JP3177818B2 - 土木用遮水シート - Google Patents

土木用遮水シート

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JP3177818B2
JP3177818B2 JP20617895A JP20617895A JP3177818B2 JP 3177818 B2 JP3177818 B2 JP 3177818B2 JP 20617895 A JP20617895 A JP 20617895A JP 20617895 A JP20617895 A JP 20617895A JP 3177818 B2 JP3177818 B2 JP 3177818B2
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昭夫 中尾
修一 松本
守 神徳
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/30Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions

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  • Revetment (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木用遮水シート
に関し、更に詳しくは、廃棄物最終処分場や貯水池など
の防水層から漏水した水が地盤内にしみ出すことを防止
することができ、しかも施工性のよい土木用遮水シート
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば都市ゴミや焼却ゴミなどを地面に
埋めて最終的に処分することが従来から行われている。
その方法は、一般に開口部面積が数百ヘクタール、深さ
が20〜30メートルに達するような巨大な貯留穴を地
面に堀り、穴の表面に防水層を形成し、廃棄物から出る
汚水や、雨水に溶けた有害物質が地中に侵入することを
防止するようにしている。特に最終処分するものが都市
ゴミを廃棄する場合には、その上を直ちに土で覆い、悪
臭や、害虫などの発生を防止することが従来から行われ
ている。
【0003】ところで廃棄物最終処分場や貯水池などの
防水層は、一旦施工すると、通常は防水層の保守・点検
を行うことができないため、万全を期した防水層とする
ことが求められている。そこで、従来から各種の施工法
が検討されている。即ち、 (1)ゴムや樹脂製の防水シートを前記貯留穴や貯水池
用穴の底に敷設する方法。 (2)前記防水シートの下地材として所定の厚さ、例え
ば1〜10cmの厚さに不織布をクッション材として敷設
し、固い突起物で前記シートが損傷しないようにする方
法。 (3)前記防水シートとクッション材とを積層する方
法。などがあるが、(3)の方法はコストが高く、また
施工に手間が掛かるとういう問題がある。そこで、前記
漏水を早期に検知する手段として次のような提案がなさ
れている。即ち、
【0004】(4)防水シートで形成した袋内に加圧流
体と圧力センサとを封入し、袋が破れて漏水が始まり、
袋内の圧力が低下するとセンサが検出することにより漏
水を早期に発見するようにした特開平1−25024号
公報に記載された方法。 (5)吸水すると発熱する物質を用い、漏水を熱に変換
し、この熱を温度センサで検出し、漏水を早期に発見す
るようにした特開平1−63834号公報に記載された
方法。 (6)防水シートの両側面にそれぞれ電極を取り付け、
常時電圧を印加しておき、電極間を流れる電流を検知し
て漏水を発見するようにした特開平4−134237号
公報に記載された方法。 (7)2枚の防水シートの間にラーメン状繊維を配置
し、シートそれぞれに電極を設け、流れる電流によりシ
ートの漏水箇所を検知し、その部分に外部から樹脂を注
入して止水する方法。 これら(4)〜(7)に示した漏水検知方法は、設備費
が高く、メンテナンスに手間がかかるなどコスト的に問
題があり、なお改善の必要が認められる。
【0005】また粘土により止水層を形成することは従
来から行われているが、特開平5−331752号公報
に記載された方法は、不織布からなる第2シートとし、
織布とプラスチックフォームをシートにしたものとを組
み合わせて中層・下層シートとし、上層シートと中層シ
ートとの間に、ベントナイト、モンモリロナイトなどの
粘土鉱物の粒状物からなる高吸水性無機物質を配置し、
ニードルパンチにより全体を縫合することにより、施工
性の向上を図っている。しかしながら、粘土鉱物などの
高吸水性無機物質による止水層は、吸水能が低く、数k
g/m2 程度の使用量では十分な止水層を形成すること
ができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来から4
00〜1000重量倍の吸水力を有し、各種分野に使用
されている高吸水性樹脂を使用した土木用止水シートを
形成することを目的としており、そのため、通常の方法
でシート状としたのでは、施工中に地山などに含まれる
水分を吸水し、シートが膨れるため施工性が損なわれる
ことを克服することを解決課題としている。
【0007】即ち、本発明の目的は、廃棄物最終処分場
や貯水池などに使用するゴムシートなどの防水層が損傷
した場合に、その損傷部分から漏れ出た水を高吸水性樹
脂が吸水する際の膨潤圧を利用して遮水層を形成させ、
漏れ出した水が地盤内にしみ込むことを防止し、メンテ
ナンス不要、且つ施工中に下地の水を吸水した場合でも
殆ど膨張することがなく、施工性にすぐれた土木用遮水
水シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明の土木用遮水シートの構成は、繊維で構成さ
れる第1シート状基材上に、高吸水性樹脂を200〜1
500g/m2 の割合で分散配置し、繊維で構成される
第2シート状基材で覆い、高吸水性樹脂層の両側の前記
第1、第2シート状基材を長尺に形成し、長手方向両側
端部を除外した中間部に、前記高吸水性樹脂を分散配置
し、シート状基材全面をニードルパンチにより縫合して
複合シート状物を形成し、この複合シート状物の少なく
とも一方の面に、樹脂層を形成し、この樹脂層によっ
て、前記複合シート状物の表面部分のニードルパンチに
よる縫合繊維を固着させたものである。
【0009】前記繊維で構成されるシート状基材(以下
単にシート状基材という)としては、不織布、織物、編
物などを使用することができる。ニードルパンチによる
縫合は使用される繊維本数が多くなるほど縫合強度が増
加する。したがって、織物、編物より不織布の方が、ニ
ードルパンチにより、より相手シート状基材側に引き出
される繊維本数が多くなるので、少なくとも積層するシ
ート状基材の一方を不織布とすることがより好ましい。
特に長繊維不織布を使用すると、長い繊維で縫合できる
のでより好ましい。
【0010】前記高吸水性樹脂としては、特に限定はな
いが、例えば、セルロース・アクリルニトリル重合体、
デンプン・アクリルニトリル重合体などの天然系のも
の、アクリル酸・ビニルアルコール共重合体、アクリル
酸ソーダ重合体、アクリル酸・アクリルアミド共重合
体、ポリエチレンオキサイド変成物、イソブチレン・無
水マレイン酸共重合体などの合成系のものを使用するこ
とができる。但し土中、特に湿潤した土中で使用する場
合には、合成系のものがより好ましい。
【0011】また前記高吸水性樹脂の使用量200〜
1500g/m2 であることが必要であり、3kg/c
2 の耐水圧を得るためには、300〜1000g/m
2 が好ましい。
【0012】前記樹脂層は、形成過程で、シート状基材
積層体の表面上又は表面近くに引き出された繊維を固着
し、ニードルパンチによる縫合強度を飛躍的に増強させ
ることができる。したがって樹脂層は、通常、連続的且
つ両面に形成するが、縫合強度の低下に繋がらない範囲
で、樹脂層を非連続的に形成してもよく、また遮水シー
トの片面にのみ形成してもよい。
【0013】前記繊維で構成される第1、第2シート状
基材を長尺に形成し、長手方向両側端部の、いわゆる耳
部を除外した中間部に、前記高吸水性樹脂を分散配置
し、シート状基材全面をニードルパンチにより縫合する
ことが重要である。このようにすると、高吸水性樹脂が
吸水して膨潤した際に、膨潤圧によって、長手方向側端
から樹脂が押し出されることを防止することができる。
【0014】更に、ニードルパンチにより縫合した前記
複合シート状物の端部積層面の少なくとも1端面を、前
記樹脂層で覆うことによって、前記耳部から膨潤圧によ
り樹脂押し出しの防止性能を高めることができる。高吸
水性樹脂の使用量を600g/m2 とした場合、膨潤圧
はほぼ1kg/cm2 という高い値に達する。これに対
し、本発明の遮水シートは、1kg/cm 2 以上の強力
な縫合力を発揮することが可能であり、膨潤した高吸水
性樹脂層を不織布間の狭い領域に閉じ込め、高密度層か
らなる遮水層を形成することができ、漏水以外の水の吸
収、例えば地山などに含まれる水分によって、高吸水性
樹脂が膨潤状態となることを防止できる。
【0015】前記樹脂層を形成する手段としては、特に
限定はないが、例えばT型ダイス押出しによるラミネー
ト、コーティングないし塗布などを用いることができ
る。使用しうる樹脂としては、特に限定はないが、ウレ
タン系、アクリル系、ゴム系、オレフィン系など可撓性
を有する広範な樹脂を使用可能であるが、シート状基材
の繊維中への浸み込み量が少なく、比重が軽く、価格的
にも比較的安価なオレフィン系樹脂をT型押出しラミネ
ートによる熱融着させることが一般に好ましい。
【0016】前記のとおり高吸水性樹脂の膨潤圧は極め
て高いため、遮水シートが吸水した場合、積層体の端部
から膨潤圧によって高吸水性樹脂が押し出される場合が
ある。その点、前記構成の遮水シートを、所定幅を有す
る長尺のシート状基材の幅方向両側(耳部分)を除く中
間部分に高吸水性樹脂を分散配置し、前記幅方向全体に
ニードルパンチにより上下シート状基材を縫合し、両側
の耳部分に高吸水性樹脂を含有しない部分を形成し、片
面又は両面の全面に樹脂層を形成することによって、前
記高吸水性高分子が押し出しを防止することができる。
【0017】前記高吸水性樹脂がシート状基材の積層端
部から押し出されることを防止する別の手段として、前
記樹脂層をシート本体からはみ出させた耳部分を形成
し、この耳部分をシート本体側に折り返して積層端部を
封止するか、シート本体両面の樹脂層それぞれに耳部分
を形成し、互いに接着、融着などで一体にしてシート本
体の積層端部を封止する、などとしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付の図面を参照して実施例
により本発明を具体的に説明する。図1に示す実施例1
の複合シート状物1を、長尺の繊維で構成される第1シ
ート状基材2の長手方向両側にそれぞれ所定幅L(実施
例1では約5cm)の耳部分3を残し、その中間部分に
高吸水性樹脂4の粉末を散布(分散配置)し、その上か
ら前記と同様の長尺の繊維で構成される第2シート状基
材5を被せ、ニードルパンチによって第1シート状基材
2と第2シート状基材5とを縫合して形成した。なお、
図1に符号6で示す点は、ニードルパンチにより第2シ
ート状基材5の表面に引き出された縫合繊維を表してい
る。
【0019】次いで前記長尺の複合シート状物1上に樹
脂層を形成するには、図2に示すとおり、熱可塑性樹脂
フィルム製造用のT型ダイス7から、複合シート状物1
の幅より広い幅の押し出した熱融着性のポリエチレンシ
ート8を、熱圧着ロール9により押し付け、樹脂層12を
形成した中間積層体1′を得た。次いでこの中間積層体
1′の未コーティング面側にも、前記と同様にT型ダイ
ス7から押し出したポリエチレンシート8を熱圧着ロー
ル10によって押し付けて両側のポリエチレンシシート8
同士を融着させた耳部11を有する樹脂層12を形成し、図
3に示す実施例1の遮水シート10 を得た。
【0020】樹脂層12は、ニードルパンチによる複合シ
ート状物1の表面又は表面近くに達した縫合繊維6を樹
脂層12に固着する作用がある。また前記耳部11は、吸水
し、膨潤した高吸水性樹脂4が遮水シート10 の前記耳
部5から外側に押し出されることを防止するのに役立た
せることができる。なお、図3は、遮水シート10 の構
造を模型的に示したものであり、高吸水性樹脂4を、1
列に配置した一定の大きさの粒子として表しているが、
実際は、一定の粒度分布を有する粉粒体を所定の厚さに
敷き詰めたものである。
【0021】次に実施例1の遮水シート10 の主な仕様
を以下に示す。 第1・第2層シート状基材2,5:ポリエステル長繊維
不織布目付け量300g/m2 (密度0.1g/c
3 ) 高吸水性樹脂:アクリル酸系、粒径分布150〜650
μm、目付け量800g/m2 ニードルパンチ:80本/cm2 ポリエチレンシート8(樹脂層12):樹脂層の厚み80
〜100μm 次に実施例1で得た遮水シート10 について以下の評価
試験を行った。 (i)遮水試験:耐水試験に使用した装置は、図5に示
すように、上端が開口し、その周囲にフランジ14を取り
付けた下側容器15と、下側が開口し、その周囲にフラン
ジ16を付けた上側容器17とからなっている。そして、下
側容器15の、底面を傾斜させて先端部を開口し排水口18
を形成したものであり、また、上側容器17には、圧力計
19とパイプ20とを取り付けている。そして、下側容器15
内に砕石21を充填し、前記フランジ14とフランジ16とに
よって遮水シート10 を挟み付けた。
【0022】耐圧試験は、上側容器17内に水21を入れ、
パイプ20を通じて圧力4kg/cm 2 の加圧空気22を上
側容器17に加え、24時間放置し、前記排水口18から水
が流出するか否かを観測して行った。その結果、遮水シ
ート10 の下側容器15側の不織布は乾燥しており、排水
口18から流出する水は観測されず、また遮水シート1 0
の膨れも観測されなかった。 (ii)耐膨張試験:図6に示すように、開口部直径が1
4cmの鉄枠24を遮水シート10 の表と裏側に当て、ボ
ルト・ナット25で締め付け、シート端部26のシート切断
口から吸水性樹脂(図示せず)が押し出されないように
し、水中に浸漬した。
【0023】複合シート状物1の厚さが5mm程度の浸
漬前の遮水シート10 (図3)は、図7のA(図
A,Bはいずれも模型的に示している)に示すように、
24時間浸漬後、水中から取り出した遮水シート10
厚さは、ほぼ5.5mmに膨張(図7の)していた。
即ち、遮水シート10 は、図7のAに示すように、ニー
ドルパンチによって第1シート状基材2と第2シート状
基材5とを縫合し、かつシート表面にまで引き出された
縫合繊維6は、樹脂層12に固着されているため、遮水シ
ート10 の膨潤前の状態と同様であった。したがって、
膨潤圧によって高吸収性樹脂4は高密度に圧縮され、緻
密な遮水層を形成することができる。
【0024】これに対し、複合シート状物1の縫合繊維
は第1・第2シート状基材2,5の繊維と単に絡まって
いるだけであるので、同様の耐膨張試験を行ったとこ
ろ、高吸水性樹脂4は大きく膨潤し座布団状に膨張し、
図7のBに示すように多くの縫合繊維6が第1・第2シ
ート状基材2,5から伸び出し長く伸びた状態となった
り、抜け落ちたりしていた。
【0025】次に実施例1によって得た遮水シート10
を廃棄物最終処分場に使用する場合について説明する。
まず敷設するシート類を傷めないように地表部分を平ら
に整地し、その上に遮水シート10 を敷設する。次いで
前記遮水シート10 を、高吸水性樹脂4層に切れ目が生
じないように互いを重ね合わせて敷き詰め、接着、融着
などにより相互に接着し、その上に防水シートを従来と
同様に敷設した。更にその上に土などの保護層を設ける
ことが好ましい。
【0026】図4に示す遮水シート10 は実施例1の変
形例であり、ポリエチレンシート8で形成した前記耳部
11を、シート本体側に折返し、接着、融着などによりシ
ート本体に固着したものである。このようにすると、薄
い耳部が保管、運搬、敷設などの間に固いものに触れて
損傷することを防止することができる。なお、図4に示
す符号13は接着層であり、縫合繊維6は規則的に記載し
ているが、これは模型的に示したものである。実際の縫
合繊維6は、第1・第2シート状基材2,5内から不規
則的に引き出された繊維の繊維と絡まった状態のものも
ある。
【0027】実施例2の土木用遮水シート10 は、実施
例1で得た複合シート状物1にポリウレタン塗料を固形
分が150g/m2 の割合となるように塗布したもので
ある。即ち、図8に示すように、複合シート状物1をベ
ッド27上に配置し、複合シート状物1の幅方向(紙面に
垂直方向)に配置したドクターナイフ28(ローラーでも
よい)によって堰き止めた部分に樹脂溜29を形成し、シ
ート1を矢印方向に移動させることによって樹脂層12を
形成し、他方の面にも樹脂層12を形成し、複合シート状
物1の両面にコーティングにより樹脂層12を形成した遮
水シート10 を得た。
【0028】実施例2の土木用遮水シートも、実施例1
の遮水シート10 と同様に優れた遮水性能を発揮した。
図9に示す実施例3の遮水シート10 は、実施例1で得
た複合シート状物1上に、T型ダイスから押し出したポ
リエチレンシートの両側に、複合シート状物1とスリッ
トヤーン織物30を積層し圧着したものである。そして反
対側は、単にT型ダイスから押し出したポリエチレンシ
ートを圧着し、樹脂層12を形成した。
【0029】実施例3の遮水シート10 を敷設する際
に、スリットヤーン織物30は、遮水シート10 の地山側
に配置すると、遮水シート10 の保護層となる。以上の
ようにして得た遮水シート10 も前記各実施例の遮水シ
ート10 と同様に、優れた遮水性能を示す。図10に示す
実施例4の遮水シート10 は、実施例1で得た複合シー
ト状物1上に、T型ダイス7から押し出したポリエチレ
ンシートからなる樹脂層12を形成し、更にその両面に厚
さ30〜100μmのポリエチレンフィルム31を積層し
熱圧着したものである。実施例5の遮水シート10 は、
敷設後に地山の水分などを全く吸収せず、施工性に優れ
ていた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の土木用遮水
シートは、高吸水性樹脂層を、繊維で構成されるシート
状基材によって挟み、ニードルパンチによって縫合し、
その上に樹脂層を形成し縫合繊維を樹脂によって固着し
たために、縫合力が飛躍的に高くなり、前記高吸水性樹
脂が吸水した際に、膨潤した高吸水性樹脂の膨張を抑制
して密度を高め、高い遮水性能を発揮させることができ
る。
【0031】したがって、高吸水性樹脂が膨潤し、上下
の不織布層を引き離さそうとする力に対抗することがで
きるので、膨潤した高吸水性樹脂を高い密度で密着さ
せ、強力な遮水膜を形成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の中間製品である複合シート
状物を一部破断して示した斜視図である。
【図2】図2に示した複合シート状物の表面に樹脂層を
形成する際の工程説明図である。
【図3】前記実施例1の土木用遮水シートを一部破断し
て示した斜視図である。
【図4】実施例1の変形例を示し、図3に示す土木用遮
水シートの耳部分を始末した様子を模型的に示した断面
図である。
【図5】図3に示す実施例1の土木用遮水シートの遮水
試験装置の概要を説明する断面図である。
【図6】前記実施例1の土木用遮水シートの耐膨張試験
用に使用する試料の斜視図である。
【図7】図7のAは図3に示す土木用遮水シートが膨潤
した様子を示す断面図であり、Bは図1に示す未コーテ
ィングシートの膨潤した様子を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例2の土木用遮水シートの樹脂層
形成工程の説明図である。
【図9】本発明の実施例3の土木用遮水シートの構成の
概要を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例4の土木用遮水シートの構成の
概要を示す断面図である。
【符号の説明】
1 複合シート状物 1′中間積層体 10 遮水シート 2 第1シート状
基材 3 耳部分 4 高吸水性樹脂 5 第2シート状基材 6 縫合繊維 7 T型ダイス 8 熱圧着ロール 10 熱圧着ロール 12 樹脂層 6 縫合繊維 28 ドクターナイ
フ 30 スリットヤーン織物 31 ポリエチレン
フィルム
フロントページの続き (72)発明者 中尾 昭夫 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号 東レ株式会社東京事業場内 (72)発明者 松本 修一 神奈川県鎌倉市大船1993番地の18 (72)発明者 神徳 守 神奈川県横浜市保土ヶ谷区星川3丁目2 番1号 (56)参考文献 特開 昭56−134249(JP,A) 実開 昭62−80628(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 E04B 5/00 - 5/14 E02B 3/12 E02B 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維で構成される第1シート状基材上
    に、高吸水性樹脂を200〜1500g/m2 の割合で
    分散配置し、繊維で構成される第2シート状基材で覆
    い、高吸水性樹脂層の両側の前記第1、第2シート状基
    材を長尺に形成し、長手方向両側端部を除外した中間部
    に、前記高吸水性樹脂を分散配置し、シート状基材全面
    ニードルパンチにより縫合して複合シート状物を形成
    し、この複合シート状物の少なくとも一方の面に、樹脂
    層を形成し、この樹脂層によって、前記複合シート状物
    の表面部分のニードルパンチによる縫合繊維を固着させ
    た土木用遮水シート。
  2. 【請求項2】 ニードルパンチにより縫合した前記複合
    シート状物の端部積層面の少なくとも1端面を、前記樹
    脂層で覆った請求項記載の土木用遮水シート。
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