JP2728614B2 - 廃棄物処分場 - Google Patents

廃棄物処分場

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JP2728614B2 JP5013615A JP1361593A JP2728614B2 JP 2728614 B2 JP2728614 B2 JP 2728614B2 JP 5013615 A JP5013615 A JP 5013615A JP 1361593 A JP1361593 A JP 1361593A JP 2728614 B2 JP2728614 B2 JP 2728614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃棄物処分場に関し、と
くに産業廃棄物等の廃棄物を地中に投入して処分する廃
棄物処分場に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の廃棄物処分場は、処分した廃棄物
が地盤中に漏出して再び汚染源となることを防止するた
め、廃棄物を処分する地盤上に厚さ1mmから2mm程度の
合成ゴム等で作られた止水シートを敷設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の合成ゴ
ム等の止水シートを敷設した廃棄物処分場には以下の問
題点があった。 (1)地盤上の突起物や廃棄物の突起物により局所的な
力が加えられて止水シートが破損し、廃棄物が漏出する
ことがある。 (2)複数枚の止水シートを継ぎ合せて敷設する場合に
は、継目接続の不良又は各止水シートに異なる方向の力
が加わる地盤沈下等により継目が剥離し、廃棄物が漏出
するおそれがある。 (3)長い間太陽光、とくに紫外線に晒されると、合成
ゴムが劣化し強度が低下して破損しやすくなる。 (4)廃棄物の漏出を遮断するためには破損した止水シ
ートを敷設し直す等の作業が必要となり、漏出の検出後
漏出の遮断までに長時間を要することがある。
【0004】従って本発明の目的は、廃棄物の漏出を防
止し且つたとえ漏出があっても迅速にそれを遮断する廃
棄物処分場を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1の実施例を参照する
に、本発明の廃棄物処分場1は、廃棄物3を投入する処
分場1の地盤2の表面を覆って天然粘土、ソイルセメン
ト及び/又はアスファルトからなる材料で形成した止水
層4、止水層4と地盤2との間に配置され廃棄物3の漏
出を検知して外部へ検出信号を出力する複数の漏出検知
センサ10、各漏出検知センサ10の近傍と外部とを連通し
て止水層4と地盤2との間に配設される注入管11、及び
複数の漏出検知センサ10の検出信号に応じ止水層4の材
料からなる補修材を外部から注入管11により当該検出信
号が出力される位置の近傍へ注入する制御手段12を備え
てなる。廃棄物3の漏出の検知時に、前記注入する補修
材と前記止水層4との密着により前記漏出を閉塞する。
天然粘土は例えばベントナイト等の粘土材又は粘土鉱物
とすることができる。図1(C)に、本発明の要部の模式
的断面図を示す。図中13は補修材タンクを示す。
【0006】好ましくは、図1(B)に示すように止水層
4と地盤2の間に底部集水溝7を有する透水性ドレーン
層6を形成し、集水溝7と外部とを排水管8で連通し、
漏出検知センサ10及び注入管11をドレーン層6の内部に
配設する。更に好ましくは、漏出検知センサ10により廃
棄物漏出量を検出し、検出された漏出量に応じて補修材
の注入量を調節する調節手段(図示せず)を備える。
【0007】
【作用】天然粘土、ソイルセメント、アスファルトの各
材料を単独で又は組み合わせて形成する止水層4は、亀
裂の原因となり易い継ぎ目が無く、また紫外線による劣
化も少ない。また合成ゴムシートに比し厚い層とするこ
とができるので、突起物等による局所的な力が加わって
も破損しにくい。よって本発明の廃棄物処分場は、従来
技術に比し廃棄物の漏出をより高度に防止することがで
きる。
【0008】たとえ止水層4が破損して廃棄物3の僅か
な漏出が発生しても、複数の位置に配置した漏出検知セ
ンサ10の何れかがその漏出を検出する。漏出検知センサ
10としては、例えばpHメータ若しくはECメータ(電
子捕獲形検出機)等の廃棄物3の化学的性質の検知、温
度センサ若しくは水圧センサ等の廃棄物3の物理的性質
の検知、又は音圧計等の漏出音の検知等の原理によるも
のを利用することができる。漏出検知センサ10の検出信
号は制御手段12へ送られ、制御手段12が補修材を当該信
号出力位置近傍へ連通する注入管11により局所的に注入
する。止水層4の材料からなる補修材は、止水層4とよ
く馴染み破損部に密着してこれを修復し、廃棄物3の漏
出を迅速に遮断する。また、注入した補修材は止水層4
の厚さを増加させて強化し、その後の破損を、従って廃
棄物の再漏出を防止する。必要に応じて補修材中に固化
材等を混入することができる。好ましくは、漏出量を測
定できる漏出検知センサ10を用い、測定した漏出量に応
じて適当な調節手段により補修材の注入量を調節する。
このための調節手段は公知技術に属する。
【0009】止水層4と地盤2の間に透水性ドレーン層
6を形成するときは、ドレーン層6へ漏出した廃棄物3
を底部に設けた集水溝7へ流入させ、排水管8を介して
処分場外へ排出することができる。廃棄物3が環境を汚
染するおそれがある場合には、必要に応じて所要の無害
化処理を加えた後処分場外へ排出することもできる。
【0010】従って本発明の目的である「廃棄物の漏出
を防止し且つたとえ漏出があっても迅速にそれを遮断す
る廃棄物処分場の提供」が達成される。
【0011】
【実施例】図2(A)に示す実施例では、止水層4を挟ん
で漏出検知センサ10の反対側の部位近傍と外部とを連通
する第2注入管11aを設け、漏出検知センサ10の検出信
号に応じ、制御手段12が注入管11及び第2注入管11aの
両注入管により止水層4の両側へ局所的に補修材4を注
入する。この場合には、止水層4の破損部における流入
側及び流出側の両面へ補修材を注入することになるの
で、破損部に対する補修効果を高め、漏出をより迅速に
遮断することが期待できる。
【0012】図2(B)は、廃棄物漏出量を検知する漏出
検知センサ10を格子状に配置し、各漏出検知センサ10の
近傍に開口する注入管11によって補修材の注入を行う実
施例を模式的に示す。図示例の漏出検知センサ10は、位
置a22で強い検出信号(黒丸で示す)を、位置a21及び
a32で比較的弱い検出信号(×印で示す)を出力してい
る。制御手段12が、位置a22とa31を結ぶ対角線上のa
22に近い場所に漏出位置があると判断し、位置b12、b
21、b22、b23、b31及びb32の各注入管から補修材を
注入している。
【0013】図1(B)の実施例は、止水層4の廃棄物側
表面を覆って1層以上の第2止水層5を形成し、地盤2
と止水層4の間、止水層4と第2止水層5の間及び相互
に隣接する第2止水層5の間に、底部集水溝7を有する
透水性ドレーン層6を形成し、最も内側の第2止水層5
の廃棄物側表面に覆土9を設けた廃棄物処分場1であ
る。第2止水層5は図示例の1層に限定されず、複数の
第2止水層5を重ねて形成してもよい。各ドレーン層6
の内部にそれぞれ漏出検知センサ10及び注入管11を設
け、各集水溝7を排水管8を介して外部と連通する。ま
た、第2注入管11aを覆土9の内部に設ける。廃棄物側
に設けた第2止水層5は、止水層4と同じ材料のほか、
ベントナイト含有シート等により形成してもよい。好ま
しくは、地盤側の止水層4をベントナイト等の天然粘土
で形成し、第2止水層5をソイルセメント等の人工材料
で形成する。各ドレーン層のセンサ10からの検出信号に
応じ、各ドレーン層の注入管10及び覆土9の第2注入管
11aにより当該漏出検出位置の両側から補修材の注入を
行う。複数の止水層に破損が生じ複数のドレーン層のセ
ンサ10が漏出を検出した場合は、補修材の注入も複数層
に亘って三次元的に行う。補修材注入後、漏出廃棄物や
注入補修材により汚染された漏出検知センサ10及びドレ
ーン層6を洗浄するため、注入管11によりドレーン層6
へ洗浄水を注入することもできる。洗浄後の汚水は排水
管8から排出する。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る廃棄物処分場は、天然粘土等で形成した止水層、止水
層からの廃棄物の漏出を検出するセンサ、センサ位置近
傍と外部とを連通する注入管、及びセンサの検出信号の
応じて補修材を注入する制御手段を備えてなる構成を用
いるので、以下に述べる顕著な効果を奏する。
【0015】(1)太陽光の照射に対しても安定な止水
層を用いるので、廃棄物の漏出を長期間に亘り防止する
ことができる。 (2)廃棄物の漏出量が少ない初期段階で漏出を検出
し、検出後直ちに補修材を注入し、漏出を迅速に遮断す
ることができる。 (3)複数の止水層を重畳して形成すれば、たとえ内側
の止水層で漏出が生じても早期に補修を行なって地盤側
の止水層まで漏出が拡大することを防ぎ、廃棄物処分場
からの廃棄物の漏出を一層高度に防止できる。 (4)止水層の両側に注入管を設け、廃棄物漏出部位へ
その両側から補修剤の注入を行うときは、漏出部位補修
の効果を高め、漏出をより迅速に遮断することが期待で
きる。 (5)廃棄物漏出の検出及び補修材の注入の制御を計算
機を用いて自動的に行わせることにより、廃棄物処分場
の監視作業の容易化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施例の説明図である。
【図2】は、本発明の他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処分場 2 地盤 3
廃棄物 4 止水層 5 第2止水層 6
ドレーン層 7 集水溝 8 排水管 9
覆土 10 漏出検知センサ 11 注入管 11
a 第2注入管 12 制御手段 13 補修材タンク。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物を投入する処分場の地盤表面を覆っ
    て天然粘土、ソイルセメント及び/又はアスファルトか
    らなる材料で形成した止水層、前記止水層と地盤との間
    に配置され廃棄物の漏出を検知して外部へ検出信号を出
    力する複数の漏出検知センサ、前記各漏出検知センサの
    近傍と外部とを連通して前記止水層と地盤との間に配設
    される注入管、及び前記複数の漏出検知センサの検出信
    号に応じ前記止水層の材料からなる補修材を外部から前
    記注入管により当該検出信号が出力される位置の近傍へ
    注入する制御手段を備え、廃棄物漏出の検知時に前記注
    入する補修材と前記止水層との密着により前記漏出を閉
    塞してなる廃棄物処分場。
  2. 【請求項2】 請求項1の廃棄物処分場において、前記
    止水層と地盤の間に底部集水溝付の透水性ドレーン層を
    形成し、前記集水溝と外部とを排水管で連通し、前記漏
    出検知センサ及び注入管を前記ドレーン層内に配設して
    なる廃棄物処分場。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の廃棄物処分場におい
    て、前記漏出検知センサにより廃棄物漏出量を検出し、
    前記検出された漏出量に応じて前記補修材の注入量を調
    節する調節手段を備えてなる廃棄物処分場。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3の廃棄物処分場にお
    いて、前記止水層を挟んで前記漏出検知センサの反対側
    の部位近傍と外部とを連通する第2注入管を前記反対側
    に設け、前記検出信号に応じ前記制御手段により前記補
    修材を前記止水層の両側から注入してなる廃棄物処分
    場。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4の廃棄物処分場
    において、前記止水層の廃棄物側表面を覆って1層以上
    の第2止水層を形成し、前記止水層と隣接第2止水層の
    間及び相互に隣接する第2止水層の間に底部集水溝付の
    透水性ドレーン層を形成し、前記各集水溝と外部とを排
    水管で連通し、前記各ドレーン層にそれぞれ前記漏出検
    知センサ及び注入管を配設してなる廃棄物処分場。
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DE19806340C2 (de) * 1998-02-12 2000-08-31 Hubert Reidick Mineralische Abdichtung, insbesondere zur Verwendung als Deponiebasisabdichtung oder als Deponieoberflächenabdichtung
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