JP2000275159A - 走査型プローブ顕微鏡の画像表示方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡の画像表示方法

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JP2000275159A
JP2000275159A JP11080843A JP8084399A JP2000275159A JP 2000275159 A JP2000275159 A JP 2000275159A JP 11080843 A JP11080843 A JP 11080843A JP 8084399 A JP8084399 A JP 8084399A JP 2000275159 A JP2000275159 A JP 2000275159A
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Takashi Morimoto
高史 森本
Hiroshi Kuroda
浩史 黒田
Takeshi Murayama
健 村山
Yuichi Kunitomo
裕一 国友
Noboru Yamamoto
登 山本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定の途中で走査範囲の位置や大きさを変更
するとき、変更後の測定位置を測定者が即座に認識し、
測定位置の特定を容易に行える走査型プローブ顕微鏡の
画像表示方法を提供する。 【解決手段】 走査型プローブ顕微鏡は、往復動作と送
り動作を組み合わせて相対的位置関係として探針に試料
表面を走査させ、走査範囲内の試料表面の物理情報を取
得して表示画面に画像を表示する。或る走査範囲を定
め、測定を行い画像表示を行っている最中に走査範囲の
位置や大きさを変更したとき、変更前後の走査範囲の間
で変更量に係るデータを求め、この変更量に基づいて変
更前の走査範囲の座標を変換し、表示画面上、変更前後
の画像の表示に連続性を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型プローブ顕微
鏡の画像表示方法に関し、特に、測定の途中で走査範囲
の位置や大きさを変更したときに生じる表示画面の画像
の変更において変更前後の画像の関係が連続性を保ち、
測定観察者にとって変更前後の画像の関連性を確実に認
識しながら現在の測定位置を正確に認識し測定を継続で
きる走査型プローブ顕微鏡の画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、原子レベルの
微細対象物の測定・観察に使用され、その測定のために
先端が尖った探針を備えている。探針は、試料の表面に
ナノメートル(nm)オーダの距離に接近させられる。
このような距離に探針と試料を接近させると、試料と探
針の間には原子間力等の物理的な相互作用が生じる。こ
のような原子間力等の物理量は探針と試料の間の距離に
依存して決まるので、この物理量を一定に保ちながら探
針を試料の表面に沿って移動させると、探針は試料表面
から一定の距離で移動することになり、その結果、探針
の高さ方向の移動制御に用いられる制御信号によって試
料表面の凹凸形状に関する情報等を得ることができる。
走査型プローブ顕微鏡の一例である原子間力顕微鏡に関
して述べると、原子間力顕微鏡は、自由端に探針を有し
かつバネ定数の小さいカンチレバーを備え、測定の際に
探針と試料の間に作用する原子間力が原因で生じるカン
チレバーのたわみ量を検出し、このたわみ量を一定に保
つように制御しながら、試料の表面に沿った2次元の探
針走査を行うことにより試料表面の凹凸形状が測定され
る。
【0003】原子間力顕微鏡等の走査型プローブ顕微鏡
による試料の表面の凹凸形状の測定・観察では、通常、
試料表面において測定すべき2次元領域を走査範囲とし
て定め、或る軸方向(X軸方向)に探針を往復動作させ
ながら一往復毎にX軸方向に直交する軸方向(Y軸方
向)に探針を送り動作させ、走査範囲上で設定された測
定点(測定データサンプリング点)で測定データを取得
し、これを走査範囲の全体について繰返す。試料表面に
凹凸形状に追従する制御は前述の通り探針・試料間の原
子間力を一定に保つサーボループ制御系によって実行さ
れ、他方、走査範囲で測定を行うために移動する制御は
一般的にコンピュータを利用したディジタル制御に基づ
いて実行される。当該コンピュータは、走査範囲におい
て一定の間隔で設定された多数の格子状測定点の各々へ
探針を順次に移動させ、各測定点で測定値を求め、得ら
れた測定値をディジタル値に変換し、これらのディジタ
ル値を記憶部に記憶する。コンピュータによってその表
示装置の画面に測定値を利用して試料表面の凹凸形状を
表示するときには、その表示制御処理部が表示動作を制
御する。コンピュータは、多数の測定値を記憶する記憶
部と、これらの測定値を利用して凹凸形状の画像を表示
するときに使用される、画面に対応づけられた表示用記
憶部(画像メモリまたはフレームバッファ)とを有して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき構成を有
する走査型プローブ顕微鏡によって試料表面上の或る走
査範囲を走査して測定を行い、得られた測定データを用
いて表示装置の画面に画像表示を行うときの具体例を説
明し、画像表示方法上の問題を指摘する。この場合に、
走査範囲では例えば256×256の測定点が設定され
ているとし、画面に表示される画像は256×256の
画素から成り立っている。
【0005】往復動作を行うX軸方向の1本の走査ライ
ンでは256点の測定が行われ、Y軸方向に走査ライン
を1本目、2本目と送りながら全部で256本の走査ラ
インについて測定が行われる。測定と同時に、表示画面
に測定データに基づく画像表示が行われ、256本の走
査ラインをすべて測定し終わった時点で表示装置の表示
画面のすべての表示が終了する。このような表示方法に
よれば、走査型プローブ顕微鏡では探針を試料に極めて
微小な距離に近づけた状態に制御し走査を行って測定す
るので、走査速度に限界があり、そのため画面に1つの
画像を作成するのに早くても数十秒、一般的には数分の
時間を必要とした。従ってリアルタイムの測定を行うこ
とが困難であり、例えば、測定の最中に観察すべき走査
範囲を変更すると、その変更が、画面に表示された画像
にリアルタイムに反映されないという問題が提起され
た。
【0006】走査型プローブ顕微鏡の測定の際に走査範
囲を変更するという作業は、光学顕微鏡における観察場
所の変更や倍率の変更という作業に相当する。かかる作
業は、走査型プローブ顕微鏡による通常の測定におい
て、目的とする観察場所を得るまで頻繁に繰返される作
業である。従来の走査型プローブ顕微鏡の表示方法で
は、走査範囲を変更すると、変更前の画像と変更後の画
像で不連続となり、さらに走査範囲変更後の画像が得ら
れるのが1画面分の測定が終了した後であって、数十秒
から数分の時間遅れが生じる。そのため、走査範囲で観
察場所を特定することを円滑に行うことができなかっ
た。
【0007】走査型プローブ顕微鏡による測定で、測定
の最中に走査範囲を変更するときの問題を、図8と図9
に示した画面の表示例を参照して説明する。
【0008】試料表面上における測定すべき範囲として
L×Lの正方形の範囲101を定める。範囲101では
部分領域としてA〜Pの領域が決められているものとす
る。範囲101の中で、最初に図8(A)に示されるご
とくL/2×L/2の正方形の範囲102を走査範囲と
して探針による走査を開始して測定を始める。範囲10
2で探針は下側のa1点から往復動作を始め、上へ送ら
れながら往復動作を繰返す。図8(B)は、範囲102
を走査して下半分の領域F,Gを測定した後に、走査す
べき範囲を右にずらして範囲103に変更し、範囲10
3の走査を行って測定を終了した状態を示している。す
なわち点a1の走査ラインから点b1の走査ラインに至
る前までの測定を行い、その後、点b2の走査ラインか
ら最上位の走査ラインに至り再び点a2の走査ラインか
ら点b2の走査ラインに至るまでの測定を繰返して行
う。通常の走査型プローブ顕微鏡の測定で、以上のごと
き往復動作を繰返して例えば範囲103を測定すると、
往復動作は1Hzの周期で行い、X軸256点×Y軸2
56ラインの測定を行う場合、1画面の画像の作成・表
示するための測定時間は256秒かかる。この測定時間
は、走査型プローブ顕微鏡では通常のものであり、妥当
なものである。
【0009】上記の走査範囲102について測定が開始
されると同時に、測定で得られたデータを用いて表示装
置の画面104に画像が表示される。範囲102で走査
を開始し、上記のごとく途中で走査範囲を範囲103に
変更して上半分の測定から開始して測定を終了すると、
表示画面104の表示内容は図9の(A),(B),
(C)のように順次に変化して示される。図9(A)で
は範囲102の下半分の内容(領域F,G)が表示さ
れ、図9(B)では、途中で走査範囲が範囲102から
範囲103に変更されたので、範囲103の上半分が途
中まで表示され、図9(C)では範囲103の上半分の
測定が終了して領域J,Lの半分と領域Kが表示され
る。その結果、表示装置の画面104では途中の段階で
変更前の走査範囲102の下半分(F,Gの領域)と変
更後の走査範囲103の上半分(J,K,L)とが表示
されることになる。最終的には、走査範囲103の下半
分も測定されて、画面の全体として範囲103に関して
測定された画像が表示されることになるが、範囲102
から範囲103へ移動した後に1画面分を走査し終える
必要があるので、変更した後に全画像を得るには256
秒かかる。
【0010】上記のごとき従来の走査範囲変更の際の画
像表示では、図9(B),(C)に示されるごとく、変
更前の画像(下半分の画像)と変更後の画像(上半分の
画像)とが連続しておらず、実際の試料表面の画像を想
定すると、画面に表示された画像で上下の関連性を認識
することは極めて難しい。従来の走査型プローブ顕微鏡
の画像表示方法によれば、走査範囲を変更するたびに、
変更後の画像が変更前の画像に関連性が低い状態で引き
続いて表示されるので、得られた画像から現在の測定位
置を正確に認識することが困難であった。
【0011】また上記説明では、測定の途中に一度だけ
走査範囲を変更した例を示したが、実際の測定では走査
範囲の位置の変更を頻繁に繰返したり、さらには走査範
囲の大きさを変えたりすることもある。従ってそのたび
に現在の測定位置を認識することが困難となる。また走
査範囲を変更した後に1画面を測定し終わるまで測定位
置が不明であり、測定場所の特定に時間がかかるという
問題を有していた。
【0012】本発明の目的は、上記問題を解決すること
にあり、測定の途中で走査範囲の位置や大きさを変更す
る場合でも、変更後の測定位置を測定者が即座に認識す
ることができ、測定位置の特定を容易に行うことができ
る走査型プローブ顕微鏡の画像表示方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
走査型プローブ顕微鏡は、上記目的を達成するため、次
のように構成される。
【0014】走査型プローブ顕微鏡は、測定すべき試料
に対してその表面に臨むように探針が配置され、X軸方
向の往復動作とY軸方向の送り動作を組み合わせること
により相対的な位置関係として探針に試料表面を走査さ
せ、走査範囲内の試料表面の物理情報を取得して表示装
置の画面に画像を表示するように構成されている。試料
表面で測定すべき領域は予め適当に定められる。或る走
査範囲を定め、この走査範囲で測定を行い画像表示を行
っている最中に走査範囲の位置や大きさを変更したとき
には次のような画像表示処理が行われる。まず変更前後
の走査範囲の間で変更量に係るデータを得る。この変更
量に基づいて変更前の走査範囲の座標を変換し、画面の
表示が変更後の走査範囲に対応できるように、座標変換
で得た座標で画面の表示領域を定め、変更前の走査開始
点から変更点までに得た測定データと座標変換で得た座
標との対応関係に基づき画面の表示領域に画像を表示す
ると共に、変更後の走査範囲に対応した画像を測定・表
示する。
【0015】本発明の走査型プローブ顕微鏡では、或る
走査範囲を定めて当該走査範囲を探針で走査しながら測
定を行い、得られた測定データで表示画面に走査範囲内
の試料の表面凹凸形状を表示している最中に、測定者
が、表示装置の画面で画像の上での重なり部分を保ちな
がら、走査範囲の位置を変更したり、あるいは走査範囲
を狭めたり広げたりして画像の拡大や縮小を行うとき、
走査範囲の変更前後の画像の関係、特に位置的関係に連
続性(つながり)を持たせ、その結果、現在の測定位置
が即座に認識でき、観察場所の特定が容易となる。変更
前後の画像の関係に連続性を持たせるために、走査範囲
の変更の際に、変更前の走査範囲での測定で得られた表
示画像を、座標変換処理を利用して、画面上で位置的な
調整を行うようにする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0017】図1を参照して走査型プローブ顕微鏡おけ
る探針による試料の走査、試料表面の測定・観察の概要
を説明する。図1は、試料14の表面において、適当に
定められた矩形の範囲10を探針18で走査してその凹
凸形状を計測する状態を示している。この表面計測装置
は走査型プローブ顕微鏡の一例としての原子間力顕微鏡
であり、探針18はカンチレバー17の先部に設けられ
ている。試料14の表面の凹凸形状は、実際は極めて微
細なものであり、図示例では説明の便宜上大きさを誇張
して描いている。探針18の先端は、最初、試料表面か
ら離れた位置にあり、この離れた状態から粗動機構によ
って接近させられ、さらに圧電素子からなる微動機構に
よって探針18の先端と試料14の表面とが、両者の間
に原子間力が作用するような微細な距離にまで接近させ
られる。試料14の表面の測定範囲10は、通常、直交
する2軸(X軸とY軸)で決まる2次元的な領域、すな
わち例えば正方形の平面として設定される。試料14に
対する探針18の位置関係は、測定を行う際、試料側ま
たは探針側を微動機構によって移動させ、相対的に、試
料表面に対して探針が走査を行うように変化させられ
る。探針18は、試料表面における範囲10を、例えば
点s1を始点としてX軸方向に往復移動させながらY軸
方向に送って終点f1に至るまで走査する。
【0018】図2は、原子間力顕微鏡における試料14
と探針18およびカンチレバー17とを関係づける構
造、微動機構、測定のための制御系、信号処理装置等の
構成を示している。
【0019】フレーム11の下部に試料ステージ11a
が形成され、試料ステージ11aの上にXY走査機構1
2が設けられている。さらにXY走査機構12上には試
料台13が固定され、試料台13の上に測定対象である
試料14が搭載されている。XY走査機構12は試料1
4をX軸方向とY軸方向に移動させる機構であり、ここ
でX軸方向とY軸方向は図2において水平平面内に含ま
れる直交する2軸の方向である。試料14は試料台13
の上で固定されており、XY走査機構12によって走査
動作としてX軸方向とY軸方向に移動させられる。フレ
ーム11の上部11bの先部には探針接近用機構(粗動
機構)15が固定され、探針接近用機構15の下側にZ
微動機構16が固定されている。探針接近用機構15
は、最初、試料14の表面から離れた位置にある探針を
測定開始時に試料表面に接近させるためのものであり、
当然のことながら必要に応じて探針を試料表面から離す
場合にも使用される。
【0020】上記構成でXY走査機構12は、試料表面
の測定の際に走査動作を行わせるためのものである。測
定が微細対象を測定する場合の狭域測定であるときには
XY走査機構12として例えば圧電素子からなるアクチ
ュエータが用いられる。またこの実施形態では、Z微動
機構16とXY走査機構12を分けて構成したが、その
他にトライポッドのように3つの圧電素子を利用して両
者を一体にして構成することもできる。また測定が比較
的に大きなものを測定する場合の広域測定であるときに
は、XY走査機構12として広域走査が可能な例えばモ
ータ駆動式走査機構が用いられる。
【0021】原子間力顕微鏡において、走査動作とは、
試料表面に対向するごとく配置された後述の探針が試料
表面をなぞるごとく移動する動作のことである。探針と
試料のXY軸方向の相対的な位置の変位であるので、探
針と試料のいずれの方を移動させてもよいが、この実施
形態では、試料14の側にXY走査機構12を設けるこ
とにより試料側を移動させて走査移動を行うように構成
している。
【0022】試料14の上方位置にはカンチレバー17
が配置されている。カンチレバー17の先端には探針1
8が形成され、この探針18は、試料14の表面に対向
し、試料表面を観察できるように臨んでいる。試料14
の表面を測定する際、探針18は、前述の探針接近機構
15によって下方向へ移動され、試料14の表面との間
で原子間力が生じる程度の距離で試料14に対して接近
させて配置される。カンチレバー17は、その基端が、
上記Z微動機構16の下端の縁に固定されている。カン
チレバー17は、所定の柔軟性を有し、探針・試料間の
距離の変化に伴う原子間力の変化に応じてたわみ変形を
生じるという特性を有している。またZ微動機構16は
カンチレバー17を水平平面に垂直なZ方向に微小距離
移動させる機構で、通常、圧電素子を利用して構成され
ている。
【0023】図1に示した原子間力顕微鏡の構成は、X
軸およびY軸の各方向の走査移動の動作はXY走査機構
12で行い、探針・試料間の距離、すなわち試料14の
表面に対する探針18の高さ位置の調整(Z軸方向の移
動)はZ微動機構16によってカンチレバー17の側を
移動させる構成である。Z微動機構16による探針18
の高さ位置の調整は、探針18と試料表面との距離を予
め定められた一定距離に保つための位置制御に基づくも
のである。
【0024】カンチレバー17に対しては、カンチレバ
ーの変位を検出する変位検出器19が設けられる。変位
検出器19には例えば光てこ式検出光学系や干渉法を利
用した検出器が使用される。光てこ式検出光学系は、レ
ーザ光を発する光源と、レーザ光を受ける光検出器から
構成される。光源から出射されたレーザ光は、カンチレ
バーの背面の反射面で反射され、光検出器に入射され
る。カンチレバーのたわみ変形量に応じてレーザ光の入
射位置が変化することから、探針と試料の間の距離の変
化を検出することができる。
【0025】上記構成において、探針接近用機構15に
より探針18と試料13の距離を約1nmまで近づける
と、両者の間に原子間力が作用し、カンチレバー17に
たわみ変形が生じるようになる。そのたわみ角を変位検
出器19で検出する。変位検出器19から出力される検
出信号は、加算器20に入力される。加算器20では、
マイナス(−)の当該検出信号とプラス(+)の基準値
Vref が加算されることにより偏差信号Vdが出力さ
れ、実質的には減算が行われる。この偏差信号Vdは、
制御部21に入力される。制御部21では一般的に比例
−積分補償(PI制御)が行われ、その出力信号(V
z)はZ微動機構16に与えられ、Z微動機構16を動
作させ、探針18と試料14の間の距離を測定開始の段
階で設定された一定の距離に保持するように変化させ
る。探針18と試料14の間の距離は基準値Vref によ
って予め設定された一定距離に保持されることになる。
以上のサーボループを形成する制御系の構成に基づいて
探針18と試料14の距離を基準値で決まる一定距離に
保つ制御が実現される。
【0026】他方、XY走査機構12の動作はXY走査
制御部22から出力される信号で制御される。XY走査
制御部22はXY走査機構12の動作を制御し、XY走
査機構12の動作は試料表面おける走査領域を決めるの
で、XY走査制御部22は試料14の表面における測定
対象領域を決めることになる。XY走査制御部22自体
はXY走査機構12の動作制御を受けもつ制御部であ
り、測定方法の全体の制御を行う上位の測定実行制御部
31から測定対象領域に関するデータおよび測定実行命
令を受けとってその制御動作を行う。XY走査制御部2
2から出力される走査信号(Vx,Vy)は、XY走査
機構12のX軸方向およびY軸方向の各アクチュエータ
に与えられる。XY走査制御部22から出力される走査
信号(Vx,Vy)に基づき試料14がXY方向に移動
されることにより、相対的な位置関係として、探針18
は試料14の表面をXY方向に平面走査する。この平面
走査の間、上記のごとく探針18と試料14の表面との
間の距離が一定に保たれる。上記の走査移動の動作で
は、通常、試料表面において測定対象領域が予め設定さ
れている。この測定対象領域は、図1に示したように、
X軸方向の辺とY軸方向の辺からなる矩形の形状を有し
た範囲10である。測定対象範囲10についての探針1
8による試料表面の走査は、測定対象領域の全体を測定
するように移動するため、通常、走査移動は例えばX軸
方向での往復動作とY軸方向への送り動作の組み合わせ
に基づいて測定対象範囲10の全体の走査が行われる。
ただし、本実施形態での測定では、範囲10の測定の途
中で測定範囲を変更するときの画像表示の処理および表
示方法に特徴があり、X軸方向のアクチュエータの動作
を制御する走査信号Vxと、Y軸方向のアクチュエータ
の動作を制御する走査信号Vyに関して、どのように走
査信号を与えるかについては、後で説明される。
【0027】制御部21からZ微動機構16に対して与
えられる制御信号Vz、すなわちZ微動機構16の動作
量に相当するデータ(Vz)と、XY走査制御部22か
らXY走査機構12に与えられる走査信号に係るデータ
(Vx,Vy)は、測定対象範囲に関する像を作成し、
表示するのに使用される。
【0028】上記の原子間力顕微鏡における機械的構成
および制御系の構成に対して、制御系から得られる制御
信号および走査信号、すなわち上記のデータ(Vz,V
x,Vy)を入力してデータの処理を行う信号処理装置
32と、測定の全体を制御して測定を実行する上記の測
定実行制御部31が設けられている。信号処理装置32
は、データ保存用のメモリ33と、所定の演算を行いか
つ測定実行制御部31に対して測定に関する指示を行う
演算処理部34と、表示装置35への表示を制御する表
示制御処理部36と、表示装置35の画面に表示される
画像データを記憶する画像メモリ37から構成されてい
る。制御部21から得られるデータVzとXY走査制御
部22から得られるデータVx,Vyは、信号処理装置
32のメモリ33に記憶される。演算処理部34は、こ
れらのデータを利用して後述するごとき必要な処理を行
い、画像メモリ37を経由して表示装置35の画面に測
定した測定対象領域の凹凸形状に関する画像の表示を行
う。特に、測定対象領域である走査範囲が変更されると
き、演算処理部34は、測定実行制御部31から変更情
報が与えられ、この変更情報を用いて表示装置35に画
像表示を行うための画像データを作成する。表示装置3
5の画面に表示された画像によって試料14の表面形状
を観察することができる。
【0029】XY走査制御部22から出力される走査信
号Vx,VyはXY走査機構12に与えられ、試料14
をXY方向に平面的に移動させる。この試料14の平面
的な移動に基づき、相対的な位置関係で、探針18が試
料14の表面に対して平面走査を行うことになる。試料
14の平面的移動は、X軸方向の動作とY軸方向の動作
の組み合わせに基づいて行われる。このとき、例えばX
軸方向については繰返しの往復動作を行い、Y軸方向に
ついては任意のステップごとに送り動作を行うようにす
る。これにより例えば矩形平面として設定された測定対
象領域の全域を探針18で平面走査することが可能とな
る。この場合、走査信号Vxが繰返し往復動作のための
信号として作成され、走査信号Vyが送り動作のための
信号として作成される。探針18は矩形の測定対象範囲
10の測定でX軸方向について往復動作を繰返しかつY
軸方向について送り動作を行いながら、設定された複数
の測定点の各々で探針のZ方向データVzが取得され
る。測定で得られたVzと各測定点に関する位置データ
すなわち走査データVx,Vyは、関連づけられてメモ
リ33に記憶される。
【0030】また測定実行制御部31には走査範囲入力
器38が付設される。走査範囲入力器38は、原子間力
顕微鏡の操作パネルに設けられた入力操作器の一つで、
試料14の表面に対してセットされた探針18が走査す
べき範囲を設定する機能を有する。すなわち、測定者は
走査範囲入力器38を操作することにより試料14の表
面上で任意に範囲を設定することができる。この場合、
通常、測定者は、走査範囲入力器38を用いて、測定開
始段階では予め定められた仕方(走査範囲入力器38で
走査範囲を定める数値を入力する等)で走査範囲を指定
し、また測定の途中の段階では、例えば最初に入力した
走査範囲を一定量だけ移動させる分の数値を入力した
り、あるいは、表示装置35の画面に表示された画像を
見ながら適当な走査開始位置を指定して走査範囲を変更
する。
【0031】次に、上記構成を有する原子間力顕微鏡で
の画像表示方法を説明する。
【0032】まず第1の画像表示方法として、図8を参
照して説明した、測定の途中で走査範囲を102から1
03へ変更する場合の画像表示方法を説明する。
【0033】探針18は、図1に示されるように、探針
接近用機構15で試料14の表面に接近され、Z微動機
構16で探針・試料間の距離を微小に調整して探針・試
料間に所定原子間力が作用するように設定される。原子
間力の大きさは探針・試料間の距離で決まり、この探針
・試料間の一定距離はサーボループ制御系における基準
値Vref で保たれる。次に探針18に試料表面を走査さ
せて測定を行う前に、図1に示す範囲10のごとく走査
すべき範囲が設定される。走査範囲は走査範囲入力器3
8によって原子間力顕微鏡に与えられる。走査範囲入力
器38で入力された走査範囲を定める数値は、測定実行
制御部31の内部メモリに記憶される。この例では、走
査範囲は図8(A)で示した範囲102である。範囲1
02を定める上記数値は、例えば始点a1と終点c1の
各々の座標である。入力された座標は、前述のごとく測
定実行制御部31の内部メモリに記憶される。次に、入
力された座標は演算処理部34に転送され、演算処理部
34は座標を用いて範囲102を決定し、決定された範
囲102に関して例えば256×256個の測定点を算
出する。算出された各測定点の座標は、演算処理部34
から測定制御部31に送られ、その内部メモリに記憶さ
れる。次に測定実行制御部31は測定点の座標に係るデ
ータをXY走査制御部22に転送する。XY走査制御部
22は、測定点の座標データを受け取ると、始点a1の
座標データから順次に用いてXY走査機構12を動作さ
せ、範囲102の走査を開始し、各測定点で測定データ
を取得する。各測定点の測定データは制御部21からV
zとして取り込まれ、メモリ33において座標と関連さ
せて記憶される。各測定点の測定データは画像メモリ3
7において記憶される。画像メモリ37における各測定
点の測定データの記憶では、表示装置35の画面104
に範囲102の測定画像が表示され、画像メモリ37に
おけるデータ格納状態は画面104における表示画像に
対応していることから、表示制御処理部36による制御
に基づいて、範囲102における測定点の場所(座標デ
ータ)に対応して測定データが格納されている。
【0034】図3は画像メモリ37の内部における測定
データの格納状態を示す。この図では、画像メモリ37
内の格納領域が最大エリア41として示されている。最
大エリア41の格納領域において走査範囲102に対応
する領域42が座標データ(Xi,Yj:i=1〜25
6,j=1〜256)に基づいて定義されている。測定
データは、画像メモリ41の領域42において、範囲1
02における測定点の位置に対応する格納場所に格納さ
れる。範囲102での或る測定点の座標と、当該測定点
に係る測定データの領域42における格納場所の座標と
は一致するように、制御されている。以上において、図
8(A)に示される範囲102を始点a1から走査して
図9(A)に示されるように範囲102の下半分を測定
した場合には、図3(A)に示すごとく、画像メモリ3
7の最大エリア41において、領域42の下半分の格納
場所(破線で示す領域42a)に測定データが格納され
る。領域42と表示装置35の画面104との関係で
は、領域42における測定データの格納場所と、画面1
04における表示位置が座標的に一対一に対応してい
る。従って、領域42での測定データの格納状態は、図
9(A)の表示状態と同じである。
【0035】上記の状態において、測定の途中に、走査
範囲を範囲102から範囲103に変更する。走査範囲
の変更は、走査範囲入力器38によって、現在の探針1
8の位置をb1からb2に移動させるように、範囲10
2から範囲103への移動量を入力する。移動量のデー
タは測定実行制御部31に入力される。さらに演算処理
部34は、入力された移動量を用いて、測定実行制御部
31の内部メモリに記憶された範囲102に係る測定点
の座標データを範囲103に係る測定点の座標データに
座標変換する。座標変換で得られた範囲103に係る測
定点の座標データは、測定実行制御部31の内部メモリ
に記憶され、さらにXY走査制御部22に与えられる。
XY走査制御部22は、探針18を現在の位置b1か
ら、範囲103における走査開始位置b2へ移動させ、
測定を継続する。すなわち範囲103の測定を、b2の
測定点から開始し、X軸方向に往復移動しながらY軸方
向に送り動作を行う。一方、演算処理部34は、座標変
換で得られた範囲103に係る測定点の座標データを表
示制御処理部36に供給する。表示制御処理部36は、
画像メモリ37の領域42において、表示装置35の画
面104に対応する部分の領域42の各格納場所に割り
当てられたアドレスとしての座標データを、座標変換さ
れたデータに変更する。その結果、画像メモリ37の領
域42において、範囲102に対応する座標データが範
囲103に対応する座標データに変換され、座標変換で
消えた範囲102に含まれていた座標部分に格納されて
いた測定データは消え、かつ残りの測定データは位置が
シフトした新しい格納場所に移動する。その結果、本実
施形態の構成による画面104での画像表示方法では、
試料14の測定の途中で、走査範囲を102から103
に変更すると、図9(A)の表示状態から図4(A)に
示す表示状態に移る。イメージ的には、画面104に表
示されていたF,Gの領域が左方向に移動量分だけシフ
トする。そして、図4(A)に示された状態で点b2か
らの測定が開始され、Jの右半分、Kの全体、Lの左半
分の測定が下側から開始され、前述と同様な方式により
表示装置35の画面104に表示される。この状態の途
中および最終の各状態を、図4(B),(C)に示す。
図4の(B)と(C)では、図9の(B)と(C)とは
異なり、範囲102について測定した部分(F,G)と
範囲103について測定した部分(J,K,L)の位置
的関係が正しい関係に保たれている。すなわち測定の途
中で走査範囲を変更するときにおいて、表示画面104
に表示された画像で範囲的に重なり部分があるとき、変
更前の画像と変更後の画像が位置的関係として連続して
いるという特徴がある。
【0036】上記の状態を画像メモリ37の測定データ
の格納状態で見てみると、図3(B)に示すごとくな
る。画像メモリ37の領域では、前述の領域42aに相
当する格納部分が移動量の部分だけ左側にシフトしてい
る。また領域42bは範囲103に関して上部分の測定
によって得られた測定データが格納された領域である。
画像メモリ41の領域42における測定データの格納状
態で、領域42aにおけるデータ格納状態を範囲の変更
に伴ってシフトさせているので、領域42bにおけるデ
ータ格納状態との位置的な連続状態を保つことが可能と
なる。なお領域42において斜線で示した領域42cは
測定データは格納されず、従って画面104の該当部分
には何も表示されない。
【0037】その後、範囲103について測定が継続さ
れると、走査は、図8(B)に示す点a2の位置に探針
18を移動させて、範囲103の下半分の走査が行われ
る。この走査によって、範囲103の下半分が測定さ
れ、その測定データによって画像メモリ37の領域42
の下半分の格納領域が書き換えられ、画面104におけ
る下半分の画像が範囲103の画像に変更される。
【0038】以上のごとく、試料14の表面を探針18
で走査して表面の凹凸形状を測定している途中に、範囲
を102から103へ変更し、走査範囲の移動を行った
場合、本実施形態の画像表示方法では、Hの領域の一部
が欠落した画像が作成されるが、走査範囲の移動直後か
ら走査範囲に対応した画像が表示装置35の画面に表示
されるので、測定者は、走査範囲変更前後の画像を連続
的に認識することができ、即座に現在の走査範囲を認識
でき、測定場所の特定を容易に行うことができる。特に
測定者の測定経験が少ない場合に、本実施形態による画
像表示方法は適している。
【0039】次に第2の画像表示方法を説明する。この
画像表示方法は、特定の走査範囲で走査している途中に
走査範囲を縮小することにより、表示画面で画像を拡大
する表示方法である。図5で、(A)は最初の広い走査
範囲101を示し、(B)は走査範囲を102の範囲に
狭めた例を示している。この測定では、最初に広い走査
範囲101を走査して測定を行っている途中で、点dで
走査範囲を範囲101から範囲102へ変更する。探針
18は点d1から点d2へ移動して、点d2から範囲1
02の上側部分へ走査を行って画像を画面に表示し、さ
らに、範囲102の点a1に移って走査を行い、点d2
まで測定を継続して画像表示を行う。
【0040】従来の画像表示方法によって表示される画
面104の変化状態を図6に示す。従来の画像表示方法
によれば、図6(A)に示された画像表示の途中で走査
範囲を範囲101から範囲102へ縮小することによっ
て、画面104での表示が途中で拡大され、図6
(B),(C)に示されるように走査範囲の変更前と変
更後の画像が不連続に接続され、現在の測定場所を正確
に認識できないという問題を提起する。
【0041】本願発明による画像表示方法によれば、図
7に示すように表示される。この場合には、広い走査範
囲101における測定・表示では図6(A)のところま
では同じであるが、走査範囲が狭い範囲102に変更さ
れると、変更前に表示されていた画像は、図7(A)に
示されるように範囲102に含まれる部分(F,G,J
とKの一部)のみを拡大して画面104の対応個所に表
示される。表示装置35の画面104における表示画像
の内容を図6(A)から図7(A)に変更させるには、
図6(A)の表示画像に対応する画像メモリ37内の測
定データに係る座標を走査範囲変更後の表示画像に対応
させて変換する演算が行われる。当該座標変換の演算
は、前述と同様に、走査範囲入力器38から与えられる
入力データを受けて演算処理部34が実行し、得られた
座標変換データは、測定実行制御部31を経由してXY
走査制御部22に供給されると共に、表示制御処理部3
6に供給される。かかる座標変換演算によって、図7
(A)に示される画像が画面104に表示される。その
後、変更された走査範囲102に関して走査が行われ、
拡大された画像が表示される。なお前述の例は、走査範
囲を縮小して画像を拡大する例を説明したが、画像を縮
小する場合も同様に表示を行うことができる。
【0042】以上のように、走査範囲の大きさを変更す
る場合にも、変更直後からその走査範囲に対応した画像
が表示されるので、測定者は、走査範囲の変更前後の画
像のつながり(連続性)を認識することができ、即座に
現在の走査範囲を認識でき、測定場所の特定を容易に行
うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、走査型プローブ顕微鏡で或る走査範囲を設定して
測定を行いその表示画面に画像の表示を行っている最中
に走査範囲の移動や大きさの変更を行う場合、走査範囲
の変更直後から、変更後の走査範囲に対応した画像が表
示され、変更前後の画像の連続性が保たれ、現在の測定
場所を正確に認識することができ、測定場所の特定を容
易に行うことができる。特に測定の経験が少ない測定者
にも容易に取り扱うことができ、走査範囲の変更作業を
繰返す場合に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】走査型プローブ顕微鏡による測定状態を示す斜
視図である。
【図2】本発明に係る走査型プローブ顕微鏡の実施形態
を示す構成図である。
【図3】画像メモリの内部構造を示す図である。
【図4】本発明に係る第1の画像表示例を示す図であ
る。
【図5】本発明に係る第2の画像表示例を説明するため
の走査範囲の変更を示す図である。
【図6】従来の画像表示方法による画面の表示例を示す
図である。
【図7】本発明に係る第2の画像表示例を示す図であ
る。
【図8】走査範囲の位置を変更する場合の一例を説明す
る図である。
【図9】従来の画像表示方法による表示例を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 フレーム 12 XY走査機構 13 試料台 14 試料 17 カンチレバー 18 探針
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 健 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 国友 裕一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 山本 登 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2F069 AA60 DD24 DD30 GG04 GG06 GG07 HH04 JJ06 JJ14 LL03 MM32 MM34 MM38 NN00 QQ05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料表面に臨むように探針を設け、往復
    動作と送り動作を組み合わせて前記探針に前記試料表面
    を走査させ、走査範囲内の試料表面の物理情報を取得し
    て表示装置の画面に画像を表示する走査型プローブ顕微
    鏡において、或る走査範囲で測定を行い画像表示を行っ
    ている最中に前記走査範囲を変更したとき、変更前の走
    査範囲の座標を変更後の走査範囲の変更量で変換し、こ
    の座標変換で得た座標で前記画面の表示領域を定め、変
    更前の走査開始点から変更点までに得た測定データと座
    標変換で得た前記座標との対応関係に基づき前記画面の
    表示領域に画像を表示すると共に、変更後の走査範囲に
    対応した画像を測定・表示することを特徴とする走査型
    プローブ顕微鏡の画像表示方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218752A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Jeol Ltd 走査プローブ顕微鏡
WO2023053522A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 株式会社島津製作所 走査型プローブ顕微鏡およびプログラム

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