JP7074655B2 - 傾斜地での土留壁の構築方法、及び、傾斜地での廃棄物処分場の構築方法 - Google Patents
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Description
本明細書でいう「土留壁」は、開削側(開削予定領域)と地山側(非開削領域)とを仕切って、施工場所に対する土留め(及び止水)を行うものであり、深型廃棄物処分場などで開削予定領域(廃棄物埋立用の空間)を囲むように地中に鉛直方向に筒状に構築される地中連続壁を含む。
地盤面に土留壁の構築予定ラインを挟んで一対のガイドウォールを設置する工程と、
前記一対のガイドウォール間の地盤を、ガイドウォール延在方向に交互に先行処理部と後行処理部とに分け、そのうちの先行処理部を先行して鉛直方向に掘削する工程と、
前記先行処理部の掘削溝内に、当該先行処理部とその両側の後行処理部とを仕切る一対の埋設型枠を設置する工程と、
前記先行処理部の掘削溝内の前記一対の埋設型枠間にコンクリートを打設する工程と、
前記コンクリートの打設を終えた両側の先行処理部に挟まれた後行処理部の、片側の埋設型枠と反対側の埋設型枠との間を、鉛直方向に掘削する工程と、
前記後行処理部の両側の埋設型枠間にコンクリートを打設する工程と、
を含む。
ここにおいて、前記埋設型枠の上端部の高さを、傾斜している地盤面の高さに合わせて、異ならせることにより、地盤面の傾斜方向に沿って上端部が階段状に傾斜した土留壁を構築する。
本発明に係る傾斜地での廃棄物処分場の構築方法は、
上記の土留壁の構築方法を用いて、傾斜地の地盤面下の地中に不透水層に達する深さまで鉛直方向に、上端部が傾斜した斜切円筒状の地中連続壁を構築する工程と、
前記地中連続壁内を掘削して、廃棄物埋立用の空間を形成する掘削工程と、
前記地中連続壁内の床付け地盤上に底版を構築する工程と、
前記地中連続壁の上方に、これに連ねて、上端部が水平な円筒状の側壁を構築する工程と、
前記側壁の周囲に掘削土を盛土して、平坦な盛土地盤を形成する工程と、
を含む。
図1は本発明の適用対象例として示す傾斜地での廃棄物処分場の縦断面図である。
地中連続壁3の構築方法については、後に詳述する。
そして、廃棄物埋立用の空間10から汚染水が砕石層5に漏出(あるいは砕石層5の地下水が内部に浸透)するのを防止すべく、底版6の上面及び側壁7の内面には、廃棄物埋立用の空間10内の汚染水の管理レベルより高位置まで、防水シート11が設けられる。
図2は図1の例での施工地盤1における地中連続壁3の平面図である。
尚、実際の地中連続壁3は円筒形であるので、傾斜方向にストレートではなく、湾曲しているが、ここでは「土留壁」一般の構築方法として説明するため、図3では傾斜方向にストレートに示している。
図5は地中連続壁(土留壁)3の構築手順を示す工程別の平面図である。
傾斜している施工地盤面に土留壁の構築予定ラインを挟んで一対のガイドウォール30、30を設置する。ガイドウォール30としてはコ字形鉄筋コンクリートを用い、一対のコ字形鉄筋コンクリートの互いのウェブ部の外面を対向させて配置する。ガイドウォール30は掘削機による掘削作業等の位置決めガイド用であり、土留壁の構築後は撤去可能である。
一対のガイドウォール30、30間の地盤を、ガイドウォール延在方向に交互に先行処理部31と後行処理部32とに分け、そのうちの先行処理部31を先行して、掘削機により鉛直方向に掘削する。尚、先行処理部31の掘削溝はガイドウォール延在方向に大きめに形成する。
先行処理部31の掘削溝内に、鉄筋籠33を挿入配置する。また、図6の詳細図にも示されるように、先行処理部の鉄筋籠33の両端部(ガイドウォール延在方向の両端部)には、先行処理部の鉄筋籠33の横方向鉄筋に固定する形で、埋設型枠34、34が取付けられている。従って、本工程では、先行処理部31の掘削溝内に、一対の埋設型枠34、34を、ガイドウォール延在方向の両端部に位置させて、設置する。
先行処理部31の掘削溝内の一対の埋設型枠34、34間にコンクリート36を打設する。このとき、図4から明らかなように、一対の埋設型枠34、34の上端部の高さは異なるので、低い方の埋設型枠34のレベルまで、コンクリートを打設する。
コンクリートの打設を終えた前後の先行処理部31、31に挟まれた後行処理部32について、前後の埋設型枠34、34の間を掘削機により鉛直方向に掘削する。このとき、先行処理部31の掘削溝は大きく形成してあるので、前後の埋設型枠34、34の内側に掘削済みの部分があり、この部分を手がかりにして掘削を進めることができる。
掘削を終えた後行処理部32の前後の埋設型枠34、34間に、後行処理部の鉄筋籠37を挿入配置する。
鉄筋籠37の挿入を終えた後行処理部32の前後の埋設型枠34、34間にコンクリート38を打設する。このときも、図4から明らかなように、後行処理部32の前後の埋設型枠34、34の上端部の高さは異なるので、低い方の埋設型枠34のレベルまで、コンクリートを打設する。
2 不透水層
3 地中連続壁(土留壁)
4 床付け地盤
5 砕石層
6 底版
7 側壁
8 側壁
9 盛土地盤
10 廃棄物埋立用の空間
11 防水シート
12 ドーム屋根
13 透水マット
14 汚染水用の揚水管
15 砕石堰堤
16 地下水用の揚水管
17 集水ピット
18 ドレーン材(砕石層)
30 ガイドウォール
31 先行処理部
32 後行処理部
33 先行処理部の鉄筋籠
34 埋設型枠
35 モルタル注入用のエアバッグ(モルタルバッグ)
36 先行処理部のコンクリート
37 後行処理部の鉄筋籠
38 後行処理部のコンクリート
Claims (7)
- 傾斜地の地盤面下に傾斜面に沿って土留壁を構築する方法であって、
地盤面に土留壁の構築予定ラインを挟んで一対のガイドウォールを設置する工程と、
前記一対のガイドウォール間の地盤を、ガイドウォール延在方向に交互に先行処理部と後行処理部とに分け、そのうちの先行処理部を先行して鉛直方向に掘削する工程と、
前記先行処理部の掘削溝内に、当該先行処理部とその両側の後行処理部とを仕切る一対の埋設型枠を設置する工程と、
前記先行処理部の掘削溝内の前記一対の埋設型枠間にコンクリートを打設する工程と、
前記コンクリートの打設を終えた両側の先行処理部に挟まれた後行処理部の、片側の埋設型枠と反対側の埋設型枠との間を、鉛直方向に掘削する工程と、
前記後行処理部の両側の埋設型枠間にコンクリートを打設する工程と、
を含み、
前記埋設型枠の上端部の高さを、傾斜している地盤面の高さに合わせて、異ならせることにより、地盤面の傾斜方向に沿って上端部が階段状に傾斜した土留壁を構築することを特徴とする、傾斜地での土留壁の構築方法。 - 前記先行処理部のコンクリート打設に先立って、前記先行処理部の掘削溝内に鉄筋籠を設置する工程と、
前記後行処理部のコンクリート打設に先立って、前記後行処理部の掘削溝内に鉄筋籠を設置する工程と、
を更に含み、
前記一対の埋設型枠は、前記先行処理部の掘削溝内に設置する鉄筋籠の両端部に取付けて設置することを特徴とする、請求項1記載の傾斜地での土留壁の構築方法。 - 前記土留壁は、傾斜地の地盤面下の地中に不透水層に達する深さまで鉛直方向に筒状に構築される地中連続壁であって、この地中連続壁は、廃棄物処分場において、廃棄物埋立用の空間を画成することを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の傾斜地での土留壁の構築方法。
- 請求項1又は請求項2記載の土留壁の構築方法を用いて、傾斜地の地盤面下の地中に不透水層に達する深さまで鉛直方向に、上端部が傾斜した斜切円筒状の地中連続壁を構築する工程と、
前記地中連続壁内を掘削して、廃棄物埋立用の空間を形成する掘削工程と、
前記地中連続壁内の床付け地盤上に底版を構築する工程と、
前記地中連続壁の上方に、これに連ねて、上端部が水平な円筒状の側壁を構築する工程と、
前記側壁の周囲に掘削土を盛土して、平坦な盛土地盤を形成する工程と、
を含むことを特徴とする、傾斜地での廃棄物処分場の構築方法。 - 前記盛土地盤を形成する工程では、盛土中に水平にドレーン材を配置することを特徴とする、請求項4記載の傾斜地での廃棄物処分場の構築方法。
- 前記側壁の上方に、前記廃棄物埋立用の空間を覆う屋根を構築する工程を更に含むことを特徴とする、請求項4又は請求項5記載の傾斜地での廃棄物処分場の構築方法。
- 前記側壁は、上端部が階段状に傾斜した地中連続壁に対応して、下端部を階段状に傾斜させることを特徴とする、請求項4~請求項6のいずれか1つに記載の傾斜地での廃棄物処分場の構築方法。
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