JPH051408A - 止水材および止水施工法 - Google Patents

止水材および止水施工法

Info

Publication number
JPH051408A
JPH051408A JP3177577A JP17757791A JPH051408A JP H051408 A JPH051408 A JP H051408A JP 3177577 A JP3177577 A JP 3177577A JP 17757791 A JP17757791 A JP 17757791A JP H051408 A JPH051408 A JP H051408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
stopping
waterproofing
water stopping
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3177577A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Otaguro
誠 太田黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwabo Create Co Ltd
Original Assignee
Daiwabo Create Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwabo Create Co Ltd filed Critical Daiwabo Create Co Ltd
Priority to JP3177577A priority Critical patent/JPH051408A/ja
Publication of JPH051408A publication Critical patent/JPH051408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 止水施工性がよく、止水剤の地盤への逸泥が
なく、長期間の止水効果を持続することができる止水材
および止水施工法を提供するものである。 【構成】 直径0.5〜1.5mmの合成重合体連続線条
(21b) によつて形成した嵩高な長尺の網状マット(2) の
表裏に通水性のシート状物(5a)(5b)を貼り合わせるとと
もに、網状マット(2) の空隙に止水剤(7) を層状に充填
して封止し、さらに表裏の少なくとも一方の通水性シー
ト状物を両端接着部から外側に延出させて接合用耳部(1
1)を有した止水材(1) となし、止水施工時においてこの
耳部(11)を隣接して敷設している止水材(1) の端縁に重
ね、その重ね合わせ部に止水剤(7A)を充填して止水材
(1)(1)間の接合部からの漏水を防止するようになした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、池や河川の底部や傾斜
面あるいは護岸部分等における止水、または廃棄物等の
遮蔽を図るために施工する止水材および止水施工法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、土木分野においては、溜め池、公
園の池あるいはゴルフ場のハザード等の人工池や産業廃
棄物の処理場を作る工事が多くなり、それに伴って的確
な止水材および止水施工法が望まれている。
【0003】従来止水材として、例えば米国特許明細書
第3186896号に記載されているように、一定間隔
をもって対向配置された板状シートと波状シートを連結
していわゆる両面ダンボールを形成し、この板状シート
と波状シートとの間に形成された空隙にベントナイトを
充填してなる構造のものが広く使用されている。
【0004】また、上下2枚の不織布を使用し、城面の
不織布と下面の不織布の間にベントナイトを充填し、ニ
ードルパンチングによりサンドイッチ状にベントナイト
を介装したシート状のもの、あるいは不透水シートの裏
面に粒状に加工したベントナイトを接着剤で接着した止
水材も提供されている。そしてこれらの止水材を池や河
川の底部や傾斜面あるいは護岸部分等に敷設すると、ベ
ントナイトが水と接触刷ることんより膨潤してゲル状と
なり、これが永久的な防水性を発揮し、池や河川からの
水が地下に浸透して流出するのを防止する効果を発揮す
る。
【0005】また止水工法にあっては、刃金土と呼ばれ
る粒形の揃った細かい粘土を用い、この粘土を地底や産
業廃棄物処理場などの底部に30〜50cm程度客土し、
転圧して土の粒子間の間隙を小さくして止水層を作ると
いういわゆる不透水性の粘土層を地盤上に構築するとい
う施工法が古くから汎用されていたが、刃金土がどこに
でも存在するものでなく、従って遠方より大量に運ぶな
どの経済上の問題や、運搬時における粉塵公害の問題が
あった。
【0006】この問題点に対して昨今においては、各種
の止水剤を利用した止水施工法が提案され、採用されて
いる。なかでもモンリロナイト系粘土鉱物の一種である
ベントナイトを利用した止水施工法が好んで用いられて
いる。例えば、板状シートと波状シートを連結し、いわ
ゆる両面ダンボールを形成し、前記板状シートと波状シ
ートとの間に形成された空隙にベントナイトを充填した
ものが提案されている。
【0007】
【発明が解決すべき課題】しかしながら前記のダンボー
ル状のものにベントナイトを充填した止水材は、ダンボ
ールの空隙にベントナイトが充填されるので単位面積当
たりの重量が重くなり、長尺にすると折れて破損したり
することから、一辺の長さが50cm位の小片のものしか
製造出来ない。したがつて敷設に際しては小片のものを
敷き並べて展開することになり、敷設に多くの時間を要
して労務費が嵩むことになる。
【0008】また、ベントナイトを不織布間にサンドイ
ッチ状に介装した止水材が提案されているが、この止水
材の多くはニードルパンチング手段により製造されるも
のであり、ベントナイト粉塵による作業環境の悪化は避
けられず、また価格的にも高価なものとなる。また、不
透水シートにベントナイトを貼着した止水材が提案され
ているが、上記同様に止水材の製造加工時にベントナイ
ト粉塵による作業環境の悪化の問題があり、また比較的
強度が小さいため施工する時に油圧ショベルなどで区画
内に土砂を投入すると止水材が破れるという事態がしば
しば生じ、止水材が少しでも破損すると止水機能が損な
われることになる。
【0009】本発明は上記問題点や不都合を解決した止
水材および止水施工法を提供するものである。
【0010】
【発明が解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による止水材は、直径0.5〜1.5mmの多数
の合成重合体連続線条により形成された空隙率の大きい
嵩高な立体網状マットの表裏に通水性のシート状物を貼
り合わせ、その網状マットの空隙内に止水剤が充填、封
止して表裏のシート状物をその両端部分において接着
し、さらに少なくとも表裏一方のシート状部を上記両端
接着部から外側に延出して接合用の耳部を設けてなる。
【0011】また本発明の止水施工法にあっては、止水
地盤を整地したのちその地盤を締め固め、その上に、両
縁に接合用耳部が延出され内部に止水剤が充填されてい
る長尺帯状の止水材を敷設し、その止水材の端縁部と耳
部の上に止水剤を散布し、これと隣接敷設する次の止水
材の耳部と端縁とを散布した止水剤の上に順次重ね合わ
せて地盤上に止水材による止水層を形成し、しかるのち
上記止水材層の上に覆土層を形成することを特徴として
いるものであって、この止水施工法には上記した本発明
の止水材が好ましく適用できる。
【0012】上記本発明の止水材の立体網状マットを形
成する重合体としては、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性合成重合体
の単独溶融物または2種以上の複合溶融物が適用できる
が、製造コストの面を考慮した場合には比較的融点の低
いポリプロピレン、ポリエチレンが好都合である。そし
てこの立体網状マットは、具体的には、直径が0.5〜
1.5mmの上記合成重合体の連続線条の多数が相互に交
差しながら水平方向および厚み方向に不規則に屈曲して
山部と谷部を形成しながら一方から他方に延び、各交差
点において相互に接着されて形成された構造をなし、厚
さが3〜20mmであり、70〜99%程度の高い空隙率
を有しながら土圧に対する圧縮強度を保有している。空
隙率が70%未満では、合成重合体連続線条の絡みが大
きくなり過ぎて止水剤が十分均等に充填されにくくなっ
て止水性能の低下を招き、99%より高くなると止水剤
の拘束が不充分となるとともに圧縮強度が低下する。
【0013】上記網状マットの表裏にシート状物を貼り
合わせる手段としては、接着剤を使用してもよいが、網
状マットを形成している合成重合体連続線条の接着力を
利用するとよい。例えば網状マットの形成直後、合成重
合体連続線条が未だ固化しないうちにシート状物を網状
マットに押圧し、さらに両端部分の接合用連続線条部に
おいて幅10〜30mmに亘りシート状物を連続線条に向
かって強く加圧し、長手方向に帯状に接着するとよい。
【0014】網状マットの周面に貼付するシート状物と
しては、目付が50〜500g/m2、繊維密度が0.03
〜0.15g/cm3 の通水性のシートが適用され、不織布
の場合は目付が少なく、しかも抗張力の大きいスパンボ
ンド不織布が好適であるが、ニードルパンチング不織布
または合成重合体の長繊維や割布あるいは粗目織物等で
補強したニードルパンチング不織布も適用できる。また
その他ヘッシャンクロスやバルキータイプの織物等、織
密度が緻密な通水性のシート状物を用いてもよい。そし
て両端接着部から外側に延出される施工時の接合用の耳
部の幅寸法は、5〜30cm 程度がよい。
【0015】また、止水剤としては、既存の有機質ポリ
マーあるいは無機質材を主成分とするものであれば特に
限定を要するものではない。例えば有機質ポリマーとし
ては、ポリアクリル酸塩類やポリビニルアルコール、ポ
リアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニルあるいはCMC等
が使用できる。無機質の止水剤としては、例えばモンモ
リロナイト属のベントナイト、パラデライト、ノンテト
ロナイト、サボナイト、ヘクトライトやホルマイト属の
アタパルジャイト、セピオライトなどの粘土鉱物の天然
品や合成品が使用できる。
【0016】また、止水剤の性状についても格別限定を
要せず、粉体、粒体、粉粒体、粘性体等のいずれも適用
できる。これらの止水剤のうち粉体、粒体、粉粒体のも
のにあっては止水剤の性能に影響しないバインダーを利
用して粘着性の向上をはかることもできる。また止水剤
は、空隙率の大きい嵩高な網状マットの周面にシート状
物を貼り合わせ、その網状マットの空隙内へ止水剤を充
填、封止するものであり、止水効果の点からみてシート
状物の構造内部へも止水剤が侵入し分散していることが
より望ましく、したがって止水剤の粒度は200〜35
0メッシュが好適である。かくして出来た止水材を展開
敷設することにより十分な止水効果が確保できる。そし
て敷設する際、隣接するそれぞれの止水材の端部を上記
耳部でもって被覆し、その被覆時に耳部と止水材との間
に止水剤を散布充填することにより、止水材間の止水を
行うことができ、また止水材を交互に表裏反転して敷設
して接合部間に止水剤を散布充填すればより効果的な止
水が達成することができる。
【0017】
【作用】本発明の止水材を池や河川の底部や傾斜面ある
いは護岸部分等に敷設すると、空隙率の大きい嵩高な網
状マットの表裏通水性のにシート状物が貼り合わされて
その網状マットの空隙内に止水剤が充填、封止されてい
るから、止水層全体が網状マットの空隙の枠の中に拘束
された状態を維持し、止水剤の偏重がなく、含水によつ
て全面に亘って均等な止水層を形成する。また、網状体
と止水剤とが互いに強度面で補完しあって相乗的に止水
層の強度を高める。そしてこの止水材を、例えば各列ご
とに上面および下面を交互に敷設して耳部を隣接する止
水材の端部に重ねて接合し、その接合部内に止水剤を散
布充填することにより万全の止水効果が得られる。そし
て該止水材の敷設後に油圧ショベルやブルドーザーによ
って覆土しても網状マットとシート状物が止水層の破壊
や変形を防止し、またシート状物により止水剤の地盤へ
の逸泥を防止して長期間の止水作用を持続確保する。そ
の上軟弱地盤に対しても地盤沈下防止の働きをする。
【0018】
【実施例】図1は本発明の止水材を例示した一部破断斜
視図そして図2はその止水材の幅方向の断面図を示して
いる。図において(1) は止水材、(2)は網状マット、(3)は
端部の接合用線条部、(4)は網状マット(2) の上に形成さ
れた網状ベース、(5a) および(5b)はシート状物、(6)は両
端部の封止接合部、 そして(7) は止水剤である。
【0019】網状マット(2) は、直径約0.6mmの多数
の合成重合体連続線条(21a) がそれぞれ不規則に屈曲
し、相互に交差し、それぞれの交差点において接着され
て長手方向に延びる空隙率89%、見掛けの厚さが10
mmの立体網状物で形成され、また接合用線条部(3) も網
状マット(2) の両端部分に上記合成重合体連続線条(21
a) により形成されている。接合用線条部(3) の見掛け
の幅は約15mmであり、この接合用線条部(3) と上記網
状マット(2) の一方の面に通水性シート状物(5b)とし
て、目付が200g/m2、繊維密度が0.06g/cm3 、見
掛け厚さが3mmのポリエステル繊維のニードルパンチン
グ不織布が貼り合わされている。そして止水剤(7) とし
てベントナイトが該網状マット(2) の空隙内へ充填さ
れ、その充填量が3.5kg/m2 であり、厚さが約6mmの
止水剤層を形成している。
【0020】更に上記網状マット(2) の他方の面に連続
線条(21b) によって網状ベース(4)が接合され、この網
状ベース(4) の自由面に通水性のシート状物(5a)とし
て、目付が200g/m2、繊維密度が0.06g/cm3 のポ
リエステル繊維のニードルパンチング不織布) が貼り合
わされていて止水剤(7) は上下のシート状物(5a)(5b)の
間に封止されている。上記シート状物(5a)および(5b)は
と連続線条(21a) および(21a) の突状山部(22)において
スポット的に接着(8) され、また接合用線条部(3) にお
いては、その部分の連続線条にシート状物(5a)(5b)が強
く押圧されて実質的に線状に接着(9) されていて、止水
材(1) の両端部の封止接合部(6) が形成されている。こ
の両端部の封止接合部(6)(6)の接着力を高めたい場合
は、接合用線条部(3) の線条(21a)(21b)の密度を高くす
るとよい。
【0021】本発明の止水材(1) は、図3、図4、図5
に略示した装置を用いることによって能率よく製造する
ことができる。即ち、ポリプロピレン樹脂溶融物を孔径
が0.6mmの多数の紡糸孔(30)を列設した2個の紡糸口
金(31)(32)より連続線条(21a)(21b)として紡出し、一方
の口金(31)の下方において図4に示したように格子状の
溝孔(33)と封止部となる平面部(34)とを備える搬送体(3
5)を上記連続線条(21a) の落下速度よりも遅い速度で矢
印方向に移動させ、この搬送体(35)上に連続線条(21a)
(21b)群を紡出し自然落下させて個々の連続線条(21a)(2
1b)に不規則なループを描かしめながら搬送体(35)上に
集積する。そしてその集積時に線条(21a)(21a)相互をそ
の交差点において自己融着せしめるとともに、集積され
た線条(21a)(21a)が固化せざる間に、上記シート状物(5
b)を集積線条(21a)(21a)上で段付きローラ(36)で加圧し
ながら供給して線条(21a)(21a)群により形成された網状
マット(2) および接合用線条部(3) の一方の面に接着さ
せ、続いてこの成形物を反転させて次の段付きローラ(3
7)へ誘導して位置修正をしたのち止水剤供給装置(70)か
ら止水剤(7) のベントナイトを落下させ、網状マット
(2) の空隙内へ充填し、更に他方の紡糸口金(32)の下方
において段付きローラ(38)で位置規制をしながら誘導
し、網状マット(2) および接合用線条部(3) の上に紡糸
口金(32)から紡出された線条(21b)(21b)を落下させて網
状ベース(4) と接合用線条部(3) を形成するとともに、
上記と同様にこの線条(21b)(21b)が固化せざる間に、新
たに両側の接合用線条部(3) 間の寸法よりも約10cm程
外側に延出する幅寸法を有するシート状物(5a)を網状ベ
ース(2) と接合用線条部(3) に向かって段付きローラ(3
9)と平滑ローラ(40)で加圧しながら供給して該紡糸口金
(36)から紡出した線条(21b)(21b)の接着力によって網状
ベース(2) の上面および接合用線条部(3) にこのシート
状物(5a)を接着することによって、接合用の耳部(11)(1
1)を備えた止水材を連続して得ることができる。
【0022】図6および図7はシート状物(5b)および(5
a)の接着位置における概略断面図である。
【0023】このようにして得られた止水材(1) を用
い、次のようにして人工池の止水を行った。まず現地盤
をショベル等で剥土して池を堀り、剥土した池底地盤を
タイヤローラー等で転圧整備して施工地盤(50)となした
のち、図8に略示しているようにその上に最初の長尺の
止水材(1-1) を敷設し、その止水材(1-1) の端縁部と耳
部(11)の上に止水剤(7A)を散布し、次の止水材(1-2)
を、その耳部(11)を先の止水材(1-1) の端縁部の止水剤
(7A)の上に重ね合わせて敷設し、このようにして次々に
止水材(1-3) …をそれぞれの端縁部に耳部(11)を止水剤
(7A)を介して重ね合わせ、池の底部に止水材(1-1)(1-2)
(1-3) ……による止水層を形成したのち土を被せて厚さ
約30cmの覆土層(51)を形成し、しかるのちこの覆土層
(51)の上を再びタイヤローラーでもって転圧した。そし
てこの転圧作業後覆土層の一部を掘り起こして止水層を
点検したところ止水層には全く異常は認められなかっ
た。掘り起こした覆土層(51)を修復したのち池を満水状
態になしたが、漏水による減水現象はみられなかった。
【0024】なお上記止水層の形成に際しては、図9に
示しているように隣接する止水材(11)(1) ……を表裏交
互に敷設して耳部(11)(11)を重ね合わせ、その重ね合わ
せ部に止水剤(7A)を散布充填しても所望の止水層を形成
することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の止水材(1) は、直径0.5〜
1.5mmの多数の合成重合体連続線条に(21a)(21b)より
形成された空隙率の大きい嵩高な立体網状マット(2) の
表裏に通水性のシート状物(5a)(5b)が貼り合わされ、そ
の網状マット(2) の空隙内に止水剤(7) が充填、封止さ
れて表裏のシート状物(5a)(5b)が両端部分において接着
され、さらに少なくとも表裏一方のシート状物が上記両
端封止接合部(6)(6)から外側に延出された接合用の耳部
(11)(11)が設けられているから、止水剤(7) は網状マッ
ト(2) の空隙内において層状に充填、封止され、その止
水層全体が網状マット(2) の空隙の枠の中に拘束された
状態となり、止水剤の偏重がなく、止水剤(7) が全面に
亙ってほぼ均等な厚さに保持し、吸水によって万全な止
水層を得ることができる。そのうえ両端部に耳部(11)(1
1)を有しているから上記したように隣接する止水材(1-
1)(1-2)……間の漏水阻止に役立つ。
【0026】そして止水地盤を整地したのちその地盤(5
0)を締め固め、その上に、両縁に接合用耳部(11)(11)が
延出され内部に止水剤(7) が充填されている長尺帯状の
止水材(1-1) を敷設し、その止水材(1-1) の端縁部と耳
部(11)の上に止水剤(7A)を散布し、これと隣接敷設する
次の止水材(1-2) の耳部(11)と端縁とを散布した止水8
(7A)の上に順次重ね合わせて地盤上に止水材(1-1)(1-2)
……による止水層を形成し、しかるのち上記止水材層の
上に覆土層(51)を形成するという止水施工法によれば、
従来よりも少量の止水剤でもって全体的に厚さの均等な
止水層を能率良く形成することができ、熟練した作業者
でなくても的確な止水を施工することができるから施工
コストの低減を計ることができる。そして止水層形成後
は油圧ショベルやブルドーザーによって覆土しまたタイ
ヤーローラー等で転圧しても止水層の破壊や変形の憂い
がなく、シート状物(5a)(5b)により止水剤(7) の地盤へ
の逸泥を防止して長期間亘り安定した止水効果を持続
し、緩斜面はもとより急斜面の止水施工にも好都合とな
り、また止水軟弱地盤面における地盤沈下の防止効果も
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の止水材の一部破断斜視図である。
【図2】本発明の止水材の幅方向の断面図である。
【図3】止水材の製造方法を例示した簡略側面図であ
る。
【図4】搬送体の表面を示す部分斜視図である。
【図5】紡糸口金の紡糸孔を示した一部省略底面図であ
る。
【図6】網状マットとシート状物との接着位置の断面図
である。
【図7】網状ベースとシート状物との接着位置の断面図
である。
【図8】本発明の止水施工法の説明図である。
【図9】止水施工法の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 止水材 2 網状マット 3 接合用線条部 4 網状ベース 5a シート状物 5b シート状物 6 封止接合部 7 止水剤 8 接着 9 接着 11 耳部 21a 連続線条 21b 連続線条 50 地盤 51 覆土層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径0.5〜1.5mmの多数の合成重合
    体連続線条により形成された空隙率の大きい嵩高な立体
    網状マットの表裏に通水性のシート状物が貼り合わさ
    れ、その網状マットの空隙内に止水剤が充填、封止され
    て表裏のシート状物が両端部分において接着され、さら
    に少なくとも表裏一方のシート状部が上記両端封止接合
    部から外側に延出された接合用の耳部が設けられている
    ことを特徴とする止水材。
  2. 【請求項2】 止水地盤を整地したのちその地盤を締め
    固め、その上に、両縁に接合用耳部が延出され内部に止
    水剤が充填されている長尺帯状の止水材を敷設し、その
    止水材の端縁部と耳部の上に止水剤を散布し、これと隣
    接敷設する次の止水材の耳部と端縁とを散布した止水剤
    の上に順次重ね合わせて接合して地盤上に止水材による
    止水層を形成し、しかるのち上記止水層の上に覆土層を
    形成することを特徴とする止水施工法。
  3. 【請求項3】 止水剤が有機ポリマー、無機質材の単独
    もしくは混合物の微粉体または粘性体であることを特徴
    とする請求項1記載の止水材。
JP3177577A 1991-06-21 1991-06-21 止水材および止水施工法 Pending JPH051408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177577A JPH051408A (ja) 1991-06-21 1991-06-21 止水材および止水施工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177577A JPH051408A (ja) 1991-06-21 1991-06-21 止水材および止水施工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH051408A true JPH051408A (ja) 1993-01-08

Family

ID=16033408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3177577A Pending JPH051408A (ja) 1991-06-21 1991-06-21 止水材および止水施工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH051408A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06218345A (ja) * 1993-01-22 1994-08-09 Ohbayashi Corp 遮水シート構造
JPH06218347A (ja) * 1993-01-26 1994-08-09 Ohbayashi Corp 遮水シート
JPH06218346A (ja) * 1993-01-22 1994-08-09 Ohbayashi Corp 遮水シートの保護構造
JPH07145612A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Toray Ind Inc 土木用遮水工法
JPH07214026A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Mitsuboshi Belting Ltd 漏水の検知修復に使用する検知修復体及び漏水検知修復方法
JPH07284746A (ja) * 1994-04-20 1995-10-31 Tatsuo Kobayashi 防水シートの下地材料構造
JPH0847636A (ja) * 1994-08-04 1996-02-20 Mitsubishi Materials Corp 含水廃棄物の止水材
JPH10202774A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Daiwabo Co Ltd 積層遮水シート
JPH11128869A (ja) * 1998-08-21 1999-05-18 Toray Ind Inc 廃棄物処分場
JPH11148124A (ja) * 1998-08-21 1999-06-02 Toray Ind Inc 遮水シート
JP2005068904A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Aren:Kk 省力化軌道施工用シートおよび施工方法
JP2007016529A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Tanaka:Kk 吸水型防水マット
JP2018178610A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 クリアーシステム株式会社 水和硬化マット及びその製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06218345A (ja) * 1993-01-22 1994-08-09 Ohbayashi Corp 遮水シート構造
JPH06218346A (ja) * 1993-01-22 1994-08-09 Ohbayashi Corp 遮水シートの保護構造
JPH06218347A (ja) * 1993-01-26 1994-08-09 Ohbayashi Corp 遮水シート
JPH07145612A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Toray Ind Inc 土木用遮水工法
JPH07214026A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Mitsuboshi Belting Ltd 漏水の検知修復に使用する検知修復体及び漏水検知修復方法
JPH07284746A (ja) * 1994-04-20 1995-10-31 Tatsuo Kobayashi 防水シートの下地材料構造
JPH0847636A (ja) * 1994-08-04 1996-02-20 Mitsubishi Materials Corp 含水廃棄物の止水材
JPH10202774A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Daiwabo Co Ltd 積層遮水シート
JPH11128869A (ja) * 1998-08-21 1999-05-18 Toray Ind Inc 廃棄物処分場
JPH11148124A (ja) * 1998-08-21 1999-06-02 Toray Ind Inc 遮水シート
JP2005068904A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Aren:Kk 省力化軌道施工用シートおよび施工方法
JP2007016529A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Tanaka:Kk 吸水型防水マット
JP2018178610A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 クリアーシステム株式会社 水和硬化マット及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0153780B1 (ko) 기저층, 팽윤성 점토층 및 표지층으로실제로 구성된 물 및 / 또는 오일-불투수성 시일링 매트
US5041330A (en) Water and/or oil-impermeable sealing mat consisting substantially of a substrate layer, a layer of swellable clay and a cover layer
CA2198850C (en) Stabilized fluid barrier member and method of forming same
US5389166A (en) Water barrier formed from a clay-fiber mat
KR0138979B1 (ko) 방수품으로서유용한점토-섬유매트및그제조방법
JPH0651975B2 (ja) 急斜面用の粘土ライナー
JPH051408A (ja) 止水材および止水施工法
JP4679271B2 (ja) 強化のり面形成用材料及び強化のり面形成方法
JPH01111999A (ja) 防水シート
JP3010087B2 (ja) 止水材
JP3518619B2 (ja) 土木用材料
USRE37295E1 (en) Water and/or oil-impermeable sealing mat consisting substantially of a substrate layer, a layer of swellable clay and a cover layer
JP3423390B2 (ja) 土木用材料
JPH05118196A (ja) トンネル被覆導水用排水材
JP4523711B2 (ja) 立体網状体及びその製造方法
JPH04146319A (ja) 止水施工法
JP3096977B2 (ja) 遮水シート
EP1416094B1 (en) A multilayer sealing mat
JPH09207258A (ja) 止水材及びその製造方法
JP2765327B2 (ja) 地盤表層排水工法
JPH0684612B2 (ja) 暗キョ排水用疎水材及びその施工方法
JPH07119130A (ja) 止水材
JP2526932C (ja)
JPH07145612A (ja) 土木用遮水工法
JPS6023727B2 (ja) 土木用材料