JPH1087421A - 高濃度コーティング二酸化チタン - Google Patents
高濃度コーティング二酸化チタンInfo
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- JPH1087421A JPH1087421A JP26360596A JP26360596A JPH1087421A JP H1087421 A JPH1087421 A JP H1087421A JP 26360596 A JP26360596 A JP 26360596A JP 26360596 A JP26360596 A JP 26360596A JP H1087421 A JPH1087421 A JP H1087421A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 生体に影響を与える、二酸化チタンの光吸収
に起因するラジカルを抑制する手段を提供する。 【課題の解決手段】 二酸化チタンの表面をチタン以外
の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩でコーティングする。
当該表面コーティング二酸化チタンは、これを1%含む
培地と含まない培地で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養
した場合、含む培地に於けるヘーラ細胞の生存率が含ま
ない培地に於けるヘーラ細胞の生存率の90%以上であ
り、光吸収によるラジカル発生を抑制している。
に起因するラジカルを抑制する手段を提供する。 【課題の解決手段】 二酸化チタンの表面をチタン以外
の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩でコーティングする。
当該表面コーティング二酸化チタンは、これを1%含む
培地と含まない培地で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養
した場合、含む培地に於けるヘーラ細胞の生存率が含ま
ない培地に於けるヘーラ細胞の生存率の90%以上であ
り、光吸収によるラジカル発生を抑制している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料原料に好適
な表面コーティング二酸化チタンに関する。
な表面コーティング二酸化チタンに関する。
【0002】
【従来の技術】二酸化チタンは隠蔽力に優れるため、メ
ークアップ化粧料や紫外線防止化粧料などで隠蔽剤、遮
光剤等として広く使用されている。二酸化チタンにおい
ては、紫外線などの光線を吸収した際、電子状態が励起
するため、これらの光線の吸収作用に優れる。この様に
光を吸収して励起した電子状態は、ラジカルを発生させ
エネルギーを放出することによって元の基底状態の戻る
ことが知られている。近年この二酸化チタンの光吸収に
起因するラジカルが生体に好ましくない影響が示唆され
ている。この為、二酸化チタンの表面を5〜6重量%金
属酸化物でコーティングすることにより、ラジカル発生
がある程度抑制されることが知られているが、この様な
表面コーティング二酸化チタンが、紫外線照射下生体に
どのような影響を与えるかは知られていなかった。又、
二酸化チタンの表面を他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸
塩でコーティングすることは全く行われていなかった。
従って、この様な他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩で
表面をコーティングした表面コーティング二酸化チタン
が光を吸収した際発生するラジカルが抑制されていて、
生体に対する影響が少ないことも全く知られていなかっ
た。更に、この様な表面コーティング二酸化チタンが化
粧料などの組成物に配合されたこともなかった。
ークアップ化粧料や紫外線防止化粧料などで隠蔽剤、遮
光剤等として広く使用されている。二酸化チタンにおい
ては、紫外線などの光線を吸収した際、電子状態が励起
するため、これらの光線の吸収作用に優れる。この様に
光を吸収して励起した電子状態は、ラジカルを発生させ
エネルギーを放出することによって元の基底状態の戻る
ことが知られている。近年この二酸化チタンの光吸収に
起因するラジカルが生体に好ましくない影響が示唆され
ている。この為、二酸化チタンの表面を5〜6重量%金
属酸化物でコーティングすることにより、ラジカル発生
がある程度抑制されることが知られているが、この様な
表面コーティング二酸化チタンが、紫外線照射下生体に
どのような影響を与えるかは知られていなかった。又、
二酸化チタンの表面を他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸
塩でコーティングすることは全く行われていなかった。
従って、この様な他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩で
表面をコーティングした表面コーティング二酸化チタン
が光を吸収した際発生するラジカルが抑制されていて、
生体に対する影響が少ないことも全く知られていなかっ
た。更に、この様な表面コーティング二酸化チタンが化
粧料などの組成物に配合されたこともなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはこの様な
状況に鑑みて、二酸化チタンの光吸収時発生するラジカ
ルと生体への影響を検討した結果、この様なラジカル
が、培養ガン細胞である、ヘーラ細胞に対して細胞毒性
を発揮することを見いだした。更に検討を重ねた結果、
従来から知られている、5〜6%の金属酸化物コーティ
ング二酸化チタンでは、このヘーラ細胞に対して充分な
細胞毒性抑制効果を発揮できないことを見いだした。こ
の様な状況下本発明は為されたものであり、本発明は、
ヘーラ細胞に対して光照射時に充分な細胞毒性抑制効果
を有する改質二酸化チタンを提供することを課題とす
る。
状況に鑑みて、二酸化チタンの光吸収時発生するラジカ
ルと生体への影響を検討した結果、この様なラジカル
が、培養ガン細胞である、ヘーラ細胞に対して細胞毒性
を発揮することを見いだした。更に検討を重ねた結果、
従来から知られている、5〜6%の金属酸化物コーティ
ング二酸化チタンでは、このヘーラ細胞に対して充分な
細胞毒性抑制効果を発揮できないことを見いだした。こ
の様な状況下本発明は為されたものであり、本発明は、
ヘーラ細胞に対して光照射時に充分な細胞毒性抑制効果
を有する改質二酸化チタンを提供することを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この様な状況を踏まえ
て、本発明者らは、光照射時に充分な細胞毒性抑制効果
を有する改質二酸化チタンを求めて鋭意研究を重ねた結
果、他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩で表面をコーテ
ィングした表面コーティング二酸化チタンにその様な性
質を見いだし、発明を完成させるに至った。更に、この
様な表面コーティング二酸化チタンが光照射時に於いて
も細胞に対する毒性が低いため、化粧料の原料として有
用であることを見いだし、発明を発展させた。以下に、
本発明について発明の実施の形態を中心に詳細に説明す
る。
て、本発明者らは、光照射時に充分な細胞毒性抑制効果
を有する改質二酸化チタンを求めて鋭意研究を重ねた結
果、他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩で表面をコーテ
ィングした表面コーティング二酸化チタンにその様な性
質を見いだし、発明を完成させるに至った。更に、この
様な表面コーティング二酸化チタンが光照射時に於いて
も細胞に対する毒性が低いため、化粧料の原料として有
用であることを見いだし、発明を発展させた。以下に、
本発明について発明の実施の形態を中心に詳細に説明す
る。
【0005】
(1)本発明の表面コーティング二酸化チタン 本発明の表面コーティング二酸化チタンは、当該表面コ
ーティング二酸化チタンを1%含む培地と含まない培地
で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養した場合、含む培地
に於けるヘーラ細胞の生存率が含まない培地に於けるヘ
ーラ細胞の生存率の90%以上であること、更に好まし
くは95%以上を特徴とする。この様な性質は、二酸化
チタンの表面を他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩で、
全量に対して10重量%以上の濃度でコーティングする
ことによって実現される。但し、このコーティング量が
高くなりすぎると二酸化チタンの隠蔽効果が損なわれる
ので、コーティング量の上限値は70重量%程度が適当
である。即ち、本発明の表面コーティング二酸化チタン
に於ける、好ましい他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩
のコーティング量は、10〜70重量%が好ましく、1
5〜65重量%がより好ましく、20〜60重量%が更
に好ましい。又、コーティングされる二酸化チタンとし
ては、二酸化チタンそのものでも良いが、鉄などの遷移
金属を結晶格子間にドープしたものも使用することがで
き、ラジカル発生が抑えられることから、ドープしたも
のが好ましい。ドープする金属としては、鉄が好まし
く、ドープする量としては二酸化チタンに対して1〜3
0重量%が好ましい。更に、従来知られている、ジルコ
ニア、アルミナ、シリカゲルなどで処理しても良い。従
来通常用いられている任意成分を含有することも可能で
ある。又、粒径としては、通常用いられている0.00
1〜10ミリミクロンが好ましい。かかる二酸化チタン
の表面をコーティングする方法としては、従来から行わ
れているコーティング方法であれば特段の限定を受けず
用いることができ、例えば、メカノケミカルに固着させ
たり、金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩等を二酸化チタン
に析出付着させ乾燥させる方法などが挙げることができ
る。これらの内ではこの析出乾燥法が好ましい。この様
にコーティングに使用する金属の炭酸塩及び/又は硫酸
塩を構成する金属としては、カルシウム及び/又はバリ
ウムが挙げられ、単層にコーティングすることも、順次
多層にコーティングすることも可能である。
ーティング二酸化チタンを1%含む培地と含まない培地
で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養した場合、含む培地
に於けるヘーラ細胞の生存率が含まない培地に於けるヘ
ーラ細胞の生存率の90%以上であること、更に好まし
くは95%以上を特徴とする。この様な性質は、二酸化
チタンの表面を他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩で、
全量に対して10重量%以上の濃度でコーティングする
ことによって実現される。但し、このコーティング量が
高くなりすぎると二酸化チタンの隠蔽効果が損なわれる
ので、コーティング量の上限値は70重量%程度が適当
である。即ち、本発明の表面コーティング二酸化チタン
に於ける、好ましい他の金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩
のコーティング量は、10〜70重量%が好ましく、1
5〜65重量%がより好ましく、20〜60重量%が更
に好ましい。又、コーティングされる二酸化チタンとし
ては、二酸化チタンそのものでも良いが、鉄などの遷移
金属を結晶格子間にドープしたものも使用することがで
き、ラジカル発生が抑えられることから、ドープしたも
のが好ましい。ドープする金属としては、鉄が好まし
く、ドープする量としては二酸化チタンに対して1〜3
0重量%が好ましい。更に、従来知られている、ジルコ
ニア、アルミナ、シリカゲルなどで処理しても良い。従
来通常用いられている任意成分を含有することも可能で
ある。又、粒径としては、通常用いられている0.00
1〜10ミリミクロンが好ましい。かかる二酸化チタン
の表面をコーティングする方法としては、従来から行わ
れているコーティング方法であれば特段の限定を受けず
用いることができ、例えば、メカノケミカルに固着させ
たり、金属の炭酸塩及び/又は硫酸塩等を二酸化チタン
に析出付着させ乾燥させる方法などが挙げることができ
る。これらの内ではこの析出乾燥法が好ましい。この様
にコーティングに使用する金属の炭酸塩及び/又は硫酸
塩を構成する金属としては、カルシウム及び/又はバリ
ウムが挙げられ、単層にコーティングすることも、順次
多層にコーティングすることも可能である。
【0006】(2)本発明の組成物 本発明の組成物は上記表面コーティング二酸化チタンを
含有することを特徴とする。かかる組成物としては、例
えば、化粧料、医薬組成物、塗料などが例示でき、中で
も特に化粧料への応用が最も好ましい。化粧料の中で
は、二酸化チタンの配合量、使用機会がともに多い、メ
ークアップ化粧料が好ましく、中でもファンデーション
などのベースメークアップ化粧料が好ましい。本発明の
組成物に於ける上記表面コーティング二酸化チタンの好
ましい含有量は、0.1〜60重量%であり、より好ま
しくは0.1〜50重量%であり、更に好ましくは0.
1〜40重量%である。本発明の組成物は、必須成分で
ある、表面コーティング二酸化チタン以外にこれら組成
物で通常使用される任意の成分を含有することができ
る。この様な任意成分としては、例えば、化粧料では、
ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭
化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、
オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレ
イルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、
オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジ
オール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、ア
ニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性
剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫
外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が例示でき、医
薬組成物では、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、糖衣
剤、崩壊剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散
剤、安定剤、pH調整剤、等張剤等が例示でき、塗料と
しては、皮膜形成剤、顔料、可塑剤、分散剤、溶剤など
が例示できる。本発明の組成物は、これらの成分を通常
の方法に従って処理することによって製造できる。
含有することを特徴とする。かかる組成物としては、例
えば、化粧料、医薬組成物、塗料などが例示でき、中で
も特に化粧料への応用が最も好ましい。化粧料の中で
は、二酸化チタンの配合量、使用機会がともに多い、メ
ークアップ化粧料が好ましく、中でもファンデーション
などのベースメークアップ化粧料が好ましい。本発明の
組成物に於ける上記表面コーティング二酸化チタンの好
ましい含有量は、0.1〜60重量%であり、より好ま
しくは0.1〜50重量%であり、更に好ましくは0.
1〜40重量%である。本発明の組成物は、必須成分で
ある、表面コーティング二酸化チタン以外にこれら組成
物で通常使用される任意の成分を含有することができ
る。この様な任意成分としては、例えば、化粧料では、
ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭
化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、
オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレ
イルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、
オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジ
オール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、ア
ニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性
剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫
外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が例示でき、医
薬組成物では、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、糖衣
剤、崩壊剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散
剤、安定剤、pH調整剤、等張剤等が例示でき、塗料と
しては、皮膜形成剤、顔料、可塑剤、分散剤、溶剤など
が例示できる。本発明の組成物は、これらの成分を通常
の方法に従って処理することによって製造できる。
【0007】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について詳細に
説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けな
いことは言うまでもない。
説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けな
いことは言うまでもない。
【0008】実施例1. 製造例 二酸化チタン85gを水500mlに分散させ、これに
硝酸カルシウム25gを水300mlに溶かして加え、
更に攪拌しながら16gの炭酸ナトリウムを水100m
lに溶かして加えた。沈殿を濾取し良く水洗し、48時
間真空乾燥して表面コーティング二酸化チタン1を91
g得た。このものは、X線解析の結果、全量に対して1
3%の炭酸カルシウムでコーティングしていることが判
明した。
硝酸カルシウム25gを水300mlに溶かして加え、
更に攪拌しながら16gの炭酸ナトリウムを水100m
lに溶かして加えた。沈殿を濾取し良く水洗し、48時
間真空乾燥して表面コーティング二酸化チタン1を91
g得た。このものは、X線解析の結果、全量に対して1
3%の炭酸カルシウムでコーティングしていることが判
明した。
【0009】実施例2. 製造例 実施例1と同様にコーティング量が32%の炭酸カルシ
ウムでコートした表面コーティング二酸化チタン2を9
4g得た。
ウムでコートした表面コーティング二酸化チタン2を9
4g得た。
【0010】実施例3. 製造例 実施例1と同様にコーティング量が57%の炭酸カルシ
ウムでコートした表面コーティング二酸化チタン3を8
7g得た。
ウムでコートした表面コーティング二酸化チタン3を8
7g得た。
【0011】実施例4. 製造例 実施例1と同様に硝酸カルシウムと硫酸ナトリウムでコ
ーティング量が61%の硫酸カルシウムでコートした表
面コーティング二酸化チタン4を89g得た。
ーティング量が61%の硫酸カルシウムでコートした表
面コーティング二酸化チタン4を89g得た。
【0012】実施例5. 製造例 実施例4と同様に、コーティング量31%の硫酸カルシ
ウムで被覆した表面コーティング二酸化チタン5を88
g得た。
ウムで被覆した表面コーティング二酸化チタン5を88
g得た。
【0013】実施例6. 製造例 実施例4と同様に、コーティング量53%の硫酸カルシ
ウムで被覆した表面コーティング二酸化チタン6を71
g得た。
ウムで被覆した表面コーティング二酸化チタン6を71
g得た。
【0014】実施例7. 製造例 実施例1と同様に、二酸化チタンを分散させた硝酸バリ
ウム水溶液を炭酸ナトリウム水溶液で処理し、コーティ
ング量が30%の炭酸バリウムでコートした、表面コー
ティング二酸化チタン7を68g得た。
ウム水溶液を炭酸ナトリウム水溶液で処理し、コーティ
ング量が30%の炭酸バリウムでコートした、表面コー
ティング二酸化チタン7を68g得た。
【0015】実施例8. 製造例 実施例7と同様に、コーティング量が65%の炭酸バリ
ウムでコートした、表面コーティング二酸化チタン8を
79g得た。
ウムでコートした、表面コーティング二酸化チタン8を
79g得た。
【0016】実施例9. 製造例 実施例1と同様に、二酸化チタンを硝酸バリウム水溶液
と硫酸ナトリウム水溶液で処理し、コーティング量が5
9%の表面コーティング二酸化チタン9を67g得た。
と硫酸ナトリウム水溶液で処理し、コーティング量が5
9%の表面コーティング二酸化チタン9を67g得た。
【0017】実施例10 実施例2の二酸化チタンを3%鉄ドープ二酸化チタンに
置き換えて、コーティング量23%の炭酸カルシウムで
コートした表面コーティング二酸化チタン10を67g
を得た。
置き換えて、コーティング量23%の炭酸カルシウムで
コートした表面コーティング二酸化チタン10を67g
を得た。
【0018】実施例11. 試験例 上記表面コーティング二酸化チタン1〜10を10%F
BS含有MEM培地に1%混ぜ、この培地に106個/
mlになるようにヘーラ細胞を植え、これにBLBラン
プとSEランプを同数装着した照射器で1J/cm2の
紫外線を照射し、これを10%FBS含有MEM培地で
5%炭酸ガス含有気流下で48時間培養し、コロニーの
形成数をカウントした。高濃度表面コーティング二酸化
チタンを含有しない培地で同様の操作を行ったものを対
照とし、対照のコロニー数で除し100を乗した値を比
生存率として求めた。比較としては、通常の二酸化チタ
ン(比較例1)とシリカ6%でコートした二酸化チタン
(比較例2)とを用いた。結果を表1に示す。これより
本発明の表面コーティング二酸化チタンは紫外線下ヘー
ラ細胞の傷害を起こしにくいことが判る。
BS含有MEM培地に1%混ぜ、この培地に106個/
mlになるようにヘーラ細胞を植え、これにBLBラン
プとSEランプを同数装着した照射器で1J/cm2の
紫外線を照射し、これを10%FBS含有MEM培地で
5%炭酸ガス含有気流下で48時間培養し、コロニーの
形成数をカウントした。高濃度表面コーティング二酸化
チタンを含有しない培地で同様の操作を行ったものを対
照とし、対照のコロニー数で除し100を乗した値を比
生存率として求めた。比較としては、通常の二酸化チタ
ン(比較例1)とシリカ6%でコートした二酸化チタン
(比較例2)とを用いた。結果を表1に示す。これより
本発明の表面コーティング二酸化チタンは紫外線下ヘー
ラ細胞の傷害を起こしにくいことが判る。
【0019】
【表1】
【0020】実施例12〜16 配合例 下記に示す処方に従って紫外線防御用のファンデーショ
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
【0021】
【表2】
【0022】実施例17〜21 配合例 下記に示す処方に従って紫外線防御用のファンデーショ
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
【0023】
【表3】
【0024】実施例22. 配合例 下記処方に従って皮膚外用医薬組成物を作成した。即
ち、イ、ロ、ハをそれぞれ80℃に加熱し、各成分を相
溶させ、イを良く混練りし、ロを加え希釈し、ニを加え
分散させ、これに徐々にハを加えて乳化して皮膚外用医
薬組成物を得た。 イ グリセリン 5 重量部 70%マルチトール水溶液 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 トリグリセリンジイソステアレート 5 重量部 インドメタシン 1 重量部 ロ 流動パラフィン 15 重量部 ジメチコン 10 重量部 ハ 水 52.6重量部 ニ 実施例10の粉体 1 重量部
ち、イ、ロ、ハをそれぞれ80℃に加熱し、各成分を相
溶させ、イを良く混練りし、ロを加え希釈し、ニを加え
分散させ、これに徐々にハを加えて乳化して皮膚外用医
薬組成物を得た。 イ グリセリン 5 重量部 70%マルチトール水溶液 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 トリグリセリンジイソステアレート 5 重量部 インドメタシン 1 重量部 ロ 流動パラフィン 15 重量部 ジメチコン 10 重量部 ハ 水 52.6重量部 ニ 実施例10の粉体 1 重量部
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ヘーラ細胞に対して光
照射時に充分な細胞毒性抑制効果を有する改質二酸化チ
タンが提供できる。
照射時に充分な細胞毒性抑制効果を有する改質二酸化チ
タンが提供できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 表面をチタン以外の金属の炭酸塩及び/
又は硫酸塩でコーティングされた二酸化チタンに於い
て、当該表面コーティング二酸化チタンを1%含む培地
と含まない培地で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養した
場合、含む培地に於けるヘーラ細胞の生存率が含まない
培地に於けるヘーラ細胞の生存率の90%以上であるこ
とを特徴とする、表面コーティング二酸化チタン。 - 【請求項2】 表面をコーティングするチタン以外の金
属の炭酸塩及び/又は硫酸塩の金属が、カルシウム及び
/又はバリウムである、請求項1に記載の表面コーティ
ング二酸化チタン。 - 【請求項3】 表面をコーティングするチタン以外の金
属の炭酸塩及び/又は硫酸塩の重量が表面コーティング
二酸化チタン全量に対して、10〜70重量%であるこ
とを特徴とする、請求項1又は2に記載の表面コーティ
ング二酸化チタン。 - 【請求項4】 全量に対して10〜70重量%のカルシ
ウム及び/又はバリウムの炭酸塩及び/又は硫酸塩から
選ばれる1種乃至は2種以上で、表面をコーティングさ
れた二酸化チタン。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の表面
コーティング二酸化チタンを含有する組成物。 - 【請求項6】 化粧料であることを特徴とする、請求項
5に記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26360596A JPH1087421A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 高濃度コーティング二酸化チタン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26360596A JPH1087421A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 高濃度コーティング二酸化チタン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1087421A true JPH1087421A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17391871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26360596A Pending JPH1087421A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 高濃度コーティング二酸化チタン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1087421A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001039814A (ja) * | 1999-07-27 | 2001-02-13 | Pola Chem Ind Inc | 粉体含有化粧料 |
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1996
- 1996-09-12 JP JP26360596A patent/JPH1087421A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001039814A (ja) * | 1999-07-27 | 2001-02-13 | Pola Chem Ind Inc | 粉体含有化粧料 |
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