JP2003025472A - 積層遮水シート - Google Patents

積層遮水シート

Info

Publication number
JP2003025472A
JP2003025472A JP2001221068A JP2001221068A JP2003025472A JP 2003025472 A JP2003025472 A JP 2003025472A JP 2001221068 A JP2001221068 A JP 2001221068A JP 2001221068 A JP2001221068 A JP 2001221068A JP 2003025472 A JP2003025472 A JP 2003025472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
fiber
sheet
laminated
fineness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001221068A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Aono
学 青野
Junichi Kudo
潤一 工藤
Mitsutoshi Yoshizaki
光敏 吉崎
Tomoaki Nishida
智昭 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP2001221068A priority Critical patent/JP2003025472A/ja
Publication of JP2003025472A publication Critical patent/JP2003025472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水性物質の膨潤によって表層と基層の間で
剥離が生じず、大量の水が流入した場合でも水みちが形
成されず、均一な厚さの遮水剤層が形成できる積層遮水
シートを提供する。 【解決手段】 不織布からなる表層、吸水膨潤性物質と
シート状繊維成形体とからなる中間層及び織布もしくは
不織布からなる基層の少なくとも3層で構成される積層
遮水シートであって、表層の不織布と中間層のシート状
繊維成形体、及び中間層のシート状繊維成形体と基層の
織布もしくは不織布が、それぞれ接着され、中間層を構
成する吸水膨潤性物質が特定粒度の粒子構造を有する積
層遮水シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川の護岸や地下
構造物または廃棄物処分場における漏水防止のために用
いられる積層遮水シートに関する。
【0002】近年、河川の護岸部分や地下構造物または
廃棄物処分場における漏水防止のために用いられる遮水
シートとして、遮水剤を含有する中間層の両側を透水性
シートで挟んだ三層構造の積層遮水シートが使用される
ようになってきた。例えば、特開昭60−240446
号公報には、通水性資材のシート間に吸水性のゲル化性
物質の粒状体を接着固定した防水材が提案され、粒状体
粒径0.1〜10mmの前記粒状体の使用が推奨されて
いる。また、特開平3−59154号公報や、特開平4
−216929号公報には、不織布等からなる上下二層
の繊維層の間に無機質の吸水性物質を介在させ、これに
ニードルパンチングを施して一体化した遮水シートが開
示されている。
【0003】これらの積層遮水シートはいずれも、中間
層に含有される遮水剤として吸水性物質を用い、吸水性
物質の好ましい例として、膨潤性粘土物質であるベント
ナイトが挙げられている。ベントナイトは、8〜10倍
程度に膨潤して遮水効果を発揮し、塩類を含む水でもあ
る程度吸水するので海岸付近における施工にも使用可能
であり、コストも安価なため好んで使用されている。
【0004】ベントナイトを中間層とする積層遮水シー
トの場合、ベントナイト自体の吸水速度が小さいため、
地盤から徐々に滲出する水を吸収するのには適している
が、河川や池の底部に施工される場合のように、敷設
後、一度に大量の水が注入されてベントナイト層に流入
すると、ベントナイトが十分に膨潤しないうちに、ベン
トナイト層に「水みち」ができて、その層厚が不均一に
なる。その結果、積層遮水シートの耐水圧が低下し、十
分な遮水効果を発揮しえないという問題が生じる。
【0005】かかる問題を回避するには、遮水剤として
高分子吸収体のように吸水速度の大きな吸水性物質を用
いればよいが、高分子吸収体は、吸水して自己の体積の
100〜1000倍以上に膨潤するため、表層と基層の
間で剥離が生じるおそれがある。例えば、傾斜面に敷設
されている積層遮水シートに前記の剥離が生じると、遮
水剤層が滑り面となって積層遮水シート上の地盤が滑落
するおそれがある。また、高分子吸収体は、コストが高
いため、大規模な施工現場で用いるのには適していな
い。
【0006】特開昭60−240446号公報に記載さ
れている積層遮水シートのように通水シートと吸水性物
質とが接着剤で固定されたものにおいては、敷設後、土
砂が投入されて積層遮水シートに圧力が加えられた場合
に、通水性シートと吸水性物質の間で部分的な剥離が生
じやすい。その結果、積層遮水シート中に部分的に自由
空間が形成され、その部分に水が集中しやすくなるた
め、水みちの形成がより促進されるという問題が生じ
る。
【0007】また、特開平3−59154号公報や、特
開平4−216929号公報に記載されているようにニ
ードルパンチングにより各層間を結合する場合は、接着
剤を用いる場合に生じる上記のような問題はない。しか
し、この積層遮水シートには、ニードルパンチング処理
や施工の際に加えられる衝撃力等によって、遮水剤が繊
維間を通り抜けて繊維層外へ飛散しやすいという問題が
ある。遮水剤の飛散は、ニードルパンチング処理や敷設
施工の円滑な作業進行を損なう。また、飛散分を見込ん
で遮水剤を用意する必要があるため経済的にも好ましい
ものではない。また、遮水剤が大量に飛散すると、厚さ
に斑が生じて遮水剤層が不均一になり、遮水機能が部分
的に低下するおそれもある。
【0008】上記の問題を改善するため、特開平9−2
07258号公報には、吸水速度の異なる2種以上の吸
水性物質を積層してなる遮水剤層の両面に透水性シート
を配した積層遮水シートが開示されているが、吸水性物
質として吸水性高分子を使用する場合に伴うコストアッ
プ、接着剤の使用やニードルパンチングに伴う上記の問
題等があり、満足できるものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸水性物質
の膨潤によって表層と基層の間で剥離が生じず、大量の
水が流入した場合でも水みちが形成されず、均一な厚さ
の遮水剤層が形成できる積層遮水シートを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、少なくとも不織布からなる表層、吸水膨潤性
物質とシート状繊維成形体とからなる中間層及び織布も
しくは不織布からなる基層で構成される積層遮水シート
であって、表層の不織布と中間層のシート状繊維成形
体、及び中間層のシート状繊維成形体と基層の織布もし
くは不織布が、それぞれ接着され、中間層を構成する吸
水膨潤性物質が特定粒度の粒子構造を有する積層遮水シ
ートが本課題を解決できることを見出し、その知見に基
づき本発明を完成した。
【0011】本発明は以下によって構成される。 (1)少なくとも不織布からなる表層、吸水膨潤性物質
とシート状繊維成形体とからなる中間層、及び織布もし
くは不織布からなる基層で構成される積層遮水シートで
あって、表層の不織布と中間層のシート状繊維成形体、
及び中間層のシート状繊維成形体と基層の織布もしくは
不織布が、それぞれ接着され、中間層を構成する吸水膨
潤性物質が粒子構造を有しその平均粒径が0.3〜0.
6mmで、吸水膨潤性物質の70重量%以上が粒径0.
05〜0.7mmの範囲にあることを特徴とする積層遮
水シート。
【0012】(2)中間層を構成するシート状繊維成形
体が、繊度2〜5000dtexの捲縮繊維からなり、
繊維同士の接点が接着固定された構造を有することを特
徴とする前記(1)項記載の積層遮水シート。
【0013】(3)中間層を構成するシート状繊維成形
体が、繊度を異にする2種以上の捲縮繊維からなる混合
ウェブがランダム配列して積層された、厚さ方向の一方
側に主として細繊度繊維ウェブ層が分布し、他方側に主
として太繊度繊維ウェブ層が分布し、その間に連続的に
密度勾配が形成され、かつ繊維同士の接点が接着固定さ
れた、太繊度繊維ウェブ層側から吸水性物質が充填され
る構造を有するシート状異繊度繊維成形体であることを
特徴とする前記(1)項記載の積層遮水シート。
【0014】(4)混合ウェブを構成する捲縮繊維が、
繊度65〜5000dtexの太繊度繊維と繊度2〜1
20dtexの細繊度繊維からなり、かつ細繊度繊維の
繊度が太繊度繊維の繊度未満であることを特徴とする前
記(3)項記載の積層遮水シート。
【0015】(5)中間層を構成するシート状繊維成形
体に用いられる繊維が、低融点成分と高融点成分からな
る熱接着性複合繊維であることを特徴とする前記(1)
〜(4)項の何れか1記載の積層遮水シート。
【0016】(6)熱接着性複合繊維が、ポリオレフィ
ン樹脂同士もしくはポリオレフィン樹脂とポリエステル
樹脂とからなる繊維であることを特徴とする前記(5)
項記載の積層遮水シート。
【0017】(7)前記繊維成形体との間がベントナイ
トであることを特徴とする前記(1)〜(6)項の何れ
か1記載の積層遮水シート。
【0018】(8)表層を構成する不織布が、繊度2〜
120dtexの熱接着性複合繊維からなり目付が50
〜500g/mである不織布からなることを特徴とす
る前記(1)〜(7)項の何れか1記載の積層遮水シー
ト。
【0019】(9)基層を構成する織布もしくは不織布
が、引張強さ500N/5cm以上であることを特徴と
する前記(1)〜(8)項の何れか1記載の積層遮水シ
ート。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の積層遮水シートは、少なくとも不
織布からなる表層、吸水膨潤性物質とシート状繊維成形
体とからなる中間層、及び織布もしくは不織布からなる
基層で構成され、表層の不織布と中間層のシート状繊維
成形体、及び中間層のシート状繊維成形体と基層の織布
もしくは不織布がそれぞれ接着され、中間層を構成する
吸水膨潤性物質が特定粒径の粒子構造を有する。
【0021】本発明の積層遮水シートの表層に用いられ
る不織布は、中間層の吸水膨潤性物質が遮水シート表面
から飛散消失するのを抑制するために用いられる。前記
表層用不織布としては、熱接着性繊維からなる繊維を用
いた不織布が好適である。本発明において熱接着性繊維
とは熱可塑性樹脂で構成される繊維である。前記繊維の
繊度は必ずしも限定されないが、繊度が2〜120dt
exである遮水シート表面からの吸水膨潤性物質の飛散
消失が少なくしやすいため好ましい。前記表層用不織布
の熱接着性繊維に用いられる熱可塑性樹脂としては、溶
融紡糸が可能な樹脂であれば特に限定はない。
【0022】前記表層用不織布の性状としては、厚さ
0.5〜10.0mm、目付は50〜500g/m
好ましくは100〜400g/m、引張強さは300
N/5cm以上、好ましくは500N/5cm以上であ
ることが望ましい。また、透水係数は、1.0×10
〜1.0×10−4cm/secであることが望まし
い。
【0023】本発明の積層遮水シートの中間層に用いら
れるシート状繊維成形体は、それを挟む表層と基層の間
に位置して、吸水膨潤性物質を保持するために用いられ
る。表層の不織布と中間層のシート状繊維成形体、及び
中間層のシート状繊維成形体と基層の織布もしくは不織
布は、それぞれ接着されて、吸水膨潤性物質を保持した
一体構造の積層遮水シートを形成する。なお、接着に
は、接着剤を用いる方法、熱融着による方法等が用いら
れる。その結果、吸水膨潤性物質は、前記繊維成形体の
空隙、表層と前記繊維成形体との間、前記繊維成形体と
基層との間に保持されるが、特に繊維成形体の空隙、す
なわち繊維成形体を構成する繊維間の空隙に保持される
のが望ましい。
【0024】前記シート状繊維成形体は、繊維間の空隙
形成及び得られる積層遮水シートの可撓性の観点から、
繊度2〜5000dtex、このましくは10〜300
0dtexの二次元または三次元捲縮繊維からなり、繊
維同士の接点が接着固定された構造を有することが望ま
しい。
【0025】前記シート状繊維成形体を構成する繊維と
しては、熱接着性繊維が好適である。本発明において熱
接着性繊維とは熱可塑性樹脂で構成される繊維である。
前記表層用不織布の熱接着性繊維に用いられる熱可塑性
樹脂としては、溶融紡糸が可能な樹脂であれば特に限定
はない。
【0026】前記シート状繊維成形体が、繊度を異にす
る2種以上の二次元または三次元捲縮が付与された捲縮
繊維からなる混合ウェブがランダム配列して積層され
た、厚さ方向の一方側に主として細繊度繊維ウェブ層が
分布し、他方側に主として太繊度繊維ウェブ層が分布
し、その間に連続的に密度勾配が形成され、かつ繊維同
士の接点が接着固定された、嵩高で空隙の多いシート状
繊維成形体で、太繊度繊維ウェブ層側から吸水膨潤性物
質が充填される構造を有するシート状異繊度繊維成形体
であると、吸水膨潤性物質は、乾燥状態では前記繊維成
形体の空隙に容易に充填され、吸水して膨潤した後は前
記繊維成形体の空隙に保持・固定され、前記繊維成形体
が傾いても殆ど移動しない状態となり優れた遮水性能の
保持に寄与する。
【0027】前記の繊度を異にする繊維(異繊度繊維)
の混合ウェブが、繊度65〜5000dtex、好まし
くは100〜3000dtexの太繊度繊維、及び2〜
120dtex、好ましくは30〜100dtexの細
繊度繊維からなり、かつ細繊度繊維の繊度が太繊度繊維
の繊度未満、好ましくは細繊度繊維の繊度と太繊度繊維
の繊度との差が20dtex、より好ましくは50dt
ex、更に好ましくは100dtex以上であると、得
られるシート状異繊度繊維成形体の太繊度繊維ウェブ層
側を上にして、上から吸水膨潤性物質を充填する場合
に、粒度の小さい部分は下の狭い空隙に、粒度の大きい
部分は上の狭広い空隙に、効率的に充填される。
【0028】前記太繊度繊維の繊維長は、38〜128
mm、特に89〜128mmであると密度勾配の形成に
好適である。また、前記細繊度繊維の繊維長は、38〜
128mm、とりわけ64〜89mmであると密度勾配
の形成に好適である。特に、太繊度繊維の繊維長が細繊
度繊維の繊維長と比べて極端に短い場合は密度勾配を形
成させることが困難になる。
【0029】混合する異繊度繊維の比率は、繊維が2種
類の場合、細繊度繊維10〜40重量%、太繊度繊維6
0〜90重量%が望ましい。細繊度繊維の重量比率が1
0重量%未満だと細繊度繊維はシート状異繊度繊維成形
体の厚さ方向の一方側の表層部付近に多く分布するた
め、望ましい密度勾配を形成しにくくなり、さらに細繊
度繊維ウェブ層が前記繊維成形体から剥離しやすくな
る。一方、40重量%を超えると細繊度繊維はウェブ全
体に分布するため密度勾配を形成することが困難にな
る。
【0030】シート状異繊度繊維成形体においては、厚
さ方向の一方側に主として分布している細繊度繊維ウェ
ブ層は、厚さ方向の他方側にかけて徐々に密度が減少す
る。太繊度繊維ウェブ層は細繊度繊維ウェブ層の次に連
続して分布するが、層の境界では両者混在しており層が
分離することはない。太繊度繊維ウェブ層は、厚さ方向
の他方側にかけて緩やかに密度が減少する。他方側の表
層部では太繊度繊維が主として分布しており、全体的に
緩やかな密度勾配を形成した構造である。
【0031】シート状異繊度繊維成形体の更なる特徴
は、異繊度繊維からなる混合ウェブがランダム配列して
交絡した構造を有している点にある。このことは、通常
のカード法工程を経て形成される繊維成形体は、縦方向
/横方向に強度に著しく差があるのに対し、前記異繊度
繊維成形体は、縦方向/横方向に差がない点が異なる。
つまり、通常のカード法工程を経たウェブは、カードウ
ェブの流れ方向(縦方向)に大部分が配列するのに対
し、前記異繊度繊維成形体の混合ウェブは、縦方向/横
方向に関係なくランダムに配列されるため、縦方向/横
方向の両方向にほぼ均等な引張強力を示すのである。こ
のようにランダム配列した混合ウェブは、空隙が多く、
かつ、弾力性、クッション性等を含め形状保持性にも優
れる。
【0032】前記シート状異繊度繊維成形体の製造方法
としては、ランダムウェバーを用いて異繊度繊維からな
る混合ウェブを分断飛散させて移動コンベア上に密度勾
配を形成させながら順次堆積させた後、接着処理する方
法が挙げられる。また、捲縮を有しない繊度の異なる繊
維の混合ウェブを分断飛散させて移動コンベア上に密度
勾配を形成させながら順次堆積させた後、接着処理時に
捲縮を発生させてもよい。更に、分断飛散後の異繊度繊
維からなる混合ウェブを衝突部材に衝突させて移動コン
ベア上に密度勾配を形成させながら順次堆積させる方法
を用いることもできる。かかるシート状異繊度繊維成形
体は特開平8−209514号公報に開示された方法に
よって製造することができる。
【0033】本発明においては、中間層を構成するシー
ト状繊維成形体に用いられる繊維が、低融点成分と高融
点成分からなる熱接着性複合繊維であると、繊維交点が
容易に熱接着により固定され、交点の接着強度も十分で
ある。前記低融点成分と高融点成分の融点差は15℃以
上であることが好ましい。熱接着処理は低融点成分の融
点以上、高融点成分の融点以下の温度で行うのが好まし
い。また、前記複合繊維は、繊維表面の少なくとも一部
を低融点成分が構成する二成分系以上からなる繊維で、
形態として鞘芯型、偏心鞘芯型、並列型、海島型を例示
することができる。
【0034】前記熱接着性複合繊維を構成する熱可塑性
樹脂の組合せは、特に限定されないが、価格等の点でポ
リオレフィン樹脂同士の組合せもしくはポリオレフィン
樹脂とポリエステル樹脂の組合せが好ましく、中でも耐
薬品性や軽量性の点でポリオレフィン系同士が好まし
い。また前記熱可塑性樹脂には、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、用途により、着色剤、耐光剤、難燃剤、抗
菌剤等が添加されていてもよい。
【0035】本発明において、中間層を構成するシート
状繊維成形体の厚さ、目付及び引張強さは、本発明の積
層遮水シートの施工環境条件や用いられる吸水膨潤性物
質の種類や充填量等によって変わり、特に限定はない
が、一般に、厚さは5〜20mm、好ましくは5〜10
mm、目付は50〜800g/m、好ましくは80〜
500g/m、引張強さは100N/5cm以上、好
ましくは300N/5cm以上であることが望ましい。
また、前記繊維成形体の細繊度繊維ウェブ層の透水係数
は、シート状繊維成形体の吸水性物質の保持性の点か
ら、1.0×10〜1.0×10−2cm/secで
あることが望ましい。
【0036】本発明の積層遮水シートにおいて、シート
状繊維成形体と共に中間層を構成する吸水膨潤性物質
は、吸水して膨潤し遮水層を形成する。前記吸水膨潤性
物質は、粒子構造を有しその平均粒径が0.3〜0.6
mmで、吸水膨潤性物質の70重量%以上が粒径0.0
5〜0.7mmの範囲である。吸水膨潤性物質は、前記
粒度を有することによりシート状繊維成形体の空隙に充
填され保持されて、斑のない均一な厚さの遮水層を形成
する。本発明の積層遮水シートにおいて、前記吸水膨潤
性物質の充填量は、吸水膨潤性物質の種類や積層遮水シ
ートの使用環境条件等により異なるが、積層遮水シート
の運搬・施工の観点から1.0〜7.0kg/mが好
ましい。
【0037】前記吸水膨潤性物質の例としては、無機吸
水膨潤性物質としてモンモリロナイト属のベントナイ
ト、ノンテロナイト、サポナイト、バイデライト、ヘク
トライト、ホルマイト属のアタパルジャイト、セピオラ
イト等の膨潤性粘土鉱物が挙げられ、有機吸水膨潤性物
質としてポリアクリル酸の塩類、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、CMCが
挙げられる。吸水時の膨潤による体積の増加割合は物質
により異なり、有機吸水膨潤性物質の場合は10〜10
00倍、無機吸水膨潤性物質の場合は3〜10倍であ
る。中でも、ベントナイトは吸水時の膨潤割合が8〜1
0倍で、過大な膨潤による両繊維層表層間の剥離も生じ
にくくコストも安価で、塩水中でもある程度膨潤するた
め好ましい。
【0038】ベントナイトは、吸水時の膨潤割合を高め
るため、含有するアルカリ土類金属イオンをアルカリ金
属イオンで置換処理されることが多く、ナトリウムイオ
ンで置換処理されたナトリウムベントナイトが広く用い
られる。但し、海水中等ではナトリウムベントナイト中
のナトリウムイオンが徐々に溶出し、積層遮水シートに
遮水剤層の厚さが減少する恐れがあり、この様な環境で
使用される積層遮水シートの中間層には、アルカリ土類
金属イオンの多いカルシウムベントナイトが好ましく用
いられる。
【0039】本発明の積層遮水シートにおいて、基層を
構成する織布もしくは不織布は、運搬や施工時の積層遮
水シートの破損を防止し、施工後の中間層に形成される
遮水層を保護して積層遮水シートの遮水性能を維持する
ために用いられる。従って、基層を構成する織布もしく
は不織布には十分な強度が求められる。前記基層用織布
もしくは不織布としては、中間層に用いられるシート状
繊維成形体との接着が容易で、強度に優れるため熱接着
性繊維からなる繊維を用いた織布もしくは不織布が好適
である。前記繊維としてはモノフィラメント、マルチフ
ィラメント、フラットヤーンを例示することができる。
【0040】前記基層用織布もしくは不織布の性状とし
ては、厚さ0.5〜10.0mm、目付は50〜500
g/m、好ましくは100〜400g/m、引張強
さは300N/5cm以上、好ましくは500N/5c
m以上であることが望ましい。また、透水係数は、1.
0×10〜1.0×10−4cm/secであること
が望ましい。
【0041】前記の表層用不織布、中間層用シート状繊
維成形体と吸水膨潤性物質、及び基層用織布から本発明
の積層遮水シートの製造方法を例示する。連続的に繰り
出され、水平なコンベアに乗って移動する基層用織布も
しくは不織布の上に、中間層用シート状繊維成形体を連
続的に重ね、2本のロールからなる加熱エンボスロール
装置もしくは加熱鏡面ロール装置で挟んで基層用織布と
中間層用シート状繊維成形体とを熱接着させて積層とす
る。
【0042】この積層体を連続的に冷却し、次いで定量
フィーダーによって吸水膨潤性物質をシート状繊維成形
体の全面に均一に供給散布し、必要に応じて積層体に振
動を与えて吸水膨潤性物質をシート状繊維成形体の空隙
に充填し、更にシート状繊維成形体の上に表層用不織布
を連続的に重ね、必要に応じてニードルパンチングによ
って表層、中間層、及び基層の3層を仮止めした後、2
本のロールからなる加熱エンボスロール装置もしくは加
熱鏡面ロール装置で挟んで中間層用シート状繊維成形体
と基層用織布もしくは不織布とを熱接着させて積層遮水
シートを得る。
【0043】なお、シート状繊維成形体がシート状異繊
度繊維成形体である場合は、太繊度繊維ウェブ層側を上
にして基層用織布もしくは不織布の上に重ねて接着し、
吸水膨潤性物質をその上から散布すると、吸水膨潤性物
質がシート状異繊度繊維成形体の空隙に深く入って太繊
度繊維が十分露出しやすいため、表層用不織布の繊維と
接触して接着ができる。また、シート状繊維成形体がシ
ート状異繊度繊維成形体である場合、細繊度繊維ウェブ
層の繊度や厚さ等を調整して引張強さや透水係数等を高
めることにより、用途の要求性能によっては、得られる
シート状繊維成形体を中間層用シート状繊維成形体及び
基層用不織布を兼ねて使用することもできる。また、加
熱エンボスロールもしくは加熱鏡面ロールは表層用不織
布側を加熱用金属製ロールとし、他方をゴムロールにし
ても良く、2本とも加熱用金属製ロールを用いても良
い。尚、熱接着法を用いず接着剤を用いて太繊度繊維と
透水繊維層の繊維とを接着してもよい。
【0044】本発明においては、積層遮水シートの周縁
部からの吸水性物質の漏出を防止するため、周縁部のシ
ート状繊維成形体と透水繊維層を縫合、接着剤による接
着、熱接着等の方法で接合することが好ましい。また、
積層遮水シートの補強等のため、基層の下面にネット等
を積層しても良い。
【0045】本発明の積層遮水シートの仕様は、使用環
境条件等によって異なるが、透水係数1.0×10−9
cm/sec以下、厚さ5〜20mm、目付1000〜
7000g/mであることが望ましい。前記積層遮水
シートを用いて河川の護岸や地下構造物または廃棄物処
分場において漏水防止工事を行う場合、厚さ7mm〜2
0mm、目付4000〜7000g/mであることが
望ましい。
【0046】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
次に、本発明において用いられる評価・試験方法につい
て述べる。 (a)積層遮水シートの透水係数:JIS A 121
8「土の透水試験方法」に従って測定した。
【0047】(b)引張強さ:JIS L 1096
「一般織物試験方法」に従って測定した。
【0048】(c)吸水膨潤性物質の平均粒径と粒度範
囲:JIS A 1204「土の粒度試験方法」に従っ
て測定した。尚、微細な粒度の吸水膨潤性物質について
は、非膨潤性分散媒に分散させレーザー回折法粒度分布
測定装置を用いて測定した。
【0049】(d)目付:15×15cmの試料を切り
取り重量を測定し、1m当たりの重量を求めた。単
位:g/m
【0050】(e)吸水膨潤性物質の保持性 15×15cmの積層遮水シートを透明なプラスチック
製の袋に入れ振動台乗せ、50Hz、振幅3mmで15
分間振るった後、積層遮水シートの表層及び基層からの
吸水膨潤性物質の飛散の程度、側面(積層遮水シートの
切り口)からの吸水膨潤性物質の脱落の程度を目視観察
した。
【0051】(f)積層遮水シートの膨潤性 直径150mmの透明な円筒アクリルパイプ内に、直径
150mmの積層遮水シートを水平に設置し、上面に1
00mm程度の細粒土を覆土した後、覆土上より水を散
布して積層遮水シートの基層面が濡れるまでの時間を測
定した。
【0052】実施例1 (積層遮水シート用材料の仕様) 表層用不織布:繊度15dtex、繊維長76mmの
ポリプロピレン繊維からなる、目付300g/mの不
織布を用いた。 中間層用シート状繊維成形体:ポリプロピレン樹脂
(融点:165℃)を高融点芯成分とし、高密度ポリエ
チレン(融点:130℃)を低融点鞘成分とし、鞘:芯
(重量比)=1:1である繊度100dtex、繊維長
128mmの三次元捲縮を有する複合繊維の交点を熱接
着して得られた目付150g/mのシート状繊維成形
体を用いた。 基層用織布:繊度1000dtexのポリプロピレン
フラットヤーンを経糸と緯糸とし、打ち込み本数各13
本/2.54cmにて平織りに製織して得られた目付1
20g/mの織布を用いた。 吸水膨潤性物質:平均粒径0.4mmで、80重量%
以上が粒径0.05〜0.7mmの範囲にある顆粒状の
カルシウムベントナイトを用いた。
【0053】(積層遮水シートの製造)連続的に繰り出
された基層用織布の上に、中間層用シート状繊維成形体
を連続的に重ね、2本の熱ロールで挟んで基層用織布と
中間層用シート状繊維成形体とを熱接着させて積層し
た。この積層体を連続的に冷却し、次いでシート状繊維
成形体の上から吸水膨潤性物質の顆粒状カルシウムベン
トナイトを5kg/mの均一に散布し、積層体に振動
を与えてベントナイトをシート状繊維成形体の空隙に充
填し、更にシート状繊維成形体の上に表層用不織布を連
続的に重ね、10本/cmのニードルパンチングによ
って表層、中間層、及び基層の3層を仮止めした後、2
本の熱ロールで挟んで中間層用シート状繊維成形体と基
層用織布とを熱接着させて積層遮水シートを得た。この
積層遮水シートを評価に供した。評価結果を表1に示し
た。
【0054】実施例2 実施例1の中間層用シート状繊維成形体を、以下の仕様
に変更した以外は、実施例1と同様にして積層遮水シー
トを得、評価に供した。評価結果を表1に示した。 (中間層用シート状繊維成形体の仕様)それぞれポリプ
ロピレン樹脂(融点:165℃)を高融点芯成分とし、
高密度ポリエチレン(融点:130℃)を低融点鞘成分
とし、鞘:芯(重量比)=1:1である三次元捲縮を有
する複合繊維の太繊度繊維(繊度100dtex、繊維
長128mm)と細繊度繊維(15dtex、繊維長8
9mm)とを比率80:20で混合し、細繊度繊維を厚
さ方向の1方側から他方側にかけて徐々に密度を減少さ
せ、厚さ方向の1方側に細繊度繊維が主として分布し、
他方側に太繊度繊維が主として分布する緩やかな密度勾
配を形成させた構造とし、交点を熱接着して得られた目
付130g/mのシート状繊維成形体を用いた。
【0055】比較例1 吸水膨潤性物質として平均粒径0.005mmで、全量
が0.1mm未満の粒径である粉状のナトリウムベント
ナイトを用い、15本/cmのニードルパンチングに
よって表層、吸水膨潤性物質のみの中間層、及び基層の
3層を縫合し熱接着を行わない以外は実施例1と同様に
して積層遮水シートを得、評価に供した。評価結果を表
1に示した。
【0056】比較例2 15本/cmのニードルパンチングによって表層、吸
水膨潤性物質のみの中間層、及び基層の3層を縫合し熱
接着を行わない以外は実施例1と同様にして積層遮水シ
ートを得、評価に供した。評価結果を表1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明の積層遮水シートでは、表層と中
間層、及び中間層と基層の接合が接着によって行われる
ため、ニードルパンチ法を利用する場合に見られる粉漏
れや水みちの発生が抑制され、中間層の捲縮繊維からな
るシート状繊維成形体によって吸水膨潤性物質が繊維の
空隙に捕捉固定され均一な遮水層が形成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 智昭 千葉県千葉市稲毛区宮野木町1652−117 Fターム(参考) 2D018 DA03 2D043 DA03 DD01 DD09 4D004 AA46 BB05 4F100 AC10B AK03B AK04 AK07 AK41B BA03 BA10A BA10C BA42B CA23B DE01B DG11B DG12C DG15A DG15C DG17B DG18B DG19B EC182 GB07 JB10B JB16B JD05 JD15B JL13B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも不織布からなる表層、吸水膨潤
    性物質とシート状繊維成形体とからなる中間層、及び織
    布もしくは不織布からなる基層で構成される積層遮水シ
    ートであって、表層の不織布と中間層のシート状繊維成
    形体、及び中間層のシート状繊維成形体と基層の織布も
    しくは不織布が、それぞれ接着され、中間層を構成する
    吸水膨潤性物質が粒子構造を有しその平均粒径が0.3
    〜0.6mmで、吸水膨潤性物質の70重量%以上が粒
    径0.05〜0.7mmの範囲にあることを特徴とする
    積層遮水シート。
  2. 【請求項2】中間層を構成するシート状繊維成形体が、
    繊度2〜5000dtexの捲縮繊維からなり、繊維同
    士の接点が接着固定された構造を有することを特徴とす
    る請求項1記載の積層遮水シート。
  3. 【請求項3】中間層を構成するシート状繊維成形体が、
    繊度を異にする2種以上の捲縮繊維からなる混合ウェブ
    がランダム配列して積層された、厚さ方向の一方側に主
    として細繊度繊維ウェブ層が分布し、他方側に主として
    太繊度繊維ウェブ層が分布し、その間に連続的に密度勾
    配が形成され、かつ繊維同士の接点が接着固定された、
    太繊度繊維ウェブ層側から吸水性物質が充填される構造
    を有するシート状異繊度繊維成形体であることを特徴と
    する請求項1記載の積層遮水シート。
  4. 【請求項4】混合ウェブを構成する捲縮繊維が、繊度6
    5〜5000dtexの太繊度繊維と繊度2〜120d
    texの細繊度繊維からなり、かつ細繊度繊維の繊度が
    太繊度繊維の繊度未満であることを特徴とする請求項3
    記載の積層遮水シート。
  5. 【請求項5】中間層を構成するシート状繊維成形体に用
    いられる繊維が、低融点成分と高融点成分からなる熱接
    着性複合繊維であることを特徴とする請求項1〜4の何
    れか1記載の積層遮水シート。
  6. 【請求項6】熱接着性複合繊維が、ポリオレフィン樹脂
    同士もしくはポリオレフィン樹脂とポリエステル樹脂と
    からなる繊維であることを特徴とする請求項5記載の積
    層遮水シート。
  7. 【請求項7】吸水膨潤性物質がベントナイトであること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1記載の積層遮水シ
    ート。
  8. 【請求項8】表層を構成する不織布が、繊度2〜120
    dtexの熱接着性複合繊維からなり目付が50〜50
    0g/mである不織布からなることを特徴とする請求
    項1〜7の何れか1記載の積層遮水シート。
  9. 【請求項9】基層を構成する織布もしくは不織布が、引
    張強さ500N/5cm以上であることを特徴とする請
    求項1〜8の何れか1記載の積層遮水シート。
JP2001221068A 2001-07-23 2001-07-23 積層遮水シート Pending JP2003025472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001221068A JP2003025472A (ja) 2001-07-23 2001-07-23 積層遮水シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001221068A JP2003025472A (ja) 2001-07-23 2001-07-23 積層遮水シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003025472A true JP2003025472A (ja) 2003-01-29

Family

ID=19054792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001221068A Pending JP2003025472A (ja) 2001-07-23 2001-07-23 積層遮水シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003025472A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160185A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Kureha Ltd 覆土用補助シート
JP2008114108A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Suminoe Textile Co Ltd 土木用遮光保護シート
JP2014014744A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Shirosaki Corporation 遮水シート及び廃棄物の投棄処理構造
WO2016155845A1 (en) * 2015-04-01 2016-10-06 Clohessy William System and method to prevent the ingress of water using a temporary, removable impervious sheet

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160185A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Kureha Ltd 覆土用補助シート
JP4630186B2 (ja) * 2005-12-12 2011-02-09 呉羽テック株式会社 覆土用補助シート
JP2008114108A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Suminoe Textile Co Ltd 土木用遮光保護シート
JP2014014744A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Shirosaki Corporation 遮水シート及び廃棄物の投棄処理構造
WO2016155845A1 (en) * 2015-04-01 2016-10-06 Clohessy William System and method to prevent the ingress of water using a temporary, removable impervious sheet

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5389166A (en) Water barrier formed from a clay-fiber mat
CA2041081C (en) Water barrier formed from a clay-fiber mat
US5221568A (en) Water and/or oil-permeable sealing mat consisting substantially of a substrate layer, a layer of swellable clay and a cover layer
US9995014B2 (en) Self healing salt water barrier
US10016954B2 (en) Self healing salt water barrier
JPS5824438A (ja) マツト状の層構造体、その製造方法およびその使用方法
US5112665A (en) Water barrier of water-swellable clay sandwiched between interconnected layers of flexible fabric
US5428877A (en) Sealing sheeting of swellable clay impervious to water and/or oil
JP2003025472A (ja) 積層遮水シート
JPH051408A (ja) 止水材および止水施工法
JP6024146B2 (ja) 保護マット
USRE37295E1 (en) Water and/or oil-impermeable sealing mat consisting substantially of a substrate layer, a layer of swellable clay and a cover layer
JP3010087B2 (ja) 止水材
JPH09207258A (ja) 止水材及びその製造方法
US11560681B1 (en) Self-expanding barrier having a mesh sheath
ES2239214T3 (es) Una alfombra de sellado multicapa.
AU659316B2 (en) Water barrier formed from a clay-fiber mat
JPH07119130A (ja) 止水材
JPH05331752A (ja) 地盤適応性に優れた止水シート
JPH0593412A (ja) 防水シート
JPH0738226U (ja) 土木用排水材
IE912069A1 (en) Water barrier formed from a clay-fiber mat
JPS6023727B2 (ja) 土木用材料