JPH1090284A - 走査型プローブ顕微鏡及びその測定方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡及びその測定方法

Info

Publication number
JPH1090284A
JPH1090284A JP24214796A JP24214796A JPH1090284A JP H1090284 A JPH1090284 A JP H1090284A JP 24214796 A JP24214796 A JP 24214796A JP 24214796 A JP24214796 A JP 24214796A JP H1090284 A JPH1090284 A JP H1090284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display screen
measurement
measurement area
display
points
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24214796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Okazaki
賢哉 岡咲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP24214796A priority Critical patent/JPH1090284A/ja
Publication of JPH1090284A publication Critical patent/JPH1090284A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所望とする複数の測定部位に必要な範囲だけを
走査範囲として設定し、当該走査範囲を容易に且つ一度
に測定することで、走査時間を短縮する。 【解決手段】CPU21は、光学顕微鏡14で予め距離
の判っている校正用サンプルを撮像して光顕画像表示装
置18に表示し、この表示画面上にて2点の座標を取り
込み、当該2点の座標に基づいて上記表示画面の1画素
当たりの実距離を演算して当該表示画面上の距離を実際
の距離に換算し、光学顕微鏡14により所望とする試料
4を撮像して光顕画像表示装置18に表示し、該表示画
面上にて所望とする測定領域を指標により設定し、当該
指標により示された測定領域において測定を行うよう制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば走査型トン
ネル顕微鏡(STM;Scanning Tunneling Microscope) や原
子間力顕微鏡(AFM;Atomic Force Microscope) 等の走査
型プローブ顕微鏡(SPM;;Scanning Probe Microscope)
及びその測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭62−130302
号公報では、Binning とRohrerらにより発明されたST
Mにおけるサーボ技術を始めとする要素技術を利用しな
がら、当該STMでは測定し難かった絶縁性の試料を原
子オーダーの精度で観察することのできる顕微鏡として
AFMに関する技術が提案されている。
【0003】このAFMは、高い分解能を有している反
面、走査範囲が最大でも100μm程度に限定される極
めて微少な範囲であった。その為、上記AFMは、試料
表面上の所望とする観測範囲を探針の測定可能範囲内に
収めなければならかった。
【0004】かかる問題に鑑みて、例えば特開平3−1
28403号公報や特公平6−87003号公報等で
は、光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡等の他の表面測定装
置と組み合わせた構成とし、探針の測定可能範囲に収め
る補助手段として用いる技術が開示されている。これら
の技術は、いずれも上記光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡
等を使用して専ら位置合わせや位置補正を行うものであ
った。
【0005】即ち、同技術では、測定領域を厳密に設定
すべく、先ず光学顕微鏡等の補助観察像上で測定中心の
みを設定し、大まかな走査範囲で測定し、次いで所望の
測定部位に応じた走査範囲を改めて設定して再度測定を
行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術によれば、光学顕微鏡等の補助観測装置の視
野中心と探針位置との相対的な関係を定めることはでき
るが、補助観測装置の画像上で測定領域を任意に設定す
ることはできなかった。
【0007】また、上記従来技術では、所望の測定部位
に応じた走査範囲で測定するには数回の測定が必要であ
り、且つ複数の測定部位を観察する場合には、その都
度、測定領域を再設定する必要があった。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするとことは、所望とする複数の測定部
位に必要な範囲だけを走査範囲として設定し、当該走査
範囲を容易に且つ一度に測定することで、走査時間を短
縮することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によるSPMの測定方法は、補
助観察手段により所望とする試料を撮像して表示手段に
表示する第1のステップと、上記表示手段の表示画面上
にて所望とする測定領域を指標により設定する第2のス
テップと、上記指標により示された測定領域において測
定を行う第3のステップとを有することを特徴とする。
【0010】そして、第2の態様によるSPMの測定方
法は、補助観察手段で予め距離の判っている校正用サン
プルを撮像して表示手段に表示する第1のステップと、
上記表示手段の表示画面上にて2点の座標を取り込む第
2のステップと、上記2点の座標に基づいて上記表示画
面の1画素当たりの実距離を演算し、当該表示画面上の
距離を実際の距離に換算する第3のステップと、上記補
助観察手段により所望とする試料を撮像して上記表示手
段に表示する第4のステップと、上記表示手段の表示画
面上にて所望とする測定領域を指標により設定する第5
のステップと、上記指標により示された測定領域におい
て測定を行う第6のステップとを有することを特徴とす
る。
【0011】さらに、第3の態様によるSPMは、補助
観察手段と表示手段とを有する走査型プローブ顕微鏡に
おいて、上記補助観察手段で予め距離の判っている校正
用サンプルを撮像して上記表示手段に表示し、この表示
画面上にて2点の座標を取り込み、当該2点の座標に基
づいて上記表示画面の1画素当たりの実距離を演算して
当該表示画面上の距離を実際の距離に換算し、上記補助
観察手段により所望とする試料を撮像して上記表示手段
に表示し、この表示画面上にて所望とする測定領域を指
標により設定し、当該指標により示された測定領域にお
いて測定を行うよう制御する制御手段を有することを特
徴とする。
【0012】即ち、本発明の第1の態様によるSPMの
測定方法では、補助観察手段により所望とする試料が撮
像されて表示手段に表示され、上記表示手段の表示画面
上にて所望とする測定領域が指標により設定され、上記
指標により示された測定領域において測定が行われる。
【0013】そして、第2の態様によるSPMの測定方
法では、補助観察手段で予め距離の判っている校正用サ
ンプルが撮像されて表示手段に表示され、上記表示手段
の表示画面上にて2点の座標が取り込まれ、上記2点の
座標に基づいて上記表示画面の1画素当たりの実距離が
演算され、当該表示画面上の距離が実際の距離に換算さ
れ、上記補助観察手段により所望とする試料が撮像され
て上記表示手段に表示され、上記表示手段の表示画面上
にて所望とする測定領域が指標により設定され、上記指
標により示された測定領域において測定が行われる。
【0014】さらに、第3の態様によるSPMでは、制
御手段により、上記補助観察手段で予め距離の判ってい
る校正用サンプルを撮像して上記表示手段に表示し、こ
の表示画面上にて2点の座標を取り込み、当該2点の座
標に基づいて上記表示画面の1画素当たりの実距離を演
算して当該表示画面上の距離を実際の距離に換算し、上
記補助観察手段により所望とする試料を撮像して上記表
示手段に表示し、この表示画面上にて所望とする測定領
域を指標により設定し、当該指標により示された測定領
域において測定を行うよう制御される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。先ず図1には本発明の実施
の形態に係るSPMの構成を示して説明する。図1に示
されるように、除振機構1上には高度位置決め用のステ
ージ2が配置されており、このステージ2上には観察用
の試料4を載置すべき試料台3が配置されている。上記
ステージ2はXY各軸方向の移動機構2a,bを有す
る。上記試料台3上に搭載された試料4の上方には、門
型フレーム5に配設されたSPM測定ユニット6が配置
されている。この測定ユニット6は、光学的変位検出機
構8、Z軸粗動機構9、Z軸微動機構10から構成され
ている。
【0016】上記SPM測定ユニット6は、詳細には図
2に示されるように、上記レーザ11とホトディテクタ
12、光学顕微鏡14や圧電素子10、探針7より構成
されている。そして、上記光学的変位検出機構8は、図
2に示されるレーザ11とホトディテクタ12から構成
されている。
【0017】そして、上記光学顕微鏡14の出力はCC
Dカメラ15の入力に接続されており、該CCDカメラ
15の出力は図形表示回路20の入力に接続されてい
る。この図形表示回路20の出力は、光顕画像表示装置
18の入力に接続されており、該CPU21はスキャナ
コントローラ16を介して上記SPM測定ユニット16
に接続されていると共に、ステージコントローラ17、
走査条件入力装置19、図形表示回路20にも接続され
ている。さらに、上記ステージコントローラ17は、測
定ユニット6内のステージ2とZ軸微動機構10、Z軸
粗動機構9に接続されており、走査条件入力装置19に
はマウス23等の入力装置が接続されている。尚、上記
構成は便宜上各機能ごとに分けて説明したが、同様の機
能を満足できる他のシステムで置換することができるこ
とは勿論である。
【0018】このような構成において、CPU21は各
コントローラ16,17から制御信号を受け取り、また
必要に応じて各コントローラ16,17に指令信号を出
力する。図形表示回路20は、光顕画像表示装置18の
画面18a上に、CCDカメラ15で得られた画像に重
ねて、マウス23の操作により走査条件入力装置19を
介して入力されたデータに基づく所要のマーカを表示さ
せる。
【0019】そして、上記画像18a上で距離の既知な
校正サンプル23の座標を取り込み、校正することで、
画像18a上で正確な位置設定を可能とする。これを用
いて測定領域を設定可能とする。また、図形表示回路2
0を用いて、上記マーカにより画像18a上で複数の測
定領域を設定することを可能にする。これにより、試料
4における所望の測定部位に必要最小限の測定領域を設
定することが可能となり測定時間の短縮が図られる。
【0020】以下、図3乃至図13を参照して、上記実
施の形態に係るSPMによる試料測定方法について詳細
に説明する。先ず図4には実施の形態に係るSPMの測
定のシーケンスを示し説明する。
【0021】試料4の測定を開始すると、CPU21
は、先ず校正済みか否かを判定する(ステップS1)。
ここで、既に校正済みであるならばステップS3に移行
し、未だ校正済みでないならば校正を行った後にステッ
プS3に移行し(ステップS2)、測定領域の設定を行
う(ステップS3)。上記校正及び測定領域の設定につ
いての詳細は後述する。続いて、測定者は、マウス23
を操作することにより、光顕画像表示装置18の画面1
8a上にマーカ25によって走査位置及び走査範囲を決
定する。すると、CPU21は、X軸方向ステージ2a
とY軸方向ステージ2bを移動するか、又は圧電素子1
0にオフセットの電圧を与えることにより探針7の位置
を合わせを行い、その後に所望とする試料4のSPM測
定を行う(ステップS4)。次いで、CPU21は、測
定を継続するか否かを判定し、測定を継続する場合には
上記ステップS3に戻り、測定を継続しない場合には測
定動作を終了する(ステップS6)。
【0022】次に図5には校正のシーケンスを示し説明
する。校正を開始すると、図3(a)に示されるよう
に、CPU21は、先ず補助観察装置13で予め距離の
判っている校正用サンプル24を光顕画像表示装置18
の画面18aに表示させ、距離の判っている2点の座標
24a,24bをマウス23のポインタである矢印26
でクリックすることで座標を取り込む(ステップS1
0)。続いて、CPU21は、2組以上の座標を取り込
んだか否かを判定し(ステップS11)、座標を取り込
んでいない場合には上記ステップS10に戻り、取り込
んでいる場合には後述する手法で1画素当たりの実距離
(ex,ey)を演算し(ステップS12)、動作を終
了する(ステップS13)。以後は、画面18a上の距
離は実際の距離として換算されることになる。
【0023】ここで、図6を参照して、1画素当たりの
距離ex,eyを導出する手法を説明する。尚、同図に
おいて、exは単位画素あたりのX軸方向の距離を示
し、eyは単位画素あたりのY軸方向の距離を示してい
る。また、校正用サンプル24のピッチは10μmであ
るものとする。また、図6の点A,B,A´,B´の各
座標は、A(Ax,Ay)、B(Bx,By)、A´
(A´x,A´y)、B´(B´x,B´y)であるも
のとする。
【0024】先ず、図6のA−A´間において、 (Ax−A´x)2 ex+(Ay−A´y)2 ey=(1×10-62 が成立する。
【0025】ここで、 |Ax−A´x|=xA 、|Ay−A´y|=yA とすると、 xA 2 ex+yA 2 ey=10×10-12 …(1) が成立する。
【0026】同様に、図6のB−B´間において、 (Bx−B´x)2 ex+(By−B´y)2 ey=(1×10-62 が成立する。
【0027】ここで、 |Bx−B´x|=xB 、|By−B´y|=yB とすると、 xB 2 ex+yB 2 ey=10×10-12 …(2) が成立する。
【0028】次に(1)×yB 2 −(2)×yA 2 を求
めると、 (xA 2 ・yB 2 −xB 2 ・yA 2 )ex=(yB 2 −yB 2 )×10-12 となる。
【0029】よって、 ex=(yB 2 −yA 2 /xA 2 ・yB 2 −xB 2 ・yA 2 )×10-12 …(3) が成立する。
【0030】同様にして、(1)×xB 2 −(2)×x
A 2 を求めると、 (xB 2 ・yA 2 −xA 2 ・yB 2 )ey=(xB 2 −xB 2 )×10-12 となる。
【0031】よって、 ey=(XB 2 −XA 2 /xB 2 ・yA 2 −xA 2 ・yB 2 )×10-12 …(4) が成立する。本発明では、上記(3),(4)式をによ
り定義されたex,eyを基にして画像18上の座標を
実距離に換算することとしている。
【0032】次に図7には測定領域設定のシーケンスを
示し説明する。本シーケンスでは、先ずCPU21は試
料4を光顕画像表示装置18の画面18aで観察しつつ
所望の測定領域を視野内に収める(ステップS20)。
【0033】次いで図3(b)に示されるように、マウ
ス23のポインタである矢印26をクリックする事で測
定領域の中心を決定し、画面18a上にその位置を点2
5aで表示する。次に、走査範囲を走査条件入力装置1
9(この場合はキーボード等)で数値入力を行う。この
数値から走査範囲を図形として先の測定領域の中心と共
にマーカ25として表示する(ステップS21)。
【0034】続いて、CPU21は、次の測定領域の設
定を行うか否かを判定し(ステップS22)、設定を行
う場合には上記ステップS20に戻り、設定を行わない
場合には測定領域設定を終了する(ステップS23)。
【0035】上記マウス23には、図8(b)に示され
るように、ボタンが2つ配設されており、ボタン23a
はデータの確定用、ボタン23bはデータの再設定(キ
ャンセル)用となっている。このボタン23a,23b
の操作により、測定領域の中心や測定領域の大きさ(数
値入力)の設定・変更を容易に行える。
【0036】さらに、図8(a)に示されるマーカ25
を設定した後、当該マーカ25をマウス23でドラック
することで、移動可能な状態となる。その状態で、任意
の位置へとマーカ25を移動させ、マウス23のボタン
を放すことで、測定領域の移動(変更)を行うことがで
きる。従って、測定者は任意の試料部位に任意の測定領
域を容易に設定することが可能となる。尚、走査範囲の
入力の際、A*B(AはX軸,BはY軸)と入力する事
で走査範囲を図8(c)に示されるような任意の矩形と
することも可能となる。
【0037】ここで、上記マーカ25の各種設定方法を
説明する。第1に、図3(c)に示されるように、マー
カ25を複数設定し、各領域を逐次測定することができ
る。即ち、図9に示されるように、マウス23にボタン
を3つ設け、ボタン23cをデータの確定用、ボタン2
3dをデータの再決定(キャンセル)用とし、ボタン2
3eを新規測定領域の作成とする。1つのマーカで測定
領域を設定した後、次の測定領域を設定したい場合、マ
ウスのボタン23cを押下する事で次の測定領域を設定
可能にする。尚、これら複数の測定領域はそれぞれ個々
に第1実施の形態と同様に測定領域の移動(変更)が可
能である。
【0038】第2に、図3(d)に示されるように、対
角の2点を25b,25cを選択することによって任意
の矩形として測定領域を設定できる。即ち、マウスのポ
インタである矢印26で画面18a上を一か所をドラッ
クすると、ドラックした座標を点として表示し(図10
(a)参照)、そのまま引きずると、ドラック開始点と
ポインタを対角とする矩形を表示し(図10(b)参
照)、ボタンを離すと、中心点25aを計算して表示さ
せる(図10(c)参照)。この測定領域も測定領域の
移動・変更が可能である。
【0039】その他、図11に示されるように、任意の
2点をクリックする事で、その2点を対角とする矩形を
測定領域として設定することも可能である。即ち、マウ
スのポインタである矢印26で画面18a上の一か所を
クリックをすると当該クリックをした座標で点を表示し
(図11(a)参照)、再度クリックすると当該クリッ
クをした座標で点を表示し(図11(b)参照)、この
クリックした2点を対角とする矩形マーカ25を表示
し、中心点25aを計算して表示する(図11(c)参
照)。
【0040】第3に、図3(e)に示されるように、マ
ーカ25の適宜な点25dを矢印26でクリックし走査
範囲を点25eを中心に回転させることによりSPMの
走査方向の回転をさせることもできる。
【0041】即ち、画面18aにおいて、矢印26でマ
ーカ25の頂点25dをドラックし(図12(a)参
照)、ドラックしたまま矢印を引きずることによりマー
カ25が25eを中心として回転し(図12(b)参
照)、ボタンを離すことで回転を終了する(図12
(c)参照)。このように、マウス23のポインタであ
る矢印26をマーカ25の任意の頂点25dをドラック
して動かすことで、マーカ25を直線[点25e−点2
5d]と直線[点25e−矢印26]とのなす角度θだ
け回転させることができる。
【0042】その他、図13に示されるように、任意の
頂点25fをドラックし、動かすことでマーカ25を直
線[中心点25a−点25f]と直線[中心点25a−
矢印26]とのなす角度φだけ回転させることも可能で
ある。即ち、この手法では、矢印26でマーカ25の頂
点25fをドラックし(図13(a)参照)、ドラック
したまま矢印を動かすことによりマーカ25が中心点2
5aを中心に回転し(図13(b)参照)、マウス23
のボタンを離すことで回転を終了する(図13(c)参
照)。
【0043】このように、本発明の実施の形態に係るS
PMによれば、光学顕微鏡等の補助観察像表示装置の画
面上で任意の測定領域を設定することにより、容易に且
つ一度の測定で所望の測定部位を測定できる。さらに、
必要最小限の測定領域を複数設定できるため測定時間の
短縮ができる。
【0044】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を
逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは
勿論である。例えば、本発明は補助観察装置13におい
て光学顕微鏡がレボルバ等の補助観察像変倍装置を持つ
場合にも有効である。
【0045】この場合、各々の倍率での構成が必要とな
る。さらに、本発明は、光顕画像表示装置18が他の装
置に含まれる場合、例えばパーソナルコンピュータの1
つのウインドウである場合にも有効である。また、本発
明は、光学顕微鏡以外の手段、例えば電子顕微鏡を用い
た場合にも有効である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
所望とする複数の測定部位に必要な範囲だけを走査範囲
として設定し、当該走査範囲を容易に且つ一度に測定す
ることで、走査時間を短縮するSPMを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るSPMの構成を示す
図である。
【図2】図1における測定ユニット6の構成を詳細に示
す図である。
【図3】校正サンプルの観察像、及び測定領域に設定さ
れたマーカの様子を示す図である。
【図4】実施の形態に係るSPMの測定のシーケンスを
示すフローチャートである。
【図5】校正のシーケンスを示すフローチャートであ
る。
【図6】1画素当たりの距離ex,eyを導出する手法
を説明するための図である。
【図7】測定領域設定のシーケンスを示すフローチャー
トである。
【図8】(a),(c)は測定領域を示すマーカ、
(b)は設定を行うためのマウスの一例を示す図であ
る。
【図9】マーカ25を複数設定する手法に対応するマウ
スの構成を示す図である。
【図10】対角の2点を25b,25cを選択すること
によって任意の矩形として測定領域を設定する手法を説
明するための図である。
【図11】任意の2点をクリックする事で、その2点を
対角とする矩形を測定領域として設定する手法を説明す
るための図である。
【図12】マーカ25の適宜な点25dを矢印26でク
リックし走査範囲を点25eを中心に回転させることに
よりSPMの走査方向の回転をさせる手法を説明するた
めの図である。
【図13】任意の頂点25fをドラックし動かすことで
マーカ25を角度φだけ回転させる手法を説明するため
の図である。
【符号の説明】 1 除振機構 2 ステージ 3 試料台 4 試料 5 門型フレーム 6 測定ユニット 7 探針 8 光学変位検出機構 9 Z軸粗動機構 10 Z軸微動機構 11 レーザ 12 ホトディテクタ 13 補助観察装置 14 光学顕微鏡 15 CCDカメラ 16 スキャナコントローラ 17 ステージコントローラ 18 光顕画像表示装置 19 走査条件入力装置 20 図形表示回路 21 CPU 22 画像メモリ 23 マウス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補助観察手段により所望とする試料を撮
    像して表示手段に表示する第1のステップと、 上記表示手段の表示画面上にて所望とする測定領域を指
    標により設定する第2のステップと、 上記指標により示された測定領域において測定を行う第
    3のステップと、 を有することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の測定
    方法。
  2. 【請求項2】 補助観察手段で予め距離の判っている校
    正用サンプルを撮像して表示手段に表示する第1のステ
    ップと、 上記表示手段の表示画面上にて2点の座標を取り込む第
    2のステップと、 上記2点の座標に基づいて上記表示画面の1画素当たり
    の実距離を演算し、当該表示画面上の距離を実際の距離
    に換算する第3のステップと、 上記補助観察手段により所望とする試料を撮像して上記
    表示手段に表示する第4のステップと、 上記表示手段の表示画面上にて所望とする測定領域を指
    標により設定する第5のステップと、 上記指標により示された測定領域において測定を行う第
    6のステップと、を有することを特徴とする走査型プロ
    ーブ顕微鏡の測定方法。
  3. 【請求項3】 補助観察手段と表示手段とを有する走査
    型プローブ顕微鏡において、上記補助観察手段で予め距
    離の判っている校正用サンプルを撮像して上記表示手段
    に表示し、この表示画面上にて2点の座標を取り込み、
    当該2点の座標に基づいて上記表示画面の1画素当たり
    の実距離を演算して当該表示画面上の距離を実際の距離
    に換算し、上記補助観察手段により所望とする試料を撮
    像して上記表示手段に表示し、この表示画面上にて所望
    とする測定領域を指標により設定し、当該指標により示
    された測定領域において測定を行うよう制御する制御手
    段を有することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
JP24214796A 1996-09-12 1996-09-12 走査型プローブ顕微鏡及びその測定方法 Withdrawn JPH1090284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24214796A JPH1090284A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 走査型プローブ顕微鏡及びその測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24214796A JPH1090284A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 走査型プローブ顕微鏡及びその測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1090284A true JPH1090284A (ja) 1998-04-10

Family

ID=17085028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24214796A Withdrawn JPH1090284A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 走査型プローブ顕微鏡及びその測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1090284A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004177192A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Dainippon Printing Co Ltd 欠陥高さ検査装置及び欠陥高さ検査方法
JP2006023285A (ja) * 2004-06-08 2006-01-26 Olympus Corp 複合型走査プローブ顕微鏡及び複合型走査プローブ顕微鏡のカンチレバー位置表示方法
US7420588B2 (en) 1999-06-09 2008-09-02 Mitutoyo Corporation Measuring method, measuring system and storage medium
WO2023053522A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 株式会社島津製作所 走査型プローブ顕微鏡およびプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7420588B2 (en) 1999-06-09 2008-09-02 Mitutoyo Corporation Measuring method, measuring system and storage medium
JP2004177192A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Dainippon Printing Co Ltd 欠陥高さ検査装置及び欠陥高さ検査方法
JP2006023285A (ja) * 2004-06-08 2006-01-26 Olympus Corp 複合型走査プローブ顕微鏡及び複合型走査プローブ顕微鏡のカンチレバー位置表示方法
WO2023053522A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 株式会社島津製作所 走査型プローブ顕微鏡およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2909829B2 (ja) 位置合わせ機能付複合走査型トンネル顕微鏡
US8368017B2 (en) Method for the operation of a measurement system with a scanning probe microscope and a measurement system
WO2018168757A1 (ja) 画像処理装置、システム、画像処理方法、物品の製造方法、プログラム
JPH1090284A (ja) 走査型プローブ顕微鏡及びその測定方法
JP5416234B2 (ja) 被撮像物の移動方法及びこの方法を用いるプローブ装置
JP2007311430A (ja) 被撮像物の移動方法、この方法を記録した記憶媒体及びこれらを用いる処理装置
JP4665696B2 (ja) X線検査装置
JP3853658B2 (ja) 画像測定装置及び画像測定用プログラム
US9823269B2 (en) Surface analyzer
JP3036444B2 (ja) 収束電子線回折図形を用いた格子歪み評価方法および評価装置
JP2005121552A (ja) 格子歪み測定装置及び測定方法
JP2000155268A (ja) 拡大観察装置
JP2010283088A (ja) ウェーハ外観検査装置
JPH087818A (ja) 走査型電子顕微鏡
JPH0375507A (ja) パターン検査方法およびその装置
JP3732299B2 (ja) 透過型電子顕微鏡
JPH10339615A (ja) パターン形状計測方法及びパターン形状計測装置
US20220122277A1 (en) Coordinate Linking System and Coordinate Linking Method
JP4050873B2 (ja) 探針走査制御方法および走査形プローブ顕微鏡
JP2000275159A (ja) 走査型プローブ顕微鏡の画像表示方法
JPH06265345A (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JP2571624B2 (ja) 走査型トンネル顕微鏡の制御方式
JP2001006588A (ja) 走査電子顕微鏡
JP3987636B2 (ja) 電子顕微鏡
JP4262216B2 (ja) 透過型電子顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202