JP3052200B2 - 廃棄物処分場 - Google Patents

廃棄物処分場

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JP3052200B2
JP3052200B2 JP23526498A JP23526498A JP3052200B2 JP 3052200 B2 JP3052200 B2 JP 3052200B2 JP 23526498 A JP23526498 A JP 23526498A JP 23526498 A JP23526498 A JP 23526498A JP 3052200 B2 JP3052200 B2 JP 3052200B2
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昭夫 中尾
修一 松本
守 神徳
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/30Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions

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  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯留穴表面に敷設した
防水層が損傷した場合でも、損傷箇所から地中への漏水
を防止することができる廃棄物処分場に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物の最終処分場では、地表に
巨大な貯留穴を堀り、その表面を防水層で覆うことによ
って、この貯留穴に投入された廃棄物から出る汚水が地
中にしみ込まないようにすることが行われている。この
防水層をゴム又は合成樹脂の防水シート1を用いた場合
について、図11,12によって説明する。
【0003】一般に貯留穴2は、開口部面積が例えば数
ヘクタールという規模に掘削したもので、底面3を平坦
に形成し、周壁のダム面4をステップ高さhが5m程度
の段状になるように形成している。そして、防水シート
1としては、一般に一定幅Wを有する長尺シートを所定
長さに切断して使用する。
【0004】防水シート1を貯留穴2内に敷設するに
は、先ず底面3に平行に並べた防水シート1の側端部a
を互いに重ね合わせて敷き詰める。下段のダム面4に敷
設する防水シート1は、下端部bを底面3に敷設した防
水シート1に重ね合わせ、上端部cをステップ5の土中
に埋め込む。更に、上段のダム面4に敷設する防水シー
ト1は、下端部bを下段側の防水シート1に重ね合わ
せ、前記同様に地表側に出た上端部cを地盤6内に埋め
込み、前記各重ね合わせ部分を接着又は融着するように
している。なお、図11はダム面4のステップ5を1段と
したが、更に段数が多い場合も同様に防水シートを敷設
すればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に敷設した防水シートは、木の根っこや石が突出してい
ると、それらが貫通して穴が開き、その穴から汚水が地
中へ漏水して環境汚染を起こすという問題がある。
【0006】したがって、従来から前記防水シートの下
地材として、例えば約1cmの厚さの不織布をクッション
材として敷設し、固い突起物で防水シートが損傷しない
ようにすることが行われている。しかしながら、この方
法では、防水シートの損傷を確実に防止するにはクッシ
ョン材を厚くする必要があるためコストが高くなり、ま
たクッション材を薄くする場合には漏水を早期に検知す
る手段を設ける必要があり、そのメンテナンスに手間が
掛かるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、防水層が損傷した場合
に、その損傷部分から漏れ出した水を利用して自動的に
止水するようにしてメンテナンス不要にした廃棄物処分
場を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明の廃棄物処分場は、地表を掘削して形成した
貯留穴の表面を、含水膨潤性の遮水シートと該遮水シー
ト上に積層したゴム又は合成樹脂からなる防水シートと
で覆い、かつ前記遮水シートをシート状基材とカバーシ
ートとの間に粉粒状の高吸水性高分子物質を200〜3
000g/m2の割合で配置すると共に、該カバーシー
トと前記シート状基材とを面内の全域にわたって互いに
結合させて前記高吸水性高分子物質を担持するように構
成したことを特徴とするものである。
【0009】前記遮水シートを敷設するに際し、遮水シ
ートと貯留穴表面との間に水不浸透性シートを敷設し、
その上に前記遮水シートを敷設することができる。更
に、前記水不浸透性シートと前記防水シートとを前記遮
水シートの周縁よりはみ出すように形成し、該はみ出し
部分を互いに接着して該遮水シートをブロック状に分け
て形成することができる。このようにすると防水層が損
傷し遮水シート内に水が侵入しても、それが全体に及ぶ
ことを防止することができる。ブロックの幅及び長さに
は特に限定はないが、幅5〜10m、長さ10〜200
mなどとすることができる。
【0010】前記高吸水性高分子物質は、膨潤状態で変
質せず、環境に悪影響を与えないものであれば特に限定
はないが、例えば、セルロース・アクリルニトリル重合
体、デンプン・アクリルニトリル重合体などの天然系の
もの、アクリル酸・ビニルアルコール共重合体、アクリ
ル酸ソーダ重合体、アクリル酸ソーダ・アクリルアミド
共重合体、ポリエチレンオキサイド変成物、イソブチレ
ン・無水マレイン酸共重合体などの合成系のものがある
が、土中、特に湿潤した土中で分解しにくい点で合成系
のものが好ましい。また、前記高吸水性高分子物質とし
ては、廃棄物最終処分場から出る通常の汚水に含まれる
有害成分に対し変質しないものを使用する。
【0011】前記シート状基材は、可撓性シートであ
り、輸送、敷設などに耐える強度を有し、土中で変質し
にくいものであれば特に限定はない。好ましいシート状
基材としては、不織布又は繊維を織編したもの、シート
状スポンジや合成樹脂網など連通性の多孔質材料であ
り、これらは高吸水性高分子物質が孔内に入り込み安定
したものが好ましい。使用しうる繊維としては、特に限
定はないが、好ましいものとしてはポリエチレンテレフ
タレート繊維、ポリプロピレン繊維、木綿、ヤシ繊維な
どである。
【0012】前記カバーシートは、前記シート状基材と
同じ素材を使用してもよく、その他の合成樹脂フィルム
又はシートを使用することもできる。
【0013】前記シート状基材とカバーシートとのいず
れも不織布を使用し、これらをニードルパンチにより互
いの繊維を絡ませて連結する場合には、長繊維材料を使
用することが強度などの点で好ましい。またシート状基
材とカバーシートとを機械的に連結させる他の手段とし
て、例えばキルティングのように両者を縫い付ける手段
などを適宜用いることができる。また、前記シート状基
材とカバーシートとがいずれも熱可塑性樹脂又は繊維か
らなる場合に、シート状基材上に前記高吸水性高分子物
質を散布し、その上をカバーシートで覆い、シート状基
材とカバーシートとを熱圧着(熱融着)させて連結させ
ることができる。
【0014】高吸水性高分子物質を固体として扱う場合
には粉状とするが、この場合の粉状とは、細かな粒子と
した状態を意味し、特に粒子径に限定はなく、水に触れ
て容易に膨潤できる程度であればよく、また粒子径が揃
っていなくともよい。
【0015】高吸水性高分子物質の使用量は、高吸水性
高分子物質の吸水倍率、吸水膨潤速度などで異なるが、
シート状基材とカバーシートとの間に200〜3000
g/m2 の割合で配置し、しかもシート状基材とカバー
シートとの間を互いに結合させるようにしてシート状基
材に担持させる必要がある。高吸水性高分子物質の使用
量は、より好ましくは200〜1500g/m2 がよ
い。この高吸水性高分子物質の使用量が200g/m2
以下では、深さ数十メートルの最底部にかかる水圧に耐
え得る遮水効果を発揮することができない。また、30
00g/m2 を越えると、必要以上にシートの膨潤圧が
高くなり不経済となる。
【0016】本発明に使用する遮水シートでは、高吸水
性高分子物質がシート状基材とカバーシートとの相互連
結によって厚さ方向に膨張しないように拘束されてお
り、含水膨潤すると主としてシート面方向に膨張して高
吸水性高分子物質同士が強固に密着するので、極めて大
きな遮水能力を発揮する。従って、大型の廃棄物処分場
のように貯留穴が地表から数十メートルにも掘り下げら
れ、遮水シートに対して超高圧の水圧(例えば30mの
深さで3kg/cm2 の水圧)が負荷される状態に対し
ても全く問題なく対応することができる。
【0017】前記ゴム又は合成樹脂からなる防水シート
は特に限定はないが、一般には従来から使用される防水
シート、例えば天然又は合成ゴムシート、可撓性の合成
樹脂、例えば塩化ビニールシート、ポリエチレンシー
ト、アスファルト系シート、不飽和ポリエステル系など
の防水シートを使用することができる。これらのシート
により防水層を形成した上を、更にモルタルなどによる
保護層を設けることができる。
【0018】前記水不浸透性シートは、シート状基材を
通して地盤に含まれる水や地表に溜まった水で高吸水性
高分子物質が膨潤することを防止し、漏水が起こらない
限り長期に渡り高吸水性高分子物質を乾燥状態のまま保
持するためのものである。
【0019】
【作用】前記高吸水性高分子物質は、通常、水を吸収し
て体積が600〜1000倍に膨張することができる。
しかしながらシート状基材に担持された高吸水性高分子
物質は、防水層や廃棄物などの圧力により、自由体積状
態にない。したがって、自由膨張ができない状態では高
吸水性高分子物質同士が互いに密着し、隙間が全くない
状態となるので強力な遮水層を形成することができる。
また、シート状基材とカバーシートとを互いに結合させ
ると、前記膨潤の際の閉塞状態が更に高まるので遮水効
果は更に向上する。
【0020】したがって、防水層の下に前記遮水シート
を敷設した本発明の廃棄物処分場は、何らかの原因で防
水層に穴が開いたり亀裂が生じたりして漏水が始まる
と、その下に敷設された高吸水性高分子物質が膨潤し、
ゲル化して不透水層を形成することで、強固な遮水作用
を発揮させ、メンテナンスを不要にした遮水層を形成す
ることができる。
【0021】また、シート状基材に不織布など多孔質素
材を使用した場合には、クッション性が得られ、防水シ
ートなどの防水層を保護する作用が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して具体的に説明する。
【0023】図1〜2によって遮水シート11の製造法を
説明する。即ち、不織布から成るシート状基材12の上に
高吸水性高分子物質(粉末)13を散布し、その上を不織
布から成るカバーシート14で覆い図2のの積層物を形
成する。なお、シート状基材12及びカバーシート14は、
図2に示すように、それぞれ互いに繊維16,17(識別を
容易にするため繊維16を太く記載している)を絡ませて
フェルト状としたものである。また、ニードル15は先端
に複数の突起18を下に向けて突設した形状を有してい
る。
【0024】図2のの状態の積層物を、図2のに示
すように、ニードル15で突き刺すと、突起18がシート状
基材12及びカバーシート14内の繊維16,17を引っかけて
下方に引っ張り出し、次いでニードル15を引き抜くと、
引っかけられた繊維16は突起18から離れると共に互いに
絡まる。そして下向きに突設された突起18は、今度は繊
維16,17を引っかけることなく元の位置に戻り、シート
状基材12とカバーシート14とが縫合される。この操作
を、多数のニードル15を使用し、遮水シート11の全面に
互いに間隔を開けて複数の連結部を形成することによ
り、シート状基材12とカバーシート14とは、容易には引
き剥がせないように密着し、強固に高吸水性高分子物質
13の粉末を担持することができる。
【0025】このように形成した遮水シート11に水を注
ぐと、外力で両側から押さえなくとも、膨潤した高吸水
性高分子物質13は嵩高に膨れることなく、粒子同士を密
着させ、強力な遮水層を形成し、前記作用の項で説明し
た遮水性能を発揮させることができる。遮水シート11
は、例えば幅が1〜2m、長さが10〜200mの長さ
とし、ロール状で保存することができる。
【0026】次に図3〜6によって実施例1の施工法を
説明する。図3は貯留穴2のダム面4から底面3に掛け
て敷設した場合について図示したものであり、地盤6の
上に幅広の水不浸透性シート19を敷き、その上に遮水シ
ート11(例えば幅は1m)を敷設し、更にその上に水不
浸透性シート19(例えば幅Aが5〜10m、長さBが1
0〜200m)と同様の大きさの防水シート1を敷設
し、遮水シート11からはみ出した防水シート1の周囲の
耳部dを、水不浸透性シート19又は別ブロックの防水シ
ート1に接着したものである。遮水シート11の敷設方法
及び前記接着方法の様子を図4〜6に示す。実施例で使
用した水不浸透性シート19は、布の両面に軟質合成樹脂
を被覆したものを使用したが、通常の防水シート1を使
用することもできる。
【0027】図4において、水不浸透性シート19の上に
遮水シート11を所定の幅A(通常5〜10m程度)、長
さB(通常10〜200m程度とし、A×Bの遮水シー
ト11の層をブロックという)となるように敷き詰め、そ
の上に遮水シート11を覆って防水シート1を重ね合わ
せ、遮水シート11の外側にはみ出した端部を水不浸透性
シート19に直接重なるように重ね合わせ(重ね幅W1
通常50〜200mm程度)、この部分を接着又は融着に
より密封する。次いで、遮水シート11のブロックの端部
が、下層となる遮水シート11と重なるように次のブロッ
クの遮水シート11を重ねる。前記二つのブロックの重ね
幅W2 は通常50mm以上とする。そして、重ね合わせた
前記第2ブロックの遮水シート11の上を前記と同様に防
水シート1で覆い、はみ出した部分を下の層に重ね合わ
せ、接着又は融着により密封する。この場合、下の層は
防水シート1の場合と水不浸透性シート19の場合とがあ
り、接着方法はそれぞれに適当な方法を採用する。この
ようにして、互いに防水シート1及び水不浸透性シート
19によって遮断され、且つ互いのブロックの遮水シート
11が必ず重ね合わされた遮水層を形成する。以上の操作
を繰り返し、貯留孔2全体に渡って遮水層を形成する。
【0028】なお、遮水シート11は十分幅広のものが供
給されない場合には、図5に示すように、2枚の遮水シ
ート11を直接接触させて重ね合わせ(重ね幅W2 )、連
続層を生成すればよい。また、水不浸透性シートも、途
中で繋ぐ場合には、図6に示すように、重ね幅W3 を通
常50〜200mm程度として連続させ、この部分を所定
の接着方法により水がしみ込まないように密着させる。
防水シート1を途中で接続する場合も前記に準じて繋ぎ
合わせる。
【0029】以上のように形成した遮水層の作用を以下
に説明する。いま何らかの原因で図3の貫通穴Pの遮水
層に穴が開き、ここから漏水が始まったとする。前記作
用の項で説明したように、防水シート1、遮水シート11
及び水不浸透性シート19のいずれにも貫通穴が開いた場
合でも、遮水シート11中の高吸水性高分子物質13が遮水
し、以後高吸水性高分子物質13は膨潤状態を続けるの
で、半永久的に漏水を防止することができる。しかも、
貫通穴Pが開いたブロック以外のブロックには漏水した
水は侵入しないので、乾燥状態を保つことができる。
【0030】以上のようにブロックごとに遮水層を形成
する手段は、前記効果と同時に、工事中に雨などにより
遮水シート11が濡れることを防止することができるとい
う効果がある。遮水シート11の上に敷設する防水シート
1の代わりに例えば水不浸透性シート19を使用し、その
上に防水シート1を重ねるなど、本発明は実施例1の手
段を適宜変形して実施することができる。
【0031】実施例1の遮水工法は、施工現場で三重構
造の遮水ブロックを形成したものであるが、図7〜10に
示す実施例2の遮水工法は、予め三重構造のブロックに
形成した遮水シート11を使用したものである。即ち、図
7に示すように、車両で運搬可能な幅、例えば幅5〜1
0mで、運送可能な大きさ、例えば10〜200mに形
成したもので、図8に示すように、遮水シート11からは
み出させた部分の防水シート1と水不浸透シート19の周
囲の耳部dを接着又は融着し、布団状の遮水シート組立
体20としたものである。
【0032】前記布団状の遮水シート組立体20の施工方
法は、図10に示すように、一方の端部の上に他方の端部
を重ね、重ね合わせた部分を接着させることにより、一
挙に遮水層を形成することができる。この実施例2の遮
水工法は、工事途中で雨が降るような場合にも、遮水シ
ート11が雨で濡れる心配がなく、工事管理を容易にす
る。なお、図7,8から理解されるように、実施例2の
遮水シート組立体20は、水不浸透性シート19側が平らに
なるように形成したが、これは本発明にとって本質的で
はなく、防水シート1と水不浸透性シート19とを互いを
寄せるように接合させるなど、他の手段によって組み立
てることができる。なお、各シートの重ね幅は、図4〜
6によって説明したものと同様とすることを目安とす
る。
【0033】なお、本発明は、このようにブロック状に
施工しないで実施すること、及び水不浸透性シート19を
使用しないで施工すること、また防水シート1の上にコ
ンクリートブロックを置いたり、モルタルなどの保護層
を設けたりすることなど、適宜変形して実施することが
できる。
【0034】
【実施例】以下、本発明に用いる遮水シートの性能を実
測した結果を示す。遮水シート仕様 :シート状基材:ポリエステルスパンボ
ンド不織布 厚さ5mm、160g/m2 高吸水性物質:ST-500D 570g/m2 カバーシート:ポリエステルスパンボンド不織布 厚さ3mm、300g/m2 のもの2枚使用 連結方法 :ニードルによりシート状基材とカバーシー
トとを連結した。水圧試験 : 試験方法:遮水シートを目皿で挟み、一方の側から水圧
を掛けて漏水テストを行った。また、穴開け用具として
直径1mmの針金又は直径6mmのドライバーを使用し、遮
水シートに貫通穴を開けた場合についても同様の漏水テ
ストを行った。
【0035】その結果、遮水シートに穴を開けていない
場合、水圧3.0kg/cm2、24時間経過で漏水がなかっ
た。また、遮水シートに貫通穴を開け、用具を刺したま
まにした場合、針金、ドライバー共に、水圧3.0kg/c
m2で漏水がなく、貫通後に用具を引き抜いた場合、針
金、ドライバー共に、0.5kg/cm2で漏水がなかった。
この結果から上記遮水シートの遮水能力は極めて高いこ
とが判る。
【0036】
【発明の効果】以上説明した本発明の廃棄物処分場は、
遮水シートのシート状基材とカバーシートとの間に多量
の高吸水性高分子物質を配置し、これらカバーシートと
シート状基材とを面内の全域にわたって互いに結合させ
ることで高吸水性高分子物質を担持させ、その上に防水
層を形成するようにしたので、防水層が損傷し、漏水が
生じた場合でも、前記高吸水性高分子物質が漏水した水
などで膨潤してゲル化し、強固な遮水層を形成し、漏水
を防止することができる。しかも遮水シートのメンテナ
ンスが不要であるので、メンテナンスが困難な廃棄物最
終処分場の漏水防止手段として極めて有効である。
【0037】また前記遮水シートをブロックに分け、そ
れぞれ防水シート及び水不浸透性シートによってくるむ
ように遮水層を形成した場合は、遮水工事中に雨で遮水
シートが濡れることを最小限度に押さえることができ
る。また、防水シート及び水不浸透性シートによって遮
水シートをくるんだ三重構造としたものを使用した場合
には、工事途中の雨で遮水シートの水濡れを完全に防止
することができる。
【0038】また、シート状基材に不織布などクッショ
ン性のある素材を使用した場合には、その上の防水層、
特に防水シートを損傷から保護する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用した遮水シートの切り欠
き斜視図である。
【図2】図1の遮水シートを形成する過程を説明する図
である。
【図3】本発明の実施例1の廃棄物処分場を示す斜視図
である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明の実施例2に使用した遮水シート組立体
の斜視図である。
【図8】図7のVIII-VIII 線断面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】図7の遮水シート組立体を施工した場合の部分
断面図である。
【図11】従来の廃棄物最終処分場の概要を説明するため
の部分断面図である。
【図12】図11の部分平面図である。
【符号の説明】
1 防水シート 2 貯留穴 6 地盤 11 遮水シート 12 シート状基材 13 高吸水性高分子
物質 14 カバーシート 15 ニードル 16 繊維 17 繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 昭夫 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号 東レ株式会社東京事業場内 (72)発明者 松本 修一 神奈川県鎌倉市大船1993番地の18 (72)発明者 神徳 守 神奈川県横浜市保土ヶ谷区星川3丁目2 番7号 (56)参考文献 特開 平4−128410(JP,A) 特開 平5−1408(JP,A) 特開 平1−111999(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 1/00 ZAB E02B 3/12,3/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表を掘削して形成した貯留穴の表面
    を、含水膨潤性の遮水シートと該遮水シート上に積層し
    たゴム又は合成樹脂からなる防水シートとで覆い、かつ
    前記遮水シートをシート状基材とカバーシートとの間に
    粉粒状の高吸水性高分子物質を200〜3000g/m
    2 の割合で配置すると共に、該カバーシートと前記シー
    ト状基材とを面内の全域にわたって互いに結合させて前
    記高吸水性高分子物質を担持するように構成した廃棄物
    処分場。
  2. 【請求項2】 前記遮水シートと前記貯留穴表面との間
    に水不浸透性シートを敷設した請求項1に記載の廃棄物
    処分場。
  3. 【請求項3】 前記水不浸透性シートと前記防水シート
    とを前記遮水シートの周縁よりはみ出すように形成し、
    該はみ出し部分を互いに接着して該遮水シートをブロッ
    ク状に形成した請求項2に記載の廃棄物処分場。
  4. 【請求項4】 前記シート状基材と前記カバーシートと
    を不織布で形成し、該シート状基材の繊維と該カバーシ
    ートの繊維とをニードルパンチにより互いに絡合させた
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の廃棄物処
    分場。
  5. 【請求項5】 前記シート状基材と前記カバーシートと
    を熱可塑性樹脂又は繊維から形成し、該シート状基材と
    該カバーシートとを熱融着により互いに連結させた請求
    項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の廃棄物処分
    場。
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