JPH1086261A - 遮水シート - Google Patents

遮水シート

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JPH1086261A
JPH1086261A JP8246182A JP24618296A JPH1086261A JP H1086261 A JPH1086261 A JP H1086261A JP 8246182 A JP8246182 A JP 8246182A JP 24618296 A JP24618296 A JP 24618296A JP H1086261 A JPH1086261 A JP H1086261A
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sheet
water
rubber
absorbing
density polyethylene
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JP8246182A
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JP3208415B2 (ja
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Michio Tsuchihiro
道夫 土弘
Kazuo Shigematsu
和男 重松
Shoji Seo
昭治 瀬尾
Takashi Nishida
孝 西田
Tetsuo Miyake
徹男 三宅
Koji Niwano
孝治 庭野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISSHIN TOKUSHU KENSETSU KK
Kajima Corp
Toyobo Co Ltd
Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
NISSHIN TOKUSHU KENSETSU KK
Kajima Corp
Kureha Elastomer Co Ltd
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水膨潤材料の表面にゴムシートや高密度ポ
リエチレンの層を設けてシート本体を形成して遮水する
場合に、シートの敷設場所に凹凸があっても自己修復機
能が損なわれることを防止し、遮水機能を十分に発揮で
きる。 【解決手段】 吸水膨潤性を有する材料1aによる層の
表面に合成ゴムや高密度のポリエチレンなどの不透水性
のシート1bを設けてシート本体1を形成し、該シート
本体1の上下面に長繊維不織布による層2a,2bを設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処分場、貯
水池や調整池などの池、地下構造物建設工事、建屋防水
工事などで使用する遮水シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば廃棄物処分場、貯水池や調整池な
どの池では地盤に水が漏れることを防止するため、地下
構造物、建屋防水工事などは地盤からの水が構造物に浸
入することを防ぐために遮水シートを敷設する。
【0003】かかる遮水シートには、従来、遮水性を有
するものとして合成ゴムなどのシートが用いられていた
が、種々の要因でシートに破損が生じた場合、漏水位置
が判明してもこれを修復するには例えば廃棄物処分場の
場合では上部に投棄されている廃棄物を撤去する必要が
あった。
【0004】そこで、孔が生じた場合、シートにシート
自身の自己修復機能により孔を閉塞させ、止水する機能
を持たせたものがある。かかるシート8の一例として図
3に示すものがあり、これは高分子系吸水性樹脂をゴム
成分に練り込んだ水膨潤ゴム(厚さ1.0mm )9を上下か
ら合成ゴムシート(厚さ0.5mm)10で挟み、下層をニット
11で補強したものである。この高分子系吸水性樹脂とし
ては吸水性ポリウレタン樹脂やビニルアルコール/アク
リル酸塩共重合体等が選択できる。ゴム成分としては、
天然ゴム、液状ゴム、合成ゴム、クロロプレンゴムであ
る。
【0005】そして、合成ゴムシート10に破損が生じ
て、水膨潤ゴム9が地盤や汚水に接触するとこれが吸水
して孔12に向かって膨潤し、孔12を塞ぐ。
【0006】図4は他の例を示し、上層材、下層材とし
てポリプロピレン、ポリエステルなどの透水性の不織布
13a,13bの間に吸水性樹脂やベントナイトなどによる
吸水膨潤材料14を挟んだものである。
【0007】この場合は、吸水膨潤材料14を透水性の不
織布13a,13bで包み込み必要以上に膨潤しないように
縫い合わせるなどして拘束圧を与えておき、供用時に通
水してきた地下水や汚水に触れさせて吸水膨潤させ、こ
れにより遮水する。この時、吸水膨潤材料14に拘束圧に
より未反応部分を残しておくことで、異物などによりシ
ートに孔が生じたとき孔の表面にある吸水膨潤材料14の
未反応の部分が、地下水や汚水と反応して新たに吸水膨
潤し、孔を塞ぐ。
【0008】さらに他の例として図5に示すものがあ
り、これはゴムシートや高密度ポリエチレンのシート15
による層にベントナイトなどによる吸水膨潤材料16によ
る層をはりつけたもので、シート15に孔17があくと、ベ
ントナイトなどによる吸水膨潤材料16が吸水して8〜10
倍程度に膨潤し孔17を塞いで自己修復する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図3、図5に示した例
では、表面に厚さ1mm程度のゴムシートや高密度ポリエ
チレンのシートを用いているが、図6に示すような廃棄
物5の処分場のようにシートを敷設する地盤7や下地な
どの面に僅かでも凹凸7aのある場所では、前記シート
8がこれらの凹凸7aに追従できない。
【0010】その結果、突起物6などによってシート8
に孔が生じた場合、その直下の凹面に対して追従しよう
とする力がシート8に作用し、孔がさらに大きくなるこ
とがあり、この孔から汚水4が下方の地盤7に流入す
る。このため、廃棄物処分場のようにシートを敷設する
場所に凹凸面のある場所では自己修復機能を十分に発揮
できない。
【0011】図4に示した例ではかかる不都合はない
が、遮水機能を発揮させるためには最初に一定量の水を
吸水膨潤材料に接触させる必要があり、手間を要する。
【0012】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、吸水膨潤材料の表面にゴムシートや高密度ポリエチ
レンの層を設けてシート本体を形成して遮水する場合
に、シートの敷設場所に凹凸があっても自己修復機能が
損なわれることを防止し、遮水機能を十分に発揮できる
遮水シートを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、吸水膨潤性を有する材料による層の表面に合
成ゴムや高密度のポリエチレンなどの不透水性のシート
を設けてシート本体を形成し、該シート本体の上下面に
長繊維不織布による層を設けたことを要旨とするもので
ある。
【0014】本発明によれば、例えば廃棄物処分場など
敷設面に凹凸のある場所に敷設した場合、シートに孔が
生じたとき、上層の不織布の長繊維が汚水とともに流入
してくる廃棄物を抑え、下層の不織布の長繊維が汚水の
漏水流による地盤側へのシートの広がりを防ぐから、上
下層の間の吸水膨潤性を有する材料による吸水膨潤機能
が十分に発揮される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の遮水シートの
実施形態を示す縦断正面図で、図中1はシート本体を示
し、該シート本体1は吸水膨潤性を有する材料1aによ
る層の表面に合成ゴムや高密度のポリエチレンなどの不
透水性のシート1bを設けてシート本体1を形成するも
ので、一例として前記図3について説明したシートのよ
うに吸水性樹脂を練り込んだ水膨潤ゴム(厚さ1.0mm )
を上下から合成ゴムシート(厚さ0.5mm)で挟みこんだも
のを使用したり、あるいは、前記図5について説明した
シートのようにゴムシートや高密度ポリエチレンのシー
トによる層にベントナイトなどによる吸水膨潤材料によ
る層をはりつけたものを使用する。
【0016】本発明ではこのシート本体1の上下面に長
繊維不織布による層2a,2bを設けてシート3とし
た。かかる長繊維不織布は材質として例えばポリエステ
ル繊維又はポリプロピレン繊維などを用いる。
【0017】このシート3を例えば廃棄物処分場など地
盤7の敷設面に凹凸7aのある場所に敷設した場合、突
起物6によってシート3に孔が生じたとき、上層の不織
布による層2aの長繊維が汚水とともに孔内に流入して
くる廃棄物5を抑え、下層の不織布による層2bの長繊
維が汚水の漏水流による地盤7側へのシート3の広がり
を防ぎ、孔の拡大を防止する。
【0018】よって、上下層の間のシート3の主たる部
分を構成する吸水膨潤性を有する材料1aは孔内で、上
方からの廃棄物5に押し流されることがなく、また、シ
ート3にあいた孔も特に拡大しないから、この状態で吸
水膨潤性を有する材料1aが汚水を吸水し膨潤して孔を
塞ぎ、吸水膨潤機能を十分に発揮する。
【0019】図2は長繊維不織布による層2a,2bを
設けた場合と設けない場合の漏水量を示すもので、実験
の結果、水圧0.1Kgf/cm2 、孔径10m/mの
場合、長繊維不織布による層2a,2bを設けたシート
では時間経過とともに1200minで漏水量が0にな
り、遮水機能が完全に発揮されたが、長繊維不織布によ
る層2a,2bを設けないシートでは約3300ml/
minの漏水が続いた。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明の遮水シート
は、吸水膨潤材料の表面にゴムシートや高密度ポリエチ
レンの層を設けてシート本体を形成して遮水する場合
に、シートの敷設場所に凹凸があってシート本体がこの
凹凸に追従できない場合でも、シートに孔があいたと
き、この孔が特に拡大することを防止するとともにシー
トの上方にある例えば廃棄物などが孔内に流入すること
を防止して、吸水膨潤材料による自己修復機能が損なわ
れることを防止し、遮水機能を十分に発揮できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮水シートの実施形態を示す縦断正面
図である。
【図2】本発明の遮水シートによる漏水量を示すグラフ
である。
【図3】従来の遮水シートの第1例を示す縦断正面図で
ある。
【図4】従来の遮水シートの第2例を示す縦断正面図で
ある。
【図5】従来の遮水シートの第3例を示す縦断正面図で
ある。
【図6】従来の遮水シートの孔があいた状態を示す縦断
正面図である。
【符号の説明】
1…シート本体 1a…吸水膨潤性を
有する材料 1b…不透水性のシート 2a,2b…長繊維
不織布による層 3…シート 4…汚水 5…廃棄物 6…突起物 7…地盤 7a…凹凸 8…シート 9…水膨潤ゴム 10…合成ゴムシート 11…ニット 12…孔 13a,13b…不織布 14…吸水膨潤材料 15…シート 16…吸水膨潤材料 17…孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土弘 道夫 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 重松 和男 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 瀬尾 昭治 広島県広島市中区中町6番13号 鹿島建設 株式会社広島支店内 (72)発明者 西田 孝 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 三宅 徹男 三重県津市観音寺町255 クレハエラスト マー株式会社内 (72)発明者 庭野 孝治 東京都足立区千住東二丁目21番28号 日新 特殊建設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水膨潤性を有する材料による層の表面
    に合成ゴムや高密度のポリエチレンなどの不透水性のシ
    ートを設けてシート本体を形成し、該シート本体の上下
    面に長繊維不織布による層を設けたことを特徴とする遮
    水シート。
JP24618296A 1996-09-18 1996-09-18 遮水シート Expired - Lifetime JP3208415B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001070906A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Geo-Research Institute 自己修復型廃棄物処分施設
JP2001070907A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Geo-Research Institute 廃棄物処分場の遮水構造
JP2007330853A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Taiyo Kogyo Corp 廃棄物処分場、遮水構造、及び廃棄物処分場を構築するための工法
JP2009253082A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Lintec Corp 半導体ウエハ処理用接着シート及びそれを用いた半導体ウエハ処理装置の調整方法並びに接着シートの評価方法
JP5451919B1 (ja) * 2013-03-27 2014-03-26 三菱樹脂株式会社 ブロックマット

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