JP2552307B2 - 遮水マット - Google Patents

遮水マット

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JP2552307B2
JP2552307B2 JP62257265A JP25726587A JP2552307B2 JP 2552307 B2 JP2552307 B2 JP 2552307B2 JP 62257265 A JP62257265 A JP 62257265A JP 25726587 A JP25726587 A JP 25726587A JP 2552307 B2 JP2552307 B2 JP 2552307B2
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悟視 原
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は水路のライニングや池の内張り等、主として
土木構造物の遮水の為に用いられるマツトに関する。
(従来の技術) 従来の遮水マツトはゴムや塩化ビニール等、主として
高分子材料を用いたものであつた。これらの高分子材料
は接合部不良やピンホール等で穴があきやすく漏水する
おそれがあつた。そこで漏水防止のために吸水すると膨
潤ゲル化する高吸水物質の特性を利用して、高吸水物質
の粉粒体を通水性のシートの間に接着固定した遮水シー
ト(特開昭60−240446号公報)が提案されている。
しかしながら、この遮水シートは通水性のシート間に
ベントナイト等の高吸水物質の粉粒体を密に敷ならべて
接着剤で固定しているために、特に厚みが大きくなると
製品の遮水シートは撓み性が得られ難く、かつベントナ
イト等の高吸水物質も造粒加工しても3mm以上の長さに
することは困難であるので層の厚い遮水マツトは実現不
可能であつた。また3mm程度の製品を水路等の下に敷い
ても石等の衝撃を受けると、その部分の高吸水物質が移
動してその部品から水が漏れ出すことがあつた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は従来の欠点を改良し、マツトの厚みが任意に
調節でき、しかも撓み性があり現場への搬送も現場でも
施工し易く、高吸水物質が移動し難い遮水マツトを提供
することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者はこのような従来の遮水性シートにおける欠
点を除くために種々の検討を重ねた結果、第1図や第2
図に示すように、透水性シート1上に隔壁2を設け、そ
の隔壁内に高吸水物質3を充填し、その上に透水性シー
ト1で密閉すると目的が達成されることを見出だして本
発明を完成した。
即ち、本発明は、少なくとも2層の透水性シート1の
間に任意の高さの隔壁2が設けられているとともに、該
隔壁内に高吸水物質3が充填されていることを特徴とす
る遮水マツトである。
本発明に用いられる透水性シートとしては、例えば天
然繊維、再生繊維、化学繊維、無機繊維やナイロン、ポ
リエステル等の合成繊維等の織物・編物・不織布等のシ
ート状物や紙等が挙げられる。これらの中でも強度と耐
水性及び目の細かさの点で合成繊維製の不織布、特に長
繊維の不織布が透水性シートとして最適である。
織物を用いる場合は土木資材用に使用されている透水
性であるが目の詰まつた織物を使用すると高吸水物質が
乾燥した状態で砕けて細かい粉が出来たとしてもそれが
こぼれ難いので好ましい。同様な理由からも不織布の使
用が更に好ましい。
尚、遮水マツトの撓み性を高めるために、不織布を透
水性シートとして用いる場合は使用する素材の種類によ
つて異なるが一般的に1m2当り75g以下の目付けとするこ
とが好ましく、伸びが少ない不織布を用いた場合は1m2
当り50g以下の目付けとすることが好ましく、一般的に1
m2当り30g以下の目付けとすると更に目的性能が秀れた
製品となる。
又、透水性シートを3層以上としてそれらのシート間
に隔壁を設けることも可能であるが、一般的には2層の
シート間に隔壁が設けられる。
隔壁の形は円形、レモン状形、四角形、八角形等任意
の形状から選ばれ、例えば第2図に示すような六角形の
ハニカム構造が挙げられる。この隔壁は、通水性シート
間の空隙を小部屋に仕切る役割を果たし、高吸水物質の
移動を制約するとともに、マツトの強化リブとしての役
割も果たす。それ故に隔壁で囲まれた部分の最大長さ
は、隔壁の高さや最少長さ等にもよるが、一般的には3c
m以下、多くの場合隔壁の高さ以下とすると製品の目的
とする性能が更に高くなる。この隔壁は合成樹脂や不織
布、紙等で作られる。紙の場合は水で膨潤しないような
耐水性の材料を使用するとさらに得られる製品の目的と
する性能が高くなる。また隔壁の高さは任意であるが、
一般的には3〜10mm程度が実用的である。
本発明に用いる高吸水物質としてはベントナイト、ア
パタイト、セピオライト等の無機吸水物質、ポリアクリ
ルアミドおよびそのアクリロニトリル等との共重合体、
ポリアクリル酸並びにその水溶性塩およびその共重合
体、ポリビニールアルコールおよびその酢酸ビニールと
の共重合体、またはこれらの高分子をグラフトした澱粉
等のような有機吸水物質が挙げられる。これらの高吸水
物質は多量の水を吸取つてゲル化し膨潤する。この高吸
水物質は通常粉状や粒状で使用され、その粒度は0.01mm
〜10mmであるが、多くの場合1.5mm以下、特に150メツシ
ユ〜300メツシユである。本発明ではこのような粒度の
ものを使用しても厚い遮水マツトとなる。なお、各種の
高吸水物質の中でベントナイトが安価に入手でき、しか
も吸水性能が高く、本発明の遮水マツトが安価に提供で
きる。
透水性シートと隔壁等の接着の為の接着剤としては粘
着性があつて柔軟性に富んだものが良く、ポリビニール
エーテル、ポリイソブチレン、スチレンブタジエンラテ
ツクス、ブチルゴム、ポリウレタン、クロロプレン、ニ
トリルゴム等が挙げられる。
また接着剤の耐水性が劣つても遮水マツトとして使用
するまで高吸水物質をマツト内に保持できれば、使用後
は水で膨潤した高吸水物質の移動は隔壁により規制さ
れ、遮水マツトとして有効に作動できる。勿論、水不溶
性で耐水性の接着剤が最も好ましいのは当然である。
本発明の遮水マツトを製造するには、通水性のシート
の上に隔壁を接着し、これにに高吸水物質を充填する。
その充填度は、高吸水物質の種類によるが隔壁の高さの
8割程度から4割程度とするのが最も好ましい結果を生
む。その隔壁の上部を透水性シートで接着密閉する。
実施例1 1m3当り30gの目付けスパンボンド法によるポリエステ
ル不織布のシート(旭化成工業株式会社製商品名旭化成
スパンボンドE5030)の上に耐水性の紙製で一辺の長さ
が2mmの六角形、高さが5mmのハニカム状の隔壁をコニシ
株式会社製の酢酸ビニール系接着剤のボンドK−10にて
接着固定後、隔壁内にクニミネ工業株式会社製の粒度25
0メツシユのベントナイト(商品名クニゲルVI)を隔壁
の高さの8割程度迄充填し、その後に同じ接着剤を塗布
した前記と同じポリエステル不織布で密閉してマツト体
とした。このマツト体は厚みが5mm以上であつても撓み
性があり、マツトを巻くことができ、製品の搬送が簡単
であつた。それ故に法面等への施工も簡単であつた。こ
の透水マツトの透水性能の試験を次のように行つた。
浴槽の上に乾燥した砂を10cm程度敷いてその上を上記
で作製した遮水マツトで浴槽の縁まで覆い、50cm程度水
を満たした。そして浴槽内に人が入つて足でマツトを踏
んだ。その後ポンプで水を脱水し、マツトを剥がして砂
の濡れ具合を調べたが、砂は少しも濡れていなかつた。
マツト内では高吸水物質はマツト一杯に脹れていた。
比較のために隔壁を使用せずに直径1mm、長さ1.2mmに
造粒したベントナイトを密に敷き並べて上記と同じ接着
剤を不織布を使用して遮水シートを作り、同様な遮水試
験をした。しかし、このシートでは足で踏んだ部分の回
りの砂に水漏れが認められた。またこの比較試験に用い
た透水シートは薄いのにも拘らずベントナイト粒が密に
敷き並べられて接着剤で両面のシートと固定されている
ので撓み性が少なく小さく丸める事は艱難であつたし、
また施工も困難であつた。
実施例2 透水性シートを1m2当り31gの目付けのスパンボンド法
によるナイロン不織布(旭化成工業株式会社の商品名旭
化成スパンボンドN5031)に変えてベントナイトの充填
量を隔壁の5割程度の高さとした他は実施例1と同様の
条件で遮水マツトを作製した。このものの性能も実施例
1と同様であつた。
実施例3 1m2当り70gの目付けのスパンボンド法によるポリエス
テル不織布(旭化成工業株式会社の商品名旭化成スパン
ボンドE5070)を用い、高吸水物質の充填度を隔壁の9
割程度とした他は実施例1と同様にしてマツトを作製し
た。得られたマツトは少し撓み性が劣るが丸めることは
出来た。またその遮水性能は実施例1と同様に優れてい
た。
実施例4 透水性シートを1m2当り25gの目付けスパンボンド法に
よるポリエステル不織布(旭化成工業株式会社の商品名
旭化成スパンボンドE1025)に変えてベントナイトの充
填量を隔壁の5割程度の高さとした他は実施例1と同様
の条件で遮水マツトを作製した。このものの性質も実施
例1と同様であつた。製品マツトの撓み性は上記いづれ
の実施例よりも秀れていた。
(発明の効果) 本発明の透水マツトは透水性のシート間に隔壁を設け
て、その隔壁内に高吸水物質を充填したことにより、充
填物のシート間での保持力やマツトの撓み性を損わずに
マストの厚みを大きくすることが出来、従来の透水シー
トよりも信頼性の高い透水性能を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の遮水マツトの一実施例の横断面図であ
り、第2図はその製造過程の透水シートと隔壁の関係を
示す斜視図である。 図中の符号は次のとおりである。 1……透水性シート 2……隔壁 3……高吸水物質

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2層の通水性シートの間に任意
    の高さの隔壁が設けられているとともに、該隔壁内に高
    吸水物質が充填されていることを特徴とする遮水マツト
JP62257265A 1987-10-14 1987-10-14 遮水マット Expired - Lifetime JP2552307B2 (ja)

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