JPH1090852A - 写真処理浴からハロゲン化物イオンを選択的に抽出する方法及び装置 - Google Patents

写真処理浴からハロゲン化物イオンを選択的に抽出する方法及び装置

Info

Publication number
JPH1090852A
JPH1090852A JP9110930A JP11093097A JPH1090852A JP H1090852 A JPH1090852 A JP H1090852A JP 9110930 A JP9110930 A JP 9110930A JP 11093097 A JP11093097 A JP 11093097A JP H1090852 A JPH1090852 A JP H1090852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
fixing
concentration
membrane
nanofiltration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9110930A
Other languages
English (en)
Inventor
Didier Jean Martin
ディディエ・ジャン・マルタン
Christian Gilbert Guizard
クリスティアン・ジルベール・ギザール
Jean Francois Diaz
ジャン−フランソワ・ディア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH1090852A publication Critical patent/JPH1090852A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • G03C5/26Processes using silver-salt-containing photosensitive materials or agents therefor
    • G03C5/395Regeneration of photographic processing agents other than developers; Replenishers therefor
    • G03C5/3956Microseparation techniques using membranes, e.g. reverse osmosis, ion exchange, resins, active charcoal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/02Reverse osmosis; Hyperfiltration ; Nanofiltration
    • B01D61/027Nanofiltration
    • B01D61/0271Nanofiltration comprising multiple nanofiltration steps
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/44Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis
    • C02F1/442Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis by nanofiltration
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/34Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32
    • C02F2103/40Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32 from the manufacture or use of photosensitive materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真定着又は漂白/定着浴の活性を長持ちさ
せるために、チオ硫酸イオン濃度の低下を伴うことな
く、写真処理浴用の定着溶液からハロゲン化物イオンを
選択的に除去し得る方法及び装置を提供する。 【解決手段】 定着溶液をその0.1〜10倍の体積の
水で希釈する。溶液をダイアフィルトレーション・モー
ドで小さい流量及び濃縮ファクターにて第1のナノ濾過
工程に付し、得られる透過物を濃縮モードで、第1工程
において用いるよりも大きな流量及び濃度ファクターに
て第2のナノ濾過工程に付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
材料の処理に用いられる写真定着又は漂白/定着溶液か
らハロゲン化物イオンを抽出する方法及び装置に関す
る。特に、本発明によれば、定着溶液をナノ濾過膜(na
nofiltration membranes、ナノメートルオーダーの濾過
膜)に接触させることによって、定着剤として主として
チオ硫酸イオンを含む定着又は漂白/定着水溶液からヨ
ウ化物及び臭化物イオンを除去することが可能となる。
【0002】本発明は、全処理時間を通じて、定着溶液
中のハロゲン化物イオンを許容され得るレベルに維持す
るため、並びにハロゲン化物イオンの大部分をナノ濾過
膜によって除去するために、定着又は漂白/定着溶液を
連続的又は断続的に処理する工程を含むハロゲン化銀写
真材料の処理方法にも関する。
【0003】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真を得る基本的方法は、
ハロゲン化銀写真材料を化学線に露光させることによっ
て像を生じさせ、その像を化学処理によって可視像化す
るというものである。この処理の基本的工程には、ま
ず、ハロゲン化銀の一部を金属銀に変化させる現像溶液
によって材料を処理する工程が含まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】白黒像を得るために
は、現像されていないハロゲン化銀を除去することが必
要であり、カラー像を得るためには、像が形成された後
の写真材料からすべての銀を除去することが必要であ
る。白黒写真において現像されていないハロゲン化銀を
除去するのは、それらのハロゲン化銀を、フィクサティ
ブ(fixative)と称され、定着浴に用いられるハロゲン
化銀用の溶媒に溶解させることによって行う。カラー写
真においての銀の除去は、金属銀を酸化し、酸化された
金属銀及び現像されていないハロゲン化銀を溶解するこ
とによって行う。金属銀の酸化は漂白剤を用いて行い、
酸化された銀及び現像されていないハロゲン化銀の溶解
は定着浴を用いて行う。2つの操作は、漂白/定着浴を
用いることによって一体化することができる。以下、本
明細書において、「定着溶液(fixing solution)」とい
う用語は、シーズニングされた(seasoned、化学的作用
が処理に必要な通常の操作範囲にあるようにされた)又
は使用された、即ち、ある量の写真材料の定着に既に使
用された定着又は漂白/定着浴に区別することなく用い
る。
【0005】可能な限り迅速に写真材料を処理すること
は極めて望ましいことである。特に、定着工程は可能な
限り短時間とすべきである。処理の間、反応生成物は定
着溶液中に蓄積する。これらの生成物は、大部分が溶解
した銀及びハロゲン化物イオンであり、定着反応の速度
を低下させ、定着溶液の効果を低下させる。その点を改
善するため、所定量の写真材料を処理した後、再生溶液
を添加することによって消耗した溶液は再活性化され
る。これは処理溶液中に望ましくない物質が蓄積するこ
とを防止するのではなく、従って、結局は、新しい液体
を添加することによって溶液の活性はもはや再生され得
ない。実際に、再生用溶液を処理タンクに入れる場合に
は、等しい量の消耗した溶液がオーバーフローによって
排出される。望ましくない物質の濃度を低下させるため
には、大量の使用済み処理溶液を排出する必要がある。
【0006】更に、生じ得る汚染を最小限とするために
は、化学物質をできるだけ少ない量で使用する必要があ
る。排出される流出物の量を減らす1つの方法は、処理
溶液において低い再生割合を用いることであり、これに
より、オーバーフローによって排水系(drainage syste
m)へ排出される溶液の体積を減少させることができ
る。再生割合を下げると、銀及びハロゲン化物の濃度は
再び上昇し、抑制作用(retarding effect)が強まる。
更に、色が残存する淡彩(residual tint)の問題が生
じ、それと共に、そこから定着の問題が生じる。従っ
て、定着溶液から望ましくない物質を除去する場合し
か、低い再生割合を用いることはできない。
【0007】使用された定着溶液から化学的又は電気化
学的手段によって銀を除去することにより、定着の程度
を向上させることができ、また、流出物の体積を減少さ
せることができる。実際に、銀イオンの濃度は0.5g
/l〜1g/lの範囲に維持される。しかしながら、ハ
ロゲン化物イオン、特に、かなりの抑制作用を有すると
考えられているヨウ化物イオンはこれらの処理によって
は除去されない。臭化物イオンは定着の反応速度(kine
tics)にあまり影響を及ぼさないので、定着溶液中の臭
化物イオン濃度が上昇することによって何か特別な問題
が生じることはない。
【0008】従って、定着溶液からヨウ化物イオンを除
去することができれば、より迅速な定着を達成すること
が可能となり、それによって低い再生割合をなおも用い
る一方で、定着溶液の寿命を長くすることができる。
【0009】定着溶液からのハロゲン化物イオンの除去
は、溶液中に他の化合物、例えば、チオ硫酸(thiosulf
ate)、亜硫酸(sulfate)及びキレート化された形態の
銀が存在することによって困難となる。活性定着剤であ
るチオ硫酸又は亜硫酸イオンを除去することは望ましい
ことではない。残念ながら、ヨウ化物イオンを除去し得
る種々の方法、例えば酸化、キレート化及びイオン交換
などは、それら他のアニオンと相入れない。チオ硫酸イ
オン及び亜硫酸イオンは酸化され易い。ヨウ化物イオン
と共に錯体又は沈殿を生じる種々の物質もチオ硫酸イオ
ンと反応する。アニオン交換樹脂は、ヨウ化物イオン及
びチオ硫酸イオンの両者を抽出する。
【0010】更に、ヨウ化物イオンを除去する問題は、
相入れない化合物の濃度が高い場合には、更に困難にな
る。チオ硫酸イオンは、一般に、0.1〜2.0モル/
lの範囲の濃度で存在する。亜硫酸イオンは、0.01
〜1モル/lの範囲の濃度で存在する。ヨウ化物イオン
の濃度は、0.05モル/l以下、好ましくは0.00
5モル/l以下に保つ必要がある。このことが、ヨウ化
物イオンを除去する系が、極めて選択性を有することが
重要であることの理由であり、特にチオ硫酸イオンに関
してそうである。
【0011】米国特許第3 925 175号には、電解
槽の陰極区域の中に定着溶液を通過させることによっ
て、銀及びハロゲン化物イオンを除去することが記載さ
れている。電界槽は、陽極区域及び陰極区域を分ける半
透膜、並びに陽極区域内の酸化性の電気活物質(electro
-active oxidizable substance)の溶液を有する。尤
も、そのような半透膜は高価であって、溶液中の化合物
による目詰まりを生じ易く、そのために短い時間の経過
後に分離の効率が下がる。更に、この方法には電気的装
置が必要であって、電気を消費し、そのために分離の複
雑さが増し、コストが増大する。
【0012】欧州特許第0 348 532号には、ヨウ
化銀を含有する写真材料の定着を促進し、排出する流出
物の量を減らすために、定着溶液をイオン交換樹脂に接
触させる方法が記載されている。しかしながら、これら
の樹脂は、ヨウ化物イオン以外のイオン、例えばチオ硫
酸イオン、亜硫酸イオン及び封鎖された銀イオンを除去
することもあれば、他の種々のアニオン化合物を含有す
る溶液中のヨウ化物イオンを除去するためには用いるこ
とができないこともある。
【0013】ドイツ国特許出願公開(DE−A)第4
236 713号には、写真処理の漂白/定着工程の洗
浄水に溶解している化合物を分離するために、ナノ濾過
又は限外濾過と組合せられたナノ濾過を用いることが示
唆されている。第1の工程は大流量及び低濃度であっ
て、清浄な水の回収が可能であり、その清浄な水は濯ぎ
タンクにリサイクルすることができる。第2の工程は小
流量及び高濃度であって、存在する定着化合物を洗浄水
中で再濃縮して、定着又は漂白/定着に用いることがで
きる写真処理水溶液を製造することができる。
【0014】米国特許第5 219 717号には、アニ
オン界面活性剤、ヨウ化物を吸収する媒体及びポリマー
を使用しており、アニオン界面活性剤はポリマーの電荷
と反対の電荷を有する、定着及び漂白/定着浴中のヨウ
化物イオンを選択的に除去する方法が記載されている。
例えば、吸収剤媒体は臭化銀であり、ポリマーはメタク
リレート、メタクリルアミド、アクリレート又はアクリ
ルアミドのコポリマーであってよい。この非常に選択的
な方法によって、チオ硫酸濃度を変化させることなく、
ヨウ化物イオンを除去することが可能となる。しかしな
がら、ヨウ化物イオンを吸収する化合物及び界面活性剤
によって覆われるポリマー支持体バンド(polymer supp
ort band)を、定着溶液を含有する容器内で循環させる
必要があるので、この方法を実施するのは困難である。
【0015】欧州特許出願公開(EP−A)第0 40
7 979号には、洗浄水又は定着溶液のリサイクル及
び再生のために逆浸透を含む技術を用いることが示唆さ
れている。本出願人名義で出願されたフランス国特許出
願(FR)95 09897号には、2つのナノ濾過工
程を用いて定着溶液を再生することが記載されている。
第1の工程では、定着又は漂白/定着溶液を濃縮モード
で用いるチューブ型の膜に通す、ナノ濾過の第1工程に
付することによって予備的分離を行う。この第1工程に
おいて生成する透過物(permeate)は、ダイアフィルト
レーション・モードで用いるスパイラル型の膜に通すナ
ノ濾過の第2工程に付される。
【0016】上述の特許出願に記載された方法は、前述
した問題点をたとえ部分的に解決することがあるとして
も、十分に満足できるものではない。それは、漂白又は
漂白/定着溶液からハロゲン化物イオンを50%程度し
か抽出できないためである。更に、異なる2種のナノ濾
過膜を使用することが含まれるが、それによってこの方
法を実施するコストが実質的に増大する。最後に、この
方法によれば、チオ硫酸イオンの濃度の損失はいずれの
場合でも10%程度である。更に、チオ硫酸イオンに関
して、定着溶液を濃縮することはできない。これが、実
施するのに簡単であり、従来技術に関する上述の問題点
を実質的に解決し得る方法を提供できるようにすること
が望ましいことの理由である。
【0017】
【課題を解決するための手段】この問題点は、写真定着
又は漂白/定着水溶液のハロゲン化物イオンを溶液中の
他の物質から選択的に分離する本発明の方法によって解
決される。その方法は、少なくとも1つのナノ濾過モジ
ュールに溶液を通過させて透過物及び保持物を生成させ
る方法であって、 a)溶液を、溶液の体積の0.1〜10倍の範囲の体積
の水によって希釈する工程、 b)該他の物質の濃度が高く、ハロゲン化物イオン濃度
が低い保持物(retentate)、並びにハロゲン化物イオン
の濃度が高く、該他の物質の濃度が低い透過物が生成す
るように、定着又は漂白/定着溶液をダイアフィルトレ
ーション・モード(diafiltration mode)で、小さい流
量及び濃縮ファクターにてナノ濾過の第1工程に付する
工程、並びに c)該他の物質の濃度が高く、ハロゲン化物イオンの濃
度が低い保持物及び該他の物質を実質的に含まない透過
物が生成するように、第1のナノ濾過工程により得られ
る透過物を、濃縮モード(concentration mode)で、工程
b)において用いるよりも大きな流量及び濃縮ファクタ
ーにてナノ濾過の第2工程に付する工程を含んでなるこ
とを特徴とするものである。
【0018】本発明は、写真定着又は漂白/定着水溶液
中のハロゲン化物イオンをその溶液中の他の物質から選
択的に分離する装置にも関する。その装置は、少なくと
も1つのナノ濾過モジュールの中に溶液を通過させて透
過物及び保持物を生成させ、 a)溶液を、溶液の体積の0.1〜10倍の範囲の体積
の水によって希釈する手段、 b)該他の物質の濃度が高く、ハロゲン化物イオンの濃
度が低い保持物、並びにハロゲン化物イオン濃度が高
く、該他の物質の濃度が低い透過物が生成するように、
定着又は漂白/定着溶液をダイアフィルトレーション・
モードで、小さい流量及び濃縮ファクターにてナノ濾過
の第1工程に付する手段、並びに c)該他の物質の濃度が高く、ハロゲン化物イオンの濃
度が低い保持物及び該他の物質を実質的に含まない透過
物が生成するように、第1のナノ濾過工程により得られ
る透過物を、濃縮モードで、b)において用いるよりも
大きな流量及び濃縮ファクターにてナノ濾過の第2工程
に付する手段を含んでなることを特徴とするものであ
る。
【0019】本発明のもう1つの要旨によれば、ハロゲ
ン化銀写真材料を処理する方法は、更に、現像工程、定
着工程又は漂白/定着工程、及び少なくとも1つの洗浄
工程を含んで実施され、その処理方法は定着又は漂白/
定着工程において用いる写真処理水溶液を本発明の分離
方法によって処理することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】ナノ濾過は、溶液中の可溶性塩及
び有機化合物を選択的に分離するために用いられる技術
であって、これによれば、分子量が200〜1000の
範囲の物質を分離することが可能である。これは、孔寸
法が1ナノメートル程度である多孔質膜による拡散及び
対流の現象に基づいた技術である。膜を通過した溶液は
濾液又は透過物と称され、膜によって保持される溶液は
濃縮液又は保持物と称される。
【0021】ナノ濾過膜は、無機性のものであっても、
有機性のものであってもよい。有機性の膜には、酢酸セ
ルロース、ポリ(アミド/イミド)、ポリスルホン、ア
クリルポリマー又はフッ素化ポリマー系のものなどがあ
る。無機性の膜には、炭素、セラミック、陽極酸化アル
ミニウム、焼結金属、若しくは多孔質ガラス系のもの又
は炭素繊維系の織複合体(woven composite)などがあ
る。膜は、使用するためには、モジュールと称される支
持体に取り付ける必要がある。モジュールには、基本的
に、チューブ型のモジュールとスパイラル型のモジュー
ルの2種類がある。
【0022】チューブ型のモジュール(以下、「チュー
ブ型膜(tubular membrane、TM)」と称する)は中空
の多孔質チューブからなり、それに半透膜が取り付けら
れている。溶液はチューブの内側を流れる。チューブ
は、直列にも並列にも配することができる。
【0023】スパイラル型のモジュール(以下、「スパ
イラル型膜(spiral membrane、SM)」と称する)
は、透過物を集めるように構成されている孔のあいた中
空のチューブの周りに巻き付けた平らな膜から構成され
る。膜どうしの間には、膜どうしを隔てて、流体の流れ
に乱れを生じさせるように、プラスチック製の格子が配
されている。必要とされる圧力を処理される液体に加え
るために、巻かれた膜がチューブ型の圧力チャンバー内
に挿入され、端部には接続システムを有する。本発明に
おいては、スパイラル型のモジュールを使用することが
好ましい。
【0024】膜は、「濃縮」モード又は「ダイアフィル
トレーション」モードにて使用することができる。「濃
縮」モードでは、透過物は排出され、保持物はリサイク
ルされる。処理される溶液は、処理が続くにつれてどん
どん濃縮される。「ダイアフィルトレーション」モード
では、処理される溶液は希釈され、透過物の損失分の少
なくとも一部が補われる。例えば、排出する透過物の量
の0.1〜10倍の量の水を導入することができる。
【0025】膜の分離活性は、イオン保持レベル(ion r
etention level)によって特徴付けられる。あるxイオ
ンについての保持レベル(Rrx)は、そのxイオンの
透過物中における濃度([Xp])及び保持物中における
濃度([Xr])を用いて、式: Rrx = [1−([Xp]/[Xr])]×100 によって計算される。保持レベルが正であることはxイ
オンの大部分が膜中に保持されることを表し、保持レベ
ルが負であることはxイオンの大部分が膜を通過するこ
とを表す。保持レベル及び透過物の流れは、一般に時間
によって変動する。
【0026】本発明において、溶液は2つのナノ濾過工
程に付される。そのためには、2つの別々の膜を用い
て、各々の膜に別々の再循環ループを構成させるか、あ
るいは、1つの膜を用いてその中で2つのパスを順次形
成することができる。第1の膜は、小さい流量及び濃縮
ファクターで操作して、ハロゲン化物イオンの最初の分
離を行う。第2の膜は、第1の膜で用いられるよりも大
きな流量及び濃縮ファクターで操作して分離を行う。
【0027】本発明において、第1の膜は、第1の膜に
通す前に、処理される溶液の体積の0.1〜10倍の範
囲の体積の水によって定着又は漂白/定着溶液を希釈す
る「ダイアフィルトレーション」モードで使用する。操
作は一定の体積で行うことが好ましく、加える水の体積
によって溶液の体積が正確に補われる(メーキャップさ
れる)。この量の水は、連続的に加えてもよいし、或い
は一度に加えてもよい。第2の膜は、「濃縮」モードで
使用される。
【0028】定着溶液からハロゲン化物イオンを連続的
に抽出する本発明の装置の第1の態様を図1に示す。処
理装置のオーバーフローからの使用された定着浴は、銀
イオンを除去するための装置、例えば電解装置(図示せ
ず)の中を通過した後、タンク(1)に移され、そこで
定着又は漂白/定着溶液は、第1の膜に通される前に、
処理する溶液の体積の0.1〜10倍の範囲の体積の水
によって希釈される。もう1つの態様では、その後に電
解操作が行われる。
【0029】定着又は漂白/定着溶液の希釈は、濃縮モ
ードで大きな流量にてナノ濾過膜を通して予め処理され
ている写真処理操作の洗浄工程からの水(入口4)を用
いて行うのが有利である。溶液はポンプ(6)によって
第1のナノ濾過膜(2)へ送られる。第1の膜(2)
は、2.21m2の表面積を有するスパイラル型の有機性
膜である。第1の膜からの保持物は定着浴(1)を含む
タンクに送り戻され、透過物はポンプ(5)によって第
2のナノ濾過膜(3)へ送られる。第2の膜(3)は、
2.21m2の表面積を有するチューブ型の有機性膜であ
る。第2の膜(3)からの透過物は排出系(7)へ排出
され、保持物は定着浴(1)を含むタンクに送り戻され
る。
【0030】この態様によって、処理時間の全体におい
て、低い再生割合を用いながら、定着溶液中のハロゲン
化物イオンを許容されるレベルに保つことが可能とな
る。例えば、蒸発ファクターを補う。
【0031】図2に示すもう1つの態様では、ハロゲン
化物イオンの抽出は不連続的に行われる。この装置で
は、1つのポンプ(5)及び三方バルブ(9、9')を
用いて、液体の流れを所望の方向に導くことができる。
前述のように、使用された定着浴は、銀が除去されて、
タンク(1)に溜められ、そこで定着又は漂白/定着溶
液は、第1の膜に通される前に、処理される溶液の体積
の0.1〜10倍の範囲の体積の水によって希釈され
る。希釈のために加えられる水の量は、図示しないコン
ピュータによって計算することができ、水入口がこのコ
ンピュータによって制御されることは明白である。希釈
された溶液は、続いて、ポンプ(5)及びバルブ(9、
9')によって第1のナノ濾過膜(2)へ送られる。第
1のナノ濾過膜(2)を通過した後、保持物は、前述の
ように、定着浴(1)を含むタンクに再循環され、透過
物は貯蔵タンク(8)へ送られる。透過物は、次に、ポ
ンプ(5)及びバルブ(9、9')によって第2のナノ
濾過膜(3)へ送られる。第2の膜(3)からの透過物
は排出系(7)へ排出され、保持物はタンク(8)へ送
り戻される。処理の終了の際、タンク(1)及び(8)
の内容物は、再生された定着浴として再利用するために
混合される。
【0032】ここで、第3の態様を摸式的に示す図3を
参照すると、2つのナノ濾過工程に同じ膜を用いてい
る。第1の工程において(バルブ9は開いており、バル
ブ9'は閉じており)、溶液の希釈(水入口4)の後、
膜2はダイアフィルトレーション・モードで使用され、
ハロゲン化物イオン濃度が高く、チオ硫酸イオン濃度が
低い透過物P1は、(バルブ12を閉じ、バルブ12'
を開いて)タンク8へ送られる。チオ硫酸イオン濃度が
高く、ハロゲン化物イオン濃度が低い保持物R1は、
(バルブ11を開き、バルブ11'を閉じて)タンク1
へ再循環される。この第1工程は、濃縮ファクター又は
濃縮係数(VCF)が一般に2〜4の範囲、好ましくは
3となるまで続けられる。次に、第2の工程において
(バルブ9を閉じ、バルブ9'を開いており)、タンク
8の内容物は、濃縮モードで使用される膜2に連続的に
通されて再循環される。主として水及びハロゲン化物イ
オンを含有する透過物P2は、(バルブ12を開き、バ
ルブ12'を閉じて)排出系へ排出される。チオ硫酸イ
オン濃度が高い保持物R2は、濃縮ファクターが一般に
5〜10の範囲、好ましくは6となるまで(バルブ11
を閉じ、バルブ11'を開いて)タンク8へ送り戻され
る。
【0033】一例として、第1工程において、(2l/
h/m2の透過流量について濃縮モードで測定して)膜
2の保持率(retention rate)は、ハロゲン化物につい
ては−500以下であり、溶液中の他の物質(チオ硫
酸、亜硫酸、硫酸、Agイオン等)については30以上
である。第2工程において、(6.7l/h/m2の透過
流量について濃縮モードで測定して)膜2の保持率は、
ハロゲン化物については−500以下であり、溶液中の
他の物質(チオ硫酸、亜硫酸、硫酸、Agイオン等)に
ついては60以上である。後者の解決策は、方法の2つ
の工程について同じナノ濾過膜2を使用することができ
る点で特に有利であり、従って、系のコストを実質的に
低減することができる。
【0034】
【実施例】以下の実施例において、本発明を詳細に説明
する。 実施例 全ての実施例において、使用済みの定着溶液は、以下の
組成を有する: チオ硫酸アンモニウム 0.36モル/l、 亜硫酸ナトリウム 1.03モル/l、 メタ重亜硫酸アンモニウム 0.06モル/l、 臭化物* 0.12モル/l、 ヨウ化物* 0.0063モル/l、 硝酸銀 0.0093モル/l、 酢酸 0.038モル/l ソーダ pHを6.8に調節するための濃度。 * 臭化物及びヨウ化物は処理したエマルジョンから生成し、アルカリ金属と 会合する。
【0035】フランス国特許出願(FR)95 098
97号の開示に対応する以下の実施例1において、キリ
アット・ワイツマン社(KYRIAT WEIZMANN Ltd)により
販売されているエム・ピー・ティ(MPT)31チュー
ブ型有機性膜(膜T)及びフィルムテック・コーポレー
ション(FILMTECH CORPORATION)により販売されている
エヌ・エフ(NF)45スパイラル型有機性膜(膜S)
を有してなるナノ濾過モジュールを使用しており、その
特徴を表1に示す。
【0036】
【表1】 膜T 膜S 特徴 膜表面積(m2) 0.05 2.21 最大圧力(102kPa) 40 41 保持率(%) MgSO4 2g/l (896kPa) −− 98 グルコース 5% (3034kPa) 65 −− グルコース10% (1034kPa) 91 NaCl 20g/l (896kPa) 20 NaCl 0.2%(3034kPa) 30 −− 操作条件 温度(℃) 25 25 pH 7 7 流量(l/h) 16.5 75 他の実施例では、フィルムテック・コーポレーションに
より販売されているNF45スパイラル型の有機性膜の
みを使用する。
【0037】
【実施例】
実施例1(比較例):この実施例においては、チューブ
型の膜とスパイラル型の膜とを組み合わせる。チューブ
型の膜は濃縮モードで、スパイラル型の膜はダイアフィ
ルトレーション・モードで使用し、添加する水は全量を
開始時に一度に加える。この実施例では、30リットル
の定着溶液を、30.102kPaの圧力にてチューブ型の
膜によって370分の時間で処理する。濃縮ファクター
は3である。20リットルの透過物が得られる。
【0038】この20リットルの透過物に20リットル
の水を加え(希釈ファクターは2)、希釈した透過物を
第2のスパイラル型の膜に送る。35.102kPaの圧力
にて操作を行う。第2の膜からの透過物の体積が20リ
ットルに達した時点で操作を停止する。濃縮ファクター
は2である。これらの操作条件を表2に示す。
【0039】
【表2】 膜 時間 Jp Vper VCF VDF (分) (l/h.m2) 透過物量(l) 濃縮ファクター 希釈ファクター TM 370 25.2 20 3 − SM 38 6.5 20 2 2 チューブ型膜についての濃縮ファクター並びにスパイラ
ル型膜についての希釈及び濃縮ファクターを考慮に入れ
て、2つの膜の保持物を加えることにより分離の収率を
計算する。
【0040】定着浴の種々の成分の濃度における低下は
以下の通りである: 銀 5.1% チオ硫酸 8.2% 亜硫酸+硫酸 23.3% ヨウ化物 61.5% 臭化物 59.2% 明らかに示されているように、再生された溶液中のチオ
硫酸イオンの減少は10%程度である。更に、溶液中
に、約40%のヨウ化物イオン及び約40%の臭化物イ
オンが残留している。
【0041】実施例2(比較例):この実施例において
は、第1の工程においてスパイラル型膜(SM)を濃縮
モードで使用し、第2のナノ濾過工程においてスパイラ
ル型膜(SM)をダイアフィルトレーション・モードで
使用し、水の全量を開始時に一度に加える。この実施例
では、30リットルの定着溶液を、35.102kPaの圧
力にてスパイラル型の膜によって240分の時間で処理
する。濃縮ファクターは1.9である。14.5リットル
の透過物が得られる。
【0042】この14.5リットルの透過物に14.5リ
ットルの再生された水を加え、希釈した透過物を第2の
スパイラル型の膜に送る。35.102kPaの圧力にて操
作を行う。第2の膜からの透過物の体積が21.75リ
ットルに等しくなった時点で操作を停止する。希釈ファ
クターは2である。体積基準の濃縮ファクターは4であ
る。第1及び第2工程の保持物を混合して、22.75
リットルの体積の再生されたフィクサティブが得られ
る。これらの操作条件を表3に示す。
【0043】
【表3】 膜 時間 Jp Vper VCF VDF (分) (l/h.m2) 透過物量(l) 濃縮ファクター 希釈ファクター SM 240 1.1 14.5 1.9 − SM 32 5.4 21.75 4 2 定着浴の種々の成分の濃度における低下は以下の通りで
ある: 銀 2.3% チオ硫酸 10.1% 亜硫酸+硫酸 22.9% ヨウ化物 67% 臭化物 64.9% 実施例1と同様に、チオ硫酸イオンの減少率は10%の
オーダーである。65%程度の臭化物イオン及び65%
程度のヨウ化物イオンを定着溶液から抽出できたに過ぎ
ない。
【0044】実施例3(本発明):この実施例では、ナ
ノ濾過の第1工程においてはスパイラル型膜(SM)を
ダイアフィルトレーション・モードで使用し、第2工程
においてはスパイラル型膜(SM)を濃縮モードで使用
する。第1の工程では、定着溶液の希釈を希釈ファクタ
ー2を用いて行う。
【0045】この実施例では、再生水34.5リットル
を加えた使用済み定着溶液34.5リットル(従って、
合わせて69L)を、35.102kPaの圧力にてスパイ
ラル型膜によって230分の時間で処理する。濃縮ファ
クターは3である。46リットルの透過物が得られる。
【0046】第1の工程で得られる透過物は濃縮モード
の第2のスパイラル型膜へ送られる。操作は、35.1
2kPaの圧力にて40分の時間で行う。第2の膜からの
透過物の体積が38.3リットルに等しくなった時点で
操作を停止する。体積基準の濃縮ファクターは6であ
る。第1及び第2工程からの保持物を混合して、30.
7リットルの体積の再生された定着活性物質が得られ
る。これらの操作条件を表3に示す。
【0047】
【表4】 膜 時間 Jp Vper VCF VDF (分) (l/h.m2) 透過物量(l) 濃縮ファクター 希釈ファクター SM 230 2 46 3 2 SM 40 6.7 38.3 6 − 定着浴の種々の成分の濃度における低下は以下の通りで
ある: 銀 −8.1% チオ硫酸 −14.2% 亜硫酸+硫酸 27.4% ヨウ化物 90% 臭化物 88% チオ硫酸イオン濃度の低下率についての負の記号は、チ
オ硫酸イオンの最終濃度が最初の濃度よりも高いことを
示しており、ヨウ化物及び臭化物イオンについての抽出
率はほぼ90%であって、実施例2の場合のようなチオ
硫酸イオン濃度の低下を伴わない。実施例1の条件を採
用する場合には、チオ硫酸イオンの低下率を約20%犠
牲にする場合にしか、そのような抽出率を達成すること
はできないであろう。
【0048】更に、これらの試験は、本発明に従って再
生された定着溶液によれば、フランス国特許出願(F
R)95 09897号に記載された方法に従って再生
された定着溶液の場合に必要とされる定着時間に比べ
て、定着時間を実質的に短縮することができることを示
している。一般に、本発明に従って再生された定着溶液
について必要とされる定着時間は、新しい定着溶液につ
いて必要とされる定着時間にほぼ等しい。
【0049】最後に、残存する色(特に、シアン及びマ
ゼンタ)は、新しい定着溶液の場合に残存する色が消え
るのに要する時間にほぼ等しい時間で消える。フランス
国特許出願(FR)95 09897号の方法に従って
再生された定着溶液に関しては、この時間は実質的によ
り長い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 定着溶液からハロゲン化物イオンを連続的に
抽出するために用いる本発明の装置の第1の態様を示し
ている。
【図2】 定着溶液からハロゲン化物イオンを非連続的
に抽出するために用いる本発明の装置の第2の態様を示
している。
【図3】 本発明の装置の更に別の態様を示している。
【符号の説明】
1…装置、 2…第1のナノ濾
過膜、3…第2のナノ濾過膜、 4…水入
口、5…ポンプ、 6…ポンプ、
7…排出系、 8…タンク、9、
9'、11、11'、12、12'…バルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真定着又は漂白/定着水溶液のハロゲ
    ン化物イオンを溶液中の他の物質から選択的に分離する
    方法であって、少なくとも1つのナノ濾過モジュール
    (2、3)に溶液を通過させて透過物及び保持物を生成
    させ、 a)溶液を、溶液の体積の0.1〜10倍の範囲の体積
    の水によって希釈(4)する工程、 b)該他の物質の濃度が高く、ハロゲン化物イオン濃度
    が低い保持物、並びにハロゲン化物イオンの濃度が高
    く、該他の物質の濃度が低い透過物が生成するように、
    定着又は漂白/定着溶液をダイアフィルトレーション・
    モードで、小さい流量及び濃縮ファクターにてナノ濾過
    の第1工程(2)に付する工程、並びに c)該他の物質の濃度が高く、ハロゲン化物イオン濃度
    が低い保持物を生成させ、該他の物質を実質的に含まな
    い透過物が生成するように、第1のナノ濾過工程により
    得られる透過物を、濃縮モードで、工程b)において用
    いるよりも大きな流量及び濃縮ファクターにてナノ濾過
    の第2工程(3)に付する工程を含んでなることを特徴
    とする方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのナノ濾過モジュール
    (2、3)に溶液を通過させて透過物及び保持物を生じ
    させて、写真定着又は漂白/定着水溶液のハロゲン化物
    イオンを該溶液の他の物質から選択的に分離する装置で
    あって、 a)溶液を、溶液の体積の0.1〜10倍の範囲の体積
    の水によって希釈(4)する手段、 b)該他の物質の濃度が高く、ハロゲン化物イオンの濃
    度が低い保持物、並びにハロゲン化物イオン濃度が高
    く、該他の物質の濃度が低い透過物が生成するように、
    定着又は漂白/定着溶液をダイアフィルトレーション・
    モードで、小さい流量及び濃縮ファクターにてナノ濾過
    の第1工程に付する手段、並びに c)該他の物質の濃度が高く、ハロゲン化物イオンの濃
    度が低い保持物及び該他の物質を実質的に含まない透過
    物が生成するように、第1のナノ濾過工程により得られ
    る透過物を、濃縮モードで、b)において用いるよりも
    大きな流量及び濃縮ファクターにてナノ濾過の第2工程
    に付する手段を含んでなることを特徴とする装置。
JP9110930A 1996-04-29 1997-04-28 写真処理浴からハロゲン化物イオンを選択的に抽出する方法及び装置 Pending JPH1090852A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9605593A FR2748130B1 (fr) 1996-04-29 1996-04-29 Procede et dispositif pour l'extraction selective des ions halogenures des bains photographiques
FR9605593 1996-04-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1090852A true JPH1090852A (ja) 1998-04-10

Family

ID=9491834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9110930A Pending JPH1090852A (ja) 1996-04-29 1997-04-28 写真処理浴からハロゲン化物イオンを選択的に抽出する方法及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5958245A (ja)
JP (1) JPH1090852A (ja)
DE (1) DE19716536A1 (ja)
FR (1) FR2748130B1 (ja)
GB (1) GB2312755B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012134237A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Kurita Water Ind Ltd アルカリエッチング液の処理装置及び処理方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2762525B1 (fr) * 1997-04-24 1999-06-18 Eastman Kodak Co Nouvelle membrane separative et procede de mise en oeuvre de cette membrane
DE69920067D1 (de) * 1998-01-22 2004-10-21 Eastman Kodak Co Verfahren und Vorrichtung zur Rückführung von Waschwasser in photographischen Verarbeitungen
FR2775199B1 (fr) * 1998-02-23 2000-03-31 Eastman Kodak Co Materiau composite pour le traitement d'effluents photographiques
IT1303796B1 (it) 1998-11-27 2001-02-23 Bracco Spa Processo per il recupero dello iodio da soluzioni acquose contenenticomposti organici iodurati.
FR2787727B1 (fr) * 1998-12-23 2002-01-11 Eastman Kodak Co Procede pour le traitement de solution aqueuse contenant des especes ioniques a extraire
DE19939697A1 (de) * 1999-08-21 2001-02-22 Georg Haertel Membranverfahren für die Aufbereitung von Metallsalzextrakten
JP2003527950A (ja) * 2000-01-03 2003-09-24 ジャングバーワラ、ジュザー イオン交換による金属の除去方法およびその装置
FR2820218B1 (fr) * 2001-01-30 2005-01-07 Eastman Kodak Co Procede pour le traitement d'un effluent photographique
US7147822B2 (en) * 2003-07-07 2006-12-12 Sl Parkhurst Corporation Aerosol odor eliminator
RU2338433C2 (ru) * 2004-02-18 2008-11-20 Бухер Гиер АГ Способ диафильтрации продукта и устройство для осуществления способа
EP1586562A1 (en) * 2004-03-30 2005-10-19 Council of Scientific and Industrial Research Recovery of sodium thiocynate from industrial process solution using nanofiltration technique
US8152999B2 (en) * 2004-05-21 2012-04-10 Wisconsin Alumni Research Foundation Membrane cascade-based separation

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3925175A (en) * 1973-08-24 1975-12-09 Minnesota Mining & Mfg Electrodialysis of fixer containing solutions
US4341629A (en) * 1978-08-28 1982-07-27 Sand And Sea Industries, Inc. Means for desalination of water through reverse osmosis
WO1989006381A1 (en) * 1988-01-06 1989-07-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Process for processing silver halide photographic material
IT1248741B (it) * 1991-02-26 1995-01-26 Bracco Spa Processo di concentrazione e di purificazione di composti organici
CA2044107A1 (en) * 1991-06-07 1992-12-08 David Bonany Closed loop photographic process wastewater treatment system and process therefor
DE4236713A1 (en) * 1991-11-21 1993-05-27 Labocontrol Ag Photochemical recovery - using membrane filter for high flow rates and low concns. and second membrane with low flow at high concn. with return of retained matter to collection tank
US5219717A (en) * 1992-01-02 1993-06-15 Eastman Kodak Company Article and method of its use for removal of iodide ion from photographic processing solution with a fixing ability
FR2721227B1 (fr) * 1994-06-17 1996-08-14 Kodak Pathe Procédé et dispositif pour la séparation de substance dissoutes dans les eaux de rinçage utilisées en aval d'un bain de traitement d'un film photographique.
FR2737792B1 (fr) * 1995-08-11 1997-09-12 Kodak Pathe Procede et dispositif pour l'extraction selective des ions halogenures des bains photographiques

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012134237A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Kurita Water Ind Ltd アルカリエッチング液の処理装置及び処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
GB2312755B (en) 1999-12-29
GB2312755A (en) 1997-11-05
DE19716536A1 (de) 1997-10-30
US5958245A (en) 1999-09-28
FR2748130A1 (fr) 1997-10-31
FR2748130B1 (fr) 2004-04-09
GB9708342D0 (en) 1997-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5958245A (en) Method for regenerating seasoned aqueous fixing or bleach/fixing solutions
JP3728945B2 (ja) フォトレジスト現像廃液からの現像液の回収再利用方法及び装置
JPH0147781B2 (ja)
JP4867180B2 (ja) 浸漬型膜分離装置及びその薬品洗浄方法
JPS60241053A (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JPH07148492A (ja) 写真廃液の処理方法
EP0762200B1 (en) Method and device for the selective extraction of halide ions from photographic baths
US4204930A (en) Method and apparatus for regenerating spent photographic bleach-fixer solution
JPS6334461B2 (ja)
US6210584B1 (en) Method for treating an aqueous solution containing ionic species to be extracted selectively
US5678112A (en) Method and device for processing a photographic film
JPH0553259A (ja) ハロゲン化銀感光材料の処理方法
JP3161494B2 (ja) 陽極酸化処理後のアルミニウム材の洗浄排水処理方法
JPH0243168B2 (ja)
EP1227367A1 (en) A method for removing pollutants from a photographic effluent
JPH06118589A (ja) 写真処理方法および処理装置
JPH08339055A (ja) 写真用定着液からハロゲン化物イオンを選択的に抽出するための方法及び装置
JPH06142697A (ja) 写真現像処理廃液の処理方法
JPS62256987A (ja) 電解装置
JPH06118594A (ja) 写真処理方法
JPS5940920B2 (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の電解着色工程に於ける電解着色浴の安定化法
US20030173298A1 (en) Method for processing a color photographic paper
JPS6014240A (ja) 写真定着液の再生方法
JPH0243169B2 (ja)
JP2002095932A (ja) ナノフィルトレーション装置の膜の機能を改善する処理方法