JPH1087609A - クメン酸化プロセス - Google Patents
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- JPH1087609A JPH1087609A JP9167816A JP16781697A JPH1087609A JP H1087609 A JPH1087609 A JP H1087609A JP 9167816 A JP9167816 A JP 9167816A JP 16781697 A JP16781697 A JP 16781697A JP H1087609 A JPH1087609 A JP H1087609A
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Abstract
スの改良。 【解決手段】 反応器カスケードを2つの段階に分け、
クメンヒドロペルオキシドが18重量%未満の第一段階
ではNH4NaCO3を活性炭酸塩として利用し、クメン
ヒドロペルオキシドが18重量%を上回る第二段階では
Na2CO3を活性炭酸塩として利用することにより、水
アルカリ性エマルジョンクメン酸化プロセスの効率を向
上させる。アンモニアを直接再循環流に注入することに
よって有機酸が効率的に中和される。第二段階で向流方
向の水洗を行うと不要不純物が除去されプロセス効率が
向上する。プロセスにおけるpHの調節で効率が向上
し、不純物レベルが低減する。
Description
空気などの含酸素ガスによる水−アルカリ性エマルジョ
ン中でのクメンの酸化法(湿式酸化プロセス)によるク
メンヒドロペルオキシド(CHP)の商業的生産方法に
関する。酸化は温度プロフィール可変式のカスケード式
反応器(2基以上)内で実施される。アルカリ性試薬と
して10〜12%までのクメン酸化レベルではNH4N
aCO3の水溶液が用いられるともに、10〜12%を
超えるクメン酸化レベルではNa2CO3の水溶液が用い
られる。
63740号、同第3171865号、同第35239
77号及び同第3907901号には、この酸化プロセ
スの選択性及び生産性に対してフェノールが悪影響を与
えることが教示されている。こうした状況を防ぐために
NaOHやNa2CO3のような幾つかのアルカリ性試薬
が有用であると米国特許第3187055号に教示され
ている。米国特許第3523977号及び同第3907
901号には、アルカリ金属の重炭酸塩NaHCO3 及
びKHCO3 もフェノールを除去するためのアルカリ性
試薬として使用できる旨教示されている。
第2843504号、優先日1979年11月27日)
及び同第567723号(出願番号第2134382
号、優先日1975年5月16日)には、CHPの蓄積
速度及び収率を増大させるために、エチレンイアミン三
酢酸、ナフテン酸、C10−C16脂肪酸のフラクションの
ような有機酸の中性アンモニウム塩並びに(NH4)2CO
3 を用いる乾式酸化(非水エマルジョン)プロセスが教
示されている。実施例から判断すると、これらのアンモ
ニウム塩は高レベルのクメン変換率(20%超)を得る
ために使用されている。
米国特許第3687055号の記載にしたがって各カス
ケード反応器にNa2CO3水溶液が添加されていた。ソ
ーダ消費速度を減少させるため、これらの反応器にNa
2CO3及びNaHCO3 を含んだ水−塩再循環流が添加
される。このような再循環は上記米国特許の教示に則し
たものであり、上記米国特許にはNaHCO3 も有機酸
の中和に使用することができると記載されている。実
際、クメン酸化はNa2CO3−NaHCO3 の存在下で
起こる。従来技術の湿式酸化プロセスの簡略化した概要
を図1に示す。本発明のプロセスの改良点及び従来技術
のプロセスが十分に理解されるように、このプロセスに
ついて以下に説明を加える。
す通り(2又はそれ以上の)反応器のカスケード内で行
われる。クメンを含んでなるオキシダイザー供給原料は
(3)を通って第一反応基(A)の下部に供給される。
新鮮Na2CO3水溶液は(4)を通って、また、フェノ
ール、有機酸、有機酸のナトリウム塩及びNaHCO3
を含む不純物の混入した再循環「炭酸塩」の水溶液は
(5)を通って、各反応器(A、B、C及びD)の上部
に供給される。
プラントのα−メチルスチレン(AMS)水素添加段階
からの(2)を通しての再循環クメン、及びCHP濃縮
装置IIからの(12)を通しての再循環クメンは、フ
ェノールを除去するために(13)からのアルカリ(N
aOH)で処理され、次いで沈降機VIを通して第二沈
降機IVへ送られ、そこでクメンは水性Na2CO3/N
aHCO3 混合物と接触し、生成したフェノラートを含
む水性流は第二沈降機IVを通してバイオ処理に送られ
る。
ノール除去処理は第二沈降機IV内で、(6)を通して
の新鮮水及び凝縮器Vからの(7)を通しての排ガス凝
縮液とともに行われる。処理された混合物は第二沈降機
IVから(3)を通してカスケードの第一反応器(A)
に加えられ、クメンとクメンヒドロペルオキシドを含ん
だ流れは反応器A通過後直流操作においてそれぞれ(1
4)、(15)及び(16)を通って他の反応器(B、
C及びD)へと送られる。次段の反応器に導入されるク
メンヒドロペルオキシドのレベルは各々その前段の反応
器におけるよりも高い。
おける酸化は、次段の反応器の温度が各々その前段の反
応器の温度よりも漸次低くなるようにして行われる。C
HP濃度はある反応器から次段の反応器へと次第に高く
なり、最後尾の反応器の出口で15〜40重量%とな
る。これよりCHP濃度が高いと、収率が急激に落ち
る。
理炭酸ナトリウム水溶液の一部は処理装置IVを通して
プロセスから取り除かれ(9)を介してバイオ処理へと
送られ、別の一部の流れはデカンターIII及び(1
0)を通って処理装置IVへと送られ次いで反応器A、
B、C及びDに再循環される。反応器からの排ガスの流
れは(11)を通って、クメン及び空気連行水を凝縮す
るための凝縮器Vへ加えられる。
選択性はクメン変換率20〜22%の最適条件下で約9
2.5〜93モル%である。化学及び技術に関する限
り、従来技術の水エマルジョンクメン酸化プロセスは以
下のパラメーターで特徴づけられる。 1.Na2CO3を「アルカリ性保護剤」として使用する
こと。 2.水−塩流をすべての反応器に再循環すること。 3.新鮮水(凝縮水)を用いて第一反応器への反応器供
給原料を洗浄し、酸化排ガス凝縮器から水−有機流を再
循環すること。
トリウムは、有機酸の中和によって80〜100%重炭
酸ナトリウムに変換されるのが典型的である(表1)。
これらの測定はイオン排除クロマトグラフィーによって
行われる。オキシダイザーからの水溶液中のギ酸塩、酢
酸塩、重炭酸塩及び炭酸塩の含有量について試料を分析
するには、以下の装置が必要とされる。 ・Dionex社(米国カリフォルニア州サニーベー
ル)から市販のDX100イオンクロマトグラフのよう
なシンプルな定組成ポンプ/検出器。 ・Dionex社から市販のIon Pac ICE
AS1のようなイオン排除カラム。 ・陰イオンミクロメンブランサプレッサー。 ・Dionex社から市販のミクロメンブラン据付キッ
ト。 ・Gilson社のモデル234オートインジェクタ
ー、Alltech社のモデル570オートサンプラー
或いはDionex社のモデルAS3500オートサン
プラーのような、外気に一時たりとも開放されることの
ないセプタム密閉式バイアルを受容する自動試料採取装
置。 ・Cole−Parmer社のモデル77120−10
のような、サプレッサー用の蠕動ポンプ(4〜10ml
/分の範囲)及びチューブとコネクタ。 ・クロマトグラフィーデータシステム及び積算装置。
化テトラブチルアンモニウム。 ・Aldrich Chemical社から市販のヘプ
タフルオロ酪酸。 水酸化テトラブチルアンモニウムを水又は1Mメタノー
ル中で40容量%に希釈し、空気中CO2 の無い状態で
保存する。ヘリウムのスパージングによって、この希釈
水酸化テトラブチルアンモニウムを空気及び空気中CO
2 の無い状態に維持できることが分かった。
並びにNa2CO3を用いての比較実験から、NaHCO
3 を用いた場合のプロセスの選択性の減少が0.5%で
あるという驚くべき結果が得られた(図2)。図2にお
いて、曲線XはNa2CO3を用いての水エマルジョンク
メン酸化で得られたデータに基づくものであり、曲線Y
はNaHCO3 を用いての水エマルジョンクメン酸化で
得られたデータに基づくものである。図2にみられる実
質的に等しいモル%選択性は、NaHCO3 が強塩基と
弱酸の塩であって、7を上回るpH値(約8.6)を有
していて、したがってフェノールとアセトンを生じる酸
性CHP分解反応には不利であると考えられることから
すれば、予想外のことである。上記反応による酸化生成
物の組成に含まれるフェノールは酸化を阻害し、反応速
度及び選択性を共に低下させる。
要なプロセス阻害剤である)の存在は、有機酸、すなわ
ちギ酸及び安息香酸の不完全な中和に起因する。このよ
うな不完全な中和は、ギ酸及び安息香酸が主に有機相中
に存在する有機酸であるのに対して、Na2CO3及びN
aHCO3 が主に水相中に存在する塩であることによ
る。有機相中のこれらの酸が酸化生成物と一緒に存在す
ると、酸化生成物中でのNa2CO3及びNaHCO3
の溶解性が低く、しかもNaHCO3 での有機酸の中
和反応は仮に進行したとしても不十分であることから、
中和反応はゆっくりとしか進行しない。
酸副生物の量に対して化学量論量以上のアンモニアを上
記で説明したプロセスに注入すると、こうした望ましく
ない副生物が中和され、驚くべきことに、それらの生成
も阻害されることが判明した。さらに、NH3 を注入す
ることで、プロセスにその他の変更を加えなくても、ク
メンからCHPを生産するための従来の湿式酸化プロセ
スのクメンヒドロペルオキシドの収率が増大することも
判明した。NH3 添加による現場(in situ) での混合塩
の生成は、一段階プロセスでの収率向上にも有効である
が、多段階プロセスにおいても有効である。
は、NH3 注入で生成する混合塩のプロセスパフォーマ
ンスに対する有益な効果を一段と増大させることが判明
した。ただし、これら好ましい実施の形態がより優れた
結果を与えるからといって、アンモニアをプロセス中の
2以上の箇所で注入しようが、水性再循環流中又は水性
炭酸ナトリウム流中に注入してNH4NaCO3 を生成
させようが及び/又はオキシダイザー容器に直接注入し
ようが、クメン酸化プロセスへのアンモニアの注入によ
り生成する混合塩によって改善された結果が得られると
いう基本的な発見の価値が損なわれることにはならな
い。本発明のプロセスの好ましい実施の形態を設置する
ことができなくても既存プロセスのパフォーマンスの改
善が望まれる事例はたくさんある。そうした事例には、
財源上の制約、立地上の問題、法規上の制限などがあろ
う。このような事例では、従来技術の中和剤を気体状ア
ンモニアで置き換えることで十分な利益が得られ、広い
意味での本発明が実施されることになる。
破線内に示す段階Iと段階IIの2つの段階における(2
以上の)反応器のカスケード中で実施されるクメン酸化
からなり、第一段階(段階I)での酸化は反応器A及び
Bで実施され、混合塩NH4NaCO3 を使用して、ク
メン変換率を約18重量%未満、好ましくは約10〜約
18重量%、さらに好ましくは約10〜約15重量%と
する。この混合塩は好ましくは、炭酸ナトリウム水溶液
をデカンターIIIから第二沈降機IVへと運ぶライン
10にNH3 をライン28を通して注入することによっ
て現場(in situ) で生成される。NH4NaCO3はほぼ
即座に生成する。NH3 の量は、該流れ中の有機酸に対
する化学量論量以上である。第二酸化段階(段階II)に
おいては、クメン変換率は約18%を超え、好ましくは
約18〜約30%、さらに好ましくは約18〜約25%
の値となり、新鮮なNa2CO3 水溶液だけを反応器C
及びD(段階II)にライン4を通して供給する。このよ
うに、クメン変換率の異なる段階において、様々なアル
カリ性試薬が使用される。すなわち、反応器A及びB
(段階I)ではNH4NaCO3 が使用され、反応器C
及びD(段階II)では水性流の再循環を行わずに新鮮な
Na2CO3 だけが使用される。好ましくは、反応器C
及びD(段階II)において、新鮮な水(凝縮水、流れ2
6)が酸化生成物とは向流方向に添加される。
3 は反応器の下部から水の流れと一緒に取り除かれ、沈
降機III内で酸化生成物と分離され、ライン10にお
いてアンモニアで処理されるがそのアンモニア量は反応
器で生じた重炭酸ナトリウムに対して等モル比又は2:
1モル比である。こうして生成したpH>10.5の水
−塩溶液の形態の混合塩NH4NaCO3 は沈降機IVを
通して第一酸化段階に加えられる。
ての水/有機混液は、ライン27からのNH3 で処理さ
れる。アンモニア添加量は、化学分析で求めたギ酸及び
安息香酸の量に対する化学量論量である。NH3 添加後
の混液(流れ33)の中和の完全性をモニターするた
め、pHを8〜10の範囲内に維持する。こうしたアン
モニア処理によって、有機強酸が再循環流と一緒になっ
てオキシダイザー内に侵入することがなくなるとともに
CHP塩の形でのCHPの損失が起こらなくなる。Na
OHでのCHPの処理でナトリウム塩が生成するのとは
対照的に、アンモニウムCHP塩は生じないからであ
る。
の例1を比較例として示すが、これはNa2CO3 及び
再循環水−炭酸塩溶液を用いる従来技術のプロセスの代
表的なものである。本発明は、湿式酸化プロセスのクメ
ンの収率を向上させ、プロセス選択性を向上させ、プロ
セス流中のフェノール濃度を低減し、望ましくないギ酸
及び安息香酸をより効率的に中和する。これらの驚くべ
き改善は、処理装置内の中和試薬をNH4NaCO3 で
置き換え、反応器頂部からの凝縮液中の有機酸を中和
し、反応器供給系を従来技術の一段階カスケード系から
二段階カスケード系へと変更し、かつ再循環水−塩流の
pHを狭い範囲に調節することによって得られる。
く。図1は、クメンヒドロペルオキシドを生産するため
の従来技術による湿式酸化(水−エマルジョンクメン酸
化)プロセスの流れ図である。図2は、Na2CO3及び
NaHCO3 を用いたときの水−エマルジョンクメン酸
化プロセスの選択性を比較したグラフである。
するための本発明による湿式酸化(水−エマルジョンク
メン酸化)プロセスの流れ図である。本発明の改良湿式
酸化プロセスの特徴的側面は以下の通りである。 (1) NH3 の添加によりNaHCO3 からNH4NaC
O3を現場で生成させる。それにより、ギ酸及び安息香
酸などの有機酸を中和し、それらの生成を阻害し、クメ
ンヒドロペルオキシドの収率を増大させる。 (2) 一実施形態では、反応器のカスケードを二段階に配
置し、低クメン変換率の第一段階には再循環炭酸塩流を
供給し、高クメン変換率の第二段階には新鮮炭酸流を供
給し再循環流は供給しない。 (3) 好ましい実施形態では、新鮮な炭酸塩と水の流れ
を、反応器への酸化生成物供給流とは向流に、高クメン
変換率の第二段階の反応器に加える。 (4) アンモニアを再循環流に加えたときにNaHCO3
から現場で生成するNH 4NaCO3は、図1の従来技術
のプロセスで実施されるようなNa2CO3又はNaHC
O3 単独或いはそれらの混合物よりも、再循環流中のギ
酸及び安息香酸をより効率的に中和する。 (5) 好ましい実施形態では、アンモニアは処理装置IV
の前方のプロセスにおける2つの異なる箇所で、凝縮器
Vからの気体凝縮液中及びデカンターIIIからの炭酸
ナトリウム水溶液中に注入される。 (6) さらに別の実施形態では、再循環水−塩流のpHが
好ましくは10〜12、さらに好ましくは10.5〜1
1.2の間に維持される。 (7) 炭酸塩及び重炭酸塩の濃度の測定がイオン排除クロ
マトグラフィー分析技術によって測定される。
これらの図について以下に詳細に説明する。図1は、従
来技術のクメン湿式酸化プロセスにおいて通常用いられ
る主なプロセス流と装置のプロセス流れ図である。コン
プレッサー、ポンプその他の重要でない付帯設備は省略
した。
A、B、C及びDはオキシダイザーであり、そこでクメ
ンはクメンヒドロペルオキシドへと酸化される。各々の
連続した反応器において、CHP含有量は先頭の反応器
における約7〜8重量%から最後尾の反応器における約
15〜36重量%まで増加する。図には4基の反応器が
示してあるが、反応器の数は2〜6もしくはそれ以上に
変更し得る。各反応器においてCHPに酸化されるクメ
ンはほんの少しの割合でしかないので、プロセスは十分
な再循環流で満たされる。したがって、図についての説
明を始めるまえに、まず主な装置が何であるかを明らか
にしておく。
ロペルオキシドに酸化する反応器(すなわちオキシダイ
ザー)である。IIは、反応器Dについての排出口中の
クメンヒドロペルオキシド濃度をフェノールプラントの
分解セクションへの供給原料に必要とされる最低限のレ
ベルまで上昇させるためのCHP濃縮装置である。
含んだ水相を除去するためのデカンターである。IV
は、反応器Aに対する供給原料を調製するための第二沈
降機(処理装置)である。Vは、反応器A、B、C及び
Dからの排ガスを凝縮してクメンと水を回収するための
凝縮器である。
水相と有機相を分離するための沈降機である。湿式酸化
プロセスは当業者には周知であるので、図1の従来技術
のプロセスについては本発明の改良点を示すのに適当と
思われるものだけを説明する。新鮮炭酸塩溶液(水中の
Na2CO3)がライン4を通じて反応器A、B、C及び
Dの各々の頂部に添加される。酸素、好ましくは酸素濃
縮空気はそれぞれライン29、30、31及び32を通
じて反応器A、B、C及びDの各々の底部に導入され
る。処理装置IVからライン3を通して、クメン及びそ
の他の酸化生成物を含んだオキシダイザー供給原料が反
応器Aの下部に導入される。処理装置IVの水性層であ
って上述の不純物を含んでいる再循環炭酸塩はライン5
を通じて反応器A、B、C及びDの頂部に導入される。
CHP、クメン及び不純物を含んだ含水有機層は反応器
Aからライン14を通じて反応器Bへ、次いで反応器B
からライン15を通じて反応器Cへ、そして反応器Cか
らライン16を通じて反応器Dへ送られる。含水有機層
は次に反応器Dを出てライン17を通じてデカンターI
IIへ送られる。反応器A及びBからの水性層はライン
8を通じて処理装置IVの再循環ループ18に再循環さ
れる。反応器C及びDからの水性層はライン19を通し
てデカンターIIIに再循環される。デカンターIII
で分離された約15〜36重量%のCHPを含む有機層
はライン20を通してCHP濃縮装置IIに送られる。
CHP含有率約82重量%のCHP生成物はライン21
を通してフェノールプラントでの分解作業へと送られ
る。CHP濃縮装置IIの残りの有機部分はライン12
を通して沈降機VIへ再循環される。フェノールプロセ
スの別の部分からのクメンを含んだα−メチルスチレン
流もライン2を通じてライン12に加えられる。新鮮ク
メンも同様にライン1を通じてライン12に加えられ、
ライン13からの水酸化ナトリウム水溶液も一緒に加え
られる。沈降機VIからの水性層はライン22を通じて
再循環ループ18に再循環される。その有機層は、デカ
ンターIIIからのライン10を通じての水性層と一緒
に、ライン23を通じて処理装置IVに直接再循環され
る。水性炭酸塩廃液はライン9を通じて処理装置IVの
再循環ループから除去される。反応器A、B、C及びD
の各々の頂部からの使用済ガスはライン11に集められ
て凝縮器Vへ再循環される。非凝縮性成分はライン25
を通して排気される。凝縮液はライン7を通して処理装
置IVにリサイクルされる。水はライン6を通じて処理
装置IVに加えられる。
て示してある。図1と番号の同じラインには変更はな
い。ただし、本発明の改良を実施するために必要とされ
る新たなラインもしくはルートを変更した旧ラインにつ
いては以下に詳細に説明する。処理装置IVの水性層で
あるNH4NaCO3を含んだ再循環炭酸塩はライン5を
通じて反応器A及びB(段階I)のみに頂部から導入さ
れる。ライン4の新鮮炭酸塩溶液及びライン26からの
水はライン4を通じて反応器C及びD(段階II)のみに
頂部から導入される。反応器C及びDを通過する向流方
向の水の流れはガスを洗浄し、水溶性不純物の除去効率
を高める。これによって有機不純物が反応器C及びD
(段階II)に入るのを防ぐ。水は処理装置IVには加え
ない。アンモニア(NH3) はライン27を通じてライン
7に、及びライン28を通じてライン10に添加され
る。ライン7内で、アンモニアは反応器A、B、C及び
Dからの排ガスの凝縮液中に存在する有機酸を即座にし
かも効率的に中和する。有機流中におけるかかる有機酸
の水溶性アンモニウム塩の形成によって、このような不
要な不純物は、反応器A及びB(段階I)を通過後に処
理装置IVの廃炭酸塩層中に容易に取り除かれ、ライン
9を通して廃棄できる。ライン10において、アンモニ
アは素早くNH4NaCO3を形成し、処理装置IVの水
性層中の有機酸の中和をさらに一段と促進する。
のに過ぎないので、前述の図2に関する記載で十分に説
明されている。以下の例に示す反応器内の温度範囲並び
に反応器の数は本発明の範囲を制限するものではない。
本発明の改良は従来のどんな湿式酸化CHPにも適用可
能であるので、温度範囲及び反応器の数は本発明の実施
には重要でない。
の模擬実験を行った。例1(比較例) 酸化プロセスを研究するための実験室装置では、高さ3
00mm及び内径30ミリのステンレス鋼製の反応器及
び連続式原料供給装置を用いた。温度を測定するため、
反応器の高さにそって熱電対センサーを設置した。反応
器温度は温度制御装置PROTERM−100で調節し
安定化させた。空気スパージャーとしてShottフィ
ルターを反応器の下部に設置した。圧力は反応器出口に
設置したマノメーターによって調節した。反応器への空
気供給量は流量計で測定した。炭化水素相の連続式原料
供給装置には、直列につながった供給容器、供給原料消
費を測定するためのガラス製ビューレット並びにミクロ
計量ポンプが含まれていた。水性水/塩流は別個の小型
計量ポンプを介して連続的に供給した。水性相と有機相
の重量比は表2に示す。
プロセスについて研究するに当たり、カスケードの各反
応器を逐次研究した。前の反応器の研究で生成した酸化
生成物を次の反応器を研究する際の供給原料として使用
した。この例は従来技術の6基の反応器のカスケードに
おける水エマルジョンクメン酸化の実験室規模での試験
の比較データを与える。
るためのオキシダイザー供給原料は、純粋クメンとCH
P濃縮段階で生成した再循環クメンとを1:3の比率で
混合して調製した。こうしてできたオキシダイザー供給
原料は、3%水酸化ナトリウム水溶液及び炭酸ナトリウ
ムと重炭酸ナトリウムの3%水溶液で処理し、次いで水
洗し、水から分離した。このようにして調製したオキシ
ダイザー供給原料はpH=7で、クメン:99.06重
量%、AP(アセトフェノン):0.043重量%、D
MBA(ジメチルベンジルアルコール):0.17重量
%、CHP:0.72重量%という組成を有していた。
ロセスを研究するに当たり、プロセスパラメーターは商
業装置のものに対応するように維持した。新鮮な10%
炭酸ナトリウム水溶液及び水再循環炭酸塩を混合して水
−塩供給流とした。
明の酸化プロセスの研究を行った。ただし、この例で
は、プロセスの第一段階(カスケードの最初の2基の反
応器)においては処理済再循環炭酸塩溶液を用いた。こ
の溶液は0.7重量%の重炭酸ナトリウムを含んでお
り、重炭酸ナトリウムと等モル比のアンモニア水溶液
(5重量%のアンモニア)で処理したものである(水−
塩溶液A)。0.7%炭酸ナトリウム水溶液と水−塩溶
液Aとの1:1比の混合物を反応器系の第3反応器(段
階I)に水−塩溶液として供給した。プロセスの第二段
階(カスケードの最後の3基の反応器)では、0.7%
炭酸ナトリウム水溶液と新鮮な水を酸化反応器に供給し
た。水−塩溶液と有機相の重量比は表3に示す。
研究を行った。ただし、この例では、0.7重量%重炭
酸塩を含む再循環炭酸塩水溶液をモル比1:2のアンモ
ニア水溶液で処理した。得られたデータを表4に示す。
従来技術の湿式酸化プロセスの流れ図。
水−エマルジョンクメン酸化プロセスの選択性を比較し
たグラフ。
本発明による湿式酸化プロセスの流れ図。
Claims (10)
- 【請求項1】 望ましくない有機酸副生物の生成を伴う
水−アルカリ性エマルジョン中でのクメンの酸化による
クメンヒドロペルオキシドの改良生産方法であって、改
良点として有機酸副生物の量に対して化学量論量以上の
NH3 を注入することが含まれる方法。 - 【請求項2】 前記NH3 を炭酸ナトリウム水溶液中に
注入してNH4NaCO3を生成する、請求項1記載の方
法。 - 【請求項3】 前記酸化が第一段階及び第二段階で行わ
れる、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 新鮮Na2CO3水溶液を、酸化生成物の
流れと向流方向に、第二段階においてのみ供給する、請
求項3記載の方法。 - 【請求項5】 前記NH3 を第二段階からの再循環水溶
液の流れに注入する、請求項3記載の方法。 - 【請求項6】 前記NH3 を第一段階及び第二段階から
の両方の再循環水溶液の流れに注入する、請求項3記載
の方法。 - 【請求項7】 第一段階及び第二段階においてクメン供
給原料流を酸化することを含んでなる酸化反応の酸性副
生物のための中和剤及び酸素源としての空気を用いる複
数の反応器のカスケード内での水エマルジョンクメン酸
化方法であって、第一段階においては水性NH4NaC
O3がクメンからクメンヒドロペルオキシドへのクメン
変換率約18重量%未満での酸化反応の酸性副生物に対
する中和剤であり、第二段階においてはNa2CO3がク
メンからクメンヒドロペルオキシドへのクメン変換率約
18重量%超での酸化反応の酸性副生物に対する中和剤
である、方法。 - 【請求項8】 前記水性NH4NaCO3が、第二段階で
中和された酸副生物にNH3 を添加して生成させたもの
である、請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 当該方法が酸化生成物濃縮装置を含んで
いて、アルカリ金属水酸化物で処理した新鮮クメン及び
酸化生成物濃縮装置からの再循環クメンを第一段階の反
応器に添加する、請求項7記載の方法。 - 【請求項10】 前記酸化がオキシダイザー容器内で実
施され、前記NH3が該オキシダイザー容器内に直接注
入される、請求項1記載の方法。
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