JP2010283088A - ウェーハ外観検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーハ外観検査装置の操作性を向上させ、ウェーハ外観検査における人手作業の効率向上を図る。
【解決手段】ウェーハ外観検査装置201は、測定ステージ205と、その上に載置されたウェーハ204の表面形状を撮像するモニタカメラ203と、ウェーハ204の表面形状欠陥の検出処理を実行する制御用コンピュータ202を備える。制御用コンピュータ202は、ウェーハ204を構成するダイのそれぞれを複数の升目に区分し、モニタカメラ203を介して、ウェーハ204の表面形状パターンのモニタ画像を、前記升目ごとに取得し、その取得した撮像画像をモニタ画像DB216に登録する。また、制御用コンピュータ202は、モニタ画像DB216に登録されている升目ごとの、ウェーハ204と同じ品種名で同じ工程名に対応付けられたモニタ画像を、それぞれの升目の位置に対応させて配置して構成した合成ダイ画像を表示装置206に表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体デバイス製造工程にあるウェーハの表面欠陥を検査するウェーハ外観検査装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、塵埃や異物などのために生じるウェーハの表面欠陥を検査するウェーハ外観検査装置が盛んに使用されている。そして、その検査を行う工程は、相当部分が自動化されたものであり、半導体デバイス製品の生産の効率化に寄与している。しかしながら、その検査を自動化するためには、半導体デバイス製品ごとにその検査レシピを作成する必要がある。その場合には、どうしても人手の介入が必要である。また、欠陥を詳細に解析するような場合にも、人手の介入は欠かせない。
ここで、この人手介入で最も手間が掛かる作業は、ウェーハ表面の検査または観察対象領域、例えば、解析対象の欠陥が含まれる領域を、ウェーハ外観検査装置の観察視野内に位置合わせする作業である。
ちなみに、従来の一般的なウェーハ外観検査装置では、図13に示すような操作画面2001が設けられ、その中に、モニタ画像表示エリア2002や測定ステージ操作卓2011などが表示される。このとき、モニタ画像表示エリア2002には、光学顕微鏡付きのモニタカメラなどを介して取得されたウェーハ表面の形状パターの画像が表示される。また、測定ステージ操作卓2011には、測定ステージの移動量を設定する入力欄2012、および、測定ステージを各方向に移動させるための移動ボタン2013が設けられている。
この場合、ユーザは、測定ステージの移動量を入力欄2012に設定しながら、あるいは、移動ボタン2013をクリックしながら、目的の領域の形状パターンがモニタ画像表示エリア2002に現れるまで、測定ステージを移動させる。
ところで、検査対象のウェーハには、後の工程で互いに切り離される(ダイシングされる)多数のダイ領域が形成され、そのダイ領域には、通常、全て同じ表面形状パターンが形成されている。さらに、製造される半導体デバイスが、例えば、メモリ集積回路であるような場合、ダイ領域の内部にもメモリセルなどからなる規則的に繰り返される同じ形状パターンが多数形成されている。
従って、このように同じ形状パターンを多数有するようなウェーハ表面の特定の領域を、観察視野内に位置合わせする場合には、目的の領域の形状パターンと同様のパターンが多数存在する。従って、図13に示した測定ステージ操作卓2011を用いた操作では、ユーザにとって位置設定誤りを犯し易く、また、手間も時間も掛かる作業にならざるを得ない。
そこで、例えば、特許文献1には、あらかじめ求められた欠陥座標を表示し、その欠陥座標がマウスなどで選択されクリックされたときには、観察視野をその座標位置へ直接に位置合わせすることが可能なウェーハ外観検査装置の例が開示されている。
特開2002−71594号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたウェーハ外観検査装置で用いられている移動先の設定方法は、移動先の座標値が既知の場合には極めて有効であるが、移動先を任意の位置に設定することはできない。従って、特許文献1に開示されたウェーハ外観検査装置では、検査レシピを作成するような場合に、例えば、感度設定エリアの始点や終点の位置を設定するときには、図13に示したような測定ステージ操作卓2011を用いて設定せざるを得ない。これでは、ウェーハ外観検査装置を利用する上で人手介入が必要な部分の作業の効率を向上させることはできない。
以上のような従来の問題点に鑑み、本発明の目的は、ウェーハ外観検査装置の操作性を向上させ、ウェーハ外観検査における人手作業の効率向上を図ることが可能なウェーハ外観検査装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のウェーハ外観検査装置は、測定ステージと、測定ステージ上に載置されたウェーハの表面形状を撮像する撮像装置と、その撮像装置またはその撮像装置とは異なる検査用撮像装置から得られる撮像画像を用いて、ウェーハの表面形状欠陥を検出する制御用コンピュータを備える。そして、その制御用コンピュータは、ウェーハを構成するダイのそれぞれを、前記撮像装置の所定の倍率の視野により定められる大きさの複数の升目に区分し、前記撮像装置を介してウェーハの表面形状パターンの撮像画像を、前記区分した升目ごとに取得し、その取得した撮像画像を撮像画像DBに登録する。さらに、前記制御用コンピュータは、前記撮像画像DBに登録されている升目ごとの、前記ウェーハと同じ品種名で同じ工程名に対応付けられた撮像画像を、それぞれの升目の位置に対応させて配置して構成した前記ダイの全体の表面形状に対応する撮像画像を、合成ダイ画像として表示装置に表示する。
本発明のウェーハ外観検査装置では、表示装置に検査対象のウェーハに含まれるダイのダイ全体の表面形状に対応する撮像画像である合成ダイ画像が表示されるので、ウェーハ外観検査の検査員は、ウェーハ外観検査の準備作業や欠陥解析作業において、その合成ダイ画像上で、撮像対象の位置を定めたり、ダイの表面形状と関連付けて欠陥の位置を知ることができたりすることが可能になる。
本発明によれば、ウェーハ外観検査装置の操作性を向上させ、ウェーハ外観検査における人手作業の効率向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係るウェーハ外観検査装置の表示装置に表示される操作画面の例を示した図。 本発明の実施形態に係るウェーハ外観検査装置の構成の例を示した図。 半導体製造工場などにおけるウェーハ外観検査装置の配置構成の例を示した図。 ウェーハ外観検査装置において行われるモニタ表示位置の初期化処理の処理フローの例を示した図。 ウェーハ外観検査装置において行われるモニタ表示位置移動処理の処理フローの例を示した図。 ウェーハ外観検査装置において行われる感度指定エリア設定処理の処理フローの第1の例を示した図。 ウェーハ外観検査装置において行われる感度指定エリア設定処理の処理フローの第2の例を示した図。 ウェーハ外観検査装置によって取得された欠陥の位置を合成ダイ画像に重ね合わせて表示した例を示した図。 合成ショット画像および合成ダイ画像の作成処理の処理フローの例を示した図。 モニタ画像取得処理の詳細な処理フローの例を示した図。 合成画像表示エリアでモニタ画像取得対象升目を指定する方法の例を示した図。 ウェーハ・アライメント後のウェーハの残留傾きについて補足説明するための図。 従来のウェーハ外観検査装置の操作画面の例を示した図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<1.操作画面の構成>
図1は、本発明の実施形態に係るウェーハ外観検査装置の表示装置に表示される操作画面の例を示した図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係るウェーハ外観検査装置の操作画面101には、モニタ画像表示エリア102、合成画像表示エリア103、ダイマトリックス105、ダイマップ107などが表示され、さらに、測定ステージ制御のための操作卓、モニタ画像取得のための各種コマンドボタンが表示される。
モニタ画像表示エリア102は、光学顕微鏡付きのモニタカメラなどによって取得される検査対象ウェーハ表面の撮像画像(以下、単に、モニタ画像という)を表示する領域である。なお、モニタ画像は、レーザの散乱光を用いる暗視野系のウェーハ外観検査装置でない場合には、モニタカメラに限定されず、検査自体に用いる撮像装置で取得された画像であってもよい。
合成画像表示エリア103は、複数のモニタ画像を連結し、合成して構成したダイ画像またはショット画像(以下、合成ダイ画像または合成ショット画像という)を表示する。図1の例では、合成画像表示エリア103には、3×2のダイからなる合成ショット画像が示されている。ここで、実線は、ダイの境界を表し、一点鎖線は、1つのモニタ画像の表示枠(以下、升目という)を表している。なお、ここでいうショットとは、露光工程で露光を同時に行うためにグループ化された複数のダイをいう。
合成画像表示エリア103において、モニタ画像が取得済の升目には、その取得済のモニタ画像が表示されるが、モニタ画像が未取得の升目内は、空白のまま表示される。また、モニタ画像の視野の大きさは、被検査対象のウェーハの品種などによって定められるモニタ画像の倍率によって決まり、その升目の大きさは、そのモニタ画像の視野の大きさに対応する。
ダイマトリックス105は、検査対象ウェーハに形成されるダイの配列構成を示したものであり、通常、検査対象ウェーハの製品ごとに異なる。また、ダイマップ107は、ダイの升目の配列構成を示したものである。なお、モニタ画像表示エリア102に、モニタ画像が表示されている場合には、そのモニタ画像が取得されたウェーハ上の位置、さらに詳しくは、ダイ上の位置を指し示すモニタ表示位置104,106,108が、合成画像表示エリア103、ダイマトリックス105およびダイマップ107のそれぞれに表示される。
さらに、図1に示した操作画面101には、スライダ109が設けられており、スライダ109により、合成画像表示エリア103に表示されている合成ダイ画像を拡大・縮小することができる。このとき、最小の倍率は、1ショット分の合成ショット画像を表示する倍率、最大の倍率は、例えば、モニタ画像3×3個分(3×3升目分)を表示する倍率であるとする。また、その中間の倍率により、適宜、合成ダイ画像を拡大表示することができる。
モニタ画像取得のためのコマンドボタンとしては、画像取得ボタン110、全画像取得ボタン111、画像クリアボタン112、選択解除ボタン115などが設けられている。画像取得ボタン110は、所定のマウス操作によってモニタ画像取得対象の升目が選択されたとき、モニタ画像の取得を指示するボタンである。また、選択解除ボタン115は、モニタ画像取得対象の升目が選択されたとき、その選択された升目の一部または全部を選択解除指示するボタンである。また、全画像取得ボタン111は、モニタ画像未取得の全ての升目のモニタ画像の取得を指示するボタンである。また、画像クリアボタン112は、所定のマウス操作によってクリアするモニタ画像の升目が選択されたとき、その選択されたモニタ画像のクリアを指示するボタンである。
さらに、操作画面101には、図13に示した測定ステージ操作卓2011と同様の測定ステージ操作卓が設けられている(ただし、図1では、操作卓を区切る枠の表示が省略されている)。この測定ステージ操作卓は、測定ステージの移動量の設定する入力欄113と、測定ステージの移動方向を指定して微小量ずつ移動させるステージ移動ボタン114と、を含んで構成される。なお、入力欄113およびステージ移動ボタン114の使用方法は、図13に示した測定ステージ操作卓2011の場合と同じである。
本実施形態では、合成画像表示エリア103に表示されている合成ダイ画像上で、モニタ表示位置104の移動先をマウスクリックして指定することにより、測定ステージを移動させることができる。その操作の処理手順については、後記にて説明する。
以上のような操作処理により、測定ステージが移動されたときには、合成画像表示エリア103、ダイマトリックス105およびダイマップ107に、それぞれ表示されているモニタ表示位置104,106,108も更新される。
なお、合成画像表示エリア103に合成ダイ画像が表示されているとき、測定ステージの移動によりモニタ表示位置104が隣のダイへ移動した場合には、合成画像表示エリア103の表示は、移動先のダイの合成ダイ画像に更新される。また、合成画像表示エリア103に合成ダイ画像が拡大して表示されているとき、測定ステージの移動によりモニタ表示位置104が現表示範囲を超えた場合には、モニタ表示位置104が中央位置になるように表示する升目を選択して、拡大した合成ダイ画像を表示する。また、合成画像表示エリア103に合成ショット画像が表示されているとき、測定ステージの移動によりモニタ表示位置104が隣のショットのダイへ移動した場合には、合成画像表示エリア103の表示は、移動先のダイを含むショットのショット合成画像に更新される。
<2.ウェーハ外観検査装置の構成>
図2は、本発明の実施形態に係るウェーハ外観検査装置の構成の例を示した図である。図2に示すように、本発明の実施形態に係るウェーハ外観検査装置201は、検査対象のウェーハ204を載置する測定ステージ205と、光学顕微鏡(図示せず)などを介してウェーハ204の表面に形成された形状パターンを撮像するモニタカメラ203と、ステージ駆動部208を介して測定ステージ205上に載置されたウェーハ204の位置を制御するとともに、モニタカメラ203を介して取得したウェーハ204の表面形状パターンのモニタ画像を管理して、外観検査を制御する制御用コンピュータ202と、を含んで構成される。
測定ステージ205は、移動量を測定するレーザ測長器などを備え、ウェーハ204を水平(x,y)方向、上下(z)方向、回転(θ)方向にそれぞれ移動させる移動機構を有し、ステージ駆動部208によって、その移動が駆動される。また、検査対象のウェーハ204は、ロボットハンドなどの搬送装置(図示せず)によって、外部より搬送され、測定ステージ205上に載置される。
制御用コンピュータ202は、情報処理および制御処理の主体であるCPU(Central Processing Unit)211と、ステージ駆動部208を介して測定ステージ205の移動を制御するステージ制御部214と、モニタカメラ203からの画像取得を行うカメラ制御部213と、LAN(Local Area Network)209に接続され、その通信を制御する通信制御部212と、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置206やキーボード207、マウスなどの入力装置を制御する入出力制御部215と、カメラ制御部213を介して取得したモニタ画像を蓄積して管理するモニタ画像DB(Database)216と、を含んで構成される。
ここで、モニタ画像DB216は、モニタ画像の画像データ、当該モニタ画像の画像データを識別する画像データID、当該モニタ画像のウェーハ204上での位置を表す画像位置座標、当該モニタ画像が取得されたウェーハ204の品種(ダイの品種)を識別するウェーハ品種情報(品種名など)、当該モニタ画像を取得した直前のウェーハ加工工程を識別する工程情報(工程名など)、などの情報を含んで構成される。
なお、ウェーハ外観検査装置201は、このほかにも、散乱光の検出部など、その検査方法に応じたウェーハ204表面の画像を取得する手段を備えているが、ここでは、その図示および説明を省略する。また、制御用コンピュータ202は、モニタ画像DB216のほかにも、ウェーハ204の表面欠陥を検出する処理機能や、検出された欠陥に関する欠陥画像DBなど様々なデータベースを含んでいるが、ここでは、その図示および説明を省略する。
図3は、半導体製造工場などにおけるウェーハ外観検査装置201の配置構成の例を示した図である。半導体製造工場のいわゆるクリーンルーム300には、通常、複数のウェーハ外観検査装置201が設置され、あらかじめ定められたいくつかの工程では、その工程が終了した時点でウェーハ外観検査を行うことが可能なようにされている。また、クリーンルーム300の外の、例えば、ウェーハ外観検査の検査員室などには、LAN209を介してクリーンルーム300内の複数のウェーハ外観検査装置201に接続されたリモート操作端末装置301が設置されている。
リモート操作端末装置301は、少なくとも、CPU311と、モニタ画像DB316と、表示装置306と、キーボード307、マウスなどからなる入力装置と、を含んで構成される。このとき、リモート操作端末装置301のモニタ画像DB316は、クリーンルーム300内のウェーハ外観検査装置201のモニタ画像DB216との間で、その一部または全部の画像データを共有している。
また、リモート操作端末装置301は、ウェーハ外観検査装置201の装置番号を指定することで、そのウェーハ外観検査装置201の表示装置206(図2参照)に表示される操作画面101(図1参照)と同じ操作画面を自身の表示装置306に表示させることができ、また、自身のキーボード307やマウスを介して、その操作画面に対する操作入力を受け付けることができる。従って、検査員は、クリーンルーム300の外でウェーハ外観検査装置201の操作を自由に行うことができる。
<3.ウェーハ外観検査装置における操作処理の例>
続いて、図4〜図7を参照して、ウェーハ外観検査装置201においてしばしば行われる次の(a)〜(d)の操作処理の例について説明する。
(a)ウェーハ搬入時のモニタ表示位置の初期化処理
(b)ウェーハ上の任意の位置へモニタ表示位置を移動させるモニタ表示位置移動処理
(c)同じダイ内に異なる検出感度のエリアを設定する感度指定エリア設定処理
(d)欠陥座標をダイ画像に重ね合わせて表示する欠陥位置表示処理
なお、これらの操作処理は、検査対象のウェーハ204を構成する各ダイの各升目のモニタ画像の全部または一部がすでに取得されているものとして実行されることを想定している。
図4は、ウェーハ外観検査装置201において行われるモニタ表示位置の初期化処理の処理フローの例を示した図である。制御用コンピュータ202(図2参照)は、まず、図示しない搬送装置を介して、ウェーハ400を測定ステージ205上に搬送するための搬送制御を実行する(ステップS401)。
次に、制御用コンピュータ202は、モニタ表示位置402が1st(ファースト)アライメント用ダイへ移動するように、測定ステージ205を移動制御し(ステップS402)、ダイマトリックス401上に現在のモニタ表示位置402を表示する(ステップS404)。これらの処理により、ウェーハ400上におけるモニタ表示位置402のおよその位置が分る。
なお、ここでいう1stアライメント用ダイは、ウェーハ400にあらかじめ定められたダイで、図4の例では、ダイマトリックス401の×印が付されたダイのうち、左側のダイである。また、ダイマトリックス401およびモニタ表示位置402は、それぞれ、図1におけるダイマトリックス105、モニタ表示位置106に相当する。
続いて、制御用コンピュータ202は、モニタ画像DB216から各升目のモニタ画像(画像データ)を取得し、そのモニタ画像を用いて、合成画像表示エリア103に合成ダイ画像410を表示する(ステップS405)。さらに、制御用コンピュータ202は、合成ダイ画像410を表示した合成画像表示エリア103へ現在のモニタ表示位置411(点線の矩形)を表示する(ステップS406)。
なお、合成ダイ画像410を表示するときに利用するモニタ画像は、当該ウェーハ400と同じ品種で同じ工程終了時点でのウェーハであれば、他のウェーハから取得されたモニタ画像であってもよい。このとき、同じ工程終了時点でのウェーハ400から取得されたモニタ画像がない場合には、必要に応じて、他の工程終了時点でのウェーハ400から取得されたモニタ画像を利用してもよい。ただし、その場合には、同じ工程終了時点でのウェーハ400から取得されたモニタ画像でないことを示すために、そのモニタ画像を、例えば、低コントラストの画像で、薄く表示するとよい。また、関連するモニタ画像が存在しない升目については、空白のまま表示する。
ステップS406で点線の矩形の枠で表示されたモニタ表示位置411は、ウェーハ400の搬送時のばらつきなどを含んでいるため、広めに設定されている。そこで、制御用コンピュータ202は、例えば、ダイ内に設けられた位置合わせパターンなどを利用して位置合わせをする、詳細なアライメント処理を実行し(ステップS407)、合成画像表示エリア103へ現在のモニタ表示位置412(実線の矩形)を表示する(ステップS408)。実線の矩形で表されたモニタ表示位置412では、ウェーハ400の搬送時に生じる位置合わせのばらつきが除去されたものとなる。
以上の処理により、モニタ表示位置412は、ダイマトリックス401の中のあらかじめ定められたダイの、あらかじめ定められた位置に初期化されたことになる。従って、ウェーハ外観検査の検査員は、モニタ表示位置412がどのダイのどの部分にあるか知ることができる。
図5は、ウェーハ外観検査装置201において行われるモニタ表示位置移動処理の処理フローの例を示した図である。制御用コンピュータ202(図2参照)は、まず、操作画面101に表示されたダイマトリックス105(図1参照)に相当するダイマトリックス401でマウスクリックされた移動先の表示対象ダイ403のアドレスを取得する(ステップS501)。なお、同じダイ内でのモニタ表示位置412の移動であれば、ステップS501を実行する必要はない。
次に、制御用コンピュータ202は、合成画像表示エリア103に表示された合成ダイ画像410上で、マウスクリックなどにより指定された移動先512の位置座標を取得し(ステップS502)、モニタ表示位置412を移動先512に移動させるために、測定ステージ205を移動制御する(ステップS503)。測定ステージ205の移動制御が終わると、制御用コンピュータ202は、モニタカメラ203を介して、移動先512部分のモニタ画像521を取得し、取得したモニタ画像521をモニタ画像表示エリア102に表示する(ステップS504)。
次に、制御用コンピュータ202は、モニタ画像DB216を参照して、移動先512を含む升目にモニタ画像があるか否かを判定する(ステップS505)。そして、その判定の結果、その升目にモニタ画像がなかった場合(すなわち、当該升目は空白であるか、他の工程終了時点でのウェーハから取得されたモニタ画像が表示されている場合)には(ステップS505でNo)、ステップS504で取得したモニタ画像521を合成画像表示エリア103の当該升目部分に表示するとともに(ステップS506)、その取得したモニタ画像521をモニタ画像DB216に登録して、図5のモニタ表示位置移動処理を終了する。また、移動先512を含む升目にモニタ画像があった場合には(ステップS505でYes)、ステップS506を実行することなく、モニタ表示位置移動処理を終了する。
以上の通り、図5に示したモニタ表示位置移動処理によれば、ウェーハ外観検査の検査員は、操作画面101に表示されたダイマトリックス401で表示対象ダイ403を選択し、合成ダイ画像410上で移動先512をマウスクリックするだけで、モニタ表示位置412を目的の箇所へ移動させることができ、そのとき取得されるモニタ画像521をモニタ画像表示エリア102に表示させることができる。
図6は、ウェーハ外観検査装置201において行われる感度指定エリア設定処理の処理フローの第1の例を示した図である。ウェーハ外観検査装置201における欠陥検出感度は、ダイに形成されたメモリ部、ロジック部などのパターン形状によって影響を受けるので、ウェーハ外観検査装置201には、ダイ内にいくつかのエリアを設定し、各エリアに対し、欠陥検出感度を指定する機能が設けられている。感度指定エリア設定処理は、欠陥検出感度を指定するときのエリアを設定する処理である。
制御用コンピュータ202が感度指定エリア設定処理を実行するときには、その操作画面101内に、あらかじめ、感度指定エリア設定メニュー620(図6右側下部参照)が表示される。なお、感度指定エリア設定メニュー620内には、感度指定エリアの管理番号入力を入力するための管理番号入力欄621、感度指定エリアを設定するための「ダイ原点」ボタン622、「始点座標」ボタン623、「終点座標」ボタン624、「更新」ボタン625などが表示される。
制御用コンピュータ202は、まず、合成画像表示エリア103に表示された合成ダイ画像601上のダイの原点602がモニタ画像611のモニタ画像中心点612と一致するように測定ステージ205を移動制御する(ステップS601)。
このとき、モニタ画像中心点612は、図5に示した処理により、原点602のすぐ近くに位置合わせされるが、多少のずれが生じることは避けられない。その場合には、検査員が、適宜、ステージ移動ボタン114をクリックすることによって、モニタ画像中心点612を原点602に一致させる。なお、この操作は、後記する始点603または終点604にモニタ画像中心点612を一致させる場合も同様である。
こうして、ダイの原点602がモニタ画像中心点612と一致したとき、制御用コンピュータ202は、「ダイ原点」ボタン622がマウスクリックされる入力を受付け、ダイの原点602の座標を取得する(ステップS602)。なお、ダイの原点602は、一般的に行われているように、ダイの左下隅に設けられているとする。
次に、制御用コンピュータ202は、管理番号入力欄621に、感度指定エリアを識別する感度指定エリアの管理番号が入力されたとき、その感度指定エリアの管理番号を管理番号入力欄621から取得する(ステップS603)。
次に、制御用コンピュータ202は、合成ダイ画像601上で始点603を指定するマウスクリックの入力を受付けると、その始点603がモニタ画像611のモニタ画像中心点612と一致するように測定ステージ205を移動制御する(ステップS604)。こうして、始点603がモニタ画像中心点612と一致したとき、制御用コンピュータ202は、「始点座標」ボタン623がマウスクリックされる入力を受付け、原点602からの移動量に応じて定められる始点603の座標を取得する(ステップS605)。
次に、制御用コンピュータ202は、合成ダイ画像601上で終点604を指定するマウスクリックの入力を受付けると、その終点604がモニタ画像611のモニタ画像中心点612と一致するように測定ステージ205を移動制御する(ステップS606)。こうして、終点604がモニタ画像中心点612と一致したとき、制御用コンピュータ202は、「終点座標」ボタン624がマウスクリックされる入力を受付け、原点602からの移動量に応じて定められる終点604の座標を取得する(ステップS607)。
次に、制御用コンピュータ202は、「更新」ボタン625がマウスクリックされる入力を受付け、ステップS603で設定された管理番号で識別される感度指定エリアの始点603および終点604の座標として確定させ(ステップS608)、所定のデータベースに登録する。なお、このような始点603および終点604が与えられたとき、感度指定エリアは、始点603を左下の頂点、終点604を右上の頂点とする矩形のエリアとして定められる。
次に、制御用コンピュータ202は、全感度指定エリアの設定が終了したか否かを判定し、全感度指定エリアの設定が終了していない場合には(ステップS608でNo)、ステップS603以下の処理を繰り返して実行する。また、全感度指定エリアの設定が終了した場合には(ステップS608でYes)、図6に示した感度指定エリア設定処理を終了する。
以上の通り、図6に示した感度指定エリア設定処理によれば、ウェーハ外観検査の検査員は、合成ダイ画像601上で、原点602、始点603および終点604をマウスクリックし、モニタ画像611を見ながら、ステージ移動ボタン114を用いて多少の位置合わせ操作をするだけで、感度指定エリアを設定することができる。従って、従来に比べ、ステージ移動ボタン114を用いることが大幅に削減されるので、感度指定エリア設定作業の効率が大幅に向上する。
図7は、ウェーハ外観検査装置201において行われる感度指定エリア設定処理の処理フローの第2の例を示した図である。この例では、制御用コンピュータ202がこの感度指定エリア設定処理を実行するときには、あらかじめ、感度指定エリア微調整メニュー720(図7右側下部参照)が表示される。なお、感度指定エリア微調整メニュー720内には、感度指定エリアの管理番号入力を入力するための管理番号入力欄721、感度指定エリアを設定するための「始点選択」ボタン723、「終点選択」ボタン724、「更新」ボタン725などが表示される。
図7において、制御用コンピュータ202は、まず、合成画像表示エリア103に合成ダイ画像701全体を表示する(ステップS701)。次に、制御用コンピュータ202は、管理番号入力欄721に、感度指定エリアを識別する感度指定エリアの管理番号が入力されたとき、その感度指定エリアの管理番号を管理番号入力欄721から取得する(ステップS702)。
次に、制御用コンピュータ202は、合成ダイ画像701上で入力される感度設定エリアの始点702および終点703の座標を取得する(ステップS703)。なお、ここでは、始点702および終点703は、検査員が、例えば、合成ダイ画像701上で始点702から終点703まで、マウスボタンを押しながらマウスカーソルを移動させることによって指定されるものとする。
ステップS703で取得した感度設定エリアの始点702および終点703の座標は、合成ダイ画像701が縮小されているため、数10μ程度の誤差を有している。そこで、制御用コンピュータ202は、ステップS703で取得した始点702および終点703の座標を補正する(ステップS704〜S707)。
この場合、検査員によって「始点選択」ボタン723または「終点選択」ボタン724がマウスクリックされるので、制御用コンピュータ202は、その「始点選択」ボタン723または「終点選択」ボタン724のマウスクリックの入力を受付ける(ステップS704)。次に、制御用コンピュータ202は、ステップS704でマウスクリックされた「始点選択」ボタン723または「終点選択」ボタン724に応じて、始点702または終点703を中心にして、合成ダイ画像701を拡大した合成ダイ画像711を表示する(ステップS705)。
次に、検査員は、拡大された合成ダイ画像711に基づき、始点702または終点703の位置をマウスドラッグにより微調整するので、制御用コンピュータ202は、その微調整でマウスドラッグされる量を取得し、その量に基づき、始点702または終点703の座標を補正する(ステップS706)。
次に、検査員によって「更新」ボタン725がマウスクリックされると、制御用コンピュータ202は、その「更新」ボタン725のマウスクリックの入力を受付け、補正された始点702または終点703の座標を確定させる(ステップS707)。続いて、制御用コンピュータ202は、合成ダイ画像711の表示を、もとのダイ全体を表示した合成ダイ画像701の表示に戻す(ステップS708)。
次に、制御用コンピュータ202は、全感度指定エリアの設定が終了したか否かを判定し、全感度指定エリアの設定が終了していない場合には(ステップS709でNo)、ステップS702以下の処理を繰り返して実行する。また、全感度指定エリアの設定が終了した場合には(ステップS709でYes)、図7に示した感度指定エリア設定処理を終了する。
なお、以上の処理において、ステップS704〜S707について、始点702および終点703の両方の座標を補正する場合には、始点702および終点703のそれぞれについて1回ずつ、都合2回実行されることになる。
以上の通り、図7に示した感度指定エリア設定処理によれば、ウェーハ外観検査の検査員は、合成ダイ画像701上のマウス操作で始点702および終点703を指定し、さらに、拡大した合成ダイ画像711上のマウス操作で始点702および終点703の位置を微調整するだけで感度指定エリアを設定することができる。この場合には、測定ステージ205を移動させる必要がないので、図6の感度指定エリア設定処理を用いた場合よりも、さらに、感度指定エリア設定作業の効率が向上する。
図8は、ウェーハ外観検査装置201によって取得された欠陥の位置を合成ダイ画像801に重ね合わせて表示した例を示した図である。ここで、欠陥位置802は、四角、三角または丸のマークで表示されており、四角は、大サイズの欠陥、三角は、中サイズの欠陥、丸は、小サイズの欠陥を表している。また、ウェーハ外観検査装置201で欠陥の種別分けができる場合は、欠陥の位置を合成ダイ画像801に重ね合わせて表示するとき、欠陥のサイズに加えて、欠陥の種別分けを表示するようにしてもよい。なお、本実施形態では、欠陥の取得は、ウェーハ外観検査装置201の通常の機能により取得されるものとし、その説明を省略する。
このように、1つの合成ダイ画像801に、検査対象のウェーハ204上の全てのダイで検出された欠陥の情報を重ね合わせて表示すると、検査員は、欠陥が合成ダイ画像801上のどのような部位で多く発生しているかを容易に把握することができるようになるので、欠陥解析の効率化を図ることができる。
<4.合成ショット画像および合成ダイ画像の作成手順の例>
続いて、図9〜図12を参照して、ウェーハ外観検査装置201における合成ショット画像および合成ダイ画像の作成手順の例について説明する。ここで、図9は、合成ショット画像および合成ダイ画像の作成処理の処理フローの例を示した図である。
まず、キーボード207などを介して、検査対象のウェーハ204についてのウェーハ情報が入力されるので、制御用コンピュータ202は、そのウェーハ情報の入力を受付ける(ステップS901)。ウェーハ情報としては、例えば、ウェーハ204の品種名、工程名、ウェーハサイズ、ダイサイズ、ショット内ダイ数、ダイマトリックス情報、1st/2ndアライメントなどがある。
次に、制御用コンピュータ202は、検査対象のウェーハ204を測定ステージ205へ搬送制御し(ステップS902)、ウェーハ204を測定ステージ205上に載置したところで、公知のウェーハ・アライメント機能により、ウェーハの位置合わせを行う(ステップS903)。この処理により、測定ステージ205に固定された座標と、ウェーハ204に固定された座標との間のが関連付けが行われる。
次に、制御用コンピュータ202は、モニタ画像取得処理を実行する(ステップS904)。モニタ画像取得処理については、別途、図10を参照して詳しく説明する。
次に、制御用コンピュータ202は、ステップS904で取得したモニタ画像の形状歪み、例えば、「カメラの傾き」および「ウェーハ・アライメント後に残留しているウェーハ傾き」を補正する(ステップS905)。なお、操作画面101の合成画像表示エリア103に表示される合成ショット画像または合成ダイ画像は、縮小して表示されるので、通常、これらの歪みを無視することができる。また、カメラの傾きは、あらかじめ計測されているとする。「ウェーハ・アライメント後に残留しているウェーハ傾き」については、別途、図12を参照して補足説明する。
次に、制御用コンピュータ202は、ウェーハ204の品種、工程ごとに、合成ショット画像および合成ダイ画像を作成し、モニタ画像DB216に登録する(ステップS906)。なお、ウェーハ204へのパターン露光は、ショット単位で行われるので、合成ダイ画像の作成は、ショット単位で作成するものとする。また、モニタ画像DB216に登録される合成ショット画像や合成ダイ画像に、モニタ画像のない升目が含まれていてもよい。
次に、制御用コンピュータ202は、ステップS906で作成した合成ショット画像または合成ダイ画像を操作画面101の合成画像表示エリア103に表示する(ステップS907)。合成ダイ画像を表示するときは、ショット内の座標に対応するように合成ダイ画像を表示する。
なお、いったん合成ショット画像または合成ダイ画像を作成した後は、ステップS901,S904〜S906を実行する必要はなくなる。また、ダイ全体のモニタ画像を取得していないときなど、合成ダイ画像に欠落部分がある場合には、ステップS902以降をこり返して実行することになる。
図10は、図9のステップS904で実行されるモニタ画像取得処理の詳細な処理フローの例を示した図、図11は、合成画像表示エリア103でモニタ画像取得対象升目を指定する方法の例を示した図である。
図10に示すように、制御用コンピュータ202は、まず、ウェーハ外観検査装置201の動作モードがレシピ作成モードであるか否かを判定する(ステップS1001)。なお、ここでは、ウェーハ外観検査装置201の動作モードは、レシピ作成モードであるか、生産工程でのウェーハ連続検査モードであるか、のいずれかであり、事前に設定されているものとする。
ステップS1001での判定の結果、ウェーハ外観検査装置201の動作モードがレシピ作成モードであった場合には(ステップS1001でYes)、制御用コンピュータ202は、図11(a)に示すように、ショット領域1102(太実線の6つの矩形の外枠内の領域)と、そのショット領域1102をモニタ画像のサイズで分割した升目(細実線の各矩形部分)と、を合成画像表示エリア103に表示する(ステップS1002)。このとき、モニタ画像取得済升目1104があった場合には、取得したモニタ画像を縮小して、そのモニタ画像取得済升目1104に表示する。
次に、制御用コンピュータ202は、合成画像表示エリア103を介して操作されるマウス入力に基づき、モニタ画像取得対象升目を指定する情報を取得する(ステップS1003)。ここで、ウェーハ外観検査の検査員がモニタ画像取得対象升目を指定する操作方法には、次のような方法がある。
第1の方法:合成画像表示エリア103に表示された升目で、モニタ画像を取得しようとする升目をマウスで1つずつ選択してクリックする。
第2の方法:升目が表示された合成画像表示エリア103上に、モニタ画像取得範囲1105(図11(a)参照)を設定することによって、モニタ画像を取得しようとする升目の範囲を定める。
ここで、モニタ画像取得範囲1105は、例えば、検査員が始点1106から終点1107までマウスボタンを押したままドラッグすることによって設定される。この場合、モニタ画像取得範囲1105を一部でも含む升目は、モニタ画像の取得対象の升目となる。すなわち、この操作の結果は、図11(b)に示すように、網掛けした升目部分がモニタ画像取得対象升目1115となる。
なお、操作画面101には、全画像取得ボタン111が設けられているが、この全画像取得ボタン111がクリックされた場合にも、モニタ画像取得対象升目1115を設定することができ、この場合には、モニタ画像取得済升目1104を除く全ての升目がモニタ画像取得対象升目1115となる。
次に、制御用コンピュータ202は、ステップS1003で指定されたモニタ画像取得対象升目1115のうちの1つを選択し、そのモニタ画像取得対象升目1115の中心位置へ測定ステージ205を移動制御する(ステップS1004)。なお、この移動制御では、後記(図12参照)するウェーハ・アライメント後に残留しているウェーハ傾きを考慮して移動量を補正する。
次に、制御用コンピュータ202は、モニタカメラ203を介して、モニタ画像およびモニタ画像の中心位置座標を取得し(ステップS1005)、取得したモニタ画像の明るさの歪みを補正する(ステップS1006)。なお、明るさの歪みの補正とは、モニタカメラ203により取得された生のモニタ画像では、中央部で明るく周辺部で暗くなる現象が見られるので、その明るさの不均一を補正する処理をいう。
次に、制御用コンピュータ202は、明るさの歪み補正後のモニタ画像を、合成画像表示エリア103上の当該升目に表示する(ステップS1007)。このとき、モニタ画像は縮小され、必要に応じて画像データが間引いて表示される。
次に、制御用コンピュータ202は、モニタ画像取得対象升目1115に指定された升目の全てのモニタ画像を取得したか否かを判定し、未だ全てのモニタ画像を取得していない場合には(ステップS1008でNo)、ステップS1004へ戻り、ステップS1004以下の処理を再度実行する。また、全てのモニタ画像を取得した場合には(ステップS1008でYes)、図10のモニタ画像取得処理を終了する。
また、ステップS1001での判定の結果、レシピ作成モードでなかった場合(ステップS1001でNo)、すなわち、生産工程の現場でウェーハ連続検査中であった場合には、制御用コンピュータ202は、モニタ画像取得指定があるか否かを判定する(ステップS1021)。なお、モニタ画像取得指定の有無は、検査レシピなどで事前に設定されているものとし、モニタ画像取得指定の「あり」は、レシピ作成モードで全画像取得ボタン111がマウスクリックされた場合に相当する。
また、ステップS1021での判定の結果、モニタ画像取得指定があると判定された場合には(ステップS1021でYes)、制御用コンピュータ202は、さらに、当該品種かつ当該工程のウェーハのショット領域1102について、モニタ画像がない升目があるか否かを判定し、モニタ画像がない升目があった場合には(ステップS1022でYes)、ステップS1004へジャンプし、ステップS1004以下の処理を実行する
また、ステップS1021の判定で、モニタ画像取得指定がないと判定された場合(ステップS1021でNo)、または、ステップS1022の判定で、モニタ画像がない升目がなかった場合には(ステップS1022でNo)、モニタ画像を取得する必要がないので、図10のモニタ画像取得処理を終了する。
図12は、ウェーハ・アライメント後のウェーハの残留傾きについて補足説明するための図である。一般に、ウェーハ・アライメントを行ったとき、アライメントの誤差(dx,dy,dθ)をゼロにすることは困難であり、その誤差は、通常、ある許容値内に収められている。ここで、(dx,dy)は、測定ステージ205(図2参照)の座標系の原点とウェーハ204上の座標系の原点との位置合わせの誤差、dθは、両座標系間の座標軸の傾き誤差(回転誤差)である。
図12(a)に示すように、座標軸の傾き誤差dθは、ウェーハの残留傾き1200となって現れる。すなわち、残留傾き1200が存在する場合には、例えば、ウェーハ204上に横1列に並んだモニタ画像取得対象ダイ1201の各ダイのダイ原点1202の座標値は、位置合わせをした基準点(図12では、左端のダイの原点1202a)から離れるほど、その座標値のずれが大きくなる。
そこで、本実施形態では、モニタ表示位置106(図1参照)を複数のダイ間に渡って移動させるような場合、制御用コンピュータ202は、その移動先の座標を算出するに当たって、ウェーハの残留傾き1200を考慮する。
ちなみに、図12(b)では、左端のダイの原点で、測定ステージ205の座標系の原点(0,0)とウェーハ204上の座標系の原点との原点合わせをした場合を考える。この場合に、測定ステージ205の座標系で残留傾き1200を考慮しないときには、右端のダイの原点の座標は、例えば、(X,0)と表されるが、残留傾き1200の微小な角度dθを考慮したときには、(X,X・dθ)と表される。すなわち、右端のダイ内の各点の測定ステージ205の座標系による座標値は、そのy軸成分にX・dθだけ加算すると、ウェーハ204上の座標系による座標値によく一致することになる。
こうした補正をすることにより、例えば、モニタ表示位置106を複数のダイ間に渡って移動させたときに生じるウェーハの残留傾き1200による位置ずれを解消することができる。
以上、本実施形態のウェーハ外観検査装置201によれば、検査対象のウェーハ204のモニタ画像による合成ショット画像または合成ダイ画像をあらかじめ取得し、必要に応じて、その合成ショット画像または合成ダイ画像を表示装置206に表示できるようにしているので、その後に行うウェーハ外観検査の準備作業や検査結果の解析作業などにおけるウェーハ外観検査装置201の操作性を向上させることができる。その結果、ウェーハ外観検査の効率向上を図ることができる。
101 操作画面
102 モニタ画像表示エリア
103 合成画像表示エリア
104,106,108 モニタ表示位置
105 ダイマトリックス
107 ダイマップ
109 スライダ
110 画像取得ボタン
111 全画像取得ボタン
112 画像クリアボタン
113 ステー移動量入力欄
114 ステージ移動ボタン
115 選択解除ボタン
201 ウェーハ外観検査装置
202 制御用コンピュータ
203 モニタカメラ(撮像装置)
204 ウェーハ
205 測定ステージ
206 表示装置
207 キーボード
208 ステージ駆動部
209 LAN
211 CPU
212 通信制御部
213 カメラ制御部
214 ステージ制御部
215 入出力制御部
216 モニタ画像DB(撮像画像DB)
300 クリーンルーム
301 リモート操作端末装置
306 表示装置
307 キーボード
311 CPU
400 ウェーハ
401 ダイマトリックス
402 モニタ表示位置
403 表示対象ダイ
410 合成ダイ画像
411 モニタ表示位置(アライメント前)
412 モニタ表示位置(アライメント後)
512 移動先
521 モニタ画像
601 合成ダイ画像
602 ダイの原点
603 始点
604 終点
611 モニタ画像
612 モニタ画像中心点
620 感度指定エリア設定メニュー
701 合成ダイ画像
702 始点
703 終点
711 拡大された合成ダイ画像
720 感度指定エリア微調整メニュー
801 合成ダイ画像
802 欠陥位置
1102 ショット領域
1104 モニタ画像取得済升目
1105 モニタ画像取得範囲
1115 モニタ画像取得対象升目
1201 モニタ画像取得対象ダイ
2001 操作画面
2002 モニタ画像表示エリア
2011 測定ステージ操作卓
2012 ステージ移動量入力欄
2013 ステージ移動ボタン

Claims (7)

  1. 検査対象のウェーハを載置して、水平方向に自在に移動する測定ステージと、
    前記測定ステージの上方に設けられ、前記ウェーハの表面形状パターンを撮像する撮像装置と、
    前記測定ステージの移動制御および前記撮像装置の撮像制御を実行しつつ、前記撮像装置または前記撮像装置とは異なる検査用撮像装置に基づき取得される撮像画像を用いて前記ウェーハの表面形状欠陥の検出処理を実行する制御用コンピュータと、
    を備えたウェーハ外観検査装置であって、
    前記制御用コンピュータは、
    前記撮像装置を介して取得される、その撮像装置の所定の倍率の視野内に含まれる前記ウェーハの表面形状パターンの撮像画像を、登録・管理する撮像画像DBを備え、
    前記ウェーハを構成するダイのそれぞれを、前記撮像装置の所定の倍率の視野により定められる大きさの複数の升目に区分し、
    前記撮像装置を介して前記ウェーハの表面形状パターンの撮像画像を、前記区分した升目ごとに取得し、
    前記取得した撮像画像を、前記升目の位置と前記ウェーハの品種名と工程名とに対応付けて、前記撮像画像DBに登録し、
    前記撮像画像DBに登録されている前記升目ごとの、前記ウェーハと同じ品種名で同じ工程名に対応付けられた撮像画像を、それぞれの升目の位置に対応させて配置して構成した前記ダイの全体の表面形状に対応する撮像画像を、合成ダイ画像として表示装置に表示すること
    を特徴とするウェーハ外観検査装置。
  2. 前記制御用コンピュータは、
    前記合成ダイ画像を表示する場合に、表示すべき升目について、その升目と同じ升目の位置に対応して、前記ウェーハと同じ品種名かつ同じ工程名に対応付けられた前記撮像画像が前記撮像画像DBに登録されていないときには、前記表示すべき升目の境界を表示するとともに、その升目内を空白にして表示すること
    を特徴とする請求項1に記載のウェーハ外観検査装置。
  3. 前記制御用コンピュータは、
    前記合成ダイ画像を表示する場合に、表示すべき升目について、その升目と同じ升目の位置に対応して、前記ウェーハと同じ品種名かつ同じ工程名に対応付けられた前記撮像画像が前記撮像画像DBに登録されていないときであって、その升目と同じ升目の位置に対応して、前記ウェーハと同じ品種名で異なる工程名に対応付けられた前記撮像画像が前記撮像画像DBに登録されていたときには、前記表示すべき升目には、前記ウェーハと同じ品種名で異なる工程名に対応付けられた前記撮像画像を表示すること
    を特徴とする請求項2に記載のウェーハ外観検査装置。
  4. 前記合成ダイ画像は、
    前記ウェーハの露光工程のショットグループでグループ化される複数のダイの全体の表面形状に対応する撮像画像であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のウェーハ外観検査装置。
  5. 前記制御用コンピュータは、
    前記表示装置に表示された合成ダイ画像上に、前記撮像装置が撮像している撮像範囲の現在位置を表示するとともに、
    前記表示された合成ダイ画像を介して、前記撮像範囲の移動先位置が入力されたときには、前記合成ダイ画像上での前記現在位置と前記移動先位置との相対位置関係に基づき、前記測定ステージの移動を制御して、前記撮像範囲の現在位置を前記移動先位置へ移動させること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のウェーハ外観検査装置。
  6. 前記制御用コンピュータは、
    前記合成ダイ画像を表示する前記表示装置の表示画面と同じ表示画面に、前記合成ダイ画像を構成するすべての升目の撮像画像の取得を指示する「全画像取得ボタン」を表示しておき、
    前記「全画像取得ボタン」を選択するマウスクリックの入力を受付けたときには、前記ウェーハと同じ品種かつ同じ工程の撮像画像が登録済の升目を除き、すべての升目の撮像画像を取得すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のウェーハ外観検査装置。
  7. 前記制御用コンピュータは、
    前記合成ダイ画像を表示する前記表示装置の表示画面と同じ表示画面に、前記合成ダイ画像を構成するすべての升目の撮像画像の取得を指示する「画像取得ボタン」を表示しておき、
    前記合成ダイ画像が表示される表示画面上で、前記撮像画像が表示されていない升目を選択するマウスクリックの入力を受付け、さらに、前記「画像取得ボタン」を選択するマウスクリックの入力を受付けたときには、前記選択された升目について、その升目の撮像画像を取得すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のウェーハ外観検査装置。


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