JPH1087291A - 平行リンク式リフト装置 - Google Patents

平行リンク式リフト装置

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JPH1087291A
JPH1087291A JP24498196A JP24498196A JPH1087291A JP H1087291 A JPH1087291 A JP H1087291A JP 24498196 A JP24498196 A JP 24498196A JP 24498196 A JP24498196 A JP 24498196A JP H1087291 A JPH1087291 A JP H1087291A
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JP
Japan
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lift
cover plate
lift device
base
cover
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JP24498196A
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English (en)
Inventor
Sukemasa Hori
祐正 堀
Junichi Shiotani
純一 塩谷
Hideki Fujimoto
英樹 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Meikikou Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Meikikou Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降式の医療用ベット等に用いられる平行リ
ンク式リフト装置のカバーにおいて、従来のジャバラを
用いる構成では収縮時の幅寸法が大きくなるためにリフ
ト装置のコンパクト化を図ることができず、またその耐
久性もよくなかった。そこで、本発明では、従来のジャ
バラを廃止して、コンパクトかつ耐久性の高いカバーを
備えた平行リンク式リフト装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 基台2と昇降台3との間に介在したリン
クアーム4,5の回動により昇降台3が平行に昇降動さ
れる平行リンク式リフト装置1であって、リンクアーム
4,5の回動面に沿って、複数のカバー板21b,2
2,23bを、昇降台3と基台2との間に掛け渡し、か
つ昇降台3と基台2に対して回転可能に支持し、該複数
のカバー板21b,22,23bが、昇降台3の昇降動
に伴って相互に重なり合ってリンクアーム4,5の回動
面を遮蔽する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば昇降形式
の医療用ベッドに用いられるリフト装置であって、昇降
台と基台との間に介在されたリンクアームの回動により
昇降台が平行に昇降動される平行リンク式リフト装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、医療用ベッドあるいは診察台に
用いられる平行リンク式リフト装置にあっては、使用場
所の特殊性等を考慮してリンクアームや駆動源としての
油圧シリンダ等からなるリフト機構30aの周囲をカバ
ーする必要があり、このために従来は例えば図6および
図7に示すように平行リフト装置30の昇降台31と基
台32との間に、リフト機構の周囲を取り囲むようにし
てジャバラ33を取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなジャバラ方式を用いると、昇降台31を下降させた
ときすなわちジャバラ33が収縮したときに側方へ張り
出してその幅寸法dが大きくなるため、リフト装置30
全体としてコンパクト化を図ることが困難であった。
【0004】また、ジャバラ33には通常ナイロン等を
素材とする柔軟なシート材が用いられるので耐久性が低
いという問題があり、さらには特にその製作数が少数で
ある場合には、コストの点からその色が1色に限定され
る等の制約があり、このため例えば医療用ベットのリフ
ト装置に用いる場合に、色分け模様を施したり、特定の
マークを着色するといった柔軟性に欠ける問題があっ
た。
【0005】本発明は、これら従来の問題に鑑みなされ
たもので、リフト装置のコンパクト化を図り、かつ耐久
性あるいは着色の柔軟性に優れたカバーを有する平行リ
ンク式リフト装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
のリフト装置は、基台と昇降台との間に介在されたリン
クアームの回動により前記昇降台が平行に昇降動される
平行リンク式リフト装置であって、前記リンクアームの
回動面に沿って、複数のカバー板を、前記昇降台と前記
基台との間に掛け渡し、かつ前記昇降台と前記基台に対
して回転可能に支持し、該複数のカバー板が、前記昇降
台の昇降動に伴って相互に重なり合って、前記リンクア
ームの回動面を遮蔽する構成としたことを特徴とする。
【0007】このリフト装置によれば、相互に重なり合
う複数のカバー板によってリンクアームの回動面側がカ
バーされ、各カバー板はリンクアームの回動面に沿った
面上を上下に回動するだけであるので、ジャバラのよう
に伸縮に伴って側方へ張り出すことがない。このことか
ら、この複数のカバー板の板厚の合計が当該リフト装置
のカバーの幅となり、従って各カバー板の板厚を十分に
薄くすることにより従来のジャバラ式に比してカバーと
しての幅を小さくすることができ、これにより当該リフ
ト装置のコンパクト化を図ることができる。
【0008】また、複数のカバー板がそれぞれ剛性を有
しているので、従来のジャバラ式に比してカバーの耐久
性が向上する。なお、カバー板には、樹脂板、木材板あ
るいは鋼板等の金属板を用いることができ、これらはナ
イロン等の柔軟なシート材を素材とするジャバラに比し
て十分に高い剛性を有している。
【0009】請求項2記載のリフト装置は、請求項1記
載のリフト装置であって、上側のカバー板が下側のカバ
ー板に対して外側から重ね合わせられる構成としたこと
を特徴とする。
【0010】このリフト装置によれば、請求項1記載の
構成による作用効果に加えて、上側のカバー板と下側の
カバー板との間の隙間からほこりやゴミ等の異物が侵入
しにくくなり、これにより当該リフト装置の作動不良を
未然に防止できる。
【0011】請求項3記載のリフト装置は、請求項1記
載のリフト装置であって、相互に重なり合う一方のカバ
ー板には、相互間の隙間を埋めつつ他方のカバー板に摺
接される摺接部材を取り付けたことを特徴とする。
【0012】このリフト装置によれば、請求項1記載の
構成による作用効果に加えて、カバー板の板厚方向の変
形が抑制され、この点で当該リフト装置のカバーの耐久
性が向上する。また、摺接部材により相互重なり合う部
分の隙間が埋められるので、異物の侵入をより確実に防
止できる。さらに、摺接部材に柔軟性の素材を用いるこ
とにより、カバー板同士が直接摺接し合う構成に比して
カバー板の損傷を防止できる。これは、カバー板に塗装
処理を施した場合に特に有効であり、その払拭作用とも
相まってキズのない良好な塗装状態を長期間にわたって
維持できる。
【0013】請求項4記載のリフト装置は、請求項1記
載のリフト装置であって、カバー板は鋼板を素材として
製作されていることを特徴とする。
【0014】このリフト装置によれば、請求項1記載の
構成による作用効果に加えて、より高い耐久性を有する
カバーを低コストで提供できる。
【0015】請求項5記載のリフト装置は、請求項4記
載のリフト装置であって、カバー板が塗装により着色さ
れていることを特徴とする。
【0016】このリフト装置によれば、請求項4記載の
構成による作用効果に加えて、カバー板が鋼板であるが
故に、任意の色の塗装処理を施すことが容易になり、こ
の点で製作台数が少ない場合であっても大きなコストを
かけることなく、カバー板を様々な色あるいは模様に塗
装処理して当該リフト装置の商品価値を高めることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図5に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係る
平行リンク式リフト装置(以下、単に「リフト装置」と
いう)1の上昇時の状態が示され、図2および図3には
その下降時の状態が示されている。当該リフト装置1に
おけるリフト機構そのものについては特に変更を要する
ものではないが、以下簡単に説明する。なお、以下の説
明において図1の正面を当該リフト装置1の正面若しく
は正面側といい、その反対側を背面若しくは背面側とい
い、図1において左右側面をそのまま左右側面若しくは
左右側部という。
【0018】このリフト装置1は、基台2と昇降台3と
上リンクアーム4,4と下リンクアーム5,5と駆動源
としての油圧シリンダ6を備えている。昇降台3には例
えば診察台(ベッド)3aが取付けられる。
【0019】2本の上リンクアーム4,4の下端部は、
支持ロッド7を介して基台2の左右中程の正面側と背面
側にそれぞれ回転可能に支持され、上端部は支持ロッド
8を介して昇降台3の右側部寄りの正面側と背面側にそ
れぞれ回転可能に支持されている。なお、両上リンクア
ーム4,4は相互に平行に支持されている。
【0020】また、2本の下リンクアーム5,5の下端
部は、支持ロッド9を介して基台2の左端部の正面側と
背面側にそれぞれ回転可能に支持され、上端部は支持ロ
ッド10を介して昇降台3の左端部の正面側と背面側に
それぞれ回転可能に支持されている。なお、この両下リ
ンクアーム5,5も相互に平行に支持されている。
【0021】このように支持された上リンクアーム4と
下リンクアーム5と基台2と昇降台3との間で2組の平
行リンク機構が構成され、従って両平行リンク機構は当
該リフト装置1の正面および背面をその回動面(リンク
アーム4,5の回動する面)として動作する。また、両
平行リンク機構が連動して動作することにより、昇降台
3が基台2に対して平行に昇降動する。
【0022】次に、油圧シリンダ6は、図3に示すよう
に2組の平行リンク機構の間に配置されている。この油
圧シリンダ6のヘッド側は支持ロッド11を介して基台
2の上面に回転可能に支持され、ロッド先端側は上記支
持ロッド8に回転可能に支持されている。このように組
み込まれた油圧シリンダ6が突き出し方向に作動する
と、支持ロッド8が上方へ移動するため上リンクアーム
4が上方(図示時計回り方向)に回動し、これに連動し
て下リンクアーム5も同方向に回動し、これにより昇降
台3が平行に上昇する。
【0023】逆に、この上昇位置において、油圧シリン
ダ6が引込み方向に作動すると、支持ロッド8が下方へ
移動するので上リンクアーム4が下方(図示反時計回り
方向)に回動し、またこれに連動して下リンクアーム5
も下方に回動し、これにより昇降台3が平行に下降す
る。昇降台3の下降端は、図2に示すように上リンクア
ーム4が、基台2に設けたストッパ12に当接すること
により規制されている。なお、図1および図2に示すよ
うに油圧シリンダ6のヘッド側は、支持ロッド7,9の
間であって、上記動作を得るのに適切な位置に設定され
ている。
【0024】図中12は、油圧シリンダ6を作動させる
ための油圧ユニットおよびその周辺機器であり、これら
は基台2の上面に設置されて、箱体形状のカバー13に
よりカバーされている。
【0025】このように構成されたリフト装置1の、特
に2組の平行リンク機構の周囲にはカバー20が取付け
られている。図4および図5には、このカバー20が単
独で示されている。なお、図1〜図3では、このカバー
20が二点鎖線で示されている。
【0026】このカバー20は、断面コ字形をなす1個
の上カバー板21と、平板形状をなす2枚の中カバー板
22,22と、同じく断面コ字形をなす1個の下カバー
板23から構成されている。各カバー板21〜23は、
それぞれ薄鋼板を所定寸法に切断し、あるいは曲げ加工
して製作されている。
【0027】上カバー板21は、本体21aと、本体2
1aの両端にほぼ直角に連設された側板21b,21b
を有しており、両上リンクアーム4,4に上方から被せ
るように跨がって取付けられている。このため、この上
カバー板21は支持ロッド8を中心にして昇降台3に対
して回転可能であり、また支持ロッド7を中心にして基
台2に対して回転可能となっている。但し、この上カバ
ー板21の両側板21b,21bが支持ロッド8,7に
直接回転支持されているのではなく、両上アーム4,4
に固定されることにより、当該上カバー板21は間接的
に昇降台3および基台2に対して回転可能となってい
る。
【0028】このように取付けられた上カバー板21の
両側板21b,21bが、上下リンクアーム4,5の回
動面(当該リフト装置1の正面および背面)に沿って、
当該リフト装置1の正面および背面の一部を分担してカ
バーし、本体21aが両上リンクアーム4,4間に掛け
渡し状に位置して、当該リフト装置1の右側部をカバー
している。
【0029】この上カバー板21の両側板21b,21
bの内側に、平板形状の中カバー板22,22が配置さ
れている。両中カバー板22,22も、それぞれ昇降台
3と基台2との間に掛け渡し状に配置されて、その上部
が支持ピン22aを介して昇降台3の正面および背面に
それぞれ回転可能に支持され、その下部が支持ピン22
bを介して基台2の正面および背面にそれぞれ回転可能
に支持され、これにより両中カバー板22,22が当該
リフト装置1の正面および背面の一部を分担してカバー
している。
【0030】この中カバー板22,22と、上カバー板
21の側板21bとは、昇降台3の昇降動作に伴う回動
によって相互に面方向にスライドするのであるが、昇降
台3が上昇端に至って相互に最も離れた位置(重なり合
う部分が最も少なくなる位置)に至った状態であって
も、両者22,21bが一定以上の幅で重なり合うよ
う、その寸法(面積)が適切に設定されている。
【0031】上カバー板21の両側板21b,21bの
内面側には、それぞれ摺動部材21cが同側板21bの
下端縁に沿って取付けられており、この摺動部材21c
は常時中カバー板22の外側面に摺接されるようになっ
ている。また、この摺接部材21cにより、側板21b
と中カバー板22のとの間に形成されて隙間が埋められ
る。
【0032】また、中カバー板22の上部および下部の
内面には、基台2および昇降台3の正面および背面に取
付けられた振れ止めガイド2a,3aが当接されてお
り、これにより当該中カバー板22,22の基台2およ
び昇降台3に対して平行が保持され、また当該リフト装
置1の振動等によるこの中カバー板22,22のガタ付
きが防止されるようになっている。
【0033】1枚の中カバー板22の上部と下部がそれ
ぞれ支持ピン22a,22bを介して1箇所づつで支持
されただけでは、その板厚方向のガタ付きが大きいので
あるが、支持ピン22a,22bから適切に間隔をおい
て位置がこの振れ止めガイド2a,3aで受けられるこ
とによりこのガタ付きを抑制できる。
【0034】昇降台3の昇降動作時には、中カバー板2
2はそれぞれ支持ピン22a,22bを中心にして昇降
台3および基台2に対して回転するので、この際には振
れ止めガイド2a,3aが中カバー板22の内面に摺接
されることとなる。なお、この振れ止めガイド2a,3
aの位置は、中カバー板22が昇降台3および基台2に
対して回動しても常時中カバー板22の内面に当接され
る位置に設定されている。
【0035】次に、両中カバー板22,22の内側に
は、下カバー板23の側板23b,23bが配置されて
いる。この下カバー板23は、本体23aと、本体23
aの両端にほぼ直角に連設された側板23b,23bを
有するコ字状をなし、両下リンクアーム5,5に下方か
ら被せるように跨がって取付けられている。このため、
この下カバー板23も、支持ロッド10を中心にして昇
降台3に対して回転可能であり、また支持ロッド9を中
心にして基台2に対して回転可能となっている。但し、
前記上カバー板21と同様、この下カバー板23の両側
板23b,23bが支持ロッド10,9に対して直接回
転支持されているのではなく、両下アーム5,5に固定
されることにより、当該下カバー板23は間接的に昇降
台3および基台2に対して回転可能となっている。
【0036】このように取付けられた下カバー板23の
両側板23b,23bが、上下リンクアーム4,5の回
動面(当該リフト装置1の正面および背面)に沿って、
当該リフト装置1の正面および背面の一部を分担してカ
バーし、本体23aが両下リンクアーム5,5間に掛け
渡し状に位置して、当該リフト装置1の左側部をカバー
している。
【0037】この下カバー板23の両側板23b,23
bと中カバー板22とも、昇降台3の昇降動作に伴う回
動によって相互に面方向にスライドするのであるが、昇
降台3が上昇端に至って相互に最も離れた位置(重なり
合う部分が最も少なくなる位置)に至った状態であって
も、両者23b,22が一定以上の幅で重なり合うよ
う、その寸法(面積)が適切に設定されている。
【0038】また、中カバー板22,22の内側面に
は、それぞれ摺動部材22cが同中カバー板22の下端
縁に沿って取付けられており、この摺動部材22cは常
時下カバー板23の側板23bの外側面に摺接されるよ
うになっている。さらに、この摺動部材22cにより、
中カバー板22と側板23bとの間に形成される隙間が
埋められる。
【0039】このように構成されたカバー20によれ
ば、リフト装置1の正面および背面が、それぞれ上カバ
ー板21の側板21bと中カバー板22と下カバー板2
3の側板23bによりカバーされ、右側部が上カバー板
21の本体21aによりカバーされ、左側部が下カバー
板23の本体23aによりカバーされる。
【0040】昇降台3の上昇過程において、上カバー板
21は支持ロッド7を中心にして図示時計回り方向に回
動し、中カバー板22,22は支持ピン3aを中心にし
て同じく図示時計回り方向に回動し、下カバー板23は
支持ロッド9を中心にして同じく図示時計回り方向に回
動する。各カバー板21〜23の回動動作に伴って、側
板21bと中カバー板22と側板23bはそれぞれ相互
に離れる方向にスライドし、この間、摺動部材21cが
中カバー板22の外側面に摺接され、摺動部材22cが
側板23bの外側面に摺接される。また、摺接部材21
c,22cにより側板21bと中カバー板22との間隔
および中カバー板22と側板23bとの間隔が一定の保
持される。
【0041】このように側板21bと中カバー板22と
側板23bとを相互にスライドさせつつ、昇降台3が上
昇端に至ると、図4に示すように当該カバー20が最も
伸長した状態となり、この状態であっても側板21bの
下端縁が中カバー板22の上端縁に重なり、また中カバ
ー板22の下端縁が側板23bの上端縁に重なってお
り、これによりリフト装置1の正面側および背面側がカ
バーされた状態に維持される。
【0042】昇降台3の下降過程において、上カバー板
21は支持ロッド7を中心にして図示反時計回り方向に
回動し、中カバー板22,22は支持ピン3aを中心に
して同じく図示反時計回り方向に回動し、下カバー板2
3は支持ロッド9を中心にして同じく図示反時計回り方
向に回動する。こうして昇降台3が下降端に至ると、図
5に示すように当該カバー20が最も収縮した状態とな
る。
【0043】なお、各カバー板21〜23の回動動作に
伴って、側板21bと中カバー板22と側板23bはそ
れぞれ相互に接近する方向(重なり合う部分が多くなる
方向)にスライドし、この間、摺動部材21cが中カバ
ー板22の外側面に摺接され、摺動部材22cが側板2
3bの外側面に摺接される点は、上昇過程と同様であ
る。また、摺接部材21c,22cにより側板21bと
中カバー板22との間隔および中カバー板22と側板2
3bとの間隔が一定に保持される。
【0044】以上説明したように、本実施形態のリフト
装置1によれば、昇降台3の昇降動作に伴って、上カバ
ー板21の側板21b,21bと、中カバー板22,2
2と、下カバー板23の側板23b,23bがそれぞれ
上下に回動することにより、当該リフト装置1の正面側
および背面側をカバーする構成であるので、従来のジャ
バラ形式のように昇降台3の下降に伴って側方へはみ出
すことがなく、カバー20の片側の幅は、側板21bと
中カバー22と側板23bの板厚の合計寸法Dであり、
これは変化しない。
【0045】このことから、従来のジャバラ方式におけ
るカバー(ジャバラ33)の幅寸法dに比してカバー2
0の片側の幅寸法Dを小さくすることができ、これによ
りリフト装置1をコンパクトにすることができる。
【0046】また、各カバー板21〜23が鋼板で製作
されているので、従来のジャバラ方式に比して耐久性を
高めることができる。
【0047】さらに、中カバー22は振れ止めガイド2
a,3aにより板厚方向のガタ付きが防止されているの
で、リフト装置1の振動等によるガタ付きが防止され、
また昇降動作時における側板21bや側板23bに対す
る干渉が防止され、これによりリフト装置1の良好な動
作を確保できる。
【0048】また、上カバー21の側板21bの内側に
中カバー22が配置され、中カバー22の内側に下カバ
ー23の側板23bが配置されているので、相互間の隙
間を経て内部へゴミ等の異物が侵入することを防止で
き、この点でもリフト装置1のトラブルを未然に防止で
きる。
【0049】さらに、上カバー板21の側板21bと中
カバー板22との間、および中カバー板22と下カバー
板23の側板23bとの間にそれぞれ摺動部材21c,
22cが介在されているので、カバー板21〜23の板
厚方向の変形が抑制され、側方からの外力に対しても高
い耐久性を発揮する。また、摺接部材21c,22cに
より相互重なり合う部分の隙間が埋められるので、この
点でも内部への異物の侵入が防止される。
【0050】また、摺接部材21c,22cに柔軟性の
素材を用いることにより、側板21bと中カバー板22
あるいは中カバー板22と側板23bが直接相互に摺接
し合うことがないので、これらの傷つきを防止できる。
これによれば、カバー板21〜23に塗装処理を施した
場合に、その払拭作用とも相まってキズのない良好な塗
装状態を長期間にわたって維持できる。
【0051】さらに、カバー板21〜23は鋼板製であ
るので塗装が容易であり、この点で製作台数が少ない場
合であっても大きなコストをかけることなく、カバー板
21〜23を様々な色あるいは模様に塗装処理して医療
用ベッド等の商品価値(付加価値)を高めることができ
る。
【0052】以上説明した実施形態には種々変更を加え
ることが可能である。例えば、昇降台3の昇降距離が比
較的少ないのであれば、中カバー板22を廃止して、上
カバー板21と下カバー板23の2段構成とすることも
できる。この場合であっても、昇降台3が上昇端に至っ
た時点において、側板21bの下端縁と側板23bの上
端縁が重なり合うようにそれぞれの寸法を設定すればよ
い。
【0053】また、各カバー板21〜23は例示したよ
うに鋼板製とする場合の他、プラスチック製あるいは木
製とすることも可能である。
【0054】最後に、上カバー板21および下カバー板
23は、それぞれ本体部21a,23aと側板21b,
23bからなるコ字形に形成する構成で例示したが、そ
れぞれを別体で形成して、側板21b,21bを上リン
クアーム4,4に取付け、側板23b,23bを下リン
クアーム5,5に取り付ける構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、昇降台が上
昇端に至った時点におけるリフト装置の全体正面図であ
る。なお、図1〜図3では、各カバー板21〜23が二
点鎖線で示されている。
【図2】昇降台が下降端に至った時点におけるリフト装
置の全体正面図である。
【図3】リフト装置の平面図である。
【図4】図1のA−A線矢視方向から見た、伸長時にお
けるカバーの断面斜視図である。
【図5】図2のB−B線矢視方向から見た、収縮時にお
けるカバーの断面斜視図である。
【図6】従来のジャバラ方式が適用されたリフト装置の
正面図である。
【図7】同じく、従来のジャバラ方式が適用されたリフ
ト装置の側面図である。
【符号の説明】
1…平行リンク式リフト装置 2…基台、2a…振れ止めガイド 3…昇降台、3a…振れ止めガイド 4…上リンクアーム、5…下リンクアーム 6…油圧シリンダ、7〜10…支持ロッド 20…カバー 21…上カバー板、21b…側板、21c…摺動部材 22…中カバー板、22c…摺動部材 23…下カバー板、23b…側板 33…ジャバラ d…収縮時のジャバラの幅寸法 D…カバー20の片側の幅寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 英樹 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と昇降台との間に介在されたリンク
    アームの回動により前記昇降台が平行に昇降動される平
    行リンク式リフト装置であって、 前記リンクアームの回動面に沿って、複数のカバー板
    を、前記昇降台と前記基台との間に掛け渡し、かつ前記
    昇降台と前記基台に対して回転可能に支持し、該複数の
    カバー板が、前記昇降台の昇降動に伴って相互に重なり
    合って、前記リンクアームの回動面を遮蔽する構成とし
    たことを特徴とする平行リンク式リフト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリフト装置であって、上
    側のカバー板が下側のカバー板に対して外側から重ね合
    わせられる構成としたことを特徴とする平行リンク式リ
    フト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリフト装置であって、相
    互に重なり合う一方のカバー板には、相互間の隙間を埋
    めつつ他方のカバー板に摺接される摺接部材を取り付け
    たことを特徴とする平行リンク式リフト装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリフト装置であって、カ
    バー板は鋼板を素材として製作されていることを特徴と
    する平行リンク式リフト装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のリフト装置であって、カ
    バー板が塗装により着色されていることを特徴とする平
    行リンク式リフト装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084960A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Kiyoshi Kato 段差対応移動補助装置
CN103011034A (zh) * 2012-12-25 2013-04-03 枣庄矿业(集团)有限责任公司田陈煤矿 架空乘人装置气控自动升降平台
JP2017209721A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 村田 彰久 水平型自動溶接装置
WO2023056187A1 (en) * 2021-09-28 2023-04-06 Best Process Solutions, Inc Lift and guard

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