JPH06218345A - 遮水シート構造 - Google Patents
遮水シート構造Info
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- JPH06218345A JPH06218345A JP5009558A JP955893A JPH06218345A JP H06218345 A JPH06218345 A JP H06218345A JP 5009558 A JP5009558 A JP 5009558A JP 955893 A JP955893 A JP 955893A JP H06218345 A JPH06218345 A JP H06218345A
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Abstract
による汚水の漏出を未然に防止する。 【構成】 廃棄物処分場10に敷設される遮水シート構
造12であって、該遮水シート構造12は、下部側遮水
シート14および上部側遮水シート16と、該両遮水シ
ート14,16の間に積層された下部側水膨潤性繊維層
18および上部側水膨潤性繊維層20と、該両水膨潤性
繊維層18,20の間に積層配置された芯材層22とを
具備している。
Description
される遮水シートの破損による汚水の漏出を未然に防止
した遮水シート構造に関する。
型の廃棄物処分場では、該処分場から汚水が漏出した場
合、該汚水が地下に浸透し、環境汚染を引き起こす惧れ
がある。
に遮水工を実施することが義務付けられている。
全性,施工性,経済性などの観点かから、軟質の合成樹
脂系或いはゴム系の遮水シートを敷設する方法が採用さ
れている。
は、他の材料と比較して水の透過がほとんど無く、遮水
性が良好で、敷設するだけで良いため施工が簡単で、経
済的に優れるなどの特質を備えている。
水シートのみによる遮水工では、廃棄物中に鋭利な突起
物等が存在している場合、これがつき刺さるなどして前
記遮水シートが破損し、破損箇所から汚水が流出して周
囲環境を汚染する惧れがある。
トの2層張りを行い、1層目の遮水シートが破れても2
層目の遮水シートで汚水の漏出を防止する方法が考えら
れているが、前記突起物の貫入圧力によっては2層目の
遮水シートまで破れることもあるため、完全な漏出防止
対策とはなっていなかった。
って、遮水シートが破損しても当該破損箇所からの汚水
の漏出を防止できる遮水シート構造を提供することを目
的とする。
め、この発明の要旨とするところは、廃棄物処分場に敷
設される遮水シート構造であって、下部側遮水シートお
よび上部側遮水シートと、両遮水シート間に積層された
下部側水膨潤性繊維層および上部側水膨潤性繊維層と、
該両水膨潤性繊維層の間に積層された芯材層とを具備す
ることを特徴とする遮水シート構造にある。
層構造に加工製作したものを廃棄物処分場に敷設する
か、あるいは現場において敷設した下部側遮水シートの
上面に下部側水膨潤繊維層−芯材層−上部側水膨潤性繊
維層−上部側遮水シートを順次積層することで施工が完
了する。
される廃棄物中に含まれる鋭利な突起物の貫入によって
まず上部側遮水シートが突き破られた場合、この破損箇
所に侵入する汚水は上部側水膨潤性繊維層によって吸収
されてこれを膨潤させ、破損箇所を封鎖する。また、貫
入圧力に応じて突起物の貫入先端が芯材層に到達した場
合にはこれの貫入抵抗によって貫入が可及的に阻止さ
れ、下部側遮水シートを保護する。さらに、芯材層を貫
入して下部側遮水シートが突き破られ、この破損箇所に
汚水が侵入した場合には下部側水膨潤繊維層によって吸
収されてこれを膨潤させ破孔を塞ぐ。
説明する。図1はこの発明にかかる遮水シートを敷設し
た廃棄物処分場10の一実施例を示す断面図である。
山間部などにおける広大な敷地を凹状に掘削したもの
で、該凹部を構成する地盤Eの表面にこの発明の遮水シ
ート構造12が敷設され、これに囲われた内部に底部か
ら順に廃棄物Hを順次堆積させて埋立てるようにしてい
る。
地盤E側に接する下部側遮水シート14と、廃棄物H側
に接する上部側遮水シート16および両遮水シート1
4,16の上面及び下面にそれぞれ積層された下部側水
膨潤繊維層18および上部側水膨潤繊維層20と、両水
膨潤繊維18,20の間に積層された芯材層22からな
る5層構造のものである。
構造に加工製作したものを廃棄物処分場の地盤Eに敷設
するようにしても良いし、あるいは現場において地盤E
上に敷設した下部側遮水シート14の上面に、下部側水
膨潤繊維層18−芯材層22−上部側水膨潤性繊維層2
0−上部側遮水シート16を順次積層するようにしても
良く、いずれも簡単な敷設作業と遮水シート14,16
の接合わせ部分の熱溶着などの接合作業によって遮水工
を完了する。
いは加硫または非加硫のゴム系のシートであって、これ
らに加わる廃棄物Hによる押圧力に対抗する強度や厚み
に設定されている。
して膨潤する性質の織布,不織布であって、例えば特公
昭58−10508号公報に開示されている水膨潤樹脂
を含んだ繊維、すなわちアクリル繊維からなる芯部を構
成する内層と、その内層を囲うように配設されている高
吸水性で吸水後膨潤するように加工処理された外層から
なる二重構造の繊維状の材料であって、芯となるアクリ
ル繊維の持つ繊維としての機能と、外層が持つ高吸水性
ポリマーとしての機能とを合せ持つ複合機能素材からな
っている。
含浸不織布、ゴムアスファルト含浸不織布などからな
り、鋭利な突起物に対する貫入抵抗体およびクッション
として機能するもので、これらの機能を満足する強度お
よび層厚みに設定されたものである。
よる何等かの原因で破損した場合であっても汚水の地盤
E内への滲出を防止できる。
れる先端が鋭利な突起物H1 がシート構造12に突き刺
さった場合を示しており、まず(a)に示すように、遮
水シート構造12の上部に設置される廃棄物H中に含ま
れる突起物H1 によって上部側遮水シート16が突き破
られた場合、この破損箇所に侵入する汚水は上部側水膨
潤性繊維層18に吸収されてこれを膨潤させ、破損箇所
を封鎖する。
これと破損箇所の隙間が膨潤により埋められる。
1 は突き刺さった後膨潤圧力などにより上部側遮水シー
ト16から抜け易くなるが、抜けた後の破孔付近では水
膨潤繊維層18が集中的に膨潤し、この破孔も閉塞する
ことになる。
て突起物H1 の先端が芯材層22に到達した場合にはこ
れの貫入抵抗によってこれ以上の貫入が可及的に阻止さ
れ、下部側遮水シート14は遮水性を保ったまま維持さ
れる。
は汚水などの流入によって膨潤し破損箇所の隙間を封鎖
する。
の場合、ベントナイトに汚水が混入することでこの部分
が固化される。また、芯材層22がゴムアスファルト含
浸不織布の場合には芯材層22自体の撥水作用によって
汚水の浸透を未然に防止することになる。
が芯材層22を貫入して下部側遮水シート14が突き破
られ、この破損箇所に汚水が侵入した場合には下部側水
膨潤繊維層20によって吸収されてこれを膨潤させ、破
損箇所を封鎖する。
12をどの程度破損するかは予測は付かないが、最大限
下部側遮水シート14を突き破ったとしても水膨潤性繊
維18,20の膨潤作用により遮水シート14,16の
破孔は塞がれ、破損の大きさや形状に関係なく漏水を防
止できることになる。
に、この発明にかかる遮水シート構造にあっては、下部
側遮水シートおよび上部側遮水シートと、両遮水シート
間に積層された下部側水膨潤性繊維層および上部側水膨
潤性繊維層と、該両水膨潤性繊維層の中間部に積層配置
された芯材層とを具備するものであるから、遮水シート
が突き破られた場合、この破損箇所に侵入する汚水は上
部側水膨潤性繊維層によって吸収されてこれを膨潤さ
せ、破損箇所を封鎖し、貫入圧力に応じて突起物の先端
が芯材層に到達した場合にはこれの貫入抵抗によってこ
れ以上の貫入が可及的に阻止され下部側遮水シートを保
護する。さらに、芯材層を貫入して下部側遮水シートが
突き破られ、この破損箇所に汚水が侵入した場合でも下
部側水膨潤繊維層によって吸収されてこれを膨潤させ破
孔を塞ぐため、汚水の地下浸透などによる土壌汚染の惧
れがなく、廃棄物処分場の安全性及び信頼性を向上でき
る。
棄物処分場の一実施例を示す概略断面図である。
貫入した場合を示す概略説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 廃棄物処分場に敷設される遮水シート構
造であって、該遮水シート構造は、下部側遮水シートお
よび上部側遮水シートと、該両遮水シート間に積層され
た下部側水膨潤性繊維層および上部側水膨潤性繊維層
と、該両水膨潤性繊維層の間に積層された芯材層とを具
備していることを特徴とする遮水シート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05009558A JP3089876B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 遮水シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05009558A JP3089876B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 遮水シート構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06218345A true JPH06218345A (ja) | 1994-08-09 |
JP3089876B2 JP3089876B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=11723618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05009558A Expired - Lifetime JP3089876B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 遮水シート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089876B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013018506A1 (de) * | 2013-11-06 | 2015-05-07 | Raedlinger Asphaltbau GmbH | Silo |
Citations (6)
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JPS5724708A (en) * | 1980-07-17 | 1982-02-09 | Kagetoshi Amano | Prevention for growth of weed on face of slope |
JPS6110612A (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-18 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ブロツクマツト材用基布 |
JPH02176012A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-09 | Taisei Corp | 遮水構造物 |
JPH04293820A (ja) * | 1991-03-20 | 1992-10-19 | Fujita Corp | 補強土による剛体壁の裏込め施工方法 |
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JPH051408A (ja) * | 1991-06-21 | 1993-01-08 | Daiwabo Create Kk | 止水材および止水施工法 |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP05009558A patent/JP3089876B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (6)
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3089876B2 (ja) | 2000-09-18 |
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