JPH09301963A - N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体及びその製造法 - Google Patents
N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体及びその製造法Info
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- JPH09301963A JPH09301963A JP14793596A JP14793596A JPH09301963A JP H09301963 A JPH09301963 A JP H09301963A JP 14793596 A JP14793596 A JP 14793596A JP 14793596 A JP14793596 A JP 14793596A JP H09301963 A JPH09301963 A JP H09301963A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インスリン抵抗性を改善し、強力な血糖低下
作用と脂質低下作用を有する新規なN−ベンジルジオキ
ソチアゾリジルベンズアミド誘導体及びそれらの製造法
を提供する。 【解決手段】 一般式(1) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す]で表されることを特徴とするN−ベンジルオキソ
チアゾリジルベンズアミド誘導体及びそれらの製造法。
作用と脂質低下作用を有する新規なN−ベンジルジオキ
ソチアゾリジルベンズアミド誘導体及びそれらの製造法
を提供する。 【解決手段】 一般式(1) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す]で表されることを特徴とするN−ベンジルオキソ
チアゾリジルベンズアミド誘導体及びそれらの製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖尿病及び高脂血
症を改善する新規なN−ベンジルジオキソチアゾリジル
ベンズアミド誘導体及びそれらの製造法に関する。
症を改善する新規なN−ベンジルジオキソチアゾリジル
ベンズアミド誘導体及びそれらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より経口糖尿病治療薬としては、ビ
グアナイド系及びスルホニルウレア系化合物が用いられ
ている。しかしながらビグアナイド系化合物では、乳酸
アシドーシスあるいは低血糖を、スルホニルウレア系化
合物では重篤かつ遷延性の低血糖を引き起こし、その副
作用が問題となっており、このような欠点のない新しい
糖尿病治療剤の出現が望まれている。またチアゾリジン
−2,4−ジオン誘導体のあるものが血糖低下及び血中
脂質低下作用を示すことが知られているが(Journal of
Medicinal Chemistry, 第35巻.P.1853 (1992)、特開平
1−272573号公報)、前者は中間のベンゼン環を介して
チアゾリジン−2,4−ジオン環とパラ位置換の芳香環
がオキサゾール環であり、後者は結合がスルホンアミド
である等、本発明化合物であるN−ベンジルジオキソチ
アゾリジルベンズアミド誘導体とは構造的に異なるもの
である。
グアナイド系及びスルホニルウレア系化合物が用いられ
ている。しかしながらビグアナイド系化合物では、乳酸
アシドーシスあるいは低血糖を、スルホニルウレア系化
合物では重篤かつ遷延性の低血糖を引き起こし、その副
作用が問題となっており、このような欠点のない新しい
糖尿病治療剤の出現が望まれている。またチアゾリジン
−2,4−ジオン誘導体のあるものが血糖低下及び血中
脂質低下作用を示すことが知られているが(Journal of
Medicinal Chemistry, 第35巻.P.1853 (1992)、特開平
1−272573号公報)、前者は中間のベンゼン環を介して
チアゾリジン−2,4−ジオン環とパラ位置換の芳香環
がオキサゾール環であり、後者は結合がスルホンアミド
である等、本発明化合物であるN−ベンジルジオキソチ
アゾリジルベンズアミド誘導体とは構造的に異なるもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】糖尿病患者の大多数を
占めるインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)におい
てはインスリン抵抗性を改善し、安全性の高い有効な血
糖低下薬が強く望まれている。
占めるインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)におい
てはインスリン抵抗性を改善し、安全性の高い有効な血
糖低下薬が強く望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、インスリ
ン抵抗性を改善し、強力な血糖低下作用を有する安全性
の高い薬物に関して鋭意研究を重ねた結果下記一般式
(1)で表される新規N−ベンジルジオキソチアゾリジ
ルベンズアミド誘導体が優れた血糖低下作用、脂質低下
作用を有することを見出し本発明を完成した。
ン抵抗性を改善し、強力な血糖低下作用を有する安全性
の高い薬物に関して鋭意研究を重ねた結果下記一般式
(1)で表される新規N−ベンジルジオキソチアゾリジ
ルベンズアミド誘導体が優れた血糖低下作用、脂質低下
作用を有することを見出し本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は一般式(1) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す]で表されるN−ベンジルジオキソチアゾリジルベ
ンズアミド誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩であ
る。
示す]で表されるN−ベンジルジオキソチアゾリジルベ
ンズアミド誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩であ
る。
【0006】本発明における一般式(1)で表される化
合物の塩類は慣用のものであって、金属塩例えばアルカ
リ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩など)、ア
ルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム
塩など)、アルミニウム塩等薬理学的に許容しうる塩が
あげられる。
合物の塩類は慣用のものであって、金属塩例えばアルカ
リ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩など)、ア
ルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム
塩など)、アルミニウム塩等薬理学的に許容しうる塩が
あげられる。
【0007】また、本発明における一般式(1)には、
チアゾリジン部分に基づく光学異性体があるが、そのよ
うな異性体及び混合物はすべてこの発明の範囲内に包含
されるものとする。
チアゾリジン部分に基づく光学異性体があるが、そのよ
うな異性体及び混合物はすべてこの発明の範囲内に包含
されるものとする。
【0008】本発明において、「低級アルキル基」と
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル等、直鎖もしく
は分岐した炭素数1〜4のものが挙げられる。「低級ア
ルコキシ基」とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
等、直鎖もしくは分岐した炭素数1〜3のものが挙げら
れる。
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル等、直鎖もしく
は分岐した炭素数1〜4のものが挙げられる。「低級ア
ルコキシ基」とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
等、直鎖もしくは分岐した炭素数1〜3のものが挙げら
れる。
【0009】本発明によれば上記一般式(1)である化
合物は以下の方法により製造することができる。
合物は以下の方法により製造することができる。
【0010】一般式(1)である化合物は、一般式
(7)の化合物を還元することにより製造することがで
きる。 [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す] [式中、Rは前述の通り]
(7)の化合物を還元することにより製造することがで
きる。 [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す] [式中、Rは前述の通り]
【0011】反応は有機溶媒、例えばエタノール、酢酸
エチル、N,N−ジメチルホルムアミド等中、あるいは
それらの混合溶媒中で、室温〜加熱下、パラジウム/炭
素等の触媒存在下に常圧〜4kg/cm2 で水素添加するこ
とにより行うことができる。あるいは有機溶媒、例えば
エタノール等中、又は水との混合溶媒中で、室温〜加熱
下にナトリウムアマルガムと処理することにより行うこ
とができる。
エチル、N,N−ジメチルホルムアミド等中、あるいは
それらの混合溶媒中で、室温〜加熱下、パラジウム/炭
素等の触媒存在下に常圧〜4kg/cm2 で水素添加するこ
とにより行うことができる。あるいは有機溶媒、例えば
エタノール等中、又は水との混合溶媒中で、室温〜加熱
下にナトリウムアマルガムと処理することにより行うこ
とができる。
【0012】一般式(7)である化合物は一般式(5)
の化合物に一般式(6)の化合物を作用させることによ
り製造することができる。 [式中、Rは前述の通り]
の化合物に一般式(6)の化合物を作用させることによ
り製造することができる。 [式中、Rは前述の通り]
【0013】反応は有機溶媒、例えばジメチルスルホキ
シド、N,N−ジメチルホルムアミド等中で、縮合剤、
例えば1−エチル−3−(3´−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド、シアノリン酸ジエチル等で処理す
ることにより行うことができる。また必要ならば有機塩
基、例えばトリエチルアミン等を添加しても良い。反応
温度としては氷冷〜室温で行うことができる。
シド、N,N−ジメチルホルムアミド等中で、縮合剤、
例えば1−エチル−3−(3´−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド、シアノリン酸ジエチル等で処理す
ることにより行うことができる。また必要ならば有機塩
基、例えばトリエチルアミン等を添加しても良い。反応
温度としては氷冷〜室温で行うことができる。
【0014】一般式(5)である化合物は下記一般式
(4)の化合物を加水分解することにより製造できる。 [式中、Rは前述の通りであり、R1 は炭素数1〜4の
低級アルキル基を示す]反応は酸性、又はアルカリ性条
件下で、反応温度としては冷却下〜溶媒還流温度で行う
ことができ、例えば、酢酸と濃塩酸の混合溶媒中で加熱
還流することが好ましい。
(4)の化合物を加水分解することにより製造できる。 [式中、Rは前述の通りであり、R1 は炭素数1〜4の
低級アルキル基を示す]反応は酸性、又はアルカリ性条
件下で、反応温度としては冷却下〜溶媒還流温度で行う
ことができ、例えば、酢酸と濃塩酸の混合溶媒中で加熱
還流することが好ましい。
【0015】一般式(4)である化合物は下記一般式
(2)の化合物に式(3)の化合物を作用させることに
より製造できる。 [式中、R、R1 は前述の通り]
(2)の化合物に式(3)の化合物を作用させることに
より製造できる。 [式中、R、R1 は前述の通り]
【0016】反応は有機溶媒、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等中で、反応温度としては室温〜溶媒還流
温度で行うこともできるが、溶媒還流温度が好ましい。
また触媒として、二級アミン(ピペリジン等)あるいは
酢酸塩類(酢酸アンモニウム等)と酢酸の添加も好適で
ある。また無溶媒で塩基(酢酸ナトリウム、ピペリジン
等)と共に加熱することによって行うことができる。
ン、キシレン等中で、反応温度としては室温〜溶媒還流
温度で行うこともできるが、溶媒還流温度が好ましい。
また触媒として、二級アミン(ピペリジン等)あるいは
酢酸塩類(酢酸アンモニウム等)と酢酸の添加も好適で
ある。また無溶媒で塩基(酢酸ナトリウム、ピペリジン
等)と共に加熱することによって行うことができる。
【0017】
【実施例】次に本発明を具体例によって説明するがこれ
らの例によって本発明が限定されるものではない。実施
例で使用する略号は以下の意味を表す。 DMF N,N−ジメチルホルムアミド1 H NMR プロトン核磁気共鳴スペクトル d6 −DMSO 重水素化ジメチルスルホキシド MS 質量スペクトル
らの例によって本発明が限定されるものではない。実施
例で使用する略号は以下の意味を表す。 DMF N,N−ジメチルホルムアミド1 H NMR プロトン核磁気共鳴スペクトル d6 −DMSO 重水素化ジメチルスルホキシド MS 質量スペクトル
【0018】実施例1 4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)
メチル安息香酸メチル
メチル安息香酸メチル
【0019】テレフタルアルデヒド酸メチル(5.00
g)、チアゾリジン−2,4−ジオン(4.28g)および
酢酸ナトリウム(6.02g)の混合物を攪拌下 135〜 140
℃に加熱した。冷後、アセトン−水(1:4)混合液
( 300ml)を加え結晶を濾取し、アセトン−水(1:
4)混合液で洗浄した後、乾燥し、目的化合物を結晶と
して7.01g(92%)得た。
g)、チアゾリジン−2,4−ジオン(4.28g)および
酢酸ナトリウム(6.02g)の混合物を攪拌下 135〜 140
℃に加熱した。冷後、アセトン−水(1:4)混合液
( 300ml)を加え結晶を濾取し、アセトン−水(1:
4)混合液で洗浄した後、乾燥し、目的化合物を結晶と
して7.01g(92%)得た。
【0020】1H NMR(d6 −DMSO),δ:
3.87(3H,s)、7.58(1H,s)、7.69(2H,
d,J= 8.3Hz)、8.03(2H,d,J= 8.3Hz)
3.87(3H,s)、7.58(1H,s)、7.69(2H,
d,J= 8.3Hz)、8.03(2H,d,J= 8.3Hz)
【0021】実施例2 2−メトキシ−4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−
5−イリデン)メチル安息香酸メチル
5−イリデン)メチル安息香酸メチル
【0022】4−ホルミル−2−メトキシ安息香酸メチ
ル( 1.1g)、チアゾリジン−2,4−ジオン( 800m
g)、酢酸アンモニウム( 873mg)、酢酸( 2.0ml)、
ベンゼン(30ml)の混合物をディーンスターク脱水装置
を付して6時間加熱還流した。冷後、析出した結晶を濾
取し、ベンゼン、20%アセトン水溶液で洗浄した後、乾
燥し、目的化合物を結晶として 865mg(52%)得た。
ル( 1.1g)、チアゾリジン−2,4−ジオン( 800m
g)、酢酸アンモニウム( 873mg)、酢酸( 2.0ml)、
ベンゼン(30ml)の混合物をディーンスターク脱水装置
を付して6時間加熱還流した。冷後、析出した結晶を濾
取し、ベンゼン、20%アセトン水溶液で洗浄した後、乾
燥し、目的化合物を結晶として 865mg(52%)得た。
【0023】1H NMR(d6 −DMSO),δ:
3.80(3H,s)、3.87(3H,s)、7.20(1H,
d,J= 7.8Hz)、7.36(1H,s)、7.68(1H,
s)、7.75(1H,d,J= 7.8Hz)、 12.00− 13.
50(1H,br)
3.80(3H,s)、3.87(3H,s)、7.20(1H,
d,J= 7.8Hz)、7.36(1H,s)、7.68(1H,
s)、7.75(1H,d,J= 7.8Hz)、 12.00− 13.
50(1H,br)
【0024】実施例3 4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)
メチル安息香酸
メチル安息香酸
【0025】4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5
−イリデン)メチル安息香酸メチル(2.00g)の酢酸−
濃塩酸(1:1,60ml)懸濁液を3時間加熱還流した。
冷後、反応液を水( 120ml)に注ぎ、結晶を濾取し、水
洗後、乾燥し、目的化合物を結晶として1.81g(96%)
得た。
−イリデン)メチル安息香酸メチル(2.00g)の酢酸−
濃塩酸(1:1,60ml)懸濁液を3時間加熱還流した。
冷後、反応液を水( 120ml)に注ぎ、結晶を濾取し、水
洗後、乾燥し、目的化合物を結晶として1.81g(96%)
得た。
【0026】1H NMR(d6 −DMSO),δ:
7.71(2H,d,J= 7.8Hz)、7.84(1H,s)、
8.05(2H,d,J= 7.8Hz)、 12.73(1H,b
r)、13.19 (1H,br)
7.71(2H,d,J= 7.8Hz)、7.84(1H,s)、
8.05(2H,d,J= 7.8Hz)、 12.73(1H,b
r)、13.19 (1H,br)
【0027】実施例4 2−メトキシ−4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−
5−イリデン)メチル安息香酸
5−イリデン)メチル安息香酸
【0028】実施例2の化合物から実施例3と同様にし
て目的化合物を得た。
て目的化合物を得た。
【0029】1H NMR(d6 −DMSO),δ:
3.87(3H,s)、7.20(1H,d,J= 7.8Hz)、
7.36(1H,s)、7.75(1H,d,J= 7.8Hz)、
7.82(1H,s)、12.71 (1H,br)、12.87 (1
H,br)
3.87(3H,s)、7.20(1H,d,J= 7.8Hz)、
7.36(1H,s)、7.75(1H,d,J= 7.8Hz)、
7.82(1H,s)、12.71 (1H,br)、12.87 (1
H,br)
【0030】実施例5 N−(2−トリフルオロメチルベンジル)−4−(2,
4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)メチルベン
ズアミド
4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)メチルベン
ズアミド
【0031】4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5
−イリデン)メチル安息香酸(1.00g)、2−トリフル
オロメチルベンジルアミン( 703mg)の無水DMF(10
ml)溶液にアルゴン雰囲気、氷冷攪拌下シアノリン酸ジ
エチル(0.64ml)、トリエチルアミン(0.59ml)を加
え、そのまま30分間攪拌した。その後室温で8時間攪拌
した。反応液を氷水に注ぎ、析出する結晶を濾取し、水
洗後乾燥し、目的化合物を結晶として1.55g(95%)得
た。更にこのものをメタノールから再結晶し、淡黄色プ
リズム晶として精製した目的化合物を得た。 融点 23
0.0〜 231.0℃
−イリデン)メチル安息香酸(1.00g)、2−トリフル
オロメチルベンジルアミン( 703mg)の無水DMF(10
ml)溶液にアルゴン雰囲気、氷冷攪拌下シアノリン酸ジ
エチル(0.64ml)、トリエチルアミン(0.59ml)を加
え、そのまま30分間攪拌した。その後室温で8時間攪拌
した。反応液を氷水に注ぎ、析出する結晶を濾取し、水
洗後乾燥し、目的化合物を結晶として1.55g(95%)得
た。更にこのものをメタノールから再結晶し、淡黄色プ
リズム晶として精製した目的化合物を得た。 融点 23
0.0〜 231.0℃
【0032】
【0033】実施例6,7 実施例5と同様にして表1の化合物を得た。
【0034】
【表1】
【0035】実施例8 N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−4−(2,
4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)メチルベン
ズアミド
4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデン)メチルベン
ズアミド
【0036】4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5
−イリデン)メチル安息香酸( 990mg)、4−トリフル
オロメチルベンジルアミン( 720mg)のDMF(12ml)
溶液に室温攪拌下1−エチル−3−(3´−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩( 920mg)を加
え、そのまま8時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、析出
する結晶を濾取し、水洗後乾燥した。得られた結晶をエ
タノールから再結晶し、淡黄色針状晶として精製した目
的化合物を 490mg(30%)得た。融点 231.0 〜233.0
℃ MS(m/z): 406 (M+ )
−イリデン)メチル安息香酸( 990mg)、4−トリフル
オロメチルベンジルアミン( 720mg)のDMF(12ml)
溶液に室温攪拌下1−エチル−3−(3´−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩( 920mg)を加
え、そのまま8時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、析出
する結晶を濾取し、水洗後乾燥した。得られた結晶をエ
タノールから再結晶し、淡黄色針状晶として精製した目
的化合物を 490mg(30%)得た。融点 231.0 〜233.0
℃ MS(m/z): 406 (M+ )
【0037】実施例9 N−(2−トリフルオロメチルベンジル)−4−(2,
4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチルベンズア
ミド
4−ジオキソチアゾリジン−5−イル)メチルベンズア
ミド
【0038】N−(2−トリフルオロメチルベンジル)
−4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデ
ン)メチルベンズアミド(1.13g)を酢酸エチル−エタ
ノール(1: 1,100ml)に懸濁し、室温、 3.5kg/cm2
に加圧下10%パラジウム/炭素(1.13g)で水素化し
た。反応液を濾過、濃縮し残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒 ヘキサン−酢酸エチル=
3:2)で精製し、目的化合物を結晶として1.02g(90
%)得た。更にこのものを塩化メチレンから再結晶し、
無色プリズム晶として精製した目的化合物を得た。 融
点 163.0〜164.0 ℃
−4−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イリデ
ン)メチルベンズアミド(1.13g)を酢酸エチル−エタ
ノール(1: 1,100ml)に懸濁し、室温、 3.5kg/cm2
に加圧下10%パラジウム/炭素(1.13g)で水素化し
た。反応液を濾過、濃縮し残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒 ヘキサン−酢酸エチル=
3:2)で精製し、目的化合物を結晶として1.02g(90
%)得た。更にこのものを塩化メチレンから再結晶し、
無色プリズム晶として精製した目的化合物を得た。 融
点 163.0〜164.0 ℃
【0039】
【0040】実施例10〜12 実施例9と同様にして表2の化合物を得た。
【0041】
【表2】
【0042】試験例1 遺伝性肥満マウス(C57BL ob/ob )を用い、試験前に尾
静脈より採血して血糖値を測定した。血糖値に差がない
ように群分けし、実施例9,10,11,及び12の化
合物を10mg/kg の用量で5日間経口投与した。次いで耐
糖能試験を一晩絶食した後、グルコースの2g/kgを経
口投与し、0分、30分及び60分の血糖値を測定すること
により実施した。血糖低下率は下記式より求めた。
静脈より採血して血糖値を測定した。血糖値に差がない
ように群分けし、実施例9,10,11,及び12の化
合物を10mg/kg の用量で5日間経口投与した。次いで耐
糖能試験を一晩絶食した後、グルコースの2g/kgを経
口投与し、0分、30分及び60分の血糖値を測定すること
により実施した。血糖低下率は下記式より求めた。
【0043】結果を表3に示す。これらの結果より、本
発明化合物は強力な血糖低下作用を有することが示され
た。
発明化合物は強力な血糖低下作用を有することが示され
た。
【0044】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 雅樹 栃木県下都賀郡野木町友沼5932
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式(1) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す]で表されるN−ベンジルジオキソチアゾリジルベ
ンズアミド誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩。 - 【請求項2】 一般式(2) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基
を、R1 は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す]で表
される化合物に式(3) で表される化合物を作用させることを特徴とする一般式
(4) [式中、R、R1 は前述の通り]で表される化合物の製
造法。 - 【請求項3】 一般式(4) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基
を、R1 は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す]で表
される化合物を加水分解することを特徴とする一般式
(5) [式中、Rは前述の通り]で表される化合物の製造法。 - 【請求項4】 一般式(5) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す。]で表される化合物に一般式(6) で表される化合物を作用させることを特徴とする一般式
(7) [式中、Rは前述の通り]で表される化合物の製造法。 - 【請求項5】 一般式(7) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す。]を還元することを特徴とする一般式(1) [式中、Rは前述の通り]で表される化合物の製造法。 - 【請求項6】 一般式(1) [式中、Rは水素、炭素数1〜3の低級アルコキシ基を
示す]で表されるN−ベンジルジオキソチアゾリジルベ
ンズアミド誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩の少
なくとも1種類以上を有効成分とする血糖降下薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14793596A JPH09301963A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体及びその製造法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14793596A JPH09301963A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体及びその製造法 |
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ID=15441396
Family Applications (1)
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JP14793596A Pending JPH09301963A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体及びその製造法 |
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JP (1) | JPH09301963A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-05-17 JP JP14793596A patent/JPH09301963A/ja active Pending
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