JPH1087960A - ソルダーレジスト用樹脂組成物 - Google Patents

ソルダーレジスト用樹脂組成物

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JPH1087960A
JPH1087960A JP24996596A JP24996596A JPH1087960A JP H1087960 A JPH1087960 A JP H1087960A JP 24996596 A JP24996596 A JP 24996596A JP 24996596 A JP24996596 A JP 24996596A JP H1087960 A JPH1087960 A JP H1087960A
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JP
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epoxy resin
weight
solder resist
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resin
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JP24996596A
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Katsunori Yabuta
勝典 薮田
Hitoshi Nojiri
仁志 野尻
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板製造、金属精密加工等に使用
され、特にプリント配線板用ソルダーレジストとして有
用な新規な樹脂組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂、エポ
キシ硬化剤、及び無機充填剤及び有機溶剤を配合して本
発明のソルダーレジスト用樹脂組成物を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板製
造、金属精密加工等に使用され、特にプリント配線板用
ソルダーレジストとして有用な新規な樹脂組成物に関す
る。詳しくは、可撓性を有し、折り曲げ部分に使用可能
であり、また硬化収縮が小さく狭ピッチパターンに使用
可能なソルダーレジスト用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来技術】ソルダーレジストは、プリント配線板部品
をハンダ付けするときに必要部分以外へハンダ付着する
のを防止するとともに回路の保護を目的とするものであ
り、そのため密着性、電気絶縁性、ハンダ耐熱性、耐溶
剤性等が要求される。また、ソルダーレジストはメッキ
レジストとしてそのまま使用されることもあり、耐アル
カリ性、耐酸性、および耐メッキ液性等が要求される。
【0003】さらに、近年は電子機器のいわゆる軽薄短
小化により実装技術も高密度化してきており、ソルダー
レジストにおいてもこれに対応できるものが望まれてい
る。すなわち、フレキシブルプリント配線用途およびT
AB用途、特にフレックスTAB用途に対応できる折り
曲げ可能な可撓性と、狭ピッチパターンに対応できるた
めの高電気信頼性および低収縮性が要求されている。と
ころが、例えば特公昭54−12841号公報に記載さ
れた従来のソルダーレジストでは、可撓性がないため折
り曲げ部分に使用できず、また、硬化収縮が大きいた
め、狭ピッチパターンにも使用できないものであった。
また、可撓性を付与するために市販のポリアミド樹脂を
添加したポリアミド樹脂/エポキシ樹脂/エポキシ樹脂
用硬化剤からなる可撓性を有する樹脂組成物では、エポ
キシ樹脂とポリアミド樹脂との相溶性の悪さから配合の
自由度が低く、電気特性、耐熱性そして耐メッキ液性等
の特性が満足いくものが得られなかった。
【0004】また、例えば特開平06−157874号
公報に記載された、可溶性ポリイミド樹脂を用いた可撓
性、高耐熱性、高電気信頼性、低収縮性を有するポリイ
ミド系ソルダーレジストが開発されている。しかし、こ
の可溶性ポリイミド樹脂はスクリーン印刷に適した溶媒
であるセルソルブ系及びグリコール系溶媒に対する溶解
性が低く、高濃度のソルダーレジスト用樹脂組成物が得
られない。そのため、インクのシミだし等が発生するス
クリーン印刷性が悪く、充分な厚みを得るためには複数
回の塗布が必要であるなど満足のいくものではなかっ
た。また、従来のフレキシビリティーを有するソルダー
レジストと同様に耐メッキ液性に劣るという問題点も有
するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のソルダーレジストにおける上記のような課題を解決し
た、耐メッキ液性に優れかつ折り曲げ使用可能な可撓性
を有するソルダーレジスト用樹脂組成物を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るソルダーレシスト用樹脂組成物の要旨と
するところは、A.カルボン酸末端ポリアミドとエポキ
シ樹脂とを反応して得られる変性エポキシ樹脂、B.エ
ポキシ樹脂、C.エポキシ樹脂硬化剤、及びD.無機充
填剤からなる4成分および上記A,B,C及びDの和1
00重量部に対して、E.有機溶剤を10〜70重量部
の割合で配合したことにある。
【0007】この目的を達成するための本発明に係るソ
ルダーレシスト用樹脂組成物の要旨とするところは、
A.カルボン酸末端ポリアミドとエポキシ樹脂とを反応
して得られる変性エポキシ樹脂を100重量部、B.エ
ポキシ樹脂を25〜230重量部と、C.エポキシ樹脂
硬化剤、及びD.無機充填剤からなる4成分および上記
A,B,C及びDの和100重量部に対して、E.有機
溶剤を10〜70重量部の割合で配合したことにある。
【0008】また、前記変性エポキシ樹脂が、カルボン
酸末端ポリアミドのカルボン酸基とエポキシ樹脂のエポ
キシ基のモル数をエポキシ基/カルボン酸基=1.1〜
2.5の比で反応させたものであることにある。
【0009】また、ソルダーレジスト用樹脂組成物中の
エポキシ樹脂の5〜80重量%が一分子中に3個以上の
エポキシ基をもつ多官能エポキシ樹脂であることにあ
る。
【0010】また、前記エポキシ樹脂硬化剤がフェノー
ル樹脂であることにある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るソルダーレジスト用
樹脂組成物は、A.カルボン酸末端ポリアミドとエポキ
シ樹脂とを反応して得られる変性エポキシ樹脂を100
重量部、B.エポキシ樹脂を25〜230重量部、C.
エポキシ樹脂硬化剤、D.無機充填剤の4成分の和10
0重量部に対して、E.有機溶剤を10〜70重量部の
割合で配合し、耐メッキ液性と可撓性を両立させかつス
クリーン印刷性良好な樹脂組成物である。
【0012】以下、本発明に係るソルダーレジスト用樹
脂組成物について、実施の形態の1例を、詳細に述べ
る。
【0013】まず、ソルダーレジスト用樹脂組成物の原
料となる、変性エポキシ樹脂は、カルボン酸末端ポリア
ミドと、エポキシ樹脂とを反応させ得られる。
【0014】このカルボン酸末端ポリアミドのカルボン
酸基とエポキシ樹脂のエポキシ基のモル比は、エポキシ
基/カルボン酸基=1.1より小さいと変性エポキシ樹
脂が高分子化してしまい、高濃度のソルダーレジスト用
樹脂組成物ができずインクのシミだしが発生する。一
方、この比がエポキシ基/カルボン酸基=2.5を越え
ると、変性エポキシ樹脂が低分子であり、かつ未反応の
エポキシ樹脂が多く残るため、充分な可撓性を有するソ
ルダーレジスト用樹脂組成物が得られないという不都合
がある。従って、可撓性と狭ピッチパターンに対応でき
るソルダーレジストを得るためには、変性エポキシ樹脂
は、カルボン酸末端ポリアミドのカルボン酸基とエポキ
シ樹脂のエポキシ基のモル数を、エポキシ基/カルボン
酸基=1.1〜2.5の比で反応させたものであること
が好ましい。
【0015】また、本発明におけるカルボン酸末端ポリ
アミドは、ジカルボン酸をモノマーとして用いるもので
あり、アジピン酸、セバチン酸、ドデカン二酸などを用
いるもの、ダイマー酸を用いるものなどが考えられる
が、ダイマー酸を用いると吸湿率の低い樹脂組成物を得
ることができるので好ましい。また、ジカルボン酸と反
応させるジアミンもしくはジイソシアネートとしては種
々のものが用いることができる。
【0016】ダイマー酸は不飽和脂肪酸を原料としたも
のであればどのようなものでもよく、モノマー酸、トリ
マー酸などを含んでいてもよい。また、二重結合を飽和
させた水添ダイマー酸であってもよい。
【0017】また、カルボン酸末端ポリアミドの分子量
は、1000より小さいと樹脂組成物の可撓性が充分発
現しない。また、分子量が10000より大きいと、得
られる変性エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールS型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、グリシ
ジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エ
ポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ナフタ
レン型エポキシ樹脂等種々のエポキシ樹脂と相溶しなく
なり良好な樹脂組成物が得られない。また、溶解性が悪
くなるため高濃度の樹脂組成物が得られず、スクリーン
印刷性の良好なソルダーレジスト用樹脂組成物とならな
くなってしまう。従って、カルボン酸末端ポリアミドの
分子量は1000〜10000であることが好ましい。
【0018】さらに、変性エポキシ樹脂合成のためカル
ボン酸末端ポリアミドと反応させるエポキシ樹脂として
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボ
ラック型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ
樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジル
アミン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂等種
々のものを用いることができるが、反応制御の観点から
分子内に2個のエポキシ基を有する二官能性エポキシ樹
脂が好ましい。これらのエポキシ樹脂は単独で用いて
も、二種以上の混合物として用いてもかまわない。
【0019】変性エポキシ樹脂は、トルエンやクロルベ
ンゼンなどの有機反応溶媒下もしくは無溶媒下で、加熱
反応させることによって得られる。
【0020】具体的には、ダイマー酸等のジカルボン酸
を、原料として重合反応により、カルボン酸末端ポリア
ミドを合成する。ついで、上記カルボン酸末端ポリアミ
ド、及びエポキシ樹脂、反応触媒を溶媒に溶解し、還流
を行い反応を進め、変性エポキシ樹脂を合成するのであ
る。なお、反応触媒としては、トリエチルアミンのよう
な3級アミンやトリフェニルホスフィンのような3級ホ
スフィンが使用される。
【0021】また、本発明に係るソルダーレジスト用樹
脂組成物の主剤として用いるエポキシ樹脂としては、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン
型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂等種々のも
のを用いることができる。しかし、ソルダーレジスト用
樹脂組成物に耐熱性を付与する観点から、クレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂等、3個以上のエポキシ基を持つ多官能エポキ
シ樹脂を、主剤として用いるエポキシ樹脂全量の5〜8
0重量%含むことが好ましい。多官能エポキシ樹脂の配
合量が5重量%より少ないと、耐熱性を満足せず、また
80重量%を越えると密着性、可撓性および低収縮性を
満足しないからである。
【0022】また、本発明に係るソルダーレジスト用樹
脂組成物の成分であるエポキシ樹脂硬化剤としては、周
知のアミン系、フェノール系、有機酸系、有機酸無水物
系、ジシアンジアミド系、トリアジン系、イミダゾール
系、フッ化ホウ素アミン系等が使用できるが、電気特性
及び耐溶剤性の観点より、フェノール系硬化剤が好まし
い。フェノール系硬化剤は単独で用いても、その他硬化
剤または硬化触媒と混合として用いても構わない。
【0023】なお、硬化剤は変性エポキシ樹脂およびエ
ポキシ樹脂のエポキシ当量に従い、適量を配合する。
【0024】また、本発明に係るソルダーレジスト用樹
脂組成物には、密着性、印刷性などの特性を向上させる
目的で、無機充填剤を使用することが必要である。無機
充填剤としては、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、酸
化ケイ素粉、微粉状酸化ケイ素、無定型シリカ、タル
ク、クレー、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化
アルミニウム、水酸化アルミニウム、雲母粉などの公知
慣用ものが使用可能である。
【0025】さらに、必要に応じてソルダーレジストの
諸性能を高める目的で、フタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーン、クリスタルバイオレット、酸化チタ
ン、カーボンブラック、ナフタレンブラックなどの着色
剤、シリコーン系、フッ素系、高分子系などの消泡剤及
び/またはレベリング剤、シランカップリング剤などの
密着付与剤のような公知慣用の添加剤類を用いることが
できる。
【0026】また、ソルダーレジスト用樹脂組成物を溶
解する溶媒としてはエチルセロソルブ、イソプロピルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、アミルセロソルブ、ジエ
チレングリコールモノアセテート、ブチルカルビトー
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、セロソルブアセテート等があげられる。これらの溶
媒は沸点が高いのでポットライフが長いことが要求され
る印刷用インクの溶媒として最適である。
【0027】この有機溶媒は変性エポキシ樹脂、エポキ
シ樹脂、エポキシ樹脂用硬化剤および無機充填剤の成分
合計和100重量部に対して、10〜70重量部の割合
で用いるのが、好ましい。10重量部未満では、インク
の流動性が悪くスクリーン印刷性が悪くなる。逆に70
重量部を越えると印刷インクの厚膜の塗膜が得られな
い。また、溶媒比率が多いため乾燥時に配線パターン間
に流れてしまう不都合がある。
【0028】上述した変性エポキシ樹脂、エポキシ樹
脂、エポキシ樹脂硬化剤を有機溶剤に溶解させる。つぎ
に、この溶液に無機充填剤および着色剤等の添加剤を添
加し、予備混合を行う。その後、3本ロール等により混
練し、本発明に係るソルダーレジスト樹脂組成物が得ら
れるのである。
【0029】以上、本発明に係るソルダーレジスト用樹
脂組成物の有用性を明らかにすべく、応用例の1つを説
明したが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではなく、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で当
業者の知識に基づき、種々なる改良、変更、修正を加え
た態様で実施しうるものである。
【0030】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例の範囲に限定されるもの
ではない。 (実施例1)まず、ソルダーレジストの成分である変性
エポキシ樹脂を合成する。攪拌機、還流管および排気管
を備えたフラスコにダイマー酸(PRIPOL-1009 ユニケマ
製)を40.0g、イソフォロンジイソシアネート1
3.6gを加えた。これを100℃で1時間、150℃
で4時間加熱を行い反応を進め、カルボン酸末端ポリア
ミドを合成した。ついで、攪拌器、還流管を備えたフラ
スコにイソフォロンジイソシアネートとダイマー酸から
合成された上記カルボン酸末端ポリアミド(M.W.5500)
を26g、エポキシ樹脂エピコート828(油化シェル
エポキシ製)4.0g、クロロベンセンを120g、ト
リエチルアミンを2.0mlを秤取し、140℃で8時
間還流を行い反応を進めた。この反応溶液よりクロロベ
ンゼン及びトリエチルアミンを留去し、変性エポキシ樹
脂を合成した。
【0031】上記変性エポキシ樹脂50重量部、エピコ
ート1001(油化シェルエポキシ製)25重量部、ク
レゾールノボラックエポキシ(エピコート180H、油
化シェルエポキシ製)25重量部、また、硬化剤として
ノボラックフェノール樹脂(バーカムTD−2131、
DIC社製)20重量部と2−エチル−4−メチルイミ
ダゾール3重量部、無機充填剤としてアエロジル200
を5重量部とタルク45重量部を、溶剤としてブチルセ
ロソルブ15重量部とセルソルブアセテート15重量部
に溶解する。ついで、予備混合を行う。その後、3本ロ
ールで2回混練し、ソルダーレジスト樹脂組成物を調整
した。
【0032】得られたソルダーレジスト用樹脂組成物に
ついて、下記の特性評価試験を行った。その結果を表1
に示す。
【0033】密着力:JIS C−0202碁盤目密
着テスト 強制酸化させた銅張積層板上にポリエステル板のスクリ
ーンを用いて膜厚が15〜20μmとなるように塗布し
た。150℃で30分間加熱硬化させた後、この塗膜に
JIS DC−0202に従って1×1mmの大きさの
碁盤目100個刻み、セロハンテープで剥離した後の密
着性を評価した。
【0034】 耐ハンダ性:JIS C−6481 260℃の錫60%の溶融ハンダに2分間浸漬し、塗膜
の状態について判定した。その判定基準は次の通りであ
る。 ○・・・塗膜の外観異常なし。 ×・・・塗膜のふくれ、剥離または溶融あり。
【0035】 耐メッキ液性 強制酸化させた銅張積層板上にポリエステル板のスクリ
ーンを用いて膜厚が15〜20μmとなるように塗布し
た。150℃で30分間加熱硬化させた後、この塗膜に
JIS C−0202に従って、1×1mmの大きさの
碁盤目100個刻みこのサンプルを70℃のメッキ液
(LT−34、シュプレイ製)に10分間浸漬し塗膜の
状態について判定した。その判定基準は次の通りであ
る。
【0036】 ○・・・塗膜の外観異常なし。 ×・・・塗膜のふくれ、剥離、溶融
【0037】 耐折性:JIS C−8115 ソルダーレジスト用樹脂組成物を膜厚15〜20μmの
フィルムに成膜した。150℃で、30分間加熱硬化さ
せた後、これをJIS C−8115に準じて曲率半径
0.25、張力2.5Nで毎分170回程度の速度で折
り曲げ、切断するまでの回数を測定した。
【0038】線間絶縁抵抗:線間50μm櫛型パター
ンとし、常態(20℃、65%R.H.24hr)と、
吸湿後(40℃、90%R.H.96hr)の条件につ
いて、電源を直流100Vを印加して、測定した。
【0039】 反り量 35×60mm、75μm厚みのポリイミドフィルム
(アピカル、鐘淵化学工業株式会社製)上の中央にポリ
エステル板のスクリーンを用いて膜厚15〜20μm、
25×35mmに塗布した。150℃で30分間加熱硬
化させた後、サンプルを20℃、60%で24時間放置
した後の反り量を測定した。なお、反り量の測定は塗膜
面を上にしたときの4角の浮き高さの平均をとり、これ
を反り量とした。
【0040】 印刷特性 強制酸化させた銅張積層板上にポリエステル板のスクリ
ーンを用いて、膜厚が15〜20μmとなるように塗布
し、150℃で30分間加熱硬化させたときのインクの
しみだし幅を測定した。
【0041】
【表1】
【0042】(実施例2)ダイマー酸(PRIPOL-1009 ユ
ニケマ製)50重量部、イソフォロンジイソシアネート
13重量部、エピコート1001(油化シェルエポキシ
製)35重量部を用いて実施例1と同様の方法により合
成した変性エポキシ樹脂を60重量部、エポキシ樹脂と
してエピコート1001(油化シェルエポキシ製)15
重量部、クレゾールノボラックエポキシ(エピコート18
0H 、油化シェル製)25重量部、また、硬化剤として
ノボラックフェノール樹脂(バーカムTD-2131 、DIC
社製)20重量部と2−エチル−4−メチルイミダゾー
ルを3重量部、無機充填剤としてアエロジル200を5
重量部とタルク45重量部、溶剤としてエチルセロソル
ブ15重量部とセルソルブアセテート15重量部を用
い、実施例1と同様にしてソルダーレジスト用樹脂組成
物を作製した。
【0043】得られたソルダーレジスト用樹脂組成物に
ついて、実施例1と同様に、特性評価試験を行った。そ
の結果を表1に示す。
【0044】(比較例1)エポキシ樹脂として、エピコ
ート828(油化シェルエポキシ製)70重量部と、エ
ピコート872(油化シェルエポキシ製)30重量部、
硬化剤として、フェノールノボラック樹脂(バーカムTD
-2131 、DIC社製)20重量部と2−エチル−4−メ
チルイミダゾールを3重量部、無機充填剤としてアエロ
ジル200を5重量部と、タルクを45重量部、及び溶
剤としてセロソルブアセテートを30重量部を用いて、
実施例1と同様にしてソルダーレジスト用樹脂組成物を
作製した。
【0045】得られたソルダーレジスト用樹脂組成物に
ついて、実施例1と同様にして特性評価試験を行った。
その結果を表1に示す。
【0046】(比較例2)エポキシ樹脂として、エピコ
ート828(油化シェルエポキシ製)30重量部と、ク
レゾールノボラックエポキシ(エピコート180H、油化シ
ェルエポキシ製)20重量部、ポリアミド樹脂として、
ダイマー酸系ポリアミド樹脂(バーサミド725 、ヘンケ
ル白水製)を50重量部、硬化剤としてフェノールノボ
ラック樹脂(バーカムTD-2131 、DIC社製)を20重
量部と、2−エチル−4−メチルイミダゾールを3重量
部、無機充填剤として、アエロジル200を5重量部
と、タルク45重量部溶剤として、エチルセルソルブを
50重量部と、セロソルブアセテート30重量部を用い
て、実施例1と同様にしてソルダーレジスト用樹脂組成
物を作製した。
【0047】得られたソルダーレジスト用樹脂組成物に
ついて、実施例1と同様にして特性評価試験を行った。
その結果を表1に示す。
【0048】(比較例3)エポキシ樹脂として、クレゾ
ールノボラックエポキシ(エピコート180H、油化シェル
エポキシ製)を10重量部、可溶性ポリイミド樹脂とし
て、リカコート(新日本理化社製)90重量部、硬化剤
として、2−エチル−4−メチルイミダゾールを1重量
部無機充填剤として、アエロジル200を5重量部とタ
ルクを45重量部、溶剤として、トリエチレングリコー
ルジメチルエーテルを150重量部、を用いて、実施例
1と同様にしてソルダーレジスト用樹脂組成物を作製し
た。
【0049】得られたソルダーレジスト用樹脂組成物に
ついて、実施例1と同様にして特性評価試験を行った。
その結果を表1に示す。
【0050】
【発明の効果】以上、具体的な実施例で示したように、
本発明において、従来のソルダーレジストでは到底達し
得なかった電子機器の実装技術の高密度化に対応する材
料を提供できるという点で極めて優れている。具体的に
は、本発明のソルダーレジスト用樹脂組成物は、例えば
フレキシブルプリント配線板に対応できる可撓性を有
し、かつ狭ピッチパターンに対応できる等の高電気信頼
性および低収縮性で、耐メッキ液性と加工特性に優れた
ソルダーレジストを提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.カルボン酸末端ポリアミドとエポキ
    シ樹脂とを反応して得られる変性エポキシ樹脂、B.エ
    ポキシ樹脂、C.エポキシ樹脂硬化剤、及びD.無機充
    填剤からなる4成分及び、上記A、B、C及びDの和1
    00重量部に対して、E.有機溶剤を10〜70重量部
    の割合で配合したことを特徴とするソルダーレシスト用
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 A.カルボン酸末端ポリアミドとエポキ
    シ樹脂とを反応して得られる変性エポキシ樹脂を100
    重量部、B.エポキシ樹脂を25〜230重量部と、
    C.エポキシ樹脂硬化剤、及びD.無機充填剤からなる
    4成分、及び上記A、B、C及びDの和100重量部に
    対して、E.有機溶剤を10〜70重量部の割合で配合
    したことを特徴とする請求項1に記載するソルダーレシ
    スト用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記変性エポキシ樹脂が、カルボン酸末
    端ポリアミドのカルボン酸基とエポキシ樹脂のエポキシ
    基のモル数をエポキシ基/カルボン酸基=1.1〜2.
    5の比で反応させて得られたものであることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載するソルダーレジスト用
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記ソルダーレジスト用樹脂組成物中の
    エポキシ樹脂の5〜80重量%が、一分子中に3個以上
    のエポキシ基をもつ多官能エポキシ樹脂であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3に記載するソルダーレジ
    スト用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記エポキシ樹脂硬化剤が、フェノール
    樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記
    載するソルダーレジスト用樹脂組成物。
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