前記淡混合気用炎口の一端側に相当する横一側部
にて流れ方向が反転する屈曲状の流路として形成され
て、その一方に前記淡混合気用炎口が連通され、他方に
淡用導入口が開口されている淡混合気流路が設けられ、
その淡混合気流路における前記流れ方向反転部から前記
淡混合気用炎口に至る淡炎口側流路部分が、前記燃焼部
並び方向視において、前記淡混合気用炎口の全長にわた
る幅まで漸次流路幅を増加させて前記淡混合気用炎口に
接続するように形成され、前記淡混合気流路の前記淡炎
口側流路部分における前記淡混合気用炎口の手前側箇所
には、前記燃焼部並び方向視において、流路幅方向の全
体にわたり絞り作用する絞り部が設けられ、前記淡混合
気流路の前記淡炎口側流路部分における前記流れ方向反
転部から前記絞り部に至る流路部分には、前記燃焼部並
び方向視において、前記絞り部の横一側側部分と横他側
側部分とに淡混合気を分配流動させるように流路を仕切
る仕切り部が設けられ、前記淡用導入口を通して燃焼用
空気を前記淡混合気流路に押し込み供給する状態で、燃
焼用空気と燃料ガスとを前記淡混合気流路に供給する混
合気供給手段が設けられている。
【0007】すなわち、淡燃焼部の淡混合気流路が、濃
燃焼部と淡燃焼部とが並ぶ燃焼部並び方向視において、
長尺状の淡混合気用炎口の一端側に相当する横一側部に
て流れ方向が反転する屈曲状の流路として形成されて、
その一方に前記淡混合気用炎口が連通され、他方に淡用
導入口が開口されるとともに、その淡混合気流路におけ
る流れ方向反転部から淡混合気用炎口に至る淡炎口側流
路部分が、前記燃焼部並び方向視において、淡混合気用
炎口の全長にわたる幅まで漸次流路幅を増加させて淡混
合気用炎口に接続するように形成されているので、淡燃
焼部を殊更大きくすることなく、淡混合気流路の長さを
長くすることができ、燃料ガスと燃焼用空気とを良好に
混合させて、長尺状の淡混合気用炎口から吐出させるこ
とができる。そして、その淡混合気流路に対して、淡用
導入口を通して燃焼用空気を押し込み供給する状態で、
燃焼用空気と燃料ガスとを供給する混合気供給手段が設
けられているので、燃料ガスの噴出に伴って燃焼用空気
を吸引するものと比較して、燃料ガスに対する燃焼用空
気の量を増加させることができて、NOxの発生をより
一層抑制することができる。
【0008】このようにして、NOxの発生を抑制する
ために燃焼用空気の量を増加させても、上述した屈曲状
の淡混合気流路によって、燃料ガスと燃焼用空気との混
合は良好に維持されるのであるが、その反面、屈曲状の
流れ方向反転部において淡混合気の流れ方向が反転され
るので、淡混合気用炎口に向けて流れる淡混合気の量が
淡混合用炎口の長手方向に対して不均一となる虞があ
る。具体的には、燃焼用空気の量を増加させればさせる
程、淡混合気の流速が速くなり、それに伴って、淡混合
気の流れ方向が、屈曲状の流れ方向反転部において急速
に反転されて、多量の淡混合気が、長尺状の淡混合気用
炎口のうち、前記屈曲状の流路に相当する一端側とは逆
の他端側から吐出されて、その他端側において淡火炎の
リフト現象が生じて安定した燃焼が阻害される虞があ
る。
【0009】しかしながら、前記淡混合気流路の淡炎口
側流路部分における淡混合気用炎口の手前側箇所に、前
記燃焼部並び方向視において、流路幅方向の全体にわた
り絞り作用する絞り部が設けられ、更に、淡混合気流路
の淡炎口側流路部分における流れ方向反転部から前記絞
り部に至る流路部分に、前記燃焼部並び方向視におい
て、前記絞り部の横一側側部分と横他側側部分とに淡混
合気を分配流動させるように流路を仕切る仕切り部が設
けられているので、燃焼用空気の量を増加させて淡混合
気の流速が速くなっても、屈曲状の流れ方向反転部にお
いて急速に反転されようとする淡混合気は、前記仕切り
部による仕切り作用によって、前記屈曲状の流路に相当
する一端側とは逆の他端側への流量が減少されて、絞り
部の横一側側部分と横他側側部分とに分配されて絞り部
に流動されることになる。このように分配流動された淡
混合気は、流路幅方向の全体にわたって設けられた絞り
部による絞り作用によって、その量が流路幅方向に均一
化されて長尺状の淡混合気用炎口から吐出される。
【0010】したがって、NOxの発生を抑制するため
に燃焼用空気の量を増加させても、燃料ガスと燃焼用空
気とは、屈曲状の淡混合気流路によって良好に混合さ
れ、かつ、その混合された後の淡混合気が、長尺状の淡
混合気用炎口に沿って均一化された量で吐出されて燃焼
されることになり、淡火炎のリフト現象も確実に防止さ
れて安定した燃焼が可能となり、燃焼騒音も抑制され
る。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、前記絞り
部に、前記淡混合気用炎口からの混合気吐出方向に沿う
複数の流路が、前記淡燃焼部の横幅方向に沿って並ぶ状
態で設けられている。
【0012】すなわち、上記請求項1に記載の如く、前
記屈曲状の流れ方向反転部において淡混合気の流れ方向
が反転されているために、絞り部の横一側側部分と横他
側側部分とに分配されて絞り部に流動される淡混合気の
流れが、前記淡混合気用炎口からの混合気吐出方向に対
して斜めに流れる傾向があるものとなる。具体的には、
絞り部の横他側側部分に分配された淡混合気は、その絞
り部の横他端部にて流れ方向が反転されて、淡燃焼部の
横幅方向の中央部分に向けて前記淡混合気用炎口からの
混合気吐出方向に対して斜めに流れようとするものにな
り、また、絞り部の横一側側部分に分配された淡混合気
は、前記屈曲状の流れ方向反転部において流れ方向が反
転されて、淡燃焼部の横幅方向の中央部分に向けて前記
淡混合気用炎口からの混合気吐出方向に対して斜めに流
れようとするものとなる。
【0013】したがって、絞り部における流路を淡燃焼
部の横幅方向の全長にわたる開口などにて形成するな
ど、絞り部に流動される淡混合気の流れ方向を淡燃焼部
の横幅方向に規制することなく、淡燃焼部の横幅方向の
中央部分に向けて前記淡混合気用炎口からの混合気吐出
方向に対して斜め方向のまま、淡混合気を淡混合気用炎
口に向けて流動させるようにすると、淡混合気用炎口の
長手方向に沿って淡混合気を万遍なく供給することがで
きず、淡燃焼部の横幅方向の中央部分に偏った状態で淡
混合気が供給されることになり、淡混合気用炎口に向け
て流れる淡混合気の量が淡混合用炎口の長手方向に対し
て不均一となる虞がある。
【0014】しかしながら、絞り部に、前記淡混合気用
炎口からの混合気吐出方向に沿う複数の流路が、淡燃焼
部の横幅方向に沿って並ぶ状態で設けられているので、
絞り部に流動される淡混合気は、淡混合気用炎口からの
混合気吐出方向に沿う複数の流路のそれぞれに分割され
て流動することになり、絞り部に流動される淡混合気の
流れ方向を淡混合気用炎口からの混合気吐出方向に沿う
方向に規制することが可能となる。したがって、絞り部
による絞り作用に加えて、絞り部における淡混合気の流
れ方向を淡混合気用炎口からの混合気吐出方向に沿う方
向に規制することにより、淡混合気の量を流路幅方向に
より一層均一化することができ、より一層安定した燃焼
を行うことが可能となり、燃焼騒音も抑制されることに
なる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、前記淡用
導入口が、前記燃焼部並び方向視において、前記淡燃焼
部の横幅方向における中央位置よりも前記横一側部寄り
に設けられ、前記燃焼用空気を送風する送風手段が、前
記淡用導入口近くで、かつ、前記濃混合気用炎口および
淡混合気用炎口からの混合気吐出方向視において前記濃
燃焼部および淡燃焼部と重複するように配置されてい
る。
【0016】すなわち、燃焼用空気を送風するための送
風手段を含む装置全体をコンパクトに構成することがで
き、そのため、混合気流路の長さが短くなるが、上述し
たように、混合気流路を屈曲状の流路で形成することに
より混合気流路の長さが長くなるので、燃焼用空気に対
する燃料ガスの混合も良好にすることが可能となり、装
置全体をコンパクトに構成することができるにもかかわ
らず、燃焼用空気に対する燃焼ガスの混合が良好な混合
気を炎口から吐出することができ、炎口に対して均一化
された炎を生成することができる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、前記淡燃
焼部が、金属製の板材により形成されていて、その金属
製の板材の屈曲によって前記絞り部と仕切り部が一体的
に形成されている。
【0018】このように、淡燃焼部が、金属製の板材に
より形成されているので、例えば、鋳物などで形成する
のに比べて、軽量かつ安価で、しかも、その金属製の板
材の屈曲によって、前記絞り部と仕切り部とが一体的に
形成されているので、上述したような作用を有する絞り
部と仕切り部とを含む淡燃焼部全体を軽量に、かつ、安
価に製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明による濃淡燃焼装置の実施
の形態につき図面に基づいて説明する。この濃淡燃焼装
置は、図1〜図3に示すように、平面視において長方形
のバ−ナケ−ス1と箱状枠体2とが、箱状枠体2をバ−
ナケ−ス1内に内装した状態で設けられ、合計5枚の偏
平な板金製の濃燃焼部としての濃用バ−ナ3と、合計4
枚の偏平な板金製の淡燃焼部としての淡用バーナ4と
が、その長手方向を長方形の箱状枠体2の長辺側に沿わ
せた状態で、その幅方向を並び方向とし、かつ、並び方
向の両端部に濃用バーナ3が位置するように交互に並設
されて箱状枠体2内に収納保持されている。
【0020】前記濃用バ−ナ3は、空気混合率の小さい
濃混合気を吐出して燃焼させるもので、図4に示すよう
に、一連の金属製の板材を折り曲げて形成され、その上
面側には、複数のスリット状の孔5aからなる濃混合気
用炎口5が形成され、その濃混合気用炎口5に連通する
断面形状が偏平な濃混合気流路6が、濃用バーナ3を幅
方向の両側に膨出させた状態で設けられ、下方の横一側
部には、燃料ガスと燃焼用空気とを導入する濃用導入口
7が下方に向けて開口する状態で設けられている。前記
濃混合気流路6は、横側方視において、つまり、濃用バ
ーナ3と淡用バーナ4とが並ぶ燃焼部並び方向視におい
て、下方に向けて開口した濃用導入口7から上方に向け
て伸び、かつ、その横一側部において他側部側に屈曲し
ながら濃混合気用炎口5に連通するように屈曲されて構
成されている。
【0021】前記淡用バーナ4は、空気混合率の大きい
淡混合気を吐出して燃焼させるもので、図5に示すよう
に、一連の金属製の板材を折り曲げて形成され、その上
面側には、細長い長方形の開口からなる淡混合気用炎口
8が形成され、その淡混合気用炎口8に連通する断面形
状が偏平な淡混合気流路9が、淡用バーナ4を幅方向の
両側に膨出させた状態で設けられ、下方の横一側部から
若干他側部側に寄った部分に、燃焼用空気を導入する断
面形状が偏平な淡用導入口10がバーナケース1の前方
側に向けて開口する状態で設けられている。
【0022】この淡混合気流路9は、濃用バーナ3と淡
用バーナ4とが並ぶ燃焼部並び方向視において、淡用バ
ーナ4の横幅方向における中央位置より前記横一側部寄
りに設けられた淡用導入口10から横一側部に向けて伸
び、その横一側部において流れ方向が反転する屈曲状の
流路として形成されて、その一方に前記淡混合気用炎口
8が連通され、他方に前記淡用導入口10が開口するよ
うに構成され、前記淡混合気用炎口8には、整流板とし
て作用する複数枚の波板11と平板12とが、細長い淡
混合気用炎口8の長手方向に沿って、淡混合気用炎口8
のほぼ全長にわたって交互に配置されている。
【0023】前記淡混合気流路9における淡混合気の流
れ方向反転部から淡混合気用炎口8に至る淡炎口側流路
部分9aは、濃用バーナ3と淡用バーナ4とが並ぶ燃焼
部並び方向視において、淡混合気用炎口8の全長にわた
る幅まで漸次流路幅を増加させて淡混合気用炎口8に接
続するように形成されている。そして、その淡炎口側流
路部分9aの淡混合気用炎口8の手前側箇所には、淡用
バーナ4の板材を両側から内側に屈曲して一体的に形成
された絞り部13が、濃用バーナ3と淡用バーナ4とが
並ぶ燃焼部の並び方向視において、淡炎口側流路部分9
aの流路幅方向の全長にわたって設けられて、淡炎口側
流路部分9a内を通流する淡混合気に対して絞り作用し
て、淡混合気用炎口8から吐出される淡混合気の量を淡
混合気用炎口8の長さ方向に均一化するように構成され
ている。
【0024】更に、淡混合気流路9の流れ方向反転部か
ら前記絞り部13に至る淡炎口側流路部分9aには、淡
用バーナ4の板材が両側から内側に屈曲して一体的に折
り曲げられ、かつ、その両側からの折り曲げ部が互いに
接当されて形成された仕切り体14が設けられている。
この仕切り体14は、濃用バーナ3と淡用バーナ4とが
並ぶ燃焼部並び方向視において、前記横一側部における
流路形成用部材15aとの間、および、前記横一側部と
は反対側の横他側部における流路形成用部材15bとの
間に、前記絞り部13側に連通する連通部16a,16
bを備えた状態で配置され、淡混合気を両連通部16
a,16bを介して、前記絞り部13の横一側側部分と
横他側側部分とに分配流動させるように構成されてい
る。
【0025】また、前記絞り部13には、淡混合気用炎
口8からの混合気吐出方向に沿う複数の帯板状体26と
平板状体27とが、細長い淡混合気用炎口8の長手方向
に沿って、淡混合気用炎口8のほぼ全長にわたって交互
に配置され、前記絞り部13に、淡混合気用炎口8から
の混合気吐出方向に沿う複数の流路が、淡用バーナ4の
横幅方向に沿って並ぶ状態で設けられている。すなわ
ち、これら帯板状体26と平板状体27とにより、絞り
部13における淡混合気用炎口8からの混合気吐出方向
に沿う淡炎口側流路部分9aを、淡用バーナ4の横幅方
向に沿って並ぶ状態で複数に分割するように構成され、
淡炎口側流路部分9a内を通流する淡混合気の流れ方向
を淡混合気用炎口8からの混合気吐出方向に沿うように
規制して、淡混合気を淡混合気用炎口8からの混合気吐
出方向に沿って吐出させるように構成されている。
【0026】前記バ−ナケ−ス1は、濃用バーナ3と淡
用バーナ4とが並ぶ燃焼部並び方向視において、前記横
一側部とは反対側の横他側部、換言すると、バーナケー
ス1の前方側が切り欠かれたような形状に構成され、そ
の切り欠かれた部分に入り込む状態で、つまり、濃混合
気用炎口5や淡混合気用炎口8からの混合気の吐出方向
視において、濃用バーナ3や淡用バーナ4と重複する状
態で、濃用バーナ3と淡用バーナ4とに燃焼用空気を供
給する送風手段としてのファン17が配置されている。
前記ファン17は、その吐出口を後方に向けて配置さ
れ、かつ、その吐出口には、パンチングメタル18を備
えた空気箱19が連通され、その空気箱19に対して各
淡用バーナ4の淡用導入口10が連通接続されていて、
ファン17にて送風される燃焼用空気が、その送風圧に
よって各淡用導入口10から淡混合気流路9内に押し込
み供給されるように構成されている。
【0027】前記空気箱19の後方側壁には、複数個の
通風孔20が設けられていて、その通風孔20から流出
した空気の一部が、各濃用バーナ3の濃用導入口7か
ら、後述するエゼクタ作用によって、燃焼用空気として
濃混合気流路6内に供給されるように構成されている。
そして、前記通風孔20から流出した空気の残りが、バ
ーナケース1と箱状枠体2との間の隙間を通流して上方
へ流出し、箱状枠体2の周囲を冷却するように構成され
ている。
【0028】前記濃用バ−ナ3の濃用導入口7は下方に
向けて、淡用バーナ4の淡用導入口10は前方に向け
て、それぞれ並設する状態で開口されていて、それら濃
用導入口7と淡用導入口10との下方には、濃用の燃料
ガスと淡用の燃料ガスとを分配供給するガスヘッダ21
が配置され、そのガスヘッダ21には、合計5本の濃用
ガスノズル22と合計4本の淡用ガス供給管23とが設
けられている。各濃用ガスノズル22は、比較的開口面
積の小さな濃用導入口7に対応して臨み、上方に燃料ガ
スを噴出して各濃用導入口7へ燃料ガスを吹き込むよう
に構成され、その燃料ガスの吹き込みによるエゼクタ作
用で、空気箱19の通風孔20から箱状枠体2内に流出
した空気の一部を所定の割合で吸引して、各濃用導入口
7から濃混合気流路6内に導入するように構成されてい
る。
【0029】各淡用ガス供給管23は、下方から各淡用
バーナ4を貫通して、断面形状が偏平な淡混合気流路9
の偏平形状の長手方向に沿った状態で、淡用導入口10
近くの淡混合気流路9の内部に位置するように配置され
ている。各淡用ガス供給管23は、偏平な淡混合気流路
9の幅方向におけるほぼ中央に位置するように配置され
ていて、各淡用ガス供給管23には、ガス噴出孔24が
開口され、燃料ガスを燃焼用空気の流れ方向Fに対して
下流側に噴出するように構成されている。つまり、前記
ファン17と淡用ガス供給管23によって、淡用導入口
10を通して燃焼用空気を淡混合気流路9に押し込み供
給する状態で、燃焼用空気と燃料ガスとを淡混合気流路
9に供給する混合気供給手段25が構成されている。
【0030】このような構成からなる濃淡燃焼装置で
は、濃用バ−ナ3と淡用バーナ4とが、その長手方向を
長方形の箱状枠体2の長辺側に沿わせた状態で並設され
ているので、短辺側に沿わせるに比べて、濃用バーナ3
と淡用バーナ4の長さは長くなるものの、濃用バーナ3
と淡用バーナ4の枚数を減らすことができる。そして、
各濃用導入口7から導入された燃料ガスと燃焼用空気と
は、屈曲した濃混合気流路6内を通流する間に互いに十
分に混合され、混合後の濃混合気が濃混合気用炎口5か
ら吐出されて燃焼される。また、ファン17と淡用ガス
供給管23とで構成される混合気供給手段25により供
給された淡混合気は、前記横一側部において屈曲された
後、横他側部側に流動することになるが、前記仕切り体
14により横他側部側への流動が抑制されるので、たと
え淡混合気の量が多くて流速が速い場合であっても、淡
混合気の量は、淡混合気用炎口8の長手方向に沿って均
一され、かつ、前記絞り部13によっても均一化されて
淡混合気用炎口8から吐出され、その淡混合気用炎口8
において燃焼される。更に、前記絞り部13に流動され
る淡混合気は、帯板状体26と平板状体27により淡混
合気用炎口8からの混合気吐出方向に沿うように、その
流れ方向が規制されて、淡混合気用炎口8の長手方向に
沿って淡混合気を万遍なく供給されるとともに、前記の
如く、絞り部13による絞り作用によって、淡混合気の
量が流路幅方向により均一化されて長尺状の淡混合気用
炎口8から吐出させることが可能となる。
【0031】このようにして、たとえ淡混合気流路9が
比較的短くても、屈曲流路によりよく混合された淡混合
気が、淡混合気用炎口8に沿って吐出され、また、たと
え淡混合気の量が多くて淡混合気の流速が速い場合であ
っても、仕切り体14と絞り部13との協働作用、およ
び、帯板状体26および平板状体27と絞り部13との
協働作用によって淡混合気用炎口8の長手方向に沿って
淡混合気を万遍なく供給させながら、淡混合気の量を淡
混合気用炎口8の長手方向に均一化した状態で吐出させ
て燃焼させることができ、濃混合気用炎口5に生成され
る濃火炎による保炎作用の基で安定した燃焼が可能とな
り、装置全体として大きな空気混合率で燃料ガスを燃焼
させ、窒素酸化物であるNOxの発生を抑制することが
できる。
【0032】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、淡用ガス供給管23を淡混合
気流路9内に配置して、淡用ガス供給管23に設けたガ
ス噴出孔24から燃料ガスを噴出供給させる構成を示し
たが、淡用ガス供給管23に代えて淡用ガスノズルを設
け、先の実施形態における濃用バーナ3と同様に、淡用
ガスノズルを各淡用導入口10に臨ませて、ファン17
にて送風される燃焼用空気をその送風圧により供給する
押し込み供給と、淡用ガスノズルから淡用導入口10へ
の燃料ガスの吹き込みによるエゼクタ作用とによって、
各淡用導入口10から各淡混合気流路9内に供給するよ
うに構成することもできる。
【0033】(2)これまでの実施形態では、濃用バー
ナ3と淡用バーナ4とが並ぶ燃焼部並び方向視におい
て、淡用バーナ4の横幅方向における中央位置より横一
側部寄りに淡用導入口10を設け、横他側部側にファン
17を配置して、濃混合気用炎口5や淡混合気用炎口8
からの混合気の吐出方向視において、濃用バーナ3や淡
用バーナ4と重複するようにファン17を配置した例を
示したが、このファン17の配置については、種々の変
更が可能である。例えば、濃用バーナ3と淡用バーナ4
との並び方向視において、淡用バーナ4の横幅方向にお
ける横他側部側に淡用導入口10を設け、淡混合気用流
路9をその淡用導入口10から横一側部に向けて伸び、
その横一側部において反転状態に屈曲して淡混合気用炎
口8に連通するように構成し、前記淡用導入口10の近
くにファン17を配置して、ファン17が、濃混合気用
炎口5や淡混合気用炎口8からの混合気の吐出方向視に
おいて、濃用バーナ3や淡用バーナ4と重複しないよう
に配置することもできる。
【0034】(3)先の実施形態では、淡用バーナ4を
形成する金属製の板材を屈曲して絞り部13と仕切り体
14とを形成した例を示したが、この絞り部13と仕切
り体14については、淡用バーナ4を形成する板材とは
別体に構成して、淡混合気流路9の淡炎口側流路部分9
a内に配置させることもできる。また、前記仕切り体1
4に関しては、濃用バーナ3と淡用バーナ4とが並ぶ燃
焼部並び方向視において、横一側部における流路形成用
部材15aとの間と、横他側部における流路形成用部材
15bとの間に合計2つの連通部16a,16bを備え
た状態で配置させた例を示したが、長尺状の淡混合気用
炎口8の長さによっては、前記2つの連通部16a,1
6bに加えて、仕切り体14の中間部に更に別の連通部
をひとつ設けて実施することもできる。
【0035】(4)先の実施形態では、絞り部13に、
淡混合気用炎口8からの混合気吐出方向に沿う複数の淡
炎口側流路部分9aを、淡用バーナ4の横幅方向に沿っ
て並ぶ状態で設ける構成として、複数の帯板状体26お
よび平板状体27を設ける構成を示したが、例えば、図
6に示すように、燃焼部並び方向に沿う平板28を淡用
バーナ4の横幅方向に間隔を隔ててその全長にわたって
設けて実施することもできる。また、上記図6に示す構
成に代えて、淡用バーナ4の板材を両側から内側に屈曲
することにより、淡用バーナ4の横幅方向に沿って複数
の淡炎口側流路部分9aを設けて実施することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】濃淡燃焼装置の一部切欠き斜視図
【図2】濃淡燃焼装置の縦断背面図
【図3】濃淡燃焼装置の縦断側面図
【図4】濃用バーナの斜視図
【図5】淡用バーナの一部切欠き斜視図
【図6】別実施形態における淡用バーナの一部切欠き斜
視図
【符号の説明】
3 濃燃焼部 4 淡燃焼部 5 濃混合気用炎口 8 淡混合気用炎口 9 淡混合気流路 9a 淡炎口側流路部分 10 淡用導入口 13 絞り部 14 仕切り部 17 送風手段 25 混合気供給手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の濃混合気用炎口が形成された偏
    平な濃燃焼部と、長尺状の淡混合気用炎口が形成された
    偏平な淡燃焼部とが、その幅方向を並び方向として交互
    に並設されている濃淡燃焼装置であって、 前記淡燃焼部には、前記濃燃焼部と前記淡燃焼部とが並
    ぶ燃焼部並び方向視において、その淡燃焼部における前
    記淡混合気用炎口の一端側に相当する横一側部にて流れ
    方向が反転する屈曲状の流路として形成されて、その一
    方に前記淡混合気用炎口が連通され、他方に淡用導入口
    が開口されている淡混合気流路が設けられ、 その淡混合気流路における前記流れ方向反転部から前記
    淡混合気用炎口に至る淡炎口側流路部分が、前記燃焼部
    並び方向視において、前記淡混合気用炎口の全長にわた
    る幅まで漸次流路幅を増加させて前記淡混合気用炎口に
    接続するように形成され、 前記淡混合気流路の前記淡炎口側流路部分における前記
    淡混合気用炎口の手前側箇所には、前記燃焼部並び方向
    視において、流路幅方向の全体にわたり絞り作用する絞
    り部が設けられ、 前記淡混合気流路の前記淡炎口側流路部分における前記
    流れ方向反転部から前記絞り部に至る流路部分には、前
    記燃焼部並び方向視において、前記絞り部の横一側側部
    分と横他側側部分とに淡混合気を分配流動させるように
    流路を仕切る仕切り部が設けられ、 前記淡用導入口を通して燃焼用空気を前記淡混合気流路
    に押し込み供給する状態で、燃焼用空気と燃料ガスとを
    前記淡混合気流路に供給する混合気供給手段が設けられ
    ている濃淡燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記絞り部に、前記淡混合気用炎口から
    の混合気吐出方向に沿う複数の流路が、前記淡燃焼部の
    横幅方向に沿って並ぶ状態で設けられている請求項1に
    記載の濃淡燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記淡用導入口が、前記燃焼部並び方向
    視において、前記淡燃焼部の横幅方向における中央位置
    よりも前記横一側部寄りに設けられ、 前記燃焼用空気を送風する送風手段が、前記淡用導入口
    近くで、かつ、前記濃混合気用炎口および淡混合気用炎
    口からの混合気吐出方向視において前記濃燃焼部および
    淡燃焼部と重複するように配置されている請求項1また
    は2に記載の濃淡燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記淡燃焼部が、金属製の板材により形
    成されていて、その金属製の板材の屈曲によって前記絞
    り部と仕切り部が一体的に形成されている請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の濃淡燃焼装置。
JP30489099A 1999-07-27 1999-10-27 濃淡燃焼装置 Pending JP2001099409A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004187A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 株式会社ガスター パイロットバーナ、ガス燃焼装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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