JP6472554B1 - 床用目地装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで設置でき、左右の躯体の揺れ動きに確実に追従できるカバープレート支持機構を備える床用目地装置を提供する。【解決手段】一方の躯体と他方の躯体に取り付けられる目地プレートと、他方の躯体に一端部が固定され他端部が目地プレートに支持されるカバープレートと、カバープレートの底面を支持するカバープレート支持機構と、目地プレートをガイドするガイド部材とで構成され、目地プレートは、変形可能な枠状の目地プレート支持部材と、目地プレート支持部材に枢支ピンで枢支され、互いに一部が重なり合う複数個の目地プレート本体と、ガイド部材にガイドされる被ガイド部とからなり、カバープレート支持機構は、目地プレートの他端部と目地プレート支持部の端部との間に所定間隔で配置され、カバープレートにかかる荷重を支持するカバープレート支持体と、このカバープレート支持体を伸縮可能に接続する伸縮部材とからなる。【選択図】図1

Description

本発明は目地部を介して設けられた躯体の間の目地部を塞ぐ床用目地装置に関する。
従来、複数個の目地プレートを用いて床面間の目地部を塞ぐ床用目地装置としては、「目地部を介して設けられた左右の床躯体の一方の床躯体の目地部側の床面に形成された目地プレートスライド支持凹部と、この目地プレートスライド支持凹部に左右方向に案内できるように所定間隔で配置された複数個のガイドレールと、前記目地プレートスライド支持凹部の左右方向の中央部である前記複数個のガイドレールの左右方向の中央部に先端部がスライド移動可能に支持され、後端部が前記他方の床躯体の目地部側の床面に、該床面の上面と上面がほぼ同一面となるように取付けられた床目地プレートと、この床目地プレートの先端部がスライド移動できるように、前記目地プレートスライド支持凹部を覆うカバープレートと、前記床目地プレートの先端部と前記目地プレートスライド支持凹部の反目地部側端部との間の前記ガイドレールに所定間隔で配置された、前記カバープレートにかかる荷重を支持する複数個の支持体、この支持体を伸縮可能に接続する、一端が前記床目地プレートの先端部に取付けられ、他端が前記目地プレートスライド支持凹部の反目地部側に取付けられた伸縮部材とからなるカバープレート支持部材とで構成されていることを特徴とする床用目地装置」が知られている(例えば特許文献1)。
しかし、上記床用目地装置は、複数個のガイドレールにそれぞれ係合する支持アームと、この支持アームに設けられた床パネルとで床目地プレートを構成しており、複数個の支持アームをガイドするために、目地プレートスライド支持凹部に複数個のガイドレールを備える必要が生じ、コストが高くなるという問題点があった。
また、複数個のガイドレールが設けられているため、左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合に、カバープレート支持部材の動きが制限されてしまい左右の躯体の揺れ動きに追従することができないという問題点があった。
特開2014−118789号公報
本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、低コストで設置できるとともに、左右の躯体の揺れ動きに確実に追従できるカバープレート支持機構を備える床用目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の床用目地装置は、一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ床用目地装置であって、前記一方の躯体に設けられた目地プレート取付部と、前記他方の躯体に設けられた凹所状の目地プレート支持部と、前記目地プレート取付部に一端部が取り付けられているとともに、前記目地プレート支持部に他端部が支持される目地プレートと、前記他方の躯体に一端部が固定されているとともに、他端部が前記目地プレートに支持されるカバープレートと、カバープレートの底面を支持するカバープレート支持機構と、目地プレートをガイドするガイド部材とで構成され、前記目地プレートは、一端部が前記目地プレート取付部に取り付けられているとともに、他端部が前記目地プレート支持部に支持され、かつ、変形可能な枠状の目地プレート支持部材と、該目地プレート支持部材に枢支ピンで枢支され、互いに一部が重なり合う複数個の目地プレート本体と、前記ガイド部材にガイドされる被ガイド部とからなり、また、前記カバープレート支持機構は、前記目地プレートの他端部と前記目地プレート支持部の端部との間に所定間隔で配置され、前記カバープレートにかかる荷重を支持するカバープレート支持体と、このカバープレート支持体を伸縮可能に接続する伸縮部材とからなり、地震時に一方の躯体と左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合に、目地プレート支持部材が変形し、地震による揺れ動きに追従することを特徴とする。
前記ガイド部材は、前記目地プレート支持部の目地部側の端部付近の前後方向に対向するように設けられ、前記被ガイド部は、目地プレート支持部材の前後方向の側面であることを特徴とする請求項1に記載の床用目地装置。
前記ガイド部材は、前記目地プレート支持部の目地部側の端部付近に、上方へ突出するピン状に形成されており、前記被ガイド部は、前記目地プレート支持部材に設けられたレール状の部材であり、前記ピン状のガイド部材に係合することを特徴とする。
前記枠状の目地プレート支持部材は、その内側部位に補強部材が枢支状態で設けられていることを特徴とする。
前記枠状の目地プレート支持部材は、目地プレート支持部に滑動部材を介して支持されていることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明においては、変形可能な枠状の目地プレート支持部材と目地プレート本体で目地プレートを構成することにより、目地プレート支持部に複数個のガイドレールを設けなくてもよいので、部品点数を少なくすることができ、低コストで設置することができる。
(2)また、カバープレート支持機構は、目地プレート支持部に設けられており、この目地プレート支持部には、複数個のガイドレール等が設けられていないので、カバープレート支持機構は目地プレート支持部上を自由に移動することができる。
したがって、左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合等に、カバープレート支持機構はガイドレール等に動きを制限されることなく左右の躯体の揺れ動きに追従することができる。
(3)請求項2及び請求項3に記載の各発明についても、前記(1)〜(2)と同様な効果が得られるとともに、合理的手段により、地震の揺れ動きを吸収することができる。
(4)請求項4に記載の発明についても、前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、目地プレート支持部材の強度を向上させることができる。
(5)請求項5に記載の発明においても、前記(1)〜(4)と同様な効果が得られるとともに、目地プレートをスムーズにスライド移動させることができる。
図1乃至図9は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図10乃至図14は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態の床用目地装置の平面図。 図1の2−2線に沿う断面図。 図1の3−3線に沿う断面図。 目地プレートの説明図。 目地プレート支持部材の説明図。 目地プレート本体の説明図。 地震で目地部が狭くなった動作説明図。 地震で目地部が広くなった動作説明図。 地震で左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合の動作説明図。 第2の実施形態の床用目地装置の平面図。 図10の11−11線に沿う断面図。 図10の12−12線に沿う断面図。 目地プレート本体の説明図。 地震で左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合の動作説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図9に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた一方の躯体3と他方の躯体4間に設置された床用目地装置である。
なお、左右方向とは図1における左右方向(符号の向きを基準)であり、前後方向とは図1における上下方向(符号の向きを基準)をいい、上下方向とは図における上下方向をいう。
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
この床用目地装置1は、図1乃至図3に示すように、一方の躯体3に設けられた目地プレート取付部5と、他方の躯体4に設けられた凹所状の目地プレート支持部6と、前記目地プレート取付部5にその一端部7aが取り付けられるとともに、前記目地プレート支持部6に他端部7bが略水平状態に支持される所定長の目地プレート7と、前記他方の躯体4にその一端部8aが固定され、他端部8bが前記目地プレート7の上面に支持される所定長のカバープレート8と、カバープレート8の底面を支持するカバープレート支持機構9と、目地プレート7をガイドするローラー状のガイド部材20とで構成されている。
目地プレート取付部5は、本実施形態では、一方の躯体3の目地部2側の壁面3aに固定され、かつ、前後方向に延在するレール状の金具により形成されている。この目地プレート取付部5は、例えば図2に示すように、正面視略アングル状に形成されており、この上面は、目地プレート7を取り付けた場合に、目地プレート7の上面と一方の躯体3の床面が略面一となるように壁面3aに固定されている。
なお、目地プレート取付部5は、このような金具を用いず、例えば一方の躯体3に直接目地プレート取付部5を形成してもよい。
目地プレート支持部6は、他方の躯体4の目地部側に凹所状に設けられており、この目地プレート支持部6の上面によって目地プレート7の他端部7bが支持される。この目地プレート支持部6の前後方向の寸法は、目地プレート7が変形した時に目地プレート7の端部等が衝突しないように、目地プレート7の前後方向の寸法よりも大きくなるように形成されている。この目地プレート支持部6には、金属板等の補強板を固定してもよい。
目地プレート7は、一端部が前記目地プレート取付部5にピンやボルト等で取り付けられ、他端部が前記目地プレート支持部6に支持され、かつ、変形可能な枠状の目地プレート支持部材10と、該目地プレート支持部材10に枢支ピン11で枢支され、互いに一部が重なり合う複数個の目地プレート本体12とで構成されている。
この目地プレート支持部材10は、平面視略長方形状にバー部材10aが枠組みされた部材で、このバー部材10a同士の接続部分は枢支ピンで枢支されており、この枢支ピン11を支点にバー部材10aが回転し変形することができる。例えば、このバー部材10aの一辺を固定した状態で、固定したバー部材10a以外の部位に力を加えると、他のバー部材10aは枢支ピンを支点に回転し、目地プレート支持部材10は平行四辺形状に変形する。
なお、バー部材10aは、本実施形態では、角柱状のものが使用されているが、例えば角管状でもよいし、H鋼等の形状のバー部材10aを用いてもよい。
本実施形態では、図5に示すように、目地プレート支持部材10の前後方向の側面が被ガイド部21となっており、この被ガイド部21は前記ローラー状のガイド部材20と常時当接している。
この枠状の目地プレート支持部材10の一辺が前記目地プレート取付部5にピンやボルトで固定的に取り付けられており、一方、その他の辺は前記枢支ピン11を支点に回動することができる状態となっている。
本実施形態では、目地プレート支持部材10の内側部位には、左右方向に延在するバー状の補強部材13が複数個設けられている。この補強部材13の両端部は、枢支ピン11でバー部材10aに回動可能に枢支されており、補強部材13が目地プレート支持部材10の変形を妨げないように設けられている。
また、目地プレート支持部材10の他方の躯体4側の端部(他端部)付近の底面にはローラー等の滑動部材14が設けられている。この滑動部材14を設けることにより、目地プレート支持部材10の左右方向及び前後方向の移動をスムーズにすることができる。
目地プレート本体12は、本実施形態では、図6等に示すように正面視において、左右方向の端部付近に薄板状の段差部12aが形成(例えば正面視略クランク状)されており、この段差部12aの一部が、隣り合う他の目地プレート本体12と一部が重なりあうように設けられている。
また、一枚の目地プレート本体12は図1等に示すように前後方向のバー部材10a及び複数個の補強部材13にわたって枢支状態で設けられている。このように目地プレート本体12を設けることにより、地震によって左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合に、図9に示すように目地プレート本体12自体が傾くことなく(躯体と略平行状態を維持した状態)、揺れ動きを吸収することができる。
カバープレート8は、平面視方形状で金属製の板材で、一端部8aがビス等によって他方の躯体4の床面に固定されており、他端部8bは前記目地プレート7の上面に支持されていて、目地プレート支持部6を覆うように設けられている。このカバープレート8の他端部8bは、本実施形態においては、他方の躯体4の目地部側壁面4aと略面一となるような長さに形成されている。
本実施形態では、他方の躯体4の床面にカバープレート8を直接固定しているが、取付金具等を介してカバープレート8の一端部8aを固定してもよい。
カバープレート支持機構9は、目地プレート7の他端部7bと前記目地プレート支持部6の端部6aとの間に所定間隔で配置され、前記カバープレートにかかる荷重を支持する複数個、本実施形態では2つのカバープレート支持体15と、このカバープレート支持体15、前記目地プレートの他端部7b及び前記目地プレート支持部6の端部6aを伸縮可能に接続する伸縮部材16とで構成されている。このカバープレート支持体15は、カバープレートの長さによっては1つのみ設けてもよいが、2つ以上設けることが望ましい。
カバープレート支持体15は、支持体本体17と、この支持体本体17の上・下部へ突出するローラー18とで構成されている。
前記伸縮部材16は、本実施形態ではコイルスプリングが用いられ、前記目地プレートの他端部7bと一方のカバープレート支持体15、一方のカバープレート支持体15と他方のカバープレート支持体15及び他方のカバープレート支持体15と前記目地プレート支持部6の端部6aの間にそれぞれ設けられている。
本実施形態では、このカバープレート支持体15及び伸縮部材16は、前後方向に複数個設けられてカバープレート支持機構9を構成している。ところで、前後方向のカバープレート支持体15は、接続部材等によってそれぞれ接続してもよい。
ガイド部材20は、目地プレート支持部6の目地部2側の端部付近の前後方向の側面6bに対向するように設けられた1対のローラー状の部材で、本実施形態では、常時目地プレート支持部材10の前後方向の側面(被ガイド部21)に当接している。このガイド部材20は、目地プレート支持部6の目地部2側の端部付近に限らず、他方の躯体4側の側面6bに設けてもよい。この場合には、地震によって左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合に、目地プレート7等が側面6bに衝突することを防止するために目地プレート支持部6の目地部2側の端部付近の側面6bに切り欠きを設けことが望ましい。
なお、本実施形態では、左右の躯体3、4にカバー装置19を設けている。カバー装置19は、左右の躯体3、4の地震による揺れ動きに追従することができ、目地プレート7の前後方向から目地部2下方へ転落防止できるものであればどのようなものを用いてもよい。例えば、公知の壁面用目地装置や伸縮手摺等を用いることができる。
地震で左右の躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が狭くなると、図7に示すように、目地プレート7が他方の躯体4側へスライド移動し、地震による揺れ動きを吸収する。このときカバープレート支持機構9は、伸縮部材16が縮み、カバープレート支持体15同士の間隔を狭くして地震による揺れ動きを吸収する。
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が広くなると、図8に示すように、目地プレート7が他方の躯体4から離間する方向にスライド移動し、地震による揺れ動きを吸収する。このときカバープレート支持機構9は、伸縮部材16が伸長し、カバープレート支持体15同士の間隔を広げて地震による揺れ動きを吸収する。
地震で躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合、目地プレート支持部材10の被ガイド部21が、ガイド部材20により前後方向に押圧されることにより、目地プレート支持部材10が平面視略平行四辺形状に変形する。すなわち、ガイド部材20を支点として目地プレート支持部材10が平面視略平行四辺形状に変形し、この変形に伴って目地プレート本体12も平面視階段状に前後方向にスライド移動し、揺れ動きを吸収する。この時目地プレート支持部材10の左右方向の寸法が若干小さくなるが、目地プレート本体12の段差部12aの重なり幅が大きくなることにより左右方向の寸法の変化を吸収する。
また、カバープレート支持機構9も目地プレート7の動きに追従し、斜め方向にスライド移動する。この時、目地プレート支持部6にレール等が設置されていないため、カバープレート支持機構9は自由に動くことができ、スムーズに目地プレート7の動きに追従することができる。
地震による揺れ動きが終了すると、目地プレート支持部材10はガイド部材20に押圧されて平面視略長方形状に変形して通常状態に自動的に復帰する。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図10乃至図14に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図10乃至図14に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、2枚の板を接合して形成した目地プレート本体12Aと、左右方向に延在するレール状の被ガイド部21Aを備える目地プレート支持部材10Aからなる目地プレート7Aにするとともに、目地部2側の端部付近に、上方へ突出するとともに、前記被ガイド部21Aに係合する例えばピン状のガイド部材20Aを用いた点で、このような床用目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
この被ガイド部21Aは、例えば補強部材13やバー部材10aと同様に、枢支ピン11で目地プレート支持部材10に回動可能に枢支してもよく、バー部材10aや補強部材13の側面に固定してもよい。バー部材10aや補強部材13の側面に固定する場合には、バー部材10a等の回動を妨げないように固定する。本実施形態では、中央部の補強部材13の側面に被ガイド部21Aを固定している。
本実施形態では、地震で躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合、ガイド部材20Aによりレール状の被ガイド部21Aが前後方向に押圧されることにより、目地プレート支持部材10がガイド部材20Aを支点に平面視略平行四辺形状に変形して地震による揺れ動きを吸収する。
なお、本発明の実施形態では目地プレート支持部材に補強部材を用いるものについて説明したが、必ずしも補強部材を設けなくてもよく、目地プレート支持部材に滑動部材を設けなくてもよい。
滑動部材については、ローラーだけではなく、ベアリングや板状のすべり材等を目地プレート支持部材に設けてもよく、ベアリング等を目地プレート支持部に設けて、このベアリング等を介して目地プレート支持部材を支持してもよい。
例えば目地プレート支持部の側壁自体をガイド部材としてもよく、左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合に、前記側壁が被ガイド部であるバー部材の側面を押圧し、目地プレート支持部材が平面視略平行四辺形状となるようにガイドする。
また、前後方向のバー部材(左右方向に延在するバー部材)のいずれかの外側面に、下方に突出するピン状の被ガイド部を設け、この被ガイド部と係合する左右方向に延在する溝又はレール状のガイド部材を目地プレート支持部に設けてもよい。このように溝又はガイド部材を設けることで、レール部材等の数を少なくすることもでき、カバープレート支持機構の動きを妨げることも防止できる。
以上のとおりであるから、本発明の床用目地装置は、一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ床用目地装置であって、前記一方の躯体に設けられた目地プレート取付部と、前記他方の躯体に設けられた凹所状の目地プレート支持部と、前記目地プレート取付部に一端部が取り付けられているとともに、前記目地プレート支持部に他端部が支持される目地プレートと、前記他方の躯体に一端部が固定されているとともに、他端部が前記目地プレートに支持されるカバープレートと、カバープレートの底面を支持するカバープレート支持機構と、目地プレートをガイドするガイド部材とで構成され、前記目地プレートは、一端部が前記目地プレート取付部に取り付けられているとともに、他端部が前記目地プレート支持部に支持され、かつ、変形可能な枠状の目地プレート支持部材と、該目地プレート支持部材に枢支ピンで枢支され、互いに一部が重なり合う複数個の目地プレート本体と、前記ガイド部材にガイドされる被ガイド部とからなり、また、前記カバープレート支持機構は、前記目地プレートの他端部と前記目地プレート支持部の端部との間に所定間隔で配置され、前記カバープレートにかかる荷重を支持するカバープレート支持体と、このカバープレート支持体を伸縮可能に接続する伸縮部材とからなり、地震時に一方の躯体と左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合に、目地プレート支持部材が変形し、地震による揺れ動きに追従することを特徴とする。
本発明は床用目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A:床用目地装置、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:目地プレート取付部、 6:目地プレート支持部、
7、7A:目地プレート、 8:カバープレート、
9:カバープレート支持機構、 10:目地プレート支持部材、
11:枢支ピン、 12、12A:目地プレート本体、
13:補強部材、 14:滑動部材、
15:カバープレート支持体、 16:伸縮部材、
17:支持体本体、 18:ローラー、
19:カバー装置、 20、20A:ガイド部材、
21、21A:被ガイド部。

Claims (5)

  1. 一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ床用目地装置であって、前記一方の躯体に設けられた目地プレート取付部と、前記他方の躯体に設けられた凹所状の目地プレート支持部と、前記目地プレート取付部に一端部が取り付けられているとともに、前記目地プレート支持部に他端部が支持される目地プレートと、前記他方の躯体に一端部が固定されているとともに、他端部が前記目地プレートに支持されるカバープレートと、カバープレートの底面を支持するカバープレート支持機構と、目地プレートをガイドするガイド部材とで構成され、前記目地プレートは、一端部が前記目地プレート取付部に取り付けられているとともに、他端部が前記目地プレート支持部に支持され、かつ、変形可能な枠状の目地プレート支持部材と、該目地プレート支持部材に枢支ピンで枢支され、互いに一部が重なり合う複数個の目地プレート本体と、前記ガイド部材にガイドされる被ガイド部とからなり、また、前記カバープレート支持機構は、前記目地プレートの他端部と前記目地プレート支持部の端部との間に所定間隔で配置され、前記カバープレートにかかる荷重を支持するカバープレート支持体と、このカバープレート支持体を伸縮可能に接続する伸縮部材とからなり、地震時に一方の躯体と左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合に、目地プレート支持部材が変形し、地震による揺れ動きに追従する床用目地装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記目地プレート支持部の側壁の目地部側端部付近に対向するように設けられ、前記被ガイド部は、目地プレート支持部材の前後方向の側面であることを特徴とする請求項1に記載の床用目地装置。
  3. 前記ガイド部材は、前記目地プレート支持部の目地部側の端部付近に、上方へ突出するピン状の部材であり、前記被ガイド部は、前記ピン状のガイド部材に係合する前記目地プレート支持部材に設けられたレール状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の床用目地装置。
  4. 前記枠状の目地プレート支持部材は、その内側部位に補強部材が枢支状態で設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の床用目地装置。
  5. 前記枠状の目地プレート支持部材は、目地プレート支持部に滑動部材を介して支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の床用目地装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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