JPH108337A - エアージェットルーム緯糸用マルチフィラメント糸条 - Google Patents
エアージェットルーム緯糸用マルチフィラメント糸条Info
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- JPH108337A JPH108337A JP16399096A JP16399096A JPH108337A JP H108337 A JPH108337 A JP H108337A JP 16399096 A JP16399096 A JP 16399096A JP 16399096 A JP16399096 A JP 16399096A JP H108337 A JPH108337 A JP H108337A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定した緯入れが可能で、高品質の織物を得
ることができる、エアージェットルーム緯糸用のマルチ
フィラメント糸条を提供する。 【解決手段】 リヨセル繊維マルチフィラメント糸条で
あって、該糸条の単糸バラケ長さ（Ｌ）が１０ｍｍ〜６
０ｍｍであるエアージェットルーム緯糸用のマルチフィ
ラメント糸条。
ることができる、エアージェットルーム緯糸用のマルチ
フィラメント糸条を提供する。 【解決手段】 リヨセル繊維マルチフィラメント糸条で
あって、該糸条の単糸バラケ長さ（Ｌ）が１０ｍｍ〜６
０ｍｍであるエアージェットルーム緯糸用のマルチフィ
ラメント糸条。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアージェットル
ーム用緯糸に関する。
ーム用緯糸に関する。
【０００２】
【従来の技術】リヨセル繊維は、高い引張強度等の特性
から各種用途に展開されており、紡績糸が先行開発さ
れ、近年、マルチフィラメント糸条が開発されている。
かかるセルロース繊維はエアージェットルームによる製
織が主流であるが、紡績糸の場合は製織性や織物品位面
で特に問題は無いが、マルチフィラメント糸条において
は製織性や織物品位面に問題が多く、工業ベースでの展
開が遅れている。
から各種用途に展開されており、紡績糸が先行開発さ
れ、近年、マルチフィラメント糸条が開発されている。
かかるセルロース繊維はエアージェットルームによる製
織が主流であるが、紡績糸の場合は製織性や織物品位面
で特に問題は無いが、マルチフィラメント糸条において
は製織性や織物品位面に問題が多く、工業ベースでの展
開が遅れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エアージェ
ットルームで高い稼動率を得て、かつ緯糸搬送に必要な
空気量を極限まで少なくして製織コストを低減し、更に
は柔らかくて風合いが良好で高品質な織物を得ることが
できるエアージェットルーム緯糸用のリヨセル繊維マル
チフィラメント糸条を提供することを目的とする。
ットルームで高い稼動率を得て、かつ緯糸搬送に必要な
空気量を極限まで少なくして製織コストを低減し、更に
は柔らかくて風合いが良好で高品質な織物を得ることが
できるエアージェットルーム緯糸用のリヨセル繊維マル
チフィラメント糸条を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記問題
点を解決するため、リヨセル繊維マルチフィラメント糸
条をエアージェットルームの緯糸として用いる研究の過
程で、緯糸飛走不良の原因追求、織物緯欠点の発生メカ
ニズムの追求を徹底して行い、これら問題の抜本的解決
を狙う綿密な実験を繰り返し行うことによって、エアー
ジェットルーム用緯糸として理想的なリヨセル繊維マル
チフィラメントの緯糸特性領域が存在すること、更に、
この緯糸特性が織物の風合い及び品質と密接に関連して
いることを見い出し、本発明をなすに至った。
点を解決するため、リヨセル繊維マルチフィラメント糸
条をエアージェットルームの緯糸として用いる研究の過
程で、緯糸飛走不良の原因追求、織物緯欠点の発生メカ
ニズムの追求を徹底して行い、これら問題の抜本的解決
を狙う綿密な実験を繰り返し行うことによって、エアー
ジェットルーム用緯糸として理想的なリヨセル繊維マル
チフィラメントの緯糸特性領域が存在すること、更に、
この緯糸特性が織物の風合い及び品質と密接に関連して
いることを見い出し、本発明をなすに至った。
【０００５】即ち、本発明は、リヨセル繊維マルチフィ
ラメント糸条であって、該糸条の単糸ばらけ長さ（Ｌ）
がＬ＝１０ｍｍ〜６０ｍｍの範囲内にあることを特徴と
するエアージェットルーム緯糸用マルチフィラメント糸
条に関するものである。以下、本発明を詳細に説明す
る。本発明において、リヨセル繊維とは、有機溶媒と水
の混合溶剤にセルロースを溶解させてセルロース溶液と
なし、この溶液を紡糸液として湿式紡糸あるいは乾式紡
糸することによって得られるセルロース繊維を言う。つ
まり、有機溶媒紡糸で得られたセルロース繊維であっ
て、セルロース誘導体の形を経由するものではない。
ラメント糸条であって、該糸条の単糸ばらけ長さ（Ｌ）
がＬ＝１０ｍｍ〜６０ｍｍの範囲内にあることを特徴と
するエアージェットルーム緯糸用マルチフィラメント糸
条に関するものである。以下、本発明を詳細に説明す
る。本発明において、リヨセル繊維とは、有機溶媒と水
の混合溶剤にセルロースを溶解させてセルロース溶液と
なし、この溶液を紡糸液として湿式紡糸あるいは乾式紡
糸することによって得られるセルロース繊維を言う。つ
まり、有機溶媒紡糸で得られたセルロース繊維であっ
て、セルロース誘導体の形を経由するものではない。
【０００６】例えば、特公昭６０−２８８４８号公報に
記載されているように、基本的に有機溶媒に溶解された
セルロースと水等の非溶媒を含む溶液を空気中又は非沈
殿性媒体中に紡糸し、その際、紡糸口金から出た繊維形
成溶液を送り出す速度より速い速度で引っ張って、３倍
以上の延伸倍率で延伸した後に非溶液で処理することに
よって得られる。
記載されているように、基本的に有機溶媒に溶解された
セルロースと水等の非溶媒を含む溶液を空気中又は非沈
殿性媒体中に紡糸し、その際、紡糸口金から出た繊維形
成溶液を送り出す速度より速い速度で引っ張って、３倍
以上の延伸倍率で延伸した後に非溶液で処理することに
よって得られる。
【０００７】有機溶媒は公知の溶媒であっても良く、例
えば、特公昭６０−２８８４８号公報に開示されている
下記アミンオキシド類であっても差し支えなく、又別種
の溶媒であってもよい。有機溶媒として使用するアミン
オキシド類には、例えば、第３級アミン−オキシド、例
えば、トリメチルアミンの、トリエチルアミンの、トリ
プロピルアミンの、モノメチルジエチルアミンの、ジメ
チルモノエチルアミンの、モノメチルジプロアミンのオ
キシド；Ｎ−ジメチル−、Ｎ−ジエチル−、Ｎ−ジプロ
ピルシクロヘキシルアミンのオキシド；ピリジンのオキ
シド；Ｎ−メチルモルホリンＮ−オキシド等の環状モノ
（Ｎ−メチルアミン−Ｎ−オキシド）などが挙げられ
る。なかでも、Ｎ−メチルモルホリンＮ−オキシドの使
用が好ましい。
えば、特公昭６０−２８８４８号公報に開示されている
下記アミンオキシド類であっても差し支えなく、又別種
の溶媒であってもよい。有機溶媒として使用するアミン
オキシド類には、例えば、第３級アミン−オキシド、例
えば、トリメチルアミンの、トリエチルアミンの、トリ
プロピルアミンの、モノメチルジエチルアミンの、ジメ
チルモノエチルアミンの、モノメチルジプロアミンのオ
キシド；Ｎ−ジメチル−、Ｎ−ジエチル−、Ｎ−ジプロ
ピルシクロヘキシルアミンのオキシド；ピリジンのオキ
シド；Ｎ−メチルモルホリンＮ−オキシド等の環状モノ
（Ｎ−メチルアミン−Ｎ−オキシド）などが挙げられ
る。なかでも、Ｎ−メチルモルホリンＮ−オキシドの使
用が好ましい。
【０００８】本発明において、リヨセル繊維マルチフィ
ラメント糸条は、乾燥時の破断強度が３〜５ｇ／ｄ、乾
燥時の破断伸度が５〜１０％が好ましいが、特に好まし
くは乾燥時の破断強度が２．８〜４ｇ／ｄ、乾燥時の破
断伸度が１３〜２０％であり、かつ該糸の強伸度曲線
が、伸度５％時の強度が０．２〜１．０ｇ／ｄを、伸度
１０％時の強度が０．４〜２．５ｇ／ｄの領域を通るも
のがよい。
ラメント糸条は、乾燥時の破断強度が３〜５ｇ／ｄ、乾
燥時の破断伸度が５〜１０％が好ましいが、特に好まし
くは乾燥時の破断強度が２．８〜４ｇ／ｄ、乾燥時の破
断伸度が１３〜２０％であり、かつ該糸の強伸度曲線
が、伸度５％時の強度が０．２〜１．０ｇ／ｄを、伸度
１０％時の強度が０．４〜２．５ｇ／ｄの領域を通るも
のがよい。
【０００９】本発明の特徴は、かかるリヨセル繊維マル
チフィラメント糸条の単糸バラケ長さ（Ｌ）がＬ＝１０
ｍｍ〜６０ｍｍ、好ましくはＬ＝２５ｍｍ〜５０ｍｍの
ものをエアージェットルームの緯糸として用いることに
あり、この単糸バラケ長さが１０ｍｍ未満では、緯糸の
搬送力が極端に低下するため、噴射空気圧力を高くする
必要が生じ空気量が増大する。また、糸条の柔軟性が損
なわれることで、緯糸ユルミ等の織物緯欠点が増加する
とともに、出来上がった織物の風合いも硬くなる。
チフィラメント糸条の単糸バラケ長さ（Ｌ）がＬ＝１０
ｍｍ〜６０ｍｍ、好ましくはＬ＝２５ｍｍ〜５０ｍｍの
ものをエアージェットルームの緯糸として用いることに
あり、この単糸バラケ長さが１０ｍｍ未満では、緯糸の
搬送力が極端に低下するため、噴射空気圧力を高くする
必要が生じ空気量が増大する。また、糸条の柔軟性が損
なわれることで、緯糸ユルミ等の織物緯欠点が増加する
とともに、出来上がった織物の風合いも硬くなる。
【００１０】一方、６０ｍｍを超えると空気量は少なく
なるものの、極端に単糸がバラケ易くなり緯節等の織物
欠点が多発し織物品質を低下させると共に、バラケた単
糸は正常な緯糸搬送がされず織機を停止させてしまうこ
とで、織機稼動率が著しく低下する。本発明で言う単糸
バラケ長さ（Ｌ）は、図３に示すような方法で測定す
る。即ち、一本のリヨセル繊維マルチフィラメント糸４
を５０ｃｍの長さにとり、この上端を固定し、下端に
０.５ｇ／ｄの荷重５を吊す。次に、荷重によって緊張
されたリヨセル繊維マルチフィラメント糸４の上端より
２５ｃｍの長さのところを、ハサミ６で切断する。切断
されたリヨセル繊維マルチフィラメント糸４の両端部の
単糸のバラケた長さ（Ｌ）を測定し、その長さを単糸バ
ラケ長さ（Ｌ）として表す。その場合、切断されたリヨ
セル繊維マルチフィラメント糸は、糸先端において単糸
がバラケて枝分かれした状態となるが、各単糸の枝分か
れの開始点が必ずしも同じでないため、最も長く枝分か
れしている単糸の枝分かれ開始点から切断された先端ま
での長さを測定する。尚、測定数は２０本以上とし、そ
の平均値で表す。
なるものの、極端に単糸がバラケ易くなり緯節等の織物
欠点が多発し織物品質を低下させると共に、バラケた単
糸は正常な緯糸搬送がされず織機を停止させてしまうこ
とで、織機稼動率が著しく低下する。本発明で言う単糸
バラケ長さ（Ｌ）は、図３に示すような方法で測定す
る。即ち、一本のリヨセル繊維マルチフィラメント糸４
を５０ｃｍの長さにとり、この上端を固定し、下端に
０.５ｇ／ｄの荷重５を吊す。次に、荷重によって緊張
されたリヨセル繊維マルチフィラメント糸４の上端より
２５ｃｍの長さのところを、ハサミ６で切断する。切断
されたリヨセル繊維マルチフィラメント糸４の両端部の
単糸のバラケた長さ（Ｌ）を測定し、その長さを単糸バ
ラケ長さ（Ｌ）として表す。その場合、切断されたリヨ
セル繊維マルチフィラメント糸は、糸先端において単糸
がバラケて枝分かれした状態となるが、各単糸の枝分か
れの開始点が必ずしも同じでないため、最も長く枝分か
れしている単糸の枝分かれ開始点から切断された先端ま
での長さを測定する。尚、測定数は２０本以上とし、そ
の平均値で表す。
【００１１】単糸バラケ長さ（Ｌ）を調整する方法とし
て、例えば、原糸油剤や追油による油剤の付着量を調整
したり、インターレースによってエアー交絡を付与する
方法あるいは両者を組み合わせる方法があり、油剤の付
着量が少ないほど、エアー交絡数が少ないほど単糸バラ
ケ長さ（Ｌ）は大きくなる。好ましい油剤の付着量は
０．５〜２重量％程度、エアー交絡数は１０〜３０ケ／
ｍ程度がよい。但し、インターレースによるエアー交絡
付与はイラツキ欠点等の織物品位を損なう可能性がある
ため、エアー交絡数は充分な検討が必要である。油剤の
種類については特に限定されず、通常は、鉱物油、脂肪
酸エステル、ノニオン系の界面活性剤等を主成分とする
油剤が用いられる。
て、例えば、原糸油剤や追油による油剤の付着量を調整
したり、インターレースによってエアー交絡を付与する
方法あるいは両者を組み合わせる方法があり、油剤の付
着量が少ないほど、エアー交絡数が少ないほど単糸バラ
ケ長さ（Ｌ）は大きくなる。好ましい油剤の付着量は
０．５〜２重量％程度、エアー交絡数は１０〜３０ケ／
ｍ程度がよい。但し、インターレースによるエアー交絡
付与はイラツキ欠点等の織物品位を損なう可能性がある
ため、エアー交絡数は充分な検討が必要である。油剤の
種類については特に限定されず、通常は、鉱物油、脂肪
酸エステル、ノニオン系の界面活性剤等を主成分とする
油剤が用いられる。
【００１２】また、構成単糸繊度によっても単糸バラケ
長さ（Ｌ）を調整することが可能であり、該マルチフィ
ラメントの場合、単糸繊度が小さいほど単糸バラケ長さ
（Ｌ）は大きくなる。但し、その際の単糸繊度は０.５
デニ−ル以上１.５デニ−ル以下が好ましく、単糸繊度
が０.５デニール未満では、単糸強力が弱く緯入れ時に
単糸切断が発生したり、織機稼動率、織物品質を低下さ
せることがあり、また、単糸繊度が１.５デニールを超
えると糸条の柔軟性が損なわれ、緯入れ時の必要空気量
が増加すると共に出来上がった織物の風合いが硬くなる
傾向にある。当然のことながら上記の単糸繊度範囲内で
あっても、単糸バラケ長さ（Ｌ）は１０ｍｍ〜６０ｍｍ
を満足しなくてはならない。なお、マルチフィラメント
の合計繊度は特に限定されないが、通常、５０〜２００
デニールのものが用いられる。
長さ（Ｌ）を調整することが可能であり、該マルチフィ
ラメントの場合、単糸繊度が小さいほど単糸バラケ長さ
（Ｌ）は大きくなる。但し、その際の単糸繊度は０.５
デニ−ル以上１.５デニ−ル以下が好ましく、単糸繊度
が０.５デニール未満では、単糸強力が弱く緯入れ時に
単糸切断が発生したり、織機稼動率、織物品質を低下さ
せることがあり、また、単糸繊度が１.５デニールを超
えると糸条の柔軟性が損なわれ、緯入れ時の必要空気量
が増加すると共に出来上がった織物の風合いが硬くなる
傾向にある。当然のことながら上記の単糸繊度範囲内で
あっても、単糸バラケ長さ（Ｌ）は１０ｍｍ〜６０ｍｍ
を満足しなくてはならない。なお、マルチフィラメント
の合計繊度は特に限定されないが、通常、５０〜２００
デニールのものが用いられる。
【００１３】かかるリヨセル繊維マルチフィラメント糸
条を緯糸として用いる際のパッケージ形態は、パーンよ
りチーズあるいはコーンの形態がより好ましく、巻量も
２〜４ｋｇ程度がよい。一方、本発明において、経糸に
ついては、従来公知の綿等の天然繊維、キュプラ等の再
生セルロース系繊維、アセテート、ポリエステル等の合
成繊維等特に限定されないが、特に、リヨセル繊維マル
チフィラメント糸条を経糸に用いる場合は、抱合毛羽長
が２０ｍｍ以下の糊付け糸条を用いることが望ましい。
かかる糊付け糸条を得るにはスクイズローラー方式を用
いることにより可能であるが、ローラータッチ方式を用
いる場合はインターレースによりエア交絡を付与した糸
条に糊付けしたものが望ましい。
条を緯糸として用いる際のパッケージ形態は、パーンよ
りチーズあるいはコーンの形態がより好ましく、巻量も
２〜４ｋｇ程度がよい。一方、本発明において、経糸に
ついては、従来公知の綿等の天然繊維、キュプラ等の再
生セルロース系繊維、アセテート、ポリエステル等の合
成繊維等特に限定されないが、特に、リヨセル繊維マル
チフィラメント糸条を経糸に用いる場合は、抱合毛羽長
が２０ｍｍ以下の糊付け糸条を用いることが望ましい。
かかる糊付け糸条を得るにはスクイズローラー方式を用
いることにより可能であるが、ローラータッチ方式を用
いる場合はインターレースによりエア交絡を付与した糸
条に糊付けしたものが望ましい。
【００１４】本発明において、エアージェットルーム
は、図１に示す導糸孔を有する変形筬１を用い、この変
形筬１を図２に示すように、主ノズル２、及び補助ノズ
ル３と組み合わせて緯入れするエアージェットルームが
好ましく、又、緯糸貯留方式はＳＤＰ方式（ステーショ
ナリードラムプーリングシステム；面接触タイプ）より
もＦＤＰ方式（フリードラムプーリングシステム；線接
触タイプ）が好ましく、織機回転数は５００〜８００ｒ
ｐｍ、エアー圧はメインノズルが１．５〜２．５ｋｇ／
ｃｍ2、サブノズルが３〜５ｋｇ／ｃｍ2が好ましく、
又、メインノズルは５０〜９０ｍｍ長の加速管付き、サ
ブノズルの孔径は１．４〜１．５ｍｍφ、サブノズルの
ピッチは７０〜９０ｍｍ、ストレッチノズルの利用、緯
糸到達タイミングは２１０〜２３０度が好ましい。
は、図１に示す導糸孔を有する変形筬１を用い、この変
形筬１を図２に示すように、主ノズル２、及び補助ノズ
ル３と組み合わせて緯入れするエアージェットルームが
好ましく、又、緯糸貯留方式はＳＤＰ方式（ステーショ
ナリードラムプーリングシステム；面接触タイプ）より
もＦＤＰ方式（フリードラムプーリングシステム；線接
触タイプ）が好ましく、織機回転数は５００〜８００ｒ
ｐｍ、エアー圧はメインノズルが１．５〜２．５ｋｇ／
ｃｍ2、サブノズルが３〜５ｋｇ／ｃｍ2が好ましく、
又、メインノズルは５０〜９０ｍｍ長の加速管付き、サ
ブノズルの孔径は１．４〜１．５ｍｍφ、サブノズルの
ピッチは７０〜９０ｍｍ、ストレッチノズルの利用、緯
糸到達タイミングは２１０〜２３０度が好ましい。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、実施例をもって、本発明を
具体的に説明する。なお、本実施例で用いた評価方法は
以下の通りである。 （１）強伸度 ＪＩＳ−Ｌ−１０１３に準拠 （２）製織性等 試験糸を緯糸に用いて、津田駒エアージェットルームＺ
Ａ１０３（変形筬、補助ノズル併用）にて、製織性、織
物品質および風合いの評価を行った。製織条件は下記の
通りである。 経糸：試験糸をスクイズローラー方式で糊付けし、その
抱合毛羽長は１０ｍｍのものを用いた。 経糸密度：５０．３本／ｃｍ 通し幅 ：１３５ｃｍ 緯糸密度：３３．１本／ｃｍ 緯糸貯留方式：ＦＤＰ方式 織機回転数：６００ｒｐｍ エアー圧：メインノズルが２．０ｋｇ／ｃｍ2、サブノ
ズルが４ｋｇ／ｃｍ メインノズル：９０ｍｍ長の加速管付き サブノズルの孔径：１．５ｍｍφ サブノズルのピッチ：７５ｍｍ ストレッチノズル：利用 緯糸到達タイミング：２２０度 使用空気量 ＪＩＳ規格に基づいた浮子式空気量測定機（測定範囲８
〜５０Ｎｍ3 ）を使用し測定した。
具体的に説明する。なお、本実施例で用いた評価方法は
以下の通りである。 （１）強伸度 ＪＩＳ−Ｌ−１０１３に準拠 （２）製織性等 試験糸を緯糸に用いて、津田駒エアージェットルームＺ
Ａ１０３（変形筬、補助ノズル併用）にて、製織性、織
物品質および風合いの評価を行った。製織条件は下記の
通りである。 経糸：試験糸をスクイズローラー方式で糊付けし、その
抱合毛羽長は１０ｍｍのものを用いた。 経糸密度：５０．３本／ｃｍ 通し幅 ：１３５ｃｍ 緯糸密度：３３．１本／ｃｍ 緯糸貯留方式：ＦＤＰ方式 織機回転数：６００ｒｐｍ エアー圧：メインノズルが２．０ｋｇ／ｃｍ2、サブノ
ズルが４ｋｇ／ｃｍ メインノズル：９０ｍｍ長の加速管付き サブノズルの孔径：１．５ｍｍφ サブノズルのピッチ：７５ｍｍ ストレッチノズル：利用 緯糸到達タイミング：２２０度 使用空気量 ＪＩＳ規格に基づいた浮子式空気量測定機（測定範囲８
〜５０Ｎｍ3 ）を使用し測定した。
【００１６】尚、１６Ｎｍ3以下＝○、１７〜２４Ｎｍ3
＝△、２５Ｎｍ3以上＝×とする。 緯糸因停台率 織機３台を用い、２４時間×１０日間製織し、この時の
緯糸因停台（先端モツレ、出不足等）を１台、１日当り
に換算したもの。尚、５回以下＝○、６〜１５回＝△、
１６回以上＝×とした。。
＝△、２５Ｎｍ3以上＝×とする。 緯糸因停台率 織機３台を用い、２４時間×１０日間製織し、この時の
緯糸因停台（先端モツレ、出不足等）を１台、１日当り
に換算したもの。尚、５回以下＝○、６〜１５回＝△、
１６回以上＝×とした。。
【００１７】織物緯欠点 製織した生機を１０００ｍ検反し、緯欠点の長さ０.５
ｃｍ以上の緯節や緯ユルミ欠点箇所及び織段箇所を数
え、これを５０ｍ当りに換算したもの。尚、５個以下＝
○、６〜１０個＝△、１１個以上＝×とした。 織物風合い 常法により精練仕上げ加工を行った織物の風合いを手触
りで官能評価し、１級＝柔らかい、２級＝やや柔らか
い、３級＝普通、４級＝やや硬い、５級=硬いの５段階
の評価基準に基き、５人でランク付けして、その平均値
で表した。尚、２．５級以下＝○、２．６〜４級＝△、
４．１級以上＝×とした。
ｃｍ以上の緯節や緯ユルミ欠点箇所及び織段箇所を数
え、これを５０ｍ当りに換算したもの。尚、５個以下＝
○、６〜１０個＝△、１１個以上＝×とした。 織物風合い 常法により精練仕上げ加工を行った織物の風合いを手触
りで官能評価し、１級＝柔らかい、２級＝やや柔らか
い、３級＝普通、４級＝やや硬い、５級=硬いの５段階
の評価基準に基き、５人でランク付けして、その平均値
で表した。尚、２．５級以下＝○、２．６〜４級＝△、
４．１級以上＝×とした。
【００１８】又、用いた試験糸の製造方法は、下記製造
例の通り。
例の通り。
【００１９】
【製造例】（リヨセル繊維の製造） 特公昭６０−２８８４８号公報に記載されている製造方
法に従い、パルプとＮ−メチルモルホリンＮ−オキシド
水溶液を混合槽に入れて減圧下で混合し、セルロース濃
度１０.０％のセルロース溶液を製造した。得られるセ
ルロース溶液を１２４℃の吐出温度でエアギャップ紡糸
した（紡口径×口数＝１１０μｍ×５０、吐出線速度＝
６０ｍ／ｍｉｎ、紡糸−延伸比＝５．５倍）。紡糸され
た糸は水洗によって精練し、乾燥した後、無撚のままチ
ーズ状に巻取る。得られた糸の乾燥時の破断強度が４ｇ
／ｄ、乾燥時の破断伸度７．５％であった。
法に従い、パルプとＮ−メチルモルホリンＮ−オキシド
水溶液を混合槽に入れて減圧下で混合し、セルロース濃
度１０.０％のセルロース溶液を製造した。得られるセ
ルロース溶液を１２４℃の吐出温度でエアギャップ紡糸
した（紡口径×口数＝１１０μｍ×５０、吐出線速度＝
６０ｍ／ｍｉｎ、紡糸−延伸比＝５．５倍）。紡糸され
た糸は水洗によって精練し、乾燥した後、無撚のままチ
ーズ状に巻取る。得られた糸の乾燥時の破断強度が４ｇ
／ｄ、乾燥時の破断伸度７．５％であった。
【００２０】
【実施例１〜４、比較例１〜３】製造例で得た試験糸
に、鉱物油、脂肪酸エステルを主成分とする油剤を追油
方式で付与し、その付着量を変化させることにより表１
に示す各種単糸バラケ長の異なる７５ｄ／５０ｆのマル
チフィラメント試験糸１〜７を得た。試験糸１〜７を用
いて、製織性等を評価した結果を表１に示す。
に、鉱物油、脂肪酸エステルを主成分とする油剤を追油
方式で付与し、その付着量を変化させることにより表１
に示す各種単糸バラケ長の異なる７５ｄ／５０ｆのマル
チフィラメント試験糸１〜７を得た。試験糸１〜７を用
いて、製織性等を評価した結果を表１に示す。
【００２１】表１から明らかなように、単糸バラケ長さ
（Ｌ）が１０〜６０ｍｍ、好ましくは２５〜５０ｍｍで
は、エアージェットルームの使用空気量が少なくかつ緯
糸因停台率（織機の稼動率）、織物緯欠点（織物緯品
位）も良好なものが得られ、さらには織物風合いも良好
なものが得られる。特に、単糸バラケ長さ（Ｌ）が２５
〜５０ｍｍでは織物緯欠点が少なく好ましい。
（Ｌ）が１０〜６０ｍｍ、好ましくは２５〜５０ｍｍで
は、エアージェットルームの使用空気量が少なくかつ緯
糸因停台率（織機の稼動率）、織物緯欠点（織物緯品
位）も良好なものが得られ、さらには織物風合いも良好
なものが得られる。特に、単糸バラケ長さ（Ｌ）が２５
〜５０ｍｍでは織物緯欠点が少なく好ましい。
【００２２】一方、単糸バラケ長さ（Ｌ）が１０ｍｍ未
満では、使用空気量が増加しかつ織物緯品位が悪化し、
織物風合いも硬くなる。また６０ｍｍを超えると織機の
稼動率、織物緯品位が悪化する。
満では、使用空気量が増加しかつ織物緯品位が悪化し、
織物風合いも硬くなる。また６０ｍｍを超えると織機の
稼動率、織物緯品位が悪化する。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【発明の効果】本発明の特定の単糸バラケ長のリヨセル
繊維マルチフィラメントをエアージェットルームの緯糸
に用いることによって、織機稼動率が向上し、緯入れ時
の空気使用量も少なく経済性に優れ、かつ織物緯品位、
風合いも良好な織物が得られる。
繊維マルチフィラメントをエアージェットルームの緯糸
に用いることによって、織機稼動率が向上し、緯入れ時
の空気使用量も少なく経済性に優れ、かつ織物緯品位、
風合いも良好な織物が得られる。
【図１】エアージェットルームの導糸孔を有する変形筬
を示す。
を示す。
【図２】図１のＸ−Ｘ’断面を上面からみた図であり、
エアージェットルームの主ノズル、補助ノズルを示す。
エアージェットルームの主ノズル、補助ノズルを示す。
【図３】単糸バラケ長さ測定の説明図
１ 変形筬 ２ 主ノズル ３ 補助ノズル ４ マルチフィラメント糸条 ５ 荷重 ６ ハサミ
Claims (1)
- 【請求項１】 リヨセル繊維マルチフィラメント糸条で
あって、該糸条の単糸バラケ長さ（Ｌ）がＬ＝１０ｍｍ
〜６０ｍｍの範囲内にあることを特徴とするエアージェ
ットルーム緯糸用マルチフィラメント糸条。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16399096A JPH108337A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | エアージェットルーム緯糸用マルチフィラメント糸条 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16399096A JPH108337A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | エアージェットルーム緯糸用マルチフィラメント糸条 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH108337A true JPH108337A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15784671
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16399096A Withdrawn JPH108337A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | エアージェットルーム緯糸用マルチフィラメント糸条 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH108337A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4899724A (en) * | 1988-05-11 | 1990-02-13 | Kuechler Irvin R | Gas heated broiler |
| JP2005042286A (ja) * | 2003-07-25 | 2005-02-17 | Hyosung Corp | リヨセルモノフィラメント、リヨセルマルチフィラメント及びリヨセルフィラメントの製造方法 |
| JP2020536181A (ja) * | 2017-10-06 | 2020-12-10 | レンチング アクチエンゲゼルシャフト | リヨセルフィラメントを含む又はリヨセルフィラメントからなる絹様織衣服 |
| JP2020536186A (ja) * | 2017-10-06 | 2020-12-10 | レンチング アクチエンゲゼルシャフト | 難燃性リヨセルフィラメント |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP16399096A patent/JPH108337A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4899724A (en) * | 1988-05-11 | 1990-02-13 | Kuechler Irvin R | Gas heated broiler |
| JP2005042286A (ja) * | 2003-07-25 | 2005-02-17 | Hyosung Corp | リヨセルモノフィラメント、リヨセルマルチフィラメント及びリヨセルフィラメントの製造方法 |
| JP2020536181A (ja) * | 2017-10-06 | 2020-12-10 | レンチング アクチエンゲゼルシャフト | リヨセルフィラメントを含む又はリヨセルフィラメントからなる絹様織衣服 |
| JP2020536186A (ja) * | 2017-10-06 | 2020-12-10 | レンチング アクチエンゲゼルシャフト | 難燃性リヨセルフィラメント |
| US12091781B2 (en) | 2017-10-06 | 2024-09-17 | Lenzing Aktiengesellschaft | Silk-like woven garment containing or consisting of lyocell filaments |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |