JP3010087B2 - 止水材 - Google Patents
止水材Info
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- JP3010087B2 JP3010087B2 JP19694991A JP19694991A JP3010087B2 JP 3010087 B2 JP3010087 B2 JP 3010087B2 JP 19694991 A JP19694991 A JP 19694991A JP 19694991 A JP19694991 A JP 19694991A JP 3010087 B2 JP3010087 B2 JP 3010087B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
Landscapes
- Revetment (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、池や河川の底部や傾斜
面あるいは護岸部分等における防水または廃棄物等の遮
蔽を図るために施工する止水材に関するものである。
面あるいは護岸部分等における防水または廃棄物等の遮
蔽を図るために施工する止水材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、止水材としては、米国特許明細書
第3186896号に記載されているように、一定間隔
をもって対向配置された板状シートと波状シートを連結
していわゆる両面ダンボールを形成し、前記板状シート
と波状シートとの間に形成された空隙にベントナイトを
充填してなる構造のものが広く使用されている。
第3186896号に記載されているように、一定間隔
をもって対向配置された板状シートと波状シートを連結
していわゆる両面ダンボールを形成し、前記板状シート
と波状シートとの間に形成された空隙にベントナイトを
充填してなる構造のものが広く使用されている。
【0003】また、上下2枚の不織布を使用し、上面の
不織布と下面の不織布の間にベントナイトを充填し、ニ
ードルパンチングによりサンドイッチ状にベントナイト
を介装したシート状のもの、あるいは不透水シートの裏
面に粒状に加工したベントナイトを接着剤で接着した止
水材も提供されている。そしてこれらの止水材を池や河
川の底部や傾斜面あるいは護岸部分等に敷設すると、ベ
ントナイトが水と接触することにより膨潤してゲル状と
なり、これが永久的な防水性を発揮し、池や河川からの
水が地下に浸透して流出するのを防止する効果を発揮す
る。
不織布と下面の不織布の間にベントナイトを充填し、ニ
ードルパンチングによりサンドイッチ状にベントナイト
を介装したシート状のもの、あるいは不透水シートの裏
面に粒状に加工したベントナイトを接着剤で接着した止
水材も提供されている。そしてこれらの止水材を池や河
川の底部や傾斜面あるいは護岸部分等に敷設すると、ベ
ントナイトが水と接触することにより膨潤してゲル状と
なり、これが永久的な防水性を発揮し、池や河川からの
水が地下に浸透して流出するのを防止する効果を発揮す
る。
【0004】
【考案が解決すべき課題】しかしながら前記のダンボー
ル状のものにベントナイトを充填した止水材は、ダンボ
ールの空隙にベントナイトが充填されるので単位面積当
たりの重量が重くなり、長尺にすると折れて破損したり
することから、一辺の長さが50cm位の小片のものしか
製造できない。したがって敷設に際しては小片のものを
敷き並べて展開することになり、敷設に多くの時間を要
して労務費が嵩むことになる。
ル状のものにベントナイトを充填した止水材は、ダンボ
ールの空隙にベントナイトが充填されるので単位面積当
たりの重量が重くなり、長尺にすると折れて破損したり
することから、一辺の長さが50cm位の小片のものしか
製造できない。したがって敷設に際しては小片のものを
敷き並べて展開することになり、敷設に多くの時間を要
して労務費が嵩むことになる。
【0005】また、ベントナイトを不織布間にサンドイ
ッチ状に介装した止水材は、ニードルパンチング手段に
より製造されるものであり、ベントナイト粉塵による作
業環境の悪化は避けられず、価格的にも高価なものとな
る。また、不透水シートにベントナイトを貼着した止水
材は、上記同様に止水材の製造加工時にベントナイト粉
塵による作業環境の悪化の問題があると共に、強度が比
較的小さいために施工する時に油圧シュベルなどで区画
内に土砂を投入すると止水材が破れるという事態がしば
しば生じ、止水材が破損すると止水機能が損なわれるこ
とになる。本発明は、上記の問題点や不都合を解決した
止水材を提供するものである。
ッチ状に介装した止水材は、ニードルパンチング手段に
より製造されるものであり、ベントナイト粉塵による作
業環境の悪化は避けられず、価格的にも高価なものとな
る。また、不透水シートにベントナイトを貼着した止水
材は、上記同様に止水材の製造加工時にベントナイト粉
塵による作業環境の悪化の問題があると共に、強度が比
較的小さいために施工する時に油圧シュベルなどで区画
内に土砂を投入すると止水材が破れるという事態がしば
しば生じ、止水材が破損すると止水機能が損なわれるこ
とになる。本発明は、上記の問題点や不都合を解決した
止水材を提供するものである。
【0006】
【発明が解決するための手段】本発明は、表裏2枚のシ
ート状物の間に多数の合成重合体連続線条からなる空隙
率の大きい嵩高な立体網状マットを介在させて表裏のシ
ート状物間に空隙を形成し、この空隙に止水剤を充填し
て止水剤の層を具備させ、長尺なシート状の止水材とな
したものである。
ート状物の間に多数の合成重合体連続線条からなる空隙
率の大きい嵩高な立体網状マットを介在させて表裏のシ
ート状物間に空隙を形成し、この空隙に止水剤を充填し
て止水剤の層を具備させ、長尺なシート状の止水材とな
したものである。
【0007】即ち、直径0.5〜1.5mmの多数の合
成重合体連続線条により畝状の山部と該山部間において
窪んだ溝状の谷部が形成された空隙率の大きい嵩高な立
体網状マットの表裏に通水性のシート状物が貼り合わさ
れ、且つこの立体網状マットの両端部分に合成重合体連
続線条による接合用線状部が存在し、この網状マットの
空隙内に止水剤が充填されて、表裏の通水性シートが両
端部分においてこの接合用線状部を介して接合されて長
尺な止水材となしたものである。
成重合体連続線条により畝状の山部と該山部間において
窪んだ溝状の谷部が形成された空隙率の大きい嵩高な立
体網状マットの表裏に通水性のシート状物が貼り合わさ
れ、且つこの立体網状マットの両端部分に合成重合体連
続線条による接合用線状部が存在し、この網状マットの
空隙内に止水剤が充填されて、表裏の通水性シートが両
端部分においてこの接合用線状部を介して接合されて長
尺な止水材となしたものである。
【0008】上記立体網状マットを形成する重合体とし
ては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポ
リエステル等の熱可塑性合成重合体の単独溶融物または
2種以上の複合溶融物が適用できるが、製造コストの面
を考慮した場合には比較的融点の低いポリプロピレン、
ポリエチレンが好都合である。
ては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポ
リエステル等の熱可塑性合成重合体の単独溶融物または
2種以上の複合溶融物が適用できるが、製造コストの面
を考慮した場合には比較的融点の低いポリプロピレン、
ポリエチレンが好都合である。
【0009】 そしてこの立体網状マットは具体的に
は、直径が0.5〜1.5mmの上記合成重合体の連続線
条の多数が相互に交差しながら水平方向および厚み方向
に不規則に屈曲して山部と谷部を形成しながら一方から
他方に延び、各交差点において相互に接着されて形成さ
れた構造をなし、厚さが3〜20mmであり、70〜99
%程度の高い空隙率を有しながら土圧に対する圧縮強度
を保有している。空隙率が70%未満では、合成重合体
連続繊維の絡みが大きくなりすぎて止水剤が十分均等に
充填されにくくなって止水性能の低下を招き、99%よ
り高くなると止水剤の拘束が不充分となるとともに圧縮
強度が低下する。
は、直径が0.5〜1.5mmの上記合成重合体の連続線
条の多数が相互に交差しながら水平方向および厚み方向
に不規則に屈曲して山部と谷部を形成しながら一方から
他方に延び、各交差点において相互に接着されて形成さ
れた構造をなし、厚さが3〜20mmであり、70〜99
%程度の高い空隙率を有しながら土圧に対する圧縮強度
を保有している。空隙率が70%未満では、合成重合体
連続繊維の絡みが大きくなりすぎて止水剤が十分均等に
充填されにくくなって止水性能の低下を招き、99%よ
り高くなると止水剤の拘束が不充分となるとともに圧縮
強度が低下する。
【0010】上記網状マットの表裏にシート状物を貼り
合わせる手段としては、網状マットを形成している合成
重合体連続線条の接着力を利用する。例えば網状マット
の形成直後、合成重合体連続線条が未だ固化しないうち
にシート状物を網状マットに押圧し、さらに両端部分の
接合用線条部において幅10〜30mmに亙りシート状
物を強く連続線条に向かって加圧し、長手方向に帯状に
接着するとよい。
合わせる手段としては、網状マットを形成している合成
重合体連続線条の接着力を利用する。例えば網状マット
の形成直後、合成重合体連続線条が未だ固化しないうち
にシート状物を網状マットに押圧し、さらに両端部分の
接合用線条部において幅10〜30mmに亙りシート状
物を強く連続線条に向かって加圧し、長手方向に帯状に
接着するとよい。
【0011】網状マットの周面に貼付するシート状物と
しては、目付が50〜500g/m2、繊維密度が0.03
〜0.15g/cm3 の通水性のシートが適用され、不織布
の場合は目付が少なく、しかも抗張力の大きいスパンボ
ンド不織布が好適であるが、ニードルパンチング不織布
または合成重合体の長繊維や割布あるいは粗目織物等で
補強したニードルパンチング不織布も適用できる。また
その他ヘッシャンクロスやバルキータイプの織物等、織
密度が緻密な通水性のシート状物を用いてもよい。
しては、目付が50〜500g/m2、繊維密度が0.03
〜0.15g/cm3 の通水性のシートが適用され、不織布
の場合は目付が少なく、しかも抗張力の大きいスパンボ
ンド不織布が好適であるが、ニードルパンチング不織布
または合成重合体の長繊維や割布あるいは粗目織物等で
補強したニードルパンチング不織布も適用できる。また
その他ヘッシャンクロスやバルキータイプの織物等、織
密度が緻密な通水性のシート状物を用いてもよい。
【0012】また、止水剤としては、既存の有機質ポリ
マーあるいは無機質材を主成分とするものであれば特に
限定を要するものではない。例えば有機質ポリマーとし
ては、ポリアクリル酸塩類やポリビニルアルコール、ポ
リアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニルあるいはCMC等
が使用できる。無機質の止水剤としては、例えばモンモ
リロナイト属のベントナイト、パラデライト、ノンテト
ロナイト、サボナイト、ヘクトライトやホルマイト属の
アタパルジャイト、セピオライトなどの粘土鉱物の天然
品や合成品が使用できる。
マーあるいは無機質材を主成分とするものであれば特に
限定を要するものではない。例えば有機質ポリマーとし
ては、ポリアクリル酸塩類やポリビニルアルコール、ポ
リアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニルあるいはCMC等
が使用できる。無機質の止水剤としては、例えばモンモ
リロナイト属のベントナイト、パラデライト、ノンテト
ロナイト、サボナイト、ヘクトライトやホルマイト属の
アタパルジャイト、セピオライトなどの粘土鉱物の天然
品や合成品が使用できる。
【0013】また、止水剤の性状についても格別限定を
要せず、粉体、粒体、粉粒体、粘性体等のいずれも適用
できる。これらの止水剤のうち粉体、粒体、粉粒体のも
のにあっては止水剤の性能に影響しないバインダーを利
用して粘着性の向上をはかることもできる。また止水剤
は、空隙率の大きい嵩高な網状マットの表裏にシート状
物を貼り合わせ、その網状マットの空隙内へ止水剤を充
填、封止するものであり、止水効果の点からみてシート
状物の構造内部へも止水剤が侵入し分散していることが
より望ましく、したがって止水剤の粒度は200〜35
0メッシュが好適である。かくして出来た止水材を展開
敷設することにより充分な止水効果が確保できる。なお
展開敷設する際、隣接するそれぞれの止水材間を端部に
おいて数cm重合して敷設し、この重合部分に止水剤を散
布充填することにより、止水材間の接合部分の止水効果
を更に効果的に確保することができる。
要せず、粉体、粒体、粉粒体、粘性体等のいずれも適用
できる。これらの止水剤のうち粉体、粒体、粉粒体のも
のにあっては止水剤の性能に影響しないバインダーを利
用して粘着性の向上をはかることもできる。また止水剤
は、空隙率の大きい嵩高な網状マットの表裏にシート状
物を貼り合わせ、その網状マットの空隙内へ止水剤を充
填、封止するものであり、止水効果の点からみてシート
状物の構造内部へも止水剤が侵入し分散していることが
より望ましく、したがって止水剤の粒度は200〜35
0メッシュが好適である。かくして出来た止水材を展開
敷設することにより充分な止水効果が確保できる。なお
展開敷設する際、隣接するそれぞれの止水材間を端部に
おいて数cm重合して敷設し、この重合部分に止水剤を散
布充填することにより、止水材間の接合部分の止水効果
を更に効果的に確保することができる。
【0014】
【作用】本発明の止水材を池や河川の底部や傾斜面ある
いは護岸部分等に敷設すると、空隙率の大きい嵩高な網
状マットの表裏に通水性のシート状物が貼り合わされて
その網状マットの空隙内に止水剤が充填、封止されてい
るから、止水剤全体が網状マットの空隙の枠の中に拘束
された状態を維持し、止水剤の偏重がなく、含水によっ
て全面に亙って均等な止水層を形成する。また、網状体
と止水剤とが互いに強度面で補完しあって相乗的に止水
層の強度を高める。そして止水材を展開し敷設後に油圧
ショベルやブルドーザーによって覆土しても網状マット
とシート状物が止水層の破壊や変形を防止し、またシー
ト状物により止水剤の地盤への逸泥を防止して長期間の
止水作用を持続確保する。その上軟弱地盤に対しても地
盤沈下防止の働きをする。
いは護岸部分等に敷設すると、空隙率の大きい嵩高な網
状マットの表裏に通水性のシート状物が貼り合わされて
その網状マットの空隙内に止水剤が充填、封止されてい
るから、止水剤全体が網状マットの空隙の枠の中に拘束
された状態を維持し、止水剤の偏重がなく、含水によっ
て全面に亙って均等な止水層を形成する。また、網状体
と止水剤とが互いに強度面で補完しあって相乗的に止水
層の強度を高める。そして止水材を展開し敷設後に油圧
ショベルやブルドーザーによって覆土しても網状マット
とシート状物が止水層の破壊や変形を防止し、またシー
ト状物により止水剤の地盤への逸泥を防止して長期間の
止水作用を持続確保する。その上軟弱地盤に対しても地
盤沈下防止の働きをする。
【0015】
【実施例】図1は本発明の止水材の一部破断斜視図そし
て図2は幅方向の断面図を示している。図において(1)
は止水材、(2)は網状マット、(3)は端部の接合用線条部、
(4)は網状マット(2) の上に形成された網状ベース、(5a)
および(5b)はシート状物、(6)は両端部の封止接合部、
(7)は止水剤である。
て図2は幅方向の断面図を示している。図において(1)
は止水材、(2)は網状マット、(3)は端部の接合用線条部、
(4)は網状マット(2) の上に形成された網状ベース、(5a)
および(5b)はシート状物、(6)は両端部の封止接合部、
(7)は止水剤である。
【0016】網状マット(2) は、直径約0.6mmの多数
の合成重合体連続線条(21a) がそれぞれ不規則に屈曲し
て相互に交差し、それぞれの交差点において接着されて
長手方向に延びる空隙率89%、見掛けの厚さが10mm
の立体網状物で形成され、また接合用線条部(3) も網状
マット(2) の両端部分に上記合成重合体連続線条(21a)
により形成されている。接合用線条部(3) の見掛けの幅
は約15mmであり、この接合用線条部(3) と上記網状マ
ット(2) の一方の面に通水性シート状物(5b)として、目
付が200g/m2、繊維密度が0.06g/cm3 、見掛け厚
さが3mmのポリエステル繊維のニードルパンチング不織
布が貼り合わされている。そして止水剤(7) としてベン
トナイトが該網状マット(2) の空隙内へ充填され、その
充填量が3.5kg/m2 であり、厚さが約6mmの止水剤層
を形成している。
の合成重合体連続線条(21a) がそれぞれ不規則に屈曲し
て相互に交差し、それぞれの交差点において接着されて
長手方向に延びる空隙率89%、見掛けの厚さが10mm
の立体網状物で形成され、また接合用線条部(3) も網状
マット(2) の両端部分に上記合成重合体連続線条(21a)
により形成されている。接合用線条部(3) の見掛けの幅
は約15mmであり、この接合用線条部(3) と上記網状マ
ット(2) の一方の面に通水性シート状物(5b)として、目
付が200g/m2、繊維密度が0.06g/cm3 、見掛け厚
さが3mmのポリエステル繊維のニードルパンチング不織
布が貼り合わされている。そして止水剤(7) としてベン
トナイトが該網状マット(2) の空隙内へ充填され、その
充填量が3.5kg/m2 であり、厚さが約6mmの止水剤層
を形成している。
【0017】 更に上記網状マット(2) の他方の面に連
続線条(21b) によって網状ベース(4) が接合され、この
網状ベース(4) の自由面に通水性のシート状物(5a)とし
て、目付が200g/m2、繊維密度が0.06g/cm3 のポ
リエステル繊維のニードルパンチング不織布が貼り合わ
されていて、止水剤(7) は上下のシート状物(5a)(5b)の
間に封止されている。、上記シート状物(5b)および(5a)
は連続線条(21a) および(21b) の突状山部(22)において
スポット状に接着(8) され、また接合用線条部(3) にお
いては、その部分の連続線条にシート状物(5a)(5b)が押
圧されて実質的に線状に接着(9) されていて、止水材
(1) の両端部の封止部(6) が形成されている。この両端
部の封止部(6) の接着力を高めたい場合は接合用線条部
(3) の線条(21a)(21b)の密度を高くするとよい。
続線条(21b) によって網状ベース(4) が接合され、この
網状ベース(4) の自由面に通水性のシート状物(5a)とし
て、目付が200g/m2、繊維密度が0.06g/cm3 のポ
リエステル繊維のニードルパンチング不織布が貼り合わ
されていて、止水剤(7) は上下のシート状物(5a)(5b)の
間に封止されている。、上記シート状物(5b)および(5a)
は連続線条(21a) および(21b) の突状山部(22)において
スポット状に接着(8) され、また接合用線条部(3) にお
いては、その部分の連続線条にシート状物(5a)(5b)が押
圧されて実質的に線状に接着(9) されていて、止水材
(1) の両端部の封止部(6) が形成されている。この両端
部の封止部(6) の接着力を高めたい場合は接合用線条部
(3) の線条(21a)(21b)の密度を高くするとよい。
【0018】本発明の止水材(1) は、図3、図4、図5
に略示した装置を用いることによって能率よく製造する
ことができる。即ち、ポリプロピレン樹脂溶融物を孔径
が0.6mmの多数の紡糸孔(30)を列設した2個の紡糸口
金(31)(32)より連続線条(21a)(21b)として紡出し、一方
の口金(31)の下方において図4に示したように格子状の
溝孔(33)と封止部となる平面部(34)とを備える搬送体(3
5)を上記連続線条(21a) の落下速度よりも遅い速度で矢
印方向に移動させ、この搬送体(35)上に連続線条(21a)
(21a)群を紡出し自然落下させて個々の連続線条(21a)(2
1a)に不規則なループを描かしめながら搬送体(35)上に
集積する。そしてその集積時に線条(21a)(21a)相互をそ
の交差点において自己融着せしめるとともに、集積され
た線条(21a)(21a)が固化せざる間に、上記シート状物(5
b)を集積線条(21a)(21a)上で段付きローラ(36)で加圧し
ながら供給して線条(21a)(21a)群により形成された網状
マット(2) および接合用線条部(3) の一方の面に接着さ
せ、続いてこの成形物を反転させて次の段付きローラ(3
7)へ誘導して位置規制をしたのち止水剤供給装置(70)か
ら止水剤(7) のベントナイトを落下させ、網状マット
(2) の空隙内へ充填し、更に他方の紡糸口金(32)の下方
において段付きローラ(38)で位置規制をしながら誘導
し、網状マット(2) および接合用線条部(3) の上に紡糸
口金(33)から紡出された線条(21b)(21b)を落下させて網
状ベース(4) と接合用線条部(3) を形成するとともに、
上記と同様にこの線条(21b)(21b)が固化せざる間に、新
たに上記シート状物(5a)を網状ベース(2) と接合用線条
部(3) に向かって段付きローラ(39)と平滑ローラ(40)で
加圧しながら供給して該紡糸口金(32)から紡出した線条
(21b)(21b)の接着力によって網状ベース(2) の上面およ
び接合用線条部(3) にこのシート状物(5a)を接着するこ
とによって連続して得ることができる。
に略示した装置を用いることによって能率よく製造する
ことができる。即ち、ポリプロピレン樹脂溶融物を孔径
が0.6mmの多数の紡糸孔(30)を列設した2個の紡糸口
金(31)(32)より連続線条(21a)(21b)として紡出し、一方
の口金(31)の下方において図4に示したように格子状の
溝孔(33)と封止部となる平面部(34)とを備える搬送体(3
5)を上記連続線条(21a) の落下速度よりも遅い速度で矢
印方向に移動させ、この搬送体(35)上に連続線条(21a)
(21a)群を紡出し自然落下させて個々の連続線条(21a)(2
1a)に不規則なループを描かしめながら搬送体(35)上に
集積する。そしてその集積時に線条(21a)(21a)相互をそ
の交差点において自己融着せしめるとともに、集積され
た線条(21a)(21a)が固化せざる間に、上記シート状物(5
b)を集積線条(21a)(21a)上で段付きローラ(36)で加圧し
ながら供給して線条(21a)(21a)群により形成された網状
マット(2) および接合用線条部(3) の一方の面に接着さ
せ、続いてこの成形物を反転させて次の段付きローラ(3
7)へ誘導して位置規制をしたのち止水剤供給装置(70)か
ら止水剤(7) のベントナイトを落下させ、網状マット
(2) の空隙内へ充填し、更に他方の紡糸口金(32)の下方
において段付きローラ(38)で位置規制をしながら誘導
し、網状マット(2) および接合用線条部(3) の上に紡糸
口金(33)から紡出された線条(21b)(21b)を落下させて網
状ベース(4) と接合用線条部(3) を形成するとともに、
上記と同様にこの線条(21b)(21b)が固化せざる間に、新
たに上記シート状物(5a)を網状ベース(2) と接合用線条
部(3) に向かって段付きローラ(39)と平滑ローラ(40)で
加圧しながら供給して該紡糸口金(32)から紡出した線条
(21b)(21b)の接着力によって網状ベース(2) の上面およ
び接合用線条部(3) にこのシート状物(5a)を接着するこ
とによって連続して得ることができる。
【0019】図6および図7はシート状物(5b)および(5
a)の接着位置における概略断面図である。
a)の接着位置における概略断面図である。
【0020】
【発明の効果】このように本発明の止水材(1) は、直径
0.5〜1.5mmの多数の合成重合体連続線条(21a) に
より山部と谷部が形成された空隙率の大きい嵩高な立体
網状マット(2) の表裏に通水性のシート状物(5a)(5b)が
貼り合わされ、この網状マット(2) の空隙内に止水剤
(7) が充填されて表裏の通水性シートが(5a)(5b)の両端
部分において接合されてなり、網状マット(2) の空隙内
に止水剤(7) が充填、封止されているから止水剤全体が
網状マット(2) の空隙の枠の中に拘束された状態とな
り、止水剤(7) の偏重がなく、止水剤が全面に亙ってほ
ぼ均等厚さに保持させることができる。
0.5〜1.5mmの多数の合成重合体連続線条(21a) に
より山部と谷部が形成された空隙率の大きい嵩高な立体
網状マット(2) の表裏に通水性のシート状物(5a)(5b)が
貼り合わされ、この網状マット(2) の空隙内に止水剤
(7) が充填されて表裏の通水性シートが(5a)(5b)の両端
部分において接合されてなり、網状マット(2) の空隙内
に止水剤(7) が充填、封止されているから止水剤全体が
網状マット(2) の空隙の枠の中に拘束された状態とな
り、止水剤(7) の偏重がなく、止水剤が全面に亙ってほ
ぼ均等厚さに保持させることができる。
【0021】 また、網状マット(2) と止水剤(7) とが
互いに強度面で補完しあって相乗的に止水層の強度を高
める。そしてこの止水材(1) を展開し敷設したあと油圧
ショベルやブルドーザーによって覆土しても、網状マッ
ト(2) とシート状物(5a)(5b)が止水層の破壊や変形を防
止し、またシート状物(5a)(5b)により止水剤(7) の地盤
への逸泥が防止されることから長期間の止水効果を持続
する。その上軟弱地盤面に対しても地盤沈下防止効果も
発揮し、緩斜面はもとより急斜面に対しても止水効果を
発揮する。そして上記止水材(1) の両端封止部の幅寸法
を大きくするか、または一方のシート状物の両側に自由
な耳部(11)を設け、図8に示したように止水材(1)(1)を
交互に反転し隣接する止水材(1)(1)の耳部(11)(11)を重
ね、耳部(11)(11)の内側に止水剤(7) を充填して敷設す
れば、止水材(1)(1)間からの漏水を効果的に防止するこ
とができる。
互いに強度面で補完しあって相乗的に止水層の強度を高
める。そしてこの止水材(1) を展開し敷設したあと油圧
ショベルやブルドーザーによって覆土しても、網状マッ
ト(2) とシート状物(5a)(5b)が止水層の破壊や変形を防
止し、またシート状物(5a)(5b)により止水剤(7) の地盤
への逸泥が防止されることから長期間の止水効果を持続
する。その上軟弱地盤面に対しても地盤沈下防止効果も
発揮し、緩斜面はもとより急斜面に対しても止水効果を
発揮する。そして上記止水材(1) の両端封止部の幅寸法
を大きくするか、または一方のシート状物の両側に自由
な耳部(11)を設け、図8に示したように止水材(1)(1)を
交互に反転し隣接する止水材(1)(1)の耳部(11)(11)を重
ね、耳部(11)(11)の内側に止水剤(7) を充填して敷設す
れば、止水材(1)(1)間からの漏水を効果的に防止するこ
とができる。
【図1】本発明の止水材の一部破断斜視図である。
【図2】本発明の止水材の幅方向の断面図である。
【図3】止水材の製造方法を例示した簡略側面図であ
る。
る。
【図4】搬送体の表面を示す部分斜視図である。
【図5】紡糸口金の紡糸孔を示した一部省略底面図であ
る。
る。
【図6】網状マットとシート状物との接着位置の断面図
である。
である。
【図7】網状ベースとシート状物との接着位置の断面図
である。
である。
【図8】本発明止水材の敷設状態を示した側面図であ
る。
る。
1 止水材 2 網状マット 3 接合用線条部 4 網状ベース 5a シート状物 5b シート状物 6 封止部 7 止水剤 8 接着 9 接着 21a 連続線条 21b 連続線条
Claims (3)
- 【請求項1】 直径0.5〜1.5mmの多数の熱接着
性の合成重合体連続線条により畝状の山部と該山部間に
おいて窪んだ溝状の谷部が形成された空隙率の大きい嵩
高な立体網状マットの表裏に通水性のシート状物が貼り
合わされ、且つ該立体網状マットの両端部分に熱接着性
の合成重合体連続線条による接合用線状部が存在し、こ
の網状マットの空隙内に止水剤が充填されて表裏の通水
性シートが両端部分において該接合用線状部を介して接
合されていることを特徴とする止水材。 - 【請求項2】 上記通水性シート状物が不織布または織
布である「請求項1」記載の止水材。 - 【請求項3】 止水剤が有機ポリマー、無機質材の単独
もしくは混合物の微粉体または粘性体である「請求項
1」記載の止水材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19694991A JP3010087B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 止水材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19694991A JP3010087B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 止水材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06341124A JPH06341124A (ja) | 1994-12-13 |
JP3010087B2 true JP3010087B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=16366342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19694991A Expired - Fee Related JP3010087B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 止水材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010087B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6099885B2 (ja) * | 2012-06-01 | 2017-03-22 | シーアイ化成株式会社 | 河川敷用防水マット |
JP2017053218A (ja) * | 2016-12-22 | 2017-03-16 | シーアイ化成株式会社 | 河川敷用防水マット |
JP6533907B1 (ja) * | 2018-10-31 | 2019-06-26 | クリアーシステム株式会社 | 複合シート及び前記複合シート製の袋 |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP19694991A patent/JP3010087B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06341124A (ja) | 1994-12-13 |
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