JPH11291370A - 自己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄物処分場の遮水シート施工方法 - Google Patents

自己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄物処分場の遮水シート施工方法

Info

Publication number
JPH11291370A
JPH11291370A JP10098498A JP10098498A JPH11291370A JP H11291370 A JPH11291370 A JP H11291370A JP 10098498 A JP10098498 A JP 10098498A JP 10098498 A JP10098498 A JP 10098498A JP H11291370 A JPH11291370 A JP H11291370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sheet
swellable
impermeable
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10098498A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Mitani
俊次 三谷
Katsu Kaneko
克 金子
Masahito Takahashi
雅人 高橋
Tatsuo Terada
達雄 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Toyobo Co Ltd filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP10098498A priority Critical patent/JPH11291370A/ja
Publication of JPH11291370A publication Critical patent/JPH11291370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己修復性能に優れた廃棄物処分場を提供す
ること。 【解決手段】 廃棄物処分場の床付面18から法面の一
部にかけて、自己修復性遮水シート22,23を敷設す
る。自己修復性遮水シート22,23は、遮水シート本
体24の片面に水膨潤性シート26が貼り付けられてい
る。水膨潤性シート26は、水分を吸収すると膨潤する
吸水性膨潤繊維からなる不織布である。仮に、図8
(A)に示すように自己修復性遮水シート23に孔60
が開いた場合、孔60から水が進入すると、図8(B)
に示すように水膨潤性シート26の吸水性膨潤繊維が水
分を吸収して膨張し、繊維と繊維との間の隙間が無くな
り、水膨潤性シート26自身も膨潤して止水することが
できる。また、水膨潤性シート26の膨潤した部分が孔
60に進入し、孔60を塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処分場内の
水が地盤に漏れでないようにするための廃棄物処分場の
遮水構造、廃棄物処分場の遮水シート施工方法、及び廃
棄物処分場に好適な自己修復性遮水シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の廃棄物処分場の遮水構造は、遮水
シートを貼り合わせ、水密性を保持することが一般的で
あった。
【0003】しかしながら、種々の原因によって遮水シ
ートが損傷を受ける場合があり、遮水シートが損傷を受
けると水密性が低下する懸念がある。遮水シートの損傷
としては以下のようなものがある。 鳥獣類に起因する損傷。 管理上の不具合に起因する損傷。 遮水シート工事後のその他の工事に起因する損傷。 地盤沈下等の地盤変化に起因する損傷。 その他、天変地異等の不可抗力による損傷。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、廃棄物
が堆積された後で遮水シートに損傷が生じた場合、その
箇所を特定したり、修復することは困難であるため、廃
棄物処分場の遮水シート部分には不具合箇所を自己修復
する機能を有することが望ましい。
【0005】従来、最初に遮水シートを敷設し、その上
に水分を吸収すると膨潤する(即ち、体積が膨張する)
水膨潤性高分子の粉末を不織布の間に挟んだシートを敷
設し、さらにその上に遮水シートを敷設して3層構造と
する遮水工法がある。これは、一番上の遮水シートに孔
が開いた場合、孔から進入した水によって水膨潤性高分
子の粉末が膨潤し、孔を塞ぐようになっている。
【0006】しかし、粉末を挟んだシートでは、粉末が
偏って局所的に粉末の量が少なくなり、粉末の量が少な
くなった部位では孔を塞ぐことが出来なくなる問題や、
施工時に粉末が不織布の隙間から漏れて飛散する問題が
ある。
【0007】また、粉末を挟んだシートは水分を吸収す
ると膨潤してしまうために、降雨時には施工することが
できない。
【0008】また、遮水シートに水が溜まっていると、
その水分を吸収して膨潤してしまうため、遮水シート上
の水を完全に除去してからでないと粉末を挟んだシート
を敷設することができない問題がある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、自己修復性能
が高く、さらに、上記の問題を解決することのできる自
己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄
物処分場の遮水シート施工方法を提供することが目的で
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自己修
復性遮水シートは、水分を透過しないシート本体と、前
記シート本体の片面に貼り付けられ水分を吸収すると膨
潤する吸水膨潤性繊維を含む水膨潤性シートと、を有
し、前記水膨潤性シートは、水膨潤度が、2ml(ミリリ
ットル)/g(グラム)以上である吸水膨潤性繊維を3
0%以上含むことを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の自己修復性遮水シートで
は、吸水膨潤性繊維が水分を吸収すると膨張し、繊維と
繊維との間の隙間が無くなり、水膨潤性シート自身も膨
張する。このため、シート本体に孔や亀裂が生じ、そこ
から水が進入した場合、水膨潤性シート自身の水膨潤性
により止水することができるし、又膨潤した部分が孔や
亀裂に進入し、孔や亀裂を塞いで水漏れを阻止すること
ができる。
【0012】水膨潤性高分子の粉体に比べ、繊維は表面
積が大きい為、吸水スピードが速くすばやく止水でき
る。
【0013】また、この自己修復性遮水シートは、片面
のシート本体が水分を透過しないので、水膨潤性シート
を下側に向ければ、雨天でも水膨潤性シートを濡らさず
に敷設することができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自己修復性遮水シートにおいて、前記水膨潤性シート
は不織布であることを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の自己修復性遮水シートで
は、水膨潤性シートが不織布であるため、自己修復性遮
水シートを施工する際に繊維が偏ったり飛散することが
なく均一な自己修復(孔や亀裂を塞ぐ)性能が得られ
る。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の自己修復性遮水シートにおいて、前記
自己修復性遮水シートの端部分においては、前記水膨潤
性シートが剥離または除去されていることを特徴として
いる。
【0017】請求項3に記載の自己修復性遮水シートで
は、端部分において水膨潤性シートが剥離または除去さ
れているため、シート本体を熱融着や接着することによ
って自己修復性遮水シートを連結する作業が容易にな
る。
【0018】請求項4に記載の発明は、複数枚の水分を
透過しない遮水シートが積層された廃棄物処分場の遮水
構造であって、少なくとも最上部の前記遮水シートの下
面には、水分を吸収すると膨潤する吸水膨潤性繊維を含
む水膨潤性シートが設けられていることを特徴としてい
る。廃棄物処分場においては、最上部の遮水シートが廃
棄物によって損傷し易い。
【0019】請求項4に記載の廃棄物処分場の遮水構造
では、最上部の遮水シートに孔や亀裂が生じた場合に
は、吸水膨潤性繊維が孔や亀裂から進入した水を吸収し
て膨張する。これにより、繊維と繊維との間の隙間が無
くなり止水すると共に水膨潤性シート自身も膨張し、水
膨潤性シートの膨張した部分が孔や亀裂に進入して孔や
亀裂を塞いで水漏れを阻止することができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の廃棄物処分場の遮水構造において、底部を覆う遮水シ
ートと法面を覆う遮水シートとを有し、前記底部を覆う
最上部の前記遮水シートの外周端部は、浸出水の最高レ
ベルよりも上方に位置していることを特徴としている。
【0021】底部を覆う最上部の遮水シートの外周端部
が、廃棄物処分場に溜まる浸出水の最高レベルよりも上
方に位置しているので、侵出水が地盤(土壌)に漏れる
ことはない。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載の廃棄物処分場の遮水構造において、各
層の前記遮水シートは面方向に沿って複数枚を連結した
構造とされ、一方の遮水シートと他方の遮水シートと
は、連結部分において前記水膨潤性シートを挟んで互い
に重ね合わされていることを特徴としている。
【0023】請求項6に記載の廃棄物処分場の遮水構造
では、一方の遮水シートと他方の遮水シートとは、連結
部分において水膨潤性シートを挟んで互いに重ね合わさ
れているので、一方の遮水シートと他方の遮水シートと
の間から漏れ出ようとする侵出水は、水膨潤性シートが
膨張して隙間を塞ぐため、地盤(土壌)に漏れ出ること
はない。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項4乃至請
求項6の何れか1項に記載の廃棄物処分場の遮水構造に
おいて、前記遮水シートに形成された貫通孔を通過し遮
水シート上の浸出水を外部に排水する浸出水集排水管を
備え、最も地盤側の前記遮水シートと前記浸出水集排水
管が突出する地盤との間には、水膨潤性シートが設けら
れていることを特徴としている。
【0025】請求項7に記載の廃棄物処分場の遮水構造
では、遮水シートに形成された貫通孔を通過した浸出水
集排水管が、遮水シート上の浸出水を外部に排水する。
また、最も地盤側の遮水シートと浸出水集排水管が突出
する地盤との間に、水膨潤性シートが設けられているた
め、浸出水集排水管と遮水シートとの間から漏れ出よう
とする侵出水は、水膨潤性シートが膨張して隙間を塞ぐ
ため、地盤(土壌)に漏れ出ることはない。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項4乃至請
求項7の何れか1項に記載の廃棄物処分場の遮水構造に
おいて、少なくとも前記底部を覆う最下層の前記遮水シ
ートと前記水膨潤性シートとの間には、遮水シートに沿
って水分の移動を可能にする通水シートが敷設されてい
ることを特徴としている。
【0027】請求項8に記載の廃棄物処分場の遮水構造
では、水膨潤性シートで塞ぎきれないような孔や亀裂が
水膨潤性シートの上の遮水シートに形成された場合、孔
や亀裂から漏れた浸出水は、最下層の遮水シートと水膨
潤性シートとの間に溜まる。また、通水シートは、遮水
シートに沿って水分の移動を可能にするため、通水シー
トを傾斜させて漏れ出た浸出水を一箇所に集めることに
より、浸出水集排水管を用いて浸出水を効率的に排出す
ることができる。
【0028】請求項9に記載の遮水シート施工方法は、
水分を透過させない材料からなる遮水シートを地盤上に
敷設する第1の工程と、水分を透過しないシート本体と
前記シート本体の地盤側面に貼り付けられ水分を吸収す
ると膨潤する吸水膨潤性繊維を含む水膨潤性シートとを
有する自己修復性遮水シートを前記遮水シートの上に敷
設する第2の工程と、を有することを特徴としている。
【0029】請求項9に記載の遮水シート施工方法で
は、第1の工程により水分を透過させない材料からなる
遮水シートが地盤上に敷設され、次の第2の工程により
地盤上の遮水シートの上に自己修復性遮水シートが敷設
される。
【0030】請求項9に記載の遮水シート施工方法で施
工された廃棄物処分場では、最上部の遮水シートに孔や
亀裂が生じた場合に、吸水膨潤性繊維が孔や亀裂から進
入した水を吸収して膨張する。これにより、繊維と繊維
との間の隙間が無くなり止水すると共に水膨潤性シート
自身も膨張し、水膨潤性シートの膨張した部分が孔や亀
裂に進入して孔や亀裂を塞いで水漏れを阻止することが
できる。また、水膨潤性シートの地盤側にも遮水シート
が設けられているので、水膨潤性シートで阻止できなか
った浸出水が地盤(土壌)に漏れることがない。
【0031】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の廃棄物処分場の遮水シート施工方法において、前記
遮水シート上で前記遮水シートに沿って水分の移動を可
能にする通水シートを前記遮水シートの上に敷設する工
程を、前記第1の工程と前記第2の工程との間に有する
ことを特徴としている。
【0032】請求項10に記載の廃棄物処分場の遮水シ
ート施工方法によれば、遮水シート上に遮水シートに沿
って水分の移動を可能にする通水シートが敷設されるの
で、水膨潤性シートで塞ぎきれないような孔や亀裂が水
膨潤性シートの上の遮水シートに形成された場合、孔や
亀裂から漏れた浸出水が遮水シートと水膨潤性シートと
の間に溜めることのできる廃棄物処分場を施工すること
ができる。このようにして施工された廃棄物処分場で
は、通水シートが、遮水シートに沿って水分の移動を可
能にするため、通水シートを傾斜させて漏れ出た浸出水
を一箇所に集めることがやりやすくなり、浸出水集排水
管を用いて浸出水を効率的に排出することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の第1
の実施形態を図1乃至図9にしたがって説明する。図1
に示すように、地山には、縦穴12が掘削されている。
【0034】この縦穴12の深さ方向中間部には小段1
4が形成されており、現地盤16と小段14との間の法
面20及び小段14と床付面18との間の法面21は傾
斜している。
【0035】図2及び図3に示すように、床付面18か
ら法面21の一部にかけて、自己修復性遮水シート2
2,23が敷設されている。
【0036】自己修復性遮水シート22,23は、遮水
シート本体24と、この遮水シート本体24の片面に貼
り付けられる水膨潤性シート26との2層構造である。
【0037】ここでは、自己修復性遮水シート22と自
己修復性遮水シート23とを、水膨潤性シート26が向
かい合うように敷設している。
【0038】遮水シート本体24は、ゴム系またはオレ
フィン系の材料等の水を透過しない材料から形成されて
いる。
【0039】水膨潤性シート26は、水分を吸収すると
膨潤する吸水膨潤性繊維を含む不織布である。
【0040】吸水膨潤性繊維としては、アクリル変性
体、PVA、アクリル酸塩架橋体、吸水樹脂を通常繊維
にコーティングした物等があるが、水膨潤度が2ml/g
以上の繊維であればよい。
【0041】水膨潤度の測定方法は、試料を純水中に浸
漬し、25°Cに保ち24時間後、ナイロン濾布(20
0メッシュ)に包み、遠心脱水機(3G×30分、但し
Gは重力加速度。)により繊維間の水を除去する。この
ようにして調整した試料の重量を測定する(W1g)。
【0042】次に該試料を80°Cの真空乾燥機中で恒
量になるまで乾燥して重量を測定する(W2g)。以上
の測定結果から、次式によって算出する。
【0043】水膨潤度=(W1−W2)/W2 吸水膨潤性繊維の具体例としては色々あるが、なかでも
有用なのがランシールF(東洋紡績株式会社製の超吸水
性繊維)である。
【0044】ランシールFは、繊維外層部が親水性架橋
重合体で芯部がアクリロニトリル系重合体となており、
外層部のみが吸水膨潤する。
【0045】膨潤したゲルは芯部と一体化している為、
ゲルの離脱が防げるのでこの用途には適している。
【0046】本実施形態の水膨潤性シート26は、吸水
膨潤性繊維を30%以上(好ましくは50%〜100
%)含み、他の混紡繊維は天然繊維、合成繊維等何でも
使うことができる。
【0047】水膨潤性シート26の形状としては、不織
布が一般的である。補強等の為にスパンボンドやフィル
ムを複合してもよい。
【0048】不織布の製法としてはニードルパンチ法が
望ましいが、低融点繊維を混紡したサーマルボンド法で
もよい。
【0049】また、吸水樹脂を不織布に含浸、コーティ
ングさせた物、水溶性ポリマーを不織布に含浸し架橋さ
せた物も使うことができる。
【0050】なお、自己修復性遮水シート22,23の
外周端部(上端)は、底部に溜まる浸出水の最高レベル
max よりも高い位置に設定されている。
【0051】図2及び図4に示すように、法面21に
は、遮水シート本体24と同様の材質からなる遮水シー
ト28が敷設されている。
【0052】図2に示すように、法面21に敷設された
遮水シート28の下端部分は、床付面18から法面21
の一部にかけて敷設された上側の自己修復性遮水シート
23に覆い被さっている。
【0053】図5及び図6に示すように、縦穴12の床
付面18には、雨水等の浸出水を排出するために浸出水
集排水管30が設けられている。
【0054】図5に示すように、浸出水集排水管30
は、法面21に埋設された浸出水集排水管固定コンクリ
ート32から自己修復性遮水シート22,23を貫通し
て水平に突出している。
【0055】浸出水集排水管30の外周面には、浸出水
集排水管固定コンクリート32の近傍に遮水シート34
が巻回されて接着されており、その遮水シート34の外
周部分は、2枚の自己修復性遮水シート22の間に挟持
されている。
【0056】浸出水集排水管固定コンクリート32の外
面には、遮水シート本体24を浸出水集排水管固定コン
クリート32側に向けた自己修復性遮水シート36が浸
出水集排水管30を取り囲むように貼り付けられてい
る。
【0057】この浸出水集排水管30には無数の小孔が
形成されており、シート底部の浸出水が小孔を介して排
出されるようになっている。
【0058】なお、縦穴12の床付面18は、図6に示
すように、複数枚の自己修復性遮水シート22,23よ
り覆われており、各々のシート端部の所定範囲が互い違
いに重ね合わされている。このように重ね合わせる場合
には、一方の遮水シート本体24と他方の遮水シート本
体24との間に、水膨潤性シート26が介在するように
重ね合わせることが重要である。
【0059】図5に示すように、自己修復性遮水シート
22,23から突出している浸出水集排水管30の周囲
に敷設された自己修復性遮水シート22,23、遮水シ
ート34及び自己修復性遮水シート36は、コンクリー
ト40によって固定されている。
【0060】また、図5及び図6に示すように、この浸
出水集排水管30は、覆土42に埋設されている。図4
に示すように、小段14には溝44が形成されている。
【0061】溝44の底部には、水膨潤性シート(点線
部分)を上側に向けた自己修復性遮水シート46が敷設
されており、この自己修復性遮水シート46の一方は法
面20の一部まで延長されている。
【0062】溝44の底部を覆っている自己修復性遮水
シート46の上には、法面21を覆っている遮水シート
28が延長されている。
【0063】遮水シート28及び自己修復性遮水シート
46の上には、自己修復性遮水シート48が水膨潤性シ
ート(点線部分)を下側に向けて敷設されている。
【0064】自己修復性遮水シート48の一端は、法面
20に延びた自己修復性遮水シート46の上に重ねられ
ている。また、自己修復性遮水シート48の他端側は、
遮水シート本体24のみが小段14の上に延びており、
水膨潤性シート26の端部は溝上端まで延長されてい
る。
【0065】溝44の内部に延びている遮水シート2
8、自己修復性遮水シート46及び自己修復性遮水シー
ト48は、断面U字状のコンクリート製の排水溝50に
よって固定されている。図4及び図7に示すように、法
面20には遮水シート52が敷設されている。
【0066】図4に示すように、遮水シート52の下端
部は、自己修復性遮水シート48の上端部に覆い被さる
ように重ね合わされている。図7に示すように、法面2
0の上側には、溝54が形成されている。溝54の底部
には、法面20を覆う遮水シート52が延長されてい
る。
【0067】溝54の底部に延長された遮水シート52
の上には、水膨潤性シート56が敷設されており、この
水膨潤性シート56の一方は、法面20側の溝壁面に沿
って溝上端まで延長されている。
【0068】水膨潤性シート56及び溝54の内部に延
びている遮水シート52は、断面U字状のコンクリート
製の固定部材としての排水溝58によって固定されてい
る。次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。 (1) 図8(A)に示すように、仮に、自己修復性遮
水シート23に孔(亀裂等も含む)60が開いた場合、
孔60に水が進入すると、図8(B)に示すように水膨
潤性シート26が水分を吸収して繊維が膨張し、繊維と
繊維との間の隙間が無くなって孔60を塞ぎ、漏水を防
止する。
【0069】また、図9に示すように、廃棄物62によ
って孔64が開いた場合においても、水膨潤性シート2
6が孔64から進入した水を吸収し、繊維が膨張して繊
維と繊維との間の隙間及び繊維と廃棄物62との間の隙
間が無くなり、漏水を防止する。 (2) 縦穴12の床付面18では、図6に示すよう
に、自己修復性遮水シート22,23の各々のシート端
部が互い違いに重なっている。
【0070】このため、底部に水が溜まった場合、水膨
潤性シート26の繊維がシート端部から進入した水分を
吸収して膨張し、繊維と繊維との間の隙間が無くなると
共に水膨潤性シート26自身も膨張する。
【0071】さらに、シート本体24とシート本体24
との間に挟まれた水膨潤性シート26が膨張することに
よってシート本体24と密着しようとする圧力(水膨潤
性シート26の自己膨張圧)が高まるので、シート本体
24とシート本体24との間で高い水密性が得られるの
で、完全止水を達成することができる。このため、底部
に溜まった水が地盤(土壌)にしみだすことがない。 (3) 図5に示す浸出水集排水管30の取付部分にお
いては、浸出水集排水管30の外周面に遮水シート34
が巻回されて接着されているため、底部に溜まった水
は、その遮水シート34とコンクリート40との間、ま
たは自己修復性遮水シート23のシート本体24とコン
クリート40との間を通って地盤(土壌)へとしみだす
ことが考えられる。
【0072】ここで、底部に溜まった水が、仮に遮水シ
ート34とコンクリート40との間、または自己修復性
遮水シート23のシート本体24とコンクリート40と
の間に進入したとすると、その水は、自己修復性遮水シ
ート23のシート本体24と遮水シート34との間に挟
まれている水膨潤性シート26に吸収される。
【0073】そして、該水膨潤性シート26の繊維がシ
ート端部から進入した水分を吸収して膨張し、繊維と繊
維との間の隙間が無くなると共に水膨潤性シート26自
身も膨張する。
【0074】さらに、水膨潤性シート26が膨張するこ
とによって遮水シート34とシート本体24とに密着し
ようとする圧力(水膨潤性シート26の自己膨張圧)が
高まるので、遮水シート34とシート本体24との間で
高い水密性が得られ、底部に溜まった水が地盤(土壌)
へとしみだすことを防止できる。
【0075】また、遮水シート34とシート本体24と
の間で止水することが仮にできなかったとしても、その
水は、遮水シート34と自己修復性遮水シート22のシ
ート本体24との間に挟まれる水膨潤性シート26、更
に、自己修復性遮水シート22のシート本体24と自己
修復性遮水シート36との間に挟まれる水膨潤性シート
26が順次膨潤して止水作用を発揮し、2重3重の安全
措置が取られているので、底部に溜まった水が地盤(土
壌)へとしみだすことを確実に防止することができる。 (4) 図4に示す小段14においては、上方の法面2
0を伝わって流れ落ちた雨水等が排水溝50を介して排
水されるが、排水溝50から水が溢れ出ることも考えら
れる。
【0076】排水溝50から溢れ出た水は、遮水シート
28と自己修復性遮水シート48のシート本体24との
間を通って地盤(土壌)へとしみだすことが考えられ
る。
【0077】しかし、排水溝50から溢れ出た水は、遮
水シート28と自己修復性遮水シート48のシート本体
24との間に挟まれた水膨潤性シート26に吸収され、
吸水膨潤性繊維が水を吸収して膨張し、繊維と繊維との
間の隙間が無くなると共に水膨潤性シート26自身も膨
張する。
【0078】水膨潤性シート26が膨張することによっ
て遮水シート28と自己修復性遮水シート48のシート
本体24とに密着しようとする圧力(水膨潤性シート2
6の自己膨張圧)が高まるので、遮水シート28と自己
修復性遮水シート48のシート本体24との間で高い水
密性が得られ、溢れ出た水が地盤(土壌)へとしみだす
ことを防止できる。
【0079】また、遮水シート28と自己修復性遮水シ
ート48のシート本体24との間で止水することが仮に
できなかったとしても、その水は、自己修復性遮水シー
ト48のシート本体24と自己修復性遮水シート46の
シート本体24との間に挟まれる2枚の水膨潤性シート
26が膨潤して止水作用を発揮し、溢れ出た水が地盤
(土壌)へとしみだすことを確実に防止することができ
る。 (5) 遮水シート及び自己修復性遮水シートを連結す
る際に、熱融着や接着に頼らないので、施工が簡単にな
る。 (6) 熱融着や接着によってシート同士を結合した場
合、地盤沈下等でシートに予期しない張力等が作用した
ときにシートの連結部分で剥離を生じることがあるが、
本実施形態では連結部分のシートが多少ずれる程度で済
み、止水性能は維持される。なお、シートの重ね合わせ
寸法には十分な余裕を持たせることは言うまでもない。 (7) 本実施形態の水膨潤性シート26は吸水膨潤性
繊維からなる不織布であり、しかも遮水シート本体24
に貼り付けられているので、施工時等に偏りを生じるこ
とがない。したがって、漏水防止効果が一定する。 (8) 本実施形態の水膨潤性シート26は吸水膨潤性
繊維が絡み合った不織布であるため、施工時等に吸水膨
潤性繊維が飛散することがない。 (9) 粉末状の水膨潤性高分子の場合、水分を吸収し
て膨張した粒子が孔から逃げてしまう虞れがあるが、繊
維が絡み合った不織布ではそのような問題は生じない。 (10) 吸水膨潤性繊維としてランシールを使えば、
吸水膨潤速度が速く、水膨潤度も高く(約100ml/
g)、圧力を加えても離水し難い。 [第2の実施形態]本発明の第2の実施形態を図10及
び図11にしたがって説明する。なお、第1の実施形態
と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0080】図10に示すように、本実施形態では、縦
穴12の床付面18に遮水シート70が敷設され、その
上に通水シート72が敷設され、さらにその上に自己修
復性遮水シート74が敷設されている。
【0081】通水シート72は、図10及び図11に示
すように、例えば、薄肉の合成樹脂製シートを凸凹に形
成して厚さtを10mm程度にしたものであり、遮水シー
ト70と水膨潤性シート26との間で、水の移動(遮水
シート70の表面に沿った方向)を容易にする隙間を設
けるためのスペーサーとしての役目をしている。 な
お、通水シート72には、水を通過させるための貫通孔
が適宜形成されていてもよい。次に、本実施形態の作用
効果を説明する。 (1) 本実施形態も、第1の実施形態と同様に自己修
復性遮水シート22に開いた孔(亀裂等も含む)は、水
膨潤性シート26の吸水膨潤性繊維が水を吸収して膨張
して繊維と繊維との間の隙間が塞がれ、また、膨張した
部分が進入することによって塞がれる。 (2) 仮に、水膨潤性シート26の膨張によっても塞
ぐことのできないような大きな孔や亀裂が自己修復性遮
水シート22に生じた場合には、漏水した水は遮水シー
ト26の上(通水シート72で形成された隙間)に溜ま
るので、地盤(土壌)にしみだすことは無い。
【0082】なお、水膨潤性シート26で修復不可能な
大きさの孔や亀裂が生じて遮水シート26上に漏水した
水を検出するために、従来の漏水検知システム(例え
ば、底面を傾斜させて水をある場所に集め、これにより
漏水を検出する方法や電気的に漏水を検出する方法(株
式会社ブリヂストン、廃棄物処分場のしゃ水シートの損
傷位置検知システムダイジェスト(W034−970
4:1997年5月発行)に開示))を併用しても良
い。 (3) 本実施形態では、自己修復性遮水シート74
は、水膨潤性シート26を下方に向けて敷設する。した
がって、降雨時においても水膨潤性シート26を濡らす
ことなく自己修復性遮水シート74を敷設することがで
きる。 (4) 遮水シート70の上に多少の水が溜まっていた
としても、遮水シート70の上には厚さTの通水シート
72を敷設しているので、その上に自己修復性遮水シー
ト74を敷設しても水膨潤性シート26が溜まった水に
触れることはない。その他の作用効果は第1の実施形態
と同様である。
【0083】なお、第1の実施形態では、例えば、図6
に示すように、自己修復性遮水シート23を重ね合わせ
て連結したが、従来通りに、熱融着や接着にて連結して
も良いのは勿論である。
【0084】例えば、自己修復性遮水シート23を熱融
着や接着する場合の連結部分の構造としては、図12
(A)に示す方法や図13(A)に示す方法を上げるこ
とができる。
【0085】図12(A)に示す方法は、遮水シート本
体24同士を熱融着または接着し、その下側に水膨潤性
シート26を重ね合わせる。
【0086】ここで、用いている自己修復性遮水シート
23は、図12(B)に示すように一定幅の長尺形状で
あり、遮水シート本体24の片面に同じ大きさの水膨潤
性シート26を貼り付けたものである。なお、自己修復
性遮水シート23の両側部一定幅(幅a部分)では、遮
水シート本体24同士を結合しやすいように(図12
(A)参照)水膨潤性シート26が遮水シート本体24
に接着されていない。
【0087】また、図13(A)に示す方法では、図1
3(B)に示すように両側部一定幅(幅a部分)に水膨
潤性シート26を貼り付けていない部分がある自己修復
性遮水シート23を用いている。この方法では、連結部
分において、自己修復性遮水シート23の水膨潤性シー
ト26が途切れるので、連結部分の下側に水膨潤性シー
ト26とオーバーラップするように水膨潤性シート76
を敷設する。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
自己修復性遮水シートは上記の構成としたので、シート
本体に生じた孔や亀裂を塞いで水漏れを阻止することが
できる、という優れた効果を有する。また、水膨潤性シ
ートを下側に向ければ、雨天でも水膨潤性シートを濡ら
さずに敷設することができる、という優れた効果を有す
る。
【0089】請求項2に記載の自己修復性遮水シートは
上記の構成としたので、自己修復性遮水シートを施工す
る際に繊維が偏ったり飛散することがなく均一な自己修
復(孔や亀裂を塞ぐ)性能が得られ、という優れた効果
を有する。
【0090】請求項3に記載の自己修復性遮水シートは
上記の構成としたので、自己修復性遮水シートを熱融着
や接着によって連結する作業が容易になる、という優れ
た効果を有する3請求項4に記載の廃棄物処分場の遮水
構造は上記の構成としたので、最上部の遮水シートに生
じた孔や亀裂を塞いで水漏れを阻止することができる、
という優れた効果を有する。
【0091】請求項5に記載の廃棄物処分場の遮水構造
は上記の構成としたので、溜まった侵出水が地盤(土
壌)に漏れることを防止できる、という優れた効果を有
する。
【0092】請求項6に記載の廃棄物処分場の遮水構造
は上記の構成としたので、連結部分の隙間を水膨潤性シ
ートが膨張して塞ぐため、連結部分から漏れ出ようとす
る侵出水が地盤(土壌)に漏れ出すことを阻止できる、
という優れた効果を有する。また、熱融着や接着等を行
わないので、施工が簡単になる、という優れた効果を有
する。
【0093】請求項7に記載の廃棄物処分場の遮水構造
は上記の構成としたので、浸出水集排水管によって遮水
シート上の浸出水を外部に排水することができる、とい
う優れた効果を有する。また、浸出水集排水管と遮水シ
ートとの間から地盤(土壌)に漏れ出ようとする侵出水
を、水膨潤性シートによってが阻止できる、という優れ
た効果を有する。
【0094】請求項8に記載の廃棄物処分場の遮水構造
は上記の構成としたので、水膨潤性シートで塞ぎきれず
に漏れた浸出水を、最下層の遮水シートと水膨潤性シー
トとの間に溜め、地盤(土壌)へ漏れでることを阻止で
きる、という優れた効果を有する。また、通水シートを
傾斜させて漏れ出た浸出水を一箇所に集めることによ
り、浸出水集排水管を用いて浸出水を効率的に排出する
ことができる、という優れた効果を有する。
【0095】請求項9に記載の廃棄物処分場の遮水シー
ト施工方法では、遮水性能に優れた廃棄物処分場を容易
に施工できる、という優れた効果を有する。
【0096】請求項10に記載の廃棄物処分場の遮水シ
ート施工方法では、孔や亀裂から漏れた浸出水を地盤
(土壌)に漏れでないように溜めることのできる廃棄物
処分場を容易に施工できる、という優れた効果を有す
る。また、通水シートを傾斜させることにより、漏れ出
た浸出水を一箇所に集め易い廃棄物処分場を容易に施工
できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】遮水シート施工前の廃棄物処分場の斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る廃棄物処分場の
底部付近の断面図である。
【図3】図2に示す底部の拡大断面図である。
【図4】小段の断面図である。
【図5】浸出水集排水管に沿った浸出水集排水管付近の
断面図である。
【図6】浸出水集排水管に直角な浸出水集排水管付近の
断面図である。
【図7】廃棄物処分場の最上部の断面図である。
【図8】(A)は孔の開いた自己修復性遮水シートの断
面図であり、(B)は孔修復後の自己修復性遮水シート
の断面図ある。
【図9】廃棄物によって孔の開いた自己修復性遮水シー
トの断面図である。
【図10】第2の実施形態に係る廃棄物処分場の底部付
近の断面図である。
【図11】通水シートの斜視図である。
【図12】(A)は自己修復性遮水シートの接合部分の
一例を示す断面図であり、(B)は図12(A)で用い
た自己修復性遮水シートの斜視図である。
【図13】(A)は自己修復性遮水シートの接合部分の
他の一例を示す断面図であり、(B)は図13(A)で
用いた自己修復性遮水シートの斜視図である。
【符号の説明】
24 遮水シート本体(シート本体) 26 水膨潤性シート 22 自己修復性遮水シート 23 自己修復性遮水シート 30 浸出水集排水管 36 自己修復性遮水シート 46 自己修復性遮水シート 48 自己修復性遮水シート 58 排水溝(固定部材) 72 通水シート 74 自己修復性遮水シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // D04H 1/40 D04H 1/40 B 1/46 1/46 (72)発明者 寺田 達雄 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分を透過しないシート本体と、前記シ
    ート本体の片面に貼り付けられ水分を吸収すると膨潤す
    る吸水膨潤性繊維を含む水膨潤性シートと、を有し、 前記水膨潤性シートは、水膨潤度が2ml/g以上である
    吸水膨潤性繊維を30%以上含むことを特徴とする自己
    修復性遮水シート。
  2. 【請求項2】 前記水膨潤性シートは不織布であること
    を特徴とする請求項1に記載の自己修復性遮水シート。
  3. 【請求項3】 前記自己修復性遮水シートの端部分にお
    いては、前記水膨潤性シートが剥離または除去されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自
    己修復性遮水シート。
  4. 【請求項4】 複数枚の水分を透過しない遮水シートが
    積層された廃棄物処分場の遮水構造であって、 少なくとも最上部の前記遮水シートの下面には、水分を
    吸収すると膨潤する吸水膨潤性繊維を含む水膨潤性シー
    トが設けられていることを特徴とする廃棄物処分場の遮
    水構造。
  5. 【請求項5】 底部を覆う遮水シートと法面を覆う遮水
    シートとを有し、前記底部を覆う最上部の前記遮水シー
    トの外周端部は、浸出水の最高レベルよりも上方に位置
    していることを特徴とする請求項4に記載の廃棄物処分
    場の遮水構造。
  6. 【請求項6】 各層の前記遮水シートは面方向に沿って
    複数枚を連結した構造とされ、一方の遮水シートと他方
    の遮水シートとは、連結部分において前記水膨潤性シー
    トを挟んで互いに重ね合わされていることを特徴とする
    請求項4または請求項5に記載の廃棄物処分場の遮水構
    造。
  7. 【請求項7】 前記遮水シートに形成された貫通孔を通
    過し遮水シート上の浸出水を外部に排水する浸出水集排
    水管を備え、 最も地盤側の前記遮水シートと前記浸出水集排水管が突
    出する地盤との間には、水膨潤性シートが設けられてい
    ることを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1項
    に記載の廃棄物処分場の遮水構造。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記底部を覆う最下層の前記
    遮水シートと前記水膨潤性シートとの間には、遮水シー
    トに沿って水分の移動を可能にする通水シートが敷設さ
    れていることを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れ
    か1項に記載の廃棄物処分場の遮水構造。
  9. 【請求項9】 水分を透過させない材料からなる遮水シ
    ートを地盤上に敷設する第1の工程と、 水分を透過しないシート本体と前記シート本体の地盤側
    面に貼り付けられ水分を吸収すると膨潤する吸水膨潤性
    繊維を含む水膨潤性シートとを有する自己修復性遮水シ
    ートを前記遮水シートの上に敷設する第2の工程と、 を有することを特徴とする廃棄物処分場の遮水シート施
    工方法。
  10. 【請求項10】 前記遮水シート上で前記遮水シートに
    沿って水分の移動を可能にする通水シートを前記遮水シ
    ートの上に敷設する工程を、前記第1の工程と前記第2
    の工程との間に有することを特徴とする請求項9に記載
    の廃棄物処分場の遮水シート施工方法。
JP10098498A 1998-04-13 1998-04-13 自己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄物処分場の遮水シート施工方法 Pending JPH11291370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10098498A JPH11291370A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 自己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄物処分場の遮水シート施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10098498A JPH11291370A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 自己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄物処分場の遮水シート施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11291370A true JPH11291370A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14288601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10098498A Pending JPH11291370A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 自己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄物処分場の遮水シート施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11291370A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000202390A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Takiron Co Ltd 廃棄物処分場の遮水構造
JP2005230786A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Taiyo Kogyo Corp 廃棄物処分場、及び遮水層
JP2007330853A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Taiyo Kogyo Corp 廃棄物処分場、遮水構造、及び廃棄物処分場を構築するための工法
JP2013198881A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Toyobo Co Ltd 保護マット
KR102218731B1 (ko) * 2019-10-30 2021-02-22 주식회사 골든포우 다층구조를 갖는 선택적 흡착 반응형 스마트 차수재
KR20210068202A (ko) * 2019-11-29 2021-06-09 한국광해관리공단 힙 리칭 과정에서 발생한 누출 침출수의 토양 침투를 방지할 수 있는 차수시트 및 이를 구비한 힙 리칭 시스템

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000202390A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Takiron Co Ltd 廃棄物処分場の遮水構造
JP2005230786A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Taiyo Kogyo Corp 廃棄物処分場、及び遮水層
JP2007330853A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Taiyo Kogyo Corp 廃棄物処分場、遮水構造、及び廃棄物処分場を構築するための工法
JP2013198881A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Toyobo Co Ltd 保護マット
KR102218731B1 (ko) * 2019-10-30 2021-02-22 주식회사 골든포우 다층구조를 갖는 선택적 흡착 반응형 스마트 차수재
KR20210068202A (ko) * 2019-11-29 2021-06-09 한국광해관리공단 힙 리칭 과정에서 발생한 누출 침출수의 토양 침투를 방지할 수 있는 차수시트 및 이를 구비한 힙 리칭 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4943185A (en) Combined drainage and waterproofing panel system for subterranean walls
KR100416570B1 (ko) 수압구조물에대한불투과성보호막제작방법
US7698858B2 (en) Membrane for the protection of buildings
JPH11291370A (ja) 自己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄物処分場の遮水シート施工方法
JP4362234B2 (ja) シート様メイソンリーブロック排水システム
JP2008144412A (ja) 雨水貯留槽、及び雨水貯留槽の施工方法
JP2009022836A (ja) 水膨張性マット及び遮水構造並びに遮水構造の施工方法
JP3062734B2 (ja) 遮水シート用補強シート
JP3123404B2 (ja) 遮水シートの保護構造
JP3413616B2 (ja) 漏水の検知修復に使用する検知修復体及び漏水検知修復方法
JP4054108B2 (ja) 地下構造物の防水工法
JP3089876B2 (ja) 遮水シート構造
JP3150562B2 (ja) 遮水構造、その漏水検知方法および漏水部補修方法
JP3052175B2 (ja) 土木用遮水工法
JP2002301442A (ja) 遮水構造
JP2003166179A (ja) 水膨潤性シートおよびこれを用いた遮水シート
JP3044943B2 (ja) 遮水シートの接合部の止水構造
JP3177818B2 (ja) 土木用遮水シート
JP3309328B2 (ja) 遮水シ−トの漏水検知システム
JP2000015208A (ja) 遮水層
JP2000237710A (ja) 廃棄物処分場及びその構築方法
JP4459068B2 (ja) 遮水シートの漏水検知システム
JPH1043707A (ja) 漏水自己補修型不透水膜
JP2000084518A (ja) 遮水層
JPH07195596A (ja) 遮水シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080226