JP2017209721A - 水平型自動溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークをマンドレルに正確且つ迅速にセットし易くなると共に、直径の大きなワークであってもテーブルリフターユニットで支持することができ、また、テーブルリフターユニットのメンテナンスを行い易くする。
【解決手段】フレーム、マンドレル、バックバー、センター位置決め機構、クランプ機構、溶接装置及びテーブルリフターユニット7備え、前記テーブルリフターユニットは、リフターベース28とテーブル29と一対の下部リニアガイド30と一対の上部リニアガイド31と一対の伸縮アーム32とボールネジ機構33と、ボールネジ機構33を作動させる正逆回転可能なモータ34と、テーブルの上面に設けられ、ワークWを水平姿勢で支持するワーク受けローラ35とを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ステンレス板や鋼板、銅板、アルミ板等の金属板を円筒状に曲げ加工して成るワークを水平姿勢のマンドレルで支持し、マンドレルに設けたバックバー上でワークの円周方向両端をTIG溶接用トーチにより突合せ溶接してパイプやドラム、ベローズ等の筒体を作製するようにした水平型自動溶接装置の改良に係り、特に、ワークをマンドレルにセットする際に、マンドレルの下方位置に配設した昇降可能なテーブルリフターユニットによりワークを水平姿勢で支持するようにした水平型自動溶接装置に関するものである。
従来、円筒状に曲げ加工した金属板製のワークの円周方向両端を突合せ溶接してパイプやドラム、ベローズ等の筒体を作製する装置としては、例えば、本件出願人が先に開発した水平型自動溶接装置が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
即ち、前記水平型自動溶接装置は、図示していないが、フレームと、フレームに水平姿勢で設けられ、円筒状に曲げ加工したワークを支持するマンドレルと、マンドレルに設けた長尺状のバックバーと、マンドレルに設けられ、ワークの円周方向両端の位置決めを行うセンター位置決め機構と、ワークの円周方向両端を突合せた状態でバックバー上へ押圧固定するクランプ機構と、ワークの突合せ部を突合せ溶接するTIG溶接用トーチを備えた溶接装置とを具備しており、マンドレルにセットしたワークの円周方向両端をセンター位置決め機構により位置決めすると共に、位置決めされたワークの円周方向両端部をクランプ機構によりバックバー上で突合せ固定し、ワークの突合せ部をTIG溶接用トーチにより突合せ溶接してパイプやドラム、ベローズ等の筒体を作製するようにしたものである。
ところで、前記水平型自動溶接装置においては、マンドレルに円筒状に曲げ加工したワークをセットする際に、ワークの直径が比較的小さい場合やワークの長さが短い場合には、一人の作業員でもワークをマンドレルにセットすることができる。
しかし、直径の大きなワークや長さの長いワークをマンドレルにセットする際には、一人の作業員でワークをマンドレルに正確にセットすることが困難であった。そのため、直径の大きなワークや長さの長いワークをマンドレルにセットする際には、二人の作業員がマンドレルの両サイドに立ってワークを円筒状に保持しながらマンドレルにセットしなければならず、極めて作業性に劣ると云う問題があった。
そこで、本件出願人は、上述した問題を解決するため、ワークをマンドレルにセットする際に、ワークを水平姿勢で昇降可能に支持するテーブルリフターユニットを設けた水平型自動溶接装置を開発した(例えば、特許文献4参照)。
即ち、前記水平型自動溶接装置のテーブルリフターユニット60は、図13に示す如く、フレームのベースフレーム67上に固定されたリフターベース61と、リフターベース61の上方位置に配設されたテーブル62と、リフターベース61とテーブル62との間に設けられ、テーブル62を昇降可能に支持する上下方向へ伸縮可能な一対の伸縮アーム63と、リフターベース60と伸縮アーム63との間に設けられ、伸縮アーム63を上下方向へ伸縮動作させるシリンダ64と、テーブル62に設けられ、ワークを水平姿勢で支持するワーク受けローラ65とを備えており、マンドレルの下方位置に配設されている。
また、前記一対の伸縮アーム63は、内側アーム63a及び外側アーム63bを交差する状態で回動可能に連結して成り、内側アーム63aの上端部及び外側アーム63bの下端部がテーブル62及びリフターベース61に回動可能に連結されていると共に、内側アーム63aの下端部及び外側アーム63bの上端部がリフターベース61及びテーブル62に支持ローラ66を介して移動可能に支持されている。
而して、特許文献4に記載された水平型自動溶接装置は、マンドレルの下方位置にワークを水平姿勢で昇降可能に支持するテーブルリフターユニット60を配設しているため、直径の大きなワークや長さの長いワークをマンドレルにセットする際に、一人の作業員でも直径の大きなワークや長さの長いワークをマンドレルに簡単且つ容易にセットすることができる。
しかし、前記テーブルリフターユニット60を設けた水平型自動溶接装置においても、未だ解決すべき問題点が残されている。
即ち、前記水平型自動溶接装置は、テーブルリフターユニット60の伸縮アーム63を構成する内側アーム63aの下端部及び外側アーム63bの上端部にそれぞれ支持ローラ66を回転可能に取り付け、内側アーム63aの下端部の支持ローラ66をリフターベース61の上面に転動可能に当接させ、また、外側アーム63bの上端部の支持ローラ66をテーブル62の下面に転動可能に当接させているため、伸縮アーム63とリフターベース61との間及び伸縮アーム63とテーブル62との間にがたつきが生じ易くなり、ワークをマンドレルに正確にセットし難いと言う問題があった。
例えば、前記水平型自動溶接装置は、ワークをテーブルリフターユニット60により水平姿勢で支持し、ワークをマンドレルにセットする際に、何らかの拍子に内側アーム63aの支持ローラ66がリフターベース61の上面から浮き上がったり、或いは、テーブル62が外側アーム63bの支持ローラ66に対して浮き上がったりすることがあり、また、伸縮アーム63の各支持ローラ66が支持ローラ66の走行方向に対して直交する方向へずれたりすると言うことがあった。
その結果、前記水平型自動溶接装置は、テーブルリフターユニット60に水平姿勢で支持されたワークがマンドレルと平行にならず、ワークの円周方向両端がTIG溶接用トーチの走行軌跡と平行になるようにワークをマンドレルに正確にセットし難くなる。
また、前記水平型自動溶接装置は、テーブルリフターユニット60をフレームのベースフレーム67上面に配設しているため、テーブルリフターユニット60とマンドレルとの間隔が狭くなり、直径の大きなワークをテーブルリフターユニット60で支持できないと言う問題があった。
更に、前記水平型自動溶接装置は、作業者の安全性を高め、事故を未然に防止するためにリフターベースとテーブルとの間をジャバラ構造のカバー(図示省略)で覆っているため、テーブルリフターユニット60のメンテナンス時には、カバーを外さなければならないが、カバーを外すのに手数がかかり、作業性に劣ると言う問題があった。
特開2006−051531号公報 特開2007−021566号公報 特開2015−160238号公報 特開2012−066294号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、昇降可能なテーブルリフターユニットにより支持されたワークをマンドレルにセットする際に、ワークをマンドレルに正確且つ迅速にセットし易くなると共に、直径の大きなワークであってもテーブルリフターユニットで支持することができ、また、テーブルリフターユニットのメンテナンスを行い易くした水平型自動溶接装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る水平型自動溶接装置は、同じ方向へ水平姿勢で突出する上部フレーム及びベースフレームを備えたフレームと、フレームに水平姿勢で支持され、円筒状に曲げ加工した金属板製のワークを支持する上部フレームと平行なマンドレルと、マンドレルに設けたバックバーと、マンドレルに設けられ、ワークの円周方向の端面の位置決めを行うセンター位置決め機構と、上部フレームに設けられ、ワークの円周方向の両端部を突合せた状態でバックバー上へクランプするクランプ機構と、ワークの突合せ部を突合せ溶接する溶接装置と、ベースフレームに設けられ、マンドレルにセットされるワークを水平姿勢で昇降可能に支持するテーブルリフターユニットとを具備する水平型自動溶接装置において、前記テーブルリフターユニットは、リフターベースと、リフターベースの上方位置に配設したテーブルと、リフターベースの上面にマンドレルに沿って配設した一対の下部リニアガイドと、テーブルの下面にマンドレルに沿って配設した一対の上部リニアガイドと、内側アーム及び外側アームを交差する状態で回動可能に連結して成り、内側アーム及び外側アームの一端部がリフターベース及びテーブルに回動可能に連結されると共に、内側アーム及び外側アームの他端部が下部リニアガイド及び上部リニアガイドのスライダーに連結される上下方向へ伸縮可能な一対の伸縮アームと、リフターベースと一対の伸縮アームとの間に設けられ、内側アーム及び外側アームの他端部を下部リニアガイド及び上部リニアガイドのガイドレールに沿って往復移動させるボールネジ機構と、リフターベースに設けられ、ボールネジ機構を作動させる正逆回転可能なモータと、テーブルの上面に設けられ、ワークを水平姿勢で支持するワーク受けローラとを備えていることに特徴がある。
前記フレームのベースフレームを二股状に形成し、二股状のベースフレーム間にテーブルリフターユニットを配設することが好ましい。
前記リフターベース又はワーク受けローラの何れかにロールスクリーン装置を設け、リフターベースとワーク受けローラとの間の空間をロールスクリーン装置から引き出されたスクリーンにより覆う構成とすることが好ましい。
前記ロールスクリーン装置のスクリーンの先端部とワーク受けローラ又はリフターベースとの間に、スクリーンの先端部をワーク受けローラ又はリフターベースに対して着脱可能にする着脱手段を設けることが好ましい。
前記着脱手段は、スクリーンの先端部に設けられ、スクリーンの先端部とワーク受けローラ又はリフターベースとを磁力により吸着保持する永久磁石から成ることが好ましい。
本発明に係る水平型自動溶接装置は、マンドレルにセットされるワークを支持するテーブルリフターユニットのX状の伸縮アームの可動側の上端部及び下端部を、テーブルの下面及びリフターベースの上面に上部リニアガイド及び下部リニアガイドを介して移動可能に取り付け、前記伸縮アームをボールネジ機構及びモータにより上下方向へ伸縮動作させているため、伸縮アームとテーブルとの間及び伸縮アームとリフターベースとの間にがたつきが生じると言うことが皆無となる。
その結果、本発明に係る水平型自動溶接装置は、テーブルリフターユニットに支持されたワークをマンドレルにセットする際に、ワークがマンドレルに対して常に平行な状態でテーブルリフターユニットに支持されることになり、ワークの円周方向両端の突合せ部がTIG溶接用トーチの走行軌跡と平行になるようにワークをマンドレルに正確且つ迅速にセットし易くなる。延いては、ワークの突合せ部の両端に溶け落ちや穴あき等の溶接欠陥の無い安定した溶接を行えることになる。
また、本発明に係る水平型自動溶接装置は、フレームのベースフレームを二股状に形成し、二股状のベースフレーム間にテーブルリフターユニットを配設する構成としているため、テーブルリフターユニットをフレームのベースフレーム上面に配設した従来の水平型自動溶接装置に比較してテーブルリフターユニットとマンドレルとの間隔を広く取ることができ、直径の大きなワークであってもテーブルリフターユニットで支持することができる。
更に、本発明に係る水平型自動溶接装置は、テーブルリフターユニットのリフターベース又はワーク受けローラの何れかにロールスクリーン装置を設け、リフターベースとワーク受けローラとの間の空間をロールスクリーン装置から引き出されたスクリーンにより覆う構成とし、また、スクリーンの先端部とワーク受けローラ又はリフターベースとの間に、スクリーンの先端部をワーク受けローラ又はリフターベースに対して着脱可能にする着脱手段を設けているため、テーブルリフターユニットのメンテナンス時には、リフターベースとテーブルとの間の空間を覆っているスクリーンを簡単に巻き取ることができ、テーブルリフターユニットのメンテナンスを迅速に行えて作業性に優れたものとなる。しかも、着脱手段を永久磁石により構成しているため、スクリーン先端部のワーク受けローラ又はリフターベースへの取り付けやワーク受けローラル又はリフターベースからの取り外しをワンタッチで行え、至極便利である。
本発明の実施形態に係る水平型自動溶接装置の一部省略正面図である。 同じく水平型自動溶接装置の一部省略側面図である。 同じく水平型自動溶接装置の平面図である。 マンドレル、バックバー及びセンター位置決め機構の縦断正面図である。 クランプ機構及び溶接装置の正面図である。 テーブルリフターユニットの正面図である。 テーブルリフターユニットの側面図である。 テーブルリフターユニットの平面図である。 テーブルリフターユニットの一部省略斜視図である。 テーブルリフターユニットの要部の斜視図である。 テーブルリフターユニットの要部の縦断側面図である。 テーブルリフターユニットの要部の縦断正面図である。 従来の水平型自動溶接装置に用いるテーブルリフターユニットの概略側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る水平型自動溶接装置の一例を示し、当該水平型自動溶接装置は、ステンレス板や鋼板、銅板、アルミ板等の金属板を円筒状に曲げ加工して成るワークWの円周方向両端を突合せ溶接してパイプやドラム、ベローズ等の筒体を作製するものである。
即ち、前記水平型自動溶接装置は、図1〜図3に示す如く、フレーム1と、フレーム1に片持ち状態で支持され、ワークWを支持する水平姿勢の長尺状のマンドレル2と、マンドレル2に180度間隔で設けられ、薄板用のワークW(厚さが0.2mm〜0.4mmのワークW)を溶接する際に用いる長尺状のバックバー3及び厚板用のワークW(厚さが0.5mm〜2.0mmのワークW)を溶接する際に用いる長尺状のバックバー3と、マンドレル2に設けられ、ワークWの円周方向両端が薄板用のバックバー3上及び厚板用のバックバー3上でそれぞれ突合されるようにワークWの円周方向両端の位置決めを行う一対のセンター位置決め機構4と、マンドレル2の上方位置に配設され、ワークWの円周方向の両端部を突合せた状態でバックバー3上へクランプするクランプ機構5と、マンドレル2の上方位置に配設され、ワークWの突合せ部を突合せ溶接するTIG溶接用トーチ27を備えた溶接装置6と、マンドレル2の下方位置に配設され、マンドレル2にセットされるワークWを水平姿勢で昇降可能に支持するテーブルリフターユニット7とから構成されている。
前記フレーム1は、図1〜図3に示す如く、ボックス状の本体フレーム1aと、本体フレーム1aの上部に設けられ、本体フレーム1aから前方(図2の左側方向)へ水平姿勢で突出する長尺状の上部フレーム1bと、本体フレーム1aの下部に設けられ、上部フレーム1bと同じ方向へ水平姿勢で突出すると共に、床面へ設置される二股状のベースフレーム1cとを備えており、本体フレーム1aの内部には、溶接電源、冷却ユニット、アルゴンガス等の溶接用ガスボンベ、コンプレッサ等の圧縮空気供給源(何れも図示省略)等がそれぞれ収容されている。
尚、図1〜図3において、8は操作パネル、9は圧力・流量パネル、10はタングステン電極棒の研磨機、11は踏み台、12はキャスター、13はアジャスターである。
前記マンドレル2は、アルミ合金等の金属材により形成されており、図2に示す如く、断面形状が略八角形の角柱状に形成されたマンドレル本体2aと、マンドレル本体2aの先端部に連結され、フレーム1の上部フレーム1b先端部に設けたマンドレル受けユニット14に支持されるマンドレル受け具2bと、マンドレル本体2aの基端部に連結され、断面形状が円形のマンドレル軸(図示省略)とを備えている。
また、マンドレル2は、上部フレーム1bの直下位置に上部フレーム1bに沿って配置されており、本体フレーム1aに片持ち状態で且つ軸線回りに回転可能に支持されていると共に、薄板用のバックバー3又は厚板用のバックバー3が真上を向く状態で位置決めされるようになっている。
そして、マンドレル2は、ワークWの突合せ作業時や溶接作業時等にマンドレル受け具2bがマンドレル受けユニット14により支持されており、本体フレーム1a及びマンドレル受けユニット14により両持ち状態となっている。
前記マンドレル受けユニット14は、図2に示す如く、ロータリーアクチュエータ14aにより水平位置から鉛直位置に亘って揺動するマンドレル受け14bを備えており、マンドレル受け14bを水平位置から鉛直位置へ回動させ、マンドレル受け14bに形成した支持穴にマンドレル受け具2bの先端に設けたマンドレルピン2cを挿入することによって、マンドレル2の先端部を支持することができるようになっている。
前記薄板用のバックバー3及び厚板用のバックバー3は、図4に示す如く、何れも銅材により断面形状が略長方形の長尺な角柱状に形成されており、マンドレル2に180度間隔で形成した取り付け溝2dに嵌め込まれてボルトにより固定されている。これらのバックバー3は、ワークWの円周方向の両端を突合せ溶接する際に余分な熱を吸収してビードの溶け落ちや穴あき、ワークWの熱ひずみ等を防止すると共に、ワークWの突合せ部の裏面側にシールドガスを流して溶接部の酸化を防止するものである。
また、薄板用のバックバー3及び厚板用のバックバー3の上面には、図4に示す如く、シールドガスが流れるガス溝3aがバックバー3の長手方向に沿って形成されている。このガス溝3aの底面には、センター位置決め機構4のセンタープレート15が遊嵌状態で挿入されると共に、シールドガスを流す貫通状のスリット溝3bが形成されている。
前記一対のセンター位置決め機構4は、同じような構造に構成されており、図4に示す如く、バックバー3のスリット溝3b内に遊嵌状態で上下動可能に挿入された薄鋼板製の長尺状のセンタープレート15と、マンドレル2内に一定間隔ごとに設けられ、センタープレート15を上下動させるシリンダ構造の複数の駆動部16とを備えている。
また、駆動部16は、図4に示す如く、マンドレル2に形成したピストン穴2eに上下方向へ摺動可能に嵌め込まれ、センタープレート15を支持するセンターピストン16aと、バックバー3とセンターピストン16aとの間に介設され、センターピストン16aを下方へ付勢してセンタープレート15の先端部をバックバー3のスリット溝3b内に位置させる復帰用の圧縮スプリング16bとから構成されており、圧縮空気をピストン穴2eへ供給すると、センターピストン16a及びセンタープレート15が圧縮スプリング16bの弾性力に抗して上昇し、センタープレート15の先端部がバックバー3の上面から外方へ突出し、また、圧縮空気の供給を停止すると、圧縮スプリング16bの弾性力によりセンターピストン16a及びセンタープレート15が下降し、センタープレート15の先端部がスリット溝3b内に収納されるようになっている。
前記クランプ機構5は、マンドレル2に挿着されたワークWの円周方向の両端部を突合せた状態でバックバー3上へクランプするものであり、ワークWの円周方向両端の突合せ作業時にワークWのクランプ加圧力を0.001MPa〜0.002MPa程度の微小圧力で増減させながらワークWの円周方向両端の突合せを行い、ワークWの円周方向両端が隙間無く突合され且つ確実にバックバー3上へ押え付けられている状態を確認した後、ワークWのクランプ加圧力を溶接熱による変形に耐えられる加圧力(0.2MPa〜0.5MPa程度の高圧加圧力)で加圧し、ワークWの円周方向両端部をバックバー3上へ確実且つ良好にクランプできるように駆動制御されている。
即ち、前記クランプ機構5は、図5に示す如く、上部フレーム1bの下面に固定したクランプベース17と、クランプベース17の下面に固定した左右一対の固定台18と、クランプベース17の下面に水平姿勢でマンドレル2側へ移動可能に配設され、マンドレル2に沿う長尺状の左右一対の可動台19aと、各可動台19aに蝶番20を介して上下方向へ揺動可能に支持され、マンドレル2に沿う長尺状の左右一対の可動板19bと、各可動板19bの下面に上下方向へ若干量だけ揺動可能に設けられ、マンドレル2に沿う姿勢で対向状に配設されると共に、マンドレル2に支持されたワークWの円周方向の両端部上面に当接し得る銅製の長尺状の左右一対のクランプ板21と、一対の可動板19bと一対のクランプ板21との間に介設され、一対のクランプ板21の先端部を下方へ付勢する緩衝用コイルスプリング(図示省略)と、一対の固定台18と一対の可動台19aとの間に介設され、一対の可動台19a、一対の可動板19b及び一対のクランプ板21を水平移動させるスクリューネジ22と、スクリューネジ22に設けられ、スクリューネジ22を回転操作して一対の可動台19a及び一対の可動体を水平移動させ、一対のクランプ板21間の間隔を調整するクランプ幅調整ノブ23と、クランプベース17と一対の可動板19bとの間に介設され、圧縮空気の供給により膨張して一対の可動板19b及び一対のクランプ板21を下方へ揺動させる左右一対のエアーチューブ24と、各可動板19bに内蔵され、可動板19bを上方へ付勢して下方へ揺動した可動板19bを水平姿勢に復帰させる復帰用コイルスプリング(図示省略)とを備えている。

前記溶接装置6は、図1〜図3、図5に示す如く、上部フレーム1bの上面に二本の平行なガイドレール25を介してマンドレル2の長手方向へ往復移動可能に配設した走行台26と、走行台26に昇降可能に支持され、先端部からアルゴンガス等のシールドガスを流すと共に、タングステン電極棒27aを挿着した溶接用トーチ27と、走行台26に設けられ、溶接用トーチ27を昇降動させるサーボモータ等から成るトーチ上下駆動装置(図示省略)と、走行台26に設けられ、溶接開始前におけるタングステン電極棒27aとワークWの間隙設定を容易にし、溶接中に於けるタングステン電極棒27aとワークWの接触事故を直ちに検知する電極接触検知装置(図示省略)と、走行台26をマンドレル2の長手方向へ往復走行させるモータ及び伝動機構からから成る走行駆動装置(図示省略)等から構成されており、ワークWの突合せ部を突合せ溶接する際に溶接用トーチ27の先端が自動的に高さ調整され且つ走行台及びこれに支持された溶接用トーチ27が所定の速度でワークWの突合せ部に沿って直線移動するようになっている。
また、前記溶接用トーチ27には、タングステン電極棒27aとワークWとの間に発生するアークの周囲にシールドガスの一部を高速整流ガスにして流す狭窄ノズル(図示省略)を挿着したTIG溶接用トーチが使用されている。
前記テーブルリフターユニット7は、直径の大きなワークWや長さの長いワークWを溶接する際にワークWを水平姿勢で昇降可能に支持するものであり、図6〜図9に示す如く、ベースフレーム1cに設けたリフターベース28と、リフターベース28の上方位置に配設したテーブル29と、リフターベース28の上面に設けた一対の下部リニアガイド30と、テーブル29の下面に設けた一対の上部リニアガイド31と、リフターベース28とテーブル29との間に設けられ、テーブル29を昇降可能に支持する上下方向へ伸縮可能な一対の伸縮アーム32と、一対の伸縮アーム32を伸縮動作させるボールネジ機構33と、ボールネジ機構33を作動させる正逆回転可能なモータ34と、テーブル29に設けられ、ワークWを水平姿勢で支持するワーク受けローラ35と、リフターベース28に設けられ、リフターベース28とテーブル29の間を覆うロールスクリーン装置36とを備えている。
具体的には、前記リフターベース28は、金属板により長方形状に形成されており、二股状に形成したベースフレーム1c間に位置してベースフレーム1cの下面と略同じ高さになるようにベースフレーム1cに水平姿勢で固定支持されている。そのため、テーブルリフターユニット7は、図6に示す如く、テーブル29及びワーク受けローラ35を下降させたときに二股状のベースフレーム1c間に配設された格好になり、テーブルリフターユニット7とマンドレル2との間隔を広く取ることができ、直径の大きなワークWであってもテーブルリフターユニット7で支持することができる。
また、リフターベース28の先端部側上面(図7のリフターベース28の左側上面)には、一対の下部リニアガイド30が一定の間隔を空けてマンドレル2に沿う姿勢で固定されている。この一対の下部リニアガイド30は、ガイドレール30aと、ガイドレール30aに移動可能に取り付けたスライダー30bと、ガイドレール30aとスライダー30bとの間に介設した転動体(図示省略)とを備えている。
前記テーブル29は、金属板により長方形状に形成されており、リフターベース28の上方位置に水平姿勢で且つマンドレル2に沿って配設されている。
また、テーブル29の先端部側下面(図7のテーブル29の左側下面)には、一対の上部リニアガイド31が一定の間隔を空けてマンドレル2に沿う姿勢で固定されている。この一対の上部リニアガイド31は、ガイドレール31aと、ガイドレール31aに移動可能に取り付けたスライダー31bと、ガイドレール31aとスライダー31bとの間に介設した転動体(図示省略)とを備えている。
前記一対の伸縮アーム32は、内側アーム32a及び外側アーム32bをX状に交差させてボルト32c及びナット32dにより回動可能に連結したものであり、内側アーム32a及び外側アーム32bの一端部がリフターベース28及びテーブル29にそれぞれ回動可能に連結されていると共に、内側アーム32a及び外側アーム32bの他端部が下部リニアガイド30及び上部リニアガイド31のスライダー30b,31bにそれぞれ回動可能に連結されている。
即ち、内側アーム32aの上端部は、図7に示す如く、テーブル29の基端部側下面(図7のテーブル29の右側下面)に設けた上部ブラケット37に固定側上部連結軸38を介して回動可能に連結され、内側アーム32aの下端部は、図6、図7及び図9に示す如く、下部リニアガイド30のスライダー30bに設けたボールネジ機構33のボールネジ台33cに固定した下部連結金具39に可動側下部連結軸40を介して回動可能に連結されている。
また、外側アーム32bの下端部は、図7及び図9に示す如く、リフターベース28の基端部側上面(図7のリフターベース28の右側上面)に設けた下部ブラケット41に固定側下部連結軸42を介して回動可能に連結され、外側アーム32bの上端部は、図6、図7、図10及び図11に示す如く、上部リニアガイド31のスライダー31bに固定した上部連結金具43に可動側上部連結軸44を介して回動可能に連結されている。
前記ボールネジ機構33は、図9に示す如く、リフターベース28と一対の伸縮アーム32の内側アーム32aとの間に設けられており、リフターベース28の先端部上面及び中間部上面に固定した一対のサポートユニット33aと、一対のサポートユニット33aに下部リニアガイド30に沿う姿勢で回転可能且つ軸線方向へ移動不能に支持されたボールネジ軸33bと、一対の下部リニアガイド30のスライダー30bに固定支持され、ボールネジ軸33bが回転可能に挿通されると共に、内側アーム32aの下端部が下部連結金具39及び可動側下部連結軸40を介して回動可能に連結されるボールネジ台33cとを備えている。
このボールネジ機構33によれば、モータ34によりボールネジ軸33bを正逆回転させると、ボールネジ台33c及び一対の下部リニアガイド30のスライダー30bがボールネジ軸33b及びガイドレール30aに沿って往復移動し、これに伴ってボールネジ台33cに連結された内側アーム32aの下端部が一対の下部リニアガイド30のガイドレール30aに沿って往復移動することになり、一対の伸縮アーム32が上下方向へ伸縮することになる。
前記モータ34は、図9に示す如く、リフターベース28の中間部上面に固定したモータブラケット45に取り付けられており、その出力軸がカップリング46を介してボールネジ軸33bに連動連結されている。このモータ34には、ステッピングモータが使用されている。
従って、モータ34へ所定数のパルス入力信号が加えられると、モータ34の出力軸が入力パルス数に応じたステッピング回転を行い、この回転運動がカップリング46を介してボールネジ機構33のボールネジ軸33bに伝達され、これによってボールネジ軸33bを所定の角度又は所定の回転数だけ正回転又は逆回転させる。
尚、この実施形態に於いては、図6〜図8に示す如く、モータ34にステッピングモータを使用しているが、回転角度を制御できるモータであれば如何なる型式のモータであっても良く、例えばサーボモータ(DCモータ+エンコーダ)やACサーボモータ(ACモータ+エンコーダ)、超音波モータを使用するようにしても良い。
前記ワーク受けローラ35は、テーブルリフターユニット7のテーブル29上面にマンドレル2に沿う姿勢で配置された長尺状のローラ受け台35aと、ローラ受け台35aにマンドレル2に沿って一定間隔ごとで且つ四列の状態で取り付けられ、360°回転可能なボールを備えた複数のボールローラ35bとを備えており、マンドレル2に沿って四列に配置されたボールローラ35bがワークWの外周面下面へ当接してワークWを下面側から支持するようになっている。
前記ロールスクリーン装置36は、リフターベース28の長手方向の二つの辺とリフターベース28の先端側の辺にそれぞれ設けられており、リフターベース28とテーブル29との間の空間を開閉可能に覆って作業者の安全を確保するためのものである。
即ち、各ロールスクリーン装置36は、図6、図7及び図9に示す如く、リフターベース28に固定され、長尺状のベースプレート47aの両端にサイドプレート47bを対向状に設けた支持プレート47と、支持プレート47のサイドプレート47bに回転自在に支持された巻き取りパイプ48と、基端部が巻き取りパイプ48に連結され、巻き取りパイプ48に巻き取り可能又は巻き取りパイプ48から引き出し可能な不燃性又は難燃性のスクリーン49と、巻き取りパイプ48に内蔵され、巻き取りパイプ48を常時スクリーン49を巻き取る方向へ回転駆動する力を発揮する巻き取り用コイルスプリング(図示省略)と、スクリーン49の先端部に取り付けられ、スクリーン49の型崩れを防止する支持パイプ50と、スクリーン49の先端部に設けられ、スクリーン49の先端部をワーク受けローラ35のローラ受け台35aに対して着脱可能にする着脱手段51とを備えている。
また、着脱手段51は、図11及び図12に示す如く、スクリーン49の先端部に取り付けた支持パイプ50に所定間隔ごとに設けられ、スクリーン49の先端部とワーク受けローラ35のローラ受け台35aとを磁力により吸着保持する複数の永久磁石から成る。これらの永久磁石は、ローラ受け台35に吸着保持されたときに、ローラ受け台35の下面に形成した位置決め穴に挿入されてスクリーン49の位置を位置決めする位置決めピン52を備えている。
尚、上記の実施形態においては、リフターベース28にロールスクリーン装置36を設けたが、他の実施形態においては、ワーク受けローラ35のローラ受け台35aにロールスクリーン装置36を設け、スクリーン49の先端部とリフターベース28とを着脱手段51より着脱自在としても良く、或いは、一部のロールスクリーン装置36をリフターベース28に設け、他のロールスクリーン装置36をワーク受けローラ35のローラ受け台35aに設けても良い。
次に、上述した水平型自動溶接装置を用いて円筒状に曲げ加工したワークWの円周方向両端を突合せ溶接して直径の大きなパイプやドラム、ベローズ等の筒体を作製する場合について説明する。
先ず、突合せ溶接するワークWの厚さに応じてマンドレル2を手動操作により回転操作し、ワークWの厚さに対応するバックバー3が真上を向くようにマンドレル2を回転させる。
次に、マンドレル2の先端部をマンドレル受けユニット14により支持して長尺状のマンドレル2の撓みを防止し、この状態でマンドレル2の上面側に位置するセンター位置決め機構4のセンタープレート15を駆動部16により上昇させてセンタープレート15の上端部をバックバー3の上面から上方へ突出させる。
その後、円筒状に曲げ加工したワークWをその円周方向両端が上を向く状態でテーブルリフターユニット7のワークW受けローラ35に水平姿勢で載せ、ワーク受けローラ35からマンドレル2にワークWを挿着できるようにワークWの直径に応じて伸縮アーム32、ボールネジ機構33及びモータによりワーク受けローラ35の高さを調整し、ワーク受けローラ35上のワークWをマンドレル2に挿着する。
このように、ワークWをテーブルリフターユニット7を用いてマンドレル2に挿着するようにしているため、直径の大きなワークWや長さの長いワークWでも一人の作業員でワークWをマンドレル2に挿着することができる。
また、テーブルリフターユニット7のX状の伸縮アーム32の可動側の上端部(外側アーム32bの上端部)及び下端部(内側アーム32aの下端部)を、テーブル29の下面及びリフターベース28の上面に上部リニアガイド31及び下部リニアガイド30を介して移動可能に取り付け、前記伸縮アーム32をボールネジ機構33及びモータ34により上下方向へ伸縮動作させているため、伸縮アーム32とテーブル29との間及び伸縮アーム32とリフターベース28との間にがたつきが生じると言うことが皆無となる。
その結果、ワークWは、マンドレル2に対して常に平行な状態でテーブルリフターユニット7に支持されることになり、ワークWをマンドレル2に正確且つ迅速にセットし易くなる。
ワークWをマンドレル2に挿着したら、クランプ機構5の一対のクランプ板21を下降させ、一対のクランプ板21によりワークWの円周方向両端部をバックバー3上へ軽く押圧し、ワークWの円周方向両端部がバックバー3上で動ける程度にクランプする。
ワークWの円周方向両端部をバックバー3上で動ける程度にクランプしたら、ワークWの円周方向の一端をセンタープレート15の上端部側面に当接させると共に、ワークWの長手方向の一端をマンドレル2の基端部に設けたスタートタブ53に押し当て、この状態で一方のクランプ板21(センタープレート15に当接させたワークWの一端上方に位置するクランプ板21)の加圧力を0.2MPa〜0.5MPa程度の高圧加圧力とし、ワークWの円周方向の一端部をバックバー3上へ動かないように強固にクランプする。
尚、ワークWの円周方向の一端をセンタープレート15に当接させるとき、ワークWの円周方向の一端部は、バックバー3と一方のクランプ板21の先端部との間で動ける程度にクランプされているため、クランプ板21の先端部とバックバー3にガイドされながらセンタープレート15に突き当てられることになり、センタープレート15への突合せを行い易くなる。
ワークWの円周方向の一端をセンタープレート15に当接させて強固にクランプしたら、センター位置決め機構4の駆動部16に供給されている圧縮空気の供給を停止する。そうすると、復帰用の圧縮スプリング16bの弾性力によりセンタープレート15が下降し、センタープレート15の上端部がバックバー3のスリット溝3b内に収納される。
センタープレート15が下降したら、クランプ機構5の他方のクランプ板21の加圧力を微小圧力で変化させながら、ワークWの円周方向の他端を目視により先にバックバー3上に加圧固定されたワークWの円周方向の一端に突合せる。即ち、他方のクランプ板21の加圧力を0.001MPa〜0.002MPa程度増減させつつ、ワークWの円周方向の両端の突合せ作業を行う。
このとき、クランプ板21の加圧力を微小圧力で微調整しながら、ワークWの円周方向の両端の突合せ作業を行っているため、ワークWの厚みや材質が変わった場合でも、ワークWの円周方向の端部をクランプ板21とバックバー3との間で動ける程度に確実且つ良好にクランプすることができる。その結果、ワークWの厚みや材質に関係なく、ワークWの円周方向の他端をワークWの円周方向の一端に隙間を生じることなく、且つ重なることなく、確実且つ良好に突合せることができる。
そして、ワークWの円周方向の他端がワークWの円周方向の一端に隙間を生じることなく、且つ重なることなく突合されたことを確認した後、他方のクランプ板21の加圧力を0.2MPa〜0.5MPa程度の高圧加圧力とし、ワークWの円周方向の一端部をバックバー3上へ動かないように強固にクランプする。
ワークWの円周方向の両端がバックバー3上で突合せ固定されたら、マンドレル2のガス供給口(図示省略)からバックバー3のスリット溝3b内にアルゴンガス等のシールドガスを供給しつつ、溶接装置6によりワークWの突合せ部を突合せ溶接する。
即ち、溶接用トーチ27が下降してタングステン電極棒27aの先端をマンドレル2の基端部側にあるスタートタブ53の表面に臨ませ、この状態でタングステン電極棒27aとスタートタブ53との間にアークを発させ、このアークが安定した状態になってから走行台26が駆動装置(図示省略)により前進して溶接用トーチ27をワークWの突合せ部に沿って所定の速度で走行させ、ワークWの突合せ部を順次突合せ溶接して行く。
このとき、ワークWの円周方向の両端が隙間無く突合され、且つクランプ機構5により0.2MPa〜0.5MPaの高圧でバックバー3上に加圧されているため、溶接熱による変形を防止することができ、穴あき等の溶接不良を生じることが無い。
ワークWの突合せ溶接が終了すると、バックバー3へのシールドガスの供給を停止すると共に、溶接装置6の溶接用トーチ27が元の位置に復帰する。また、クランプ機構5によるバックバー3へのワークWの押圧状態を解除すると共に、マンドレル受け14bを鉛直位置から水平位置へ回動させてマンドレル2の先端を開放する。
これにより、突合せ溶接されたワークWがフリーの状態になり、ワークWをマンドレル2から引き抜くことができる。このようにして、円筒状に曲げ加工したワークWからパイプやドラム、ベローズ等の筒体を作製する。
1はフレーム、1bは上部フレーム、1cはベースフレーム、2はマンドレル、3はバックバー、4はセンター位置決め機構、5はクランプ機構、6は溶接装置、7はテーブルリフターユニット、28はリフターベース、29はテーブル、30は下部リニアガイド、30aはガイドレール、30bはスライダー、31は上部リニアガイド、31aはガイドレール、31bはスライダー、32は伸縮アーム、32aは内側アーム、32bは外側アーム、33はボールネジ機構、34はモータ、35はワーク受けローラ、36はロールスクリーン装置、49はスクリーン、51は着脱手段。

Claims (5)

  1. 同じ方向へ水平姿勢で突出する上部フレーム(1b)及びベースフレーム(1c)を備えたフレーム(1)と、フレーム(1)に水平姿勢で支持され、円筒状に曲げ加工した金属板製のワーク(W)を支持する上部フレーム(1b)と平行なマンドレル(2)と、マンドレル(2)に設けたバックバー(3)と、マンドレル(2)に設けられ、ワーク(W)の円周方向の端面の位置決めを行うセンター位置決め機構(4)と、上部フレーム(1b)に設けられ、ワーク(W)の円周方向の両端部を突合せた状態でバックバー(3)上へクランプするクランプ機構(5)と、ワーク(W)の突合せ部を突合せ溶接する溶接装置(6)と、ベースフレーム(1c)に設けられ、マンドレル(2)にセットされるワーク(W)を水平姿勢で昇降可能に支持するテーブルリフターユニット(7)とを具備する水平型自動溶接装置において、前記テーブルリフターユニット(7)は、リフターベース(28)と、リフターベース(28)の上方位置に配設したテーブル(29)と、リフターベース(28)の上面にマンドレル(2)に沿って配設した一対の下部リニアガイド(30)と、テーブル(29)の下面にマンドレル(2)に沿って配設した一対の上部リニアガイド(31)と、内側アーム(32a)及び外側アーム(32b)を交差する状態で回動可能に連結して成り、内側アーム(32a)及び外側アーム(32b)の一端部がリフターベース(28)及びテーブル(29)に回動可能に連結されると共に、内側アーム(32a)及び外側アーム(32b)の他端部が下部リニアガイド(30)及び上部リニアガイド(31)のスライダー(30b),(31b)に連結される上下方向へ伸縮可能な一対の伸縮アーム(32)と、リフターベース(28)と一対の伸縮アーム(32)との間に設けられ、内側アーム(32a)及び外側アーム(32b)の他端部を下部リニアガイド(30)及び上部リニアガイド(31)のガイドレール(30a),(31a)に沿って往復移動させるボールネジ機構(33)と、リフターベース(28)に設けられ、ボールネジ機構(33)を作動させる正逆回転可能なモータ(34)と、テーブル(29)の上面に設けられ、ワーク(W)を水平姿勢で支持するワーク受けローラ(35)とを備えていることを特徴とする水平型自動溶接装置。
  2. 前記フレーム(1)のベースフレーム(1c)を二股状に形成し、二股状のベースフレーム(1c)間にテーブルリフターユニット(7)を配設したことを特徴とする請求項1に記載の水平型自動溶接装置。
  3. 前記リフターベース(28)又はワーク受けローラ(35)の何れかにロールスクリーン装置(36)を設け、リフターベース(28)とワーク受けローラ(35)との間の空間をロールスクリーン装置(36)から引き出されたスクリーン(49)により覆う構成としたことを特徴とする請求項1に記載の水平型自動溶接装置。
  4. 前記ロールスクリーン装置(36)のスクリーン(49)の先端部とワーク受けローラ(35)又はリフターベース(28)との間に、スクリーン(49)の先端部をワーク受けローラ(35)又はリフターベース(28)に対して着脱可能にする着脱手段(51)を設けたことを特徴とする請求項3に記載の水平型自動溶接装置。
  5. 前記着脱手段(51)は、スクリーン(49)の先端部に設けられ、スクリーン(49)の先端部とワーク受けローラ(35)又はリフターベース(28)とを磁力により吸着保持する永久磁石から成ることを特徴とする請求項4に記載の水平型自動溶接装置。
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