JP3197376B2 - 防水シート - Google Patents

防水シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防水用に使用されるシー
トに関する。
【0002】
【従来技術】ゴム等から成る遮水性のシート体(遮水シ
ート)により水の通過を阻止するようにした防水シート
は、従来防水目的のために広く使用されており、例えば
廃棄物処分場においては、廃棄物投棄用の凹所の地表面
上にかかる防水シートを張設し、投棄された廃棄物によ
り汚染された汚水が周辺の地中に滲透するのを該防水シ
ートにより防止することが行われている。
【0003】このように使用された防水シートは、廃棄
物の突起部等により遮水シートに孔があき易く、孔があ
けばそこから漏水して防水の目的を果たせなくなる。ま
た、貯水場や人工池等の漏水防止にこのような防水シー
トを使用する場合でも、張設する地表に鋭利な物体が露
出していると、これによって遮水シートに孔があくこと
がある。
【0004】
【解決しようとする課題】そこで本発明は、たとえ遮水
シートに孔があいても、自己作用によりこの孔が閉塞さ
れて、防水性が損なわれない防水シートを提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】このため、本
発明においては、遮水シ−トにより水の通過を阻止する
防水シ−トにおいて、少くとも2枚の遮水シ−ト間に、
吸水により膨潤する膨潤材を30%以下の混合比率で内包
する粘着材層を挿入する。
【0006】この防水シートにおいては、遮水シートに
孔があいた場合、この孔から粘着材層に侵入する水によ
って該粘着材層内の膨潤材が膨潤して孔に隣接する粘着
材層部分の体積を増大させ、該孔を閉塞するので、たと
え遮水シートに孔があいたとしてもここから漏水するこ
とはない。
【0007】 この自己閉塞機能は単に粘着材の粘着性
によるものではなく、前記体積増加により、圧着力が生
ずるので、極めて高い自己閉塞機能が得られる。すなわ
ち、遮水シートが破損したときに膨潤材が膨潤して粘着
材を圧迫して破損個所に移動させ、その破損した個所に
粘着材を侵入させるので、該粘着材により極めて高い止
水効果が得られる。粘着材層における膨潤材の混合比率
を30%以下にすることにより、上記自己閉塞機能が効
果的に得られ、また粘着材と膨潤材をシート状に一体化
することができ、かつ粘着材層と遮水シートとの粘着力
を強めることができる。
【0008】粘着材層は2枚の遮水シート間に挿入され
ているので、いずれかの遮水シートに孔があかない限
り、粘着材層に水が侵入することはなく、従って膨潤材
が徒らに膨潤して支障をきたすことはない。
【0009】
【実施例】図1は本発明の防水シートの一実施例を示す
断面図である。この防水シート1は表裏2枚の遮水シー
ト2a,2b間に粘着材層3を挟んで構成されており、
例えば産業廃棄物処分場の廃棄物投棄用凹所に遮水シー
ト2bを地表面に沿わせて張設される。
【0010】遮水シート2a,2bは例えば酢酸ビニル
共重合体(EVA)から成る厚さ1.5 mm程度のシート
で、良好な遮水性を有し、水の通過を阻止する。
【0011】粘着材層3は、ブルチゴム、塩化ブルチゴ
ム、臭化ブルチゴム、EPDM等の粘着材4中に膨潤材
5を混在させた材料により形成されている。膨潤材5は
例えばベントナイトから成り、これに水を加えると膨張
して体積が増大する。粘着材層3の厚さは例えば1.0 〜
1.5 mm程度である。
【0012】この防水シート1の遮水シート2aに廃棄
物の突起部等により、図2に示すように、孔6があいた
とすると、この孔6から水が粘着材層3内に流入し、こ
の水と接触した膨潤材5が膨張(膨潤)する。この体積
増加によってまわりの粘着材4が押し出され、孔6内に
進入してその粘着性により該孔6を閉塞し、あるいはこ
れとともに、膨張した膨潤材5自体が孔の口を塞ぎ、孔
6からの漏水を完全に阻止する。孔6が防水シート1を
貫通し遮水シート2b側にも同様な孔があいた場合、遮
水シート2bにできた孔も同様にして閉塞される。
【0013】図3は廃棄物の突起部あるいは針等の突刺
物7が防水シート1を遮水シート2a側から遮水シート
2b側まで突き抜けて突き刺さっている状態を示す。こ
の場合にも、突刺物7とこれによって遮水シート2aに
あけられた孔6との間を通って粘着材層3中に流入した
水により膨潤材5が膨潤し、前記と同様にして粘着材4
が突刺物7および孔6に押付けられてこれらに粘着し、
孔6からの漏水を阻止する。遮水シート2b側にあけら
れた孔6aも同様にして閉塞される。
【0014】以上から分かるように、防水シート1は遮
水シート2a側からの漏水を防止するためにも、また遮
水シート2b側からの漏水を防止するためにも使用でき
る。粘着材4は単に孔6および突刺物7に粘着するので
はなく、膨潤材5の膨潤により孔6および突刺物7に強
く押圧されるので、確実にかつより有効に孔6を閉塞す
ることができる。粘着材層3は遮水シート2a,2bに
より両側から遮水されているので、膨潤材5がみだりに
膨潤して防水シート1の厚さが不均一になったり、その
後生じた孔に対する閉塞性が劣化したりするようなこと
はない。
【0015】粘着材層3における粘着材4に対する膨潤
材5の混合比率を30%以上にすると、粘着材4と膨潤材
5をシート状に一体化することが困難になり、また粘着
材層3と遮水シート2a,2bとの接着力が弱くなるの
で、実用的ではなくなる。従って粘着材4に対する膨潤
材5の混合比率は30%以下、好ましくは25%以下とする
のが望ましい。上記混合比率を20%としても充分な防水
効果が得られる。
【0016】防水シート1を廃棄物処分場に使用する場
合には、防水シート1の一面は廃棄物による押圧を受
け、他面は土地面からの押圧を受けるので、膨潤材5の
膨張力による孔閉塞力が一段と増大し、極めて優れた漏
水防止効果が得られる。
【0017】図4は本発明の他の実施例を示す。図1の
防水シート1においては、粘着材層3中に膨潤材5が不
規則に分散して混在しているが、本実施例の防水シート
1Aにおいては、粘着材層3が、粘着材のみから成る層
4a,4bと、これらの間に挟まれた膨潤材の層5aと
の3層構造をなしている。この粘着材層3は、図5に示
すように、それぞれシート状をなす上下の粘着材4,4
間に膨潤材5を層状に介在させ、これらをロール8によ
り圧延して一体の粘着材層3とすればよいので、製作が
容易である。
【0018】図6、図7はそれぞれ本発明のさらに他の
実施例を示す。図6の防水シート1Bは、遮水シート2
a,2bの外側にそれぞれ緩衝層9,9を設け、外部か
ら加わる力を緩衝層9によって緩衝するようにしたもの
である。緩衝層9は、例えばポリプロピレンまたはポリ
エステルの長繊維不織布で作られている。図7の防水シ
ート1Cにおいては、遮水シート2a側の緩衝層9が遮
水シート2aの内側に設けられている。不織布から成る
緩衝層9は通水性を有しているので、遮水シート2aの
内側に設けた緩衝層9を適当な区画に区分し、各区画毎
に水分検知器を設けておけば、どの区画の遮水シート2
aに孔があいたかを検知することができ、爾後の修理に
便である。しかしこの場合にも粘着材層3が漏孔自己閉
塞効果を発揮することは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、遮水シートに孔があい
た場合、防水シート自体の作用によりこの孔が閉塞さ
れ、しかも極めて高い自己閉塞機能を有する防水シート
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防水シートの一実施例を示す断面
図である。
【図2】同防水シートの孔閉塞作用を説明するための拡
大断面図である。
【図3】孔閉塞作用を説明するための他の拡大断面図で
ある。
【図4】本発明防水シートの他の実施例を示す断面図で
ある。
【図5】同実施例における粘着材層の製作方法を示す略
図である。
【図6】本発明防水シートのさらに他の実施例を示す断
面図である。
【図7】本発明防水シートのその他の実施例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1…防水シート、2…遮水シート、3…粘着材層、4…
粘着材、5…膨潤材、6…孔、7…突刺物、8…ロー
ル、9…緩衝層。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−280497(JP,A) 特開 平3−132508(JP,A) 特開 平4−296534(JP,A) 特開 平4−296533(JP,A) 特開 平4−296532(JP,A) 特開 平4−290740(JP,A) 特開 平4−290737(JP,A) 特開 平4−289312(JP,A) 実開 平2−54527(JP,U) 特表 昭63−501413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮水シ−トにより水の通過を阻止する防
    水シ−トにおいて、少なくとも2枚の遮水シ−ト間に、
    吸水により膨潤する膨潤材を30%以下の混合比率で
    包する粘着材層を挿入したことを特徴とする防水シ−
    ト。
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