JP3119303B2 - 重量物の移動装置 - Google Patents

重量物の移動装置

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JP3119303B2 JP10363037A JP36303798A JP3119303B2 JP 3119303 B2 JP3119303 B2 JP 3119303B2 JP 10363037 A JP10363037 A JP 10363037A JP 36303798 A JP36303798 A JP 36303798A JP 3119303 B2 JP3119303 B2 JP 3119303B2
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良一 滝井
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株式会社大滝油圧
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁等の重量物を
スライド移動させたり、自ら走行して重量物を移動させ
る重量物の移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、重量物の移動装置、例えば橋梁等
の送出し装置としてクローラ式送り台がある。このクロ
ーラ式送り台は図7に示すように、基板10上に矩形又
は長楕円形の機体11を架設支持し、その機体11の外
周に無端状のクローラ12を回動可能に巻装して構成さ
れている。そして、橋梁等の重量物を送出し移動する際
は、クローラ上に橋梁等を載置し、橋梁等に連結したワ
イヤをウインチで巻き取って引っ張ったり、油圧ジャッ
キで押圧することで、該橋梁等を載置したクローラが機
体の上面を滑動して重量物を移動させるようになってい
る。
【0003】そして、その機体の外周に巻装されるクロ
ーラ12は、機体11の上面にクローラ12を嵌合配置
する溝13が形成され、その溝13の水平底にクローラ
が嵌められてクローラの回動方向と直交する方向に該
ローラが外れたりしないように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成によりクロ
ーラの回動方向と直交する水平横方向の外力が該クロー
に作用した場合、クローラの幅方向側面は機体の溝側
壁に接触しながら周方向に回動することになる。その接
触回動時の抵抗(面圧)は、接触面積に反比例し、接触
面積が少なければ面圧は大きく、逆に接触面積が多けれ
ば面圧は小さくなる。
【0005】しかして、上記した図に示す従来構造に
あってはクローラに水平横方向の外力が作用した時該
ローラの側面が溝側壁と接触する範囲は該クローラの高
さの約半分位(下半部)で、クローラの内側面と機体上
面との接触面積に比べれば非常に小さい範囲である。従
って、上記従来の構造ではクローラに横方向の外力が作
用した場合、該クローラは幅方向に移動してその側面が
溝側壁に接触し、その面圧がクローラの回動に抵抗とし
て作用する。しかも、その面圧が大きいためクローラ
回動は重く、移動作業をスムーズに行い難いという問題
点を有する。又、クローラを介して重量物の質量を受け
る機体は基板上に支持されるが、その支持は機体の両側
をそれぞれ2点位で支持しているのが一般的である(例
えば、特開平10−219628号公報参照)。その
為、機体はその支持箇所間で撓み変形しないだけの厚さ
を有したものが使用されている。
【0006】本発明は上記した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
機高を低くできる移動装置を提供することにある。更
に、重量物を載承するクローラに該クローラの回動方向
と交叉する水平横方向の外力が作用した場合でも該クロ
ーラが幅方向へ移動せず、機体との接触による面圧も小
さく、スムーズな回動を確保することができる移動装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明請求項1記載の発明は、基板上に架設支持した
機体の外周に無端状のクローラを回動可能に巻装した重
量物の移動装置であって、前記機体を、クローラの幅方
向外側に位置して基板上に該クローラと平行にして一直
線状に配置した多数個の油圧ジャッキで支持したことを
特徴とする。そして、前記機体の上面とクローラの内側
面との接触面を、クローラの幅方向に断面略山形の傾斜
係合面とした構成を特徴とする。上記断面略山形の傾斜
係合面は、機体の上面にクローラの横幅よりもやや幅広
の溝(凹部)を形成し、その溝の底面を傾斜係合面とし
たり、或いは溝を形成せずに機体の上面に傾斜係合面を
形成してもよいものである。
【0007】上記傾斜係合面は、機体の上面とクローラ
の内側面とに対向して形成するもので、一方に断面略山
形の突部を形成し、その突部と係合する逆山形の凹部を
他方に形成する。そして、上記傾斜係合面を形成する断
面略山形の突部及び凹部は一条、或いは二条以上の複数
条であってもよい。又、機体とクローラとが接触する傾
斜係合面は、該クローラの滑動が円滑に行なわれるよう
にするため機体側の傾斜係合面をハードクロームメッキ
処理し、クローラを銅合金とする。又、上記クローラ
巻装する機体は基板上に架設支持されるが、その支持脚
として油圧ジャッキを用いてもよく、その場合は多数本
の油圧ジャッキで支持する。
【0008】上記の手段によれば、クローラは機体に対
して断面略山形の傾斜係合面で係合するため、該クロー
クローラの回動方向と交叉する水平横方向への移動
が規制される。そして、クローラに前記した水平横方向
の外力が作用した場合、断面略山形の傾斜面の一方面
(稜線を境としてどちらか一方の面)が接触することに
なる。この時の機体とクローラの接触面積は傾斜係合面
の略半分で、従来装置における機体の溝側壁とクローラ
の側面との接触面積に比べて数倍の接触面積となり、そ
の結果クローラに作用する面圧は小さく、円滑な回動が
可能となる。そして、クローラを支持する上記傾斜係合
面を複数条の断面略山形で構成した場合は、該傾斜係合
面の高さを使用条数に反比例して少なくすることがで
き、その結果移動装置の高さを低くすることが可能とな
る。更に、機体を多数本の油圧ジャッキで支持した場合
は、分散荷重にして移動装置を設置する支持台への集中
応力を回避できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る移動装置の実
施の形態の一例を図面に基づき説明する。図1乃至図4
は傾斜係合面を構成する断面略山形の突部を機体側に形
成し、その突部と係合する凹部をクローラ側に形成した
移動装置(送出し台)Aを示している。この移動装置A
は、基板1上に多数本(図面では片側6本)の油圧ジャ
ッキ2を鉛直状に起立設置して機体3を水平に架設支持
し、その機体3の外周にクローラ4を回動可能に巻装さ
れて構成されている。
【0010】基板1上に架設支持される機体3は、金属
材で正面視略長方形状に形成し、その上面及び下面に
ローラ4の横幅よりやや広幅の溝5,5’を形成すると
共に、該溝5,5’より外側の機体3の両側部が多数本
の油圧ジャッキ2で支持されている。
【0011】油圧ジャッキ2は、前記機体3の幅方向両
側の構成壁に円筒状の孔6を形成してシリンダとし、そ
の孔6に前記基板1上に立設したピストンロッド7を嵌
合して構成されている。
【0012】又、前記機体3の長手方向両側には上下の
溝5,5’の底部を連結する略半円状の案内板8,8’
が取り付けられ、その案内板8,8’と前記溝5,5’
とでクローラ4の走行面が形成されており、この走行面
の外側にクローラ4が巻装されている。
【0013】クローラ4は、図4に示すように金属材で
構成した駒体4aをピン4bで環状に連結して構成さ
れ、そのクローラ4の内側面と前記した機体3の溝5底
面との接触面に傾斜係合面9が形成されている。その傾
斜係合面9は、溝5の底面における幅方向の中央部が上
方に突出し、その突出部から幅方向の両側部に向けて下
向きに傾斜する断面略山形の突部9aと、クローラ4の
内側面に形成した前記突部9aと対応する凹部9bとで
構成され、これによりクローラ4は幅方向への移動が規
制されて溝5の中央部に保持されている。尚、機体3の
下側の溝5’はクローラ4の戻り側を案内するため水平
の底面でよい。
【0014】図5は機体3の溝5の底面とクローラ4の
内側面とに形成する傾斜係合面9の形態を、図1に示し
た形態と逆に形成した構成、即ち、クローラ4の内側面
を断面略山形の突部9aとし、機体3の溝5底面をそれ
と対応する凹部9bとしたものである。
【0015】図6は、前記した図5に示す傾斜係合面9
クローラ4の幅方向に二条形成したもので、この場合
は突部9aの高さ(凹部9bの深さ)を前記実施例(図
5)の半分とすることができる。
【0016】以上の如く構成した移動装置は、機体3の
上面とクローラ4の内側面との接触面を、クローラの幅
方向に断面略山形の傾斜係合面9としたので、クローラ
4上に重量物Bを載せ、その重量物Bを引っ張り又は押
動した時重量物Bを載承するクローラ4に該クローラ
回動方向と交叉する水平横方向の外力が作用しても、機
体3の上面とクローラ4の内側面とはクローラの幅方向
に断面略山形の傾斜係合面で接触するため、クローラ
幅方向へ移動するためには傾斜係合面9によって鉛直方
向に移動しなければならないが、クローラには重量物B
が載っているためその重量物Bを移動させることができ
る力よりも小さい外力では前記傾斜係合面で初期状態に
維持される。従って、従来装置のように水平横方向の外
力を受けてクローラが幅方向に移動し、クローラの幅方
向側面が機体の溝側壁に接触することはない。そして、
上記したようにクローラと機体は傾斜係合面の一方面が
接触するため、従来装置の接触面積に比べてその接触面
積は数倍広く、従って面圧は小さく、クローラは円滑に
回動される。因って、スムーズに移動作業を行うことが
出来る。又、本発明に係る移動装置は上述した使用形態
と逆の形態、即ちクローラ4をピア等の上に載せ、基板
1上に重量物Bを載せ、重量物を引っ張ったり、或いは
重量物を押圧することで移動装置を走行させ、重量物を
移動させる走行台車として使用することもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明の移動装置は請求項1乃至3に記
載の構成により、クローラに回動方向と交叉する水平横
方向の外力が作用しても、クローラは幅方向に移動せ
ず、従ってクローラの幅方向側面が機体に接触するのを
防止することが出来る。そして、クローラが幅方向に移
動しないため機体との接触は傾斜係合面の一方面で行わ
れ、それにより前記接触面に生じる面圧は従来装置のそ
れよりも小さく、よって回動抵抗も小さく、クローラ
円滑に回動される。又、請求項3記載の構成により、機
体とクローラが接触係合する傾斜係合面の深さを一条の
場合よりも浅くできるため、装置の機高(全高)を低く
でき、装置をコンパクト化することができる。更に、請
求項4に記載の構成により、重量物の重量を分散して受
圧でき、移動装置を支持する支持台への集中荷重を回避
して、支持台の信頼性を維持することができると共に、
機高を更に低く抑えることも可能であり、より低重心で
安定性に優れた移動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る移動装置の実施の一例を示す縦
断側面図である。
【図2】 同斜視図である。
【図3】 図1の(3)−(3)線に沿える断面図であ
る。
【図4】 クローラを構成する駒体を示す斜視図であ
る。
【図5】 傾斜係合面の他の実施例を示す同断面図であ
る。
【図6】 傾斜係合面を幅方向に二条形成した実施例を
示す断面図である。
【図7】 従来の移動装置を示す断面図である。
【符号の説明】
A…移動装置 1…基板 2…油圧ジャッキ 3…機体 4…クローラ 5,5’…溝 9…傾斜係合面 9a…突部 9b…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 17/00 - 17/48 B66F 7/16,7/28 E01D 21/00 - 21/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に機体を架設支持し、その機体の
    外周に無端状のクローラを回動可能に巻装した重量物の
    移動装置であって、前記機体を、クローラの幅方向外側
    に位置して基板上に該クローラと平行にして一直線状に
    配置した多数個の油圧ジャッキで支持したことを特徴と
    する重量物の移動装置。
  2. 【請求項2】 上記機体の上面とクローラの内側面との
    接触面を、クローラの幅方向に断面略山形の傾斜係合面
    としたことを特徴とする請求項1記載の重量物の移動装
    置。
  3. 【請求項3】 上記傾斜係合面がクローラの幅方向に
    の山形で形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の重量物の移動装置。
  4. 【請求項4】 上記傾斜係合面がクローラの幅方向に複
    数個の山形で形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の重量物の移動装置。
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