JPH07284746A - 防水シートの下地材料構造 - Google Patents
防水シートの下地材料構造Info
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- JPH07284746A JPH07284746A JP6117331A JP11733194A JPH07284746A JP H07284746 A JPH07284746 A JP H07284746A JP 6117331 A JP6117331 A JP 6117331A JP 11733194 A JP11733194 A JP 11733194A JP H07284746 A JPH07284746 A JP H07284746A
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Abstract
漏れ拡大防止と、防水シートの漏れ部の自己修復機能を
有する水膨張性粒状ベントナイトの、傾斜部を含めた施
工性の安定性を確保する防水シート下地構造をうる。 【構成】 防水シート5の下地構造に於て、弾
性を有する単繊維で構成されるシート状多間隙を有する
材料2と施工性を向上させる為に、2に複合された不織
布または防水シート3と、該2の多間隙に充填される水
膨張性粒状ベントナイト1により構成される。
Description
り漏れる液体の土壌地盤または成形地盤面えの漏れ区域
面の拡大防止構造に係わるもので、特に傾斜部の多い廃
棄物最終処分場の防水工に対して、施工の安定性と長期
防水効果の信頼性を与えることが出来る。
転圧した下地地盤の上に、直接防水シートを付設した構
造が使用されて来た。この場合は、下地地盤と防水シー
トの境界層の隙間より漏れの範囲が拡大し、漏れ量が時
間とともに増加する欠点を解決出来なかつた。
性高分子シートの表面に水膨張性ベントナイト層を複合
した構造のシートを使用した構造の防水シートが使用さ
れはじめている。この防水シートは、性能、生産、重量
増加の問題があり、特に、性能保持の関係により、ベン
トナイトは約4〜5mm厚さ迄しか積層できないので、
防水シートの下地が土壌の場合は下地の凹凸対応に対
し、ベントナイトの機能が不足する。しかも、低弾性係
数のシートにはベントナイトは生産上積層できない欠点
を有しているので、下地との馴染み問題は解決できな
い。
し、しかる後に、粉状水膨張性ベントナイト層を防水シ
ートの内側に設けた構造についても検討されたが、高水
圧になると流失して、漏れ防止効果不安定であつた。
反応形吸水性樹脂のシートを付設し、その上に防水シー
トを設けた構造が検討された。しかし、防水シートから
の連続した液体の漏れに対し、吸水の限度以上になれ
ば、それ以上は効果がなくなる恐れがあり、長期の漏れ
防止の信頼性の問題を残す可能性がある。
水膨張性粒状ベントナイト層を設けた、構造が考えら
れ、シート漏れ部の自己修復性と漏れ拡大防止効果は確
認された。しかし、傾斜部の施工に不安定性を残し、さ
らに安定した構造が望まれた。
水膨張性粒状ベントナイト層を設けるにあたり、該ベン
トナイトを一定の厚さに容易に施工出来、さらに防水シ
ートの漏れ部に構成される遮水壁の強度の向上と、自己
修復性の向上を期待出来る構造のしゃ水工の施工と、さ
らに、傾斜部に於ける施工の安定性と、長期信頼性を確
保する事である。
される下地の境界層に生じる問題点に着目し研究した結
果、防水シートと複合される下地の構造を、水膨張性粒
状ベントナイトを充填固定出来る、多間隙を有するシー
ト状に作られた材料または、該材料の下側に不織布また
は防水シートを複合した材料を下地層として付設し、該
ベントナイトを充填してなる防水シートの下地構造を設
けることにより、地下水、雨水等の流れに対し防水シー
トからの漏れ量を最小限に安定して押さえることが出
来、特に傾斜部の不安定な下地地盤に対しても、防水シ
ートの欠陥部より漏れる液体を利用して、強固な局部し
ゃ水壁を自動的に形成出来る事を見いだし本発明を完成
した。多間隙を有するシート状に作られた材料の片側に
複合された不織布または、防水シートは、柔軟性に富
み、輸送、施工性の向上を解決した。
と、防水シートの下地地盤に水膨張性粒状ベントナイト
施工するに当り、該ベントナイトを充填固定出来る多間
隙、望ましくは多空隙率50%以上を有するシート状に
作られた材料を付設し、しかる後に、該ベントナイトを
細密充填する。該付設シートの厚さと弾性により、該ベ
ントナイトが、均一の厚さに容易に充填される。ベント
ナイトが粒状であるので充填は容易で、施工は安定され
る。
トは粒状になつているので、粒子間の間隙を通過した水
により、粒状ベントナイトの表面は瞬間的に5〜10倍
膨張し、透水係数10−7cm/s以上の不透水性しゃ
水壁を漏れ部の状態に合わせた厚さで自動的に作り得
る。この生成糊材が、防水シートと下地材の馴染み不均
一部(水の漏れ拡大間隙)、漏れ局部の破損部を充填閉
止する作用を果たす。
粒状ベントナイトの水による表面膨張によつて生成され
るしゃ水糊、未膨張部の骨材作用と、該ベントナイトを
固定する弾性のある多空隙を有する下地材構造シートの
作用により、急傾斜面にも耐えられる安定した、しゃ水
壁の形成と漏れ部の自己修復を可能にした。
が、これによつて本発明が限定されるものされるもので
はない。 実施例 図1は本発明の基本下地構造断面図である。この構造
は、水膨張性粒状ベントナイト(1)、弾性を有する単
繊維をからめあわせて作られたシート状の層である
(2)、その底面に複合された不織布(3)、そして転
圧土壌地盤(4)により構成されている。特に(1)の
水膨張性粒状ベントナイトと、(2)の弾性を有する単
繊維をからめあわせて作られたシート状の層は本発明の
構成に欠く事の出来ない要素である。(1)の破砕粒度
の分布は0、5〜5mm程度のものが好ましい。(2)
は空隙率90%程度のものが好ましい。
示す。(2)、(3)により構成されるシート状の多空
隙を有する層を下地地盤層(4)に付設し、その後、
(1)の水膨張性粒状ベントナイトを(2)の空隙に充
填し、その上に、防水シート(5)を付設した状態を示
す。(2)の弾性を有する単繊維の効果により、施工に
於て(1)のベントナイトは均一の厚さを容易に構成出
来る。(2)の厚さは20〜30mmが好ましい。特
に、急傾斜面に於ける施工には(1)の水膨張性粒状ベ
ントナイトのしゃ水壁構成の安定した性能保持に効果を
発揮する。
の、しゃ水作用の状態断面図を示す。防水シート(5)
破損漏れが生じ、(6)に示すように水が(1)、
(2)により構成された層に浸入した場合、漏水(6)
は先ず(1)の粒状ベントナイト層の間隙を瞬時に通過
して一定の範囲に広がる。この時漏水は(1)の層の間
隙を通過しながら粒状ベントナイトの未膨張核部を残し
表面のみを膨張させ、次第に漏水の通過を抑制し、最後
に強固なしゃ水境界(9)と漏水部の自動閉鎖充填
(7)を形成し、漏れ面積を局所に抑え、漏れを自動閉
止する。この場合(2)の弾性を有する単繊維層の効果
により、問題を残していた傾斜部の施工の安定性と性能
の信頼性を向上させる事ができる。
装置を作り、(2)の厚さ25mm層に、(1)の粒状
ベントナイトを充填し、防水シート(5)に10mm直
径の穴を開け、水圧を0〜1kgf/cm2迄上昇さ
せ、しゃ水効果を経時的に確認した結果、効果は(2)
の無い場合に比べ、水平方向のしゃ水壁境界の構成範囲
は性能安定性に於て1/2以下の優れた効果を確認出来
た。
以下のような優れた効果を奏するものである。 (a)大型の貯水池、廃棄物処理場等の防水シートから
の地盤えの漏水を最小に抑える信頼性のある施工が可能
になる。 (b)従来、信頼性のある施工が困難であつた傾斜部の
施工の安定性が得られ、(1)の粒状ベントナイトによ
るしゃ水壁の構成が安定し、漏水面積の拡大防止に大き
な効果をもたらす。
のしゃ水壁、漏れ部の自動修復作用の状態断面図
ト状材料 3 2の材料の地盤側に複台された不織布または防水
シート 4 防水する地盤層 5 防水シート 6 防水シートの漏れ部より浸入する液体 7 防水シートの漏れ部を自己修復する水膨張をした
ベントナイトのしゃ水糊 8 粒状ベントナイトの未膨張核でしゃ水壁の骨材部 9 水膨張性粒状ベントナイトが漏れ水により構成す
るしゃ水壁の境界
Claims (3)
- 【請求項1】 水膨張性粒状ベントナイトを充填固
定できる多間隙を有するシート状に作られた材料を、防
水シートの下地層として付設し、該ベントナイトを充填
してなる防水シートの下地構造。 - 【請求項2】 単繊維をからめ合わせてシート状に
作られた材料を、防水シートの下地層として付設し、該
下地層間隙に水膨張性粒状ベントナイトを充填してなる
防水シートの下地構造。 - 【請求項3】 単繊維をからめ合わせてシート状に
作られた材料の下側に不織布、または防水シートを複合
した構造の材料と、その材料を下地層として付設し、該
下地層の多間隙に水膨張性粒状ベントナイトを充填して
なる防水シートの下地構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11733194A JP3267441B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 防水シートの下地構造及び下地構造の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11733194A JP3267441B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 防水シートの下地構造及び下地構造の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07284746A true JPH07284746A (ja) | 1995-10-31 |
JP3267441B2 JP3267441B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=14709093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11733194A Expired - Fee Related JP3267441B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 防水シートの下地構造及び下地構造の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3267441B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0199836A (ja) * | 1987-10-14 | 1989-04-18 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 遮水マット |
JPH02176012A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-09 | Taisei Corp | 遮水構造物 |
JPH0376915A (ja) * | 1989-02-01 | 1991-04-02 | Clem Environmental Corp | 耐汚染性を有する粘土混合物 |
JPH0399028U (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-16 | ||
JPH04247113A (ja) * | 1990-12-17 | 1992-09-03 | American Colloid Co | 粘土・繊維マットから形成された防水材 |
JPH051408A (ja) * | 1991-06-21 | 1993-01-08 | Daiwabo Create Kk | 止水材および止水施工法 |
-
1994
- 1994-04-20 JP JP11733194A patent/JP3267441B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH051408A (ja) * | 1991-06-21 | 1993-01-08 | Daiwabo Create Kk | 止水材および止水施工法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3267441B2 (ja) | 2002-03-18 |
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