JPH1087474A - 高濃度コーティング酸化鉄 - Google Patents
高濃度コーティング酸化鉄Info
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- JPH1087474A JPH1087474A JP26027996A JP26027996A JPH1087474A JP H1087474 A JPH1087474 A JP H1087474A JP 26027996 A JP26027996 A JP 26027996A JP 26027996 A JP26027996 A JP 26027996A JP H1087474 A JPH1087474 A JP H1087474A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 酸化亜鉛が光を吸収した際、発生するラジカ
ルを抑制する手段を提供する。 【課題の解決手段】 表面をチタン以外の金属の酸化物
でコーティングされた酸化鉄に於いて、当該表面コーテ
ィング酸化鉄を1%含む培地と含まない培地で、紫外線
照射後ヘーラ細胞を培養した場合、含む培地に於けるヘ
ーラ細胞の生存率が含まない培地に於けるヘーラ細胞の
生存率の90%以上であることを特徴とする、表面コー
ティング酸化鉄。
ルを抑制する手段を提供する。 【課題の解決手段】 表面をチタン以外の金属の酸化物
でコーティングされた酸化鉄に於いて、当該表面コーテ
ィング酸化鉄を1%含む培地と含まない培地で、紫外線
照射後ヘーラ細胞を培養した場合、含む培地に於けるヘ
ーラ細胞の生存率が含まない培地に於けるヘーラ細胞の
生存率の90%以上であることを特徴とする、表面コー
ティング酸化鉄。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料原料に好適
な表面コーティング酸化鉄に関する。
な表面コーティング酸化鉄に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化鉄は有色の着色力に優れるため、リ
ップカラーやファンデーション、チークカラー等のメー
クアップ化粧料や紫外線防止化粧料などで有色顔料等と
して広く使用されている。酸化鉄においては、紫外線な
どの光線を吸収した際、電子状態が励起することが知ら
れている。この様に光を吸収して励起した電子状態は、
ラジカルを発生させエネルギーを放出することによって
元の基底状態の戻ることが知られている。近年この酸化
鉄の光吸収に起因するラジカルが生体に好ましくない影
響が示唆されている。この為、酸化鉄の表面を5〜6重
量%金属酸化物でコーティングすることにより、ラジカ
ル発生がある程度抑制されることが知られているが、こ
の様な表面コーティング酸化鉄が、紫外線照射下生体に
どのような影響を与えるかは知られていなかった。又、
酸化鉄の表面を他の金属の酸化物で高い濃度でコーティ
ングすることは全く行われていなかった。従って、この
様な高濃度表面コーティング酸化鉄が光を吸収した際発
生するラジカルが抑制されていて、生体に対する影響が
少ないことも全く知られていなかった。更に、この様な
高濃度表面コーティング酸化鉄が化粧料などの組成物に
配合されたこともなかった。
ップカラーやファンデーション、チークカラー等のメー
クアップ化粧料や紫外線防止化粧料などで有色顔料等と
して広く使用されている。酸化鉄においては、紫外線な
どの光線を吸収した際、電子状態が励起することが知ら
れている。この様に光を吸収して励起した電子状態は、
ラジカルを発生させエネルギーを放出することによって
元の基底状態の戻ることが知られている。近年この酸化
鉄の光吸収に起因するラジカルが生体に好ましくない影
響が示唆されている。この為、酸化鉄の表面を5〜6重
量%金属酸化物でコーティングすることにより、ラジカ
ル発生がある程度抑制されることが知られているが、こ
の様な表面コーティング酸化鉄が、紫外線照射下生体に
どのような影響を与えるかは知られていなかった。又、
酸化鉄の表面を他の金属の酸化物で高い濃度でコーティ
ングすることは全く行われていなかった。従って、この
様な高濃度表面コーティング酸化鉄が光を吸収した際発
生するラジカルが抑制されていて、生体に対する影響が
少ないことも全く知られていなかった。更に、この様な
高濃度表面コーティング酸化鉄が化粧料などの組成物に
配合されたこともなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはこの様な
状況に鑑みて、酸化鉄の光吸収時発生するラジカルと生
体への影響を検討した結果、この様なラジカルが、培養
ガン細胞である、ヘーラ細胞に対して細胞毒性を発揮す
ることを見いだした。更に検討を重ねた結果、従来から
知られている、5〜6%の金属酸化物コーティング酸化
鉄では、このヘーラ細胞に対して充分な細胞毒性抑制効
果を発揮できないことを見いだした。この様な状況下本
発明は為されたものであり、本発明は、ヘーラ細胞に対
して光照射時に充分な細胞毒性抑制効果を有する改質酸
化鉄を提供することを課題とする。
状況に鑑みて、酸化鉄の光吸収時発生するラジカルと生
体への影響を検討した結果、この様なラジカルが、培養
ガン細胞である、ヘーラ細胞に対して細胞毒性を発揮す
ることを見いだした。更に検討を重ねた結果、従来から
知られている、5〜6%の金属酸化物コーティング酸化
鉄では、このヘーラ細胞に対して充分な細胞毒性抑制効
果を発揮できないことを見いだした。この様な状況下本
発明は為されたものであり、本発明は、ヘーラ細胞に対
して光照射時に充分な細胞毒性抑制効果を有する改質酸
化鉄を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この様な状況を踏まえ
て、本発明者らは、光照射時に充分な細胞毒性抑制効果
を有する改質酸化鉄を求めて鋭意研究を重ねた結果、高
濃度表面コーティング酸化鉄にその様な性質を見いだ
し、発明を完成させるに至った。更に、この様な高濃度
表面コーティング酸化鉄が光照射時に於いても細胞に対
する毒性が低いため、化粧料の原料として有用であるこ
とを見いだし、発明を発展させた。以下に、本発明につ
いて発明の実施の形態を中心に詳細に説明する。
て、本発明者らは、光照射時に充分な細胞毒性抑制効果
を有する改質酸化鉄を求めて鋭意研究を重ねた結果、高
濃度表面コーティング酸化鉄にその様な性質を見いだ
し、発明を完成させるに至った。更に、この様な高濃度
表面コーティング酸化鉄が光照射時に於いても細胞に対
する毒性が低いため、化粧料の原料として有用であるこ
とを見いだし、発明を発展させた。以下に、本発明につ
いて発明の実施の形態を中心に詳細に説明する。
【0005】
(1)本発明の表面コーティング酸化鉄 本発明の表面コーティング酸化鉄は、当該表面コーティ
ング酸化鉄を1%含む培地と含まない培地で、紫外線照
射後ヘーラ細胞を培養した場合、含む培地に於けるヘー
ラ細胞の生存率が含まない培地に於けるヘーラ細胞の生
存率の90%以上であること、更に好ましくは95%以
上を特徴とする。この様な性質は、酸化鉄の表面を他の
金属の酸化物で、全量に対して10重量%以上の濃度で
コーティングすることによって実現される。但し、この
コーティング量が高くなりすぎると酸化鉄の隠蔽効果が
損なわれるので、コーティング量の上限値は70重量%
程度が適当である。即ち、本発明の表面コーティング酸
化鉄に於ける、好ましい他の金属の酸化物のコーティン
グ量は、10〜70重量%が好ましく、25〜65重量
%がより好ましく、30〜60重量%が更に好ましい。
又、コーティングされる酸化鉄としては、酸化鉄そのも
のでも良いが、マンガンやニッケルなどの遷移金属を結
晶格子間にドープしたものも使用することができ、ラジ
カル発生が抑えられることから、ドープしたものが好ま
しい。ドープする金属としては、マンガンが好ましく、
ドープする量としては酸化鉄に対して1〜30重量%が
好ましい。本発明の原料となる酸化鉄はドープ剤以外に
通常知られている任意成分も含有することができる。
又、粒径としては、化粧料、医薬組成物、塗料などの汎
用性を考えると0.2〜10ミリミクロンが好ましい。
かかる酸化鉄の表面をコーティングする方法としては、
従来から行われているコーティング方法であれば特段の
限定を受けず用いることができ、例えば、メカノケミカ
ルに固着させたり、金属の水酸化物等を酸化鉄に付着さ
せ、その後高温で焼き付け酸化物とする方法などが挙げ
ることができる。これらの内では水酸化物の焼き付け法
が付着力が強いので好ましい。この様にコーティングに
使用する金属の酸化物を構成する金属としては、アルミ
ニウム、珪素、ジルコニウム等が挙げられ、これらは唯
一種のみを使用することもできるし、二種以上を混合し
て使用することもできるし、二種以上を順次多層にコー
ティングすることも可能である。
ング酸化鉄を1%含む培地と含まない培地で、紫外線照
射後ヘーラ細胞を培養した場合、含む培地に於けるヘー
ラ細胞の生存率が含まない培地に於けるヘーラ細胞の生
存率の90%以上であること、更に好ましくは95%以
上を特徴とする。この様な性質は、酸化鉄の表面を他の
金属の酸化物で、全量に対して10重量%以上の濃度で
コーティングすることによって実現される。但し、この
コーティング量が高くなりすぎると酸化鉄の隠蔽効果が
損なわれるので、コーティング量の上限値は70重量%
程度が適当である。即ち、本発明の表面コーティング酸
化鉄に於ける、好ましい他の金属の酸化物のコーティン
グ量は、10〜70重量%が好ましく、25〜65重量
%がより好ましく、30〜60重量%が更に好ましい。
又、コーティングされる酸化鉄としては、酸化鉄そのも
のでも良いが、マンガンやニッケルなどの遷移金属を結
晶格子間にドープしたものも使用することができ、ラジ
カル発生が抑えられることから、ドープしたものが好ま
しい。ドープする金属としては、マンガンが好ましく、
ドープする量としては酸化鉄に対して1〜30重量%が
好ましい。本発明の原料となる酸化鉄はドープ剤以外に
通常知られている任意成分も含有することができる。
又、粒径としては、化粧料、医薬組成物、塗料などの汎
用性を考えると0.2〜10ミリミクロンが好ましい。
かかる酸化鉄の表面をコーティングする方法としては、
従来から行われているコーティング方法であれば特段の
限定を受けず用いることができ、例えば、メカノケミカ
ルに固着させたり、金属の水酸化物等を酸化鉄に付着さ
せ、その後高温で焼き付け酸化物とする方法などが挙げ
ることができる。これらの内では水酸化物の焼き付け法
が付着力が強いので好ましい。この様にコーティングに
使用する金属の酸化物を構成する金属としては、アルミ
ニウム、珪素、ジルコニウム等が挙げられ、これらは唯
一種のみを使用することもできるし、二種以上を混合し
て使用することもできるし、二種以上を順次多層にコー
ティングすることも可能である。
【0006】(2)本発明の組成物 本発明の組成物は上記高濃度表面コーティング酸化鉄を
含有することを特徴とする。かかる組成物としては、例
えば、化粧料、医薬組成物、塗料などが例示でき、中で
も特に化粧料への応用が最も好ましい。化粧料の中で
は、酸化鉄の配合量、使用機会がともに多い、メークア
ップ化粧料が好ましく、中でもファンデーションなどの
ベースメークアップ化粧料が好ましい。本発明の組成物
に於ける上記高濃度表面コーティング酸化鉄の好ましい
含有量は、0.1〜60重量%であり、より好ましくは
0.1〜50重量%であり、更に好ましくは0.1〜4
0重量%である。本発明の組成物は、必須成分である、
高濃度表面コーティング酸化鉄以外にこれら組成物で通
常使用される任意の成分を含有することができる。この
様な任意成分としては、例えば、化粧料では、ワセリン
やマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素
類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリー
ブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルア
ルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール
等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エ
タノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸
収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が例示でき、医薬組成
物では、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、糖衣剤、崩
壊剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散剤、安
定剤、pH調整剤、等張剤等が例示でき、塗料として
は、皮膜形成剤、顔料、可塑剤、分散剤、溶剤などが例
示できる。本発明の組成物は、これらの成分を通常の方
法に従って処理することによって製造できる。この様な
酸化鉄を用いることによって、従来は酸化鉄による劣化
が知られている医薬品についても酸化鉄が添加できるよ
うになる。
含有することを特徴とする。かかる組成物としては、例
えば、化粧料、医薬組成物、塗料などが例示でき、中で
も特に化粧料への応用が最も好ましい。化粧料の中で
は、酸化鉄の配合量、使用機会がともに多い、メークア
ップ化粧料が好ましく、中でもファンデーションなどの
ベースメークアップ化粧料が好ましい。本発明の組成物
に於ける上記高濃度表面コーティング酸化鉄の好ましい
含有量は、0.1〜60重量%であり、より好ましくは
0.1〜50重量%であり、更に好ましくは0.1〜4
0重量%である。本発明の組成物は、必須成分である、
高濃度表面コーティング酸化鉄以外にこれら組成物で通
常使用される任意の成分を含有することができる。この
様な任意成分としては、例えば、化粧料では、ワセリン
やマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素
類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリー
ブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルア
ルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール
等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エ
タノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸
収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が例示でき、医薬組成
物では、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、糖衣剤、崩
壊剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散剤、安
定剤、pH調整剤、等張剤等が例示でき、塗料として
は、皮膜形成剤、顔料、可塑剤、分散剤、溶剤などが例
示できる。本発明の組成物は、これらの成分を通常の方
法に従って処理することによって製造できる。この様な
酸化鉄を用いることによって、従来は酸化鉄による劣化
が知られている医薬品についても酸化鉄が添加できるよ
うになる。
【0007】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について詳細に
説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けな
いことは言うまでもない。
説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けな
いことは言うまでもない。
【0008】実施例1. 製造例 黄色酸化鉄85gを水500mlに分散させ、これに硝
酸アルミニウム16.7gを水300mlに溶かして加
え、更に攪拌しながら4gの水酸化ナトリウムを水10
0mlに溶かして加えた。沈殿を濾取し良く水洗し、5
00℃で12時間焼成して高濃度表面コーティング黄色
酸化鉄1を86g得た。このものは、X線解析の結果、
全量に対して21%アルミナでコーティングしているこ
とが判明した。
酸アルミニウム16.7gを水300mlに溶かして加
え、更に攪拌しながら4gの水酸化ナトリウムを水10
0mlに溶かして加えた。沈殿を濾取し良く水洗し、5
00℃で12時間焼成して高濃度表面コーティング黄色
酸化鉄1を86g得た。このものは、X線解析の結果、
全量に対して21%アルミナでコーティングしているこ
とが判明した。
【0009】実施例2. 製造例 実施例1と同様にコーティング量が32%のアルミナで
コートした高濃度表面コーティング黄色酸化鉄2を71
g得た。
コートした高濃度表面コーティング黄色酸化鉄2を71
g得た。
【0010】実施例3. 製造例 実施例1と同様にコーティング量が57%のアルミナで
コートした高濃度表面コーティング黄色酸化鉄3を68
g得た。
コートした高濃度表面コーティング黄色酸化鉄3を68
g得た。
【0011】実施例4. 製造例 実施例1と同様にコーティング量が65%のアルミナで
コートした高濃度表面コーティング黄色酸化鉄4を67
g得た。
コートした高濃度表面コーティング黄色酸化鉄4を67
g得た。
【0012】実施例5. 製造例 実施例1と同様に、黄色酸化鉄を分散させた珪酸ソーダ
の水溶液を塩酸で中和し焼成して、コーティング量28
%のシリカゲルで被覆した高濃度表面コーティング黄色
酸化鉄5を63g得た。
の水溶液を塩酸で中和し焼成して、コーティング量28
%のシリカゲルで被覆した高濃度表面コーティング黄色
酸化鉄5を63g得た。
【0013】実施例6. 製造例 実施例1と同様に、黄色酸化鉄を分散させた珪酸ソーダ
の水溶液を塩酸で中和し焼成して、コーティング量58
%のシリカゲルで被覆した高濃度表面コーティング黄色
酸化鉄6を72g得た。
の水溶液を塩酸で中和し焼成して、コーティング量58
%のシリカゲルで被覆した高濃度表面コーティング黄色
酸化鉄6を72g得た。
【0014】実施例7. 製造例 実施例と同様に、黄色酸化鉄を分散させた硝酸ジルコニ
ウム水溶液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、コーテ
ィング量が34%のジルコニアでコートした、高濃度表
面コーティング黄色酸化鉄7を79g得た。
ウム水溶液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、コーテ
ィング量が34%のジルコニアでコートした、高濃度表
面コーティング黄色酸化鉄7を79g得た。
【0015】実施例8. 製造例 実施例と同様に、黄色酸化鉄を分散させた硝酸ジルコニ
ウム水溶液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、コーテ
ィング量が70%のジルコニアでコートした、高濃度表
面コーティング黄色酸化鉄8を73g得た。
ウム水溶液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、コーテ
ィング量が70%のジルコニアでコートした、高濃度表
面コーティング黄色酸化鉄8を73g得た。
【0016】実施例9. 製造例 実施例と同様に、高濃度表面コーティング黄色酸化鉄1
を分散させた硝酸ジルコニウム水溶液を水酸化ナトリウ
ム水溶液で中和し、ジルコニアのコーティング量が8%
の、即ち、ジルコニア11%とアルミナ21%でコート
した、高濃度表面コーティング黄色酸化鉄9を49g得
た。
を分散させた硝酸ジルコニウム水溶液を水酸化ナトリウ
ム水溶液で中和し、ジルコニアのコーティング量が8%
の、即ち、ジルコニア11%とアルミナ21%でコート
した、高濃度表面コーティング黄色酸化鉄9を49g得
た。
【0017】実施例10 実施例2の黄色酸化鉄を3%鉄ドープ黄色酸化鉄に置き
換えて、コーティング量38%のアルミナでコートした
高濃度表面コーティング黄色酸化鉄10を67gを得
た。
換えて、コーティング量38%のアルミナでコートした
高濃度表面コーティング黄色酸化鉄10を67gを得
た。
【0018】実施例11. 試験例 上記高濃度表面コーティング黄色酸化鉄1〜11を10
%FBS含有MEM培地に1%混ぜ、この培地に106
個/mlになるようにヘーラ細胞を植え、これにBLB
ランプとSEランプを同数装着した照射器で1J/cm
2の紫外線を照射し、これを10%FBS含有MEM培
地で5%炭酸ガス含有気流下で48時間培養し、コロニ
ーの形成数をカウントした。高濃度表面コーティング黄
色酸化鉄を含有しない培地で同様の操作を行ったものを
対照とし、対照のコロニー数で除し100を乗した値を
比生存率として求めた。比較としては、通常の黄色酸化
鉄(比較例1)とシリコーン処理黄色酸化鉄(比較例
2)とを用いた。結果を表1に示す。これより本発明の
高濃度表面コーティング黄色酸化鉄は紫外線下ヘーラ細
胞の傷害を起こしにくいことが判る。
%FBS含有MEM培地に1%混ぜ、この培地に106
個/mlになるようにヘーラ細胞を植え、これにBLB
ランプとSEランプを同数装着した照射器で1J/cm
2の紫外線を照射し、これを10%FBS含有MEM培
地で5%炭酸ガス含有気流下で48時間培養し、コロニ
ーの形成数をカウントした。高濃度表面コーティング黄
色酸化鉄を含有しない培地で同様の操作を行ったものを
対照とし、対照のコロニー数で除し100を乗した値を
比生存率として求めた。比較としては、通常の黄色酸化
鉄(比較例1)とシリコーン処理黄色酸化鉄(比較例
2)とを用いた。結果を表1に示す。これより本発明の
高濃度表面コーティング黄色酸化鉄は紫外線下ヘーラ細
胞の傷害を起こしにくいことが判る。
【0019】
【表1】
【0020】実施例12 製造例 実施例1と同様に、ベンガラを硝酸アルミニウムと水酸
化ナトリウムで処理して、コーティング率46%のアル
ミナでコートした高濃度表面コーティングベンガラ1を
98g得た。実施例11の方法によるヘーラ細胞の比生
存率は93%であった。又この時の無処理のベンガラの
比生存率は61%であった。
化ナトリウムで処理して、コーティング率46%のアル
ミナでコートした高濃度表面コーティングベンガラ1を
98g得た。実施例11の方法によるヘーラ細胞の比生
存率は93%であった。又この時の無処理のベンガラの
比生存率は61%であった。
【0021】実施例13 製造例 実施例1と同様に、ベンガラを珪酸ソーダと塩酸で処理
して、コーティング率54%のシリカでコートした高濃
度表面コーティングベンガラ2を81g得た。実施例1
1の方法によるヘーラ細胞の比生存率は97%であっ
た。又この時の無処理のベンガラの比生存率は61%で
あった。
して、コーティング率54%のシリカでコートした高濃
度表面コーティングベンガラ2を81g得た。実施例1
1の方法によるヘーラ細胞の比生存率は97%であっ
た。又この時の無処理のベンガラの比生存率は61%で
あった。
【0022】実施例14 製造例 実施例1と同様に、ベンガラを硝酸ジルコニウムと水酸
化ナトリウムで処理して、コーティング率43%のジル
コニアでコートした高濃度表面コーティングベンガラを
76g得た。実施例11の方法によるヘーラ細胞の比生
存率は99%であった。又この時の無処理のベンガラの
比生存率は61%であった。
化ナトリウムで処理して、コーティング率43%のジル
コニアでコートした高濃度表面コーティングベンガラを
76g得た。実施例11の方法によるヘーラ細胞の比生
存率は99%であった。又この時の無処理のベンガラの
比生存率は61%であった。
【0023】実施例15 製造例 実施例1と同様に、黒酸化鉄を硝酸アルミニウムと水酸
化ナトリウムで処理して、コーティング率55%のアル
ミナでコートした高濃度表面コーティング黒酸化鉄1を
101g得た。実施例11の方法によるヘーラ細胞の比
生存率は91%であった。又この時の無処理の黒酸化鉄
の比生存率は42%であった。
化ナトリウムで処理して、コーティング率55%のアル
ミナでコートした高濃度表面コーティング黒酸化鉄1を
101g得た。実施例11の方法によるヘーラ細胞の比
生存率は91%であった。又この時の無処理の黒酸化鉄
の比生存率は42%であった。
【0024】実施例16 製造例 実施例1と同様に、黒酸化鉄を珪酸ソーダと塩酸で処理
して、コーティング率51%のアルミナでコートした高
濃度表面コーティング黒酸化鉄2を92g得た。実施例
11の方法によるヘーラ細胞の比生存率は90%であっ
た。又この時の無処理の黒酸化鉄の比生存率は42%で
あった。
して、コーティング率51%のアルミナでコートした高
濃度表面コーティング黒酸化鉄2を92g得た。実施例
11の方法によるヘーラ細胞の比生存率は90%であっ
た。又この時の無処理の黒酸化鉄の比生存率は42%で
あった。
【0025】実施例17 製造例 実施例1と同様に、黒酸化鉄を硝酸ジルコニウムと水酸
化ナトリウムで処理して、コーティング率38%のジル
コニアでコートした高濃度表面コーティング黒酸化鉄3
を77g得た。実施例11の方法によるヘーラ細胞の比
生存率は93%であった。又この時の無処理の黒酸化鉄
の比生存率は42%であった。
化ナトリウムで処理して、コーティング率38%のジル
コニアでコートした高濃度表面コーティング黒酸化鉄3
を77g得た。実施例11の方法によるヘーラ細胞の比
生存率は93%であった。又この時の無処理の黒酸化鉄
の比生存率は42%であった。
【0026】実施例18〜22 配合例 下記に示す処方に従って紫外線防御用のファンデーショ
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。尚、アルミナコート二酸化チタンのコート率は4
1%であった。
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。尚、アルミナコート二酸化チタンのコート率は4
1%であった。
【0027】
【表2】
【0028】実施例23〜27 配合例 下記に示す処方に従って紫外線防御用のファンデーショ
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
ンを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合し
た後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベラ
イザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しな
がらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉
砕をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを
得た。
【0029】
【表3】
【0030】実施例28. 配合例 下記に示す処方に従ってリップカラーを作成した。即
ち、イの成分をボールミルで良く分散させ、95℃に加
熱し、予め95℃に加熱し溶解しておいたロの成分と良
く混合し、金型に充填し冷却固化してリップカラーを得
た。 (イ) 流動パラフィン 20 重量部 実施例1の酸化鉄 2 重量部 実施例12の酸化鉄 3 重量部 実施例13の酸化鉄 2 重量部 実施例15の酸化鉄 1 重量部 赤色226号 2 重量部 ソルビタンセスキオレート 0.1重量部 (ロ) マイクロクリスタリンワックス 10 重量部 カルナウバワックス 5 重量部 ビーズワックス 5 重量部 ポリエチレン粉末 2 重量部 ヒマシ油 30 重量部 ネオペンチルグリコールジイソオクタネート 17.9重量部
ち、イの成分をボールミルで良く分散させ、95℃に加
熱し、予め95℃に加熱し溶解しておいたロの成分と良
く混合し、金型に充填し冷却固化してリップカラーを得
た。 (イ) 流動パラフィン 20 重量部 実施例1の酸化鉄 2 重量部 実施例12の酸化鉄 3 重量部 実施例13の酸化鉄 2 重量部 実施例15の酸化鉄 1 重量部 赤色226号 2 重量部 ソルビタンセスキオレート 0.1重量部 (ロ) マイクロクリスタリンワックス 10 重量部 カルナウバワックス 5 重量部 ビーズワックス 5 重量部 ポリエチレン粉末 2 重量部 ヒマシ油 30 重量部 ネオペンチルグリコールジイソオクタネート 17.9重量部
【0031】実施例29. 配合例 下記処方に従って皮膚外用医薬組成物を作成した。即
ち、イ、ロ、ハをそれぞれ80℃に加熱し、各成分を相
溶させ、イを良く混練りし、ロを加え希釈し、ニを加え
分散させ、これに徐々にハを加えて乳化して皮膚外用医
薬組成物を得た。 イ グリセリン 5 重量部 70%マルチトール水溶液 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 トリグリセリンジイソステアレート 5 重量部 インドメタシン 1 重量部 ロ 流動パラフィン 15 重量部 ジメチコン 10 重量部 ハ 水 52.6重量部 ニ 実施例10の粉体 1 重量部
ち、イ、ロ、ハをそれぞれ80℃に加熱し、各成分を相
溶させ、イを良く混練りし、ロを加え希釈し、ニを加え
分散させ、これに徐々にハを加えて乳化して皮膚外用医
薬組成物を得た。 イ グリセリン 5 重量部 70%マルチトール水溶液 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 トリグリセリンジイソステアレート 5 重量部 インドメタシン 1 重量部 ロ 流動パラフィン 15 重量部 ジメチコン 10 重量部 ハ 水 52.6重量部 ニ 実施例10の粉体 1 重量部
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ヘーラ細胞に対して光
照射時に充分な細胞毒性抑制効果を有する改質酸化鉄が
提供できる。
照射時に充分な細胞毒性抑制効果を有する改質酸化鉄が
提供できる。
Claims (9)
- 【請求項1】 表面を酸化鉄以外の金属の酸化物でコー
ティングされた酸化鉄に於いて、当該表面コーティング
酸化鉄を1%含む培地と含まない培地で、紫外線照射後
ヘーラ細胞を培養した場合、含む培地に於けるヘーラ細
胞の生存率が含まない培地に於けるヘーラ細胞の生存率
の90%以上であることを特徴とする、表面コーティン
グ酸化鉄。 - 【請求項2】 表面をコーティングする酸化鉄以外の金
属の酸化物の金属が、アルミニウム、ジルコニウム、珪
素から選ばれる1種乃至は2種以上である、請求項1に
記載の表面コーティング酸化鉄。 - 【請求項3】 表面をコーティングする酸化鉄以外の金
属の酸化物の重量が表面コーティング酸化鉄全量に対し
て、10〜70重量%であることを特徴とする、請求項
1又は2に記載の表面コーティング酸化鉄。 - 【請求項4】 酸化鉄が黄色酸化鉄、ベンガラ、黒酸化
鉄から選ばれる1種乃至は2種以上である、請求項1〜
3の何れか一項に記載の表面コーティング酸化鉄を含有
する組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の表面
コーティング酸化鉄を含有する組成物。 - 【請求項6】 化粧料であることを特徴とする、請求項
5に記載の組成物。 - 【請求項7】 アルミニウム、ジルコニウム及び珪素か
ら選ばれる1種乃至は2種以上の酸化物で表面をコーテ
ィングした酸化鉄。 - 【請求項8】 表面をコートするアルミニウム、ジルコ
ニウム及び珪素から選ばれる1種乃至は2種以上の酸化
物の重量が、全量に対して10〜70重量%である、請
求項7に記載の酸化鉄。 - 【請求項9】 酸化鉄が黄色酸化鉄、ベンガラ、黒色酸
化鉄から選ばれる1種乃至は2種以上である、請求項7
又は8に記載の酸化鉄。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26027996A JPH1087474A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 高濃度コーティング酸化鉄 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26027996A JPH1087474A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 高濃度コーティング酸化鉄 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1087474A true JPH1087474A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17345850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26027996A Pending JPH1087474A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 高濃度コーティング酸化鉄 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1087474A (ja) |
-
1996
- 1996-09-09 JP JP26027996A patent/JPH1087474A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040816 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040824 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |