JPH0684612B2 - 暗キョ排水用疎水材及びその施工方法 - Google Patents

暗キョ排水用疎水材及びその施工方法

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JPH0684612B2
JPH0684612B2 JP18352189A JP18352189A JPH0684612B2 JP H0684612 B2 JPH0684612 B2 JP H0684612B2 JP 18352189 A JP18352189 A JP 18352189A JP 18352189 A JP18352189 A JP 18352189A JP H0684612 B2 JPH0684612 B2 JP H0684612B2
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正 柴田
広之 神部
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、暗キョ排水工事において、暗キョ排水用堀削
溝に埋め戻す土壤の透水性を長期間に亘って持続せしめ
る、暗キョ排水用疎水材及びその施工方法に関する (従来の技術) 従来より施工されている暗キョ排水工事には堀削された
暗キョ排水溝に土管、穿孔プラスチックパイプ等の排水
管を載置した後、堀削土壤を該排水溝に埋め戻す施工方
法が行なわれていた。
また、更に排水能力を向上させる方法として、排水管の
まわりに、ソダ、モミガラ、ジャリ等の被覆材を敷き込
み、排水管周辺の透水間隙を大きくする方法も採られて
いた。
しかしながら埋め戻された土壤中の土塊は、短期間の間
に崩壊し、微細な土粒子となり、その土粒子は土壤中の
透水間隙あるいは被覆材の透水間隙、更には排配水管の
集水孔に流入附着して排水管が目詰まりを起こす、ある
いは排水管内に土砂が堆積して暗キョ排水効果がなくな
るということが多かったのである。
そこで本発明者等は特公昭50−23528号公報及び特公昭5
2−45403号公報において暗キョ排水溝に埋め戻された土
壤中の土塊表面あるいは暗キョ周辺の土壤を土壤団粒化
剤で処理し、時間経過と共に土塊が崩壊するのを防止
し、土壤そのものをフィルター材として使用することを
提案している。
上記した方法は、暗キョの排水性の向上という効果から
のみ考えれば確かに大きな効果を上げ得、一応の成功を
見た。しかしながら堀削して掘り上げた土塊あるいは堀
削された溝部に土壤団粒化剤の水溶液を直接散布して土
塊表面を処理するあるいは暗キョ周辺土壤に浸透せしめ
るという施工方法である為、施工に際して種々の機械装
置を必要とし、土壤1m3を団粒化処理するためには約50
〜60の土壤団粒化剤水溶液を散布しなくてはならず、
暗キョを施工するうえで多くの時間と労務を要していた
のである。
しかも水溶液を散布した跡を目視で確認することができ
ず、検査することが困難であった。
(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明者等は上記した方法の改良につき種々検討
した結果特公昭55−1716号公報において通水性フィルタ
ー材に土壤団粒化剤を収容もしくは挟着せしめたフィル
ター材で、暗キョ排水溝の長手方法を囲む四方面の少く
なくとも一面を被覆する方法を提案した。
この方法に使用するフィルター材としては、布片、不織
布、ウレタンフォーム、ヤシマット等を使用し、このフ
ィルター材により形成された袋の中に土壤団粒化剤を収
容したり、2枚のフィルター材の間に土壤団粒化剤を挟
着して構成していた。
そして以上のように構成された土壤団粒化剤を収容もし
くは挟着せしめたフィルター材を暗キョ排水溝の長手方
向を囲む四方面の少なくとも一面に載置して土壤を埋め
戻すという施工方法で工事がなされていた。
この方法は土壤団粒化剤の収容もしくは挟着されたフィ
ルター材を暗キョ排水溝に載置するのみであり、極めて
施工性にすぐれ特別な機械装置も不要であり、しかも載
置されたフィルター材により施工跡を目視で確認でき、
検査が容易であるという利点があり、多くの暗キョの施
工に用いられてきた。
また逆に透水間隙の大きいヤシマットや荒目のネットを
フィルター材として用いると土粒子の目詰りの心配は要
らないが、土壤団粒化剤を収容もしくは挟着するうえで
不十分であり、しかも施工中に土壤団粒化剤が脱落しや
すいことも問題であった。
更に、土壤団粒化剤を収容あるいは挟着したフィルター
材の場合、施工初期において高粘度の土壤団粒化剤水溶
液により透水性が更に低下し、ほとんど透水性を示さな
くなるまでに低下することが確認されている。
以上述べたように、土壤団粒化剤水溶液を直接散布する
方法(以下単に散布方式という)、土壤団粒化剤を収容
もしくは挟着したフィルター材を埋設する方法(以下単
にフィルター方式という)共に長短所を併せ持っている
のであるが、施工性の良さと施工跡を確認できるフィル
ター方式がなんとしても魅力であり、従ってフィルター
方式の問題点すなわち透水性が向上できないという問題
を解決すべく、本発明者等は鋭意研究努力の結果、透水
間隙の小さいフィルター材の透き間に目詰り堆積し、透
水性を著しく低下させる土粒子は、φ0.074mm以下のシ
ルト及び粘土であることに着目し、このシルト及び粘土
をフィルター部に堆積させないと共に土壤団粒化剤を挟
着することが容易なフィルター材の材質及び構成に新知
見を得、散布方式と同等の効果を上げ得ると共に、透水
性の長期間の持続が可能な暗キョ排水用疎水材及びその
施工方法を完成し本発明に到達した。
(問題点を解決するための手段) 本発明の構成を実施例を上げながら以下説明する。
本発明に使用する腐蝕性織物につき説明すると、原糸の
材質としては、植物性、動物性、化学性等の土壤中で腐
食しやすい繊維であれば特に限定する必要はないが、一
般にはスフからなる太さ30〜40番の糸を用い、縦糸は密
部では250〜300本/10cmとし(糸の間隔は0.1〜0.3mmと
なる)、疎部では5〜15mm間隔ごとに1本とし、疎部は
全体の幅の8〜20%を占めるようにする。
横糸は全体に均一に5〜15mm間隔とし、縦横糸を編織し
て第1図に示すような密部幅5〜15cm、疎部幅1〜3cm
の粗密を繰り返すカヤ地とする。
また土壤団粒化剤としては粉末状あるいは粒状のポリエ
チレンオキサイド、ポリアクリルアマイド、ポリアクリ
ル酸ソーダ等の単独又は二種以上の混合物が使用でき
る。
また、水溶性フィルムとしては、静止水面に浮かべて無
攪拌の状態で2分以内に溶解又は分散するフィルムを用
いるが、一例としては、厚さ20〜40μのPVAフィルムが
あげられる。
更に粗めのネットとしては、目合いが1.5cm程度の化学
性あるいは植物性のネットを使用する。
まず第2図の部分断面図を参照しながら本発明に係る暗
キョ排水用疎水材の構成につき説明すると、スフからな
る太さ30〜40番の糸を、縦糸は密部では250〜300本/10c
mとし、疎部では5〜15mm間隔ごとに1本とし、横糸は
全体に均一に5〜15mm間隔として編織した、密部(4)
幅5〜15cm、疎部(5)幅1〜3cmの疎密を繰り返すカ
ヤ地の疎密織物(1)の全体に少量の水分を加え、密部
(4)の両端1〜2cmを残し中心部に均一になるよう、
前期の土壤団粒化剤(2)、例えば粉末状あるいは粒状
のポリエチレンオキサイド等を添加して接着せしめ、次
に貼着された土壤団粒化剤の上に少量の水分を加え、そ
の上からPVAフィルムに代表される水溶性フィルム
(3)を、カヤ地の疎密織物全体を覆うように貼付し、
圧延貼着する。
更にカヤ地の疎密織物全体に目合いが1.5×2cmのポリエ
チレン性のネット(6)を酢ビエマルジョンとポリビニ
ールアルコールを混合した糊剤にて重合接着して完成す
る。
本発明の暗キョ排水用疎水材は、機械製造であり、40〜
200cm幅で作成し、100m程度のロール巻きの製品とす
る。
次に、本発明の暗キョ排水用疎水材を用いて行なう暗キ
ョ排水施工方法につき第3図を参照しながら説明する
と、ゴルフ場等における排水不良箇所に掘削された暗キ
ョ排水溝(7)に穿孔プラスッチックパイプ又は土管等
の排水管(11)を敷設し、その回りにジャリ、採石、モ
ミガラ等の保護材(8)を敷設するかせずして掘削土壤
(9)を排水溝の深さをほぼ満たすように埋め戻し、そ
の上に本発明の暗キョ排水用疎水材(A)を溝に疎って
敷設し、その上に砂あるいは砂壌土等の被覆材(10)を
1〜3mの幅で厚さ5cm程度敷設し、その上にゴルフ場で
あれば更に生芝(12)を敷設し転圧して完成する。
(発明の効果) 本発明は以上のような構成であるから以下のような効果
を有する。
すなわち本発明の暗キョ排水用疎水材及び本発明の施工
方法を実施すれば、従来のフィルター方式と同様に暗キ
ョ排水溝に敷設して埋め戻すのみで施工が完了する為、
散布方式と比較すると施工に際しては特別な機械装置を
必要とせず、しかも労務が少なくてすみ施行後の目視確
認ができるので検査が容易である。
又、本発明に係わる暗キョ排水用疎水材を公知の施工方
法により暗キョ排水溝に載置すると、周辺の土壤水分あ
るいは雨水により速やかに水溶性フィルムは溶解または
分散し、土壤団粒化剤も同時に溶解及び浸透を開始す
る。しかしながら施工五0.5〜1ヶ月の間は疎密織物の
密部に添着された土壤団粒化剤は高濃度且つ高粘度の水
溶液となって層状を呈し、疎密織物の密部の透水性は10
-3cm/secオーダーへと低下するが、この施工後0.5〜1
ヶ月間に土壤へ浸透した雨水及び地表残留水は疎密織物
の疎部を通して遅滞なく排除することができる。
また、施工後約1ヶ月を経過した後には疎密織物の密部
に添着された土壤団粒化剤は完全に溶解して下部の土壤
へ浸透し、土塊表面に耐水性の被膜を形成すると共に、
土壤を団粒化せしめ、散布方式と同等の通水間隙を維持
するのである。
そして、土壤団粒化剤が溶脱した後の疎密織物は密部に
おける糸の間隙も0.1〜0.3mmであるため、フィルター材
に目詰り堆積して透水性を低下させる原因となるφ0.07
4mm以下の土粒子は疎密織物の目合いを通過することが
でき、従来のフィルター材に比較すると、透水間隙が小
さすぎて土粒子が目詰りして不透水層となることも、逆
に透水間隙が大きすぎて土壤団粒化剤の収容もしくは挟
着が不十分となることもなく、しかも施工中に土壤団粒
化剤が脱落することもなく施工できる。
即ち、散布方式と同様に長期間に亘って透水性を持続で
き、しかも目詰りせず、土壤団粒化剤の挟着が容易な暗
キョ排水用疎水材及び施工方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る暗キョ排水用疎水材を構成する疎
密織物の部分表面図。 第2図は本発明の係る暗キョ排水用疎水材の構成を表わ
す部分断面図。 第3図は本発明に係る暗キョ排水用疎水材を使用した暗
キョ施工方法の一実施例を示す断面図。 図中(1)は疎密織物、(2)は土壤団粒化剤、(3)
は水溶性フィルム、(4)は密部、(5)は疎部、
(6)はネット、(7)は暗キョ排水溝、(8)は保護
材、(9)は堀削土壤、(10)は被覆材、(11)は排水
管、(12)は生芝、(A)は本発明の暗キョ排水用疎水
材である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗密を有する腐蝕性織物の密部に土壤団粒
    化剤を添着せしめ、該土壤団粒化剤の上に腐蝕性織物の
    全体を覆うよう水溶性フィルムを添着し、更に粗めのネ
    ットを貼着したことを特徴とする暗キョ排水用疎水材。
  2. 【請求項2】ゴルフ場等における排水不良箇所に暗キョ
    排水溝を掘削し、該排水溝に排水パイプを敷設し、その
    上に掘削に際し掘り上げられた土壤を暗キョ排水溝の深
    さをほぼ満たす程度に埋め戻し、埋め戻し土壤の上に、
    粗密を有する腐蝕性織物の密部に土壤団粒化剤を添着せ
    しめ、該土壤団粒化剤の上に腐蝕性織物の全体を覆うよ
    う水溶性フィルムを添着し、更に粗めのネットを貼着し
    た暗キョ排水用疎水材を暗キョ排水溝に沿って敷設し、
    その上に暗キョ排水溝を取り巻くよう砂、砂壌土等の被
    覆材を適宜厚適宜幅に敷設することを特徴とする暗キョ
    排水用疎水材を使用した施工方法。
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