JPH1087640A - N−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体の製造中間体 - Google Patents
N−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体の製造中間体Info
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- JPH1087640A JPH1087640A JP25758196A JP25758196A JPH1087640A JP H1087640 A JPH1087640 A JP H1087640A JP 25758196 A JP25758196 A JP 25758196A JP 25758196 A JP25758196 A JP 25758196A JP H1087640 A JPH1087640 A JP H1087640A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は糖尿病及び高脂血症治療薬として期
待されるN−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミド誘
導体の製造中間体である新規な安息香酸誘導体を提供す
る。 【解決手段】 一般式(1) [式中、R1 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、又はハロゲン原子を、R2 は水素、炭素数1〜3の
低級アルキル基を、nは0又は1を示す]で表される安
息香酸誘導体。
待されるN−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミド誘
導体の製造中間体である新規な安息香酸誘導体を提供す
る。 【解決手段】 一般式(1) [式中、R1 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、又はハロゲン原子を、R2 は水素、炭素数1〜3の
低級アルキル基を、nは0又は1を示す]で表される安
息香酸誘導体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖尿病及び高脂血
症を改善するN−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミ
ド誘導体の製造原料及び医薬品中間体として用途が期待
される新規な安息香酸誘導体に関する。
症を改善するN−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミ
ド誘導体の製造原料及び医薬品中間体として用途が期待
される新規な安息香酸誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】血糖低下及び脂質低下作用を有する下記
一般式(A)で表される化合物を先に出願した(特願平
7−159781号)。また特開平1−35831号公
報及びケミカル・ファーマシューティカル・ブリテン
(Chem.Pharm.Bull.)30巻3580頁(1992年)等にチアゾ
リジン−2,4−ジオン誘導体が開示されているが、本
発明化合物である安息香酸誘導体とは構造を異にするも
のである。
一般式(A)で表される化合物を先に出願した(特願平
7−159781号)。また特開平1−35831号公
報及びケミカル・ファーマシューティカル・ブリテン
(Chem.Pharm.Bull.)30巻3580頁(1992年)等にチアゾ
リジン−2,4−ジオン誘導体が開示されているが、本
発明化合物である安息香酸誘導体とは構造を異にするも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は糖尿病及び高
脂血症治療薬として期待されるN−置換ジオキソチアゾ
リジルベンズアミド誘導体の製造中間体である新規な安
息香酸誘導体を提供することである。
脂血症治療薬として期待されるN−置換ジオキソチアゾ
リジルベンズアミド誘導体の製造中間体である新規な安
息香酸誘導体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、容易に本発明化合物である安息香酸誘導
体を提供できることを見出し本発明を完成した。即ち本
発明は一般式(1) [式中、R1 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、又はハロゲン原子を、R2 は水素、炭素数1〜3の
低級アルキル基を、nは0又は1を示す]で表される安
息香酸誘導体に関するものである。また、本発明におけ
る一般式(1)には、チアゾリジン−2,4−ジオン5
位の不斉炭素に基づく光学異性体が含まれることがある
が、そのような異性体及びそれらの混合物はすべてこの
発明の範囲内に包含されるものとする。
を重ねた結果、容易に本発明化合物である安息香酸誘導
体を提供できることを見出し本発明を完成した。即ち本
発明は一般式(1) [式中、R1 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、又はハロゲン原子を、R2 は水素、炭素数1〜3の
低級アルキル基を、nは0又は1を示す]で表される安
息香酸誘導体に関するものである。また、本発明におけ
る一般式(1)には、チアゾリジン−2,4−ジオン5
位の不斉炭素に基づく光学異性体が含まれることがある
が、そのような異性体及びそれらの混合物はすべてこの
発明の範囲内に包含されるものとする。
【0005】本発明の一般式(1)において、「低級ア
ルコキシ基」とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
等、直鎖もしくは分岐した炭素数1〜3のものが挙げら
れる。[ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。「低級アルキル
基」とは、メチル、エチル、プロピル等、直鎖もしくは
分岐した炭素数1〜3のものが挙げられる。
ルコキシ基」とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
等、直鎖もしくは分岐した炭素数1〜3のものが挙げら
れる。[ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。「低級アルキル
基」とは、メチル、エチル、プロピル等、直鎖もしくは
分岐した炭素数1〜3のものが挙げられる。
【0006】本発明に関する新規化合物(1a〜1c)
は下記に示すA〜Cの合成経路により製造することがで
きる。 [式中、R1 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、又はハロゲン原子を、R2 及びR3 は水素、炭素数
1〜3の低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を示す]
は下記に示すA〜Cの合成経路により製造することがで
きる。 [式中、R1 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、又はハロゲン原子を、R2 及びR3 は水素、炭素数
1〜3の低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を示す]
【0007】A法において一般式(1a)である化合物
は一般式(4)の化合物を還元することにより合成でき
る。反応は有機溶媒、例えばエタノール、酢酸エチル、
N,N−ジメチルホルムアミド等中で、室温〜加熱下、
パラジウム/炭素等の触媒の存在下に常圧〜4kg/cm2
の水素加圧下で水素添加することにより行うことができ
る。あるいは有機溶媒、例えばエタノール等のアルコー
ル中、又は水との混合溶媒中で、室温〜加熱下にナトリ
ウムアマルガムと処理することにより行うことができ
る。また必要ならばエステル誘導体(1a:R2 が炭素
数1〜3の低級アルキル基)は加水分解することにより
相当するカルボン酸誘導体(1a:R2 が水素)に変換
できる。反応は塩基性条件下、例えば水酸化ナトリウム
水溶液あるいは水酸化ナトリウム水溶液と有機触媒(エ
タノール等)の混合溶媒中で室温から溶媒還流温度、好
ましくは60℃に加熱処理することにより行うことができ
る。出発原料である一般式(4)である化合物は一般式
(2)の化合物に式(3)の化合物を縮合することによ
り合成できる。反応は有機溶媒、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン、アルコール等中で、反応温度としては
室温〜溶媒還流温度で行うことができるが、溶媒還流温
度が好ましい。また触媒として、二級アミン(ピペリジ
ン等)あるいは酢酸塩類(酢酸アンモニウム等)と酢酸
の添加も好適である。また無溶媒で塩基(酢酸ナトリウ
ム、ピペリジン等)と共に加熱することによっても行う
ことができる。
は一般式(4)の化合物を還元することにより合成でき
る。反応は有機溶媒、例えばエタノール、酢酸エチル、
N,N−ジメチルホルムアミド等中で、室温〜加熱下、
パラジウム/炭素等の触媒の存在下に常圧〜4kg/cm2
の水素加圧下で水素添加することにより行うことができ
る。あるいは有機溶媒、例えばエタノール等のアルコー
ル中、又は水との混合溶媒中で、室温〜加熱下にナトリ
ウムアマルガムと処理することにより行うことができ
る。また必要ならばエステル誘導体(1a:R2 が炭素
数1〜3の低級アルキル基)は加水分解することにより
相当するカルボン酸誘導体(1a:R2 が水素)に変換
できる。反応は塩基性条件下、例えば水酸化ナトリウム
水溶液あるいは水酸化ナトリウム水溶液と有機触媒(エ
タノール等)の混合溶媒中で室温から溶媒還流温度、好
ましくは60℃に加熱処理することにより行うことができ
る。出発原料である一般式(4)である化合物は一般式
(2)の化合物に式(3)の化合物を縮合することによ
り合成できる。反応は有機溶媒、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン、アルコール等中で、反応温度としては
室温〜溶媒還流温度で行うことができるが、溶媒還流温
度が好ましい。また触媒として、二級アミン(ピペリジ
ン等)あるいは酢酸塩類(酢酸アンモニウム等)と酢酸
の添加も好適である。また無溶媒で塩基(酢酸ナトリウ
ム、ピペリジン等)と共に加熱することによっても行う
ことができる。
【0008】B法において一般式(1b)である化合物
は一般式(7)の化合物にチオ尿素を作用させた後、加
水分解することにより合成できる。一般式(7)の化合
物とチオ尿素との反応は有機溶媒、例えばエタノール等
のアルコール中で室温〜溶媒還流温度で行うことができ
るが、溶媒還流温度が好ましい。必要ならば塩基(酢酸
ナトリウム等)を添加しても良い。次の加水分解反応は
酸性条件下で行うことができ、例えば塩酸、あるいは塩
酸と有機溶媒(スルホラン等)の混合溶媒中で加熱還流
することが好ましい。出発原料である一般式(7)であ
る化合物は一般式(5)の化合物をジアゾニウム塩とし
た後に一般式(6)の化合物とメイルバイン アリレイ
ション(Meerwein Arylation )を行うことにより製造
できる。反応は有機溶媒、例えばメタノール、エタノー
ル等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、水およびこれらの混合溶媒中、塩酸、臭化
水素酸等の存在下一般式(5)である化合物を亜硝酸ナ
トリウム等の亜硝酸塩類によりジアゾ化とした後、一般
式(6)である化合物の存在下に触媒量の酸化第一銅、
塩化第一銅等の第一銅塩類を作用させることにより行う
ことができる。
は一般式(7)の化合物にチオ尿素を作用させた後、加
水分解することにより合成できる。一般式(7)の化合
物とチオ尿素との反応は有機溶媒、例えばエタノール等
のアルコール中で室温〜溶媒還流温度で行うことができ
るが、溶媒還流温度が好ましい。必要ならば塩基(酢酸
ナトリウム等)を添加しても良い。次の加水分解反応は
酸性条件下で行うことができ、例えば塩酸、あるいは塩
酸と有機溶媒(スルホラン等)の混合溶媒中で加熱還流
することが好ましい。出発原料である一般式(7)であ
る化合物は一般式(5)の化合物をジアゾニウム塩とし
た後に一般式(6)の化合物とメイルバイン アリレイ
ション(Meerwein Arylation )を行うことにより製造
できる。反応は有機溶媒、例えばメタノール、エタノー
ル等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、水およびこれらの混合溶媒中、塩酸、臭化
水素酸等の存在下一般式(5)である化合物を亜硝酸ナ
トリウム等の亜硝酸塩類によりジアゾ化とした後、一般
式(6)である化合物の存在下に触媒量の酸化第一銅、
塩化第一銅等の第一銅塩類を作用させることにより行う
ことができる。
【0009】C法において一般式(1c)である化合物
は一般式(9)の化合物にチオ尿素を作用させた後、加
水分解することにより製造できる。一般式(9)の化合
物とチオ尿素との反応は有機溶媒、例えばエタノール等
のアルコール中で室温〜溶媒還流温度で行うことができ
るが、溶媒還流温度が好ましい。必要ならば塩基(酢酸
ナトリウム等)を添加しても良い。次の加水分解反応は
酸性条件下で行うことができ、例えば塩酸、あるいは塩
酸と有機溶媒(エタノール等)の混合溶媒で室温〜溶媒
還流温度、好ましくは溶媒還流温度で行った後、さらに
塩基性条件下、例えば水酸化ナトリウム水溶液あるいは
水酸化ナトリウム水溶液と有機溶媒(エタノール等)の
混合溶媒中で室温から溶媒還流温度、好ましくは60℃に
加熱処理することにより行うことができる。
は一般式(9)の化合物にチオ尿素を作用させた後、加
水分解することにより製造できる。一般式(9)の化合
物とチオ尿素との反応は有機溶媒、例えばエタノール等
のアルコール中で室温〜溶媒還流温度で行うことができ
るが、溶媒還流温度が好ましい。必要ならば塩基(酢酸
ナトリウム等)を添加しても良い。次の加水分解反応は
酸性条件下で行うことができ、例えば塩酸、あるいは塩
酸と有機溶媒(エタノール等)の混合溶媒で室温〜溶媒
還流温度、好ましくは溶媒還流温度で行った後、さらに
塩基性条件下、例えば水酸化ナトリウム水溶液あるいは
水酸化ナトリウム水溶液と有機溶媒(エタノール等)の
混合溶媒中で室温から溶媒還流温度、好ましくは60℃に
加熱処理することにより行うことができる。
【0010】一般式(9)である化合物は一般式(8)
の化合物をハロゲン化することにより製造できる 反応は有機溶媒、例えばクロロホルム、塩化メチレン等
中、あるいは無溶媒で、ハロゲン化剤、例えば塩化チオ
ニル、臭化チオニル等で処理することにより行うことが
できる。また必要ならばN,N−ジメチルホルムアミド
を添加しても良い。反応温度としては室温から溶媒還流
温度で行うことができる。一般式(8)である化合物は
一般式(2)である化合物にシアン化物を作用させるこ
とにより製造できる。反応は有機溶媒、例えばクロロホ
ルム、塩化メチレン等中、触媒量のルイス酸、例えばヨ
ウ化亜鉛の存在下にトリメチルシリルシアニドを氷冷〜
室温で作用させた後、酸性条件下、例えば塩酸あるいは
塩酸と有機溶媒(1,3−ジオキソラン等)の混合溶媒
中、氷冷〜室温で処理することにより行うことができ
る。また一般式(2)の化合物を重亜硫酸付加物とした
後、二相系、すなわち水性−有機溶媒系においてシアン
化物(シアン化カリウム等)と作用させることによって
も製造できる。
の化合物をハロゲン化することにより製造できる 反応は有機溶媒、例えばクロロホルム、塩化メチレン等
中、あるいは無溶媒で、ハロゲン化剤、例えば塩化チオ
ニル、臭化チオニル等で処理することにより行うことが
できる。また必要ならばN,N−ジメチルホルムアミド
を添加しても良い。反応温度としては室温から溶媒還流
温度で行うことができる。一般式(8)である化合物は
一般式(2)である化合物にシアン化物を作用させるこ
とにより製造できる。反応は有機溶媒、例えばクロロホ
ルム、塩化メチレン等中、触媒量のルイス酸、例えばヨ
ウ化亜鉛の存在下にトリメチルシリルシアニドを氷冷〜
室温で作用させた後、酸性条件下、例えば塩酸あるいは
塩酸と有機溶媒(1,3−ジオキソラン等)の混合溶媒
中、氷冷〜室温で処理することにより行うことができ
る。また一般式(2)の化合物を重亜硫酸付加物とした
後、二相系、すなわち水性−有機溶媒系においてシアン
化物(シアン化カリウム等)と作用させることによって
も製造できる。
【0011】
【実施例】次に本発明を具体例によって説明するがこれ
らの例によって本発明が限定されるものではない。実施
例で使用する略号は以下の意味を表す。 DMF N,N−ジメチルホルムアミド1 H NMR プロトン核磁気共鳴スペクトル MS 質量スペクトル CDCl3 重水素化クロロホルム d6 −DMSO 重水素化ジメチルスルホキシド
らの例によって本発明が限定されるものではない。実施
例で使用する略号は以下の意味を表す。 DMF N,N−ジメチルホルムアミド1 H NMR プロトン核磁気共鳴スペクトル MS 質量スペクトル CDCl3 重水素化クロロホルム d6 −DMSO 重水素化ジメチルスルホキシド
【0012】実施例1 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)
メチル−2−メトキシ安息香酸メチル 5−ホルミル−2−メトキシ安息香酸メチル(490mg)、
チアゾリジン−2,4−ジオン(358mg)、酢酸アンモニ
ウム(401mg)、酢酸(0.8ml)、ベンゼン(10ml)の混合
物をディーンスターク脱水装置を付して4時間加熱還流
した。冷後、析出した結晶を濾取し、ベンゼン、20%ア
セトン水溶液で洗浄した後、乾燥し、目的化合物を結晶
として 634mg(86%)得た。1 H NMR(d6 −DMSO),δ: 3.83(3H,
s)、3.90(3H,s)、7.34(1H,d,J= 9.3H
z)、7.79(1H,s)、7.76−7.83(1H,m)、7.
87−7.92(1H,m)、12.59 (1H,s)
メチル−2−メトキシ安息香酸メチル 5−ホルミル−2−メトキシ安息香酸メチル(490mg)、
チアゾリジン−2,4−ジオン(358mg)、酢酸アンモニ
ウム(401mg)、酢酸(0.8ml)、ベンゼン(10ml)の混合
物をディーンスターク脱水装置を付して4時間加熱還流
した。冷後、析出した結晶を濾取し、ベンゼン、20%ア
セトン水溶液で洗浄した後、乾燥し、目的化合物を結晶
として 634mg(86%)得た。1 H NMR(d6 −DMSO),δ: 3.83(3H,
s)、3.90(3H,s)、7.34(1H,d,J= 9.3H
z)、7.79(1H,s)、7.76−7.83(1H,m)、7.
87−7.92(1H,m)、12.59 (1H,s)
【0013】実施例2 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチ
ル−2−メトキシ安息香酸メチル 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)
メチル−2−メトキシ安息香酸メチル(9.52g)をDM
F(250ml)に懸濁し、室温、3.5kg/cm2 に水素加圧下10
%パラジウム/炭素(10.0g)で水素化した。反応後、
溶液を濾過、濃縮し、残留物に水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(展開溶媒 塩化メチレン:アセトン
=50:1)で精製し、目的化合物をアモルファスとして
5.88g(61%)得た。 MS(m/z): 295(M+ )
ル−2−メトキシ安息香酸メチル 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)
メチル−2−メトキシ安息香酸メチル(9.52g)をDM
F(250ml)に懸濁し、室温、3.5kg/cm2 に水素加圧下10
%パラジウム/炭素(10.0g)で水素化した。反応後、
溶液を濾過、濃縮し、残留物に水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(展開溶媒 塩化メチレン:アセトン
=50:1)で精製し、目的化合物をアモルファスとして
5.88g(61%)得た。 MS(m/z): 295(M+ )
【0014】実施例3 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチ
ル−2−メトキシ安息香酸 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチ
ル−2−メトキシ安息香酸メチル(6.39g)のメタノー
ル(120ml )懸濁液に水酸化ナトリウム水溶液(水酸化
ナトリウム 5.47g,水 30ml )を加え60℃に加熱下1
時間撹拌した。冷後、反応液に水(100ml)を加え酢酸エ
チルで抽出した。水層を2N塩酸で酸性とし、酢酸エチ
ルで抽出し、水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後濃縮し、析出した結晶を濾取、乾燥
し、目的化合物を無色結晶として3.93g(65%)得た。
融点 182.0 〜184.0 ℃1 H NMR(d6 −DMSO),δ: 3.06−3.56
(2H,m)、3.80(3H,s)、4.90(1H,dd,
J= 8.1, 4.8Hz)、7.07(1H,J= 8.6Hz)、
7.38(1H,dd,J= 8.6, 2.4Hz)、7.52(1
H,d,J= 2.4Hz)、11.50 −13.00 (2H,B
r)
ル−2−メトキシ安息香酸 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチ
ル−2−メトキシ安息香酸メチル(6.39g)のメタノー
ル(120ml )懸濁液に水酸化ナトリウム水溶液(水酸化
ナトリウム 5.47g,水 30ml )を加え60℃に加熱下1
時間撹拌した。冷後、反応液に水(100ml)を加え酢酸エ
チルで抽出した。水層を2N塩酸で酸性とし、酢酸エチ
ルで抽出し、水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後濃縮し、析出した結晶を濾取、乾燥
し、目的化合物を無色結晶として3.93g(65%)得た。
融点 182.0 〜184.0 ℃1 H NMR(d6 −DMSO),δ: 3.06−3.56
(2H,m)、3.80(3H,s)、4.90(1H,dd,
J= 8.1, 4.8Hz)、7.07(1H,J= 8.6Hz)、
7.38(1H,dd,J= 8.6, 2.4Hz)、7.52(1
H,d,J= 2.4Hz)、11.50 −13.00 (2H,B
r)
【0015】実施例4 2−ブロモ−3−(3−メトキシカルボニル−4−フル
オロフェニル)プロピオン酸メチル 5−アミノ−2−フルオロ安息香酸メチル(4.12g)の
47%臭化水素酸(11.4ml)、メタノール(20ml)、アセ
トン(50ml)溶液に塩−氷冷却撹拌下、亜硝酸ナトリウ
ム(1.18g)を水(3ml)に溶解して、内温−5℃以下
を保つようにゆっくり滴下した。そのまま30分間撹拌し
た後、氷浴をはずし、アクリル酸メチル(13.3ml)を加
え、激しく撹拌しながら酸化第一銅(225mg)を少量ずつ
加えた。窒素が発生しなくなった後、反応液を減圧下濃
縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、水の順で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー(展開溶媒n−ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)で精製し、目的化合物を油状物として3.48g
(45%)得た。1 H NMR(CDCl3 ),δ: 3.25(1H,d
d,J= 7.3,14.6Hz)、3.46(1H,dd,J=
7.8,14.2Hz)、3.75(3H,s)、3.93(3H,
s)、4.38(1H,t,J= 7.8Hz)、7.09(1H,
dd,J= 8.8,10.8Hz)、7.38(1H,ddd,J
= 2.4, 4.4, 8.8Hz)、7.80(1H,dd,J=
2.4, 6.3Hz) MS(m/z): 318, 320(M+ )
オロフェニル)プロピオン酸メチル 5−アミノ−2−フルオロ安息香酸メチル(4.12g)の
47%臭化水素酸(11.4ml)、メタノール(20ml)、アセ
トン(50ml)溶液に塩−氷冷却撹拌下、亜硝酸ナトリウ
ム(1.18g)を水(3ml)に溶解して、内温−5℃以下
を保つようにゆっくり滴下した。そのまま30分間撹拌し
た後、氷浴をはずし、アクリル酸メチル(13.3ml)を加
え、激しく撹拌しながら酸化第一銅(225mg)を少量ずつ
加えた。窒素が発生しなくなった後、反応液を減圧下濃
縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、水の順で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー(展開溶媒n−ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)で精製し、目的化合物を油状物として3.48g
(45%)得た。1 H NMR(CDCl3 ),δ: 3.25(1H,d
d,J= 7.3,14.6Hz)、3.46(1H,dd,J=
7.8,14.2Hz)、3.75(3H,s)、3.93(3H,
s)、4.38(1H,t,J= 7.8Hz)、7.09(1H,
dd,J= 8.8,10.8Hz)、7.38(1H,ddd,J
= 2.4, 4.4, 8.8Hz)、7.80(1H,dd,J=
2.4, 6.3Hz) MS(m/z): 318, 320(M+ )
【0016】実施例5〜6 実施例4と同様にして表1の化合物を得た。
【0017】
【表1】
【0018】実施例7 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチ
ル−2−フルオロ安息香酸 2−ブロモ−3−(3−メトキシカルボニル−4−フル
オロフェニル)プロピオン酸メチル(1.22g)のエタノ
ール(40ml)溶液にチオ尿素(356mg)を加え、11時間加
熱還流した。冷後、減圧下濃縮し、残留物に水(50ml)
を加え、撹拌下飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH8
程度とした後、エーテル(20ml)、n−ヘキサン(40m
l)を加えてそのまま10分間撹拌した。結晶を濾取し、
水洗後乾燥した。得られた固体をスルホラン(10ml)に
溶解し、6N塩酸(20ml)を加えて8時間加熱還流し
た。冷後、氷水に注ぎ析出した結晶を濾取、水洗後乾燥
し、目的化合物を結晶として 403mg(39%)得た。1 H NMR(d6 −DMSO),δ: 3.22(1H,
dd,J= 8.3H,14.2Hz)、3.51(1H,dd,J
= 4.4,14.2Hz)、4.95(1H,dd,J= 4.4,
8.3Hz)、7.27(1H,dd,J= 8.3,10.8H
z)、7.51(1H,ddd,J= 2.5, 4.9, 8.3H
z)、7.74(1H,dd,J= 2.5, 6.8Hz)、12.0
5 (1H,s)、13.28 (1H,s) MS(m/z): 269(M+ )
ル−2−フルオロ安息香酸 2−ブロモ−3−(3−メトキシカルボニル−4−フル
オロフェニル)プロピオン酸メチル(1.22g)のエタノ
ール(40ml)溶液にチオ尿素(356mg)を加え、11時間加
熱還流した。冷後、減圧下濃縮し、残留物に水(50ml)
を加え、撹拌下飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH8
程度とした後、エーテル(20ml)、n−ヘキサン(40m
l)を加えてそのまま10分間撹拌した。結晶を濾取し、
水洗後乾燥した。得られた固体をスルホラン(10ml)に
溶解し、6N塩酸(20ml)を加えて8時間加熱還流し
た。冷後、氷水に注ぎ析出した結晶を濾取、水洗後乾燥
し、目的化合物を結晶として 403mg(39%)得た。1 H NMR(d6 −DMSO),δ: 3.22(1H,
dd,J= 8.3H,14.2Hz)、3.51(1H,dd,J
= 4.4,14.2Hz)、4.95(1H,dd,J= 4.4,
8.3Hz)、7.27(1H,dd,J= 8.3,10.8H
z)、7.51(1H,ddd,J= 2.5, 4.9, 8.3H
z)、7.74(1H,dd,J= 2.5, 6.8Hz)、12.0
5 (1H,s)、13.28 (1H,s) MS(m/z): 269(M+ )
【0019】実施例8〜9 実施例7と同様にして表2の化合物を得た。
【0020】
【表2】
【0021】実施例10 5−(1−シアノ−1−ヒドロキシメチル)−2−メト
キシ安息香酸メチル5−ホルミル−2−メトキシ安息香
酸メチル(55.61g)、ヨウ化亜鉛(996mg)の塩化メチレ
ン(560ml)液にアルゴン雰囲気中、氷冷撹拌下トリメチ
ルシリルシアニド(48ml)を加え、そのまま 6.5時間撹
拌した。反応液を水に注ぎ塩化メチレン層を分取し、水
洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。
残留物を1,3−ジオキソラン(400ml)に溶解し、2N
塩酸(200ml)を加え、室温で1.5時間放置した。反応液
を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し水、飽和食塩水の順に
洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下約 200ml
に濃縮し析出した結晶を濾取後乾燥し、目的化合物を淡
黄色結晶として 39.41g(62%)得た。 融点 145.0 〜148.0 ℃ MS(m/z): 221 (M+ )
キシ安息香酸メチル5−ホルミル−2−メトキシ安息香
酸メチル(55.61g)、ヨウ化亜鉛(996mg)の塩化メチレ
ン(560ml)液にアルゴン雰囲気中、氷冷撹拌下トリメチ
ルシリルシアニド(48ml)を加え、そのまま 6.5時間撹
拌した。反応液を水に注ぎ塩化メチレン層を分取し、水
洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。
残留物を1,3−ジオキソラン(400ml)に溶解し、2N
塩酸(200ml)を加え、室温で1.5時間放置した。反応液
を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し水、飽和食塩水の順に
洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下約 200ml
に濃縮し析出した結晶を濾取後乾燥し、目的化合物を淡
黄色結晶として 39.41g(62%)得た。 融点 145.0 〜148.0 ℃ MS(m/z): 221 (M+ )
【0022】実施例11〜13 実施例10と同様にして表3の化合物を得た。
【0023】
【表3】
【0024】実施例14 5−(1−クロロ−1−シアノメチル)−2−メトキシ
安息香酸メチル 5−(1−シアノ−1−ヒドロキシメチル)−2−メト
キシ安息香酸メチル(2.15g)のクロロホルム(40ml)
懸濁液に塩化チオニル(2.0ml)、DMF(2滴)を加え
30分間加熱還流した。冷後、反応液を水、炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水の順で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し目的化合物を油状物とし
て2.37g得た。 MS(m/z): 239, 241(M+ )
安息香酸メチル 5−(1−シアノ−1−ヒドロキシメチル)−2−メト
キシ安息香酸メチル(2.15g)のクロロホルム(40ml)
懸濁液に塩化チオニル(2.0ml)、DMF(2滴)を加え
30分間加熱還流した。冷後、反応液を水、炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水の順で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し目的化合物を油状物とし
て2.37g得た。 MS(m/z): 239, 241(M+ )
【0025】実施例15〜17 実施例14と同様にして表4の化合物を得た。
【0026】
【表4】
【0027】実施例18 5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)−2
−メトキシ安息香酸5−(1−クロロ−1−シアノメチ
ル)−2−メトキシ安息香酸メチル(2.37g)のエタノ
ール(30ml)溶液にチオ尿素(910mg)を加え3時間加熱
還流した。冷後、3N塩酸(30ml)を加え16時間加熱還
流した。冷後、反応液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、
水洗後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し残
留物をメタノール(50ml)に溶解し水酸化ナトリウム水
溶液(水酸化ナトリウム:2.50g,水:15ml)を加え60
℃に加熱下1時間撹拌した。冷後、反応液に水を加え、
酢酸エチルで洗浄した。2N塩酸で酸性とした後、酢酸
エチルで抽出し水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し得られた固体を塩化メチレン−ヘキサ
ンより再結晶し目的化合物を淡黄色結晶として1.10g
(42%)得た。融点 168.5〜169.5 ℃ MS(m/z): 267(M+ )
−メトキシ安息香酸5−(1−クロロ−1−シアノメチ
ル)−2−メトキシ安息香酸メチル(2.37g)のエタノ
ール(30ml)溶液にチオ尿素(910mg)を加え3時間加熱
還流した。冷後、3N塩酸(30ml)を加え16時間加熱還
流した。冷後、反応液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、
水洗後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し残
留物をメタノール(50ml)に溶解し水酸化ナトリウム水
溶液(水酸化ナトリウム:2.50g,水:15ml)を加え60
℃に加熱下1時間撹拌した。冷後、反応液に水を加え、
酢酸エチルで洗浄した。2N塩酸で酸性とした後、酢酸
エチルで抽出し水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し得られた固体を塩化メチレン−ヘキサ
ンより再結晶し目的化合物を淡黄色結晶として1.10g
(42%)得た。融点 168.5〜169.5 ℃ MS(m/z): 267(M+ )
【0028】実施例19〜21 実施例18と同様にして表5の化合物を得た。
【0029】
【表5】
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1) [式中、R1 は炭素数1〜3の低級アルコキシ基、水酸
基、又はハロゲン原子を、R2 は水素、炭素数1〜3の
低級アルキル基を、nは0又は1を示す]で表される安
息香酸誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25758196A JP3982645B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | N−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体の製造中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25758196A JP3982645B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | N−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体の製造中間体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1087640A true JPH1087640A (ja) | 1998-04-07 |
JP3982645B2 JP3982645B2 (ja) | 2007-09-26 |
Family
ID=17308262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25758196A Expired - Lifetime JP3982645B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | N−置換ジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体の製造中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3982645B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014349A1 (fr) * | 1999-08-23 | 2001-03-01 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | Derives de benzylthiazolidine-2,4-dione substitues |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP25758196A patent/JP3982645B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014349A1 (fr) * | 1999-08-23 | 2001-03-01 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | Derives de benzylthiazolidine-2,4-dione substitues |
US6730687B1 (en) | 1999-08-23 | 2004-05-04 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | Substituted benzylthiazolidine-2, 4-dione derivatives |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3982645B2 (ja) | 2007-09-26 |
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