JPH1087473A - 高濃度コーティング微粒子二酸化チタン - Google Patents
高濃度コーティング微粒子二酸化チタンInfo
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- JPH1087473A JPH1087473A JP26025696A JP26025696A JPH1087473A JP H1087473 A JPH1087473 A JP H1087473A JP 26025696 A JP26025696 A JP 26025696A JP 26025696 A JP26025696 A JP 26025696A JP H1087473 A JPH1087473 A JP H1087473A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 二酸化チタンが光を吸収した際、発生するラ
ジカルを養成する手段を提供する。 【課題の解決手段】 表面をチタン以外の金属の酸化物
でコーティングされた微粒子二酸化チタンに於いて、当
該表面コーティング二酸化チタンを1%含む培地と含ま
ない培地で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養した場合、
含む培地に於けるヘーラ細胞の生存率が含まない培地に
於けるヘーラ細胞の生存率の90%以上であることを特
徴とする、表面コーティング微粒子二酸化チタン。
ジカルを養成する手段を提供する。 【課題の解決手段】 表面をチタン以外の金属の酸化物
でコーティングされた微粒子二酸化チタンに於いて、当
該表面コーティング二酸化チタンを1%含む培地と含ま
ない培地で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養した場合、
含む培地に於けるヘーラ細胞の生存率が含まない培地に
於けるヘーラ細胞の生存率の90%以上であることを特
徴とする、表面コーティング微粒子二酸化チタン。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料原料に好適
な表面コーティング微粒子二酸化チタンに関する。
な表面コーティング微粒子二酸化チタンに関する。
【0002】
【従来の技術】微粒子二酸化チタンは白味が少ない上、
紫外線カット作用に優れるため、メークアップ化粧料や
紫外線防止化粧料などで遮光剤等として広く使用されて
いる。微粒子二酸化チタンにおいては、紫外線などの光
線を吸収した際、電子状態が励起するため、これらの光
線の吸収作用に優れる。この様に光を吸収して励起した
電子状態は、ラジカルを発生させエネルギーを放出する
ことによって元の基底状態の戻ることが知られている。
近年この微粒子二酸化チタンの光吸収に起因するラジカ
ルが生体に好ましくない影響が示唆されている。この
為、微粒子二酸化チタンの表面を5〜6重量%金属酸化
物でコーティングすることにより、ラジカル発生がある
程度抑制されることが知られているが、この様な表面コ
ーティング微粒子二酸化チタンが、紫外線照射下生体に
どのような影響を与えるかは知られていなかった。又、
微粒子二酸化チタンの表面を他の金属の酸化物で高い濃
度でコーティングすることは全く行われていなかった。
従って、この様な高濃度表面コーティング微粒子二酸化
チタンが光を吸収した際発生するラジカルが抑制されて
いて、生体に対する影響が少ないことも全く知られてい
なかった。更に、この様な高濃度表面コーティング微粒
子二酸化チタンが化粧料などの組成物に配合されたこと
もなかった。
紫外線カット作用に優れるため、メークアップ化粧料や
紫外線防止化粧料などで遮光剤等として広く使用されて
いる。微粒子二酸化チタンにおいては、紫外線などの光
線を吸収した際、電子状態が励起するため、これらの光
線の吸収作用に優れる。この様に光を吸収して励起した
電子状態は、ラジカルを発生させエネルギーを放出する
ことによって元の基底状態の戻ることが知られている。
近年この微粒子二酸化チタンの光吸収に起因するラジカ
ルが生体に好ましくない影響が示唆されている。この
為、微粒子二酸化チタンの表面を5〜6重量%金属酸化
物でコーティングすることにより、ラジカル発生がある
程度抑制されることが知られているが、この様な表面コ
ーティング微粒子二酸化チタンが、紫外線照射下生体に
どのような影響を与えるかは知られていなかった。又、
微粒子二酸化チタンの表面を他の金属の酸化物で高い濃
度でコーティングすることは全く行われていなかった。
従って、この様な高濃度表面コーティング微粒子二酸化
チタンが光を吸収した際発生するラジカルが抑制されて
いて、生体に対する影響が少ないことも全く知られてい
なかった。更に、この様な高濃度表面コーティング微粒
子二酸化チタンが化粧料などの組成物に配合されたこと
もなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはこの様な
状況に鑑みて、微粒子二酸化チタンの光吸収時発生する
ラジカルと生体への影響を検討した結果、この様なラジ
カルが、培養ガン細胞である、ヘーラ細胞に対して細胞
毒性を発揮することを見いだした。更に検討を重ねた結
果、従来から知られている、5〜6%の金属酸化物コー
ティング微粒子二酸化チタンでは、このヘーラ細胞に対
して充分な細胞毒性抑制効果を発揮できないことを見い
だした。この様な状況下本発明は為されたものであり、
本発明は、ヘーラ細胞に対して光照射時に充分な細胞毒
性抑制効果を有する改質微粒子二酸化チタンを提供する
ことを課題とする。
状況に鑑みて、微粒子二酸化チタンの光吸収時発生する
ラジカルと生体への影響を検討した結果、この様なラジ
カルが、培養ガン細胞である、ヘーラ細胞に対して細胞
毒性を発揮することを見いだした。更に検討を重ねた結
果、従来から知られている、5〜6%の金属酸化物コー
ティング微粒子二酸化チタンでは、このヘーラ細胞に対
して充分な細胞毒性抑制効果を発揮できないことを見い
だした。この様な状況下本発明は為されたものであり、
本発明は、ヘーラ細胞に対して光照射時に充分な細胞毒
性抑制効果を有する改質微粒子二酸化チタンを提供する
ことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この様な状況を踏まえ
て、本発明者らは、光照射時に充分な細胞毒性抑制効果
を有する改質微粒子二酸化チタンを求めて鋭意研究を重
ねた結果、高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン
にその様な性質を見いだし、発明を完成させるに至っ
た。更に、この様な高濃度表面コーティング微粒子二酸
化チタンが光照射時に於いても細胞に対する毒性が低い
ため、化粧料の原料として有用であることを見いだし、
発明を発展させた。ここで、本発明に言う微粒子とは、
粒径が0.1ミリミクロン以下のものを意味し、0.1
〜0.01ミリミクロンが好ましく、0.05〜0.0
1ミリミクロンがより好ましく、0.05〜0.02ミ
リミクロンが更に好ましい。以下に、本発明について発
明の実施の形態を中心に詳細に説明する。
て、本発明者らは、光照射時に充分な細胞毒性抑制効果
を有する改質微粒子二酸化チタンを求めて鋭意研究を重
ねた結果、高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン
にその様な性質を見いだし、発明を完成させるに至っ
た。更に、この様な高濃度表面コーティング微粒子二酸
化チタンが光照射時に於いても細胞に対する毒性が低い
ため、化粧料の原料として有用であることを見いだし、
発明を発展させた。ここで、本発明に言う微粒子とは、
粒径が0.1ミリミクロン以下のものを意味し、0.1
〜0.01ミリミクロンが好ましく、0.05〜0.0
1ミリミクロンがより好ましく、0.05〜0.02ミ
リミクロンが更に好ましい。以下に、本発明について発
明の実施の形態を中心に詳細に説明する。
【0005】
(1)本発明の表面コーティング微粒子二酸化チタン 本発明の表面コーティング微粒子二酸化チタンは、当該
表面コーティング微粒子二酸化チタンを1%含む培地と
含まない培地で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養した場
合、含む培地に於けるヘーラ細胞の生存率が含まない培
地に於けるヘーラ細胞の生存率の90%以上であるこ
と、更に好ましくは95%以上を特徴とする。この様な
性質は、微粒子二酸化チタンの表面を他の金属の酸化物
で、全量に対して10重量%以上の濃度でコーティング
することによって実現される。但し、このコーティング
量が高くなりすぎると微粒子二酸化チタンの隠蔽効果が
損なわれるので、コーティング量の上限値は70重量%
程度が適当である。即ち、本発明の表面コーティング微
粒子二酸化チタンに於ける、好ましい他の金属の酸化物
のコーティング量は、30〜70重量%が好ましく、3
5〜65重量%がより好ましく、40〜60重量%が更
に好ましい。又、コーティングされる微粒子二酸化チタ
ンとしては、微粒子二酸化チタンそのものでも良いが、
鉄などの遷移金属を結晶格子間にドープしたものも使用
することができ、ラジカル発生が抑えられることから、
ドープしたものが好ましい。ドープする金属としては、
鉄が好ましく、ドープする量としては微粒子二酸化チタ
ンに対して1〜30重量%が好ましい。更に、通常知ら
れている任意成分もこれら二酸化チタンは含有すること
ができる。かかる微粒子二酸化チタンの表面をコーティ
ングする方法としては、従来から行われているコーティ
ング方法であれば特段の限定を受けず用いることがで
き、例えば、メカノケミカルに固着させたり、金属の水
酸化物等を微粒子二酸化チタンに付着させ、その後高温
で焼き付け酸化物とする方法などが挙げることができ
る。これらの内では水酸化物の焼き付け法が付着力が強
いので好ましい。この様にコーティングに使用する金属
の酸化物を構成する金属としては、アルミニウム、珪
素、ジルコニウム等が挙げられ、これらは唯一種のみを
使用することもできるし、二種以上を混合して使用する
こともできるし、二種以上を順次多層にコーティングす
ることも可能である。
表面コーティング微粒子二酸化チタンを1%含む培地と
含まない培地で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養した場
合、含む培地に於けるヘーラ細胞の生存率が含まない培
地に於けるヘーラ細胞の生存率の90%以上であるこ
と、更に好ましくは95%以上を特徴とする。この様な
性質は、微粒子二酸化チタンの表面を他の金属の酸化物
で、全量に対して10重量%以上の濃度でコーティング
することによって実現される。但し、このコーティング
量が高くなりすぎると微粒子二酸化チタンの隠蔽効果が
損なわれるので、コーティング量の上限値は70重量%
程度が適当である。即ち、本発明の表面コーティング微
粒子二酸化チタンに於ける、好ましい他の金属の酸化物
のコーティング量は、30〜70重量%が好ましく、3
5〜65重量%がより好ましく、40〜60重量%が更
に好ましい。又、コーティングされる微粒子二酸化チタ
ンとしては、微粒子二酸化チタンそのものでも良いが、
鉄などの遷移金属を結晶格子間にドープしたものも使用
することができ、ラジカル発生が抑えられることから、
ドープしたものが好ましい。ドープする金属としては、
鉄が好ましく、ドープする量としては微粒子二酸化チタ
ンに対して1〜30重量%が好ましい。更に、通常知ら
れている任意成分もこれら二酸化チタンは含有すること
ができる。かかる微粒子二酸化チタンの表面をコーティ
ングする方法としては、従来から行われているコーティ
ング方法であれば特段の限定を受けず用いることがで
き、例えば、メカノケミカルに固着させたり、金属の水
酸化物等を微粒子二酸化チタンに付着させ、その後高温
で焼き付け酸化物とする方法などが挙げることができ
る。これらの内では水酸化物の焼き付け法が付着力が強
いので好ましい。この様にコーティングに使用する金属
の酸化物を構成する金属としては、アルミニウム、珪
素、ジルコニウム等が挙げられ、これらは唯一種のみを
使用することもできるし、二種以上を混合して使用する
こともできるし、二種以上を順次多層にコーティングす
ることも可能である。
【0006】(2)本発明の組成物 本発明の組成物は上記高濃度表面コーティング微粒子二
酸化チタンを含有することを特徴とする。かかる組成物
としては、例えば、化粧料、医薬組成物、塗料などが例
示でき、中でも特に化粧料への応用が最も好ましい。化
粧料の中では、微粒子二酸化チタンの配合量、使用機会
がともに多い、メークアップ化粧料が好ましく、中でも
ファンデーションなどのベースメークアップ化粧料が好
ましい。本発明の組成物に於ける上記高濃度表面コーテ
ィング微粒子二酸化チタンの好ましい含有量は、0.1
〜60重量%であり、より好ましくは0.1〜50重量
%であり、更に好ましくは0.1〜40重量%である。
本発明の組成物は、必須成分である、高濃度表面コーテ
ィング微粒子二酸化チタン以外にこれら組成物で通常使
用される任意の成分を含有することができる。この様な
任意成分としては、例えば、化粧料では、ワセリンやマ
イクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホ
ホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等
のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコー
ル等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等
の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多
価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類等が例示でき、医薬組成物で
は、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、糖衣剤、崩壊
剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散剤、安定
剤、pH調整剤、等張剤等が例示でき、塗料としては、
皮膜形成剤、顔料、可塑剤、分散剤、溶剤などが例示で
きる。本発明の組成物は、これらの成分を通常の方法に
従って処理することによって製造できる。
酸化チタンを含有することを特徴とする。かかる組成物
としては、例えば、化粧料、医薬組成物、塗料などが例
示でき、中でも特に化粧料への応用が最も好ましい。化
粧料の中では、微粒子二酸化チタンの配合量、使用機会
がともに多い、メークアップ化粧料が好ましく、中でも
ファンデーションなどのベースメークアップ化粧料が好
ましい。本発明の組成物に於ける上記高濃度表面コーテ
ィング微粒子二酸化チタンの好ましい含有量は、0.1
〜60重量%であり、より好ましくは0.1〜50重量
%であり、更に好ましくは0.1〜40重量%である。
本発明の組成物は、必須成分である、高濃度表面コーテ
ィング微粒子二酸化チタン以外にこれら組成物で通常使
用される任意の成分を含有することができる。この様な
任意成分としては、例えば、化粧料では、ワセリンやマ
イクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホ
ホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等
のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコー
ル等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等
の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多
価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類等が例示でき、医薬組成物で
は、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、糖衣剤、崩壊
剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散剤、安定
剤、pH調整剤、等張剤等が例示でき、塗料としては、
皮膜形成剤、顔料、可塑剤、分散剤、溶剤などが例示で
きる。本発明の組成物は、これらの成分を通常の方法に
従って処理することによって製造できる。
【0007】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について詳細に
説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けな
いことは言うまでもない。
説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けな
いことは言うまでもない。
【0008】実施例1. 製造例 微粒子二酸化チタン(粒径0.02〜0.1ミリミクロ
ン)85gを水500mlに分散させ、これに硝酸アル
ミニウム50gを水300mlに溶かして加え、更に攪
拌しながら12gの水酸化ナトリウムを水100mlに
溶かして加えた。沈殿を濾取し良く水洗し、1000℃
で48時間焼成して高濃度表面コーティング微粒子二酸
化チタン1を121g得た。このものは、X線解析の結
果、全量に対して31%アルミナでコーティングしてい
ることが判明した。
ン)85gを水500mlに分散させ、これに硝酸アル
ミニウム50gを水300mlに溶かして加え、更に攪
拌しながら12gの水酸化ナトリウムを水100mlに
溶かして加えた。沈殿を濾取し良く水洗し、1000℃
で48時間焼成して高濃度表面コーティング微粒子二酸
化チタン1を121g得た。このものは、X線解析の結
果、全量に対して31%アルミナでコーティングしてい
ることが判明した。
【0009】実施例2. 製造例 実施例1と同様にコーティング量が46%のアルミナで
コートした高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン
2を93g得た。
コートした高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン
2を93g得た。
【0010】実施例3. 製造例 実施例1と同様にコーティング量が62%のアルミナで
コートした高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン
3を65g得た。
コートした高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン
3を65g得た。
【0011】実施例4. 製造例 実施例1と同様にコーティング量が69%のアルミナで
コートした高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン
4を67g得た。
コートした高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン
4を67g得た。
【0012】実施例5. 製造例 実施例1と同様に、微粒子二酸化チタン(粒径0.02
〜0.1ミリミクロン)を分散させた珪酸ソーダの水溶
液を塩酸で中和し焼成して、コーティング量33%のシ
リカゲルで被覆した高濃度表面コーティング微粒子二酸
化チタン5を72g得た。
〜0.1ミリミクロン)を分散させた珪酸ソーダの水溶
液を塩酸で中和し焼成して、コーティング量33%のシ
リカゲルで被覆した高濃度表面コーティング微粒子二酸
化チタン5を72g得た。
【0013】実施例6. 製造例 実施例1と同様に、微粒子二酸化チタン(粒径0.02
〜0.1ミリミクロン)を分散させた珪酸ソーダの水溶
液を塩酸で中和し焼成して、コーティング量51%のシ
リカゲルで被覆した高濃度表面コーティング微粒子二酸
化チタン6を83g得た。
〜0.1ミリミクロン)を分散させた珪酸ソーダの水溶
液を塩酸で中和し焼成して、コーティング量51%のシ
リカゲルで被覆した高濃度表面コーティング微粒子二酸
化チタン6を83g得た。
【0014】実施例7. 製造例 実施例と同様に、微粒子二酸化チタン(粒径0.02〜
0.1ミリミクロン)を分散させた硝酸ジルコニウム水
溶液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、コーティング
量が30%のジルコニアでコートした、高濃度表面コー
ティング微粒子二酸化チタン7を77g得た。
0.1ミリミクロン)を分散させた硝酸ジルコニウム水
溶液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、コーティング
量が30%のジルコニアでコートした、高濃度表面コー
ティング微粒子二酸化チタン7を77g得た。
【0015】実施例8. 製造例 実施例と同様に、微粒子二酸化チタン(粒径0.02〜
0.1ミリミクロン)を分散させた硝酸ジルコニウム水
溶液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、コーティング
量が65%のジルコニアでコートした、高濃度表面コー
ティング微粒子二酸化チタン8を103g得た。
0.1ミリミクロン)を分散させた硝酸ジルコニウム水
溶液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、コーティング
量が65%のジルコニアでコートした、高濃度表面コー
ティング微粒子二酸化チタン8を103g得た。
【0016】実施例9. 製造例 実施例と同様に、高濃度表面コーティング微粒子二酸化
チタン1を分散させた硝酸ジルコニウム水溶液を水酸化
ナトリウム水溶液で中和し、ジルコニアのコーティング
量が8%の、即ち、ジルコニア8%とアルミナ12%で
コートした、高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタ
ン9を62g得た。
チタン1を分散させた硝酸ジルコニウム水溶液を水酸化
ナトリウム水溶液で中和し、ジルコニアのコーティング
量が8%の、即ち、ジルコニア8%とアルミナ12%で
コートした、高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタ
ン9を62g得た。
【0017】実施例10 実施例2の微粒子二酸化チタンを3%鉄ドープ微粒子二
酸化チタン(粒径0.02〜0.06ミリミクロン)に
置き換えて、コーティング量22%のアルミナでコート
した高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン10を
56gを得た。
酸化チタン(粒径0.02〜0.06ミリミクロン)に
置き換えて、コーティング量22%のアルミナでコート
した高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン10を
56gを得た。
【0018】実施例11. 試験例 上記高濃度表面コーティング微粒子二酸化チタン1〜1
1を10%FBS含有MEM培地に1%混ぜ、この培地
に106個/mlになるようにヘーラ細胞を植え、これ
にBLBランプとSEランプを同数装着した照射器で1
J/cm2の紫外線を照射し、これを10%FBS含有
MEM培地で5%炭酸ガス含有気流下で48時間培養
し、コロニーの形成数をカウントした。高濃度表面コー
ティング微粒子二酸化チタンを含有しない培地で同様の
操作を行ったものを対照とし、対照のコロニー数で除し
100を乗した値を比生存率として求めた。比較として
は、通常の微粒子二酸化チタン(比較例1)とシリカ6
%でコートした微粒子二酸化チタン(比較例2)とを用
いた。結果を表1に示す。これより本発明の高濃度表面
コーティング微粒子二酸化チタンは紫外線下ヘーラ細胞
の傷害を起こしにくいことが判る。又、微粒子二酸化チ
タンをコートする金属酸化物の量は通常のように6%で
は不足であり、30%以上、更に好ましくは40%以上
が必要であることが判る。
1を10%FBS含有MEM培地に1%混ぜ、この培地
に106個/mlになるようにヘーラ細胞を植え、これ
にBLBランプとSEランプを同数装着した照射器で1
J/cm2の紫外線を照射し、これを10%FBS含有
MEM培地で5%炭酸ガス含有気流下で48時間培養
し、コロニーの形成数をカウントした。高濃度表面コー
ティング微粒子二酸化チタンを含有しない培地で同様の
操作を行ったものを対照とし、対照のコロニー数で除し
100を乗した値を比生存率として求めた。比較として
は、通常の微粒子二酸化チタン(比較例1)とシリカ6
%でコートした微粒子二酸化チタン(比較例2)とを用
いた。結果を表1に示す。これより本発明の高濃度表面
コーティング微粒子二酸化チタンは紫外線下ヘーラ細胞
の傷害を起こしにくいことが判る。又、微粒子二酸化チ
タンをコートする金属酸化物の量は通常のように6%で
は不足であり、30%以上、更に好ましくは40%以上
が必要であることが判る。
【0019】
【表1】
【0020】実施例12〜16 配合例 下記に示す処方に従って紫外線防御用のファンデーショ
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
【0021】
【表2】
【0022】実施例17〜21 配合例 下記に示す処方に従って紫外線防御用のファンデーショ
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
【0023】
【表3】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ヘーラ細胞に対して光
照射時に充分な細胞毒性抑制効果を有する改質微粒子二
酸化チタンが提供できる。
照射時に充分な細胞毒性抑制効果を有する改質微粒子二
酸化チタンが提供できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 表面をチタン以外の金属の酸化物でコー
ティングされた微粒子二酸化チタンに於いて、当該表面
コーティング微粒子二酸化チタンを1%含む培地と含ま
ない培地で、紫外線照射後ヘーラ細胞を培養した場合、
含む培地に於けるヘーラ細胞の生存率が含まない培地に
於けるヘーラ細胞の生存率の90%以上であることを特
徴とする、表面コーティング微粒子二酸化チタン。 - 【請求項2】 表面をコーティングするチタン以外の金
属の酸化物の金属が、アルミニウム、ジルコニウム、珪
素から選ばれる1種乃至は2種以上である、請求項1に
記載の表面コーティング微粒子二酸化チタン。 - 【請求項3】 表面をコーティングするチタン以外の金
属の酸化物の重量が表面コーティング微粒子二酸化チタ
ン全量に対して、30〜70重量%であることを特徴と
する、請求項1又は2に記載の表面コーティング微粒子
二酸化チタン。 - 【請求項4】 表面を全重量に対して30〜70重量%
のアルミニウム、ジルコニウム、珪素から選ばれる1種
乃至は2種以上の酸化物でコートした表面コーティング
微粒子二酸化チタン。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の表面
コーティング微粒子二酸化チタンを含有する化粧料。 - 【請求項6】 紫外線防護用の化粧料であることを特徴
とする、請求項5に記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26025696A JPH1087473A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 高濃度コーティング微粒子二酸化チタン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26025696A JPH1087473A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 高濃度コーティング微粒子二酸化チタン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1087473A true JPH1087473A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17345529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26025696A Pending JPH1087473A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 高濃度コーティング微粒子二酸化チタン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1087473A (ja) |
-
1996
- 1996-09-09 JP JP26025696A patent/JPH1087473A/ja active Pending
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