JPH108602A - 壁パネルの取付構造及び構法 - Google Patents

壁パネルの取付構造及び構法

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JPH108602A
JPH108602A JP29073496A JP29073496A JPH108602A JP H108602 A JPH108602 A JP H108602A JP 29073496 A JP29073496 A JP 29073496A JP 29073496 A JP29073496 A JP 29073496A JP H108602 A JPH108602 A JP H108602A
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和博 恩川
Atsunori Yoshida
篤訓 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定したシール性を確保し、部品点数及び施工
工数を削減し、更に壁パネルの角欠けを防止する。 【解決手段】壁パネル取付け金具3の壁パネル受け片3
bに壁パネル2の下端部を当接させると共に起立片3c
にOボルト5を介して壁パネル2の下端中央部を固定
し、躯体取付け片3aを躯体1に固定する。壁パネル取
付け金具12では、該金具12を予め躯体1に於ける壁パネ
ル2の幅方向中央に対応する位置に固定し、起立片12c
の溝13にOボルト5を挿通して固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用壁パネルの
取付構造及び構法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の壁パネルの取付構造の一例を図1
2、図13を用いて説明する。図12(a)は第1の従来例
としての挿入筋構法の基礎部を示す斜視図、図12(b)
は図12(a)の断面説明図である。図12(a),(b)
に示すように、基礎51に壁パネル52の高さ方向に埋設さ
れたアンカー鉄筋53に、基礎51の上部で壁パネル52の幅
方向に配置される流し筋54が溶接して固定される。
【0003】その後、基礎51の上部に流し筋54を覆うよ
うにモルタル56を充填して上面を均し、該モルタル56が
硬化した後に該モルタル56の上部に壁パネル52を載置す
ると共に、挿入筋55を隣接する壁パネル52の縦目地部52
aに挿入して該縦目地部52aにモルタルを充填して硬化
させることにより壁パネル52を固定した後、シーリング
材57によって壁パネル52とモルタル56と基礎51との三面
を同時にシーリングするようになっている。
【0004】図13(a)は第2の従来例としてのDR構
法の基礎部を示す斜視図、図13(b)は図13(a)の断
面説明図である。図13(a),(b)に示すように、基
礎51の内部に埋設されたアンカープレート61にピースア
ングル62が外付けされ、更にこのピースアングル62に定
規アングル63が固定される。
【0005】一方、壁パネル52の内部にはアンカー鋼棒
64が埋設され、該アンカー鋼棒64に係合してOボルト65
が取り付けられて壁パネル52から突出している。そし
て、壁パネル52の下端部を定規アングル63の水平片及び
モルタル68上に載置すると共に、該定規アングル63の起
立片にOボルト65に取り付けたイナズマプレート66を介
して挟持し、Oボルト65にナット67を締着して固定す
る。その後、基礎51の上面を覆うモルタル68を均し施工
し、バックアップ材を壁パネル52とモルタル68の間に詰
め、シーリング材69を壁パネル52とモルタル68の間に2
面接着でシーリング施工を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
第1、第2の従来例では、基礎51を施工する段階でアン
カー鉄筋53やアンカープレート61等の埋設工事が必要と
なり、更には流し筋54や挿入筋55、或いはピースアング
ル62や定規アングル63の設置工事が必要となり、部品点
数及び施工工数が増加してコストアップとなる。
【0007】また、壁パネル52の取付けに際してモルタ
ル56,68の充填作業及び硬化時間が必要なので作業に手
間がかかり、工期が長くなる。
【0008】また、従来例の場合には、シーリング材5
7,69を壁パネル52とモルタル56,68と基礎51の三面に
同時に接着してシーリングする必要があるため、シール
性の信頼性を確保するためには入念な施工が必要となり
手間がかかる。
【0009】更に、第2の従来例において、図13(a)
に示すように、壁パネル52の下部を全幅にわたって定規
アングル63で受けているため、地震等による躯体(基礎
51)の変形時に壁パネル52の角部がロッキングの支点と
なり壁パネル52の角欠けが起こり易い。
【0010】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、安定したシール性を確保する
と共に、部品点数及び施工工数を削減し、且つ壁パネル
の角欠けを防止し得る壁パネルの取付構造を提供せんと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、壁パネルの下端部を支
持する壁パネル受け片と、躯体に固定される躯体取付け
片とが水平方向に設けられ、前記壁パネル受け片及び前
記躯体取付け片に直交して接続され、壁パネルの幅方向
中央下端部を固定する起立片とを有する壁パネル取付け
金具により壁パネルを躯体に取り付けるように構成した
ことを特徴とする壁パネルの取付構造である。
【0012】また、前記壁パネル受け片の下部に、該壁
パネル受け片を前記躯体の上面よりも所定の高さ嵩上げ
する嵩上げ用リブを設ければ好ましい。
【0013】本発明は、上述の如く構成したので、壁パ
ネル取付け金具の壁パネル受け片に壁パネルの下端部を
当接すると共に、起立片に壁パネルの幅方向中央下端部
を固定し、躯体取付け片を躯体に固定することで、壁パ
ネルを躯体に取り付けることが出来、壁パネル取付け金
具が壁パネルを該壁パネルの幅方向中央で支持すること
によりロッキングの支点が壁パネルの幅方向の中央にな
り壁パネルの角欠けを防止することが出来る。
【0014】また、壁パネル受け片の下部に設けた嵩上
げ用リブによって、壁パネルを躯体から所定距離だけ離
隔し、躯体と壁パネルの下端及び躯体と壁パネル受け片
の下面との間にシーリング材を施して完全二面接着の二
重シールとすることにより防水の信頼性が向上する。
【0015】また本発明に係る構法は、起立片に一端が
該起立片の上端に開放する溝を形成した壁パネル取付け
金具を用い、該壁パネル取付け金具の躯体取付け片を躯
体上面に当接して固定手段により該壁パネルの取付け金
具を躯体に固定した後、壁パネル受け片に壁パネルの下
端面を載置すると共に起立片の溝に壁パネルの幅方向中
央下端部を固定して壁パネルを建て込むものである。
【0016】上記構法では、壁パネルを取り付ける躯体
が広い平面であるか狭い基礎であるかに関わらず、壁パ
ネルの建て込みに先立って壁パネル取付け金具を躯体に
固定しておき、この壁パネル取付け金具を利用して容易
に壁パネルを取り付けることが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図により本発明に係る壁パ
ネルの取付構造の一実施形態を具体的に説明し、合わせ
て構法について説明する。図1(a)は本発明に係る壁
パネルの取付構造を壁パネルの内面側から見た図、図1
(b)は図1(a)の平面説明図、図1(c)は図1
(a)の左側面図、図2は壁パネル取付け金具の第1の
構成例を示す斜視図、図3は第1の壁パネル取付け金具
の他の例を示す斜視図、図4は壁パネル取付け金具の第
2の構成例を示す斜視図、図5は壁パネル取付け金具の
第3の構成例を示す斜視図、図6は第3の壁パネル取付
け金具を用いた壁パネルの取付構造を説明する斜視図、
図7は第1の壁パネル取付け金具の他の例を示す斜視
図、図8は壁パネル取付け金具の第4の構成例を示す斜
視図、図9は第4の壁パネル取付け金具の他の例を示す
斜視図、図10は第1の壁パネル取付け金具の更に他の例
を示す斜視図、図11は第3の壁パネル取付け金具の他の
例を示す斜視図である。
【0018】図1(a)〜(c)において、本発明に係
る壁パネルの取付構造は、壁パネル2の幅方向中央下端
部に取り付けた壁パネル取付け金具3の躯体取付け片3
aが固定手段となるアンカーピン4により躯体1の上面
所定位置に固定され、壁パネル2の上端部が図示しない
支持手段により支持されるようになっている。
【0019】前記躯体1は、コンクリートの基礎やH型
鋼材等の鉄骨梁等で構成され、躯体1が鋼材の場合に
は、固定手段としてのアンカーピン4の代わりに溶接等
により躯体取付け片3aを躯体1に固定することでも良
い。
【0020】前記壁パネル取付け金具3は、図2に示す
ように、前述した躯体1に固定される躯体取付け片3a
と、壁パネル2の下端部を支持する壁パネル受け片3b
とが水平方向に設けられ、前記躯体取付け片3aと壁パ
ネル受け片3bに直交して起立し、壁パネル2を固定す
る起立片3cを有して一体的に構成されている。
【0021】起立片3cの所定位置には後述するOボル
ト5が嵌入される長穴3c1 が形成されている。また起立
片3cの一方側の面に壁パネル受け片3bが形成されて
おり、幅方向の両側は壁パネル受け片3bの形成方向と
は反対側に折り返された折り返し片3dが形成され、該
折り返し片3dに躯体取付け片3aが形成されている。
従って、起立片3cの壁パネル受け片3b方向の面を基
準としたとき、壁パネル受け片3bと躯体取付け片3a
は異なる方向に形成されている。尚、折り返し片3dは
補強片としての機能も有している。
【0022】また、壁パネル受け片3bは、躯体取付け
片3aよりも壁パネル2の高さ方向に所定寸法だけ段差
が設けてある。このため、壁パネル受け片3bの端部に
は嵩上げ用リブ3b1 が形成されている。そして壁パネル
2を躯体1に取り付ける際には、嵩上げ用リブ3b1の先
端と躯体取付け片3bが躯体1に当接することで、壁パ
ネル受け片3bは躯体1から予め設定された高さを保持
する。
【0023】上記構成により、壁パネル2に取り付けら
れた壁パネル取付け金具3を躯体1の上面に固定した
時、図1(c)に示すように、壁パネル2の下端面が所
定高さhだけ躯体1の上面から嵩上げされて取り付けら
れる。この高さhは、例えば、本実施形態では10mm程
度に設定されている。
【0024】上記第1の構成例である壁パネル取付け金
具3では躯体取付け片3aは起立片3cの幅方向の両側
から更に外側に突出した方向に形成されている。しか
し、この構成に限定するものではなく、図3に示すよう
に、躯体取付け片3aを起立片3cを中心として壁パネ
ル受け片3bの反対側になるように屈折させても良い。
この場合、壁パネル取付け金具3の幅方向の寸法を小さ
くすることが出来る。
【0025】一方、壁パネル2の内部には、幅方向に配
置されたアンカー鋼棒6が埋設されており、壁パネル2
の幅方向中央下端部には、該アンカー鋼棒6に嵌合して
係合し、壁パネル2の内側面から突出するOボルト5が
設けられている。
【0026】そして、壁パネル取付け金具3の壁パネル
受け片3b上に壁パネル2の下端面を当接すると共に、
壁パネル2から突出したOボルト5を壁パネル取付け金
具3の起立片3cの長穴3c1 に挿入し、該Oボルト5に
ナット7を螺合させて締着することで、壁パネル取付け
金具3を壁パネル2の幅方向中央下端部に固定する。こ
のとき、壁パネル取付け金具3の壁パネル受け片3bは
壁パネル2の下端面に隠れ、躯体取付け片3aは壁パネ
ル2の屋内側の面から露出した状態となる。
【0027】そして、壁パネル取付け金具3を取り付け
た壁パネル2を躯体1の上面所定位置に配置して壁パネ
ル取付け金具3の躯体取付け片3aを躯体1の上面に当
接し、アンカーピン4を打ち込んで固定することで壁パ
ネル取付け金具3を介して壁パネル2を躯体1に固定す
ることが出来る。
【0028】壁パネル2の上端部は図示しない支持手段
により支持されており、壁パネル2は躯体1に対してO
ボルト5を支持中心として躯体1の変形に対応して移動
可能に支持される。本実施形態では、壁パネル2の幅方
向中央下端部をロッキングの支点として構成したので、
前述の第2の従来例とは異なり、壁パネル2の角欠けの
発生を防止することが出来る。
【0029】また、躯体1の上面と壁パネル2の下端面
との間に設けた高さhの隙間はシーリング用であり、壁
パネル2の外側面に対応する位置には、コーキング材等
のシーリング材8が壁パネル2の下端面と躯体1の上面
との間の目地部に壁パネル2と躯体1との二面接着で形
成されると共に、壁パネル2の内側面に対応する位置に
は、ガスケット等のシーリング材9が壁パネル受け片3
bの下面と躯体1の上面との間に二面接着で形成される
ことでシーリングの安定性が確保され、更には、シーリ
ング材8,9による二重シールにより防水の信頼性が向
上する。
【0030】尚、シーリング材9は、壁パネル2に取り
付けられた壁パネル取付け金具3を躯体1に取り付ける
際に、予め躯体1と壁パネル受け片3bとの間に配置さ
れ、シーリング材8は、躯体1に壁パネル取付け金具3
を介して壁パネル2を固定した後に設けられる。
【0031】上記構成により、前述の各従来例のよう
に、モルタルを使用しないで施工出来るので、施工手間
及びモルタルの硬化時間を省略出来、工期を短縮するこ
とが出来る。
【0032】図4は、壁パネル取付け金具の第2の構成
例を示す図である。この壁パネル取付け金具11は、躯体
1に取り付けられる躯体取付け片11aと、壁パネル2を
受ける壁パネル受け片11bとが一枚の方形平板で構成さ
れ、長穴11c1を有する起立片11cが一枚板で構成される
躯体取付け片11a及び壁パネル受け片11bに直交して接
続されて起立して形成される。
【0033】そして、前述と同様に、壁パネル取付け金
具11の壁パネル受け片11bを壁パネル2の下端部に当接
させると共に、長穴11c1にOボルト5を挿入してナット
7を螺合して締着して固定した後、壁パネル取付け金具
11の躯体取付け片11aを躯体1に固定することで、前述
した壁パネル取付け金具3と同様に、壁パネル取付け金
具11を介して壁パネル2を躯体1に固定することが出
来、同様の効果を得ることが出来る。
【0034】上記の如く構成された壁パネル取付け金具
3、11は、何れも壁パネル2を躯体1に取り付けるに先
立って壁パネル2の下端部に取り付けておくものであ
る。このため、躯体取付け片3a、11aは、壁パネル受
け片3b、11bを壁パネル2の下端面に当接させたと
き、該端面を回避する位置に形成されている。
【0035】上記の如く躯体取付け片3a,11aが壁パ
ネル2の下端面を回避しているため、壁パネル取付け金
具3,11を取り付けた壁パネル2を建て込んで位置決め
した後、アンカーピン4或いは溶接等の手段によって躯
体取付け片3a,11aを躯体1に取り付けることが可能
である。
【0036】しかし、本発明に係る壁パネルの取付構造
では、上記の如く必ずしも壁パネル取付け金具を壁パネ
ル2に先付けしておく必要はなく、予め躯体に取り付け
た壁パネル取付け金具に壁パネル2を取り付けるように
するのが更に好ましい。
【0037】特に、壁パネル取付け金具3,11を壁パネ
ル2に先付けした場合、躯体取付け片3a,11aを躯体
1に固定する作業を行う際に作業スペースが手狭になっ
たり、アンカーピン4を打ち込む際の振動によってパネ
ル取付部位の強度の低下をきたし、ナットの増し締めを
行う必要が生じる虞がある。しかし、壁パネル取付け金
具を予め躯体1に取り付けておく場合には、作業スペー
スを確保することが可能であり、且つナットの増し締め
等を行う必要がない。
【0038】以下、躯体に予め壁パネル取付け金具を取
り付けておき、この壁パネル取付け金具に壁パネル2を
取り付けるようにした例について説明する。
【0039】図5は壁パネル取付け金具の第3の構成例
を示す図である。この壁パネル取付け金具12は、躯体1
に取り付けられる躯体取付け片12aと壁パネル2を受け
る壁パネル受け片12bとが並列して形成されており、こ
れら各片12a、12bに対して直交する方向に起立片12c
が形成されている。また壁パネル受け片12bは嵩上げ用
リブ12b1によって躯体1の上面から約10mm嵩上げし得る
ように構成されている。
【0040】起立片12cの幅方向両側には補強リブとし
ての機能を有する折り返し片12dが形成されている。ま
た壁パネル取付け金具12を構成する材料の板厚が薄い場
合、起立片12cと躯体取付け片12a或いは壁パネル受け
片12bとの接続部分の曲げ強度が不足する虞があるた
め、各片の間に補強リブ12eを形成することが好まし
い。しかし、材料の板厚が充分に厚く、高い曲げ剛性を
有する場合には前記補強リブ12eは不要である。
【0041】起立片12cの幅方向の略中央には上端側か
ら所定深さを持ったU字形の溝13が形成されている。こ
の溝13は、前述した長穴3c1と同様に壁パネル2に取り
付けたOボルト5を挿通するものであり、該Oボルト5
に螺合させたナット7によって該ナット7と壁パネル2
とによって挟まれて固定するものである。
【0042】次に、上記の如く構成された壁パネル取付
け金具12を用いて躯体1に壁パネル2を取り付ける手順
について図6により説明する。
【0043】先ず、壁パネル取付け金具12を取り付ける
べき壁パネル2の幅方向の略中央に対応する位置に配置
し、躯体取付け片12aにアンカーピン4を打ち込むこと
で或いは溶接等の手段により躯体1に固定する。その
後、壁パネル2を所定位置に建て込み、該壁パネル2の
下部を壁パネル取付け金具12に固定する。
【0044】壁パネル2のアンカー棒鋼6には予めOボ
ルト5が装着されている。そして壁パネル2の下端を壁
パネル取付け金具12の壁パネル受け片12bに載置し、同
時にOボルト5を起立片12cに形成した溝13に挿通す
る。前記Oボルト5にナット7を締結することで、壁パ
ネル2を壁パネル取付け金具12に取り付けることが可能
である。
【0045】本例の壁パネル取付け金具12では、壁パネ
ル2を躯体1に取り付けるに際し予め躯体1に固定して
おくこととなる。このため、壁パネル取付け金具12を躯
体1に取り付ける際に、壁パネル2に邪魔されることな
くアンカーピン4の打ち込み作業或いはコンクリートビ
スによる固定作業等を行うことが可能であり、該金具12
を躯体1に対し安定した取付強度で固定することが可能
である。
【0046】前述したように、壁パネル取付け金具3で
は、該金具3を予め壁パネル2に取り付けた後、壁パネ
ル2を躯体1の所定位置に移動させた状態で躯体取付け
片3aにアンカーピン4を打ち込むこととなるため、壁
パネル2の面が接近して作業がし難いことがある。また
図6に示すように壁パネル2の下部に躯体1として厚さ
が小さい立ち上がりが設けてある場合、躯体取付け片3
aが躯体1の上面に位置しないため、取り付けることが
出来ないが、壁パネル取付け金具12では取り付けが可能
である。
【0047】尚、壁パネル取付け金具3であっても、図
7に示すように、起立片3cに形成された長穴3c1に代
えて溝13を形成することで、該金具3を予め躯体1に固
定した後、壁パネル2の建て込みを行うことが可能であ
る。
【0048】次に、図8により壁パネル取付け金具の第
4の構成例について説明する。壁パネル取付け金具14
は、壁パネル受け片14bの幅方向両側に形成された嵩上
げリブ14b1を介して躯体取付け片14aが形成されてお
り、壁パネル受け片14bから起立片14cが起立してい
る。また起立片14cには壁パネル2に取り付けたOボル
ト5を挿通するために、幅方向略中央であって上端から
所定深さを持った溝15が形成されている。
【0049】上記壁パネル取付け金具14に於いて、躯体
取付け片14aは一方側の端部が壁パネル受け片14bの先
端部と同一部に配置され、他端が起立片14cに於ける壁
パネル受け片14bの反対側に突出して配置されることで
突出片14a1が形成されている。従って、壁パネル取付け
金具14を躯体1に固定するに際し、起立片14cを挟んで
壁パネル受け片14b側、或いはその反対側の何れの部位
であってもアンカーピン4を打ち込むことが可能とな
り、該金具14を躯体1に固定する際のアンカーピン4の
打ち込み位置の自由度が高くなる。
【0050】上記の如く構成された壁パネル取付け金具
14を用いて壁パネル2を躯体1に取り付ける際の手順
は、前述した壁パネル取付け金具12を用いた場合と同様
である。
【0051】本例に係る壁パネル取付け金具14を躯体1
に固定する際に、アンカーピン4の打ち込み位置が起立
片14cの壁パネル受け片14b側である場合、図9に示す
ように、突出片14a1を切断しておくことが好ましい。ま
た壁パネル14を構成する材料の厚さが薄い場合には、壁
パネル受け片14bと起立片14cとの接続部に補強用リブ
14eを形成することが好ましい。
【0052】上記した各壁パネル取付け金具に於いて、
壁パネル取付け金具3,11は主として躯体1が床スラブ
のように平坦な部位に用いて効果的であり、壁パネル取
付け金具12は躯体1が基礎コンクリート或いは基礎梁の
ように立ち上がった部位に用いて効果的であり、壁パネ
ル取付け金具14が躯体1が平坦な部位或いは立ち上がっ
た部位の何れの部位に用いても効果的である。
【0053】また上記各壁パネル取付け金具は鋼板をプ
レス成形して構成することが可能である。このため、部
品点数を低減させることが出来、且つ製造工程がプレス
ラインのみとなって有利である。
【0054】また上記壁パネル取付け金具3,12では壁
パネル受け片3b,12bの自由端側に嵩上げリブ3b1,
12b1を形成しているが、この嵩上げリブ3b1,12b1は必
須のものではなく、図10,図11に示すように、壁パネル
受け片3b,12bを片持ち梁状に形成しても良い。
【0055】
【発明の効果】本発明の壁パネル取付構造は、上述の如
き構成と作用とを有するので、前述の従来例のようにア
ンカー鉄筋や流し筋や挿入筋、或いはアンカープレート
やピースアングルや定規アングル等を設置する工事が不
要となり、部品点数が低減すると共に、施工手間が軽減
され、更にはモルタルの充填作業が不要となるため施工
手間が軽減されると共に、モルタルの硬化時間を省略し
て工期を短縮することが出来る。
【0056】また、シールを完全二面接着で且つ二重シ
ールとすることにより、防水の信頼性が向上する。
【0057】また、地震等によって躯体が変形した時、
壁パネルの幅方向中央部がロッキングの支点となり壁パ
ネルの角欠けを防止出来る。
【0058】また本発明の構法では、起立片に一端が該
起立片の上端に開放する溝を形成した壁パネル取付け金
具を用いることによって、該金具を予め躯体に固定した
後、固定された壁パネル取付け金具の壁パネル受け片に
壁パネルの下端面を載置して建て込むことが出来る。こ
のため、壁パネル取付け金具を躯体に固定する作業、及
び固定された壁パネル取付け金具に壁パネルを取り付け
る作業を容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る壁パネルの取付構造を壁
パネルの内面側から見た図、(b)は(a)の平面説明
図、(c)は(a)の左側面図である。
【図2】壁パネル取付け金具の第1の構成を示す斜視図
である。
【図3】第1の壁パネル取付け金具の他の例を示す斜視
図である。
【図4】壁パネル取付け金具の第2の構成例を示す斜視
図である。
【図5】壁パネル取付け金具の第3の構成例を示す斜視
図である。
【図6】第3の壁パネル取付け金具を用いた壁パネルの
取付構造を説明する斜視図である。
【図7】第1の壁パネル取付け金具の他の例を示す斜視
図である。
【図8】壁パネル取付け金具の第4の構成例を示す斜視
図である。
【図9】第4の壁パネル取付け金具の他の例を示す斜視
図である。
【図10】第1の壁パネル取付け金具の更に他の例を示す
斜視図である。
【図11】第3の壁パネル取付け金具の他の例を示す斜視
図である。
【図12】第1の従来例を示す図である。
【図13】第2の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1…躯体 2…壁パネル 3,11,12,14…壁パネル取付け金具 3a,11a,12a,14a…躯体取付け片 3b,11b,12b,14b…壁パネル受け片 3b1 ,12b1,14b1…嵩上げ用リブ 3c,11c,12c,14c…起立片 3c1 ,11c1…長穴 3d,12d…補強用リブ 4…アンカーピン 5…Oボルト 6…アンカー鋼棒 7…ナット 8,9…シーリング材 13,15…溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルの下端部を支持する壁パネル受
    け片と、躯体に固定される躯体取付け片とが水平方向に
    設けられ、前記壁パネル受け片及び前記躯体取付け片に
    直交して接続され、壁パネルの幅方向中央下端部を固定
    する起立片とを有する壁パネル取付け金具により壁パネ
    ルを躯体に取り付けるように構成したことを特徴とする
    壁パネルの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記壁パネル受け片の下部に、該壁パネ
    ル受け片を前記躯体の上面よりも所定の高さ嵩上げする
    嵩上げ用リブを設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の壁パネルの取付構造。
  3. 【請求項3】 起立片に一端が該起立片の上端に開放す
    る溝を形成した壁パネル取付け金具を用い、該壁パネル
    取付け金具の躯体取付け片を躯体上面に当接して固定手
    段により該壁パネルの取付け金具を躯体に固定した後、
    壁パネル受け片に壁パネルの下端面を載置すると共に起
    立片の溝に壁パネルの幅方向中央下端部を固定して壁パ
    ネルを建て込むことを特徴とする構法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102338A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 大和ハウス工業株式会社 外壁パネルの固定構造

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